|
思わず口ずさんでしまう桜と一郎『昭和ブルース』だっけ?業界新聞を読めば、ほとんどの活字が減収減益の文字が躍る。信販会社の偉い人と話す機会があり今年の12月からは信販枠が年収の1割に決まったらしい。ますますきものは売れなくなるじゃん!こんなことをしていたら大好きな着物が消えてしまうのでは?
同業者もアホばかり。安くすればたくさん仕事がもらえると錯覚して競って価格競争。安くして一生懸命穴を掘っている。何の穴?もちろん自分達を埋めるための穴。
エルメスのワイシャツは600$。それでもたった一枚のエルメスというタグを信用して高くてもお金を払う。
エルメスという名前にお金を払う。確かに生地も良い。仕立ても良い。見えないところの仕立等群を抜いて素晴らしい。エルメスの工場しかないミシン。よそではまねのできない技術。同業者さんたちよ、可もなく不可もない普通の仕立てに安いからとお金を出す人たちはいないと心得て欲しい。悩んで悩みぬいてやっと手に入れた大切なきものに、値段を下げて適当に縫わないで欲しい。自分達が縫いあげたきもののタグに自信を持ってもらいたい。そんなことを考える毎日。1,980円のワイシャツばかり着ているとそんな発想になるのかなぁ?
なぁ〜んにも考えていない人が業界に多すぎるよ。 |