えりりんの日記 えりりんの空間へ
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2009.11.7 [土] 伊勢から五人の型彫師

大いなる野望を胸に秘め、銀座へ。

ぎゃらりートーク@銀座もとじ
小紋師の藍田正雄さんと伊勢から五人の型彫師が、お話しと実演をご披露くださると知り、どうしても参加したくて潜り込ませていただきました。

小紋師・藍田正雄
錐彫り師・宮原敏明
道具彫り師・兼子吉生
縞彫り師・佐々木正明/坂哲雄
突き彫り師・内田勲

彫り上がった型紙を拝見する機会はこれまでにも度々ありましたが、実際に彫っている手元を生で拝見したのは初めてです。す、すごい。とても勉強になりました。
それは、職人の技、そのもの。
速度を伴った精巧な手の動きは、神業としか言いようがありません。職人技を極めれば極めるほど、緻密で精巧な仕上がりになり、人の手が生み出した物とは思えなくなります。でも、確かにそこには何かが宿っている様な気がしました。

現在、市場に出回っている“江戸小紋”と言われる反物にはいろいろあるそうです。ローラー捺染や機械彫り&シルクスクリーンなどなど。
コンピュータが引く直線と、縞彫り師の引く線。
データ的な真円と、錐彫り師が開けた小さな丸。
シルクスクリーンの大きな型で一気に捺染した模様と、小さな伊勢型紙で手染めした模様。
機械 vs 人間

小紋師の藍田さんがおっしゃっていた言葉が印象的でした。
「コンピュータや機械には出せない人間らしい息吹を“染め”でどこまで出せるか。ぎりぎりの境界線はどこか。その見極めが難しい。」

“本物”とは何でしょうか?
本物の江戸小紋を次の世代につないでいくためにはどうすれば良いのでしょうか?
着る立場である私達も無関係ではないと思います。
何を選び、まとうのか。
今、本物の江戸小紋を選んで身にまとっている人みんなに感謝したい....、そんな気持ちになりました。

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※写真は、道具彫り師・兼子さんの作業机。
道具彫りは、仕上がりの型に必要な道具を鋼の破片からひとつずつ作っていくそうです。
珍満つなぎは道具彫りでしょうか。
いつか、この野望を形にしたい。(笑)



<内容は、KIMONO真楽の日記と同文です。>

2009.10.30 [金] 京都で一衣舎展

今朝の我が家の玄関です。

この秋は「月の道」という手ぬぐいを
絵画代わりに飾っています。
風でふわふわ、端糸がへらへら。
手ぬぐい屋を始める前から、
布を飾るのは好きでした。
布が持つ表情で空間ががらりと変わります。
空間に占める割合が大きくても、
布という柔らかい質感が、
空間を優しい空気で満たします。

そう。
私、着物好き以前に、布好きだったんでした。

着物は、
直線断ちした布をゆるく体に纏うアジア的な
優しい文化....だと思っています。

さて、今日から京都で「一衣舎展」です。
ここには力のある魅力的な布が結集します。
呉服屋さんに並ぶ反物とは、
なにかどこか違う表情のある布達です。
布好きの心をくすぐる様々な織り手の作品達は、
一衣舎の木村さんの手にかかり、
身にまとえる“着物や帯”に仕立て上がります。
まるで魔法。
好きな布を身にまとえる幸せ。
京都発の呉服とはちょっと違う世界の着物。

どこでもドアがあったら私も飛んで行きたいです。

:::::

そして、そんな力作の布達が集まる一衣舎展に、私のお気楽湘南手ぬぐいも一緒に並べていただきました。場の品格を落としちゃわないか心配な柄もありますが、笑って許してくださいね。雅な京都に、葉山のゆるゆるな空気が届きますように....。

<内容は、KIMONO真楽の日記と同文です。>

2009.10.23 [金] 松葉色

ろごあられの新色です。
松葉色。

一色の浜から眺める万年塀と松林。
その景観は、大正時代から変わりません。
葉山の御用邸が火事で焼失した時、
木造だった建物は諦めても
消防士たちは「松は守れ!」と
必死に水をかけたと聞きました。
また、付属邸だったしおさい公園の松林は、
一本毎にナンバリングされ、
今でもきちんと管理されています。
ぼさぼさだけど、家の庭にも大小数本。

ここに暮らしていると、
松は、とても身近な存在です。

というわけで、松葉色。
渋くて粋な男っぽい手ぬぐいです。
どうぞよろしく!

