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あぁ...、
ニンゲンってのは愚かだ。
同じ過ちを幾度となく繰り返す。
2001年10月8日、アメリカは報復行動に出た。
アフガニスタンの都市を空爆している。
いやな流れは止まらなかった。
ねぇ、なぜ、報復なの?
テロリズムに屈しない姿勢って軍事力で叩くことなの?
“ヒトゴトだと思って平和ボケかましてんじゃないヨ”と
どこかで誰かの声がする。
オッケー!
じゃぁ、愛する人が今回のテロに巻き込まれた...としよう。
私は、テロという行為に対しては、絶対に許さないし、一生忘れない。
時と共にダメージが回復しても、怒りを減衰させる事は出来ないだろう。
でも、仕返しをしようとは思わない。
あなたはどう?
暴力に頼った報復は、問題を解決するどころか傷口を広げるだけだ。
テロの首謀者達は、きっと安全な場所に隠れている。
アフガニスタンの都市には、逃げる資金も手段もない弱者が残されている。
お腹をすかせ、爆弾が降る空を、不安な瞳で眺めている。
軍事拠点だけを限定攻撃?
救援物資を空から投下?
何をどう取り繕ったって、今回のテロ事件には関係のない人々が巻き込まれてる。
アメリカは、何を相手に戦おうとしているの?
ビンラディンを殺し、タリバン政権を倒せば、テロは無くなる?
そんなわけないじゃん。
私は昨日も、鯖の味噌煮と肉ジャガを食べ、ぬくぬく毛布にくるまって眠った。
何気無いけど幸せな日常。
温かい食べ物と安心して眠れる寝床があれば、私は幸せを噛みしめられる。
でも、そんな最低限な日常すら享受できない貧しい人々が居る。
今日食べる物も無く、教育も受けられず、明日に希望を持てない....。
アフガニスタンだけじゃなく世界中のいろんな所に、そんな子供がたくさん居る。
パレスチナの子供達は、戦争が日常だ。
“生きる”という基本的な人権すら踏みにじられている。
今回の事件は、
グローバリズムの反対側のそんな世界を無視していたから起こったんじゃないの?
テロを根絶するには、ドカドカ爆弾を落としたり、自衛隊を派遣したりすることじゃない。
不平等な世界のバランスを修正して、
貧困を無くし、教育を受けられるようにし、明日に希望が持てる世界を目指す事。
きっとそれは、たくさんの資金と、気の遠くなるような長い時間が必要だろう。
でも、テロリズムに屈しない....というのは、そういった見捨てられた世界に対して、
じっくり気長に向き合っていく真摯な姿勢って事じゃないかな?
テロリストは、生まれた時からテロリストじゃないはずだよ。
ビンラディンは、CIAが生み出したんだよ。
新しいビンラディンを作らない為にも、こんなバカな事は即刻、止めよう!
報復攻撃絶対反対! |
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