実行委員 飯塚(e.z)の日記 実行委員 飯塚(e.z)の空間へ
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2005.5.17 [火] 子供のいる風景

数年前になるが、同業の友人達が東京から芸術祭めぐりに来たことがある。オープンハウス会場をいくつか見て廻ったり、森山神社でダラーッと過ごしたり(この時の葉山体験は、彼らに気に入ってもらえたらしく、今年も何人かが訪れた)。その時、数人のうちの1人が、ぽつりとこんなことを言った。

「芸術祭って、どこに行っても子供がいるね」。

彼にしてみれば、都内で行われるイベント・行事の様子や風景を見慣れているからなのだろう。確かに都内で行われるコンサートやイベントの会場で、子供が走りまわっている風景は、あまり見られないかも知れない。しかし、彼のもらした「どこに行っても子供がいるね」は、ボクにはとても新鮮に聞こえた言葉だった。

ここで生活している者にとっては、地元の行事に子供の姿があるのはアッタリマエなのだが、空気のように当たり前すぎて、あえて意識することがない。「どこに行っても子供がいるね」のひと言は、見慣れた芸術祭の風景をもう一度、対象化させてくれたのである。芸術祭の風景には、いつも子供の姿があるんだよと。

今年の森山神社にもたくさんの子供たちが来てくれて、彼らにとっては普段なじみのない神社という場所がすっかり子供たちの遊び場となり、元気に走り回る姿が見られた。ボクは「どこに行っても子供がいるね」の言葉をもう一度思いだし、その風景を新鮮に感じながら眺めていました。

さて、今年の森山神社では、その子供たちが思いもかけぬ姿を見せてくれもしました。走り回っていたはずの子供たちが、ステージ上に繰り広げられたバリ舞踊に興味を示し、文字通りカブリツキの態で見入っていたことです。この風景は、ボクにとっては予想外でしたし、可愛らしい&けっこう笑えるシーンだったので、思わずデジカメを借りてシャッターを切りました。

企画参加の「まかべひろこ」さんも同様のことを感じたのか、日記の方で報告されていますので、あわせてこちらの写真もご覧ください。
http://www.kanshin.jp/...

2005.4.14 [木] 芸術祭ツアー

オープニングパーティーも終わったところで、ただいま葉山内の中学校2校と今年の芸術祭ツアーの日程を調整中。先生方や生徒達と一緒に芸術祭巡りをして、様々な作り手達と作品を紹介したり、実際にワークショップを体験しながら、1日を楽しんでもらおうという内容だ。

これは、教育フォーラム「学びの選択肢」と題して芸術祭が続けてきたフォーラムがあり、ツアーはその延長線上にあるものだ。今年で2回目になる。フォーラム自体は、学びの場を公教育だけでなく、広い視点でながめながら、その現状と今後の可能性を知ろうと、そんな主旨で始まったものだった。

ところが、その経過の中で学校には、芸術祭と一緒に何かを取り組める余地や可能性があることが分かった。そして学校は良くも悪くも、何よりもっとも身近な学びの場であることは、疑う余地のないことだった。結局、教育フォーラムのここ数年は、葉山内の2中学校と芸術祭、すなわち学校と地域とが、具合的にどういう協力関係を築けるのか、といった方向へテーマがどんどんスライドして行った。

一方で学校は、地域の人材を先生役とする、今まで経験のない新しい枠組みの課程を実践する必要があった。総合学習である。まさに「学校と地域との協力関係」を築いて行かねばならぬ、その必然性が生まれていた。ところが、学校側の目線で見た時に、自分たちが行ないたい学習を手助けしてくれる地域の人材が実際にいるのか、いるにしても一体どこにいるのか、皆目見当もつかない。

加えて、幸運にも高い専門性を持った地域人材がせっかく見つかっても、その能力を学校が考えている学習形態にどのように反映させれば良いのか、その具体的な方法が分からない。つまり、「学校と地域とが協力関係」を築いて行われる総合学習とは、どのような顔と姿をしているのか、その具体的な「絵」が描像できないのである。これは、考えてみればアタリマエのことで、学校や先生方に従来から求められてきた能力(分かりやすく教える、子供への細やかな対応)とは全く異なった、言わばディレクターのような能力が要求されるのだ。

