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2008.12.5 [金] ラッキー!

夕方は雨が降ると天気予報・・・。
お囃子のお稽古日なのにぃ(T-T)
と思いつつ、雨の日はコレと決まった泥大島に木綿の更紗帯、雨コート、そして先日思い切って小松屋さんのセールで入手した雨草履をおろす。

遅いランチに出て、Biz Towerの前で吹っ飛ばされそうになるぐらいの強い風。
雨にこの風が加わったら、もう、濡れ鼠間違い無し・・・。
間一髪のタイミングでデスクに戻って、しばらくすると、雨が降り出す。

あーあ、ついに降って来た(T-T)

が。
夕方になるにつれて、雨が小降りになり。
赤坂を出る頃には、雨は上がっていました\(^o^)/
お稽古場に向かうなが〜い坂道の途中で、ちょっと雨がパラつきましたが、結局、表で雨に降られることなく、無事、帰宅。

なんともラッキーな日でした。
お稽古の出来は、先生が「これで次回は、通して上げ浚いね」とおっしゃってくださる程度にはなんとかなっていた、ということで。
実力以上のことはできませんからね・・・。
それにしても、曲をいただいた時は「えーーー、そんな難しい曲?!」と思った「島の千歳」ですが、先生のお導きのおかげで、とにかく手組はなんとかかんとか打てるようになったのに、本人が一番びっくりしております(^_^;)

2008.10.19 [日] またも雨?

朝のうちはいいお天気だったのに、お能のお稽古が終わったら、なんだか雲行きが怪しいです・・・。

歌舞伎座夜の部を見に行くのに、きものを着るつもりでしたが、洋服にしておこうかな・・・。

2008.10.18 [土] 近況

きものを着ようか?と思っていた日は、雨だったり雨になりそうだったり。そんな訳で袷シーズンに入ったというのに、着るぞ!気分がイマイチ盛り上がらずな日々です。
この前の三連休最終日に、平成中村座を通しで見た日に、一度、きものを着ただけでした。

夜の幕間(Dプロは1回しか幕間がない)で、バッタリ京都のお友達に会えて、波野久里子さんも間近で拝見できて、お芝居もよかったし、楽しい一日を過ごすことができました。

水曜日はお囃子のお稽古だったので、中一日で、きもの。初夏にゲットした泥大島?に綿更紗の名古屋帯を着ました。
お稽古は、かなりボロボロな感じでした・・・。
「島の千歳」、やはり難しいです。
囃子のため=小鼓のために作られた曲なので、ある程度打てるようになったら、楽しいだろうなぁとは思うのですが、まだまだ、そんな域はずーーーっと先の方に・・・。

先生はただいま、前進座のお芝居に出勤中で、月末は藤間紫さんの舞踊会、来月は玉三郎さんの八千代座と仁左衛門さんの三代の会と、ご多忙ななか、スケジュールを作ってくださっているというのに・・・。

次のお稽古までに、今日お稽古つけていただいたところまでは、きっちり覚えます!

2008.10.1 [水] アメニモマケズ

月・火と落語研究会の収録があり、きもので出勤しておりました。月曜日は、イレギュラーなので「雨だし、洋服でいいかなぁ???」という考えが一瞬頭を過りましたが、やはり師匠方にお目にかかるのだから、と思いなおしました。

救いは、このところグっと気温が下がったので、単衣だと寒くもなく、暑くもなく、ということでしょうか。
ああ、今年の単衣シーズンも終わりましたね。
まさに、着納めの2日間でした。

月曜日は、お納戸色に絣の飛び柄の紬に、先日、壱の蔵さんで購入した木綿の更紗の名古屋帯。帯揚げは秋を意識して茶色の縮緬、帯締は生成り色。

火曜日は、お召しかな?というベージュ地に黒の絣柄のきもので、帯は大島紬の両面洒落袋帯。この帯は、黒地に片面は絞りで源氏香がお太鼓と前帯に入っていて、もう片面は帯の一方の端っこに縞が織り出されているもので、源氏香の方はよく登場させていますが、縞の面はかなり地味なので、未だ使ったことがありません。
きのうのきものだったら、こっち側でもよかったかなぁ?とふと、今思いました。でも、地味だろうな。
帯締めは黒地に一部柄が編み込まれた冠組、帯揚げは象牙色の縮緬に。

月曜日は、正蔵師匠がご出演だったのですが、珍しく?(わたしの記憶の中では、黒紋付以外は、絹唐桟のおきものが圧倒的に多いのです)色紋付でした。まぁ、ネタが「岸柳島」だったということでしょうかね。

昨日は、花緑師匠。こちらも色紋付でした。
わたしの中で、現役の噺家さんとしては「いいきものだなぁ〜」と思わず拝見してしまう双璧が、正蔵師匠と花緑師匠なんですが、奇しくも今回はお二人とも色紋付で、ちょっと残念でした(笑)。

2008.9.28 [日] 檀ふみさんのきもの

今朝、実家で母と「新日曜美術館」を途中から見ていましたが、檀ふみさんのおきものと帯がとてもステキでした。
が、ふみさんのお姿をじっくり拝見できるアングルがなく、残念!

