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昼過ぎのことだったが、カミさんがちと普通ではない感じで電話をしてきた。
カミさんの従兄弟が関内で居眠り運転をして三井不動産の専務の社用車に突っ込んだと泣きながら電話してきたそうだ。「T君?」と聞いたところ泣きながら「そう、家に電話しても誰もでないからこっちに電話した。自分の携帯も事故で壊れた」っていい、保険会社の人間に電話を代ったそうだ。
ぶつけた車がベンツのS600で車体価格が1,800万円、至急代車を用意したいのだが車が車なので中古車を一時的に使用するために298万円を3時までに振込んでくれ、10日もすれば保険会社から返金するからとその保険屋に説明されたという。代車が用意できない場合は、相手は裁判ざたにすると言っているとも言われたらしい。口座番号などはあとから連絡するから、至急お金を用意しておいてくれとその保険屋は言って電話を切ったそうだ。
298万円! 昼飯を食べ終わり、このいい陽気で眠くなっている脳みそをたたき起こすのには十分な金額だ。
電話でカミさんが説明しているのを聞いている間はびっくりしていたので特に不思議にも思わず、さてさてどうお金を工面したものだろうと考えていたが、いったん電話を切って冷静になってみると、どーもうさん臭い。
なんで相手の保険会社がその事故現場にいるんだ? 代車として中古のベンツがなんで必要なんだ??
試しにT君の携帯に電話するとちゃんと呼び出すではないか! すぐに本人が出たので、「事故ったんだって?」と聞くと、のんびりした口調で「誰が事故ったってぇ?」
詐欺だ!、それも巷で噂の「オレオレ詐欺だ」!!
すぐにカミさんに電話して「オレオレ詐欺だぁ!!!」といい、一応警察に相談するようにアドバイスした。
警察から戻って電話してきたカミさんによると、葉山管内でもかなりそういったことがあるようなので気をつけましょう! にしても世知がない世の中だよ、ホント... |