実行委員 飯塚(e.z)の日記 実行委員 飯塚(e.z)の空間へ
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2005.4.14 [木] 芸術祭ツアー

オープニングパーティーも終わったところで、ただいま葉山内の中学校2校と今年の芸術祭ツアーの日程を調整中。先生方や生徒達と一緒に芸術祭巡りをして、様々な作り手達と作品を紹介したり、実際にワークショップを体験しながら、1日を楽しんでもらおうという内容だ。

これは、教育フォーラム「学びの選択肢」と題して芸術祭が続けてきたフォーラムがあり、ツアーはその延長線上にあるものだ。今年で2回目になる。フォーラム自体は、学びの場を公教育だけでなく、広い視点でながめながら、その現状と今後の可能性を知ろうと、そんな主旨で始まったものだった。

ところが、その経過の中で学校には、芸術祭と一緒に何かを取り組める余地や可能性があることが分かった。そして学校は良くも悪くも、何よりもっとも身近な学びの場であることは、疑う余地のないことだった。結局、教育フォーラムのここ数年は、葉山内の2中学校と芸術祭、すなわち学校と地域とが、具合的にどういう協力関係を築けるのか、といった方向へテーマがどんどんスライドして行った。

一方で学校は、地域の人材を先生役とする、今まで経験のない新しい枠組みの課程を実践する必要があった。総合学習である。まさに「学校と地域との協力関係」を築いて行かねばならぬ、その必然性が生まれていた。ところが、学校側の目線で見た時に、自分たちが行ないたい学習を手助けしてくれる地域の人材が実際にいるのか、いるにしても一体どこにいるのか、皆目見当もつかない。

加えて、幸運にも高い専門性を持った地域人材がせっかく見つかっても、その能力を学校が考えている学習形態にどのように反映させれば良いのか、その具体的な方法が分からない。つまり、「学校と地域とが協力関係」を築いて行われる総合学習とは、どのような顔と姿をしているのか、その具体的な「絵」が描像できないのである。これは、考えてみればアタリマエのことで、学校や先生方に従来から求められてきた能力(分かりやすく教える、子供への細やかな対応)とは全く異なった、言わばディレクターのような能力が要求されるのだ。

全国的に見ても、この総合学習を理想的に進めている学校は少ないと思った方が良い。文部科学省が、いまになって総合学習の見直しを言っているのは、実際に成果が出なかったからだ(こういう取り組みはトライ&エラーを経験して、ある程度の時間をかけなければ練れたものは生まれない。スグに成果が出るはずもないのだが.....)。

まだ短い取り組みの時間の中で、すでに出てきている意見として、全国的にも非常に多いのが、
●学校と地域の間に立つコーディネーター役が必要
というものである。

コーディネーターと呼んでも、プロデューサー的役割と呼んでも良いだろう。生徒が主役で先生が脇役を固める、んで地域人材は演出家、そんな風に考えても良いかも知れない。プロデューサーは、それらの3者が伸び伸びと舞台で踊れるように、「入口」と「出口」を整える、そんな役割だろうか。

今回の芸術祭ツアーは、上で言うところの「入口」に相当すると思っている。こういう入り口が、いつも整えられていることが大事だと思う。学校がたてた学習プランに、ばっちりフィットする地域人材(演出家)はどなただろう、とマッチングを考えたり、あって調整をはかったりするのも「入口」の仕事だろう。

地域と一緒に取組んだ総合学習の成果は、もう一度地域に返さなければいけないはずだ。発表や展示などのことだが、ここらが「出口」に相当する仕事になるだろう。因に、今年に入ってすぐに校内で発表のあった南郷中の総合学習(FGC)だが、葉山の文化活動グループのもとに子供らが出向き、それぞれに調べ学習が行われた。かくいうワタシも、ダイオキシンをテーマにした8人の子供らの応援をヌージックとして行なった。

この時の子供らの取材風景は録音され、学習の成果については間もなくヌージックにて、オンネットされる予定だ。こういったことも「出口」に相当することの1つかも知れない。

それにしても、やっぱり葉山はスゴイ、ってつくづく思う。南郷中の総合学習が良い例だが、子供らが持ったテーマにマッチするグループや人材がまずいるってことね。しかも、どのグループ・人材にしても、ことごとく学校の依頼にこたえて、積極的に子供らを受け入れる。やりたくてもできない、そういう地域の方が多いと思うね。

2005.4.7 [木] 昨晩の実行委員会

昨晩の実行委員会では、明後日に迫ったオープニングパーティーの打合せ。おおむね去年のスタイルだが、参加者同士で会話の花をゆっくりと咲かせちくりぃ〜、ってことでスピーチなどの時間をあまりとらない方向。

ウェッブやメールなどでお知らせしているとは言え、会う人ごとに9日であることをアナウンス。ほとんどの人が、行きますよ、と言ってくれた。4時には来て役場前の桜で花見をし、それからパーティーへ、なんていう人もいた。しかも、パーティー後、今度は夜桜しながら酒を飲むんじゃいと。ホントにやるのかな。やっていたら、参加だな、こりゃ。

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