番組は、伝統工芸展の特集だったのですが、花織の帯(この辺からしか見られなかったので・・・)には「花織でも、こんな表現ができるんだぁ〜!?」と驚きました。
三越本店で開催中とのことなのですが、うーん、行けるかしら・・・。
正木美術館の40周年記念展覧会が、新橋の東京美術倶楽部で開催中で、これまた、国宝がズラリと揃っているとのことで、こちらも拝見したいのですが・・・。

芸術の秋到来!ですが、身体はいつもと変らず、そうそう空かないのが、問題ですね。

2008.9.20 [土] 演舞場→松屋→宮の坂

演舞場の昼の部を見てから、壱の蔵さんが展示会をやっているということで、松屋へ。そして、世田谷・宮の坂でお友達の落語会のお手伝いで出囃子の三味線を弾かせていただきました。

演舞場は、「枕獅子」がよかったです。時蔵さんも、胡蝶の松也くん、梅枝くんも綺麗!! 太鼓がわたしの苦手な方だったのと、長唄の知人の出勤日じゃなかったのが、残念でしたが・・・。
「源平布引滝」は、小万が時蔵さんだったらよかったのになぁ〜。「義賢最期」、前に橋之助さんで拝見したのが良かったので、つい・・・。竹本は総じてよかったと思いますが。松也くんが葵御前という大役を懸命に演じていたのが、嬉しかったです。座組が小さいこともあり、ご贔屓の方たちが、普段よりいいお役がついていて、それは嬉しかったんですけどね・・・。
海老蔵さん、見た目はバッチリ!なんですが、セリフがやっぱりねぇ。特に実盛が・・・。

松屋では、心惹かれる帯がありましたが、グっと我慢。でも、火曜日に歌舞伎座に行くので、帰りに寄ってしまいそうで危ないですが。

世田谷の落語会は、素人さんの会ですが、62回も開催しています。メンバーがそれぞれの個性があって、毎回、お手伝いしながらも、楽しませていただいています。

今日のきものは、お納戸色地に絣の飛び柄の単衣紬に、白地に更紗っぽい柄の染めの帯を合わせました。

2008.9.14 [日] 噺家さんのパーティー&文楽二部

お昼から、某老舗ホテルの宴会場で、親しい噺家さんの真打ち昇進と襲名披露パーティーにおよばれでした。
彼とは、かれこれ5〜6年前から、おつきあいがあって、人柄も落語も大好きなので、喜んでお祝いにかけつけました。
一門の先輩方も含め、みなさんとても彼を温かく見守ってくださっていて、とてもよいパーティでした。
噺家さんは、真打になったところが本当の意味でのスタートライン、とよく言われます。
これから、ますますみんなに愛される噺家さんになるよう、芸も人柄も、もっともっと磨いていただきたいし、彼ならやれるだろうと思っています。
勝手に母親のつもりで、これからも応援していきますよ〜!

地下鉄で永田町に移動して、文楽の第二部を観劇しました。
「奥州安達原」の通し。これが、とても面白かったです。「実ハ」がいっぱいあって、人間関係がややこしいお話ですが、ドラマチックだし、浄瑠璃も人形も見せ場がたくさんあって、ちょっと怖いシーンもあり、楽しめました。

勘十郎さんが「一つ家」の岩手を遣うのと、その前半のお三味線が清治さん、ということで、二部だけは絶対に見たい!!と思っていたのですが、それ以外の段も、よかったです。
時間とチケットが都合できれば、もう1回見たいのですが、さすがにそれは無理そうです。残念。

今日は、夜に局地的に雷雨になるかも、という予報だったのですが、帰宅するまでは降られることもなくて、よかったです。

今日のきものは、お祝いのパーティーがありましたので、山葵色の一つ紋単衣色無地(木目柄が織出されています)に、白地に相良刺繍の袋帯、道明さんの若草色の帯締とアイボリーの縮緬帯揚、という組み合わせにしました。
もう月も半ばなので、帯は袷、半襟も塩瀬にしました。

2008.9.13 [土] 明治安田生命ホール→国立能楽堂

お友達が小鼓で出演する発表会を聴きに、まず新宿へ。
人間国宝のお孫ちゃんとご一緒の舞台でした。
堂々とした演奏でした〜。
その後、人間国宝とその息子さんとお孫ちゃんという、親子三代そろい踏みの演奏(鏡獅子の下)も聴かせていただき、国立能楽堂へ。

開場25周年記念公演二日目。
宝生流の長老の先生と、金剛流のお家元のお舞台でしたが、途中で意識が遠のきました。
お狂言の「蜘蛛盗人」が面白かったです。
名古屋在住の先生方で、和泉流だそうですが、お舞台を拝見したのは初めてか、2度目ぐらい。
お狂言では擬音が楽しいなぁと思いますね、いつも。
ノコギリで木を切る時に「ズカ、ズカ、ズカズカズカ」なんて言いながら、仕草をするのですが、その感じがなんともよいのです。
今日は、作り物が出て、引き回しを下ろしたら、さっきその立て物に逃げ込んだおシテさんが、なんと蜘蛛の巣にからまっていました!
お狂言は、今まで具体的なモノを出さないものしか拝見した事がないので、かなりびっくりでした。

きもので出掛けるかどうするか、ちょっと迷ったのですが、結局きものを着ました。
お納戸色に目立たない飛び柄の単衣紬に、9月も半ばなので、袷の両面帯の白地更紗っぽい柄の染め帯。帯揚げは生成り、帯締は灰色が買ったブルー。
この紬、薄手なのですが、今日は暑さがぶり返していて、かなり汗をかきました。

2008.9.11 [木] お囃子のお稽古

夜は雨かも?という予報が出ていましたが、夜はお囃子のお稽古だったので、雨には強いはずの単衣大島で。

午後、外からいらした方に「雨降って来たよ〜。きもの、大丈夫?」とご心配いただき、窓際に行くと、結構降ってました・・・。
午後は、職場近くの別場所で作業の立合いがあり、持参の雨コートを着て、出発。
運良く、雨が小降りになっていたので、大して濡れる事はありませんでした。

そこでの作業が終わって、外に出ると雨は止んでいて、ほんとにラッキーだわ!!と。
そのまま職場には戻らず、お囃子のお稽古場へ。
「供奴」の三味線との打ち合わせのところを、先生にお三味線を弾いていただき、上げ浚い。なんとかクリアできたようで、長かった「供奴」もやっと上がりました。
「次に何かなさりたい曲はある?」と聞いてくださいましたが、まだ3曲上げていただいたところですから、何が可能で何が不可能か、よくわからないです。
ということで、先生に選んでいただいたら、なんと「じゃあ、一調つながりで、『島の千歳』にしましょう」ということに。
「え、あれって結構、難しいんじゃなかったかな???」と内心、アセりましたが。
先生が選んでくださったのだから、頑張れば手が届くということなのでしょう、きっと・・・。

