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前日仕事で落ち込み、帰宅しても頭から離れず、お風呂の中で涙が止まらなくなり、結局ほとんど眠れず朝になった土曜日。
夕方、急いで帰宅して着物へ着替える。
ほとんど寝ていない上に昨夜の泣きっ面でまぶたが腫れていたが、着物をまとうとスイッチが切り替わりますね。
昼の部は行けなかったけれど、夜の「リストランテ真楽」の部へ。
こちらに転勤してから新年会も行けていないこともあり、お会いしたかった方々との再会はじめ、皆様の暖かい空気がとてもとても嬉しくて、自然とずぅっと笑顔でした。
皆様がどんな装いをされてくるのかもまたとても楽しみ。
今日のお昼の部のテーマは「着物供養」なので、きっと皆さんそれぞれ特別の思いのあるお召し物なんだろうなぁと、そんな大事にしているものに包まれていることがまたこの空間を気持ちのいいものにしているのかも・・なんて思い、勝手に心の中で感謝の手を合わせていました。
それにしても、フーさん畑のサラダを初め、お料理の美味しいこと!美味しいこと!
自分でも買えるものは今度使わせて頂きます♪
高橋徳さんのお宝も美しいものを見せて頂きました。
特に掛け軸の迫力と繊細さは今も目に焼きついています。
そうそう、とっても美味しそうなボルドー色の着物も。さくまりさん、いつか着ていそう〜(楽しみっ!)
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私には供養になる着物類をもっていないので、
母から譲り受けたものの中でも一番大好きで大事にしているストールを羽織っていきました。
80歳近い母が娘時代に使っていたものなので、半世紀はゆうに過ぎているストールですが、黒のビロード地にたっぷりとした糸で艶やかな大きな薔薇が刺繍してあります。勿論母が羽織っている姿は私の記憶にはないのですが、小さい頃、母が箪笥の整理をするたびに、私がこのストールを被って(!)「お姉さんになったら頂戴ね!」と言っていた記憶は残ってます。
いつ譲り受けたのかわかりませんが、気づいたら私の着物箪笥に入っていました。きっと母がこっそりと入れておいてくれたのでしょう。
・・・あまりに艶やかなのでだんだん気恥ずかしくなってきますが、でも、出来る限り長く身に纏っていたい、纏える女性でいたい。。
多分、私の着物好きの起点はこのストールだと思うのです。 |