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2009.12.31 [木] 365日の一日

ここ数年、毎年迎えるカタチが違う大晦日。
今年はなんと自宅でPCが見られる環境。
まあ、そういう年代なんでしょう。
考えれば大晦日といえど、365日のうちの一日。
この日だけでなく、毎日健やかに過ごせることはありがたいことです。

穏やかな昨日とは違い、厳しい冷え込みの神戸。
その分、透明感のある夜空に美しい月が輝いています。
ほぼ、満月? でしたっけ。

+++++

皆様、本年もいろいろお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
良い年をお迎えください。

2009.12.30 [水] 覚えている母の帯で

母が亡くなって2回目の家族で年末の集まり。
いつもなら年末のあわただしさがあるので
着物など着ないのだけれど
今年はちょっと違うので思い切って着物で。
私が幼稚園から小学校ぐらいのときに
母がよく締めていたと記憶している帯。
唯一もっている塩瀬の染め帯となった。
黒地に、なんだろう、洋花が染められていて、
いわゆる昭和な感じ満載。

ちょっと芯地が薄いせいか、お太鼓の形がつくりにくいのだけど
あれ、あわせる帯に困っていたこの小紋に結構あうやん。
ありがとうねー。

そして、ヘアピース初挑戦!
まあまあじゃないって仕上がりでした。
でも今以上短いと無理だな。

2009.12.17 [木] 旅気分

なんだか長いこと旅してないような近頃。
特に海外はいつから行ってないんだろう、と思ったら
なんと着物を着だした年から。
ということは6年だ〜

なんてことを思っていたら、このあいだのNHK「世界ふれあい街歩き」でパリが紹介されていた
そう、最後の海外はこの街だったのだ。
番組では今に残るパサージュをあちこち歩き回っていた。
うーん、久しぶりに街歩きしたいよー

って話をこの間したら、「帯を一本あきらめたらすぐ行ける」と言われたなあ…

*** *
10月だったけど寒い中、橋の上からとったエッフェル塔。

2009.12.15 [火] お稽古納め

去年の秋から始めた二つのお稽古。
どちらも珍しくまだ続いていますが、本日で今年のお稽古は終了。

文化系はまーったくといっていいほど上達していませんが
体育系はなんと、来年舞台デビューするかもしれません。
(というほどたいしたステージではありませんが)

こっそり告白しておこう。

2009.12.10 [木] 布から布へ

夏のまっさかりに箱詰めした布が
こんなカタチで手元に戻ってきました。

本当に皆様ありがとうございました。
きもの好き、布好きの仲間がいて本当によかったです。

*** *
アジアの味わいある布とモダンな北欧センスの融合のような小袱紗です。
大事にします。

2009.12.9 [水] 食の東西あれこれ

ほんに大根がおいしい季節到来ですなー。
どんな料理にしてもおいしいけど、
やっぱりふーふーいいながら食べるふろ吹き大根とかおでんかな。

そういえば、おでん。
これも東と西では具がずいぶん違うはずですよねー
初めて東京で食べたときはおきまりの洗礼を受けましたよ。

2009.12.5 [土] 楽しみにしていた日

雨女パワーに期待したものの残念ながら朝からしとしと。
ご近所エメでセットしてもらい、京都へ。
しかし、さすがにプロです。
ちょんちょんの襟足でもなんとかそれなりにしていただけた。
これで2千円なら、もう髪は長くしないでこちらにお任せしちゃう。
予定の電車に一本乗り遅れながらも、待ち合わせの本家・エメラルドへ。
お二人のそれぞれに素敵な髪型に、ほー。
やっぱり一度結っていただきたいかも。

朝よりも一層激しくなる雨足の中、タクシーで法然院へ。
総門から雨に濡れる紅葉の道をゆき、山門を抜け本堂の入り口へ向かうと
これまた素晴らしい装いで佇む、えりりんさん。
なんか本当に迎えていただいた感じです。
そして本堂へと移る。
貫主さんの飾らない親しみやすいお話。
エライ人の話を聞くのは実は苦手なのですが素直に聞けてしまう。
「きもの」をテーマに集まっている真楽メンバーに対してお話しされるのは
きっと普段の法話とはまた違うものだったのだと思うけれど
最近の殺伐として世の中だからこそ、心のよりどころはとても大切なもの、
というお話にとても納得してしまいました。

最後に持ち抱えられたブツ、いろいろと言い訳(失礼!)されてましたが
やっぱり嬉しそうでしたね。よかった。

夜の部までのひと時は、みにさんに超マニアックな泉屋博古館へ連れて行っていただく。
ここお勧めです。(収蔵品は好き嫌いあるかもしれないけど)
人の多い観光地東山でのんびりできるなんて。
特にこの季節は借景で朱に燃えるすばらしい山々も楽しめます。
元は住友家当主の別荘地だったらしい。
奥が深いね、京都。まだまだ知らないところがいっぱい。

もちろんこの後続く夜の部もサイコー!
楽しさに時を忘れて結局最終電車で帰りました。

*** *
雨があがり、陽の光がいっそうきらきらと美しい中、
素晴らしいお庭・境内を散策。
しっとりとした土の匂い、木々の香りに癒されます。
お隣の安楽寺もとてもフォトジェニック。

2009.12.3 [木] 大嘘つき計画

先日リサイクル着物屋さんのワゴンで見つけた反もの。
少々プリティながら、好みの柄だし、市価格だったので購入。
お店の人から、「古いものだから、シミとかあるかもよ。手芸用でないと無理なんじゃない。」
と言われ、初めての嘘つきをつくることに。

確かネットでもあったよな、と捜してみると
「注文が多く現在お受けするのを中止しています」
ありゃ〜
しようがないので別のお店に相談に行くと
「そんなの既製の半襦袢に自分で袖と裾回しだけつくんなさい。
直線だから簡単でしょ。」
と突き放されてしまった。

とほほ。
はてさて、頑張って縫い上げることができるのか
お蔵入りになってしまうのか、
悩めるおばさんなのです。

*** *
家に帰って全部確認したけれどシミはなし。
割と軽い目の浜縮緬地に朱色で大胆に描かれた更紗です。
これを着物で着るのはちょっと勇気いるよなあ。

2009.11.30 [月] 霜月最後の日

ふと夜空を見上げるとまん丸に近いお月様。
空気が澄んで今の時期はいちだんとキレイに見えますね。
昔は十一月って寂しげなイメージであんまり好きじゃなかったけど
最近は結構お気に入りかも。
着物を着るのに一番いい季節ってこともあるかな。

ごみごみとした大阪心斎橋も銀杏が色づき、
クリスマスのイルミネーションが輝く季節がやってくる。

2009.11.28 [土] 須磨の紅葉

さて、今年はどこへ紅葉狩りに行こう。
次の週は京都だから近場で楽しむのがいいかな、と須磨寺へ。

のんびりとした風情の山陽電鉄に乗り、須磨寺駅で下車。
このあたりまで来ると、海はすぐそば。
ちょっと寂れた感じのする参道商店街をぶらぶらして山門へ。
山と海が近い神戸らしくお寺の裏手はもう山。
境内はそんなに混雑することもなく、
のんびりと紅葉鑑賞するにはうってつけ。
京都のお寺のようにりっぱなお庭があるわけでもないので
わー、っというすごさはないけれど
ピクニックがてら楽しむにはちょうどいい感じでした。