冒頭の件を、張扇をつけていただきましたが、これは掛け声がキモの曲ですねぇ・・・。
ああ、カッコイイ掛け声をかけられるようになりたいものですが・・・。

ということで、きものは単衣大島紬(グレー地に抹茶色の細い縞入り)に単衣白地博多献上名古屋帯(独鈷柄はグリーン)、グリーン綸子の帯揚げと、抹茶色に白で柄が入った帯締め、黒田商店さんの網代台の舟形下駄でした。
あー、この博多献上も、そろそろ洗いに出さねば・・・。

2008.9.10 [水] 文楽→歌舞伎

夏休み3日目。
結局、今年の夏休みは(も?)、観劇のためにバラバラにとっています。

まずは、文楽第一部を見に、国立劇場へ。襲名披露興行ということで、どこからともなく華やかな雰囲気が漂っていました。
住大夫さん、相変わらずお元気そうで、心に沁みる義太夫を聴かせていただきました。
襲名披露狂言の「廿四孝」、奥庭の場では、勘十郎さんが八重垣姫の左を遣っていらして、豪華!!
そういえば、第一部はどちらの演目にも動物が活躍する場面がありました。
「おしゅん伝兵衛」の猿は、とても可愛かった〜。両手に雄と雌の猿をはめて遣っていらしたけれど、あれはかなり難しそうに見えましたが、若手の方が遣っているらしいです。三人で遣う方がやはり難しいんでしょうかね???
奥庭の狐さんは6匹も登場! (清十郎さんがその前に1匹遣っているから、7匹ですね) 狐というと、2月の「義経千本桜」狐忠信を勘十郎さんが遣われて、それがすごくよかったので、もう一度見に行ってしまったんでした(笑)。
奥庭は、そういえば、全員出遣いでしたが、いつもそうなんでしょうか???

歌舞伎座は秀山祭。吉右衛門さんが昼も夜も大活躍。
夜は、盛綱と河内山という正反対の役柄を演じていらっしゃいます。
盛綱の情に溢れたお芝居、河内山の奸計に長けた悪役と、どちらもステキでした。
左団次さんも久しぶりに大活躍だったし、吉之丞さんがお元気に芝居をなさっていたし、よかったです。

帰りに、表参道で、我らが柴田先生にばったりお会いしました。先生はお稽古の帰りだったようです。
そういえば、この前、朝にばったりお目にかかった時も、わたしはきものを着ていたなぁ・・・。
とあるプロジェクト?の件で立ち話を。
いきなり“能繁期”に突入してしまわれたようで、心配だったのですが、お元気そうでよかったよかった。

今日は、雨の心配はないという天気予報を信じて、本塩沢の単衣(濃紺地にエメラルドグリーンの細かい絣柄)に、生成り地に菊と観世水の紗の名古屋帯。
白地にブルーの飛び絞り(桔梗柄)絽の帯揚げ、生成りの帯締め、薄いモスグリーンの草履を合わせました。

2008.9.7 [日] お直しか洗い張り・仕立て直しか

夕方、実家近くのスーパーで買い物をしていると、くるりさんから電話。
市川さんから、昨日のお直しの件。

裾直しだけでも、結構な金額になるということ、今のままの状態で丸洗いができるかどうか、確認してみる、とのことで、その結果によっては、洗い張りして仕立て直した方がいいかもね・・・ということに。

白の紗献上名古屋帯は、丸洗い自体は可能だけれど、色うつりがどの程度落とせるかも、一緒に確認してくださるとのこと。
色うつり自体は、帯を結べば隠れる場所なので、まぁ、全体が綺麗になればよいかな?と思っている旨をお伝えしました。

246沿いにくるりさんが移転したので、近くなってありがたくはあるのですが、もっぱらお手入れの相談ばっかりで、なんだか申し訳ないなぁ・・・。
しかし、よほどのものに出会わない限り、新しいきものや帯を手に入れるのは控えねば、なのです。

2008.9.6 [土] くるり→アンティークモール→演舞場

くるりさんに仕立て直しをお願いしていた単衣の結城ができたとのことで、引き取りに伺いました。ついでに、夏物3点ほどお手入れをお願いしようと持って行ったのですが、あいにく森田さんがいらっしゃらず、裾が切れてしまった夏大島の対策の相談は、あとで電話で、ということに。

引き取ったきものを家に置きに帰って、銀座へGO! アンティークモールが7周年記念フェア中とのことで、ぐるっと一周。悦さんで道明の帯締め(ユーズド)を2割引きで購入して、さらに他のお店を見てみると、セール品no中に縮を発見してしまい・・・。お値段もかなりカワイイので、いただくことに。が、そのお店のお嬢さん、きものの畳み方が・・・。無理に本だたみにしなくても、袖だたみなら袖だたみでいいのですがね。

演舞場は夜の部。海老ちゃんと亀ちゃん、そして時蔵さんを堪能いたしました。若手も成長っぷりを見せてくださり、意外にこぢんまりした座組でも、充分楽しませていただきました。

天気予報で、夜は局地的に激しい雷雨があるかも、とのことだったので、きものはやめて、洋服で出掛けましたが、ほとんど降られることもなく・・・。これなら、きものでもよかたなぁ・・・と思いましたが、結果論ですね。

2008.9.5 [金] 季節ときもの

鷲田清一『京都の平熱』(講談社)を読んでいたら、「そういえばむかしの京おんな、とりわけ商屋の奥方や花街のひとたちの召し物には、着るべき月というものがあった。いまのような春夏、秋冬という二シーズンではなく、きものには十二シーズンあったのだ。衣更えするときのそわそわした感覚が、ほぼ日常的にあった。まるであの「月のもの」と同じように。」という記述があり、花街のひとのきものについては、『komomo』があったなぁ〜と思い出しましたが、商屋の奥方については、何かあるかしら???と。

たしかに、アンティークのきもの屋さんで品物を見せていただいていると、「これって、ほんの1週間ぐらいしか着られなかったきものですよね〜」というものを目にする事が少なくありません。
そういうきものを持っていたら、そして「まさに今!」という時期に着れば、心豊かになりそうだなぁ〜と思いつつ、一般庶民としては、そこまではなかなか・・・。

いまや、季節へのこだわりも変って来ていますが、わたしはなんとなく「せっかくなら素材や柄にも、季節やシチュエーションを意識して選んだきものを着たいなぁ」と思うのですが。

お財布と収納という悩みが解消されない限り、なかなか「今しか着られないわ!」というきものを着るのは、難しそうです。

2008.9.3 [水] 5時間半!

