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2011.11.27 [日] 

 日本中から大阪が大注目されている今日、私も投票しにいきました。
その後、東西が奏でる香りの歴史を学ぶ」セミナー第二段、香道体験のために、皇室ゆかりのお寺、泉涌寺へ。こちらも紅葉の絶景ポイントなのですが、駅からちょっと距離があるためか、近くの東福寺や他のポイントよりは人手がかなり少なく、穴場かもしれません。
最初に昭和63年に皇室へ献上したという香木と同じものを、手のひらサイズの香木の姿のまま聞かせてもらい、その後「にたり」という名香と似た香りがするというお香を聞きました。
ちょっと甘く凄くふくよかな香りで、いつまでも残り香に浸っていられるほど。
香道の魅力って、こうやっていい香りを聞いてしまうと、また体感したい・・と追い求める欲求が生まれるところにあるのかも・・・と思ったり。

香道体験したあと、「御寺」だからこその場所、歴代の天皇のご尊牌が祭られている大きな仏殿に特別に入らせて頂け、厳粛な雰囲気の中、手をあわせてきました。
20日前には秋四之宮語夫婦もいらっしゃったとのことでした。
驚いたのは泉涌寺は真言宗ですが、命日にはその天皇様の信仰されている宗のお経をあげられるということで、ここのお上人さんは生半可な修行では出来ないとのこと。
もう一つ印象的だったのは、仏殿にある、狩野探幽作の白衣観音図。
一瞬にして幽玄的なその世界に包まれ、立ちすくんでしまうほど・・・
泉涌寺境内にはいくつもの塔頭があり、その一つの来迎院は大石内蔵助が建立した茶室含翠軒茶室があったり、戒光寺には釈迦様の立像があったり、珍しい楊貴妃観音像を祭っていたり、奥まっていてなかなか足を運ぶことはないお寺でしたが、一見の価値がある場所が多いお
寺でした。

2011.11.26 [土] 

 披露宴出席の為に上洛した友達と数年ぶりに会い、軽くランチをということで、haleへ。
久々に湯葉丼を食べました。
短時間でしたがつもる話に花が咲き、その後友達と別れて一人で銀閣寺へ。
目的は観光ではなく、特別公開をしている「東求堂」見学。
草案茶室のはじまりと言われる「同仁斎」を一度も見たことが無かったので。
まだ床の間がなく、書院棚には、能阿見が残した巻物から忠実に飾られています。
障子を細くあけると外の景色が季節ごとにうつろう短冊となって、掛け軸代わりになるとか。
そして、特別公開見学をすると、普通の入場コースでは見られない裏庭の絶景も見れます。
しかし、観光シーズンは車も動かないし、人は多いし、地元の京都人が「街中へは出たくない」という気持ちがよくわかりました。
銀閣寺を堪能した後、すぐに梅田へ移動。友人からずっと「サバサンドを食べたい!」と言われてて、やっと実現。
大好評!何を食べても美味しいですし。
ご紹介、ありがとうございます!
そして本日の締めイベントは、ビルボード大阪で大好きなTOKUのライブ〜〜♪
今宵はピアニストの塩谷哲、フリューゲルホーンのTOKU、パーカッショニストの大儀見元のユニットライブ。
このユニットはめちゃくちゃ楽しい。
3人ともすごく歌が上手で、ハモる、ハモる。
とっても気持ちのいい夜でした。

2011.11.23 [水] 

最終日に「細川家の至宝」を観に京博へ。
ガラシャ好きなので、ガラシャにまつわるものを楽しみにしていたのですが、あまりなくて残念。
でも「がらしゃ」と自筆の消息を見れたのは嬉しい。
茶入れは以前永青文庫で見たものだったけれど、今回、仕覆が展示されていなかったのはちょっと驚いた。
展示したらいいのに・・・

 今年は炉開きを経験していないので、亥の子餅を食べれていません。
塩芳軒の、あのマシュマロみたいな亥の子餅が食べたい。。

2011.11.20 [日] 