全国的に見ても、この総合学習を理想的に進めている学校は少ないと思った方が良い。文部科学省が、いまになって総合学習の見直しを言っているのは、実際に成果が出なかったからだ(こういう取り組みはトライ&エラーを経験して、ある程度の時間をかけなければ練れたものは生まれない。スグに成果が出るはずもないのだが.....)。

まだ短い取り組みの時間の中で、すでに出てきている意見として、全国的にも非常に多いのが、
●学校と地域の間に立つコーディネーター役が必要
というものである。

コーディネーターと呼んでも、プロデューサー的役割と呼んでも良いだろう。生徒が主役で先生が脇役を固める、んで地域人材は演出家、そんな風に考えても良いかも知れない。プロデューサーは、それらの3者が伸び伸びと舞台で踊れるように、「入口」と「出口」を整える、そんな役割だろうか。

今回の芸術祭ツアーは、上で言うところの「入口」に相当すると思っている。こういう入り口が、いつも整えられていることが大事だと思う。学校がたてた学習プランに、ばっちりフィットする地域人材(演出家)はどなただろう、とマッチングを考えたり、あって調整をはかったりするのも「入口」の仕事だろう。

地域と一緒に取組んだ総合学習の成果は、もう一度地域に返さなければいけないはずだ。発表や展示などのことだが、ここらが「出口」に相当する仕事になるだろう。因に、今年に入ってすぐに校内で発表のあった南郷中の総合学習(FGC)だが、葉山の文化活動グループのもとに子供らが出向き、それぞれに調べ学習が行われた。かくいうワタシも、ダイオキシンをテーマにした8人の子供らの応援をヌージックとして行なった。

この時の子供らの取材風景は録音され、学習の成果については間もなくヌージックにて、オンネットされる予定だ。こういったことも「出口」に相当することの1つかも知れない。

それにしても、やっぱり葉山はスゴイ、ってつくづく思う。南郷中の総合学習が良い例だが、子供らが持ったテーマにマッチするグループや人材がまずいるってことね。しかも、どのグループ・人材にしても、ことごとく学校の依頼にこたえて、積極的に子供らを受け入れる。やりたくてもできない、そういう地域の方が多いと思うね。

2005.4.7 [木] 昨晩の実行委員会

昨晩の実行委員会では、明後日に迫ったオープニングパーティーの打合せ。おおむね去年のスタイルだが、参加者同士で会話の花をゆっくりと咲かせちくりぃ〜、ってことでスピーチなどの時間をあまりとらない方向。

ウェッブやメールなどでお知らせしているとは言え、会う人ごとに9日であることをアナウンス。ほとんどの人が、行きますよ、と言ってくれた。4時には来て役場前の桜で花見をし、それからパーティーへ、なんていう人もいた。しかも、パーティー後、今度は夜桜しながら酒を飲むんじゃいと。ホントにやるのかな。やっていたら、参加だな、こりゃ。

2005.3.25 [金] マップ作り

いまさら言うまでもないが、芸術祭の参加企画には自宅をオープンハウスにした催しが多い。しかし、オープンハウスの場合、必ずしも見つけやすい立地にあるとは限らない。一般的なイベント会場ではなくて、そもそもが自宅なんだから、アタリマエと言えばアタリマエなんだが。

そのため、パンフレットには地図が付されるワケだが、葉山は狭いようでいて広い。逗子との境界から上山口・木古庭まで、1枚の地図でカバーするのはとてもムリなので、いままでは一色と堀内を中心にした地図を作り、そのエリアから外れる会場には詳細地図を個別に付けることにしてきた。個別の地図は別として、一色と堀内を中心にした地図の縮尺でも、ヤッパリ見つけにくいケースがでてくる。

そこで今年は、パンフレットの地図を工夫することにした(どんな工夫を施したのかはお楽しみ)。ンで、地図を作るに当たって、各オープンハウス会場まで実際に歩いてみた。各会場に至るまでに、目印になるものがあれば、それを地図上に落とし込むためだ。全会場を一度で廻るのはきびしいので、今日は堀内地区の海岸道路を中心にした(一色地区はマサカズ委員の担当)。

左手には、すでに今年の参加企画がポイントされた地図を挟んだクリップボード、右手には3色ボールペン、肩からはケサ懸けでブラ下げた水筒(水筒はウソ)。オレは、いま初めてこの道を歩いているのだよ、自分にそう言い聞かせながら歩を進めたのは言うまでもない。会場に至るまでの途中にあるお店や目印になるものは勿論、道を曲がる際の角っこに何があるかとか、こういうのをマーキングしてゆくワケだね。実際に歩いてみて、1つ気がついたことがある。