*** *
すっかりお気に入りの格子紬。
この日は紅白の地色に更紗模様の帯を合わせて
下駄はちょっとめずらしい寄木細工の台。

2009.11.27 [金] 子猫籠

この秋生まれた子猫たち。
駅前駐輪場を縄張りに走り回って
お昼寝は自転車の籠がお気に入りのよう。

つい最近までは4匹まとめて入っていたのに今や二匹で満杯。

2009.11.23 [月] 小春日和

昨日は冷たい雨が降っていたが
本日はいいお天気で暖かい。

たまった家事を片付けて
ぽかぽかとしたひざしを楽しむ。
ひとときの幸せ。

季節を迎えてクリスマスローズの葉もむくむく育っている。
今年も咲いてくれるかな。

2009.11.19 [木] きもの・供養とやりくり

母から譲り受けた着物と帯。
紬一枚がある以外はすべていわゆるおでかけ着物。
寸法も裄と身丈は足らず、そのままでは着にくい。
帯も着物に合わせた織のものばかりで
普段に気軽に締めるにはちょっと。
というわけで1年以上箪笥に寝たままだったのだが
とりあえず手をつけやすい帯からやりくり。

たぶん母がだれからか貰ったのだと思われる刺繍帯。
繻子かなー、って感じの光沢のある鮮やかな青い地色に鳳凰が一面に飛んでいる。
自分が締めるにはちょっと短いので布を継いで長くしてもらおうといったら
「切らない付け帯」をすすめられた。

帯の状態で置いときたいので最初はうーん、って思ったのだが
後からもとにもどすこともできるし、
仕立て代も割安、ということで一度お願いしてみることに。

うまくいけばきもの供養の会でお披露目。

そして自分では締めないだろう帯を二本、そちらのお店で引き取ってもらう。
このまま箪笥で眠らせるより、誰かに締めてもらうほうがきっといいよね。
これも着物全体のことを考えればやりくり、に違いない。

*** *
まるで綿入りのような手触り。
芯地がぶあついのかな。

2009.11.15 [日] 格子&型染め、お初同士の組み合わせ。

このところ「格子」の着物がほしー、
と思っていたら偶然遭遇。
お手軽なリサイクルですがサイズも許容範囲。
初格子着物です。

そして、帯もこれまた今年購入した“初”型染め。
こうやって欲しいものがちょっとずつ増えていくのはうれしいなあ。
帯は色柄敵に季節はずれですが、10月に続き無理やり着用。
シックな着物もいいけど気持ちを楽しくしてくれるこんな組合せも大好き。

*** *
この日は涼しかったのでひさしぶりに胸元に補正などしてみた。
襟芯もいつものプラ差込じゃなく、バイアス芯地。
ほんのちょっとのことだけど襟元、胸元がくずれない。
自然児&お手軽着付けがモットーだけど、少し工夫は必要かも。



あ、半襟もおニュー。
一衣舎さんで頂いたラオスの半襟。
上品な生成り色に表情のある節糸がいい組合せ。

2009.11.1 [日] 一衣舎京都展

午前中はさんさんと太陽が降り注いで
洗濯日和だったのに、天気予報通りお昼から雨。

ですが、あいにくの雨にもかかわらず会場は熱気に溢れてましたよ。
すばらしい空間、そこに溢れるひとつひとつこだわりのある織物や染物。
さらには豪快で生き生きとした花たち。
すっかり堪能して2時間以上もいましたよ。

なんといっても創り手の方々からお話が聞けるのが良いですね。
本当に織姫たちの素敵なこと。
もちろんこれだけのものを創っていくには並大抵でないことがあるんだろうけど
そんなことを感じさせないパワーというか愛情がひしひし。
この日もいろんな方にお嫁入りしているようで、
どんどんディスプレイが変わってびっくり。
個人的には生紬の更紗帯に惹かれましたが
今回はぐっと我慢。
ラオスの半襟だけをいただきました。

*** *
無作法者ですが、ちゃんとお茶もいただきました。
はじめての茶室経験。
雨に濡れたお庭を眺めながら、のんびりいい時間でした。
モデルはもちろんあの方です。

2009.10.31 [土] オーガニックアーキテクチャー・旧山邑家住宅

実は近くに住んでいて中に入ったのは初めて。
かの有名なフランク・ロイド建築にして重要文化財。
(実際には帰国後、日本人弟子が仕上げたらしい)
しかし、個人でこんなお宅を建ててしまうとは
昔のお金持ちは本当に贅沢。
建物は芦屋川の近く、六甲山の麓あたりにあり
芦屋川沿いに歩いて行く途中見上げると、緑の山々に包まれるようにして佇んでいる。

玄関、バルコニーが南の先端にあり、
住まいは奥へ奥へと続く細長い間取り。
その重厚な外観と相俟って、まるで山の中に軍艦が浮かんでいるよう。
内部は日本の気候に配慮されたつくりがあちこちに取り入れられている。
和室が続くフロアにはまるで縁側のように続く窓辺。
さらにあちこちにあしらわれたアールデコ風のモチーフもこの住まいの特徴になっている。

この日も訪れる人はわずか。
でも、80数年を経てなお残っている姿はまさに老紳士の風格。
建物好きにはおすすめの場所。

*** *
こんなところで街の灯りをみながらホームパーティがしてみたいものですわね。
使われているのは大谷石。
なんとも表情豊かです。

2009.10.26 [月] じゅり〜

えーっと皆さん他の人に詳細レポを振るのはやめましょう。
あら、寝起きのジュリー、神戸出身やん。
ますます親近感。

とりあえず、反応日記です。
いやはや、へなちょこ幹事で皆様申し訳ありませんでした。
詳細はまた改めます…

2009.10.24 [土] 菊模様

で、結局こちらの小紋に洛風淋のしゃれ袋帯の組合せ。
でも、モーリーさん、小紋じゃないよー
私以外、みーんな紬でした。

でも繁盛亭に登場の落語家の皆さんの着物もいろいろ。
えーっ、てぐらいド派手な色を着る人がいるのはやっぱり大阪だから?

2009.10.23 [金] 楽しみを前にしてアセるのです。

そう、大好きでも、帯合わせに苦労する着物あるよねえ。
私の場合はコチラ
今頃のシーズンに纏うにはぴったりなのだけれど、
どんな帯をもってきてもイマイチ〜、な感じ。
臙脂色とかベージュなんかの無地かポイント柄がきっと合うんだろうなあ、
と思いつつ未だベストな組合せにはめぐり合っていない。

さて、週末。
ぞくぞく表明される装い計画にアセる。
昨日までは蚊絣大島にアンティークモダンな柄の染め帯にしようかと思っていたのだけど
モーリーさんの写真を見て、やっぱ大阪チックにもうちょっと賑やかにしようかなあ、なんて。
うー、それより半襟もつけなきゃ。

