IBC2006で発表された次世代の「4K」映像システムを開発している会社である。
ついついHVR-V1Eの方に目をとられて見過ごすところだったのが、発表されたこの「RED ONE」というカメラ。
写真の印象は「ターミネーターの新兵器」か「対エイリアン用の火炎放射器」に見える(笑)。
この「4K」というシステムは有効解像度が4520×2540ピクセルというフルHDの2倍以上の解像度となるもので、35mm シネレンズを使用して12万画素の”Mysterium”と呼ばれるCMOSセンサーに受光し、1~60fpsのバリアブルレートで4:4:4 RGBフォーマットでRAW収録する。
記録メディアはRED-DRIVEと呼ばれるHDD(40~160GB)か、REDFLASHと呼ばれるフラッシュメモリ(32~128GB)が用意されているが、このあたりはFireWire 800/400、USB-2、そしてe-SATAと呼ばれるインターフェース対応で拡張できるのであろう。
レンズもRED 300mm f2.8とRED 18-85mm Zoomの2本が発表されているが、Super 35mm PLマウントはもちろん、Super 16mm PLマウントやB4レンズマウントも使えるようだ。
で、このRED ONEで収録したREDCODE RAWの4Kファイルは「REDCINE」というソフトウエアを経由してコンピュータにImportし、カラーコレクションなどの処理をして2540P、4K、2K、1080P、720P、または480PにOutputするか、その他既存のビデオフォーマットや静止画コーデックにエンコードもできるので、Post Production処理としてはいろいろなノンリニア編集システムがこの「4K」に対応すればいいわけだと思われる。
まあ、これは一般的な民生機器ではないから、ハリウッドなどの映画製作に威力を発揮することになるのだろうが、MSRP(メーカー希望小売価格)が$17,500(約200万円)と意外に割安のような気がするので、アマチュアでもマニアは手にできる値段だったりして。(・∀・;)
追記:AppleがNAB2007でREDCODEに対応したことを発表しました。
- 価格
- $17,500(Lens別)
- メーカー
- Red Digital Cinema Camera Company