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2006.2.25 [土] 首里織・琉球紅型

京都文化博物館で「首里織・琉球びんがた展」を観る。
紅型はともかく、首里織はこれだけ勢ぞろいしたのを見るのは初めて。
首里織にもいろいろな種類があるけれど、花織くらいしかわからず、
おもわず帰宅後に「琉球布紀行」を読み直してみたり。
は〜 私の紅型の帯も使わないともったいない…

会場では“織り”がテーマの琉球舞踊もありました。

2006.2.25 [土] 伊勢形紙

同じく「みやこめっせ」で「伊勢形紙展」を観る。
伊勢形紙とは本来、着物の生地に柄を染め付けるための形紙で、
千年以上に渡り三重県鈴鹿市で技術が継承されてきた
伝統的工芸用具ですが、この展覧会では、その伊勢形紙を使った
様々な品を紹介していました。
照明、襖、屏風、衝立etc...。

形紙そのものはよく見るものですが、それに使われている
型地紙(かたじがみ)の制作工程については今回初めて知りました。
ここにまとめると…

1. 法造り(ほづくり)
  200枚から500枚の和紙を重ねて規格寸法に裁断する
2. 紙つけ
  3枚の和紙を紙の目に従って、縦・横・縦とベニヤ状に
  柿渋で貼り合わせる
3. 乾燥
  紙つけの終わった紙を桧の張板に貼り、天日干しする
4. 室干し(むろがらし)
  乾燥した紙を燻煙室へ入れ、約1週間いぶし続けると伸縮しにくいコゲ茶色の紙となる。
  さらにもう一度柿渋に浸し天日干し→室干し→表面の点検という工程を経て完成。

2006.2.25 [土] 狂言装束

みやこめっせで「茂山千五郎家 狂言装束展」を観る。

「肩衣(かたぎぬ)※」の柄がおもしろい。中にはUFOなんてのも。
ウソーッ!と思って名称を見ると確かに「未確認物体文様」とある。
他にカマキリがドーン!と描かれている「虫尽くし文様」や「鬼瓦文様」、
「いろは」と大きく描かれた「いろは俵文様」etc...

たぶん演目の内容とは関係ないのだと思うけれど、
衣装でもお客さんに驚いてもらおうということなのでしょうか?
遊びがあって楽しいけれど、下手すると衣装ばかりに目がいってしまうような気も(笑)

※肩衣:袖のない見頃だけの衣服。近世武家男子の上衣で、素襖の袖を切り取ったような形。
    小袖の上から肩衣を着、袴をはいた姿を肩衣袴という。

2006.2.22 [水] きもの検定

今年から「きもの検定」が出来るらしい。

2006.2.21 [火] 京都町人の寺社詣

佛教大四条センターで「京都町人の寺社詣」を聞く。
講師は佛教大学助教授の渡邊秀一先生。

幕末期、四条大宮に住んでいた実在の人物「高木在中さん」が
18年にわたって綴った日記をもとに、その時代の町人の生活を紐解くという内容。
今回は特に寺社詣に注目した回。

日記によると、在中さんが18年間で寺社参詣したのは550回。
年平均30回。月にすると2〜3回。
参詣した寺社のトップ3は、
第1位:祇園社 第2位:北野天満宮 第3位:東寺

ただし在中さんは鉾町に借家を持っており、
祇園社への参詣はご近所づきあいによるものが多かった。
よって個人的に多く行っているのは北野天満宮と東寺。
つまり「弘法さん」と「天神さん」に行ってるわけですね。

面白かったのは日記の不確かな部分を読み解いていく方法。
書き方によって本人が行ったのか不確かなもの、
例えば家族に行かせた?人に混雑していたと聞いた?etc...があって、
そのあたりを別の年の書き方と比較しながら推測していったりするのです。

そんな話をする時の先生の楽しそうなことといったら!
そんな先生を見ているだけで私は楽しかったです。

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