2009.10.21 [水] 人と街と建物と

参りました。
目が廻る〜
ウィーンですか?
なんかガウディっぽいね。

古いビルはひんやりとしているけど
冷たくない雰囲気が好き。



せっかく皆様にコメントしていただいたのに
コートの話題、ちょっと出遅れてしまった。

そうです、ぼーさん。兄弟です!
留める部分がくるみボタンで、
そういや、昔、母がよく着ていたウールのコートもこんな感じだった。
でも洋服地と紬ではちょっとイメージが違うかも。
同じカタチでも生地の風合いによって変わるからねえ。
辛夷さんが浮気されたのはギャラリー凛のコートですよね。
テイストは似ているかも。
とにかくもう少し寒くなったら写真アップしますよー。

+++++

さて、事務所移転から約2ヶ月。
ようやく廻りの環境にもなれてきた。
実はこの近辺は、若者向け(って言い方がおばはんやなあ)のお店がいっぱい。
もともとは家具屋街だったのだが、業界不景気に煽られて
この10年ほどの間にほとんどのお店が撤退。
その代わりに若い人向けのショップが続々とオープン。
家具屋の事務所や倉庫だった躯体を上手に改装しているところが多い。
今でもあちこちでリノベーション中のショップが。
爽やかな気候に誘われて、ついお昼休みにふらふらと探検中。

*** *
こちらはショップではないけど会社直ぐ近くにある築50数年の西谷ビル。
入ってみると、まあ、そそられるらせん階段!
エレベーターがないのはつらいけどこんな所で働くのもよいかも。
ビル好きの人はたくさんいるようでこんなブログが。
近頃はこんなサイトもあるのね。みんなの不動産
そして最近知った吹田の佐竹台ハイツ、建物をどう生かすか、建物と人の関係ってむずかしい。

2009.10.18 [日] 初型染めで街歩き

7月に購入した関美穂子さんの帯。
ながーい間ギャラリーにお取り置きをしていただいていたのを
ようやくピックアップ。
初めての関ワールド、ちょっとプリティすぎるかなあ、と買うときにずいぶん迷ったのだけれど
大好きなタンポポ色に惹かれてしまった…
確か「春の庭」ってなタイトルがついていたように
色柄的には思いっきり春仕様。
だけど、そりゃあ、待てない。
それで片貝木綿にあわせてお出かけ。
秋だけどいいよね。

*** *
居留地のディオールショップ前で。
壁面の丸い部分に写った景色が万華鏡のようなり。

2009.10.7 [水] 秋の訪れとともに

先シーズンの最後にお願いしていたコートができあがってきた。
今まで冬のシーズンは、白生地を染めて仕立てた
一張羅の羽織一辺倒。
ひとつコートが欲しいなあ、と思いつつも
内容的にもお値段的にも、これといったものがなく思い切れなかった。
お茶をするわけでもないし、
そんなにきちんとした場に出ることも少ないけれど
いざというときには訪問着にも合わせたいし…
と、あれこれ考えた末に決めた初めてのお誂えコート。

お仕立てはこちら
『つぼ折れコート』というこのお店のオリジナル。
襟をきちんとおればへちま襟として、ショールのようにくしゃっとすることもできる。
振りも閉じているので、袖の長さを気にすることもない。
お店では無地の紬や絞りをおすすめしているようなのだけど
今回は持ち込み生地でお願いした。
結局お仕立て代も思いのほかリーズナブルで、なかなかお手ごろ価格に。
まだまだ着るには早いけれど、この冬の楽しみがひとつ加わりました。

*** *
シルクウールのヘリンボーン。
あちこち捜して結局日暮里で購入したお買い得品。

2009.9.29 [火] 旅の思い出

行ったことがあるところや、ないところ。
みなさまの旅日記を見ていると、俄然旅に行きたくなるなあ。

どちらかというと名所旧跡を訪ねるより
街歩きが好きな私としては最近この番組がお気に入りです。
世界ふれあい街歩き
●裏話はこちら.

*** *
まるでモダンアートのようだった盛岡・釜定の鉄瓶。
ベトナム・ホイアンの街角で宿題するチビたち。
ベトナム人って世界でも有数の活字読みだとか。

東北の旅はもう15年も前。
民芸&うまいもん巡りがテーマだった。

2009.9.22 [火] 超絶!

神戸ファッションミュージアムの「超絶刺繍」展へ。
いつもながらこちらの展示は、ボリュームはそれほどでもないが内容は濃い。
今回も日本・ヨーロッパ・インド、それぞれにうなってしまう刺繍作品がいっぱい。
日本の着物は先日の小袖展で堪能したこともあり、
ふむふむ、って感じだったのだが、次のロココの衣装がすごい。
ひゃあ〜、フランス貴族社会が崩壊する前の集大成というか、
お金のものを言わせてここまでするか! 
と皮肉も言いたくなるような技のオンパレード。
しかもこの時代、刺繍テクニックは女性のドレスではなく、
ほとんど男性の衣装に使われていたそう。
おしゃれにうつつを抜かして革命の渦に巻き込まれちゃったのか?

そしてそのヨーロッパの刺繍の源流のひとつといわれる、
これまた超人的なインドの刺繍。
アジアならではの彩り豊かなものも素晴らしいが、
個人的には今は幻の布といわれている、
薄絹のようなダッカ木綿薄地「ムル」に白い木綿糸で刺されたサリー。
ふわーっとして、はかなかげ。
刺繍で埋めつくされているのに何て軽やかなんだろう。

こんなすごいものを見せられた後では
20世紀に入ってのオートクチュールの作品は、申し訳ないけれど平凡に見えてしまう。
ほんと人の手ってすごいよなあ、って痛感したひととき。

2009.9.17 [木] やさしい気分に包まれた日

爽やかな秋空のもと、西宮大谷美術館へ。
長いブランクの後、二年前からまた通いはじめた絵本原画展。
今年のメインビジュアルは今井彩乃さんの「くつやのねこ」。
色鉛筆で丁寧に描かれたイラストがやさしい気分にさせてくれる絵本。(でもラストは結構シニカルなストーリーのよう)
ブックコーナーで買おうかなー、ってずいぶん悩んだけど、
結局値段で躊躇。
洋書ってなんでこんなに高いんだろう。
それにしても今回はなぜか日本とイランの作家が多かった。
イランの絵本はたまたまそんな作品が選ばれたのかもしれないが
宗教的なモチーフや昔話が使われていてお国柄がよく出ている。

閉館ぎりぎりまで粘った後、神戸に戻り住吉倶楽部へ。
志村ふくみ氏の下で修行されたという黒田妙美さんの草木染。
こちらもやさしい気分にしてくれるキレイな彩りの布たち。
菜の花色と萌黄色という大好きな色の格子柄を羽織らせていただいたのだが
これが残念ながら似合わず。
そのかわり桜染めのシックな色調のものがなぜか顔うつりがいい、といわれる。
好きな色と似合う色は違うのだな、と実感しきり。
調べてみたら真楽でもキーワードになっていた。
その後、ご縁はあったのかな。

*** *
古袱紗や数奇屋袋も温かみがある色の組合せのものがいっぱい。
お茶はしないけれど飾っておくだけでも、とお買い上げ。

2009.9.8 [火] 桂枝雀の世界

今年は生誕70年、そして亡くなって10年に当たる年らしい。
上方では記念のイベントが開催されたり、
特集番組なども放送されている。
この間再放送でみることができたNHKのローカル番組。
一番弟子の南光さんが語る枝雀師匠の思い出話は
まさに「おもろいことに人生をかけた人」のエピソードがいっぱい。
ファンとしては早すぎた死、という感じだけど
南光さん曰く「あれだけ笑いを追及してきたんだから
もう60年の中でやりつくしたんやと思いますよ。」
なるほど。
そしてダイジェストだけど久しぶりに見た高座も枝雀節が満載。
あー、おもろい。

このときかかっていたネタ三本(代書・池田の猪買い・貧乏神)は
9月5日から毎週土曜日早朝に放映されるらしい。
第一回目は見逃したけど、残りは録画するのだ!