道々目に付く目印は確かに役に立つが、探し歩く者の目に入るものってのは、それだけじゃないんだね。例えば、地図上では多少の距離があっても、目に入りやすい看板とか、大きな木とか。

参加企画Sの会場に向かっていたとき、この小道を左折なのか、それともスグ次にある小道を左折なのか判然としなかった。結局2番目の小道だったが、その道を左折してスグに目に飛び込んできたのは、会場からさらに先の真正面にある集合住宅の名前だった。その白い集合住宅の壁面に、おおきく住宅名が書かれているのだ。

ってことはですよ、地図上にもその集合住宅がポイントされていれば、ここを左折で良いのかな、って思った瞬間スグに「あっ、この道で良いんだ」と確信できるわけでんがな。マップを作る際、もとになる地図だけ見て判断すると、会場からさらに先にある住宅をポイントしようとは思わんでしょう。こういうことが実際あるわけでんな、地図ってのは。

10軒ほどを歩いた後、海岸道路を一色方面に向かったのだが、中華料理「一番」の看板を見て思いだした。起床後、フルーツを大量のヨーグルトとともに食べただけで、昼をとっていない。ほぼ衝動的、迷い一切なし、中華料理「一番」へソク入店。かなり遅い昼食となったが、野菜炒め定食(スープ・豆腐・タクアン付き740円)は、紹興酒の利いたまことにスタンダードなお味でございましたとさ(あぁ、満腹)。

♯写真は中華料理「一番」の手前の小道から富士山が垣間見えたから携帯で1枚。それにしても、オイラの携帯のカメラ機能は低いなぁ....。

2005.2.25 [金] 芸術祭の準備とドブロク

仕事したり、芸術祭の準備したり、そんなことやりながら合間にドブロク作ったり。そんな数日。

ドブロクと言っても、腐れ元から造る本格的なヤツじゃなくて、イースト菌なんか使って造る簡易ドブロク。でも、美味しいんですよ、シュワッと発泡するシャンペン風で。しかも、生意気にちゃんと酔います。アルコール度数は、どう考えても高いものではないはずなんですが、でも酔うんです。

韓国語で言うドブロク、「マッコルリ」には「眠り薬」という意味があると、そんな話しを聞いたことがありますが、確かにドブロクを飲んで酔っぱらうと眠くなってしまう。ンで、グッスリ寝てしまうせいなのか翌日はスッキリと目覚めちゃう。

アルコール度数がないのに、けっこう酔ったり、眠くなってしまうのは、どうも発酵菌のせいのように思います。つまり、アルコールで酔ってるんではなくて、発酵菌で酔ってると。

発酵食品や発酵によるお酒などの食文化を持っていない民族は、この地球上にはいないそうですね。いえ、厳密に言うとアフリカには、わずかに存在するそうですが、その民族は人口が減ってしまって絶滅寸前なんだとか。個人の長寿じゃなくて、民族として絶えることのない長寿をまっとうするには、やはりお酒がないとイカンのだと(単に酒好きのへ理屈だと言われたら、思いっきりその通りと肯定しちゃおうっと)。

そんなことは置いといて、はたしてアルコールではなく発酵菌で酔うものかどうか、ぜひとも皆さんもドブロク造ってみて、実感してみてください(オイオイ、酒税法違反だぞ)。

2005.2.24 [木] マッチングとクシャミ

芸術祭に企画参加したいけど場所がない、そういう方も毎年少数ながらいらっしゃる。お店などでやる手もあるが、お店のオーナーと展示や発表をする方の間に信頼関係がないと、これもなかなか難しいものだ。

一昨日、会場探しをしていたFさんとレンタルスペースをやっているSさんを引き合わせた。後でそんなはずじゃなかった、なんてことにならないように、シビアなことも含めて、けっこう細かな話しまでした。お互いの条件や役割など、うまくマッチングしたようなのでホッとしました。まだまだ、微調整が必要な点が出るかも知れないが、大枠ではいけそうですね。

なんてこと書いてたら、大きなクシャミが一発。うぅっ、花粉の影響だな、こりゃ。例年の数十倍の花粉量なんだってね、今年は。だけど、例年の数十倍の花粉量って、一体どのくらいなんだ。空気中に霧散し、目には見えない例年の数十倍の花粉量を想像していたら、今度は3連発でクシャミが出た。

コメント
05/2/24 ぬほりん
花粉症ですか? 誰かに噂されてるんぢゃなくて?(笑)
実行委員 飯塚(e.z)
あっ、そうか。ウワサね。
悪いウワサでない事を祈っておこうっと。

2005.2.17 [木] 敷居は高い?

