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って、鯛とかヒラメぢゃありませんよ。
小物狙いのオイラ達にとって、それはなんとキタマクラ様なのであった!
小物、特にカワハギ等を狙う場合、餌取りの代表格のキタマクラは実に頭の痛い、そして憎たらしい存在なのだが。この日の釣りで海の帝王がキタマクラ様であるということをいやというほど思い知らされた。
この日は相棒の住む一色から漁に出た。風もなく海も静かで絶好の釣り日和。午前中はお刺し身にもできそうな肝のたっぷり詰った20cmオーバーのカワハギを4〜5枚釣って、まぁこんなもんかなとほどほどに満足をしていたのだが、東京から相棒の友人が遊びに来るので釣った魚でBBQをするから、もっと釣れとの指令が出る。
でも、喰いも悪くなって釣れない状態がしばらくの間続く。すると、久々に相棒がヒット! でも、釣り上げると、それはキタマクラであった。が、相棒がそのキタマクラに何か言っているぞ? 「キタマクラ様、もう餌も充分召し上がった頃でしょうし、そろそろカワハギを釣らせてもらえないでしょうか?」などど言いながらに丁重にリリースをしている。な〜にやってんだかと内心小ばかにしてたオイラにも久々にアタリが! リールを巻く間に相棒が「ちゃんとキタマクラ様にお願いしないと祟りがあるぞ(笑)」と冗談とも本気とも取れない口調で言う。結構大きそうな手応えだったので、きっとカワハギだろうと思っていたのだが、なんと大きなキタマクラ。思わず、「チッ、キタマクラだぁ」と悪態をついてしまったのであった...
「キタマクラ様に向かってなんてことを言うんだ! 次もあんなこというと釣らせてもらえないぞ!!」
ふむふむ、相棒の言うことも一理あるかも知れんと思っていると、また大きなアタリが来た。今度こそカワハギ?と期待してたら、やはりキタマクラ。「クソッ、あ、いけね、キタマクラ様...」慌ててキタマクラ様にお願いしようとしたが時遅く、相棒に「もうダメだな、キタマクラ様のお怒りをお前はかってしまったぞ...」
その予言通り、キタマクラ様にちゃんとお願いをした相棒はその後もカサゴやらを順調に釣り上げたのだが、オイラはまったく釣れなくなってしまったのであった...(泣)海の中を完全に仕切っているのは、そう何をかくそうキタマクラ様なのであった!
う〜む、まだまだ修業がたりましぇん...
※画像は肝パンハギ!(笑) |