*** *
オーバーアクションの高座での枝雀師匠。
でもどんなに動き回っても必ずからだのどこかは
座布団に残っているように意識していたそうだ。

2009.9.5 [土] 「ものづくり」を育てるって

感性価値創造ミュージアム in KOBEというイベントに行ってきた。
経済産業省と中小企業基盤整備機構が2008年度から推進している〈感性価値〉推進のための活動。
昨年は東京で、そして今年は神戸で約2週間にわたりあちらこちらで展示やセミナーなどが行われている。
神戸市立博物館及びその周辺を会場に、西日本を中心につくられた〈感性価値〉もつ商品を見た後、グエナエル・ニコラ氏の講演を聞く。
いわゆるワールドワイドな市場競争の中で苦戦している〈メイドインジャパン〉を後押しするための施策らしいのだが
あまりにも蘊蓄が長ったらしく分析がくどい。
〈感性価値〉ってなによ、もっとシンプルでいいやん!
いかにもお役人が考えたらしい企画。

すごく立派なカタログも無料で配付されていたのだけど
ほんとうにこんなことにお金使っていいの?
と考えてしまった一日。

けれど饒舌な語りをしない、それぞれの商品たちは魅力的。
特に気に入ったのは香川県の「藍染め石けん」と淡路の「瓦座」
つまらないコンセプトに踊らされることなく、良いものが広まればいいのだけど。

*** *
まるで干菓子のような瓦と白とブルーが爽やかなせっけん。
香りもなかなか。

2009.9.1 [火] ロシア料理

ピロシキ大好き。(作れないけど)

小さいころはこちらのロシア料理のお店によく連れて行ってもらった。
お誕生日や年末。(なぜか我が家は年末に外食をするのが常だった。)

子供たちが大好きだったのが壷に入ったタンシチューとピロシキ。
そしてマトリョーシカを知ったのもこちら。
地震のあと、少し不便なところに移転されたようだけど
今でもちゃんと営業しているようで、ほっ。

あー、また食べたいなあ。
今なら当然ごはんのお供はウォッカですかね。

2009.8.31 [月] 新店情報

北浜の三越跡にできたタワーマンション。
1、2階部分のショッピングセンターにリネンバードが出店しているらしい。
これは見に行かなくちゃ。
そして弓月もこの秋、祇園にお店ができるそう。

景気は相変わらずといいながら、ぞくぞく新しいショップはオープン。
いいお店で続けていくのが大変なんだよな。

真楽に入った頃に再生オープンしたそごう大阪店も今日で閉店。
スタッフの気持ちはいかに。

+++++
おー、すごい。
トータルすると一日3〜4時間の練習なんて!
一週間に一回のぐうたら生徒は未だボウイングで四苦八苦。
尊敬いたします。

2009.8.26 [水] 業務連絡

サバサンドは予約済み。
みなさま、笑いの後はお腹をすかせて、いざ参りましょう。

+++++
ウィーンといえばザッハトルテ!
チョコレートもうまそうだ。
ワインは白でしょうか。

2009.8.25 [火] 鮎三昧

感激がさめぬ内にもう少し詳しく。

すぐそばの安曇川で採れたという鮎。
小ぶりながら、ここで育ったからなのか、
焼き加減なのか、絶品の塩焼き。
鮎ならではのほんのりとした苦味、
そしてぱりぱりとした香ばしさと身からでるじゅわっとした旨み。
あっという間に5匹がおなかに。
そして酒飲みには、最初に出てきた「なれ」と岩魚の「うるか」もたまらない。
冷酒でちびちび、人様の分までいただいてしまった。
それと最後の鮎ごはん。
これもおこげとのマッチングでいくらでもいけそう。
他にも鯉のあらいに、ジュンサイや季節の野菜、
ごはんと一緒に出てきた鯉こくもおかわりしたいぐらい。
地団駄踏んでた人にもおいしさが伝わったかなあ。

*** *
鮒寿司よりずっと食べやすい「なれ」。
アテには最高!
山荘まわりの空は高く、雲もすでに秋の気配。

2009.8.23 [日] ひとときのしあわせ

涼しい山荘でいただく
季節ならではの極上の一品、一品。
心のこもったおもてなしに、心地よい風がぬける和の空間。
この夏一番の極楽な一日でした。

また行きたい!!

*** *
すだれ越しには、夏の終わりの日ざし。
開け放された窓からは気持ちのよい涼しい風。
こんなところでのお昼寝なんて最高の贅沢だろうなあ。

2009.8.22 [土] エコな夏ライフでの着物考

先日の繁盛亭。
二階席でクーラーがほとんど効かず、かなり苦痛。
一階席は寒いぐらいだったので、どうも空調がうまくいってないよう。
他のお客さんもかなり暑がっていたけど、
そう、着物の私はもっと暑い!

この日は乗り合わせたJRの車両もクーラーが控えめ、
夏服だとちょうどよいのだけど、やっぱりいくら薄物でも少し暑いなあ…
まあ会場は涼しいから我慢、我慢、と思っていたのでちょっとつらかった。
しかもその後、半アウトドアのワイン屋へ行ったものだから
ますますぐったり。
最後の食事は自ら好んで行ったのだからしようがないとしても
最近のこの暑さでは、クーラーなしの着物ライフも楽じゃない、
と思う自分は根性なしでしょうか。

こんどは補正に麻のタオルを試してみよう。

*** *
暑い暑い!
見た目は涼しそうだよ、と言われたのが唯一の救い。
現在繁盛亭では、昼席のみですが、着物で行くと大入り袋がもらえるらしい。
二階席には入れないでよ〜

2009.8.20 [木] やれ楽し、天満あたり

移転引っ越しを頑張った自分へのご褒美、と落語へ。
行ったのは「桂吉弥の新・お仕事です。in繁盛亭」。
吉弥さんの落語はもちろん、お勧めのまん我さんを楽しみに。
最初は桂さん都「二人ぐせ」、次は桂吉弥「天王寺詣り」、中入りをはさんで桂まん我「船弁慶」、〆に「親子茶屋」

そうか、まん我さんって枝雀一門だったのね。
そういえば、あの大きな振り、ちょっと不真面目そうな感じは系統かな。
しかも途中で高座を降りてしまうなんて、そんなんあり? 
知らんかった。
吉弥さん曰く“男前”な落語だって。
それに比べるとやっぱり吉弥さんって端正、優等生な感じ。
安心して聞けますけどね。

落語の後は天神橋商店街をずーっと北へ、下町のワイン屋台に初めて突入。
タンゴをBGMに半分アウトドアのお店でいただくワインとお料理はなかなかよかったです。
このあたり、他にもそそられるお店がいっぱい。
下町好きな皆様にはぜひ行っていただきたい。

