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2003.12.31 [水] おおみそか |
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何故かといおうか、やはりというか、紅白が流れておりました。
12時を過ぎても、除夜の鐘が鳴っています。
除夜の鐘って、12時までに鳴り終わらなければ、あまり意味がないのではと思ったり。
(煩悩も年越ししちゃう…のでは?)
12時を過ぎるとほぼ同時に、携帯が使えなくなりました。
これも毎年恒例。 |
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2003.12.27 [土] 輪奈コート |
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京都から輪奈コートが仕立てあがってきました。
……感涙。嬉しいなぁ。
いろいろ考えた結果、道行衿を選びました。
何故かというと「この生地ならば道行衿に仕立てておけば礼装にも使える」という惹句に、文字通り惹かれてしまったからです(笑)。
良いものは結局、オーソドックスなほうが活用範囲が広くなるというのは、今までの実感として確かにあるので。
しかし、なにもかも「無難」というのも、そろそろつまらなくなっていたので、コート自体のお色がかなりシックな赤ということもあり、そのぶん肩裏で思い切り遊んでみました。
黒と疋田模様のストライプの上に、紫の細菊やオレンジのくす玉・梅などをあしらったものです。
一歩間違えば悪趣味になりかねない組み合わせですが、いいのです!脱がなきゃ見えません。
美のやさん、お世話になりました。ありがとうございます! |
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2003.12.26 [金] 年の瀬 |
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朝になってみると、昨日までのクリスマスな雰囲気は完全に消え去り、あっという間に「歳末!」になっていました。
毎年思うことですが、この変わり身の早さは本当に可笑しいです。潔すぎ〜(笑)。
これから「仏教」の除夜の鐘を聞いて、「神道」の神社に初詣に行って、「儒教」のお年玉をあげるんですよねぇ。
節操ないといえばそうなんですが、自分の信仰以外の宗教に対して、これほど寛容な国も珍しいのではないでしょうか。
天照大神もお釈迦様もキリスト様もアッラー様も、みーんなとにかく「神様」。
八百万の神の国って、結構いいかも。 |
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2003.12.24 [水] 似顔絵 |
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プロフィールに、似顔絵を載せてみました。
自分で描いたものではなくて「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載されたとき、描いていただいたものです。
今回使用をお願いしたら、快く許可してくださいました。
ありがとうございます!
http://www.1101.com/... |
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2003.12.20 [土] 赤 |
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仕立てをお願いしていた名古屋帯が届きました。
色は深くてきれいな朱。
流水に扇の模様なので、黒地の紅葉の小紋に合わせたら「竜田川」になるかしらと思ったり。
意外になんにでも合いそうで、活躍してくれそうです。
以前だったら気後れしていそうなお色ですが、着物とお洋服とでは顔映りがまったく違うことがわかってきたので今回チャレンジ。
着物の場合は、どの年代にも「似合う赤」があると思うので、いつも赤を忘れないようにしたいです。 |
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2003.12.14 [日] 忠臣蔵 |
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今日は赤穂浪士の討ち入りの日ですねー。
来年の大河ドラマは新選組だし、映画「ラスト・サムライ」もヒットしてるし、サムライ(もしくは幕末?)ブームが来ないかなと思ったり。
西洋化の中で、ある意味どんな価値観もアリになってしまい、不況の閉塞感も消えない現代だからこそ、揺るぎなく信ずるもののある彼らが、なおさらかっこよく思えるのかもしれません。 |
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2003.12.12 [金] 春の京都展 |
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1月から3月にかけて、また京都展が始まりますね。
今回は井澤屋さんの新作バッグと、ない藤さんを見たいと思っています。
1月の伊勢丹の紫織庵にも行きたいし。
(羽裏買わないと、羽織が仕立てに出せません…)
運命の出会いを待って、あせらずじっくりと。
しかしチェックは細かく(笑)。 |
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2003.12.10 [水] 自衛隊イラク派遣 |
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正直なところ、賛成・反対、どちらの意見にも歪みを感じています。
ただ、この問題は日本がこれからアメリカや世界とどのように付き合っていくかにおいて、とても重要であると考えています。
まず、反対派の意見を見てみました。
「アメリカ追随である」
「血を流すのはどんなことであれ宜しくない」
日本国の、世界への総輸出の中で、対米輸出の割合はおよそ30%であり、トップです。
アメリカの景気が日本経済の生命線と言われる所以が、ここにあります。
また日本国は、自国の防衛すらもアメリカに委ねています。
日本政府が(本心で何を考えていようとも)アメリカに対してNOと言えないのは、この経済的・軍事的依存度の高さゆえだと思います。
日本が今回の派遣を拒絶するためには、まず経済的・軍事的に、もっとアメリカから自立する必要があると思うのです。
現在の依存状況では、拒絶することは無理だと思います。
さらに、反対派の意見をみるたびに不思議に思うのは、日米同盟において、日本がどこかの国から攻撃されたらアメリカが守ってくれるということと、今回のイラク派遣は別ものだと考えている人がとても多いということです。
平和がいい、血を流したくないと言いながら、日本が攻撃されたらアメリカに守ってくれと要求しているも同然の状況。
これは、日本人の血は流したくないが、アメリカ人の血は流れても良いということなのでしょうか。
また賛成派の憲法問題に関する認識にも、矛盾を感じました。
憲法第9条は、こんな条文です。
�@ 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
�A 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
「日本人は戦争をしません。外国に攻め込まず、逆に攻め込まれた場合も、威嚇も抵抗もしません」「日本国は軍隊を持ちません。日本国に、外国と戦う権利はありません」
私は、この条文をこういうことだと解釈します。
素晴らしくうつくしい概念ですが、理想的であっても現実的ではないと、今は考えています。
首相も含めて賛成派は、今回の派遣を「合憲である」と発表しました。
私は違憲であると思います。
だから賛成派は、むやみに憲法解釈を捻じ曲げるのではなく、日本国憲法がもう時代に合っていないと本気で考えるならば、もっと積極的に憲法改正について論議すべきです。
最後に、誤解を恐れず個人の意見を述べるならば、日本は憲法を改正して、自衛隊を日本軍と改称し、専守防衛を明文化すべきです。
で、国内のアメリカ軍にも出て行ってもらって、さらに日本軍が暴走しないよう、国民みんなで監視したいです。
自国の防衛を自分たちでやらない国は、いつまでたっても「アメリカ追随」・「アメリカ51番目の州」から脱却できないと思うからです。
そうしたら、「日本軍は専守防衛。外国には派遣できない」とアメリカに言うことが出来るでしょう。
もしくは、自衛隊をも含めた、一切の武力を放棄し、アメリカ軍にも出て行ってもらって、完全に丸腰になるか。
もしこれが実現できたら、私は日本国民を心の底から尊敬します。
そうしたら、「日本は武力を永久に放棄した。外国には派遣できない」とアメリカに言うことが出来るでしょう。 |
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2003.12.4 [木] 布に聞く |
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昨日の夜から、コート衿についてぐらぐら揺れる。
現物がある場合は、わりにすぐ決められるのに、誂えるとなると決断が鈍くなる。
もう一度コート反を見ながら、これにはどんな形が合うか、イメージが浮かぶのを待つ。
真剣勝負って感じ。
…洋服でこんなにマジになることって、絶対ないのにね。 |
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2003.12.3 [水] おしゃれ工房 |
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市田ひろみの「アンティーク着物でお正月」を見る。
その中で、真っ赤な輪奈コートにシビれた。
うわ素敵!可愛い!!高そう!!!
ちょっと大きめのへちま衿風変わり衿で、おっきなくるみボタンがアクセントになっている。
凝った輪奈加工とベルベット加工が施されているらしく、無地染めなのに、柄が浮き上がって素晴らしく綺麗。
私のは、もっと暗い赤なんだけど…ベルベット加工もあんなにしてないんだけど…衿の形、やっぱりどうしよう!?ああいう衿じゃ、やっぱり遊びすぎかな?
無難に道行衿にしちゃえとか思ってたのに、また迷ってしまった…。早く考えろ!どうする、私?
美のやさんゴメンナサイ、私ってワルイ客かもしれません。 |
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2003.12.2 [火] 裄さがし |
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今回のコート反は、内幅が35.5センチだった。
しかし、合わせたい着物の裄は、肩幅34センチ袖幅36センチ。
トータルでは同じ70センチでも、振り分けが異なるので、このままだと着物の袖がコートの袖から出てしまう。
身長が159センチの私だけれど、腕を水平にして測った実寸の裄は、一尺七寸五分(66センチ)。
でも最近では腕をななめ45度にして測ることを勧める呉服屋さんが多くて、そこで測ってもらった裄が一尺八寸五分(70センチ)だった。
しかし、一尺八寸五分の裄はあまりにもぴったりで(帯付きの時期にはなんとも思わないけれど)道行やコートを着る時期にはかなり難儀する。
だって道行やコートの裄って、着物の袖幅より二分長くするものなんだものね。
そうすると、コート反の内幅には、袖幅36センチ(九寸五分)+二分として九寸七分(36.7センチ)必要なのだけれど、こんな幅広のコート反なんてめったにないし、あったとしても長尺扱いになって、とてもお高くなってしまう。
そういったこともあって、今回はコートのお仕立てと一緒に着物の裄直しも依頼。
裄は、着物が一尺八寸二分(肩幅・袖幅ともに九寸一分)。
コートが一尺八寸四分(肩幅九寸一分、袖幅九寸三分)に決定。
これなら、生地幅の短いレトロ着尺も問題なく仕立てられるようになる。
いろんな裄丈をさんざん試して、結局最初に誂えてもらった裄に戻ったなんて、すごい回り道…。
祖母の言うことを最初から素直に聞いとけば良かったのに、私って莫迦。
次は、今度お仕立てをお願いするまでに、ベストの身幅と身丈を探しておかなければ…。 |
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2003.11.28 [金] 被布衿 |
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はおりものについて、も一度おさらいをしてみた。
するとやっぱり、被布衿って本来は、お子ちゃまかご隠居さま(若くても)のものだったらしい。
(だから時代劇で断髪なさった方が被布を着てたりするのね)
とすると、被布衿はやはりビミョウか。
ううう。悩む。
「アナタねぇ。被布衿はこどもかおばあさんのものよ」というオバサマに、「あらぁ。今はこれが流行りなんですよー」という気構えがあるか、私?
伝統を越えるには、若輩者としては、いろいろと考えてしまうなぁ。
でもそれも楽しみのひとつ。 |
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2003.11.27 [木] 紫織庵 |
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伊勢丹の紫織庵展に寄り道。
実物を見たのは初めてで、浮かれ気味。
だって他にないんだもん、こんな柄。
アバンギャルドなのに、品があるのだ。素敵〜〜〜。
シルバーの持ち手つきのポーチが気になって、まず購入を決定。
お財布だけ持って歩きたいときに、絶対便利だろうと思って。
旅行のときなどにも使えそう。
ビロードのコートも幾つか展示してあったので、お店の方に、紫織庵さんではビロードのコートにはどんな衿をお勧めしているのか聞いてみると、「好みですけど、最近は被布衿と道中着タイプが多いですね」とのことだった。
さらに「道行衿をお召しの方を見ると、お古なのかなぁとちょっと思っちゃいますね」とも。
がーん。そうか。最近の流行りってそぉなんだぁ!
