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2006.7.23 [日] Bruno Munari /Falkland

ミラノのデザイナー、ブルーノ・ムナリがデザインした
シーリングランプ《フォークランド》。


これを見ると、ムナリの本(Arte come mestiere)で
印象的なこの箇所をいつも思い出します。


ムナリは幼い頃から日本の伝統的な家屋に憧れていた。ある日彼の夢であった日本への訪問が実現し東京・京都を訪れた。彼の関心は日本の伝統工芸に大部分の興味を注いでいたが、デザインという仕事を哲学にまで昇華させ、絵本作家としても著名であった彼は平易な言葉で日本建築と職人の本質を淡々と綴っています。

日本の職人は、自然に従い竹を切り、加工する。そうして出来た作というのは、見てすぐ了解し得るかたちを持っている。なぜならマテリアルは自身の資質に従い使用されており、だから理にかなっている

ある大衆の文化をいくらかその側面から学ぶ時、もしそこから何か得たいなら、最良の場所で学ぶのがよい。拙(まず)いものは拙い。それは全世界共通である。よい物からだけ学べることはあり、それらは特徴を持っている。どの國にも最高のものがあり、それ以外の物というのは・・・どの国も同じである


Bruno Munari /Falkland (1964年)
製造元 :ミラノDanese社
素材:シェード=伸縮性ファブリック、リング=アルミニウム
寸法:φ40×H165cm

2006.3.8 [水] ドンナの日

本日は国際女性デーでイタリアではドンナの日
同じスタジオで働くアルフレード氏が
女性全員に黄色の薔薇をプレゼントしてくれた。
本来は黄色いミモザですが、変化球技ですな(笑)

女ですもの。お花を贈られれば嬉しいし、
黄色の鮮やかな色が揺れるこの日は
春の到来を告げるようで素敵な習慣だと思う。

2006.2.28 [火] 田中一光とミラノ

《インテルニ》というイタリアで発行される
インテリア&デザイン誌を過去に遡って読んでいたら
グラフィック・デザイナー田中一光さんの記事が出てきた。

1997年の秋にミラノの市立現代美術館で
『イッセイミヤケポスター展』を行った時に
ティー・セレモニーまで開いたという。
その日のお花(写真)やお茶碗も一光さんが
選んだものだそうで、ミラノに茶室までつくったようだ。

無印良品のロゴと言えば誰もがうなずく
田中一光は日本のグラッフィクデザイン界を代表する一人者。
欧米主義が中心であった20世紀に《日本的》なものを追い続けた。
大衆思考の流れに一石を投げ掛ける行為は時に孤独であったという。

現在の無印良品や深澤直人氏も田中一光の布石無しには
出来なかったのではないか、と。

2006.2.25 [土] +やっと週末+

イタリアの事務所は、どこも夜の7時にほとんど閉まる。
日本の事務所時代に経験したような残業の押し付けがないところは本当にいい。
いつも驚くのは事務所で働く男女の比率がほぼ半々なところ。
とはいっても、マスキリズモ(男性社会主義)はやはり存在し、
勤務条件・給与は同等でも、昇進に関してはやはり「見えない天井」がある。

イタリアにもちゃんとお局さまの存在がありまして、
午後のお茶(エスプレッソ)当番、電話受け、来客の応対、etc..
厳しいのはやはりお局さま。
ここのお局は60才近い!秘書のGさんと、40才の女性アルキテットLさん。
「あたしはとってもブラーヴァ」と自分で言うのがイタリア女性共通の特徴で(笑)

10年ほど前?にこの事務所で日本人のご夫婦が働いていたらしく
奥さんはイタリア語も完璧なら、デザインや仕事のレベルもとても高かったという。
「メールしてごらんよ」とボスに言われ、木曜日に送ったら金曜に返事がきて
4月のミラノサローネに日本の同僚を連れてミラノにいらっしゃるそうだ。