*** *
夕闇に浮かぶ提灯、提灯、提灯…
建物の周りだけでなく、天井にもすずなりなのです。

2009.8.15 [土] 盆休み雑感

この数日、朝方はすっかり涼しい風がそよそよ。
このまま秋に向かうのかな。

それにしてもまだまだ昼間は暑い!
この間久しぶり(七周年以来)に着物きたら、汗びっしょり。
長襦袢を着ず浴衣風にきたものだから襟もとなんてひどい。
外出する前からこりゃ、どうするんだ。
去年まではこんなことはなかったけど、さすがに今年は着る時はクーラー必要かも。

さて、ようやく引越しも完了。
後は週明けからの平常業務開始を待つばかり。
昨日は旧本社のまわりを最後にぐるっと。
建ってから40数年、自分自身が通勤しても約20年。
灯りのつかないがらんとした社屋をみると恥ずかしながら少しばかりうるうるしてしまった。
長い間ありがとう、です。

++++++

誕生色:黒、桜、黄、青、特殊色:コーラル
黒と青はマイカラーじゃないと思っていたのでちょっと意外。
それ以外はやっぱりね、って感じ。
ということでもないのですが、黄色(タンポポ色)の帯がこの秋箪笥に仲間入り予定です。
こっそり告白。
最後に書かれた「一大短所は一大長所」、そのとおりだなあ。

2009.8.7 [金] あっ

と気づけばすでに8月も一週間。
なんと7月は一回も着物着なかった!
日記はなんとか一日書いていた。

毎日毎日引っ越し作業をしながらの仕事で
確かに肉体的にはへとへとな7月。
しかし、おいしい中華も食べられたし
関美穂子さんの型染め展へ行ったし
誕生日お祝いもしてもらったし、
念願の明石のピッツェリアへも行ったし、
相変わらず、ノラ猫追っかけもしているし、
となんとなくそれなりに元気にはしております。

おかげ様で布たちはあの後スタイリストさん2名に大量に持って帰ってもらい
かなり救うことができました。
引き受けていただいた皆さまにも御礼申し上げます。

なんとか引っ越しの準備もメドがたち
後は本番を残すばかりの日々。
ようやく余裕が出てきたこのごろ
日記がさびしいのでかなり振り返り日記するかも。

これって夏休みの日記みたい

*** *
最近仲良くしている会社近所猫。
なついてくれるのがうれちー

2009.7.1 [水] 救いの手

日記での呼びかけ、及び押し売りでいくらか助かりそうな布たち。
皆様ありがとうございます。
お三方には本日荷物を出しました。
あれも、これも、と思ったのですがあっという間に満杯に。
気に入っていただけると嬉しいのですが…
布以外にも少しだけですが付録つけました。

そして、自分でもちょっとだけ使った装いカード。
へへ、ぼたんさんとこに里子にいったプリントを
ちょいと覗かせました。

アイデアだけは決まっていたけど前の晩にぎりぎり作成。
そのため肝心の装いコメントはとてつもなく無愛想。
素材だけ書いてもわかんないよね。
失礼しました。

2009.6.30 [火] 七周年上京に便乗して

せっかくだから本当はあちこち動けばいいのだが
暑さの余り、体力消耗・気力減退となり予定の行動は果たせず。

それでもいくつか。

●伊勢丹にて
前夜祭前に伊勢丹に寄って
遠藤ケイ「選」夏の暮らし 和の道具裏地 桂子 好みの夏の愉しみ方を覗く。
会期終了まであと3、4日になっていたこともあり、
手ぬぐいは種類も枚数もほとんどない状態。
ひろがる葉山手ぬぐいの輪!?
そしてお向かいのコーナーで素敵な着物姿の方、と思ったら裏地さんご本人だった。
ぼたんさんと二人、うろうろ見て廻っていたら、
声をかけていただき、お勧め、と香水の入る根付を見せていただく。
楽しいアイデアだし、良いのだけれど、うーんお値段が…
他にも欲しいなあ、と思ったものはいくつか。
特に「つげ」の折り畳みタイプのくしはかなり惹かれたのだけれど、
しかしこれもちょっとお値段が。
その後、呉服売り場にて下駄の挿げ替えコーナーを冷やかし。
黒田さんは7月15日からだそうです。
残念半分、散在しないでほっと、が半分。

●初もとじ
翌日はもとじへ連れていってもらう。
実は初めての訪問。
店内にはすでに何人かの先客が、と思っていたら真楽メンバー。
いろいろ見せていただいて、二人して二重丸がついた帯がひとつ。
うー、苧麻型染めに続き、兄弟帯になってしまうかも。

2009.6.28 [日] 祝!七周年

真楽のお誕生日にお祝いする七周年オフに参加。
きものを着だしたのが6年前の今頃
たぶん真楽を知ったのは1年ぐらい後かな。
そして真楽の仲間になって4年。
いろいろ学ぶことがいっぱいあって
いろいろな方とご縁を結ぶことがあり
本当に感謝しています。

これからも長〜いおつきあいをお願いします。

着ていったのは、夏きものを初めて買った年のもの。
夏大島に小紋のように花火のような花が染めてある。
夏に着るには暑くてすっかりご無沙汰していましたが
やっぱり絹ものはしなやかですね。
たまには着てあげないと。

*** *
大雨の東京から神戸に帰ってみたら、すっかり晴れ!
朝から雲ひとつなかったんだって。
証拠写真の飛行機から撮ったきれいな夕空。
まあ、大荷物もって傘ささなくてよかったから良しとしよう。

2009.6.25 [木] 愛しい布

日曜日、いつもの名画シアター(懐かしい響き)で
「マルタのやさしい刺繍」を鑑賞。
(二本立てなので、ついでに「ベンジャミン・バトン」も見たけど。)

お話は少々ハッピーエンドすぎるものの
おばあちゃんたちの女子度の高さや
今時の高齢社会の問題、
そして美しいスイスの田舎の風景(チーズで有名なエメンタール地方らしい)、
と飽きさせない画面とストーリー展開。
特にマルタがあこがれの「ランジェリー・ブティック」と
つぶやく響きが何ともいえない!
ベルン近郊ならドイツ語文化圏だと思うのだけど
やっぱりモードはパリなのだ。

スイスといえば刺繍やレース、プリントなどファブリックス王国。
そんな素敵な布を愛しく思うマルタの気持ちはよくわかる。
でも、この数年ヨーロッパでもいい商品をつくるテキスタイルメーカーが
どんどん会社をたたんでいる。
日本だけでなく、世界中で布づくりは危機に瀕しているのか。

実は弊社も引っ越しに伴い大量の資料整理中。
特に開発部門から出てくる海外サンプルなんて
見る人が見たら宝の山! 
えー、こんなの捨てちゃうの〜 もったいない。
しかし布ってかさばるのだ、わずか30�p四方ぐらいとはいえ、ちまちま引き取っていたら
あっという間に山のように。
どなたか欲しい人いませんか?



刺繍、といえばこの夏から秋にかけて神戸ファッションミュージアムで
「超絶刺繍—ヨーロッパ・インド・日本のわざ」が
開催されるよう。
確かに昔の刺繍にはどれだけお金と時間と労力がかかってるんだ〜
というのがある。
タイトル通りの逸品が見られるのかな。

2009.6.17 [水] すっかり夏模様

東京は雨が多いようですが、関西は現在空梅雨状態。
もう気分は浴衣でおでかけ、です。
駅のホームで見かけた金麦の看板では有松が!
やっぱり爽やかですねえ、白地に藍。
真楽のどなたか、お揃いじゃなかったかな?