本日は、企画参加者Yさんのユーザー登録とキーワード登録をお手伝いした(@アートカフェ)。PCはあっても、普段ほとんど触らないらしく、キーボードにもあまり慣れていないご様子。ましてや画像のアップなんてなると、もしかすると異次元の作業に感じているのかも知れない。

もちろんYさんだけのことではない。どうも画像のアップに戸惑いを覚えている方は、想像していたよりも多いように思う。このウェッブのシステムは、画像を載せる際に大きさの制限がある。ここがネックだ。

普通、デジカメで撮った画像データはカメラの設定にもよるが、数百キロバイトから1メガを超える範囲だ(高画質モードで撮ると、もっと大きい場合もある)。反して、このウェッブで扱える画像のサイズは50キロバイト程度。

つまり、デジカメの画像データをそのままアップすることが出来ないため、グラフィック関係のソフトを使って、小さなサイズの画像に変換する必要があるのだ。分かっている方にとっては屁でもない作業なんだが、慣れていない方にとっては縮小作業の必然性すら理解できず、まったくピンと来ない事態となる。

Yさんの場合は、紙焼き写真しかないため、スキャナーで読んで代理アップをした。また、デジカメ画像の場合は、データをいただければ、こちらでサイズを小さくしたものをメールで送り返すことをしてフォローしている。

画像アップでつまずいている方がいれば、ぜひ問合せて欲しい。

コメント
05/2/17 ぬほりん
まあ、デジカメで撮った1MB超のデータをそのままアップできたとしても、こんどはそれを表示させて見る側としては大変ですけどね(笑)。
そういったネットワークのトラフィックを意識することは、まだまだ難しいことなんでしょうなあ。
05/2/18 まく
>そういったネットワークのトラフィックを意識することは、まだまだ難しいことなんでしょうなあ。

いやいや。昨今の「ブロードバンド」の普及で、ますますトラフィックの意識が希薄になっているのが現実でしょう。。
一時はよく講習会のネタにしてました。
「教えてもらったURL打ち込んで、表示されるのをじーっと待っていたら、その人の子供の顔のアップがでてきました」ってね(笑)

余談ですが、某N社のパソコン通信サービスがついに終了ですね。。
ぬほりん
それを如実に実感するのはロケなどで海外に行っている時に、アナログ回線からかろうじて繋がっている時に受け取るメール添付ファイルですにゃ(爆)。延々ダウンロードしたあげく、どうしようもない写真だったりするわけです。orz

2005.2.6 [日] 葉山町教育総合プラン

本日、と言っても昨日のことになるが、「葉山町教育総合プラン」中間報告の町民向け公聴会があった。そう言われても、「葉山町教育総合プラン」とはなんぞやと思う人もいるだろう。

ここで、その詳細をやってると夜が明けるので、知りたい方は教育委員会に問合せて欲しい。

ボクは、経緯はともかくとして、この総合プランに関わりを持っているので、もちろん行ってきた。福祉文化会館の大会議室(芸術祭もオープニングパーティーなどで使うことがある)で行われたのだが、思ったのは一般町民の参加が少ないってこと。

教育というフィールドを扱った、本来は子供を持った町民にとっては大事な町の計画なのだけれど、一般町民の参加が少ないのは、やはり行政の持ち得る公報の方法論なのだろうか。

新聞折り込みで配付される葉山町の広報誌には掲載されていたが、最近は新聞をとらない家もあるだろう。広報誌はコンビニなどにも置いてあるらしいが、皆がスグに持って行ってしまうのかボクは見たことがない。

それとも知ってはいても、興味がないのだろうか。そんあことはないはずなのだけれど.....。

考えてみれば、行政関係の情報発信メディアは、広報誌とウェッブページくらいだ。では、行政がとり得るそれ以外の伝達手段ってなんだろう。ないんだね、きっと。予算的な問題、あるいは行政が持っているシバリの問題、そんなことがからんでくるんでしょう。ともかく、広報誌とウェッブページ以外の方法はとれない、そういうことがあるのかもしれないと想像する。

