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2003.8.30 [土] 着物オフ会へ

夏の最後の薄物を着て
(といってもこの夏初めてだが)
富さんのオフ会@半蔵門のレストラン。
幹事は姫やの小紫さん。

富さんのお友達のお店のお料理がおいしい!
下戸なのでむしゃむしゃ食べた。
ビンゴで可愛いポーチと、とっても
「ラッキー」なプレゼントを頂く。
万歳!お二人のおかげで、大変楽しい会となる。

本日の装いは、グレーっぽい薄紫の麻の着物に
博多っぽい(ポリ)の帯に雀の帯留。
麻の着物は風通しがよくて、気持ちよかった。

2003.8.28 [木] まだまだ続く

引越し準備。
なんでこんなに物があるのか。
この際だから、整理しないで
全部捨ててしまおうか!誘惑と戦う。
後で困るのは自分なのだ。

気を取り直して続ける。
「これは倉庫、これは机、これはキャビネット・・・」

時々まわりの進捗状況を、
わざわざ人のブースにまで行って
互いにチェックする。

「何処まで行った?」
「え〜もうそんなに〜」
「いやまだまだ」

心ひそかに、あっちよりは片付いた、など
思っているはずだ、皆。

作業は明日もまだ続く。
そして引っ越したら今度は取り出す作業だ。
ああ、うんざり。

2003.8.24 [日] 上野へ

引き続き大変暑い日。
午後、国立科学博物館で開かれている
「大江戸大博覧会」へ行く。
KW化されているのを見て、
行きたいと思っていた。

からくり人形や精緻な造りの木の骸骨など、
秘密のお宝のような興味深い品々がたくさん。
解剖の図など、先日見た円朝の
幽霊画コレクションよりずっと不気味。
二日酔いで冴えない顔をしていた相方だったが、
4時からのからくり人形の実演を見ている間に
次第に笑顔になる。
弓曳き人形の実演では、見事的に命中し拍手がわく。

その後恐竜(レプリカ)の常設展などを見る。
生物の進化の部屋に展示してあった頭蓋骨を
見ていた初老のおじさんがつぶやいた。
「あの歯を俺んとこに、くっつけられないものかなあ」

帰りにアメ横をそぞろ歩く。ここはアジアの国々の
市場と同じだ。暑いので魚のにおいがきつかった。

2003.8.23 [土] 集中力

暑い。猛暑再来。
これが本来の有り様だろう。

土曜日は陶芸の日。

前回だったか先生に
「陶芸は集中力が必要です」
というようなことを言われた。
ドキッ。

その時はもろもろの雑念で気が散っていた。
前段階の土の練りも手抜き加減だった。
電動ロクロをまわしても、
なかなか中心が定まらない。
「下準備を丁寧にしないと、中心がぶれてしまんです」
ドキッ。わかってしまうもんだなあ。

だから今回は気合を入れてみた。「喝!」
そのせいか、いい気分転換となった。爽快。
大人になってからの手習いは、悪くない。
*****
備忘録: 
本日2ヶ月ぶりに美容室でカットする。

2003.8.22 [金] 引越し準備

来週金曜、私の部署の引越しがある。
改装のためなので、それが済んだら
元の所へまた引越しだ。
ひと月の間と思っていたら、ふた月かかるらしい。
ああ、面倒くさい。

たまりにたまった資料だが「捨てると必要になる」
というまるでマーフィーの法則のために、
随分古い物もためていた。

しかし、一端勢いづくと、後は早い。
バッサバッサと処分する。気持ち良い位。
家の不用品もこうできるといいのだが。
仕事の方が、分別が楽である。
そうそう、この仕事、苦労したよな〜と思っても
案外あっさりイラナイ箱へ直行する。
ドライな性格なのか?

昨日今日と夏があわてて目覚めたような
久しぶりの天気と暑さ。
2週間程前に買ったままだった新しい日傘を
ようやく使った。

2003.8.17 [日] 千鳥

雨がたくさん降った週末。
涼しくて、季節を勘違いしそう。

会社での懸案事項、いろいろあるが
週末は忘れたい。

先日発掘した古着を整理する。
モスリンの千鳥柄長襦袢。
虫食いとシミがあるが
柄と色が可愛い。
何かに使えないかと思案する。
チクチクは苦手な私なのだが、
考えるのは楽しい。

2003.8.14 [木] 映像記録

夏とは思えぬ、寒い日。
降りしきる雨のなか、通勤途中「こっそり」
メンバー内で話題のなんば歩きを試みたが、
見たことないものを試みるのは、至難の業。

夜TVをつけると、
NHKスペシャル「映像記録 昭和の戦争と平和」
− カラーフィルムでよみがえる時代の表情 −
というのをやっていた。

最初のほうは、第二次大戦前の長閑な時期。
桜並木の間を流れる川(or 千鳥ヶ淵か?)に
桜の枝を手にした着物の女性二人が乗る小船。

ちょっと異国情緒演出過多の感はあるが
二人の着物はいいなあ〜。結婚式の映像や
出征する青年を見送る人々の着物にも目がいく。
アメリカが記録していた映像が多く、カラーである(変色した色調をデジタル再現)。

2003.8.12 [火] 八月納涼歌舞伎

休みをとって、八月納涼歌舞伎へ。
2部の牡丹灯篭を見た。
http://www.kabuki-za.co.jp/...
端的に言って、面白いっ!