今まで被布衿って、ちっちゃい子かおばあちゃまが着るもののような気がしてたんだけど、今はもう違うのねぇぇ…。
そういえば、道中着タイプの能装束コートがあったりするし。
道中着って紬とかに合わせるような、どちらかといえば世話っぽいイメージがあったんだけどなぁ。
最近特に思うのは、やはりキモノにも「流行りがある」ということ。
裄も昔に比べてかなり長めだし、羽織やコートの丈も長めが流行っている(実際、実寸の裄のキモノや膝上丈の羽織やコートを着ているひとを見ると、昔につくったものなのかなぁと思うときもある。それはそれで、着込んで馴染んだ感じがして素敵なのだけれど)。
現在ではキモノは日常着とは言いにくくなっているから、「優雅さ」が結構ポイントなのかなぁ。
というわけで、肩裏を衝動買いしてしまいました。
質感が全然違います〜。とってもしなやか。
輪奈ビロードのコートに合わせます。
衿は被布衿希望。 |
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2003.11.26 [水] 輪奈ビロード |
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のコート反がお嫁入りしてくることになった。
ご縁に感謝!とても嬉しい。
お正月に間に合わせるには厳しいけれど、この冬に着られるといいなと思う。
今まで真冬の防寒用コートを持っていなくて、お正月などにも道行を着ていたのだけれど、冬のさなかでは、どうしても正絹の質感が寒々しく見えがちで、ビロードのコートがずっと欲しかった。
祖母が冬になると着る黒のビロードのコートが羨ましくてオークションで探してみても、裄が合わないものばかり。既製品も、また然り。
こういうときには本当に、己の張った肩と長い腕を恨めしく思う。
やっとコートがつくれますー。
道行衿じゃつまらないかな、千代田衿、それともへちま衿がいいかなぁ。 |
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2003.11.25 [火] 風邪と大雨 |
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低気圧に弱いのですが(体が重くなるんです…。皮膚呼吸しづらいからかな?)それに加えてダブルで風邪を引いてしまったらしいです。
のどが痛いよ〜。発熱傾向もあり。
映画を見に人ごみに出かけていったのがマズかったか。 |
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2003.11.24 [月] マトリックス・レボリューションズ |
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見ました。
しかし…何と言って良いのか…。
この映画を見て、おすぎさんが言っていた「佃煮にするほどある」センティネルに圧倒されました。
夢に出てきそうで、こわい。
しかし(ここから微妙にネタバレ)、結局最終的なことはなーんにも変わっていなかったんじゃないかなぁ。
「はてしない物語」は主人公が本の中に入って、本に書かれていない新しい物語を紡ぐ、という話だったけど、「マトリックス」はRPGと現実世界が繋がってしまったようなものだと思う。
「はてしない物語」と異なるところは、RPGは結局「主人公(プレイヤー)は、あらかじめゲーム内で想定された選択肢の中からしか選択できない」ということでしょう。
エンディングにいたるまでの道筋は、すでにゲームの作者によって定められており、プレイヤー(ネオ)がゲーム内でどんな選択をしようとも、それらはすべて作者(オラクル・アーキテクト)の思惑のうち、ということなのね…。
結論:かなり、消化不良 |
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2003.11.22 [土] 今秋の京都 |
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そろそろ京都の紅葉が本番を迎えるころ。
TVでも、京都特集が増えてきた。
昨日はフジテレビの「スーパーニュース」、今日はTBSテレビの「王様のブランチ」でも「舞妓さんと行く〜京都特集」をやっていた。
(日本テレビでも、今朝、仙洞御所の生中継をやっていた)
…しかし、その双方に出てきた舞妓さんが、照古満さんというひとだった。
着物のコーディネートも全くおなじ。
異なる局で、同じ日に同じ舞妓さんで収録した訳でもないだろうに…。
なんだか不思議だった。
その照古満さんの装いは、冴えた鶸色の飛び柄の小紋に、赤い絞りのなごや帯。
帯揚げは白っぽくて、帯締めが黄色。
八掛が帯とよく似た赤で、バッグが朱だった。
…帯は分からないけど、お着物は志ま亀のじゃないかなぁと思った。お色がとてもそれっぽい。
今秋の京都の紅葉は、残念ながら、あまり「素晴らしい!」という訳ではないらしい。
去年が、数年に一度という当たり年だったので、あれを見てしまうと「…どうしよう?」と思ってしまう。
悩むー。 |
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2003.11.8 [土] 洛趣展 |
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三越本店の洛趣展へお出かけ。
秋の京都展は、上野松坂屋とここがすき。
今回の目当ては、和装小物のきねやさん。
こちらはネットでも販売を行っているけれど、ネットに出ていないお色も実は結構あるので、ここ数年は京都展を中心に、現物を見て購入することが多い。
今回の収穫は、鶸色のちりめん雲取りぼかしの帯揚げ。
前から持っていた鶸色の濃淡ぼかしの冠組にも、道明の鶸萌葱の冠組にも、ぴったり合って大満足。
今度は柿色の冠組に合わせた帯揚げを選ぼう。
絞りがいいかな、ぼかしがいいかな…。
きねやさんにお茶券をいただいたので、屋上のお茶席でありがたくお抹茶とお菓子をいただく。
道行着たままでいただいてしまった…。
でも脱ぐ場所もないので「見逃してもらえますか?」とこっそり聞いたら、「堅苦しい席ではありませんので…」と優しく言っていただけて、ほっとした。
おまんじゅう、手づかみで食べました。
ほんとに、できるだけカジュアルにお茶を楽しめるように配慮されていた。 |
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2003.10.22 [水] マニフェスト選挙 |
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最近、ニュースで選挙の話題多いですね(←当たり前)。
今回の選挙は『マニフェスト選挙』ということで、長らく「政策」ではなく「人」に投票していた日本の選挙を見直し、本来の「政策」で選挙を戦おうよ、というものらしい。
…しかし、肝腎のマニフェスト、読んでみるとヘンなものが多い。
特に、自民党の郵政公社民営化についての項目。
これって、銀行とかで定期預金をしようとしているときに、「利率はまだ決まってなくて〜、半年先くらいに決まる予定なんです〜。でも、ゼッタイお得にしますから〜、ケイヤクしてください!」って言ってるようなものじゃないかなぁ。
こんなの、民間じゃ絶対通用しないと思う…。
「玉虫色なんて冗談じゃない!」ってコイズミ総理は頑張ってるけど、まだまだ全然足りマセン。
固い話かもしれないけど、代議士と地方・企業の癒着をなくすには「税源委譲」しかないと思ってます。
今は、国が税金をいっぱい集めて、地方公共団体に分配するシステムになっているけど、それをやめて、都道府県・市町村がもっと自主的に税金を徴収できるようにしたほうがいい。
だって、国からいっぱいオカネを貰ったり、既得権益を守ったりするために、地方や企業は代議士に寄付金をいっぱい払って、官僚に圧力かけてもらってるんだものね。
汚職って結局それが原因なことが多いし(公共工事とか)。
今の代議士は、自分を後援してくれる地方・企業の代弁者に過ぎないひとが多いと思う。
それって、後援者に「飼われてる」のとどう違うのかな。
国会議員は、まず、国全体のことを考えてください。
で、財務省の官僚も公僕なんだから、妙な特権意識は捨ててください。
「安定した生活」のために高級官僚になろうと思ったひとになんて、国民として、安心して国を任せられマセン。 |
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2003.10.21 [火] 旅の香り 時の遊び |
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本日の旅で、白山工房の牛首紬が出てました。
大島ほどテラッとしてなくて、結城ほどボカッとしていないという牛首紬。
二世を誓ったともいわれる二匹から紡がれる「玉繭」。
浪漫を感じてしまったり。
いつか欲しいなぁ。
でも紬って、ある程度の年輪がないと着こなせないような気がする…。
将来に向けての課題。 |
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2003.10.20 [月] 雑記 |
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そろそろ24日の天気が気になり始めました。
とりあえず今のところ、金曜は晴れそう。
しかし予想気温が低いぞー!ショールじゃ寒いかな、道行か羽織のほうがいいだろうか。
それによって着るものも変わるなぁ。
大島をもそもそ着るも、つるつるの生地に意外に手を焼いている。
しかも最近半幅帯ばかりだったから、なごや帯が決まらない。マズイ。修行し直し決定。
ポイント柄はやっぱり難しいな〜。 |
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2003.10.19 [日] 京都 佳つ乃 歳時記 覚書 |
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アマゾンから本が届く(しかし宅配便屋が梱包を折り曲げて本を郵便受けにつっこんでいった!)。
この本で一番興味があったのは、もちろん佳つ乃さん。
どんな着こなしなのか、見てみたかった。
半襟の出し具合とか角度はやはり参考になる(着付けはプロの方がしているらしいけど)。
あとは、羽織の長さとか。
…残念ながらヘアメイクは一般人の参考にはなりそうになかったけど…。
はんなり系の小紋がどうしても好きだなぁ。
追記)
この本に掲載されている「翠草堂」から連絡があったのだけれど、印章の側面に椿や桜の彫刻を施してくださっていた方がお亡くなりになったそうだ。
来年の春出来上がってくるはずだった私の印章には、永遠に赤い椿は彫られないことになってしまった。
謹んでご冥福をお祈り致します。 |
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2003.10.18 [土] ショール |
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注文したショールが届きました。
いい感じです♪
生地のシルクそのものは薄いけれど、形状安定の絞り加工を施してあるので、なかなかふんわりな質感で暖かいし、しわも全く気になりません。
まとめちゃうと大変コンパクトなので、持ち歩きにも便利かも(マフラーとしても使えそうなほど)。
お買い得だったかな〜。嬉しい。 |
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2003.10.16 [木] パンを踏んだ娘 |
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本日一番インパクトのあった話。
「ほぼ日刊イトイ新聞デリバリー版」で、この「パンを踏んだ娘」の話題が出てました。
見た瞬間トリハダ立ってしまった…。
これはかつて、NHK教育「おとぎの部屋」で放映された(そしてリニューアルされながら平成13年にも放映されていたらしい)世にもおっそろしいアンデルセンの童話です。
あらすじ)
貧しい家に生まれたインゲルは、とても美しい顔立ちをしていたけれど、残念なことに、非常に心のねじまがった娘でした。
しかしその美しい顔が気に入られ、彼女は裕福な家の養女となることが決まります。
その家では綺麗なドレスや靴に囲まれ、幸せに暮らしていたインゲルでしたが、ある日、養親に「たまには本当のご両親にも顔を見せておあげなさい」と言われ、いやいやながらもパンを持って実家に向かうことになります。
途中の道にぬかるみがあったため、自分の綺麗な靴を汚したくなかったインゲルは、あろうことか、パンを踏み台にしてそのぬかるみを渡ろうとします。
(原作では大きくて固いライ麦パンだったらしいです。食パンではなくて)
すると、インゲルの体はずぶずぶとぬかるみの中に沈んでいき、彼女は奈落の底まで落ちていったのでした…。
このお話がトラウマになっている方の中には、ここでお話が終わったと思われている方もいるらしい(それもかなりコワイ)ですが、さらに話はおそろしく続きます。
ぬかるみの底には沼女という魔女がいて、インゲルは罰として意識のあるまま石にされてしまいます。
そしてその石化した体の上を、ゲ×ゲ×とかム△デとか身の毛のよだつようなゲテモノが這い回るというのです…。
アンデルセン、趣味悪すぎ。