えりりん@海辺の手ぬぐい屋

2009.6.4 [木] 珍満つなぎ @ 伊勢丹

かなまら祭りが終わって、葉山芸術祭の準備に追われている頃、珍満手ぬぐいを結婚式の引き出物にしたいという注文が入りました。
え〜?まぢですか?なんてオチャメで素敵なセンス。
どこの誰?と思っていたら、イラストレーターの遠藤ケイさんでした。

お相手が矢谷さんのお友達で、 矢谷さんがプレゼントした珍満つなぎを見て「これはイイ!」と選んでくださった様です。
世の中、何がどうつながっていくか分かりませんね。
新潟の地元で行われた披露宴の余興も珍事だったそうですが、引き出物の珍満つなぎも大受けだったとご連絡をいただきました。なんだか楽しそうな披露宴〜。
そんなおめでたい事に関われて、光栄です。

なんて思っていたら、「遠藤ケイ・和の暮らしフェア」という伊勢丹本店での企画に、「手ぬぐい並べませんか?」とご連絡をいただきました。遠藤さんが選んだ和の道具たちと一緒に、私の手ぬぐいも並べてもらうことになりました。自然の中で暮らし、和の道具類の本もたくさん出していらっしゃる遠藤さん。選んでいただいて光栄です。

というか、あの柄が、百貨店に並ぶなんて....。
ぷぷぷ。くすくす。
ぜんぜん想像していなかったなぁ。

珍満つなぎから始まった私の手ぬぐい製作。
どんどん面白い方向へ、ご縁が勝手につながっていきます。
やはり、“珍”と“満”がつながった柄の御利益でしょうか。
新しいキッカケが次から次へと生まれます。

だから、
やってみたいな...と思うことは、やってみた方がいいと思います。
無理だとか、もぉ遅いとか、つまらないことで諦めちゃったらいけません。
やってみたことのない事は、一度やってみた方がいいんです。
失敗したらやり直せばいいだけですから。

というわけで、新宿の伊勢丹に並んでます。
ただ、直販のネットショップ価格とは違います。
いろいろ大人の事情です。
ご注意下さい。ごめんなさい。

:::

遠藤ケイ「選」夏の暮らし 和の道具
+++++ 夏を和む +++++
新宿伊勢丹5F キッチンフロア
2009年6月3日(水)〜6月30日(火)

2009.5.3 [日] たたむ

手ぬぐいをたたむ。
気持ちがいいから外で。

場所って大事だなぁ...と、思う。

同じ様に手ぬぐいをたたむ作業も、
窓の無い地下かなんかの薄暗い部屋で
時間に追われてたたまねばならないとしたら、
イヤだ。

のんびりテラスで、
一枚一枚、検品しながら心を込めて、
きれいに平らに、たたむ作業なら、
スキだ。

葉山生まれの手ぬぐいは、
こんな作業まで含まれている。
葉山の気持ちイイ空気の中で、たたむ。
これが大事。

2009.5.1 [金] 大切な人、大切な一日

ブルース・オズボーンさんの
「大切な人、大切な一日」に参加しました。

標本箱みたいな“SHADOW BOX”に、
みんな思い思いに写真やモノをコラージュして
ひとつの作品に仕上げます。

私と相棒は、
新作の手ぬぐい“葉やまから草”をイメージして
作ってみました。
箱のまわりは手ぬぐいを巻き巻きしました。
葉っぱや顔がぷるぷる動く仕掛けです。


(写真:手前の左)

展示会場は、旧中西進別荘。
昭和初期に建てられた葉山の古い別荘です。
残念ながら、取り壊される事が決まり、
建物内に入れるのは、今回の展示が最後です。

力作が揃っています。
のぞいてみてください。
5日まで。

2009.4.28 [火] 一衣舎展に手ぬぐい

和装の仕立て屋「一衣舎」さんは、
着物暮らしの強い味方。
私は、ユーザーとしてずっとファンです。

その一衣舎さんの展示会
「一衣舎春展 2009」に、
私の手ぬぐいを置いていただきました。

思えば、
単なる布好き&着物好きから始まった
手ぬぐい・りんりん。
ご縁が重なりここまできました。

錚々たる作家さんの着尺や帯地と並ぶのだからと、
珍満シリーズは自粛したら、
「なんでコレはないの?」と多くの方から。(笑)

いやぁ〜、だって、ねぇ。

今度は、秋に京都であるそうです。
そんなら、京都で「ちぃ〜んまぁ〜ん」
並べちゃいますよ。いっちゃいますよ。(爆)

2009.4.21 [火] 今年の新作_葉やまから草

今年の芸術祭でデビューする葉山シリーズの新柄です。
爽やかな新緑の季節にぴったりな手ぬぐいになりました。
:::::

●葉やまから草

葉山というと海をイメージするかもしれませんが、暮らしのそばに里山があり、緑も豊富な土地柄です。ところで、その“緑”で括られてしまう葉っぱや草たちを、それぞれよぉく観察してみると、けっこういろんな形をしていてユニークです。そこで、日本の古典的な柄である唐草模様をベースに葉っぱたちをアレンジしました。唐草のぽかんとした間は、葉山っぽいゆるゆるした時間の流れを表しています。

デザイン:菅原恵利子
技法:注染(東京和晒)
素材:綿100%(岡/タテヨコ30番手)
サイズ:100cm×34cm(頭にも巻けるたっぷりな長さ)
型:手彫り(東京和晒)

2009.4.10 [金] 葉山の夏みかんケーキ

今日、天皇皇后両陛下は、ご成婚50周年を迎えられたそうですね。
葉山の御用邸近辺では、日の丸の旗が風になびき、お祝いムードでした。

ところで、葉山には夏みかんの木がたくさんあります。
これは、50年前、両陛下がご成婚した際、その記念として町民に夏みかんの苗木が配られたからだそうです。借家である我が家の庭にも1本あり、ここ数年は大きな黄色い実をたくさんつけます。