お稽古の前に大西清右衛門美術館「釜をとりまく茶道具」へ。
今回、目につく作品は全て大西浄林作でした。
中でも目が留まったのが、浄林作の七宝風炉。この風炉にも獅子の環付きが。先日の湯木美術館でみた浄清作の色紙風炉にも獅子の環付きが。茶会の時の釜は定林作の七宝釜。獅子と獅子、七宝と七宝。
お茶会から展示会へとつながったのが面白い。

新しい発見としては、釜の摘みの「座」の可愛いさ!
陳列されている姿はまるでジュエリーにみたい。
「座」の造詣にまで意識してみることがなかったので、嬉しい発見でした。こんなに可愛いパーツがあるのなら、釜をオーダーしてみたいと初めて思ったほど(しないけど)。ほんとに可愛いー!
帰りに学芸員さんに、あの展示はとっても目をひきましたと感想を伝えたら、すっごく喜んでくれていました。
浄林作の唐銅輪蓋置も美しかったし、この美術館での展示会や、鑑賞会に参加するようになってから、釜や真鍮に興味を抱けるようになりました。

+++
 小帽子絞りの小紋/捨松光琳柄帯

2011.11.19 [土] 

関西文化の日を利用して、大阪市立東京陶磁美術館へ、明時代の龍泉窯青磁を観に行きました。
明時代から龍泉窯は衰退したといわれいたのが、この破片の発掘により、朝廷の監督の下で官用磁器として製作されていたという文献に記された史実が裏付けられたというもの。
それにしても、ちらばっていたであろう破片を集め、もとの形を復元するなんて、想像もつかないほど根気がいる作業を考えると、その研究の成果も含め、ただただ関心するばかりでした。

 今日はこの前連れて行って頂いたバールウーノへ一人で出かけてみました。
あの時食べた、美味しい美味しいパスタが忘れられなくて。
ばけつをひっくり返したような土砂降りでも、お店には常連さん達が次から次へと。
お天気なんて関係なく行きたくなるお店。。
素敵なお店だなぁと改めて思います。
そして今日も美味しい美味しいサラダとパスタ、エスプレッソを頂いて幸せな気分に。
エスプレッソ、今まで苦手だったのですが、このお店で頂いて、初めて美味しい!と思え、飲めるようになりました。ちょっとカッコイイ気分♪
これでお酒が飲めたらもっとカッコイイのに。残念。

2011.11.13 [日] 

先日の金毛茶会での香席が前座になって、今月は「香り」に縁があります。
今日は「東西が奏でる香りの歴史を学ぶ」セミナー第一弾。フレグランスメゾン・ゲランへ。
香水、オーデパルファン、オーデトワレ、オーデコロンの成分の違いやそれぞれの正しい使い方を初めて理解しました。
そして香水のベースとなっている6種類の香料。ローズ、ジャスミン、ベルガモット、アイリス、トンカビーン、バニラの天然の香りを体感。
産地、品質、抽出方法に拘りをもっていて、例えばローズは、タマスカズローズを朝8時に手作業で摘んでいる。なぜ、8時か。。蕾が花開く瞬間に一番高貴な香りを放つらしく、その瞬間に摘み取る。1キロの薔薇の香りを抽出するのに、5�dの花びらが必要とのこと。

最後にゲランの代表的な香水の香りを体感。どの香水にも物語がありました。
悲恋ものが多いのですが、そんな物語の中の一瞬の幸せな時間を香りとして永遠に残したという、胸キュンものが多かったです。
ゲランの香水は4つの香りのファミリーがあり、それぞれの特徴をわかっていると、自分のスタイル、使うシチュエーションで選びやすくなるなぁと実感。
香りは大好きで、オーデパルファンを日常使っていますが、こうやって体系的に理解したのは初めてで、今更ながら香水に開眼した気分です。