しかしそんなインゲルの話を聞いた(どうやって聞いたんだ?)地上の少女が彼女を哀れんで流した涙のおかげで、インゲルは石化を解かれます。
しかし話はまだ終わらない。
インゲルはみにくい鳥の姿となり、かつて自分が踏んだパンと同じ重さのパン屑をほかの鳥たちに食べさせることが出来るまで、その姿のままでいなければならず、何かを食べることもできないと、今度は神様から宣告されてしまいます。
で、インゲルは一生懸命パン屑をほかの鳥さんたちに運ぶわけですが、一説ではその途中で、鳥を追い払うために養母が振りまわしたほうきにあたって死んでしまう、とかいうオチもあるそうです…。
私が見た話は、最後にようやくインゲルはパンと同じ重さのパン屑をほかの鳥さんたちに食べさせることが出来るのですが、そのとき彼女の姿はうつくしい声で鳴く光の鳥となって、空の彼方へ飛んでいったというものです。
つまり、罪滅ぼしをしても、人間には決して戻れなかったのです、彼女は。
これは、一旦罪を犯して地獄へ落ちると、悔い改めて天国へ行くことはできても今生でやり直しは絶対できないよ〜という、アンデルセンのカトリック的宗教観ゆえだそうですが…日本人からすると、あまりにも、救いがない。
ちなみにこのお話は、テーマソングも大変おっそろしく、これを聞いてトラウマになった方も大勢いるそうです…。 |
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2003.10.14 [火] おしゃれ工房 |
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NHK教育おしゃれ工房の「市田ひろみの紬の着物事始め」を見る。
紬の紹介そのものは、わりと入門編な感じだと思ったけれど、出演しているアナウンサーさんの着付けが、めちゃくちゃ気になってしまった…。
その方は、ちょっと大柄で、どうやら肩の張った体格のようだった。
そのわりに、長着の衿の合わせ方がものすごーく詰まった感じだったのだ。
いかり肩を目立たせなくするには、あんまり衿を鋭角に合わせないほうがいいのになぁ…。
で、ちょっとゆったり目に衿合わせをしたほうが、肩がなだらかに見えるのになぁ…。
裄が短めだったせいもあって、なおさら肩が張って見え、とても残念だった。
他人事だとは思えない〜。私も肩張ってるし…。 |
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2003.10.13 [月] 長襦袢 |
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着物が好きだけど、長襦袢も好き。
とくに最近は、小紋や紬に合いそうな凝った長襦袢が気になっている。
(お洒落着にはお洒落な長襦袢がいい!淡い色の礼装っぽい長襦袢地が妙に多いのが淋しかった)
で、こころ奪われているのが、友禅の長襦袢。
…可愛い。今しか着られない柄かもしれないけど、それなら尚更はずすのは惜しい。
しかしそういうときに限って、ほかからもお誘いが来るのね。
11月に紫織庵の展示会が新宿であるのだそうだ。
うわ、どうしよう。どっちが素敵かしら。 |
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2003.10.11 [土] ご縁 |
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Yahoo!オークションで駄目もとで入札していた着尺が、お嫁入りしてくることになった。
うーん、最後の最後で絶対誰かが入札するだろうと思っていたのだけどなー。
ご縁て不思議なものだ(もっのすごく頑張っても駄目だったときが何度あったことか)。
ふふふー。嬉しいな。
これは羽織にするのです。
羽裏は、前に買って寝かせておいた襦袢地が合うから、それを使うのだ。 |
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2003.10.9 [木] 秋晴れ |
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あまりにもいい天気すぎて、どっかに逃亡したい。
と思うほどの晴天でした。
斜めから差してくる光は、まぎれもなく秋のもの。
いい雰囲気ですねぇ。
秋は夜がすきです。お月さまも綺麗だし。
夏は朝がすき(暑いの苦手)。
涼しい朝のうちを寝坊してしまうと、なんか損した気分になっておりました。
冬は、昼かな?ぽかぽか陽気がよろしいです。朝に富士山が見えるのも冬ならでは。
春は…そういえば、春はなんだろう?
2月になると、寒いのに太陽のひかりは春めいてくるので、暗い色のコートを着るのがイヤでたまらなくなってしまう。
4月はね、ねむいよね。 |
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2003.10.8 [水] ひとめ惚れをまっている |
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といっても、男性のことではありませんが。
最近、キモノ関係で運命の出逢いがないのだ〜。
…淋しい。
失敗もしてきて思うことは、「ひとめ惚れのキモノでなくては結局だめ」ということだ。
私の場合「これでいいかな」と思う程度のキモノは、残念ながらあまり活用できていない。
見た瞬間にズドンときて、これじゃなきゃだめ、他のひとには申し訳ないけど絶対あげられない、と思うくらいのものがいい。
ズドンとくる羽尺がほしい…。 |
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2003.10.7 [火] 羽織 |
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急に寒くなり(11月上旬の気候だそうだ)、なんだかもうはおりものが必要になってしまいそう。
特に日が落ちてからが寒い気がする。
今までは道行ばかり着ていたのだけれど、最近はだんだんカジュアルになってきているので、もっと羽織が欲しい感じ。
あんまり丈は長くなくていいので、可愛いのを探して、柄on柄を楽しんでみたいなぁ。
最近は銘仙・お召しブームのおかげで、はおりもの(特に羽織)が復活してきたようだけれど、ちょっと前までは寒くなってきても帯付きというひとが多かったように思う。
実はこれも、着物を着るひとにお茶をするひとが多かったせいらしい。
お茶席ではおりものはNGだから、帯付きが正しいと思われていたのかな? |
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2003.10.5 [日] 一大決心 |
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9マルキの大島のアンサンブルを持っている(お誂えの長襦袢つき)。
これを普段着に下ろすことにした。 |
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2003.10.4 [土] 桜談義 |
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某きもの掲示板で「桜柄のキモノはいつ着ればいいのか?」というような質問がまた載っていた。
これってやっぱり永遠の課題なのかなぁ。
私も一時期気になって、複数の呉服屋さんに聞いてみたことがあるけれど、答えはいつも「桜は日本の国花なのだから、どの月に着たって大丈夫です」というものだった。
「うーん、秋に桜は着ないですねぇ」とはだーれも言わなかったな。
桜の柄はコンスタントに人気があるから、呉服業界としては、そのほうが都合がいいのだろう(笑)。
(最近では桜柄の浴衣も見たことがある。これにはさすがにびっくりしたけど)
しかし、識者の方(って誰?)に言わせると、「桜柄を秋に着るのは野暮」なのだそうだ。
檀ふみの「檀流きものみち」や、林真理子の「着物の悦び」には、そういった類いの記述が出てくる。
もっとも厳しい定義をしているひとに言わせると、「3月の半ばから花が咲くまで」だという。
その理論だと、都内ならば4月の上旬を過ぎたら、もう桜柄は野暮になってしまうなぁ。
しかし、それってやはり着物を何十枚も持っているひとならではの美意識でしょうと個人的には思ってしまう。
自分で着る時期をそのように定めて実践されるのには、まったく文句のつけようもなく、とても素晴らしいことだと思うけれど、そういった持論を他人に強要し、そうしないひとを野暮と決めつけるのは、かえって野暮ではありませんか?と思うのだ。
歌舞伎の世界でも、4月いっぱいは桜の柄を着るというし。
だから、プライベートならそのときの気分で、いつでも桜柄を着ていいのでは?と思う。
(ただ、春には春、秋には秋らしい色柄が似合うのは確かだから、それなりの味付けをしたほうがいいかもしれないけど)
改まったお席での桜柄も、構わないと思う。
(だって確かに桜って国花だし、外国のひとがいらっしゃるならかえってふさわしいくらいでしょう)
ただ、お茶の席では、先生によっては駄目という方もいらっしゃるだろうから、これだけは微妙。
桜柄の時期にこだわる方って、実はお茶をされる方に多いのだ。
これは実感。 |
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2003.10.3 [金] |
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最近、江戸の文化をフィーチャーしたものが多いように思う。
なんでも「江戸」という都市は、世界に類を見ない変わった都市だったのだそうだ。
300万人以上の人口を抱える、当時の世界でもめずらしいほどの大都市でありながら、ちゃんと機能し、発展を続けていたという。
(呪術という説もあるらしいが、ここではパス)
そういう話を聞いていると、西洋文化とのあまりの違いにビックリする。
そして、「違う」とか「異なる」とかいうことは、必ずしも悪いことではないのだと、再認識してしまう。
日本は鎖国をしていたから、コミュニティのなかで同じ価値観を長く共有することができた。
そんなDNAが今も私たちの中にはあって、皆と「違う」ことはいけないことのように思いがちだ。
でも、そうではないのだと、今は思う。
西洋と江戸の文化は全く違い、しかし人々の生活はそれでちゃんと成り立ってきた。
それって、実はすごいことではないのかな。
「違う」ことって、ほんとうはとても素敵なことなのではないだろうか。
みんな違うからこそ、こんなふうにKIMONO真楽でも、互いに情報を交換し意見を言い合って、それまで気がつかなかった視点からものごとを考えたりすることができる。
「みんな同じ」では決してできないことだ。
そのほうが自由だし、発展性があるんじゃないのかな。
戦争で敗けて、日本は一度、それまでの自国の文化を全て否定してしまった。
そして欧米化こそが正しいと思いこんで、その真似ばかりして、つっぱしってきてしまったのではないだろうか。
それが昭和の「高度成長」であり、その頂点が平成の「バブル」だったのだろう。
それは確かに日本に経済的繁栄をもたらしたけれど、バブルがはじけて日本人は方向性を見失ってしまった。
万能だと思っていた欧米のシステムの限界を味わってしまったのだ。
それはやはり、日本人のすべてを欧米化するのは、根本的に無理があったということだと思う。
バブルがはじけるのとほぼ同時期に、消費税が導入された。
はっきり言って、役所にとって消費税とは、「不景気になっても、役所だけはある程度の税収を確保するためのもの」だ。
(ちなみに消費税は、年間売上3000万円以下の会社は、消費税を取っても、国庫に納めなくて良いという不公平な税金でもある。「お役所公認のおこづかい」と批判される所以だ)
しかし、消費者にとっては、モノの値段が上がるゆえの買い控えに繋がるということに、役所は思いを致さなかった。なぜなら、自分たちの給料には全く関係がなかったから。
こうして、「バブル崩壊」の急激な値崩れとその後の「消費低迷」というダブルパンチに、日本経済は立て直しの機会を致命的に失う。
その後、多くの企業が倒産し、生き残りのためリストラをやむなくされた大企業が、人件費を抑える目的で生産の中心を次々に海外へと移したため、日本国内では大量の雇用の不足が発生した(失業率の上昇)。
雇用の不足ということは、日本国内で「モノを買う力」が落ちるということを意味する(給料が減ったりなくなったりするから)。
それは結果として深刻なデフレ(継続的な物価の値下がり)を招き、日本は長い不景気に現在も苦しむことになる。
だから、コイズミ内閣の経済改革では、借金をしてまでの歳出をまず抑え、早く経済特区を実現して、大企業の工場を国内に呼び戻したほうがいい。
日本企業は、日本人を雇ってきちんと給料を払わないと、めぐりめぐって不景気になり、結局損をするのだ。社員だって顧客であるということを、忘れてはならない。
消費者は、せっかく稼いだ給料を海外ブランド品につぎこむばかりでは、いつまでたっても日本企業は元気にならず、ひいては自分のお給料も上がらないということに、もう気づいてもいい頃だ。
そして公務員も、日本国、ひいては日本国民あっての公務員であるということを肝に銘じて欲しい。
(この不景気を、どこか他人顔で眺めている国会議員や官僚が私は大嫌いだ。公僕は公僕であって、決してお貴族様ではないでしょう。貴方の報酬や給料はみんなの血税から支払われているのだ。年貢じゃないんだぞー!)
