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2010.11.28 [日] 

 大徳寺の月釜へ。
同門友と、どこに入る?と話しながら歩いていると、なんと、Fさんとばったり!
どこに入ったの〜?なんて聞いていたら、後ろから友が「お菓子!お菓子どこのか聞いて!」と。。
「珠光のきんとんでしたよ」との一声で決定!Fさん、ありがとうございましたぁ〜!!
そんな軽い気持ちで行ったお席は、ご亭主が卯庵さん。
兎庵さんと社中は縁深いらしく、お運びには社中の人も数人混ざっていたし、私達の前席には社中の重鎮の方々が沢山入られていてびっくり。
お席のお釜は卯庵さんらしく、波に兎柄文様。
珠光のきんとんもとっても美味しい♪珠光はお稽古でも入ってくるお店で、私が「お稽古のお菓子は、塩芳軒と珠光が好き!」といったら、友から「塩芳軒さんの息子さんが珠光さんなんよ」と教えてもらい凄く納得。当然ですが味は継承されていくのですね♪

 午後は大西清右衛門の釜鑑賞会へ。
まずは一服。老松のきんとんに覚入の赤楽で頂け、今日は大好きなきんとんづくしにニンマリ♪
学芸員の方の「茶道では禁止されているけれど今日はお釜をたっぷり手で触りお釜にもっと愛着を感じてもらえたら嬉しいです」という言葉で始まった鑑賞会。
釜の作り方を模型を使いながら説明してくれ、3種類のお釜(富士、尾垂れ、芦屋)をまわしてくれ、べたべたと両手でお釜のあちこちを触らせてもらえる。
手に残る鉄の感触、尾垂れの造詣を垂れの奥や釜の中から確認できたことで自分の中のお釜への意識が立体的になる。
「愛着」がわきます。確かにわきます!
「鉄はいつかは朽ちるものです。朽ちるがゆえの美を肌で感じてもらいたい」学芸員さんの言葉の意味がわかる鑑賞会でした。

2010.11.27 [土] 

 青磁は良さや違いがわからず、国宝「万声」を和泉市久保惣記念で見ても、ふぅ〜んという程度で、何も心に残らず、それからも茶会で時々青磁の花器をみかけても、相変わらず、ふぅ〜ん 。。。
先日、先輩から「南宋を意識するといいわよ」とアドバイスをもらった時、それほど興味がなくて腰が重たかった大阪市立東洋陶磁美術館の幻の名窯 南宋修内司官窯に行ってみようと決心。

 行って良かった!!!
ものすごーく勉強になりました。
ちょうどボランティアさんによるガイド時間と重なったので、ついてまわると、なんと1時間半以上も説明してくれ、中国・韓国の時代の移り変わりとともに発展した陶磁器の違い、様々に変化していく技法までもよ〜くわかりました。
それまで、鉄の釉薬で絵を描いているのだろうと思っていたものが、「象嵌」といって、実は絵になる部分を削り、違う色の粘土を埋めて焼いていたことがわかりびっくり仰天!そんなに手間がかかっているものだと露にも思っていなかったから。
もう一つ面白かったのは、「三島」の元は「印花」手法。しかもそれは貴人の”胎盤とへその緒の保存用壷”に使われていた技法ですってー。
粉引や刷毛目などもそのルーツを知ることが出来ます。
無知だったため、面白い発見が沢山詰まってました!

初めて、高麗時代の青磁を心底美しいと思えました。
私は「陰刻」と「片切彫り」の手法が好きです。彫った部分が絵になり表情になる。影が美しさを作り出している。。心に響いた造詣でした。
これからは青磁への意識が変わると思います。何事も、「知る」ことは大事ですね。

2010.11.23 [火] 

 代々豪農だったというお宅でのお茶会へ。
一昨年に続き2度目の訪問です。
 数寄屋造りの立派なお茶室に、お庭は日本庭園の名作庭家、故・中根金さんによるものだそうです。
その造詣に真っ赤な紅葉が色を指し・・・まさに息を呑むほど美しい空間。。
こんな素敵な場所で、しかも茶事稽古もしっかりして下さるとは、お社中の皆様は本当にお幸せ。。
義父様が大臣だった頃、チュニジアへ外交で行かれた時に買い求めたという象牙の香合(珊瑚の埋め込みあり)がとっても素敵でした。
 