歌舞伎は本当に久しぶり。
といっても過去2回観たくらい。
誰がでてどのような演目であったのか
皆目覚えていない。
いや、一度目は玉三郎だったと思うんだけれど。

着物に興味を持つようになり、
私の関心の幅もひろがっている。
歌舞伎もそうだ。

今回のお芝居は、日曜日に落語に行った
三遊亭円朝の原作。勘九郎の芸の上手さは
言うにおよばず。三津五郎と福助のやりとりは
絶妙。そして女形の、色っぽいこと。
男と女の愛情のこまやかさ。

歌舞伎に嵌ってしまいそうだ。

着物にも目を惹かれた。
今回の観劇はいろんな意味で
面白さが倍増だったと思う。
いや〜日本人でよかったなぁ。。。

今度行くときは、着物着て行こうっと。

2003.8.10 [日] 円朝まつり、おひきずり

台風一過、晴天も晴天、大変な猛暑の日曜。
大変運のよいことに、お相伴にあずかって
円朝まつりの落語を聴くことができた。感謝。

最寄の千駄木駅を降りると、すぐ浴衣姿の人と
すれ違う。谷中は着物が似合う処だ。
行きに駅の近く「いせ辰」で茶巾の小袋を購入。
相方へのおみやげ。

境内で出店を受け持つ若い落語家さん達、
揃いの白地の浴衣が目にさわやか。
落語を聴いたお寺の畳の部屋。人が一杯。
ささ、前に詰めて詰めて・・・
こんな風に落語聞けるなんて、いい体験だ。

今日は本当に暑くて、衿をいつもより多めに抜いた。

ふと祖母がつかっていた「おひきずり」という言葉を
思い出す。たしか、「衿を抜きすぎるとおひきずりにみられるよ」というようなことを、誰かに注意していたような。。。私が畳の縁を踏んだりしても、この言葉を使って注意されたような。うーん、正確には覚えていないけれど。

お盆も近い。
ひょんなことから貴女を思い出しています。
>おばあちゃん

2003.8.9 [土] 祖母から母へ

古い夏物を発掘した。

明治生まれの祖母が若いときに着て、
さらに戦後まもなく嫁入りした母へ
夏物の一つとして譲られた麻の夏物。

立派な「アンティーク」だ。

袖丈をのばして若向きにしてある。
少々黴くさいが、意外とコンディションがよい。
常着であったから、高価なもんではない。
共衿が短くて、いかにも古い。

しかし。
色と流水模様が素敵。
そして何より戦後の物資の足りない時期に
嫁入りの母に精一杯着物を揃えた祖母。

母の結婚式に祖母が手持ちの着物を黒に染め、
出入りの反物屋さん(がいたのだという!)に
手書きの模様を描いてもらい、比翼をつけて
晴れの場の留袖とした。
これもせっかくの娘の門出を祝うため。

その一部が出てきたけれど、手書きのありあわせの
染料があまり良くなかったのか、
ごわごわになっていた。けれど、祖母の思いは伝わる。

私が小学生の頃に、なくなってしまった祖母は、祖
父が病死した後、女手一つで娘二人を育てた。
お花とお茶を教えていた。

一緒に居られたのはほんの少しで、記憶は少ない。
今となっては、祖母が生きていたら
たくさん伝承してもらいたいことがあったろう。

でも、こうして古い古い着物から、何かが
伝えられていく。大事にしよう。この着物。

2003.8.5 [火] 小津安映画

週末に小津安二郎のビデオ
「戸田家の兄妹」(1941)を
Tsutayaで借りて観た。
なんとなく古い日本映画が観たかった。
http://www.shochiku.co.jp/...

今の映画と違ってストーリーのテンポはゆっくり。
着物を日常着としていた頃の様子や
人々の所作、当時の資産家の生活や時代の雰囲気。
いまと違って、こんなふうに着物が
身近だったのだなあと、なんだか新鮮。

きつくてテキパキした性格の長女の装いが気になった。
お太鼓を斜めに締めた、粋な奥様。
惜しむらくはカラーでないこと。
あの着物の色はどんなだろう、そんな想像をして
楽しめたのも、着物に興味を持ったからこそかも。

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