高速道路を作る程度の公共工事では、この不景気は脱出できまい。
この不景気を解決するには、まず雇用のアップが必要だ。
300万人の失業者が街にあふれ、年間3万人の人間が自殺している状況なのだ。
もう、他人事じゃないんだ。
電気や水道のない生活には、きっともう戻れないけれど、欧米と「違う」ところがあってもいいと思う。
ただ『真似』するのではなく、良いところは咀嚼して『取り入れ』ながら、あらゆる意味で、日本独自のあたらしいスタイルをつくる必要が出てきているのではないだろうか。
そのためには、「自分がなにものであるか」ということを、まずしっかりと見据えることが必要だと思う。
島国根性にとどまるのではなく、やみくもにどこかの国の真似をするのでもない。
自国の歴史と文化のいいところも悪いところも踏まえたうえでの、今の日本人に一番合った政治的・経済的・文化的スタイルの構築。
キモノや江戸文化が注目されているのは、そういったことに、みんながなんとなく気づき始めている証しのような気がしてならない…。
日本の教育が行き詰まってしまったのは、メリケンからきた「平等」を取り違えた、「みんな同じ」にも一つの要因があるんじゃないのかと思ったりする。
「違う」ということ、「個性」ということが、決して悪いことではないのだとみんなが思うことができたら、ひとの価値をはかるのに、たった一つのものさししかない偏差値偏重主義や、いじめや、障害のあるひとに対する根強い差別意識などが、ちょっとは少なくなるんじゃないかと思う。
そして、「資本主義」を取り違えた「自分さえよければいい」という風潮が少なくなって、「みんなでよくなろう」と思うことができたら、きっと日本経済の復活は近い。
だって、私たちは日本に住む、「同じ」日本人なのだから。 |
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2003.10.1 [水] ほぼ日刊イトイ新聞 |
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せ さんのKW『江戸が知りたい。東京ってなんだ?!「江戸東京博物館」を知の遊び場にしよう。』http://www.kanshin.jp/...がたいへん興味深い。
古着がどうしても苦手だし(前の持ち主さんの気配が残ってるんだもん)、お召しや銘仙があまり似合わないと思っていたこともあって、「東京流行生活展」は行くかどうか微妙だったけれど、だんぜん行きたくなってしまった。
「江戸」に西洋文化が入ってきて、どのように生活が変わっていったのか、興味がある。
平成の和洋折衷のスタイルのヒントになるものが見つかるといいな。
電気や水道のない生活にはもう戻れないと思うけれど、日本人はどうしたって日本人であることに変わりはないのだから、いつまでも真似をしているだけでは、アメリカやヨーロッパと本当の意味で対等になることは出来ないと思う。
自国の文化の正当な再評価が、ニッポンのあたらしい活力になればと願う。
(おお、なんか我ながらえらそーなことを言っているぞ。。。) |
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2003.9.30 [火] 朝のリレー |
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今日で単衣も一応終わり。
今朝は関東はほんとにすがすがしい朝で(寒くなる一歩手前)、昼間はちょっと暑くても、すでに袷の気配が漂っている。
現在ネスカフェのCMで放送している「朝のリレー」という詩がすきだ。
最初は「何故ネスカフェ?」と思ったのだけれど、モーニングコーヒーと朝をかけているのだと、今朝気づいた。
そのわりに飲んでいたのは蜂蜜入りの紅茶だったけど…。 |
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2003.9.27 [土] 半衿 |
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真っ白な半衿が似合わないのを知っている。
顔映りがとても悪いのだ。
(同じ理由で真っ白なシャツも似合わない。…かなしい…)
逆に顔色を引き立ててくれるのは、私の場合、オフホワイトや生成りや綺麗なベージュ。
しかし刺繍半衿には、かろうじてこういう色があるものの、ふつうの塩瀬や明雲や縮緬の半衿には、こんな色は見つからない。
だから、夏場を除いては、圧倒的に刺繍半衿をしていることが多い。
旅から旅さんが半衿屋さんをやってるときに、お願いすれば良かったかなぁ。
淡いピンクベージュなどの、微妙色の半衿が欲しいかも。
(こういったお色は、他の人には白と区別がつかないけれど…) |
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2003.9.26 [金] 冠組の帯締め |
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手持ちに総柄の小紋が多いせいか、帯も帯締めもシンプルなものがすき。
(帯揚げも無地っぽいものが多いかも)
特に帯締めは色のバリエーションの豊富さからいっても、冠組がだいすきで、今はこればかり。
中国製の廉価な冠組も巷に増えたが、覚書として、今までのベストを列記(順不同・笑)。
【きねや】
単色(¥8,000〜)のほか、白とのぼかし(¥13,000)、2色ぼかし(¥13,000)などバリエーション豊富。
紐の真ん中がすぐ分かるように組み方が変えられているなど、細やかな心遣いの仕事がなされている(つくられた時期にもよるのかな?ないものもあります…)。
1年前の秋に、それまではなかった2色ぼかしをオーダーさせて欲しいとお願いしたら、なんと春には商品化してくれたという大変ありがたいお店(ご恩は一生忘れません)。
京都らしいはんなりしたお色が多いと思うが、現在は秋らしいこっくりしたお色を中心に展開中。
季節感のある商品が多い。
http://www.kyoto-kineya.co.jp/
【道明】
きねやと較べると、落ち着いた渋めの色合いが多い気がする(江戸風、なのかな?)。
紐幅がちょうど1�pで、少し細め(他店は1.1�p)。
組みの弾力性ではとにかくトップ。ひっぱると伸びて、また縮む。
『最高』といわれる所以だろう。
紐の真ん中辺りに「道明」のタグがついている(¥14,000)。
http://www.kanshin.jp/...
組みのうつくしさ、光沢はどれも甲乙つけがたい。
あとはそのときの気分に合ったお色を選ぶ!(笑) |
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2003.9.25 [木] 本日のびっくりしたこと |
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あるサイトで冠組の帯締めを二万円で販売していた…。
道明の冠組だって定価一万四千円なのに…。 |
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2003.9.23 [火] 白足袋 |
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数ある足袋の中で一番好きなのが、福助のナイロンのストレッチMサイズこはぜ4枚タイプ。
私の足はかなり細くて甲も薄っぺらく、手の人差し指にあたる指が親指よりも長いのだが、この足袋はきちんと足に添ってくれて変なしわも寄らず、汚れ落ちもいい。
長く履いていても、足指にも足首にも負担がかからない。
(底の固い足袋は履いていて非常に疲れるので苦手…)
質感が少し独特だが、蛍光白色の綿がほんとうに嫌なので、オフホワイトの色合いもかえって気に入っていた。
しかし最近は規格が変わってしまったのか、この足袋が見つからない(!)。
足に合う新しい足袋を探さなくてはならなくなってしまった。
せっかくなので、ストレッチではない足袋がいいかなと思って、いろいろ試してみた。
(最近のストレッチは蛍光白色がほとんどのようで困る…)
足袋は型が多いので、合うものさえ探せば、特にオーダーはしなくても良いように思う。
(センチ以外にも、足幅に合わせて型があるから)
しかし盲点だったのが、足指の長さだった。
メーカーによって、足指の部分の長さは異なっているということを、私は知らなかった。
足袋の大手メーカーといえば、まず福助と白鹿だろうか。
(ごめんなさい、エスパは色味が苦手で試してません)
結果的に福助は足指が短いひと向きで、白鹿は足指が長いひとに向いているように思う。
百貨店の呉服コーナーなら、このメーカーのどちらかは大抵扱っている。
(両方あるところは見たことがないけど…)
試着できるところもあるので、なるべくなら試着して、自分にあったサイズを探したほうが良いと思う。
一番最初に買ったのは、単衣の時期が近かったせいもあって、ちょっと気取って麻の福助だった。
(日本橋三越では試着はしていないといわれたので、試着なし)
しかし足指の長さが合っていなかったために指のまたずれをおこし、ない藤の装履を履いていたにも関わらず、痛みのために泣きを見た。
まさかない藤の装履で足が痛くなるなんて…とがっかりしたものだが、ストレッチの足袋を履いてもう一度装履を履いてみると、痛くもなんともないのだった。
合わない足袋は怖いなぁと心の底から思った出来事だ。
それで、残念ながら伸びないタイプの福助は私の足には合わないと諦めて、東急東横店で白鹿の足袋を試着させてもらい、自分に合ったものを求めた。
(白鹿の場合も、麻の足袋は型が合わなかったので結局諦めた。麻の足袋は需要が少ないせいか、どこのメーカーでもワンサイズの足幅のものしかないようだ)
普段は色足袋を楽しまれる方も、ここぞというときはやはり白足袋を履かれるのではないだろうか。
是非とも適当に選んだりなさらないで、ご自分の足に合ったものを選んでいただきたいと思う。
…足袋が合わないときは、ほんっとうに痛くてツライです、はい。 |
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2003.9.22 [月] 長襦袢の着つけ |
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美しい着姿は、まず長襦袢の着つけから始まる、といっても過言ではないように思う。
それくらい長襦袢の着つけは大切だ(自戒)。
長着は襦袢に添わせるように着る。
だから衣紋の抜き具合などは、長襦袢を着るとき、すでに決めておかなければならない。
気持ち多めに抜いておいたほうが、長着を着たときにちょうど良い具合になるようだ。
(長着を着るときに、衣紋は少し戻る)
衣紋をきちんと抜いておかないと、首まわりがすっきりせず、太って見えるし、老けて見える。
真っ直ぐ鏡を見たときに、衿のうしろが見えない程度には、是非抜いておきたいと思う。
(抜きすぎも変だけど…)
それから衿合わせの位置・角度を決めるが、顔型との相性が、どうやらある。
細い顔の方は90度くらいの角度にすると丸い感じになる。
卵型〜丸顔の方は気持ち鋭角にすると、すっきりした感じになる。
(衿合わせの角度を90度以上にすると、てきめんに太って見える。何故???)
そして鎖骨のあいだのくぼみがちょっと見えるか、ぎりぎり見えないくらいの程度に衿を合わせると、長着を着たときにたいへん綺麗だと思う。
それができたら次は腰紐を締める。
絹の長襦袢には、是非とも正絹の腰紐を使いたい。
絹には絹を合わせると、ずれないのだ。
バストのすぐ下で腰紐を結ぶと、呼吸をしても食事をしても苦しくならないし、衿が崩れない。
(伊達締めは、ウエストで結ぶひと向きだと思う。私は幅の太さゆえの圧迫感と、どうしても熱がこもる感じが苦手なので、長襦袢のときも伊達締めは使わず、腰紐一本でホールドしてしまうのがすき) |
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2003.9.21 [日] 腰紐 |
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腰紐はいろいろな種類がある。
代表的なものというと、ゴムのウエストベルト、モスリン、正絹などだろうか。
使ってみると、それぞれ個性がある。
どの位置で腰紐を締めるか、どういった使い心地が好きかで、適したものが決まってくるようだ。
まず、ゴムのウエストベルト。
これは、ウエストの位置で腰紐を締めるのがお好きな方にお勧め。
伸び縮みするからウエストの位置にあっても呼吸が楽な分、腰の一番細いところへ移動する癖があるので、腰骨のところで腰紐を締めたい方には向いていないと思う。
着物の身丈は身長よりも気持ち長いほうが、おはしょりがちょうど良くなる。
しかし、他のものより比較的着崩れしやすいかも?