いよいよ、国立能楽堂開場25周年記念公演が始まりました。

本日は「翁」があったこともあり、なんと1時開演で6時半終演!? とくに、最初の3時間半近くは、休憩まったくなしで、見る方もですが、囃子方の皆様が大変だなぁ〜と思いました。

「翁」は観世のご宗家が舞われましたが、それはそれはすばらしいお装束でした。ご宗家のお装束は、いつも見とれてしまいます。もちろん、お能もすばらしいのですよ!!

われらが柴田先生は、銕之丞先生の「絵馬」の前ツレ。おばあさんの役で、お装束は地味でしたが、よーく見るとこれまた凝った柄ゆきでした。今日も先生のお謡はステキでした。

お能の世界では、どうやら夏は麻の紋付をお召しになることが多いようで、紋付袴姿は見慣れているつもりでしたが、麻の紋付はお能以外では、ほとんどお目にかかったことがないかも?!です。麻の紋付っていうのも、清々しくてよいですね。

わたしも、もう9月ということで、この秋初の単衣を。渋めの葡萄色青海波柄織の色無地に、紗の菊と観世水の名古屋帯を合わせました、今日のわたくしのお目当ては観世流でしたから、観世水という訳です。
歌舞伎座にくらべると、おきもの率は低めで、比較的地味めなおきものの方が多かったように思います。

2008.9.2 [火] 薄物シーズン終り

あっという間に9月になってしまいました。
薄物はもう終りなんですね。
そして、あっという間に袷の季節がやってくるんでしょうね。

ただいま、悩んでいるのが、銘仙のきもの。
初心者の頃に、普段着にと購入したのですが、年齢的にも、きものを着る場面も、変わってきたため、銘仙を着る機会がなくなってしまったのですよね。
羽織やコートにするような柄行じゃないし。

お裁縫もできないので、自分で小物や袋物に作り替えるっていうのも、ちょっとムリだし。

サイズも小さめなので、お譲りするといっても、着られそうな人も思いつかず・・・。
さてさて、何か名案はないかしら?

2008.8.27 [水] 一日、歌舞伎座

納涼大歌舞伎千秋楽。
今年は、もろもろの予定をすりあわせた結果、一部と二部は、夏休みを使って千秋楽に見る事に。だったら三部もとってしまえ!ということで、朝から夜まで歌舞伎座に。

何が一番よかったか?というと・・・
それはやっぱり
三津五郎さま主演の
「つばくろは帰る」
でした!
川口松太郎・作、初演は松緑じーちゃんで、歌舞伎ではなかったそうで、歌舞伎での上演は今回が初めてとのこと。
三津五郎さま、カッコイイ!!
江戸の男の「やせ我慢の美学」に、思わずホロリといたしました。
小吉くん(三津五郎さまの部屋子ちゃん)の安もよかったです。
再演熱望!!!でございました。

あとは、やっぱり亀蔵さんの「世界一」のらくだの馬さんを堪能した「駱駝」ですかね。
落語の「らくだ」を元ネタにしたお芝居。落語でもかんかんのうを踊らせるところを、仕方噺でなさる師匠もいらっしゃいますが、亀蔵さんのらくだっぷりは、さすが世界一!でした。
しかし、大家さんの家までらくだを担がされた勘三郎さん、踊らせた三津五郎さま、最後はハァハァなさっていたような(笑)
大家のおかみさんの彌十郎さんは、上がり框から転がり落ちていらっしゃいましたが、大丈夫だったかしら???

平日だったためか、今年はゆかたのお嬢さんはあまり見かけませんでした。千秋楽のためか、おきものの方は多かったですけどね。

二部の桟敷にそういえば、すんごい人が〜!
「あなたは、あんみつ姫ですか?」
という髪飾り満載の日本髪?の女性を発見。
思わずチラチラそちらの方を窺ってしまいました(^_^;)
でも、襟元の感じからは、明らかに、花柳界の方ではないですね。
残念ながら、どんなおきものをお召しだったかは、あまりよくわかりませんでした・・・。

わたしは、黒地にパステルカラーの小さな飛び絞りの絽に、菊+観世水の名古屋帯にいたしました。

2008.8.24 [日] 発表会・・・

午前中は、仕事関係のパーティー。昼過ぎに終わって、そのまま、発表会に駆け込みました。
予定よりだいぶ早く着いたので、先生も「あれ、早かったね」と・・・。

ずーーーっと見学しておりまして、最後にバタバタっと出番が。
まずは、素謡「吉野天人」のワキ、続いて素謡「鶴亀」の地謡、ちょっとお休みで、お仕舞「鶴亀」の地謡、で、最後に自分のお仕舞でした。

「吉野天人」のお謡は、まだまだ声がお腹から出ていないことを証明・・・。最後、声が足らなくなりました(^_^;)

「鶴亀」の仕舞は、先生に直前特訓していただいた成果か、それほどひどく間違ったことはなかったようです・・・。

次の発表会は、来年2月です。
また、がんばりま〜す!

