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天気もいいので、森戸神社で毎年行われる「三々九手挟式」を見に行ってきた。バスが行ったばかりだったので、海岸通りをぽてぽて歩く。
暖かくなったなぁ。
海はすっかり春の海。
普通の民家の軒先にも若布が干してある。
のどかな葉山の休日の朝。
弓馬術礼法小笠原流「三々九手挟式/サンザンクタバサミシキ」は、流鏑馬のような「騎射」と同様、「歩射」という鎌倉時代から伝わる小笠原流の古式弓道だ。
全ての動きに決まりがあり、細かな解説もあるのでとても分かり易かった。紐や袂の仕度の所作など、動きの流れが美しい。色鮮やかなそれぞれの装束が、風になびいて美しい。的を見つめる射手の眼差しが凛としていて美しい。
あまりに美しいので見とれてしまうが、「これらの式は見せる為に行うにあらず、邪魔退散の中に行われるものなるを注意すべし」とも伝承されている。とても厳格な弓の儀式なのだ。
こうした儀式がちゃんと毎年行われているのは素敵だ。
射手の中には高校生も居た。
今回、射手の半陣は女性だった。
なんだかとても頼もしい。
びゅんっと風を切る音と供に、的が射貫かれる瞬間は爽快だ。
私のココロの中に潜んでいた“邪魔”も、スカッと退散した感じ。
弓道ってカッコイイ。 |