芸術祭は一方で、アート(作る意識)を通じて地域のコミュニティーを再構築できたら、そんな試みを意識しながら今日に至っている。だから、教育や福祉や町づくりといった分野にシンパシーを持ちながら、その12年の歴史を重ねてきた。

ただいま、ちょっとお酒を飲んでいるボクは、こんなことを想像してしまう。だったら、今日(正確には昨日)行われた「葉山町教育総合プラン」中間報告の町民向け公聴会のお知らせをキーワードとして、教育委員会がここにアップするってのはどうなんだろう。

そういう考え方は、例えば教育委員会としてはありだろうか。それともナシだろうか。それ以前に、芸術祭としてありだろうか、ナシだろうか。

気持ち良く酔っているせいか、いろんなアイデアが浮かんでは、そのまま過ぎ去って行く。

2005.1.25 [火] 生徒たちから手紙

数日前になるが、南郷中の生徒たちから手紙が来た。
総合学習でゴミをテーマに一緒に活動した生徒たち8人からだ。一様に感謝の気持ちを表した内容だった。嬉しかった。なかでも「これからも地域の中でお世話になると思いますので、よろしくお願いします」といった主旨のものが目立ち、そう言われるとこれからも一緒に何か取り組んでゆこうという気分になる(ワタシ、割り合い単純な性格です)。

芸術祭に企画参加する方々の中にも、学校への協力を惜しまない、そう言ってくれる方は多い。子供たちと一緒に何かに取り組んでみたいと言ってくれるアーティストは意外に多いのだ。

ただ、今すぐに何か出来るかと言うと、これがナカナカに難しい点もある。学校側のニーズとアーティスト側の動機が、必ずしも一致しない。お金の問題もある。だから、時間をかけながら、学校(生徒たち)のニーズを発酵させつつ、一方では作家側の動機も醸成して行くという、日本酒を醸すような三段寒仕込みの時間が必要なのだと思う。

一方、現時点でも学校ニーズと作家側の動機がピタリとマッチングする場合もある。葉山中の「ふれあい講座」は、その典型かも知れない。

いずれにしても、地域と学校とのコラボが良い感じで実現して行く、他に例のないエリアに葉山町がなっていったらと考えると、ちょっとワクワクする。

2005.1.21 [金] 各地から

近畿方面の方からメールをもらった。
もともと町ぐるみでの芸術祭というものに興味があって、葉山芸術祭の存在を知るに至り、ぜひとも運営の手伝いをさせて欲しいと言うのだ。葉山町に数ヶ月住むくらいの覚悟もあると言う。

何事も急いてはことを仕損じるので、一度こちらへ来てみてはどうかと。来てみてさらにその思いを募らせるのか、はたまた、がっかりして帰ってゆくのか。ともかく、そういうことをしてみないでは結論が出ないだろうと、そう返信した。

去年の夏は、同じような主旨で東北方面からいらっしゃった方がいた。注目をいただくのはありがたいことだと思う。基本的には、皆さん地域コミュニティーをテーマに持っている方のような気がする。芸術祭のような催しが広がって、各地独自のスタイルで繰り広げられるような時代が来るのかも知れない。そうなったら、きっと楽しいと思う。

2005.1.19 [水] 総合学習削減

昨日、南郷中の総合学習のことを書いた折りも折り、今朝の朝刊で文科省が「総合学習、削減の意向」というニュースが。

子供たちの学力低下問題をうけての方針だろうが、なんだかなぁ・・・。

2005.1.18 [火] 総合学習の成果発表

本日は、南郷中へ行ってきた。1年生と2年生の総合学習の成果発表があったのだ。
芸術祭の主催イベントとして、ここ数年行われてきた「教育フォーラム・学びの選択肢」が縁となり、南郷中では子供たちが学校から外へ出て、地域の活動グループと一緒に取り組みを行なう、というスタイルで総合学習をやり始めたのだ。

まちづくり協会の所属グループはもちろん、ボクがやってる「ヌージック」へも、子供を受け入れてくれるか、という打診が南郷中からあったのが去年の秋だったろうか。

ンで、8名ほどの子供たちが「ヌージック」と一緒に活動を行なうことになった。彼らが選んだテーマは「ゴミ(ダイオキシン)」。なかなか難しいテーマだなぁ。ボクがお手伝いしたのは、何を調べたいか、どう調べるのか、グループ担当のN先生ともども話しの交通整理役だ。

