◇ 蔵・・・五感+α【味覚】/99_03_16 ◇
◆飯を炊く

我が家には、電気炊飯器が無い。
一人暮らしを始める時、実家から持って出たアルミの打ち出し鍋を、今でも使い続けている。
鍋&ガスで炊く飯は、とても旨い。
たまに失敗して、オコゲになったり、やわらかめになったりするけど、うまく炊けた時の旨さと言ったら、筆舌しがたい。
毎回、食べる分だけ炊いて、炊き立てを食べる。これが大事。
さてそれでは、鍋でご飯を炊く私の方法。

 1.米を研ぐ。研ぎ始めたら電話が鳴っても出ない。
  最初の米の吸水率はすごいスピードだから。
  ザルにあげて、夏なら30分、冬は1時間。
 2.水を入れる。我が家では鹿児島のとあるおいしい水を使用。
  本当は、その米の獲れた土地の水が一番いいんだろうけどね。
  あと、今は竹炭も一緒に入れてる。
 3.強火にかける。しばらくすると沸騰して鍋のフタが持ち上がる
  から、素直にフタを取る。まだ強火のまま。
 4.そうすると水が引いて、米の表面で泡がピチピチいいながら
  はじける。音を聞きながら、泡が出なくなるまで待つ。
 5.ここで、再びフタをして弱火にする。
  米の量や鍋の素材によるけど、ウチの通常では10分弱かな。
 6.最後に強火にして、心の中で五つ数えて火を止める。
 7.さらにそのまま10分位蒸らす。
 8.蒸らしたら、素早くフタを開け、米をザックリかき回して、
  再びフタをして30秒待つ。出来上がり。
 9.ちゃわんによそって食らってください。

飯の炊き方は、諸説あろうが、私はこの方法で炊いてきた。
カマドにお釜、おひつ等、火力と道具が揃えば、これとは違う方法で、さらにおいしく炊けるだろう。
でも現代の台所で、鍋さえあればおいしいご飯は炊けるのです。
自分が食べるものに手をかける。とても気持ちが豊かになる。
炊き立てのご飯は、贅沢です。
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