◇ 蔵・・・ゆるゆる雑文/01_02_11 ◇
子 供
義妹の母の入院と弟の海外出張が重なって、弟宅で三日間、甥っ子(4歳児)の面倒を見ることになった。葉山の弟宅は、すぐ裏が小さな浜。ちょうど三日目、半日保育だったので、お昼ご飯の後、浜に出た。あんまり人の居ない冬の浜もいいもんだ。砂浜に落ちていたバーベキューの残り炭で防波堤にラクガキした。なかなかシンプルないい線ぢゃん...と悦に入っていたら、甥っ子が来て言う。「これ何?」私「二人乗りのプロペラ飛行機だよ。」「なんだ、二人しか乗れないんぢゃダメぢゃん!」と一瞥されて終わってしまった。く、くそ、なんか悔しい。(笑)でも、こうして絵や字を壁にラクガキするのはスゴク楽しい。どんどん描ける。
その後、二人乗りのプロペラ飛行機が不評だったので、砂でジャンボジェットを作ってみた。こちらは「カッキィ!」と大好評。甥っ子が機体に何か作り足しているので尋ねると“お客さんが乗るところ”だと言う。なるほどね。そこで搭乗案内のアナウンスを真似て応酬する。4歳児の頭の中では、砂浜はすっかり飛行場だ。もっともっととせがまれて、いろんな形の飛行機をどんどん作る。そのうち自分で、私が作り忘れた“窓”を作ったりし始める。たくさん出来た砂の飛行機は、ちゃんとカッキィ順番もあるらしい。二人とも砂まらけで鼻水を垂らしてカッチョ悪い。でもいつまでも遊んでいたいほど楽しい時間。海が夕焼けで赤く染まるまで夢中で遊んだ。

ナニカを作る喜び、作って喜ばれる喜び。子供の遊びは創作の原点だと思った。楽しくなくっちゃ始まらない。日々の仕事でもこの気持ちを忘れずにいようと甥っ子に感謝した。
Next 蔵 MenuTop