+++
 ・秋草柄訪問着/平安蒔絵柄帯

2010.11.21 [日] 小さな疑問

お稽古だったので、柔らか物で。
松竹梅柄の飛び絞り小紋に、織悦謹製の八寸帯。柄は不明。
こういう硬い紬地の八寸帯はやっぱり紬にあわせるのが普通でしょうか?
今日は色があうからとあわせてしまったけれど、柔らか物とは素材感に違和感が。。
柄が気に入っている紬地の八寸帯が何本かあるのですが、紬をほとんど着る機会のない私には、出来たら柔らか物にあわせたい。
けど、やっぱりおかしいような気がしてしまう。

2010.11.21 [日] 

お稽古のあと展示会へ。
目利きの、信頼しているFさんから
「花梨さんの好みの帯がありますよ!」と見せられた帯、、
ぐぐぐぐぐぐぐっとくるぐらい好み!
欲しい。欲しい。欲しい。!!
手書き更紗の説明を伺い、その工程を知るほどに尚更欲しくなる
・・・・が、悲しいかな、どう算段してもお金がない(>_<)
悲鳴をあげている洗濯機と冷蔵庫を買い換えるし、旅も控えているし。。
手が出ませんでした。。

+++
 ダンディーなタムタムさんの見事なサーバーぶりを写真に!
本当に綺麗に取り分けて下さりました。

 そして、久々に皆さんにお会いできたオフ会。
お腹いっぱい!胸いっぱい!楽しかったです!

2010.11.20 [土] 

 松下幸之助の住居特別見学会へ。
「三百年も先には、この当時の日本建築というものが、いろんな形において、やはりいろいろと吟味されたり参考にされたりすることがあるだろう。だから家を建てるかぎりは少なくとも三百年はもたしたい、三百年先にも、その建物が少しもいたまないように、ということを前提に設計を依頼した」と幸之助の談。
「300年後の遺構に」なることを目的として建てられた数奇屋造りの家屋。
ともかく凄い意匠の集まり。特に私は竹の意匠に感動!!
現在では入手不可能という金明煤竹、東南アジアから取り寄せたというそろばん竹、正方形になっている胡麻竹、茶の間の天井には太い煤竹・・・
NHKの美の壷でもこの竹について取材申し込みがあったらしい
(一般公開していないので断ったとのこと)
そうそう、ダンスホールの壁は龍村織謹製の永観堂角龍文生地で覆われてるんです!
生地の切れ目がわからない!どれだけ広い幅で織ったのかしら・・・
「光雲荘」は裏千家淡々斎が命名した光雲庵からとったもの。光雲庵は震災で崩壊されてしまったとのこと。庵の名が書かれた板のみ飾られていました。
光雲庵が現存していないのがとっても残念です。。

2010.11.14 [日] 

ホテルのような先輩宅で、ゆっくり寝かせて頂き、お昼ごろから行動開始。
畠山記念館の織部が愛した茶碗へ。
割高台茶碗のそこが大きく見事なクロス型になっていて、キリシタン洗礼用茶器だったのでは・・という説明にすごく納得。
備前徳利 銘五郎にもクロスの切り込み。これもまた関係があるのかしら。

次は永青文庫の茶入展へ。
これだけ貴重な茶入れが陳列される企画展はそうそうないのでは。
造詣の違いや、時代関係がわかり、一つ一つ興奮しながら見学。
こうしてみると、本当に肩衝全盛時代というのがよくわかり、だからこそ唐物が大事に珍重されていたのだと痛感できた。
とはいえ、私は永青文庫自慢の名品と説明に書かれていた重美の「出雲肩衝」と中興名物の同じく肩衝「塞(こしじ)」が好きでした。
そうそう、「桜」の銘がついている茶入れはどれもどうして桜なのか、どこが桜を思わせるのか理解できないままでした。
そして先輩に「南宋時代を意識するといいわよ」と教えて頂き、次の興味につながるきっかけに。ありがたいです。

