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2003.11.28 [金] 被布衿 |
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はおりものについて、も一度おさらいをしてみた。
するとやっぱり、被布衿って本来は、お子ちゃまかご隠居さま(若くても)のものだったらしい。
(だから時代劇で断髪なさった方が被布を着てたりするのね)
とすると、被布衿はやはりビミョウか。
ううう。悩む。
「アナタねぇ。被布衿はこどもかおばあさんのものよ」というオバサマに、「あらぁ。今はこれが流行りなんですよー」という気構えがあるか、私?
伝統を越えるには、若輩者としては、いろいろと考えてしまうなぁ。
でもそれも楽しみのひとつ。 |
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2003.11.27 [木] 紫織庵 |
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伊勢丹の紫織庵展に寄り道。
実物を見たのは初めてで、浮かれ気味。
だって他にないんだもん、こんな柄。
アバンギャルドなのに、品があるのだ。素敵〜〜〜。
シルバーの持ち手つきのポーチが気になって、まず購入を決定。
お財布だけ持って歩きたいときに、絶対便利だろうと思って。
旅行のときなどにも使えそう。
ビロードのコートも幾つか展示してあったので、お店の方に、紫織庵さんではビロードのコートにはどんな衿をお勧めしているのか聞いてみると、「好みですけど、最近は被布衿と道中着タイプが多いですね」とのことだった。
さらに「道行衿をお召しの方を見ると、お古なのかなぁとちょっと思っちゃいますね」とも。
がーん。そうか。最近の流行りってそぉなんだぁ!
今まで被布衿って、ちっちゃい子かおばあちゃまが着るもののような気がしてたんだけど、今はもう違うのねぇぇ…。
そういえば、道中着タイプの能装束コートがあったりするし。
道中着って紬とかに合わせるような、どちらかといえば世話っぽいイメージがあったんだけどなぁ。
最近特に思うのは、やはりキモノにも「流行りがある」ということ。
裄も昔に比べてかなり長めだし、羽織やコートの丈も長めが流行っている(実際、実寸の裄のキモノや膝上丈の羽織やコートを着ているひとを見ると、昔につくったものなのかなぁと思うときもある。それはそれで、着込んで馴染んだ感じがして素敵なのだけれど)。
現在ではキモノは日常着とは言いにくくなっているから、「優雅さ」が結構ポイントなのかなぁ。
というわけで、肩裏を衝動買いしてしまいました。
質感が全然違います〜。とってもしなやか。
輪奈ビロードのコートに合わせます。
衿は被布衿希望。 |
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2003.11.26 [水] 輪奈ビロード |
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のコート反がお嫁入りしてくることになった。
ご縁に感謝!とても嬉しい。
お正月に間に合わせるには厳しいけれど、この冬に着られるといいなと思う。
今まで真冬の防寒用コートを持っていなくて、お正月などにも道行を着ていたのだけれど、冬のさなかでは、どうしても正絹の質感が寒々しく見えがちで、ビロードのコートがずっと欲しかった。
祖母が冬になると着る黒のビロードのコートが羨ましくてオークションで探してみても、裄が合わないものばかり。既製品も、また然り。
こういうときには本当に、己の張った肩と長い腕を恨めしく思う。
やっとコートがつくれますー。
道行衿じゃつまらないかな、千代田衿、それともへちま衿がいいかなぁ。 |
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2003.11.25 [火] 風邪と大雨 |
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低気圧に弱いのですが(体が重くなるんです…。皮膚呼吸しづらいからかな?)それに加えてダブルで風邪を引いてしまったらしいです。
のどが痛いよ〜。発熱傾向もあり。
映画を見に人ごみに出かけていったのがマズかったか。 |
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2003.11.24 [月] マトリックス・レボリューションズ |
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見ました。
しかし…何と言って良いのか…。
この映画を見て、おすぎさんが言っていた「佃煮にするほどある」センティネルに圧倒されました。
夢に出てきそうで、こわい。
しかし(ここから微妙にネタバレ)、結局最終的なことはなーんにも変わっていなかったんじゃないかなぁ。
「はてしない物語」は主人公が本の中に入って、本に書かれていない新しい物語を紡ぐ、という話だったけど、「マトリックス」はRPGと現実世界が繋がってしまったようなものだと思う。
「はてしない物語」と異なるところは、RPGは結局「主人公(プレイヤー)は、あらかじめゲーム内で想定された選択肢の中からしか選択できない」ということでしょう。
エンディングにいたるまでの道筋は、すでにゲームの作者によって定められており、プレイヤー(ネオ)がゲーム内でどんな選択をしようとも、それらはすべて作者(オラクル・アーキテクト)の思惑のうち、ということなのね…。
結論:かなり、消化不良 |
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2003.11.22 [土] 今秋の京都 |
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そろそろ京都の紅葉が本番を迎えるころ。
TVでも、京都特集が増えてきた。
昨日はフジテレビの「スーパーニュース」、今日はTBSテレビの「王様のブランチ」でも「舞妓さんと行く〜京都特集」をやっていた。
(日本テレビでも、今朝、仙洞御所の生中継をやっていた)
…しかし、その双方に出てきた舞妓さんが、照古満さんというひとだった。
着物のコーディネートも全くおなじ。
異なる局で、同じ日に同じ舞妓さんで収録した訳でもないだろうに…。
なんだか不思議だった。
その照古満さんの装いは、冴えた鶸色の飛び柄の小紋に、赤い絞りのなごや帯。
帯揚げは白っぽくて、帯締めが黄色。
八掛が帯とよく似た赤で、バッグが朱だった。
…帯は分からないけど、お着物は志ま亀のじゃないかなぁと思った。お色がとてもそれっぽい。
今秋の京都の紅葉は、残念ながら、あまり「素晴らしい!」という訳ではないらしい。
去年が、数年に一度という当たり年だったので、あれを見てしまうと「…どうしよう?」と思ってしまう。
悩むー。 |
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2003.11.8 [土] 洛趣展 |
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三越本店の洛趣展へお出かけ。
秋の京都展は、上野松坂屋とここがすき。
今回の目当ては、和装小物のきねやさん。
こちらはネットでも販売を行っているけれど、ネットに出ていないお色も実は結構あるので、ここ数年は京都展を中心に、現物を見て購入することが多い。
今回の収穫は、鶸色のちりめん雲取りぼかしの帯揚げ。
前から持っていた鶸色の濃淡ぼかしの冠組にも、道明の鶸萌葱の冠組にも、ぴったり合って大満足。
今度は柿色の冠組に合わせた帯揚げを選ぼう。
絞りがいいかな、ぼかしがいいかな…。
きねやさんにお茶券をいただいたので、屋上のお茶席でありがたくお抹茶とお菓子をいただく。
道行着たままでいただいてしまった…。
でも脱ぐ場所もないので「見逃してもらえますか?」とこっそり聞いたら、「堅苦しい席ではありませんので…」と優しく言っていただけて、ほっとした。
おまんじゅう、手づかみで食べました。
ほんとに、できるだけカジュアルにお茶を楽しめるように配慮されていた。 |
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