ゲランの香りのコンセプト「自分自身に寄り添うようにまとい、人の記憶に残るもの」
香水のCMは一糸纏わぬ美女が香水瓶の蓋を体にそわせて香りをつけているものでした。香りってとってもセクシーなんだなぁって伝わるような作品でした。
美しかったです♪

2011.11.12 [土] 

 昨夜は京都に戻ってきたのが日付が変わっており、タクシーで友人宅へ。
おしゃべりに花が咲き寝たのは明け方でした。
睡眠2時間ぐらいで起き上がり、身支度開始。
友人がメークをしてくれたのですが、自分では絶対しないほど濃いメークで、鏡を見るたびに、大丈夫?!とドキマギ。
 午前中は筒井先生の「利休と戦国武将」講座を聞きに茶道資料館へ。でも、全く場にそぐわない厚化粧の派手な姿を見られてはいけないと、講義が始まるまでずっとうつむき、講義終了前に慌てて出てきちゃいました。代稽古の先生の後姿を発見した時は、気づかれませんように!と再びドギマギ。

 午後からは本日のメインイベント!
庄司沙矢香出演のシドニー交響楽団のコンサートにご招待頂きました。
すっごいすっごい良かったです!沙矢香嬢♪あんなに深い音、私は初めて聴きました。まるで歌っているかのような音色ってきっとこの事だろうなぁって思いながら、うっとりと演奏に酔いしれてしまいました。
シドニー交響楽団も初めてだったのですが、指揮者のアシュケナージがとっても楽しそうにタクトを振っていて、専門的な技術的考察は私には出来ないのですが、指揮者とオケとの信頼感が伝わってくるような、そんなとっても心地いい時間でした。

夜は私がご接待。厚化粧で正装しているので、今日のテーマは『同伴です〜♪』といいながら、いつもの祇園贔屓へ。
こっぺ蟹が解禁になったので、特別料理も手配済み。
・・・なんとなくお店の人達がよそよそしく、大将以外は目をあわしてこないし、近寄ってもこない。
やっぱりこの厚化粧が失敗だったんだ・・と思ってたら、逆でした。
いつもと違う私に、みんなが「いよいよ本命か?!」と思い、邪魔しないように近寄ってこなかったらしいです。
そこに私が仲良しの若い板さん捕まえて、「ねぇ!私今日厚化粧でしょ?男目線でどう?ダメ?」と大声で聞いてきたので、あぁ今回も違うのか・・と板場で皆が大笑いしていたらしいです。(-_-)
それにしても厚化粧は意外にも好評でした。
メーク担当の友人に報告したら「でっしょう〜♪次もしてあげるからね!」と大乗り気。
でも、ファンデーションが厚いと目の周りの皺やたるみがすっごい目立つから・・
といやがったら「**ちゃん!近くで見える皺より、遠めでわかる華やかさやでぇ!」と言われました。。。これって正論でしょうか??

+++
 総柄訪問着/昨日と同じ綴れ袋帯

2011.11.11 [金] 

堀内宗心宗匠にお会いできるとお誘い頂き、楽しみにしていたお茶会へ。
流派は違えど、憧れの方です。>宗匠。
朝からの雨も、以前より宗匠は雨男と伺っていたので、逆に良き雨、元気なお姿を拝見できるに違いないと嬉しさ倍増。
詰に近い席に座れたので、宗匠がすぐに側に。あの小さいお声も聞こえる距離です。
ずっと佇まいに見惚れておりました。存在そのものがありがたい。宝ですね。

志野流香席で倉正院の蘭奢待の話になり、やっぱり現物を見たいねぇ!と盛り上がり、
夕方奈良へ行っちゃいました。
閉館まで1時間半でしたが、人は少ないし、チケットは安いし、全ての展示物が人の背中越しじゃなくケース真正面で見れました。こんな経験初めて。この時間帯って狙い目です!
読売ブースでは蘭奢待の香りを再現してたらしく、行けた友人曰く「深みはないし、人工的な香りが強くて、あれなら想像だけしておいた方がいい」と辛口コメントでした。