2006.2.21 [火] +仕事が決まる+

すごい・・もう2月後半。
明日、私は80才になっているはずだ。

また突然仕事がやってきた。
友人アルキテットのフェデリコが
ジョルジオ・アルマーニの仕事を取ったのだ。
アルマーニ・カーザの家具部門が米国と中国で
展開を始めるらしく、その開発チームへ入ることに。
チームと言っても私とフェデリコと
イタリアの論客ルカ・モリナーリ
3人の小所帯(笑)
おまけにRagazzi達は来月からNYと中国へ分散。

並行して研究室のお仕事と昨年から継続する
日本の企画としばらく3足のわらじが続きます。
頭壊れそうですが(>元々壊れてますが)
新年の抱負で誓った通り
今年はたくさんの出会いがありそうだ。

2006.1.22 [日] ドイツ人から見た日本文化

見本市会場の外で行われたオフ・プログラム
『STYLE PARK』の展示。

若い彼がインスピレーションの元にしたのは、
我ら日本文化の《ORIGAMI》でした。
ドイツ人が見た折り紙の再解釈。

彼と話していたら、折り鶴を私に差し出して
「これは幸運のシンボルでしょ?」と訪ねられた。
「平和のシンボルでもあるのよ」と答えたら
深く納得していた。
(”長寿”の英語が咄嗟に出てこなかったので)

彼の次回作に《折り鶴》があったら
嬉しく思う。

2006.1.22 [日] こちらも

ヘラ・ヨンゲリウス。
彼女はインダストリアル・デザイナーですが
小物もお皿も、生活を取り巻く全てをデザインします。
最近はIKEAとも組んでました。

2006.1.22 [日] ケルン大聖堂

immケルン国際家具見本市視察の為
ドイツのケルンへ行ってきた。

ケルンは工業の町なんですが
なんでも「4711」というオー・デ・コロン(香水)発生の地
なんだそうで、兵士が故郷へ帰る時ケルンのお水を持ち帰った
ことが始まりだとか。
「コロン」というフランス語も「ケルン」から派生したそうです。

古い町並みかと思いきや
大聖堂の横に国鉄が乗り入れたり
鉄橋も多くて少し冷たいイメージ。
ファースト・フードが多く、街頭のサインもごちゃごちゃ(笑)
私的には苦手であった。

2006.1.5 [木] 「伝統茶デモンストレーション」コース実演の巻

「伝統茶デモンストレーション」コース12ユーロトライ。
お茶うけにピエール・エルメの
2000葉(ドゥーサン・フィーユ)こちらは9ユーロ。
さすが人気の菓子職人。ケーキ一つに素敵なお値段。

ギャルソンさんに伝統茶とやらの煎れ方を
デモンストレーションしてもらったが
ところどころ?が残る。
どうやら中国には茶漉しというものがなさそうだ。
湯のみの中へ直に茶葉と湯を注ぎ、
葉はとらずにそのまま飲む(笑)
ギャルソンさんは行ってしまい、さて、困った。
このまま口に含むと葉を食べてしまうでないか。

友人:「この茶杓ですくうんじゃない?」
私:「ばかね、茶杓が濡れるじゃない」
友人:「湯のみじゃなくて、こっちのお茶碗を飲むんじゃない?」
私:「ばかねそれは建水でしょ」
友人:「じゃ、やっぱり葉のまま。。」

そこへ再びギャルソン登場。
実は湯のみの”フタ”で葉をよけながら飲むんだそうな。
それでもやっぱり葉が口に入るので、
上唇で葉を堰き止めながら、啜るように流し込むという
技を習得。そうかだから中国の湯のみは小さいのだ(>嘘)

サロンのお道具もそれなりに見応えあり、
楽しい体験でございました。

2006.1.5 [木] 新年茶会

パリのTORAYAは何度も入ったので、
何処かお勧めがないか聞くと
「あなたならきっとメゾン・ド・シ−ヌ(チャイナ・ハウス)」
と友に言はれて、行った。

入り口は中国の旅行代理店で、奥にサロン・ド・テ。
フロア面積はこじんまりと、そしてアンティークで
黒光りしている中国家具と異様な丈の背もたれ椅子は、
まさに好みでした。

2006.1.1 [日] 氷点下の年明け

今年2006年から日記書いてみようかな。

年明けはパリでした。
寒すぎてぎっくり腰になりそうでした(笑)

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