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我が街には、本屋がない。
3軒あった本屋が、バブル崩壊の頃から、1軒減り、また1軒と廃業し、
最後の1軒も、なくなてしまった。
ネットショップ、大手リサイクル店、活字離れ、万引き等の理由から
本屋の経営も立ち行かない時代なのだ。
寂しい・・。
そして文化の香らない、しょぼい街。
それなのに、駅前にはドラックストアが3軒も。
本なんて読まなくたって、生きて行ける。
だけど、ヲシリを拭く紙がないと、困るよねえ。
もとは、同じ原料から出来ているのだ、本も、トイレットペーパも。
本は、文章を人の心に刻み豊かにしてくれる。が、売れない。
かたや、トイレットペーパは、引き千切られ、丸められ、挙句の果てに
水に流されて消し去られる、散々な運命なのに、必ず、必ず、売れるのだ。
必需品の強みなのね・・。
どちらが幸せ? どちらが本望?
今日も、「カトゥ〜ンの赤西、活動休止の裏事情。」の
中刷り広告の思わせ振りな見出しに喰いついて、
なぬっ?!と、コンビニで立ち読みしてしまうミーハな私は、
文化の香らない街の最もローレベルな住人なのであります。 |