さて、今回の芸術祭に、カフェ&レストランであるengawaさんと一緒に参加することになり、展示の他にも何かコラボレーションできないだろうかと思っていました。
その時、ふと庭の夏みかんが目に映りました。

夏みかんで何かできないかな?

engawaの建物は、宮内庁の元侍医頭・塚原伊勢松氏が創建した別荘だそうですから、皇室つながりの夏みかんは、コラボレーションの素材にぴったりです。でも、engawaの庭には夏みかんの木はありません。

そこで、庭の夏みかんを持って、engawaへ相談に行きました。
「それは面白そうですね。何かレシピを考えてみましょう。」と、オーナーシェフの由利加さん。

そうして、出来上がったのが、「葉山の夏みかんケーキ」です。

試作のケーキをいただいて驚きました!
きれいな夏みかん色のしっとりケーキは、夏みかんのほろ苦さとラム酒が利いた大人の味。爽やかさと気品があり、葉山らしい印象を残す美味しさです。
これは、看板メニューになるね....という事で、夏みかんが収穫できる期間限定で、engawaの定番ケーキになりました。

50年前のご成婚記念の苗木が、
たくさんの縁を紡いで、
こんなに素敵なカタチになったのです。

というわけで、今日は、お祝いも兼ねて(笑)、庭の夏みかんを収穫しました。まだまだたくさん実っています。手ぬぐい展にいらっしゃった際は、是非この夏みかんケーキも味わってみてくださいね。

2009.4.1 [水] かなまらっ!

さぁさぁ、みなさんっ!
今度の日曜日は、かなまら祭ですよっ。
海辺の手ぬぐい屋は、葉山芸術祭の前に「かなまら」です。
なに?と思う方は、検索してみましょう。(笑)

●かなまら祭@川崎大師駅近くの金山神社(若宮八幡宮)
2009年4月5日(日)10時から、お昼がピーク!
http://www.kanshin.com/...

今年も、ちぃ〜んまぁ〜んな手ぬぐいのお店、出しちゃいます。
今年の新色は、橙色。かわゆいオレンジ色です。
珍満シリーズの手ぬぐいは、
元祖珍満つなぎの灰青色、
珍満つなぎかなまら版として、紺色・桃色・萌黄色、
それからちょっと違うテイストな柄の「珍満もだん」。
元祖は、高級な“特岡”という晒(木綿の布)を使用してます。
それから、今年はリクエストにお答えして六尺ふんどし用に3メートル版を用意しました。
夏は、水着にして、葉山の海に泳ぎに来てくれたらステキー!って思います。(笑)
でもって今年も超キュートな珍満ギャル達が売り子さんをしてくれます。

むふふふ、おったのしみにぃ〜ん!

:::::
写真は、
上:エリザベス神輿が神社にご帰還したトコロ。(2008年の様子)
下:珍満つなぎの今年の新色は、橙色。

2009.3.20 [金] フライヤー

海辺の手ぬぐい屋は、なんでもやります。
映像制作が本業ですから、ね。

で、昨日と今日は、フライヤーのデザイン作業。
先日撮影した写真を素材に、コピーを考え、レイアウト。
印刷用の入稿データにして、ネット経由で発注すれば、
数日後には、印刷されたフライヤーが宅配便で届きます。

便利な世の中になりました。

昔は、....って、
昔話はやめときましょう。(笑)

最後に芸術祭のシンボルマークを配置して、
フライヤーデザインの完成です。

2009.3.13 [金] 糸印

結婚式の引き出物として、手ぬぐいの注文をいただきました。

手漉きの楮紙をアイロンがけして、吉の作法で包みます。
「中の組み合わせが分かるようにしてください。」とのご依頼に、しばし悩みました。シールはなんだか似合わないしすぐ剥がれない。付箋もちょっと。う〜ん、困った。
ある時、ふとひらめきました。和裁の知恵、糸印です。
手渡す時に、するりと抜けるし、付いたままでもなんとか許せる範囲でしょう。

手ぬぐいの柄を糸の色でイメージしてもらいます。
赤い糸は、緋色の富士ぼかし
白い糸は、白場の多い波待ち縞
青い糸は、熨斗目花色の砂浜縞

紙が相手なわけですから、針が太いと糸が抜けやすくなってしまいます。細くて長い針がいいんじゃないかと、みすや針の「四ノ三」で作業しました。うん、いい塩梅。

こんな事も、お針箱が手近にある着物暮らしのお陰だなぁと思います。

2009.3.11 [水] 始動!

今年の芸術祭に向けて、
準備・じゅんび・ジュンビ!

今年は、昨年末に初めての個展でお世話になった「engawa」さんとのコラボで、初めての企画参加。今日は、パンフレットやフライヤー用の写真をengawaのオープン前に、撮影です。
手ぬぐいと、カフェタイムなengawaと、建物と....って欲張りイメージ。(笑)

海辺の手ぬぐい屋、
そろそろこちらの日記にも
ぼちぼち復活いたします。

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