コーリンベルトは必需品かもしれない。
次にモスリンの腰紐。
安価で紐幅が広いので、腰骨のあたりでしっかりホールドしたい方にお勧め。
ウエストで腰紐を締めるのが好きな方には、固定感が強いので、食事の後などにきつくて苦労されそうな気がする。
使わないときには五角形にまとめるなど、収納にも便利。
おはしょりのためには、着物の身丈は身長くらいがちょうどいいと思う。
最後に、正絹の腰紐。
個人的には、これが断然好みで、今はこれしか使っていない。
とにかくきっちり締めることができるので、モスリンの腰紐と同じく、ウエストで締めるのには向いていないかもしれないが、結び目の緩みにくさではモスリンよりも上。
呼吸するごとに微妙な緩みも保ってくれるので、着崩れないことではダントツ。
価格は500円前後から2000円くらいまでと幅がある。
しかし、お安い正絹の腰紐でもホールド感は充分な分、細いロープ状になってしまうので、ちょっとでも食い込む感じが嫌な方には、残念ながらお勧めできない。
収納するときにも、五角形には収納しづらい。
(普通にたたんで縛る感じ?)
身丈が短い着物を着るときや(特にアンティークの着物とか)、腰骨あたりで腰紐を締める方には是非一度試していただきたいけれど…。
私は長襦袢、長着ともに正絹の腰紐を使っている。
(一本500円未満の安いもの)
トータルで三本あれば、伊達締めも必要なく、とにかく着崩れしない。 |
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2003.9.20 [土] 最近の身丈(キモノ)事情・雑感 |
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裄と同様に、身丈も着物を仕立てるときの重要なファクターだと思っている。
しかし、呉服屋で体の寸法を測ってもらい、特に身丈を指定せずに仕立ててもらったら、なんだか長めに仕上がってきた。
身長=身丈、と思っていたのだが、最近では違うらしい。
なんでも最近の人はウエストで腰紐を締めるから(洋服のベルト感覚なのですね)、身丈を長めにしておかないと「おはしょりが短い」というクレームが結構あるのだそうだ。
…個人的にはウエストで腰紐を締めると、食事のあととか苦しくなったりしないのかなぁと心配になってしまうが、まぁこれは個人差もあるのだろうな。
(私は腰骨の辺りで正絹の腰紐を締める。正絹の腰紐はサイコーである。ホールド感は抜群。呼吸に合わせて適度な緩みも保ってくれるし)
しかし着るひとのニーズがこれだけ多様になってしまうと(従来の着物の感覚のひとと、洋服感覚を着物に持ちこむひとと)、「おまかせ」される呉服屋・仕立て屋さんもたまったものではあるまい。
「オートクチュール」のキモノが必要になってくるという一衣舎さんの理論が分かるような気がする。
「キモノは着方でどうにでもなる。そこがキモノのいいところ」という常識は、おそらく過去のものになりつつある。
これも、一度、着物の基本概念は廃れたという証のように思う。
衣紋をどれくらい抜くのか好きなのか、腰紐はどの位置で締めるのか、裾線はどれくらいで決めるのか、あまりにも個人差がありすぎるのだ。
もう「従来の着物の常識」は、残念だがあまりあてにならない。
(というか、本来のキモノを知っているひとが現在どれくらい残っているのだろう?)
今までもキモノは日本人の生活に密着し、変化し続けてきた。
「平成のキモノ」というスタイルが出来つつあるのか、それとも「なんでもあり」になるのか、それは分からないが、どうやら自分で選び取るということが、たいへん重要になりそうなのは確かだと思う。 |
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2003.9.18 [木] 最近の裄事情・雑感 |
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一番最初の長襦袢と着物と道行は、祖母に誂えてもらった。
だから寸法は全くの「おまかせ」だった。
自分のサイズなんて、全然分かってなかった。
出来あがってきた着物の裄が、洋服と較べるとずぅっと短いので、ほんとにこれでいいのかと疑ったりしたものだ。知らないって、こわいなぁ。
しかしそれで「本来の裄の測り方」に興味をもった訳だけど、ネットで調べてみると、裄の測り方はいろいろあって、たいへん混乱した記憶がある。
【考察】
1.その昔、長着の裄は「両手を水平に広げて、首のぐりぐりから手首のぐりぐりが隠れるまでの長
さ」としていた。
2.しかし一度、日常着としての着物は廃れてしまった。
3.それゆえ着物を着るのは、礼装か喪服か、踊りやお茶をやっているひとにほぼ限られてしまっ
た。
4.礼装、喪服、踊り、お茶をやっているひとは裄を長めにするのを好むひとが多い。
(お茶をやっているひとは前幅も広めを希望するひとが多い。座るから)
5.洋服の袖の長さになれたひとが多いため、従来の裄の測り方では「短い」とクレームをつけるひ
とも多くなった。
6.戦後の食生活の変化で、身長のわりに腕の長いひと、肩のはった体格のひとが増えた。
7.それゆえ呉服屋・仕立て屋さんは、腕をななめ下にして裄を測ったり、従来の裄寸法に+2�pな
ど、様々な価値観の顧客に対応できるよう、あらかじめ長めの裄で仕立てるようになってきた。
…どうやらこういうことらしい。
最終的にはこういうことを知識として知った上で、自分の好み・体型・着るシチュエーションに最も合った裄を見つけるしかないが、アンティークの着物を買う場合などは「一番短くて両手を広げて手首のぐりぐりまでの裄」と覚えておくといいかもしれない。
しかし着物を知っているひとに言わせると、両手を下ろした状態で手首のぐりぐりまで隠れてしまう裄は長すぎるらしいのに、それくらいの長さを勧める呉服屋・仕立て屋さんも、実際増えている。
着物と洋服は全く違うものだが、洋服感覚で着物を着るひとが増え、着物を着たことのないひとが着物を売るようになったりしたために、こんな混乱が起こっているのだろう。
そして一方で、昔の寸法で着物を着続けているひともいる。
着物に対する価値観が乱立している時代なのだと思う。
そして、そんな多様なニーズに対応するために、業界ではまず全体的に大きめに仕立てるようになってきているのだ。
もしクレームがあった場合、長いものを短くするほうが便利だからなぁ。
(特に指定しなければ、身丈は身長+3�p、繰越し約2�p、裄は長め、前幅も広めが多い)
これは、呉服屋・仕立て屋さんにおまかせのままでは「本当に自分の体型・着方に合った寸法はいつまでも見つからない」という顕れなのだとも思う。
個人的には、礼装等の着物は裄を長めにしたほうが良いと思うが、普段着やおしゃれ着は、できることなら長くても65〜66cmくらいの裄で統一しておくと、既製品や古着を買うときにも便利だと思う。
(裄が67�p以上のものってかなり少ないし、裄は統一しておかないとコーディネートにすごく不便)
裄が長いと仕立てるしかなくなって、ほんとうに大変なのだ。
しかし裄ばかりにとらわれると、楽しめる着物が非常に限られてしまう。
特に長着は長襦袢に合わせて仕立てることが多いと思うが、長襦袢地は意外に裄がとれるものが多いから、それで最初に裄長にしてしまうと、そのあとつくる着物は全部その裄に合わせなければならなくなることが多い。
そうすると、レトロ着尺などは幅が狭いことが多いから、ほとんど仕立てることができない。
実際着てみたときの全体としてのバランスもある。
身長のわりに腕の長いひとが、さらに裄が長めの着物を着ると、つりあいが悪いときがある。
腕が長くて細身のひとは、裄にばかりこだわると、仕立てによっては後ろ幅が妙に広くされてしまう可能性だってある。
刺繍半衿など、いつもより多めに半衿を見せたいときも、最も長い裄にしてしまうと、かえって応用が利かない。
そして着物のときは洋服のときのように腕を振って歩いたりしないものだから、そんなに裄は長くなくても、本当は大丈夫なのだ。
(道行とか羽織とか道中着を着る袷の時期は、特にそう思う)
【結論】
裄長さんの着物の裄は、つんつるてんにならない程度に、気持ち短めが便利です。
それで可怪しい訳では決してないのです。 |
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2003.9.17 [水] 黒い髪に似合うモノ |
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カラーリングしていた髪がだいぶ伸びてきたこともあって(単なるほったらかしともいうが)、アップにすると顔まわりが、かなり「黒い髪」な雰囲気になってきた。
しかし、ささやかな問題も。
今まで使ってた口紅などが微妙に似合わなくなってきたのである。
セルフプロデュースには髪型やメイクがたいへん大切だけれど、髪の「色」も思った以上に大事であることを改めて痛感。結構イメージが変わってきている…。
髪を染めていると「着物にはふさわしくない」と怒る方もいらっしゃるようだが、「茶髪に似合う」やわらかい色の着尺を作成しているところもすでにあるのだから、もう一概には言えるまい。
黒い髪には中間色の着物はあまり似合わないようだ。
メイクも気持ち赤みを加えるほうがいいらしい。
(昔の着物や帯を見ると、かなりコントラストが強いことに驚くときがある。黒い髪・赤い唇にはそういう色使いのほうが映えるのだろう)
着物は頭の先からつま先までトータルコーディネートだから、手持ちの秋の着物に似合うかどうか(髪色もメイクも)、もう一度考えないといけないなぁ。 |
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2003.9.16 [火] 狂乱のハイテンション |
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日付が変わっても、大阪の盛り上がりはスゴイ。
夜が明けたら大抵のひとは仕事なんだろうに、道頓堀から全然ひとがはけてない。
ぽろぽろひとが橋から落ちてる(ように見える)。
あそこのお水はヘドロが…ほんとすごいんですが…そんなこと関係ないんだよね。
体調だけは崩さないでくれるといいのですが。 |
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2003.9.15 [月] ニュース速報 |
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本日、関東地方では、阪神タイガース優勝がニュース速報で報じられた。
それほどまでに社会的なニュースなのだね。
(巨人が優勝したときでも、速報まではしなかったと思う)
しかし、肝腎の試合中継はないのだった。どゆこと??? |
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2003.9.12 [金] ご縁 |
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「不用品バザー」に持っていくものリストをちょっとずつ考え中。
昔に買った浴衣とか、着てくれるひとがいるだろうか…。
一番最初に自分で買った、プレタのブランド浴衣。
藍地に白と水色の桔梗柄で、今でも大好きなのだけど、前巾がありすぎて私にはちょっと着にくいもの。
一緒にしまってあった八重山みんさの帯を見てみたら、「寄合」さんのはんこが押してあった。
なんだかご縁を感じてしまう。大事にしなければ。 |
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2003.9.11 [木] 中秋の名月 |
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もちろん、見ました。
煌煌とひかる満月はすきです。
月明かりがあんまり明るいと、カーテンを閉めるのがもったいない感じ。 |
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2003.9.9 [火] 重陽の節句 |
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といえども風流なことはなにもしなかった(反省…)。
しかしお月様と火星は見た。
可愛い〜!
獅子座流星群とかはあまり興味がないのに、月のイベントはなぜかよく見ている。
以前に三日月と金星が接近したときも見ていた記憶が。
お月様すきです。 |
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2003.9.8 [月] ガーシュウィン・ナイト |
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たった今、NHK教育で放送が終わったばかり。
物凄く良かった!!