2008.8.19 [火] お囃子のお稽古

夜、お囃子のお稽古に。

お囃子のお稽古は一対一の対面稽古で、譜面は無し。録音は録らせていただけるのですが、たまぁ〜に録音を失敗します。実は、前回のお稽古も途中までしか録音が録れておらず、新しくお稽古していただいたところが、相当アヤしいままに・・・。
だまっていても、そういうことは絶対に先生に覚られてしまうので、正直に「すみません、最後の方がかなりアヤしいです」とお詫びして、お稽古開始です。

前々回にお稽古していただいたあたりから、復習も兼ねて鼓を打って、いよいよ前回の録音が失敗していたところへ。録音していると思うと、つい、それに頼ってしまうので、ある程度は覚えていても、結構、勘違いしていたり、抜けてしまっているところもあり、今日は結果的には前回の復習で終了しました。

次回は、先生がお三味線を弾いてくださって、それに合わせてわたしが鼓を打つという、上げ浚いの予定です。それまでに、もう一度きちんと覚え直さないと!です。

ちなみに。
後からわかったのですが、お囃子の先生は、お能の先生のところの兄弟子(ただいま、お囃子の先生はお能のお稽古お休み中)なのでした。
お囃子の先生からは「お謡をお稽古していた」ということは伺っていましたが、先生のお名前までは伺っていなかったのですが。
お能のお稽古1回目の時に、「なにか習い事をなさってるんだよね?」と聞かれて、お囃子のお稽古をしていることをお話したら、「え、その方、僕が前に謡をお教えしたことのある方じゃない?」と。で、お囃子の先生に「銕仙会のS先生をご存じですか?」と伺ったら「僕のお謡の師匠ですよ」と。
先生たちも、偶然ということで、びっくりされたようです。

お能のS先生は酔っぱらうと必ず「師匠によろしくね!」とおっしゃいますし、お囃子の先生も「もう少しいろいろが落ち着いたら、またお稽古を再開したいと思っているので、よろしくお伝えしといてね」と。
わたしは、伝書鳩状態ですね(笑)。

2008.8.18 [月] 納涼歌舞伎3部

勘太郎くんの「紅葉狩」、よかったです! やっぱり、わたしは普通の「紅葉狩」の方が好きだなぁ・・・。
装置も華やかだし、更科姫はお振り袖がいいですわ・・・。

ただし、地方さんがねぇ・・・(特に、浄瑠璃が)。
今日の長唄ご連中にはマイミク様&マイミク様のお師匠さま、マイミク様のお弟子さんがいらっしゃいました。

切符をとってくれた職場女子が彌十郎さんと仲良しなので、幕間に彌十郎さんの楽屋へお邪魔してまいりました。「愛陀姫」の道三のこしらえをなさっている最中でした。

今日は、昨日と同じ夏大島に蟹を染めた絽の名古屋帯。帯締だけ、変えましたが。終演後、ごはんを食べるため移動している最中に、ちょっとだけ、雨に降られました。このきもの、雨きものになってるのかしら???
大した降りにはならず、ご飯を食べ終えたらやんでいたので、よかったです。

2008.8.17 [日] お稽古は・・・

お能のお教室の発表会前最後のお稽古でしたが・・・。
相当飛散なデキでした。
自宅では、とてもじゃないけどさらえない(狭くてムリ!)のですが、夜中に表で自主トレしないとマズいです。
アヤしい人になっても仕方ないので、やらねば!です。

2008.8.10 [日] 演奏会に駆け込む・・・

今日は昼から演奏会でした。
が、いつもよりはゆっくり目で大丈夫だと、のんきにしていたら、準備にとりかかるのが遅くなってしまい、駆け込みでした。

お太鼓がどうもしっくりしないなぁと思いつつ、時間がないのでそのまま出掛けてしまいましたが、やはり、変でしたね・・・。
きもので出掛ける日は、とくに、余裕を持って支度をしなくては、ダメですね。

今日は、さんご色地に白の水玉の絹縮みに、先日ゲットした鼓柄の紗の名古屋帯で。


昨日から読み始めた、宮尾登美子さんの『錦』、一気に読んでしまいました。
龍村の帯って、ステキだけど高い!と思っていましたが、そのお値段には、それだけの理由があったということを、この本を読んだ事で知りました。

まだまだ、知らない事、知りたい事、たくさんあります。

2008.8.8 [金] 決めました!

9月中旬に着るきもの、見つけました。
単衣のお召?という感じの生地で、木目柄が地模様で織り出されている、色無地です。
色は、淡い山葵色という感じでしょうか。
まず、色が気に入りました。そして、地模様の雰囲気もなかなか良いです。

一つ紋が入っていて、ちょっとしたシミが数カ所にありますが、ほとんど目立たないので、これに決めました。

あとは、持っている帯のどれを組み合わせるかで、小物をどうするかも考えなくてはなりません。
それがまた、楽しい時間ですよね。

そういえば、洋服でグリーン系は滅多に着ませんが、きものだと、結構、好きかもしれません。

2008.8.6 [水] 単衣の色無地発見するも・・・

お能のお稽古が7時からだったので、その前に先週もお邪魔した、ちぇらなぼうるた大山キモノさんに、単衣を探しに。

色無地2点ほど発見しました。どちらも寸法は大丈夫でしたが、できれば江戸小紋がいいなぁ〜という欲が・・・。
昨日、くるりさんで見せて頂いたあの江戸小紋が、寸法OKだったらよかったのですが。

まだ、時間はあるので「また新しく商品も入ってくると思いますよ」というお店の方の言葉に、期待をして、今日のところは、見せて頂くのみにとどめました。

お稽古は、二人ずつでお舞台で舞わせていただきましたが、まだまだ瞬間的に忘れた!!というところがあちこちに。
あと1回のお稽古で、はたして、なんとかなるのか???
先生も不安そうでした。先生、出来が悪くて、ごめんなさい・・・

2008.8.5 [火] 洗い張りが上がって

くるりさんに洗い張りをお願いした、単衣の結城。寸法を測ってもらったところ、いつもの寸法には、身丈も袖丈もちょっと足らないとのこと。
身丈の方は、5寸の足し布があったので、それを足していただいて、腰紐を低めに締めればおはしょりがちゃんと作れる程度にはなるとのこと。袖丈の方も、まあ、許容範囲の寸法にはなるので、可能な限りの寸法で仕立て直しをお願いしました。

