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あや子の空間
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2007.3.30 [金] 11:45 pm

先達て体験した友禅が、今日届いた。
やさしい色に仕上がっていて、梅というより木瓜のよう。色を挿していたときとは、印象が大分違う。あちこち滲み出しているのはご愛嬌だけれど、まあまあ満足の出来。楽しかった。またやってみたいなぁ。
中途半端な大きさだけど、何ができるかな…小風呂敷か、袱紗か、そんなところか。落款は本来どうやって入れるのかな。ファブリックマーカーで描こうか。


神社の桜、満開でした。

2007.3.28 [水] 15:35 pm

近所の神社へ散歩に行ったら、桜が五分咲きになっていた。下を歩くと、やわらかな春の香。子どもの頃は花見のどんちゃん騒ぎがいやで、桜もそんなに好きじゃなかったけれど、年を重ねるほどに、桜は好いとおもう。桃色に色づいた蕾みも、蕚から伸びた花の後ろ姿も、あかるい雲のように咲き広がる様も、葉桜も、みなきれいだ。
まだ咲き頃の枝が落ちていたので、拾ってきて生けた。部屋にも春が来たようで、嬉しい。

2007.3.23 [金] 11:40 pm

本日は、頂き物のチケットで歌舞伎座へ行って参りました。

歌舞伎座は、子どもの頃によく両親と伯母と待ち合わせをした目印の場所。中に入るのは初めてだと思っていたけれど、入ってみたら天井を覚えている。いつ入ったのだろ…記憶がない。
演目は「義経千本桜」だというので、春らしく萌黄の襦袢に薄桃色の紬を着て、桜のかんざしを挿してゆく。狐の忠信も面白かったし、廻船問屋の主人も格好良かった。歌舞伎は派手で面白いなあ。三味線の音、大すき。きものの柄もいろいろ、楽しめた。柄にも全部意味があるのだろうなー。歌舞伎も能も、狂言も、知れば知るほど面白そうでもっと深く知りたいのだけれど、観るのが高くてなかなかそうもゆかない。でもまた行きたいー。
じゃがいも柄の手拭いと、黄楊の櫛の根付を買った。

観劇後、歩いて銀座へ。お土産にあんみつを買い、茶銀座でしばし休憩。民藝のたくみをちらと覗いた後、てくてく浜離宮へ行ったのだけれど、閉園してしまっていた。残念。入り日薄れの菜の花が見たかったのにな。新橋で軽く食事をして、帰宅。ブルーナのモスにも行ってみたかったのだけど、見つからず。

今日はよく歩いて、さすがにくたびれたけれど、見たいものを心置きなくゆっくりと見ることができ、満足、満足。よい一日だった。

2007.3.3 [土] 11:22 pm

お友達と、きもので旧安田邸のお雛祭りへ。

大正7年に建てられ、平成7年まで住み続けられていたという邸宅は、さすが安田財閥といった風情。実に広くて、調度品も豪華…来客の多さが偲ばれる。次の間が7畳ほどもありました。「次の間で控えておれ」の次の間ですよー。古いものは大切にとの家訓で、あちこち直しては大切に住われていたのだとか。
同じく安田家から寄贈された七段飾りのお雛様も、華やかで雅やかで、ため息が出るばかり。これほどそっくり保存されているものは大変稀なこと。お雛様の道具類も、とても見事でした。牛車も駕篭も、鏡台もお膳もきれいなまま残っている。小さな三味線やお琴も愛らしかったけれど、碁盤に碁笥がすごく可愛かった。あんなもの初めて見たよ。
おいしいお抹茶と、桜と橘の干菓子も戴きました。お庭の復元整備が済んだら、ぜひまた行きたいなぁ。

いせ辰、イリアス、夢市など眺めて、豆腐roomDy'sでお豆腐サンドを食べて、帰宅。お友達と一緒にきもので出掛けるなんて、滅多にないこと。嬉しくて、楽しかった。

2007.3.2 [金] 11:17 pm

友禅挿しの体験をしてきました。
梅の図案に糊置きされた白絹に、塗り絵のように筆で色を挿す。灰色の線が糊の部分で、出来上がりは白抜きの線になる。蒸して色を定着させたあと、約ひと月後に郵送してくれるのだそう。簡単なようで、すこし難しかった。出来上がりが楽しみ。

教えてくださった伝統工芸士のかたに様々お話を伺ったら、お終いにぽつりと仰ったのは、国は「伝統工芸を残せ」というばかりで、何もしてくれないということ。こういった体験の催しや、都内の小学校400校余りに体験の授業を組み込む支援はするものの、需要は少なく、弟子を取ることも後継を育てることもできないのが現状だという。食べさせられる保証ができないのだ。体験してもらって、こんなきものが欲しいと思ってくれれば御の字だが、と。
伝統工芸は、どこへ体験に行っても切ない話ばかりだ。他の国はどうやって守っているのだろ。

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