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夜、近所の呉服屋に、洗い張りをお願いする着物を持って行く。
一度も着物で伺ったことがないので、たまには自分の好みを主張しとくか、とギンガム綿麻で。足下は昨日と同じ。
閉店20分前に、なんとか店に到着。
いろいろ見ているうちに閉店間際になったので、値段の確認をして、帰ろうと背を向けた後ろから「帯板は入れてないの?」と女将さんから声がかかった。
「入れた方が綺麗よ、スタイルも良く見えるし」
そうですね、と言いながら(確かにそうだけど、近所で半幅帯だし)と思っていると「直してあげるわ」と、帯のしわをぐいっと・・・
ハッ!これが世に言うお直しおばさま!?
私は、お直しおばさんには会ったことがなかったのだが(バスの中で、おばあさんに帯結びについて言われたことは一度だけあり) 結構ショックなものだと実感。
「きものレッスン」(森荷葉著・筑摩書房)には、『関西のきもの通には帯板をいれず、帯のしわの色気を楽しむ方が多いのです。』という記述があり、読んだ当時、帯板は絶対使わないといけない訳じゃないんだ、と目から鱗だった。
色気うんぬんは、人にもよるから置いといて...
自分自身は今、礼装・正装ならともかく、普段着だったらよっぽどシワシワじゃなけりゃいいか、という考え方になり。
それにしても、今度からこの店に着物で行く時は、帯板を使わないと(笑)。 |