久々に感動。小澤征爾恐るべし。
音楽会に限らず、お舞台と観客席が一体になったときの高揚感がすきだ。
ドーパミンもエンドルフィンも出まくっているような、めくるめくあの瞬間(←ちょっとヤバめ?)。
しかし今回のワルトビューネ野外音楽堂のコンサートは格別だった。
お客のノリもさることながら、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の人たちがにこにこしながら演奏しているのだ。とっても楽しそう。
こんなの初めて見た。
アンコールでは「ベルリンの風」(選曲が絶妙〜)を演奏し、それに合わせて観客が指笛を吹くシーンも。
それも一人や二人ではなく、まるで楽団と客席のコラボレーションのよう。
いいもの見ました。ラッキー。 |
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2003.9.7 [日] ざわざわ |
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京都行きたい病発症注意報、て感じ。
どーして春と秋って京都にこんなにも行きたくなるんだか。
個人的に都内の秋のイメージカラーは「黄色」だけれど(東京都の木って銀杏だし)、京都の秋は燃えるような「赤」という感じ。
京都の紅葉は他所と赤さが違うと思う。
まるで血を吸ったかのような、今にもその陰から鬼が出てきそうな、凄まじいまでの赤がある。
「怖いほどうつくしい」というものを、私は京都でしか見たことがない。
(「満開の桜の下には鬼がいる」とか「桜の下にはひとが埋まっている」とかいう怪談があるけれど、桜に関して私は全く『魔』というものを感じたことがない。むしろ満開の桜の下へ行くと、冬の間に溜まった悪い気を浄化して放出してくれているようで、圧倒的な「生命の賛歌」みたいなものを感じるんだけどなー。違うかなー)
京都が真っ赤になったら、朝一番で行きたいな。
ひとけのないところで、こっそり自分だけのお気に入りの木を見つけて、いつまでもぼーっと眺めていたい。
あの瞬間がすき。 |
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2003.9.6 [土] 秋の気配 |
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夏は終わった、という感じがとてもする(まだ暑い日もあるけど)。
普段の生活の中でも、地球は確実に公転しているのだなー。
なんでこんなことを言っているかというと、自分の中で秋モードがすでにかなり進んでいるからである。
部屋のもようがえをそろそろしたい。
(夏場は全体的に白っぽい部屋だった)
ビールが美味しくない。
(そのかわり蜂蜜入りの紅茶が飲みたい)
秋色の服(and着物)が着たい。
ご無沙汰しているひとに、お手紙なんかも書きたい。
(秋の柄の封筒・便箋を仕入れたい)
部屋で焚くお香も、爽水や竹の香は焚かなくなってきた。
秋は圧倒的に白檀ベース。なぜか。 |
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2003.9.5 [金] 夢でもなんば |
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とうとう夢の中にまでなんばが出てきた。
「大奥」のビデオを見てしまったせいだろうか…?
所作に関しては女形を参考にするのが一番だと思っているけど、「大奥」では安達祐実ちゃんが身のこなし上手ですね。
若いのに、さすが。 |
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2003.9.4 [木] シルクの効用 |
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「スパスパ人間学!」という番組をなんとなく見ていたら、「シルクはこんなにカラダにいいんだよ〜」という内容だった。
シルクの効用…私にとっては、まんま「キモノ」である。
そーかー。やはり着物は絹のほうがいいのね。
美白効果も紫外線カット効果も保湿効果も消臭効果も期待できるんだー。
恐るべしキモノ(絹だって)。
夏場はやはり水洗いしたくて絹物はご無沙汰だったのだけど、このところ夜になると秋の気配が確実に近づいてくるようで、なんだか袷が懐かしくなってしまった。
(単衣は一応絹だけど、長襦袢は綿だから)
楊柳織の、てろんと体に添う、なんともいえないあの襦袢の肌触りがすきだ。
まるで気持ちまで優雅になるような。
10月。早く来て。待ってます。 |
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2003.9.3 [水] もんぺで自転車 |
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本日すれ違ったナイスなおばさま。
縞のお着物に茶色のもんぺ。そして、激走する自転車。
なんか「心意気!」を感じてしまった瞬間だった。
かっこいーなー。 |
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2003.9.2 [火] 温泉卵 |
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巷では温泉卵のブームとか。
固ゆで卵は食べられないけれど、半熟卵はわりと好き。
なので温泉卵に挑戦中だが、これがやっかいで。
「簡単に失敗なく」というふれこみで、炊飯ジャーで作ってみるも固まらず。温度が低いのか?
うーん、半熟卵は簡単なのに。卵料理はやはり奥が深い。
そうこうしているうちに「ほぼ固ゆで卵」が5個も。がーん。
結局、細かくつぶしてフレンチドレッシングと混ぜてサラダ。
こうするとドレッシングの酸味がまろやかになる。 |
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2003.9.1 [月] リニューアル |
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髪は順調に伸びて、腰まであと5�pくらい。
しかし、伸びるとあたまが重くなるのは事実。
あたまの重さには、シャンプー・リンスがとても関わってくるということを実感している。
しっとり系は私にはNG。
べたつくし、髪は広がるし、何より重い!!!
パンテーンのリフレッシュ&クリーンがしっかり洗えて艶も出て一番気に入ってたのに、今回リニューアル。
無くなってしまったのね…あああ。
また新しいものを探さなくてはならないのね…。 |
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2003.8.29 [金] 蜻蛉玉の帯留め |
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蜻蛉玉が好きなのだが、好きな蜻蛉玉にお目にかかることは、滅多にない。
しかし、この作家さんの蜻蛉玉は別モノである。
このひとの作成した帯留めが、じつはずっと欲しかった。
たかはしともこさんのつくる蜻蛉玉は、その透明感と立体感が素晴らしく、私の好みにもっとも近い。
最初に出会ったのは2年くらい前の銀座のギャラリーで、まるで水中にとじこめられたかのような、朝顔がちりばめられた蜻蛉玉に一目惚れした。
(細工をしてくれる工房を未だ探し中。簪にしたい〜)
今回の帯留めは、金箔が重ねられたブルーの地に、白いふちどりの青い花が浮かび上がる、たいへんうつくしいもの。
初めてご本人にお会いしたが、華奢な印象の方である。
嬉しいなぁ。念願の帯留め。大事にしよう。
残念ながらオーダーは受け付けていないそうだが、新作が待ち遠しい。
http://homepage2.nifty.com/... |
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2003.8.27 [水] 京都展情報 |
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京都展は春と秋に多くある。
催事情報がたいへん多くアップされたので嬉しい。
主なものを紹介。
嵩山堂はし本
松栄堂
ゑり正
これらを見れば、ほぼ全ての京都展を網羅できます♪ |
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2003.8.26 [火] なんば考察 |
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【結論;キモノのときはなんばに限る】
ここしばらく歩くときは完全になんばになっていたから(…洋服のときも…)、傍目からはアヤシイひとに見えたことも多いのではなかろうか。
しかし、キモノのときはなんばがほんとうによい。実感。
女のなんばは「腰」で歩く。
肩もつかってしまうと、男のなんばになるので。
なんばだとキモノでも素早く歩けるし(すさささーという感じ)、かなり面白い。
そして階段を上がるときとか、のれんをくぐるときには、なんばだと特に女らしさを演出できる(ような気がする)。
つぎは袂の所作が課題。 |
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2003.8.21 [木] さくら井屋の京紅 |
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べにばな100パーセントの紅を「本紅」という。
現在では伊勢半のみがその製造をおこなっている大変稀少な品である。
その本紅を「京紅」の名で扱うのがさくら井屋だ。
容器には伊勢半六代目作と銘打たれ、箱の題字は京舞井上流四代目八千代氏の手によるという逸品である。
本紅が口紅の主流から外れたのには訳があった。
いろんな色が求められる現代の口紅に対応するには、べにばなの色素は色のバリエーションが限られている。
また、水に溶いて使用するということは、そのぶん落ちやすくもあるということだ。
しかし、パッケージをひらくと、その朱金の輝きにうっとりせずにはいられない。
まるで女の情念が薫り立つようなそのうつくしさ。
時間が経つとこの金色は緑みを帯びてくるので、ごくわずかな時間だけの楽しみだ。
また、京紅はくちびるの荒れを大幅に改善してくれるので、私は口紅の下地として使っている。
大切な一品である。
http://www.kissme.co.jp/...
http://web.kyoto-inet.or.jp/... |
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2003.8.20 [水] 都内で買える京都・参 |
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【公長斎小菅】
竹製品の老舗。
京都のお人がつくるものって、どうしてこんなにうつくしいんだろうと思うくらい、ほんとうに精緻な竹籠がつくられている。
銀座三越の京都展で見て、一目惚れした。
西河の製品もとても素敵だけれど、個人的にはこちらのほうが断然好み。
そのとき惚れたのはじゅうまんえんのお品で、さすがにこれは予算オーバーで買えない…とへこんでいたら、お店の方が予算と好みを聞いてきてくれて、奥から出してくれたのが写真のもの。
夏にぴったり。重宝してます。着物にも浴衣にも合うし。
冬になったらやっぱり寒々しく見えてしまうのかな。
そうしたら冬用も欲しくなってしまいそうで、こわい(竹籠は通年使用OKだものね)。
http://www.kohchosaibamboo.com/ |
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2003.8.19 [火] 都内で買える京都・弐 |
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【左り馬】
京都には場所柄か、あぶらとりがみを扱うお店が非常に多い。
超有名なのは「よーじや」かと思うが、ここではあえて「左り馬」を推す。
だってよーじやのあぶらとり紙って数年前に紙質が変わってしまったんだもん!
京都以外で「左り馬」のあぶら取紙を購入するには京都展がお勧め。
HPに催事の情報が出てます。都内では9月3日(水)〜9日(火)に上野松坂屋に出展予定。
あぶらとりがみの原点である、ホンモノの箔打紙(金箔を打つ際に使用する紙)を再利用したあぶら取紙もあるけれど(稀少品!扱っている店は現在ではほんとうに少なくなってしまった)、あぶらの吸収力はレギュラーも負けてはいないそうなので、お好みでどうぞ。
通販もやってます。
http://www.hidariuma.com/ |
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2003.8.18 [月] 都内で買える京都・壱 |
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【嵩山堂はし本】
たいへんセンスのよい、和文具の名店。
京都のほかにも支店があり、都内では銀座ニューメルサ6F・渋谷東急プラザ4F・蒲田東急プラザ6Fで購入が可能。
便箋・ぽち袋が有名かと思うけれど、隠れた逸品は折りたたみ式の季節のぽち袋。
梅・桜・朝顔・紅葉があり、全部集めると四季が揃う。
(写真はほたるのレターセットと朝顔のぽち袋。どちらも季節限定品)
最近オンラインショッピングを開始。
http://suuzando.co.jp/...
年賀状はここのものと決めている。 |
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2003.8.17 [日] 印傳屋勇七 |
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着物のときはお財布も替えたいと思って選んだのが印傳。
しかし、地色は黒・紺・茶・ワイン・臙脂(残念ながら緑はもう製造していないそうだ)、漆の色は赤・白・黒、模様にも大変なバリエーションがあって、自分の定番といえる色柄を決めるほうにかなり時間がかかってしまった。
迷って迷って決めたのは「黒地に白漆の小桜」。
なぜ黒地を選んだかというと、印傳屋の製品は内側の革が黒いので、財布を開いたときに一番違和感がなかったから(笑)。
白漆の小桜は、黒地だと夜闇に浮かぶ桜のようで、風情があるかなぁと考えてみたりした。
しかし「コレだ」という色柄が決まっても、探すと意外にないもので(印傳そのものはいろんなところで販売してるのに!)「黒地に白漆の小桜」の印傳は、とにかくアイテムを見つけたら買うという、まさに一期一会のものになった。
歌舞伎座で携帯用ミラーを見つけ、即購入。
お揃いは可愛いね(←自画自賛)。
印傳は、百貨店の呉服フロアならほぼ確実といっていいくらい扱いがあるけれど、通販で充実しているのはここかなー。
http://www.ikeda8.com/...