2010.11.13 [土] 

夜行バスで移動して、口切茶事のお稽古に混ぜて頂きました。
席入りや亭主とのご挨拶などは見学組でしたが、目の前で口切の点前(所作)をみれて記憶に残そうと必死。
お稽古茶事なので、なるべく多くの人に役があたるようにと、それぞれ分担されていて、役にあたった人は問答含めて必死に予習したきたそう。
私も頑張らなくては・・・

今年は亥の子餅を2回も食べれちゃった♪
+++
 松竹梅飛び絞り小紋/御所解染め帯

2010.11.7 [日] 名古屋ツアー

一日名古屋ツアー。
如庵→徳川美術館→岡崎市美術館。
バスを1台チャーターして出発。

 なんと、なんと、如庵に入室させて頂いたのです!(通常は窓から覗くだけデス)
二畳半台目は座ってみるととても広く感じる。
快晴の日に突き上げ窓から光が充分に差し込んでいるからでしょうか。。
点前座に座ると、炉先の板壁の切り抜きからお詰の位置に座る友の姿が、額縁の中の絵みたい。
もともとは北側にあるお墓を目隠しする為につくられたという有楽窓。
京都と犬山とでは90度方位が違って移築されているので、今は東側に有楽窓がある。
有楽窓の竹を通して部屋に朝日が虹色で差し込む日があるらしいです。
「お客様の入館時間前にしか見れない現象ですが。私達の特権でしょうか(笑)」と管理している方のお話。

 如庵見学、徳川、玄々斎展巡りと、頭いっぱい、胸いっぱいな一日でした

2010.11.6 [土] 初炉

やっぱり炉は気持ちが落ち着く。
亥の子もちは塩芳軒製
お餅がマシュマロみたいに柔らかくて、すっごく美味しい〜!!
塩芳軒さんの主菓子、大好き♪♪
今月は平日の稽古日もどうにかして行かなくては・・・!

+++
 臙脂色の紋付色無地/平安絵巻柄袋帯

2010.11.3 [水] 

洛趣会展を見に、泉涌寺へ。初めて行きました。
東福寺から泉涌寺道を歩いていくと山門があり、木々がおおい茂る気持ちいい道がまっすぐ。
と、泉涌寺の門が。少し歩くと既に行列。なんと会場入り口まで1時間並びました!
洛趣会は京都の老舗の発表会(?!)みたいなもの。どのお店も力をいれているのでしょうね。
私は岡重の古典おもちゃ柄の振袖が良かった。帯にしたいなぁ
お茶席は表さん。びっくりしたのが、なんと片手でお抹茶茶碗を持って運んでくる子がいたこと。綺麗な着物を着ていても台無し。どうして社中の方は注意しないのでしょう。疲れているのは同情するけれど、片手で運んで、挨拶もせずに立ち去る姿は決して気持ちいいものではありません。
明日は私の社中がお当番ですが、会社を休めず今年はお手伝いできず、次のお稽古日、ちょっと行きづらいです。
 夕方は二条城へ。観光 EXPO2010というイベントに、社中の方が作品を出されていたので。
二条城の大きな大きな「台所」が会場。薄暗い室内で、知人の作品はそこだけ光を放っているかのように美しいものでした。
二条城・・・・もしかしたら修学旅行以来かも。
ちょうど竜馬伝もみているので、大政奉還が発表された二の丸御殿を見学しました。キュッキュッなる鶯張りの廊下、立派な狩野探幽の襖絵・・・あれ?修学旅行で見学したはずなのに、どれもこれも初めて見るものばかり(汗)
先週の天龍寺も、二条城も、実はちゃんと見学したことがなかったことに気づき、せっかく近くにいるのだから、もっと観光しよう!と思った日でした。

2010.11.2 [火] I LOVE 蕎麦ぼうろ型

Sさんの阿園工房のネックレス、可愛い〜〜♪
わたし、蕎麦ぼうろの形が大好きなんです!丸っこい5花弁。
4花弁でも好き。
ヴァンクリーフ&アペルのお花のチャームとかね♪
駅のホームにも4花弁のデザインが埋め込まれているのご存知ですか?

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