本当の香りを聞いてみたいですね。。

+++
 伊勢型小紋/辻が花柄の綴れ袋帯(写真撮り忘れ)

2011.11.5 [土] 

昨年行ってとっても心に残った湯木美術館のお茶会へ。
薄茶席のはずが思いがけず名残の茶会となり濃い茶席に。すっごく美味しいお濃茶を頂きました。
今日のお道具の主役は膳所耳付茶入の「秋風」。
これは昨年美術館の展示で拝見してたものでした。
更に目を引いたのが、定林の釜「七宝」に、ライオンの顔の環付きがついた浄清の「色紙風炉」。親子共演での取り合わせです。素敵すぎます!
続いて藤田美術館へ。こちらは紹鴎さん、珠光さん、利休さんと歴代が勢ぞろい。藤田傳三郎の大富豪ぶりにクラクラ。説明書きも、いくらで買ったとか記載してあり、なんとなく、金額なんていちいち書かなくても・・と抵抗があったのですが、そこは「大阪の豪商」としての説明としてはやはり必要なのでしょうか。
そんな説明書きで心に残ったものが。。
「本手利休斗々屋茶碗」 利休から織部へと譲り、織部は朝鮮に行く際に手元に仕覆のみ残し茶碗は質屋へ売った。それを小堀遠州が買い戻し、朝鮮から戻ってきた織部を招いてこの茶碗で茶を点て労をねぎらったとのこと。そして織部は手元に残していた仕覆を遠州へと。
こういうお道具の逸話がわかると、道具への感じ方も変わります。

続いて神戸へ。
友達が毎年この時期に開催しているアボリジニアート展へ。今回は初来日のアーティストが同行。
彼女の作品を、実は私は広島での展示会で一目惚れしていて、偶然にも「秋に来日させようと準備しているよ」と言われていたので、とてもとても楽しみにしていたのです。
やはり、製作者と対面できるっていいなぁと思う。
しかも作品を描く時の最初の一筆から観ることができ、下書きもしていないキャンバスに彼女の感性だけで描かれていく情景を目の当たりに出来たことで、完成された作品に更に情が深まるに違いない。数ケ月後、彼女の作品を手にする予定です。ふふふ。
そして本日の締めお奨めの和食創作料理屋さんへ。
お店に「タクシーで行きたいのですがどうやって説明したら・・」と聞いたら、早口言葉みたいな病院名を言われて、結局、舌ったらずの私には正しく言えないままでした。
今日はお昼も夜もすっごくすっごくすっごく美味しかった〜。
いいものを沢山観れて、美味しいもの食べれて、何度も大笑いして、充実した一日でした。

+++
 3日のおキャンな装いの反動。泥染めの大島に母のお下がりの織悦帯。
帰宅後帯をみたら、背中にあたっていた部分に泥茶が色うつりしてました(>_<)

2011.11.3 [木] 

東京から上洛してらっしゃる姉弟子さんと洛趣会、八坂神社の月釜へ。
八坂さんでは甥っ子ちゃん達が七五三をしていた友達と合流。
友達、義妹さんは華やかな訪問着、弟さん、甥っ子ちゃん3人は袴姿。絵になるご家族です。
友達のコネで八坂さんの月釜へ招待で入れて頂きました。お席は袴姿のおちびちゃん達のおかげで、主役は子供達。勿論、賛否両論あると思いますが、下は2歳の子供もまでも茶室へと受け入れるご亭主の広いお心が、何よりのおもてなしだったと思います。
友達家族と別れて、田むらでランチを。前回は時間が無くて魚かお肉を選ぶコースだったので、今日はフルコースを即決。
完璧に全て美味しかったです♪苦手な白子も克服しました。
夜は困った時の飛び込みチャイニーズへ。
よく歩きよく食べた一日でした。
+++
 七五三のお祝いを意識して、志ま亀の古典玩具柄帯。
小娘みたいな組み合わせになり、さすがに「無理している」との声を。
はい。この着物は今年でおしまいにします。
帯はまだ締めますけどね。

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