もちろん印傳屋勇七直販のショップもあります。
http://www.inden-ya.co.jp/
都内の百貨店では日本橋三越と銀座松坂屋がお気に入り。 |
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2003.8.16 [土] 歌舞伎となんば |
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八月納涼歌舞伎にて。
もちろんお芝居は楽しかったけれど、今回は所作もかなり気になった。
どうすれば女形のようなうつくしい所作ができるというのだろう。
歌舞伎の方々がなんばなのは間違いがない(だって絶対腰をひねらないし)。
いったいどこがどう違うのだ???
腰をひねらないなんばは、体にラクをさせない所作だ。
方向転換するときも、体全体をぐるっと回す。
だからいつでも体はフラットで、しかし運動量はかえって増す。
最近私は脇腹のあたりが微妙に筋肉痛だ。……。
女形は歩くとき、肩を動かさない。腕も決して振らない。しかも摺り足。
なんばでこれをしようと思うと、かなりの足腰の鍛錬が必要だ(今ならわかる)。
女がなんばをうつくしく行うには、長く険しい道のりがあるようだ。
今度は舞妓さんや芸妓さんのようなプロの所作を見てみたいなー。やはりなんば? |
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2003.8.15 [金] ドーム郡ものがたり |
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本屋で十何年かぶりに復刻版を発見(最初に読んだの小学生の頃だよー)。
涙が出るほど懐かしい和製ファンタジーの秀作(個人的には大傑作といいたい)。
(芝田勝茂/著 小峰書店より税抜き¥1,800)
こういう良質のファンタジーって日本にも多いのにねぇ。
「ドーム郡ものがたり」は以前、福音館書店から出版されていて、挿し絵は漫画家の和田慎二だった。
その頃は「クミルの手記」として確か一人称だったけど、今回大幅に改稿され「クミルの旅」という三人称として生まれ変わった。
主人公はドーム郡という都市の新米先生の少女・クミル。
しかしある事件がもとで追放処分となり、その処分取り消しの条件として、ひとりの男性を探す旅に出ることになる。
彼の名はヌバヨ(めずらしい名だ…)。
手がかりはその名前と、コノフの森に住んでいるらしいということだけ。
世界を侵食しつつある黄色い魔の花、ひとの心を凍らせるフユギモソウを退治する方法を知っていると思われる彼は、唯一残された希望であり、見つけることができなければ、ドーム郡は滅びてしまうかもしれないという。
子供向けのファンタジーとして簡単にはくくれない、大人が読んでこその物語。
素敵なひとにも嫌なひとにも(たんなる「善いひと・悪いひと」ではない)たくさん出逢い、傷つけられたり慰められたりしてクミルは成長し、旅は進んでいく。
そして彼女は、己を最後に救うのは、ほかならぬ己自身であることを知るのだ。
大人気のファンタジー「十二国記」シリーズ(小野不由美/著 講談社文庫・講談社X文庫ホワイトハート)にも通ずる精神性の高さが素晴らしい(KWは蒼猿と初勅♪)。
ドーム郡シリーズ第二作「虹へのさすらいの旅」がどうしても手に入らなくて臍を噛んだけれど、書下ろしを含めた三部作としてよみがえるらしい。期待大!
だってこの物語はたんなるハッピーエンドで終わらないし、登場人物のバックボーンもすべては明かされていないから。
クミルの旅と平行して、彼女の師・ヒースも、ある古いドーム郡の詩の謎を解く旅をしている。
そしておそらく、クミルの道案内「かかし」も、彼の人生の旅の途中なのだと思う。
http://www.amazon.co.jp/...
http://home.u01.itscom.net/... |
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2003.8.14 [木] 柳宗理のボウル |
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これからボウルを買い足すことはあっても、買いかえることは一生ないのではなかろうかという気すらしている。
それくらい使い込んでいるのが柳宗理のステンレスボウル。
使い始めて7年ほどになるが、傑作である。
サイズは5種類あり(それぞれ13・16・19・23・27�p)、大きさによって底のカーブが微妙に異なるという細やかなつくりがなされている。
個人的に出番が一番多いのは、19�pのもの。
使い勝手がとてもいいので、同サイズを3つ持っている(1つは耐熱ガラス製)。
メニューがコロッケやカツのときには特に活躍してくれる。
野菜を洗うときなどには23cmのものが重宝(卵や生クリームを泡立てるのにもちょうどいい)。
これでほとんどのメニューには対応できてしまうくらいだ。
そしてさらに嬉しいのが、このボウルに対応したステンレスのざる(正確にはストレーナーというらしいけど)があるということ。
サイズがぴったりだから重ねて使えるし、パンチングで穴が開けてあるので目に物が詰まることも少ない。
本当に良く考えてつくられているシリーズだと思う。
池袋のイルムスで購入することが多いけれど、通販ではこちらの2店がお勧め。
http://www.rakuten.co.jp/...
http://www.rakuten.co.jp/... |
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2003.8.13 [水] なんば歩き・弐 |
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どうやらなんば歩きは腕を振ろうと考えると失敗するらしい。
腰と肩で歩く感じ?
で、腕のことを忘れて腰と肩の体重移動を同一方向に向かって行う。
そうすると腕が慣性で勝手に振れるのだ。
この歩行方法が他の人からどう見えるかはまだわからないけれど、とりあえず着物で外出する時はなんばを意識して歩こう。
着物を着ていれば足元が目立たないだろうし、バッグを両手で持って歩けばなお良さそう。
腰のねじれが激減するから、裾が絡みにくくなることに期待大。
しかし…なんば歩きって…明らかに今まで使ってなかった筋肉を使うなぁ…(これって筋肉痛?)。 |
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2003.8.12 [火] なんば歩き |
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コレって側体歩…と同じもの、なんだろうな。
やってみました。しかし手足交互の歩き方とは、理論の次元が違うような気がする。
西洋と東洋ってどうしてこんなに文化が違うんだろ。
ほんとに同じサルから進化したの?と思うくらい。
なんばがギクシャクする場合は、どうやら手足交互の歩き方の癖が残っているためのよう。
一歩につき腕も一振りと考えちゃうとこうなるみたい(ゴリラっぽい動き方になってしまう…)。
ちょっとスムーズに歩けるようになると、ちゃんと手が振れます。
…だがしかしテンポが違うよー。足の動きよりワンテンポずれて腕が振れる感じ。
これは…未体験な感覚だ…。
現代の「うつくしい歩き方」は一本の線上を歩くように歩く、というものらしいけれど(で、このときに体を充分にひねるのでウエストのくびれができる、と)、なんばの場合は一本の線上を真っ直ぐ歩くとかなり男らしい歩き方になってしまうと実感。
むしろ線を交互にまたぎながら(もしくは線をつま先で踏みながら)、ハの字を書くような気持ちで歩いたほうが女らしい仕種になるようだ。これだと自然に内股になるし。
阿波踊りの女踊りを思い出してしまった。でも理論は一緒なんだよね。
今はもとの歩き方がどんなだったかわからなくなっており、脳が混乱中。困った…。 |
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2003.8.11 [月] 千と千尋の神隠し |
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リリコさんのKW「目黒雅叙園サマーイベント」に触発され、久々に「千と千尋の神隠し」をビデオで見たり。
似てますね、確かに。
(遥か昔に食事つきのイベントで雅叙園を見学したことがあるのに気づかなかった…)
ぶくぶくに膨れ上がったカオナシと千が対面するところのお部屋とか、こんな感じだったかなー。
宮崎監督の次回作「ハウルの動く城」はどんな出来になるのでしょう。
でも原作では、ハウルの城って浮いてた気がするけどなぁ(「魔法使いハウルと火の悪魔」P20)。
足は生えてなかったよ? |
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2003.8.10 [日] 桜と紅葉 |
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私の宝物。
紅葉のほうはまだ仕立てておらず、この秋に着られるようにと画策中。
八掛…どんな色にしようかなぁ…。 |
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2003.8.9 [土] 京のかほり・参 |
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京都に匂い袋を扱うお店は数あれど、ここの香りは特別な気がする。
石黒香舗のにほひ袋である。
桜などの創作にほひ袋が有名だけれど、選んだのは小さな巾着型の、一番シンプルなもの。
香りも初級編から麝香が入った高級なものまで様々あり、自分の官能にぴったりくるものを探すのもまた楽しい。
あらかじめ香りが袋に詰められたにほひ袋を選んでもいいし、好きな袋を選んで好みの香りを詰めてもらうことも出来る。
紐の色は紅白が基本だけれど、料金を追加して違う色にすることも可能。
手元にあるにほひ袋は今でもほんのり薫っている。
今度京都に行ったら、中身を詰め替えてもらわなければ。
http://www.jalan.net/... |
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2003.8.8 [金] 京風もりつけ箸 |
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箸使いが苦手なのは、左利きだからだとずっと思っていた。
特に菜箸の扱いが苦手で、料理中にいらいらすることもしばしば。
しかしそれは間違いだった。
悪いのは菜箸のほうだったのだ(!)。
下京区にある市原平兵衛商店の「京風もりつけ箸」は他の追随を許さない精度で作られており、料理の能率を格段に上げてくれる優れもの。
(茹でているパスタだって一本ずつつまめるし!)