ついでに、単衣を探してみましたが、気に入った色の江戸小紋は、寸法が大きすぎて、仕立て直さないとムリ。色合いはちょうどいい感じだったんですけどね。
まぁ、あと一ヶ月ぐらいは猶予があるので、もうちょっと探してみましょう。

2008.8.4 [月] 知らぬ事とは言いながら・・・

紋付の単衣を探そうと、アンティークのきものやさんを何軒か廻ってみました。
しかし、なかなかないんですよね、単衣のやわらかモノ。紬とか、薄物だったら結構「いいな」というものがあるんですが・・・。

いつもお世話になっている、銀座の壱の蔵さんも寄らせていただきましたが「単衣は春にずいぶん出てしまったので・・・」とのことでした。
あれこれおしゃべりしていたら、なんと絽縮緬は単衣と同じ扱いなんだそうで・・・。
「一昨日、着ちゃったわぁ〜」と言うと「意外にご存じない方もいらっしゃいますけど、単衣と同じなんですよ」と。

知らぬ事とは言いながら、恥ずかしいことでした。

まだまだ、勉強が足りませんね・・・。

2008.8.2 [土] 長くて暑い一日

朝からお能のお稽古に。発表会がいよいよ近づいてきたので、先生も目の色が変わっていらしたような・・・。
今日もまだ、お仕舞がアヤしい・・・(ーー;)
「『鶴亀』の仕舞いをする人は、あと2回、お稽古を休んじゃダメ」とのお達しが・・・。そりゃそうですよね。わたしだけじゃなく、みんな、どこかがアヤしいんですもの。

午後は、先生主催の「小鼓体験レクチャー」。前半のみ参加させていただきました。で、時間切れで、鼓に触ることなく、歌舞伎座へ(笑)。
ハンパに鼓の体験の方に参加するのも、小鼓方の先生に失礼になるので、まぁ、よかったんじゃないでしょうか、これで。

歌舞伎座は、能楽囃子方・亀井家と歌舞伎囃子方・田中家の催す「囃子の会」でした。
番組が発表になった時点で、超が10個ぐらいつきそうな豪華メンバーと、佐太郎先生の演奏が目の当りにできるということで、即、三響會倶楽部会員のお友達にチケットをお願いしました。

いやはや、期待を裏切らないどころか、それ以上にステキな演奏と舞踊・お能が拝見できて、レクチャーを中座させていただいた甲斐があったというものです。

佐太郎先生のお囃子は、女性でお囃子をする人の、お流儀を超えて、目標となる演奏でした。掛け声、カッコ良かったです。ああいう掛け声が掛けられたら、いいんですが・・・。

玉三郎さんが、博多人形のような美しさで、ため息ものでした。わたしが好きな玉三郎さんは、こういう玉三郎さんだわ!と。
お囃子も気になりつつ、やっぱり玉三郎さんに目がいつのまにか吸い寄せられておりました(笑)。
番外の「獅子」は、今回も素晴らしかったです。わたしにとって素囃子の「獅子」は、やっぱり亀井・田中家に限ります!!

今日は、黒地絽縮緬にパステルカラーの飛び絞りの小紋と「囃子の会」に合わせて小鼓の柄が入っている側を出して袋帯を結びました。

お稽古場や歌舞伎座は冷房が効いていたので、まあよかったのですが、外は暑かったですね。しかも、湿気があって、表に出ると身体に熱気がまとわりついてくるような感じでした。
なので、びっしょり汗をかいてしまいました。
あー、丸洗いにださなくっちゃ。

2008.8.1 [金] 自分の持ち物が・・・

把握できていないことが、先ほど発覚しました。
今月と来月に、オフィシャル?なパーティーがありまして、紋のついているきものを着ようと考えていたのですが、薄物はなんとか1枚ありましたが、単衣はゼロ・・・。
薄物ももう1枚ぐらいはあるような気がしていたのですが・・・。

今月は、とりあえず、一つ紋付の付け下げでなんとかなりましたが、来月はどうしよう・・・。
そういえば今まで、オフィシャルなパーティーは春ばかりでした。

今からで気に入ったものに出会えるかどうか・・・。

いよいよ見つけられなければ、紋のない華やかめなきもので乗り切るしかありませんね。

あー、ちゃんと自分の持ち物を把握してなかったバチが当たりました (ーー;)

2008.7.30 [水] 出会ってしまいました

仕事が案外早く切り上がったので、ちぇらなぼうるた大山キモノさんへ。
こちらのBlogでとてもステキな琉球絣の絹上布がUPされていて、「見るだけだよ〜」と自分に言い聴かせつつ、お邪魔したのでした。

お写真で拝見したより、黒みが強くて、これだとちょっとなぁ・・・と。

せっかくなのでと、棚の商品を拝見したのが、運の尽きというか、ラッキーというべきか。
単衣の紬で、大きな飛び柄の濃紺のものが目にとまり・・・サイズもほぼOK。
羽織らせていただくと、かなりイイ感じ。
なのに、なぜ、このお値段?と、お店の方に伺うと、一緒に難点を探してくださり、謎が解けました。
衿のところが若干変色していました、が、普段のお稽古着としては許容範囲。

ということで、連れて帰ってきてしまいました。
一緒に、白地にブルーの桔梗柄を絞った帯揚げも。
こちらは正絹の新品で、きちんとしたきものを着る時用に。
夏モノの間に、二度程、きちんときものデイがある予定なので、それに備えて、ということで。

自分への言い訳を考えてしまうところが、哀しいです・・・。

2008.7.26 [土] セルリアン能楽堂

初めて行ってきました、セルリアン能楽堂。
なんと、地下2階にあるんですね。
こぢんまりとしたお舞台と見所で、後ろの方のお席しかとれなかったのですが、思ったよりお舞台が近かったです。

