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2004.5.20 [木] 1:26 am ラオスからの便り |
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ほぼ1年ぶりにラオスの友人からのメール
自家蚕 自家栽培綿 手紡ぎ 草木泥染め 手織 経緯綿絹一本交互 滑脱不可
こんな条件で布を織ってくれるか依頼してあったのでした
もっとも滑脱以外は標準仕様ではありますがそれが難しいらしい(国内でもそうです)
出来るかどうか時間が欲しいと言って1年。。。出来ないかもしれませんとも言ってました
この1年 洋服地を織ながら滑脱のテストを繰返していたとのこと
やっと完成したがもう要りませんか?という便りでした
あきらめて忘れていて済まなかったし 申し訳ない気持ちでした
あれから忘れずにず〜っと研究してくれていたのでした
自分のコートやきものにしてみたいので 要ります!と即返事(笑)
気に入った丈夫な布なら国境は問いません
7月には織り上がるとのこと とても楽しみにしています
『更長』に続いて 更紗の名門『更甚』が逝ったと聞く
まさか?という気持ちとは別に やはりという思いもあった
今時には重すぎる摺りであったと感じていましたから。。。。 |
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2004.5.4 [火] 1:33 am10年目の出会い |
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自分の一大イベントが終わりました。
ず〜っと準備してきて、終わると力が尽きます。
今回もたくさんの方にいらして頂き楽しく嬉しい会となりました。
いらして頂きました方々に感謝いたします。
会最終日に手織紬で参加された方から寸法直しの依頼を受けました。
自分で織った生地を10年くらい前に仕立て着ているということです。
持ち帰って翌日、全体の確認をしていて その丁寧な仕立に感心いたしました。
全体に狂いもなく10年着続けたとは思えないしっかりした仕立でした。世の中には丁寧な仕立をする人がいるんだなぁとびっくりしておりました。それにしても、不思議なのは私の所しかしていない技法がしてあったことです。
そして、この仕立をした方を紹介して頂きたくて持ち主ご本人に連絡をしました。
10年前に仕立てた記憶の糸を辿るのは難しく
「愛知だったか?、、、、」
やや時間をおいて思い出してくれたのは都内のある専門店でした。
私も当時同じ専門店の仕事をしていたのでした。
10年前の自分の仕事だったのです。
その当時、30年たっても狂わない仕立を目指しておりました。
10年たち,当時の試行錯誤の仕事を偶然目の前に突きつけられ
驚きと共に感激の複雑な想いでした。
やはり,しっかりした丁寧な仕立と丈夫に織られた布が大切だと
実感しました。
30年仕立の考え方は間違っていなかったんですね。
とても嬉しい1日でした。 |
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