もう他の菜箸は使えない。
欲しくて欲しくて八坂神社から歩いてお店を探しまくったのに、帰ってきたら日本橋三越の京都展に出展していて、ちょっとだけがっかりした。
「都内で買える京都」が、実は意外に多いということは、京都に通い出してしばらくしてから知った。
http://www.kyoto-shijo.or.jp/... |
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2003.8.7 [木] あしべ織汗取 |
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夏の着付けに欠かせないもの。
それは「あしべ織汗取」(肌襦袢です)。
ハマりました。タオルの補正で暑がっていた頃が嘘のよう。
「爽快バブシャワー」で涼しくなったところに「あしべ」を着て、海島綿の長襦袢を着れば、夏の着物もなんのその。
海島綿と相性のいい夏の裾よけを探し中。綿クレープはちょっと絡みつく感じ…。 |
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2003.8.6 [水] 香かゆらぎ |
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一年中使っているけれど、この香りがほんとに似合うと思うのは今頃の時節。
日本香堂「香かゆらぎ」シリーズの竹の香り。
とにかく大好きで、生活に欠かせない。
同シリーズの抹茶の香りも好み。
(2006/6/9追記。廃番になってしまいました…。残念) |
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2003.8.5 [火] 蝉の声 |
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今日初めて、今年の蝉の声を聞いた…。
遅すぎ。 |
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2003.8.4 [月] 普段使いの漆器 |
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って、何かの雑誌にありそうな(笑)。
木屑を固めて型を作り合成樹脂を塗った「漆器」は使いたくなくて、普段使うのに最適なホンモノをかなり長いこと探していた。
あんまりお高い蒔絵付きだと普段には使いにくい。
シンプルで実用的な漆器は無くなってしまったのかなぁと半ば諦めかけていたときに出会ったのが、現在使っているお椀。
会津塗りの作家もの。
ちゃんと木を削って作っているお椀は、口元にあたる部分は薄いけど、底のほうにいくにつれて段々厚くなるように作られているのを初めて知った。
だから熱い味噌汁をよそっても、手は決して熱くない(←重宝!)。
フォルムも文句なしで、本当に気に入っている。
使い込んで少しずつ良い色艶になってきた。
これからも大切に育てていくつもり。 |
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2003.8.3 [日] ビデオ三昧 |
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一日に3本ビデオ鑑賞。
これほど見続けたのは初めて…。 |
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2003.7.31 [木] 京のかほり・弐 |
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京都からは、白檀の香りが流れてくるような気がする。
去年、紅葉の頃に詩仙堂を訪れた時も、白檀がベースのお香がほのかに焚かれていた。
女性らしい、甘い香りだ。
都内の京都展でも、いつも白檀の香りが漂う。
なので京都を思い出したい時は、白檀の香を焚く。
最近は松栄堂の「芳輪 堀川」が定番となっている。
これが『京都展』の香りでもあるので…(←短絡?)。
http://www.shoyeido.co.jp/... |
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2003.7.30 [水] 京のかほり・壱 |
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何度か京都に通っているうちに「京都」を象徴するのではと思えるような香りに出会う機会が増えた。
大好きなのは俵屋旅館の石鹸「Savon de Tawaraya」。
何年も使いつづけていて、もうこれでないと使う気がしないくらい私の生活に馴染んでいる。
ほのかな麝香の香りが艶っぽい。
俵屋旅館のお品を扱う「ギャラリー遊形」で購入可能。
通販もしてくれるのだけれど、何故か京都に行くたびに買いこんでくる始末。
http://www.westjr.co.jp/... |
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2003.7.29 [火] 翠草堂・京乃印 |
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誂えつながりでもう一件。
お誂えをお願いして、二年半待ちというモノがある。
それは翠草堂の京乃印。
旅行雑誌では、一年〜一年半待ちということだったけれど、私が行ったときにはもっと延びていた。
繊細な花と名を彫りこんだ、それはそれはうつくしい印章をつくるお店だ。
来年の4月くらいに受け取れる予定。
初めて見たときに「なんてうつくしいはんこだろう!」と感激し、是非ともお願いしたいと思ったが、完成までの期間の長さとお値段の高さに、一度は諦めたという経緯がある。
しかし三年経っても五年経っても忘れることは出来ず(←改めて考えてみると滅茶苦茶しつこいな、私)、あるとき思い切って訪ねてみることにした。
あまりに人気のためなのか、その当時は掲載されている雑誌を探すことすら難しくなっており、なんと楽天のとある雑貨屋さんの店長にSOSを出して、店名と所在地を探していただいた(店長、ご恩は一生忘れません)。
ここのお誂えもカウンセリングを大変重要視する。
好きな色・動物・花・京都の食べ物・京都の場所など、いろいろ聞かれて大変困った。
(京都で一番好きな場所は何処かと聞かれれば、実は今でも困ってしまう。自分だけの場所を探して、今も通い続けているわけだから)
印章にする椿の木も、彫る模様も、字体も、配置も、印袋もすべて自分で選ばねばならない。
「あまり迷わないですね」とご主人に言われたけれど、全部決めるのに一時間くらいかかった。
長い方だと三時間、なんていうケースもあるらしい。
京都のお人は、買いに来る人をなんて良く見ているんだろうと思うきっかけになったお店だ。
印章が送られてきたら絶対KWにするんだい。
http://kyoto.e-machi.ne.jp/...
http://www.ntv.co.jp/... |
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2003.7.28 [月] 「誂える」ということ |
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フーさんのKW「ない藤」に触発され(こんなんばっか)、ない藤のお装履を手入れなどしてみる。
ない藤の存在を初めて知ったのは、雑誌にて。
世の中にこんなうつくしいお装履があるのだと驚嘆して、いつか予約して京都に行かねばとリキんでいたら、京都展で偶然かつ運命の出会いをしてしまった。
ちょうど社長さんがいらしてて(その時は社長さんだって知らなかったけれど)、小紋に合わせるピンクと白のお装履を選んでいただいた。
(写真のもの。バッグは井澤屋さんで購入)
「これなら何にでも合います!!」と請け合ってくださったとおり、とても重宝している(ありがとうございます!)。
今年は春に、麻のお装履を見立てていただいた。
しかし、世界でたった一つのものを「誂える」という作業は、とても楽しいことだけれど、一方で大変難しく怖いものでもあるような気がする。
ない藤さんは、お装履の台と花緒の種類が本当に多いので「こういうのが履きたい」という自分なりのポリシーがないと、結局選べなくなってしまう。
さらに、どれもこれもうつくしいので、つい履物が主役になりそうなセレクトをしてしまいがちだけれど、本当に重要なのは、履いた時に「どれほど着物を引き立たせるか」ということだろう。
履き心地もさることながら、合わせた着物にしっくりとそぐい、履いても脱いでも美しい装履というのが一番望ましいのだろうが、自らそれを選び取ることは本当に至難だ。
「誂える」ということは、こうした心の動きや美的感覚の全てを、見られるということに等しい。
自分をどれほど知っているかが自ずと試されてしまう。
だから、ない藤に赴く時はいつも緊張する。
今度は紬に合わせるお装履を、是非自分で選びたいと思う。
選べるかなぁ…。 |
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2003.7.27 [日] 髪伸ばし中 |
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といってもショートにしたことは今まで2回くらいしかないから、他の人には全然気づいてもらえてないけど。
着物のときにいろいろアレンジしたいので、今回は腰まで伸ばせればいいなぁと思っている(あと10cmくらい)。
しかし髪がある程度以上伸びてくると肩が凝るのが最大のネック。
頑張らねば…。 |
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2003.7.26 [土] 我流でお茶 |
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しょうさんの「お茶のいただき方講座」に触発され、久々にお薄を点てていただく。
お抹茶を茶漉しで漉して、やかんのお湯を注ぎ、点てていただくというだけの全然風雅じゃないお茶の楽しみだけれど、やはりお薄は美味しい。
しゃかしゃかお茶を点てていると、気持ちも少ししんとするような気がする。
お抹茶は「うおがし銘茶」。ここのは煎茶も大好き。 |
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2003.7.25 [金] 柘植櫛を育てる |
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買って一年ほどになる柘植の櫛とバレッタをお手入れ。
椿油をゆーっくりと擦りこんでゆく。
ちょっとはいい色になってきたかな?
でも、使いこんだいい飴色になるには、まだまだかかりそう。
…余談だけれど、柘植櫛を育てるのに椿油よりも良いのはヒトの脂だというのは本当だろうか?
鼻やおでこの脂分を擦りこむのかな。うーむ。 |
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2003.7.23 [水] コーディネート |
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オークションで落札した総絞りの羽織と、実家から持って帰った黒地に楓づくしの小紋を合わせてみる(←めちゃめちゃ気が早い)。
おお、思ったよりも良い感じ(自画自賛)。
着物を着始めた頃は季節の柄にものすごーくこだわっていて(だって桜が咲き始めたら桜の柄を着るのは野暮!!とか聞いていたし!)頭がずいぶん固かったけれど、今はもう、普段に着物を着る分には、好きなように楽しむことにしている(初対面の他人の着物に難癖つける人のほうがよほど野暮ではなかろうかと、あるときふと思ってしまったので)。
これは羽織が明るい色だし、楓の小紋はぱっと見が小花柄にも見えるから、年が明けてもがんがん着てしまおう。春でも充分可愛い(…んじゃないかな)と思う。
これに合わせたお装履欲しいな・・・。 |
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2003.7.22 [火] 江戸風鈴 |
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友人から誕生祝いに江戸風鈴を貰った(ほんとは誕生日はもう少し先なんだけど)。
涼しげなまあるい硝子が可愛らしい。
江戸風鈴は昔は低くてまろやかな音が好まれたらしいけれど、今は高くてよく響く音が人気があるという。
この風鈴は優しい感じの音がする。昔風、なのかな?
去年までは南部鉄の風鈴を、夏になると吊るしていた。
透きとおった余韻の長さが好きで1つ買おうと思ったら、いろんな音があって選ぶのに迷って困った。
聞き比べてみると、いかにも「夏だ!」という音や「もうすぐ夏が終わるよ」という音などがあって、音にすら季節感を盛り込む日本人の感性に改めて驚いてしまう。
今年は梅雨が長いけれど、本格的な夏が来たらこの風鈴は大層似合うと思う。 |
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2003.7.21 [月] 銀座ぶらり |
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ちょっと気が早いけれど秋の楓柄の袷を実家から持って帰り、銀座のお店を覗いて歩く。
ほんとはこんな湿度の高い日に袷を持って歩くなんて着物が泣くかもしれないのだけど、この間オークションで落札した総絞りの羽織と合わせてみたかった。
【プランタン銀座】
ここの和のフロアは小さいけれど、着物小物も何気に可愛いものが置いてあるのでお気に入り。
ポリエステルの絽縮緬の刺繍半襟が気になったけれど、柄が撫子だった。
うーん、6月向きかも?購入は保留。
(後日追記;撫子は7月くらいから咲くので「花柄はその花が咲き始める前に身に纏うのが粋」とするなら6月なのだけど、秋の七草の一つでもあるのだった。6月・9月の単衣の時期、どちらにも合う貴重な花なのかもしれない)
【鳩居堂】
ここはいつも人でいっぱい。
最近、季節の柄の封筒・便箋を集めているので、新柄がないかチェック。
しかしまだ店全体が夏の雰囲気で、目新しいものはなかった。
ラベンダーと朝顔の便箋は持ってるし…また来ます。
【ニューメルサ】
ますいわ屋で「染の北川」の小紋を展示していた。
大胆な市松に乱菊などをあしらった秋の柄。
相変わらず繊細で色使いが絶妙。さらに初めてみる柄だったので興味津々。
着物よりも長羽織にしたほうが映えそうだけれど、おねだんよんじゅうはちまんえんの長羽織ってどこに着ていけばいいんだろう?と考えてしまう時点で、すでに私にはご縁がない。……。
青花堂で団扇形の箸置きを買う。これは帯留めにしたら素敵になりそう。
大好きな「公長斎小菅」の竹籠をチェックする。春に新作が出るとのこと。
ここは京都展以外では、都内で小菅の竹籠が購入できる貴重なお店の一つ。
【松坂屋】
ここの呉服フロアではかの有名な「道明」の冠組が買える。
老舗好きなくせに小心者の私にはとても有り難い。
秋らしい黄緑が欲しくて選んだお色は鶸萌葱。
おおーついに道明デビューだー。とはしゃぐ。
今まで気に入っていたきねやや伊賀上野の冠組との違いを是非較べてみたい!
しかし冠組はお店によって本当に色が様々で個性が出る。
「似たような色かな…」と思って買っても、やっぱりどれも違う。…和の色は本当に奥が深い。 |
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2003.7.20 [日] 夢の夢 |
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新しいお香を試してみる。
日本香堂「夢の夢 爽水の香」。
あまり「お香!」という香りではなく、しかも良い香りなので(アクア系の香水に似てるかも)お香初心者の方にいいかもしれない。
割と残り香があるタイプだけれど、香りの強さ的にはちょうどいいくらいだと思う。
「夢の夢」というネーミングは、やっぱり近松門左衛門の曽根崎心中から採られているのかな?とちょっと思った。
近松の名文には、かなり惹かれるものがある(←OTAKUっぽい?)。
うつくしい日本語、凄い日本語というものを、最近は特に読んでみたい気がする。
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2003.7.19 [土] |
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友人とお食事。
本日は縹色の綿紅梅を、緑のみちのく花織の半巾帯を桃山結びにして、夏着物として着てみた(海島綿の長襦袢、麻の足袋とお装履で)。
ついでに帯の緩み防止のために、ぼかしの冠組もしてしまう。
かなり邪道な着方だけれど、前から見れば名古屋帯とあまり変わらず、それでいてとても楽なのですき。
この綿紅梅は夏らしく涼しげで、友人にも大変好評なので嬉しい限り。
この夏は大活躍してくれそうだ。
しかし私の夏の着物は浴衣も含めて、白と藍〜水色のものばかり。
7月は青いお着物が着たくなり、8月は白地のお着物が着たくなる。
…他の色は着たいと思わないのは何故なんだろう? |
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