今日は、人間国宝になられて初めておシテをなさった友枝昭世さんの「杜若」と「鵺」、萬斎さんの「棒縛り」に万作先生の「栗焼」を拝見しました。

「鵺」は、わたくしには、ちょっと洗練され過ぎているというか、なんというか・・・。

先日、水道橋の宝生能楽堂で、凍え死ぬかという思いをしたので、道中が暑いのは承知の上で、きものででかけました。
さすがに、絹モノを着る勇気はありませんでしたので、紺地に細かい絣の麻のきものに、綿の格子柄の洒落袋帯を。
案の定、周囲の席の女性が、備え付けのブランケットを借りていらっしゃいましたが、わたしは大丈夫でした。足下や腕が、薄いとはいえ布で覆われているというのは、それだけで、随分違うんだというのを、改めて。

やはり、夏の劇場は、きものがよいかも、です。

2008.7.25 [金] THE 虫干し!

ただいま、青山の銕仙会能楽研修所では、年に一度の虫干しが行われています。
一般には公開されていないのですが、柴田先生(わたくしのお能の師匠です)から「見学に来てもいいよ〜」とお許しが出たので、午後の短い時間でしたが、お邪魔させていただきました。

いつもは、見所に入ると鏡板の松がパっと目に入るのですが、今日は、ひたすらつり下げられた、お装束がズラリ。壮観でした。
「おお、これぞ、虫干し!」

当初、お伺いしますとご連絡していた時間に遅れてしまい、
「オ、あと10分早ければ、あれこれ説明してあげられたのに! もう舞台のお掃除しちゃったから、上がれないよ〜」
と先生に。
それでも、見所の側から近寄って、お装束を拝見しておりますと
「裁縫、得意なんだっけ?」
「いやぁ、半襟附けぐらいはしますが・・・」
「じゃあ、今◯◯さん(お教室の同期)が、繕いのお手伝いをしているから、楽屋に行ってみて、できそうなら、手伝って」
と。

楽屋にまわると、10名ぐらいの女性が、思い思いの場所に座って、装束をチクチクと繕っていらっしゃいました。
同期生も一所懸命に針を動かしています。
ご挨拶して、しばし、繕い作業の見学をしておりますと、次々に補修が必要なお装束が、お舞台の方から能楽師の先生方の手で、運ばれてきます。

繕いのリーダーの方に
「普段、半襟を付ける程度しかしないのですが、もし、お手伝いできることがあれば・・・」
と申し上げると
「じゃあ、こちらを」
と、先ほど運ばれて来た長絹が!
「松風」でよく、行平の形見の狩衣として使われるような色柄のものです。

袖の山がすり切れてしまったもので、裏から目立たない色のオーガンジーを当てて、これ以上裂け目が広がらない様に、生地の切れたところとオーガンジーを一緒にすくってとめるという作業でした。

他にも、満身創痍!といった状態の狩衣や長絹があれこれ。
中には「あ、これはあの曲の時に、◯◯先生が着けていらしたお装束!?」というものも。

お舞台で着ると、どうしても大量の汗にまみれてしまうので、傷みやすいのだそうで、作業中に
「酸性の汗をかく方には、着せません!という決まりを作って、事前にチェックでもしますか?!」
なんていう発言も(笑)
それを聴いていらした能楽師の方が
「そりゃ、大変だ!」
と苦笑なさってましたが。

途中で、先生が繕う必要があるお装束を持っていらして
「大丈夫かい?」
と・・・。
その折り、繕い隊リーダーの方をご紹介してくださったら、な〜んと「花よりも花のごとく」でお名前を拝見していた、観世麻紀さんでした。
そのお隣で作業をされていた、上品な方が、銕之丞先生と麻紀さんのお母様。

他の場所で作業をされていたらしい、銕之丞先生も、最後に登場されました。

作業時間が終わったところで、先生が
「今日のお手伝いのご褒美は、祇園の芸妓さんの団扇だよ〜」
と、たくさんの御揃い団扇から、好きなものを選ばせてくださいました。

普段、間近で拝見することも、ましてやお装束に触れる機会なんてありませんから、よい体験をさせていただきました。
来年は、なんとか丸一日時間を作って、もう少しお手伝いしたといえるようにしたいなぁと思いました。

2008.7.22 [火] 

落語研究会の日でした。

今回は、上方から桂吉弥さんが初登場。生の高座を伺ったのは、数年前の新宿末広亭以来でした。
ただいま「ちりとてちん」効果でバブルの最中とおっしゃってましたが、そんなバブルの中でも、きっちり落語と向き合っていらっしゃるんだろうなぁ〜という風に感じられる高座でした。

志の輔師匠は「三方一両損」。これまでにも何度か伺ったことのある噺でしたが、なんだか今日はいつもと違う?!という印象を受けました。
最近はこういう感じで演じていらっしゃるのかと思ったら、志の輔師匠に詳しい知人曰く「今日は、力が抜けてたんじゃない?」とのこと。

権太楼師匠の「家見舞」は、滅多に聞くチャンスがないフルバージョン。今までなんとなく釈然としないなぁと思っていたこの噺、実はこういう前段があったんだぁ〜!と納得いたしました。

落語研究会の日は、きもの!という、内輪での決まりがあり、今日はこのところの暑さのせいで、挫折しそうでしたが、「あー、今日は◯◯さんがいらっしゃるから、やっぱり着よう」と。そもそも、この◯◯さんとの会話がきっかけで、きものの日になったので・・・。

薄茶色地に大小水玉の絹縮に、今年仕立て直していただいた黒地に露芝の、絽の名古屋帯でした。

2008.7.19 [土] 梅雨明け

しちゃいましたねぇ。
水不足にならないか、心配です。

今日は、お能のお稽古でした。
発表会まで1ヶ月ちょっと。お謡に関しては、先生曰く「史上最速」の進み具合で、課題の2曲とも最後までお稽古が済んでしまっています。とはいえ、まだまだ間違い&ケアレスミスがありますが・・・。
お謡のお稽古が終わったところで、役割決めのあみだくじ! 「吉野天人」のワキが当たりました。結構謡うところがたくさんあるのですが、シテよりは個人的にはよかったです。

問題は、お仕舞です。
今日は先生にお願いして、最初から最後まで、模範演技を拝見させて頂きました。
いくらか、疑問だったところが見えてきましたが、まだまだ・・・。
あと3回のお稽古で、なんとかなるのか???