そして、ミートローフうまそう!
特にレバーの入った冬バージョン、ぜひ試食したい〜
でもみんなすごいですね。
レストラン真楽がオープンできそう。

2009.6.7 [日] ジャケ買い

梅雨に入る前の休日。
風が抜けていく部屋で飲むのはやっぱりスパークリングでしょう。
こちらはこの間見つけた一本。
ロゼの微発泡酒ですが、中身云々よりラベルの面白さに惹かれちゃいました。
他にも「you are so happy」「you are so nice」なんてありました。

お茶目です。

2009.6.6 [土] 京都ぐるっと

初めて本格的に京都の街をサイクリング。
三条あたりから疎水を追っかけて北山まで。
もうひとつの目的、この間教えていただいた中華を
しっかり堪能。
二人で六品たいらげましたよ。
酔い覚まし、腹ごなしにご飯の後は賀茂川沿いでごろり昼寝。
しゃーわせ。

その後、西陣あたりに寄り道、
最後は船岡温泉につかってトータル25kmほど。
爽やかです。

いつも借りるのよりワンランクいいのにしたので
ちょっとの坂道ならぐいぐい。
日ざしもまだまだ初夏の気持ちよさを感じるぐらいで
風をきって走れば心地良いことこの上ない。
いつもは“きもの”な京都のことが多いのだけど
アクティブ京都も素敵です。

*** *
ころがって見上げる空の気持ちよさ。
地面にはシロツメクサがいっぱい。
草の香りって癒されるなあ。

2009.5.17 [日] インフルエンザ

やっぱり若い人ばかり。
この間のハシカのように、何か原因があるのだろうか。
とにかく予防は欠かさずに。
マスクにうがい、手洗い。

でもいやな感じ。
経済影響も出始めてるようだし。
きちんとしたウイルス情報と対処を見極めてほしいものだ。

たぶん神戸はたまたま発見が早かっただけで
潜在している保持者は他にもいるのじゃないかな。
皆様もくれぐれもご注意を。

それにしてもこんなに、どストライクの場所にいるのも何かの因縁か。
後輩たち、早く良くなってね。

2009.5.16 [土] クレーの時代

兵庫県立美術館の「ピカソとクレー展」へ。
本当のタイトルはやたらに長いのだが
要は、ドイツ・デュッセルドルフにある
ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が休館するにあたり
そのコレクションの一部を日本で展示するというもの。

先週の日曜美術館で紹介されたので人出を心配していたのだけど
新型インフルの影響か、展示内容のせいか
のんびりと見ることができた。
目的のクレーは小品ながら、初期から晩年にかけてまでかなりの数が見られてなかなか充実。
初めて聞く名前も多い20世紀前半に活躍した
フォービズム、キュービズム、シュールレアリズムを代表する画家たちの作品。
戦争の時代でもあった当時の社会背景も映し出されて
いろいろ感じさせてくれた。
一枚づつ丁寧な説明がついているのも親切。
(ただし、各カテゴリーのパネル説明はわかりにくい)

*** *
髪を切ってはじめてのきもの。
楽でいいけど、襟まわりがすっきりしないのがイマイチ。



といっていたら本日から一週間、美術館も休館となってしまった。

2009.5.13 [水] 雨上がり

昨晩から今朝にかけての雨でいくらかしのぎやすい朝。
毎日の通勤路である靱公園を通ると
土と緑が雨に洗われて、いい香りに包まれる。

ここのばら園は結構手を入れていて、
季節になると見事な花を咲かせてくれるのだけれど
今年は季節はずれの暑さのせいか、
花の盛りが例年に比べて早いような。
夏は好きだけど、もう少し爽やかな季節を楽しみたい。
もうちょっとゆっくり進んでよ。

*** *
画像は昨年の薔薇たち。
原種あり、八重あり、まさに競演の様相。



お誕生日おめでとうございます!
花と緑溢れる季節に誕生日なんて素敵だな。

2009.5.10 [日] それぞれの街に合う…

一足飛びに夏日のこの日。
神戸にしては珍しくきもの姿のシーンを目撃。
白髪が格好良く混じったショートカットのご婦人。
グレイの無地っぽい着物に切り嵌め風の柄ゆきの帯。
風にそよいだ単衣の裾が爽やか。
それぞれの街にふさわしい着姿。
それぞれの人にあった着姿と同時に大切なことかも。



さわやかなシーンを見たこの日。
母の一周忌を無事執り行った。
本当に時間が過ぎるのは早いもの。

2009.5.3 [日] 展示会いろいろ

プールで一泳ぎの帰り住吉倶楽部へ。
ギャラリーが移転して初めて伺ったのだが
やっていたのは「harunachico」
初めて拝見したのだが、市橋聡子氏という方の手描きのイラスト。
バッグや、風呂敷、日傘、シャツ…
京都在住の作家さんだそうで、手描き友禅の手法で作品を作り、
ビルの壁に絵を描いたりもするそう。
まだ2日目だったのだが、ずいぶん好評で作品が売れてしまったので、シャツを急遽追加で描いてもらったらしい。
こういうところが手づくりの良さかも。
一点ものに惹かれてついシャツを購入。
実は色彩を面で切り取ったようなカラフルな日傘や
風呂敷も赤丸なのだ。
着物だけじゃなく、つい夏物が欲しくなるシーズン。

そしてスタッフとおしゃべりしていて楽しみな情報をゲット。
型染めの 関美穂子さんの展示会が7月中旬にあるらしく
帯や浴衣の他、初めてオリジナル鼻緒も登場するという。
移転以来結構きもの関係を充実しているらしいこちら。
うれしいけれど、先立つものが、で困ったなあ、と思うことしきり。
でも行くべし。

2009.5.2 [土] モリス展

連休3日目。
夙川沿いを散歩して大谷美術館のモリス展へ。

桜で有名な夙川。
今の季節は瑞々しい新緑があふれている。
あちこちにベンチが設けられていて
おにぎりとビールで軽くピクニック気分。
カモが泳いだり、セキレイが飛んできたり
身近に感じられる小さな自然を楽しんで極楽、極楽。

モリス展はこぢんまりとした展示で
ステンドグラス、テキスタイル、壁紙などのラインナップ。
おなじみの模様、パターン化された植物モチーフ。
同じようにパターン化されたアジアの更紗と比べて
イメージがこんなに違うのはモチーフの素材が微妙に違うからか
もって生まれた文化性の違いだろうか。
好みはいろいろだけど、やっぱりアジアに軍配をあげたい。

*** *
川沿いの緑、これってヨモギ?
大谷美術館には散策に最適な庭園がある。
ハナミズキ、そしてシャクヤクがこれから満開になりそう。
地面には雑草のようにみえるこの黄色い花がいっぱい。
なんだろう?

2009.4.30 [木] 小袖展・装いのこと

華麗な小袖の展覧会にしては、ずいぶん地味な装い。
深いグリーンの色大島は微妙なグラデーションがお気に入りの一枚。
帯は雪花織に紫色の三分紐と水晶帯留め。
そして足もとは今年初の丹波布鼻緒の胡麻下駄。
この日の前数日は本当に暑くて何を着ようか迷ったけれど
さすがに単衣でもあるまいと大島にしたのは正解。
足もとだけは初夏を先取り、といった感じ。