それから、調べる過程で2ヶ所に取材を行なったが、取材先などとの調整役も引き受けた。この時、子供たちが行ったインタビュー内容は録音したので、最終的にはまとめてヌージックでオンネットしようと思う。学内だけでなく、父兄や一般町民にも聞いていただく機会となるから、子供たちにとっても良い発表チャンスとなるだろう。今回の活動を通して、ボクが子供たちに伝えられるのは、取材するってのはどういうことか、ってことかな。技術論もあるけど、取材マインドみたいなことが大事だよ、みたいなこと。これって、「学び」の根底に通じるものがあるから、とっても役立つことだと思うんですわ。

ポスターセッションと呼ばれた、今日の各グループからのプレゼンテーション(成果発表)は、模造紙に手書きで書かれたものだった。拙い面もあるが、各グループともナカナカ楽しいものになっていた。

こうした総合学習のスタイルは、たくさんの文化活動グループや人材のいる葉山だからこそできること。他のエリアの中学校では、やりたくても、葉山のような地域環境がなければできない。まだ始まったばかりだし、手探りしながらのトライアル。先例もないから、先生方も大変だろうが、ぜひとも長く続けていって欲しいと思う。

現在の学びの現場では、公教育と言えども先例のない未知なる挑戦に取り組んでいるんです。こういう現状って、意外と皆さんに知られていないんだよね。

2005.1.16 [日] 4:49 pm

このサイトは、ユニークアイディ社の「関心空間」というエンジンを利用している。画一的なシステムではなくて、使う側が自分たちにふさわしい形態で使用できるよう、ある程度カスタマイズができる。

芸術祭の場合は、一般企業や研究期間、出版社などが使う場合と、また使用用途が異なる。どんなふうなお膳立てをしておくと良いのか、そんなことをユニークアイディ社の技術の方々やぬほりんさん(葉山空間)と相談しながらカスタマイズを進めている(つまり、現状の姿はまだ未完成)。

まぁ、今年初めてのトライアルでもあり、いきなり100%を目指すというより、ユーザーである参加企画者や芸術祭ファンの方々からの感想も参考にしながら、徐々にというところだろうか。

2005.1.14 [金] まちづくり協会

今年から参加申し込みの手順に変化があるため、パソコンやインターネット利用が不得意な参加者には面倒だったり、良く分からなかったりする部分があるかも知れない。非常に不得意だったりインターネット環境そのものがなかったり、そういう参加者は極々少数なのだが、いらっしゃるのも事実。

なので、もちろん個別でフォローを行なえるよう考えている。基本的には、アートカフェのPCを利用してもらうことになるが、人が常駐しているワケではない。たまたま留守の時に来ていただいては、企画参加者にも二度手間をかけるしね。

というワケで考えたのが、まちづくり協会(図書館2F)のPC環境である。あそこは、町民の活動支援のためのPCがあるからだ。まちづくり協会なら常駐の方もいらっしゃるから、アートカフェ不在時など、参加者のフォローを若干でもお手伝い願えないものだろうか。

そう思って、さっそく今日の午前にまちづくり協会へ行き、理事長のMさんに相談した。今年の芸術祭の変化とその趣旨を説明し、M理事長からは良い返事をいただけた。一応、理事会にかけなければならないので、主旨や機材使用の範囲と期間、フォローの具体的範囲、想定される人数などを提出して欲しいとのこと。メールで良いとのことなので、さっそく送ってしまおうっと。

ありがたや、ありがたや。

2005.1.11 [火] 画家のMさん

昨日は、知人宅で鍋パーティー。同席した画家のMさんと懇談。Mさん、今年は芸術祭に参加したいという。繊細な水彩画を描かれる方で、その風景画に満ちる透明な空気感と明るい陽光が素敵だ。葉山に住み始めて数年だそうだが、移住したときから芸術祭が気になっていたという。ただ、関係者に知合いもなく、参加の機会をうかがってきたのだとか。

こんなふうに、気になってはいるが、何かちょっとしたキッカケがあれば、という方もきっと多いんだろうなと思う。

やはり同席した初対面の22才若者とは、話しをしているうちに我が家の長女の知合いと判明。「じゃぁ、○○さんのお父さんなんですか?」とビックリされた。葉山はやっぱり狭いですね、という良くありがちなパターンへとお話しは進む。

ボクはいささか日本酒を飲み過ぎたかも知れない、起床後、少し酒が残っていた気がする。

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