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2009.9.29 [火] 旅の思い出

行ったことがあるところや、ないところ。
みなさまの旅日記を見ていると、俄然旅に行きたくなるなあ。

どちらかというと名所旧跡を訪ねるより
街歩きが好きな私としては最近この番組がお気に入りです。
世界ふれあい街歩き
●裏話はこちら.

*** *
まるでモダンアートのようだった盛岡・釜定の鉄瓶。
ベトナム・ホイアンの街角で宿題するチビたち。
ベトナム人って世界でも有数の活字読みだとか。

東北の旅はもう15年も前。
民芸&うまいもん巡りがテーマだった。

2009.9.22 [火] 超絶!

神戸ファッションミュージアムの「超絶刺繍」展へ。
いつもながらこちらの展示は、ボリュームはそれほどでもないが内容は濃い。
今回も日本・ヨーロッパ・インド、それぞれにうなってしまう刺繍作品がいっぱい。
日本の着物は先日の小袖展で堪能したこともあり、
ふむふむ、って感じだったのだが、次のロココの衣装がすごい。
ひゃあ〜、フランス貴族社会が崩壊する前の集大成というか、
お金のものを言わせてここまでするか! 
と皮肉も言いたくなるような技のオンパレード。
しかもこの時代、刺繍テクニックは女性のドレスではなく、
ほとんど男性の衣装に使われていたそう。
おしゃれにうつつを抜かして革命の渦に巻き込まれちゃったのか?

そしてそのヨーロッパの刺繍の源流のひとつといわれる、
これまた超人的なインドの刺繍。
アジアならではの彩り豊かなものも素晴らしいが、
個人的には今は幻の布といわれている、
薄絹のようなダッカ木綿薄地「ムル」に白い木綿糸で刺されたサリー。
ふわーっとして、はかなかげ。
刺繍で埋めつくされているのに何て軽やかなんだろう。

こんなすごいものを見せられた後では
20世紀に入ってのオートクチュールの作品は、申し訳ないけれど平凡に見えてしまう。
ほんと人の手ってすごいよなあ、って痛感したひととき。

2009.9.17 [木] やさしい気分に包まれた日

爽やかな秋空のもと、西宮大谷美術館へ。
長いブランクの後、二年前からまた通いはじめた絵本原画展。
今年のメインビジュアルは今井彩乃さんの「くつやのねこ」。
色鉛筆で丁寧に描かれたイラストがやさしい気分にさせてくれる絵本。(でもラストは結構シニカルなストーリーのよう)
ブックコーナーで買おうかなー、ってずいぶん悩んだけど、
結局値段で躊躇。
洋書ってなんでこんなに高いんだろう。
それにしても今回はなぜか日本とイランの作家が多かった。
イランの絵本はたまたまそんな作品が選ばれたのかもしれないが
宗教的なモチーフや昔話が使われていてお国柄がよく出ている。

閉館ぎりぎりまで粘った後、神戸に戻り住吉倶楽部へ。
志村ふくみ氏の下で修行されたという黒田妙美さんの草木染。
こちらもやさしい気分にしてくれるキレイな彩りの布たち。
菜の花色と萌黄色という大好きな色の格子柄を羽織らせていただいたのだが
これが残念ながら似合わず。
そのかわり桜染めのシックな色調のものがなぜか顔うつりがいい、といわれる。
好きな色と似合う色は違うのだな、と実感しきり。
調べてみたら真楽でもキーワードになっていた。
その後、ご縁はあったのかな。

*** *
古袱紗や数奇屋袋も温かみがある色の組合せのものがいっぱい。
お茶はしないけれど飾っておくだけでも、とお買い上げ。

2009.9.8 [火] 桂枝雀の世界

今年は生誕70年、そして亡くなって10年に当たる年らしい。
上方では記念のイベントが開催されたり、
特集番組なども放送されている。
この間再放送でみることができたNHKのローカル番組。
一番弟子の南光さんが語る枝雀師匠の思い出話は
まさに「おもろいことに人生をかけた人」のエピソードがいっぱい。
ファンとしては早すぎた死、という感じだけど
南光さん曰く「あれだけ笑いを追及してきたんだから
もう60年の中でやりつくしたんやと思いますよ。」
なるほど。
そしてダイジェストだけど久しぶりに見た高座も枝雀節が満載。
あー、おもろい。

このときかかっていたネタ三本(代書・池田の猪買い・貧乏神)は
9月5日から毎週土曜日早朝に放映されるらしい。
第一回目は見逃したけど、残りは録画するのだ!

*** *
オーバーアクションの高座での枝雀師匠。
でもどんなに動き回っても必ずからだのどこかは
座布団に残っているように意識していたそうだ。

2009.9.5 [土] 「ものづくり」を育てるって

感性価値創造ミュージアム in KOBEというイベントに行ってきた。
経済産業省と中小企業基盤整備機構が2008年度から推進している〈感性価値〉推進のための活動。
昨年は東京で、そして今年は神戸で約2週間にわたりあちらこちらで展示やセミナーなどが行われている。
神戸市立博物館及びその周辺を会場に、西日本を中心につくられた〈感性価値〉もつ商品を見た後、グエナエル・ニコラ氏の講演を聞く。
いわゆるワールドワイドな市場競争の中で苦戦している〈メイドインジャパン〉を後押しするための施策らしいのだが
あまりにも蘊蓄が長ったらしく分析がくどい。
〈感性価値〉ってなによ、もっとシンプルでいいやん!
いかにもお役人が考えたらしい企画。

すごく立派なカタログも無料で配付されていたのだけど
ほんとうにこんなことにお金使っていいの?
と考えてしまった一日。

けれど饒舌な語りをしない、それぞれの商品たちは魅力的。
特に気に入ったのは香川県の「藍染め石けん」と淡路の「瓦座」
つまらないコンセプトに踊らされることなく、良いものが広まればいいのだけど。

*** *
まるで干菓子のような瓦と白とブルーが爽やかなせっけん。
香りもなかなか。

2009.9.1 [火] ロシア料理

ピロシキ大好き。(作れないけど)

小さいころはこちらのロシア料理のお店によく連れて行ってもらった。
お誕生日や年末。(なぜか我が家は年末に外食をするのが常だった。)

子供たちが大好きだったのが壷に入ったタンシチューとピロシキ。
そしてマトリョーシカを知ったのもこちら。
地震のあと、少し不便なところに移転されたようだけど
今でもちゃんと営業しているようで、ほっ。

あー、また食べたいなあ。
今なら当然ごはんのお供はウォッカですかね。

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