東京に比べ、大阪で着物姿を見るのは普段は少ないのだけれど
さすがにこの展覧会では多かった。
ほとんどの皆さんの着物コードは「ちょい着」。
なのでそれぞれの個性を活かした装い姿が楽しむことが。

*** *
もうすぐ髪を切るつもりなので、最後にと思い
美容院で結髪。
せっかくだからと髪飾りをつけてもらったけど
オフホワイトの色調は黒々とした髪にはちょっと浮きすぎ。
こちらも実際にあわせてみないと難しい。
コサージュとしてブローチにするかな。

2009.4.29 [水] 儲けた休日

何連休、ていうのがニュースになっているけど
残念ながら弊社はカレンダー通りなのでまったくの単独旗日。
でも実は個人的にはこういう週中にある祝日は好き。
なんか得した気分になるのだ。

儲けた気分のまさに絶好の行楽日和。
家にいるのももったいないということで
天王寺公園内にある大阪市立美術館で開催されている小袖展へ。
京都とかで開催されていたらこんな人出じゃすまないだろうなあ、
っていうぐらいの混み具合。
休日にゆっくり見られる美術館なんて幸せです。

しかし、華麗なる江戸ファッションと呼ぶにふさわしい小袖の数々。
まさになんでもありの世界。
おしゃれに貪欲であり続けた着る人と創る人の結集かもしれない。
100点以上ものコレクションを見た後は贅沢にも少し食傷気味に。
濃い世界だなあ。

江戸の麗しい作品を堪能した後は美術館裏にある日本庭園へ。
こじんまりとした大きさだけど、さつきが満開、木々の緑は滴るばかり。
あずまやでのんびり小休憩して谷間の休日満喫。

2009.4.18 [土] 家族と着物で

初めての西本願寺。
いやー、さすがに世界遺産です。
なんてでかい。
しかも木造建築なんて。

お寺の感想はともかく。
実は自分で買った着物を着て家族と一緒は初めて。
一応けじめのイベントだったのできちんと着物で。
「ええ着物着てるやん。自分でこうたんか?」
「そりゃ、自分で買わな、誰もこうてくれへんよ」
「ふーん」
てな愛想のない会話でしたが
実際はどう思ったのかなあ。
母も着物好きではあったけど
娘も血を引いていると思ったのか…

しかし暑かった。
今年初めての日傘登場の日。

そして京都から途中下車して夙川へ。
天野ミサさんの展示会。
ミモザ、ミモザ。
と楽しみに行ったもののすでに帯留めは売り切れ。
せっかくなので、ペンダントをいただきました。

2009.4.16 [木] 季節を感じる

一昨日は春の雨、昨日はうってかわって爽やかなお天気、
そして本日はどんより曇り空。
関西のさくらだよりもそろそろ終了。
でもさつき、つつじ、藤と次の主役が待ちかまえ、木々には新芽が。
今回まじまじと見て発見した御堂筋の銀杏の新芽。
あたりまえだけど、すでに銀杏の形。
ちまちまちま〜、と幹にへばりつくようにベビー銀杏が。
日を追うごとに大きくなって、あと1週間もすればもう一人前かな。

そして先日は帯でも素敵な花をこちらで堪能。
白い紬地に描かれたミモザ。
小さな丸い花々を刺繍で丁寧に刺してあって
まさに春に締めたい帯。
ミモザ好きの皆さん必見ですよ!

そしてミモザといえば
天野ミサさんの展示会が今週末から行われる。
フィレンツェに滞在していた時の中庭をイメージして
木蓮やミモザなどの花たちがモチーフになっているらしい。
新作を拝見するのも楽しみだが
まずは昨年の御礼と帯留めをお見せしに、ぜひとも伺わねば。

4/18(土)〜26(日) 夙川:ギャラリー 小さい芽

2009.4.12 [日] 京都のさくら

高瀬川沿いもほとんど散ってしまっていたけれど
歌舞練場の庭の桜はまさに満開。
なぜか鴨が一羽ぱたぱたと庭を駆け回っていたのが
笑えました。

小一時間の舞台の後はぶらぶら散歩して
名残の桜の下で缶ビール。
夕方になってようやく風が心地よく思えるほどの
四月とは思えないお天気でした。
こんな好みのファブリックスをおいているお店も発見。
ほんとに京都という街ならではですね、こういうお店は。

*** *
春まっさかりを意識して淡い色でまとめてみました。
帯締め・帯留めは先日と同じ。
なかなか良い感じです。

2009.4.11 [土] ご近所桜

さすがに盛りを過ぎたところもあるものの
まだまだあちこちで桜の宴が続いている。

本当に国花とはよくいったもので
個人のお宅から川沿い、公園、そして街路樹まで
いろんなところで楽しむことができる。

超有名な場所より個人的には
身近なところにある桜たちが好きかも。

*** *
地元ではそれなりに有名な桜のトンネル。
この季節にはピンクに染まったトンネルを抜ける人がいっぱい。
土曜日の出社前ながら、すでにカメラを持ってきている人がいた。
優雅そうにみえるけど、実はかなりの坂道なので結構きついのだ。

2009.4.6 [月] 旨いお酒には

勝沼醸造のワインラベルはこの方のデザインですよね。

ワインではないけれどこちらのお酒もおいしゅうございます。
このブログも丹波のおいしいもの情報がいろいろ。
一度取材で行ったことがあるけれど
酒造りに対するこだわりが伝わってくるところでした。

*** *
最近のヒットらしい栗の焼酎。
一度飲んでみよう。

2009.4.5 [日] 母校のさくら

うーん、卒業以来一度行ったきり。
数えてみれば約四分の一世紀ぶり。
母校の校友会のフェスティバルに参加。

しかし。
行ってみてびっくり。
通っていた学部への坂道と桜並木はそのままだが
ほとんどの建物が新しくなっていて
まったく初めて訪れた人の心境。
ちょっと寂しいかなあ。

私学大学も少子化の時代を迎え、学生確保に必死のようです。
今年で創立123年。
歴史を重ねていくのはどこも、大変。
次にくるのは還暦にしようか、と中年3人組は
すっかり変貌した母校を後にしたのでした。

*** *
ITセンターやらシンフォニーホールやら
まるでどこかの街みたいなことになっていた。
学生時代に図書館だったところも博物館になっていた。
展示品の中にフィギュアスケートの高橋・織田両君のメダルが置いてあった。
これって贈呈しちゃんだろうか。

2009.4.4 [土] 春色の帯締め

ホワイトデイのお返しに何がいいと聞かれたので
二分の帯締め!
とおねだりしていた。

いや、二分ならお値段もお手ごろだし、とこちらとしては
遠慮して言ったつもりが
大阪の呉服屋ではほとんど置いていなかったらしい。
で、結局京都まで行って買ってもらうことに。
しかもお値段がかわいかったので二本も。
うれちい。
その上、自分でも一本買ってしまった。
はは、大人買いだー

