◇ 蔵・・・五感+α【触覚】/00_03_22 ◇
between the sheet

洗い立てのパリンとしたシーツの感触が好き。
一泊40ドルのバリでの常宿のシーツは、随分くたびれてはいるけれど、いつもパリンと洗濯されていて気持ちいい。
1999年と2000年の年明けは、TVもラジオも正確な時計も何も無いこの部屋で迎えた。
街はミレニアムで大騒ぎしていたけれど、カウントダウンはちょっとパス。
表通りから田んぼの畦道を歩いてくるこの部屋は、いつも静寂に包まれている。今晩も聞こえてくるのは、椰子の葉のざわめきとカエルの声。
日本時間とバリ時間の差は一時間。
だから、日本時間の年明けからバリ時間の年明けまで、大好きなこの部屋のパリンとしたシーツの間で時を過ごした。
曖昧な境目。
シーツの間で...。
なかなかステキな年明けだ。
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