非常に不安です。

2008.7.17 [木] ところがどっこい(笑)

先生にメールで取り急ぎ事情をお知らせしたところ、
「発表会は5時過ぎまでかかるのは間違いないので、一番最後に素謡と仕舞をつけておきますから、間に合ったら出る、ということでどう?」
とお返事が・・・。

有り難いことです。
でも、これでやっぱりお稽古の手抜きは許されませんね・・・(笑)

ちなみに、「打上げには、必ず参加するよーに!」との指令も(爆)

2008.7.16 [水] ホっとするような、寂しいような

8月24日のお能の発表会に、参加できないことが、本日判明・・・。

仕事で、どうしても立会いが必要な取材&引き続きレセプションというのが、みごとにかぶってしまいました。
先生には、メールで事情説明をば・・・。

ちょっとホっとしたというのもありつつ、やっぱり残念です・・・。

2008.7.5 [土] ひさびさに

お能のお稽古に、きもので参加しました。
夕方から、三味線の仕事で、出囃子を弾かせていただきに行くため、どっちにしてもきものマスト!なら、お能のお稽古からきものにしようと。

お囃子のお稽古は、マイ・ルールとして、きものを着ることにしているのですが、お能の方は最初の3回ぐらいはきものでしたが、以後、なんとなく洋服で参加に切り替えてしまっておりました。

来月下旬に発表会があり、そのときはきもの(袴を着けるかどうかは、びみょーです)なので、着丈や裾さばきを確認するためにも、ぼちぼち、きものでお稽古しておいた方がいいなぁ〜と、感じました。

普通にすり足(これが普通にできないんですが・・・汗)でハコぶ時は、まあよいのですが、足拍子を踏むときに、裾を踏んでしまいました。
なので、もうちょっと短めに着ないとダメです。やっぱり、袴を調達するべきかなぁ???と。

先生は「女性は、動きが激しい曲を舞うのでなければ、着流しでもいいですよ」とおっしゃってましたが・・・。
新しくあつらえるなら、今月中に手配をしないと間に合わないのですが、これから秋にかけて、物入りが続くので、お財布が・・・。
これは、悩みどころです。

袴をあつらえても、お稽古が続けられるかどうか、っていう問題もありますしね(笑)。

2008.6.13 [金] 0:02 pm

昨日は、紀尾井ホールで「歌 〜こころ響き合うとき〜」Vol.13 というコンサートに。
紀尾井ホールの大ホールといえば、洋楽専用ホールなんですが、今回、初めての試みとして、邦楽のコンサートが開催されたそうです。

このコンサート、能楽大鼓方・亀井広忠さんのプロデュースで、能楽の囃子方とシテ方による演奏会形式でした。とはいえ、お能ですから、舞囃子がメインでしたが・・・。
先週、「追加」公演がありまして、その時は下手側の一段高い、ちょうど桟敷席のようなところで拝見? 拝聴?したのですが、とても舞台面が見やすくてよかったのです。
で、「本」公演の方は平土間席だったのですが、前の方の頭が〜!!という状況でした(泣)。

京都の観世流能楽師・味方玄さんが前回につづいてとてもステキな舞を見せてくださいました。
7月にご自身のお能の会を国立能楽堂でなさるそうですが、残念ながら予定が合わず・・・(涙)

大倉源次郎先生の「夜討曽我」一調の鼓もすばらしかったです。いつも源次郎先生の鼓を伺うたびに思うのですが、マジックみたいです。同じ楽器から左手の締め加減、右手の打ち方で変幻自在な音が〜! 

あと、よかったといえば、梅若六郎門下の若手・川口晃平さんと広忠さんとの一調「花筺」もステキでした。

最初に演奏された「神舞」と最後に演奏された「獅子」は、迫力があって、圧倒されました。

金春流太鼓方の大川良典さんも、注目! この方の太鼓、カッコイイです

2008.6.11 [水] 3:48 pm

昨日は、コクーン歌舞伎の初日を拝見。
ベルリンとシピウでの成果をひっさげてのまさに「凱旋公演」っていう盛り上がりでした。

コクーンの「夏祭」は初めてだったので、最初の"ご趣向"にびっくり! そして「わ、家元(田中傳左衛門さん)だ!!」とかなんとか・・・。役者さんよりお囃子さんたちに先に反応するっていうのも・・・(笑)。

プログラムに串田さんの言葉、なんとなくわかるなぁ・・・と。そして、勘三郎さん、橋之助さん、笹野さん、弥十郎さんたちが、そんな男たちを見事に演じてくれてました。

勘太郎くんのお辰の心意気、いいなぁ・・・。
彼はほんとに、ここ数年でグングン、グングン伸びる若木のよう。舞台を観るたびに変貌を遂げています。

あえて、スタンディングはしなかったけど、手が痛くなるぐらい拍手しちゃいました。

2008.6.9 [月] 7:09 pm

ずいぶんと、ご無沙汰してしまいました・・・。
Blogやらmixiやらにかまけており、すみません。

Blogなどをご覧の方はご存知のことかと思いますが、3月からお能のお謡とお仕舞のお稽古を始めました。
今まで、楽器演奏のお稽古事はしたことがありましたが、舞うというのは、初めてです。

まだ、歩く(お能では、歩くことをハコビといいます)ことすら、おぼつかないのですが、なかなか楽しいです。
8月に発表会があるので、それまでに覚えられるのかどうか、かなり不安だったりもするのですが・・・。

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