で、下は締めてみた図。
お花見にはぴったり。
春らしくていいじゃん。
自画自賛。

2009.4.3 [金] いろいろ

新年度を迎え、すでに二日。
環境がどのように変わろうとも
会社が健康体で続いていくために
毎日の生活が滞りなく過ごせるために
大きな波を乗り越えていかなければいけない気配。

ようやく暖かさが戻ってきた今日。
寒さに縮こまっていた桜も花開いてきた。
毎年必ず咲く桜のように
きちんとした仕事をし、
自分なりに満足のできる生活を重ねるために。
心機一転の春。

2009.3.25 [水] 雨の日の装いは

伊兵衛です。
お値段からするともったいない気もするのだが
まあ、丈夫な紬だし色も目立たないし。
結構雨模様の時は重宝している。

そして帯は博多のまっかっか。
この組み合わせ、ありがちだけど気に入っている。

2009.3.25 [水] サクラサク

今年度最後の平日休日。
久しぶりの天神さんへ。
ぶらぶらと布中心に見て廻るも、あまり惹かれるものはなし。
東寺にも出ているおっちゃんのところで
この間の渡文コレクションにあったような鳳凰が飛ぶ
カッコイイ黒地の訪問着(ただしなぜか比翼がついている)を鑑賞。
こういうのが衣文掛けに飾っているだけでも素敵かも。

この日は雨が心配なお天気だったし
結構寒くなるということだったので
伊兵衛織に赤の博多、そして綿の大判ストール。
大きなストールをしていると着物しか見えないので
「なんや変わった紬やなあ、地味やけど。
まあ、帯が赤いからな、若い人でもそういう地味なんもええよな。」
といわれてしまった。
さて、この呉服の世界で言われる「若い」は
いったいいつまで通用するのか?
五十を間近にしてつくづく思うこのごろ。

*** *
くるっと廻って、北門から近くの平野神社へ。
いくらなんでもまだ咲いてないよな、と思いつつ行ったのだが
なんと枝垂れ桜や早咲きの品種は結構満開。
ひと足早い桜を楽しませてもらった。

2009.3.24 [火] 高みの見物

春の陽気に誘われたのでしょうか。
マンションベランダ猫。
親子か、兄弟か。
仲良く並んでいい調子だー

ぶらぶら見上げながら歩いていると
いろいろ楽しい景色とぶつかります。

2009.3.22 [日] サバとタコの日々

東京からみにさんを迎えての連休後半。
土曜日の夜はお初天神そば路地にある酒肆 門
待望の「サバサンド」だー。
相変わらずの人気で、すでに店内はいっぱい。
旨い魚に料理、そしてお酒。
うーん幸せ。

翌日は今にも降りそうな空模様の中
神戸ファッションミュージアムへ。
明治から昭和初期にかけてのこだわりの着物。
当時の布や技の再現はむずかしいけれど
モチーフや柄行としてなら甦らせてみたいものがあれこれ。
特に礼装着物は『超』御誂えの、贅をつくしたものばかり。

豊かな時代の着物の世界に酔いしれて美術館を出てみると
な、なんと土砂降り!
二人とも木綿だったし、雨はある程度覚悟していたけど
すごい降りと風には参ったなあ。

なんとか屋根のあるところを選んで締めのお店へ。
神戸ならではのお出汁でいただく「明石焼」。
もちろん明石焼だけでなく
お酒のアテにぴったりな「タコ」料理も堪能。
へへ、贅沢ではありませんが地元ならではの料理が一番。
お店の雰囲気も気に入っていただけたようで何よりです。
なんか地元民としては遠来のお客様に喜んでいただけると
まるで自分がほめられたようで嬉しくなりますねえ。
帰りは雨もあがり、楽しい時間はあっという間に過ぎていったのでした。

以下、今回お勧めの展示会です。
キーワードにするにはスケジュールが厳しいものが多いので
メモ代わりに。
時間がある方はぜひどうぞ。

斉藤洋と仲間展 4/10〜18 @ギャラリー風来
華麗大正浪漫—渡文コレクションの着物たち 〜4/5
新生!モスリン—現代作家の仕事— 〜4/6

2009.3.15 [日] 漁港には猫

でしょう。

うまい魚がいっぱいだもんね。
こいつはなかなかかわいい面構えだったけど
中には組長風もいてちょっと恐い。

*** *
明石港の近くのつり餌やさん脇の路地で。

2009.3.14 [土] 西へ、海へ

午前中はかなりの雨降りだったのに
午後からは日ざしが出てくるほどの回復。
久しぶりに着物でおでかけ、と明石へ。

三ノ宮で新快速に乗り換えて約20分。
途中須磨のあたりからは車窓には海が。
明石大橋を見過ごし(明石大橋は実は神戸市にある)、明石へ。

本日の目的は久しぶりの玉子焼きといかなご釘煮。
魚の棚をちょっと冷やかした後、きむらやへ。
なんか着物だったので4人かけのテーブルに通してくれたみたいで。
支払いの時におねーさんに「いやー格好いいですねえ」
と褒められたので
「着ないの?」って聞いたらなんと結構好きで着ているらしい。
一番はまっていたときはお店にも来て出てたみたいだけど
「たすきしてもやっぱり、汚すのでだめでしたあ」とのこと。
えー、もったいない。
看板娘になるのにね。

お腹満腹の後はたこフェリー乗り場までぶらぶら。
海風が強くて大変だったけど春の海はきらきら。
次回はこの海を見ながらイタリアン!
するぞー

とかいいながら最後の締めにお寿司屋へ。
ネタが大きすぎてあまり食べられなかった。
悔しいなり。←どこまでも意地汚いなあ…

*** *
うぉー、市場好き、魚好きにはたまりません魚の棚。
量が多いのがたまにキズ。
そして神戸から西での玉子焼き(たこ焼き)の食べかた。
おだしはもちろんですが、ソースを塗ってからおだしに浸して食べるのもなかなかですよ。
そしてこちらは塩であっさりもおすすめしてました。

2009.3.8 [日] お江戸ものいろいろ

昨年11月にお願いしたお誂え足袋が届いた。
お正月を挟んで2回試作の後に完成。
6足の内2足を夏用冬用に麻とネル仕立てに。

なんといってもやたらに長い足の人差し指。
子供のころから靴下もよく穴をあけたものです。
着物を着だしたころは柄足袋もはいていましたが
近頃は白足袋率かなり高し。
ということで決心したお誂え足袋。
うれしいです。

でもひとつ難点。
こはぜに入れてもらった名前の書体。
いまいちなのだ…

そして先週合羽橋で購入のシンプルな白い器。
使い勝手良し、です。
なんといってもお値段もうれしいし。
いまさらですが白って万能なのですねえ。
お付き合いいただいてありがとうございました。

あ、そういえばこんな珈琲屋さんがあるそうですね。
次は行ってみようかな。
同じ経営の家具屋さんも素敵そう。

さらに!
いただいたラスク。
いやあ、うまいです。
ぴりりと黒胡椒がきいてワインにビールに、スープのクルトンに、
とすっかり堪能しました。
こちらもありがとー

2009.3.6 [金] 盛りだくさん

雨の東京からただいま帰って参りました。

さすがに最後はガソリン切れの模様でしたね。
お集まりの皆様には失礼しました。
そしてタクシー&着たままばたんきゅー。
年を考えなさい、です…
でもほんと楽しかったです。
皆様ありがとうございました。

そして48歳最終日、49歳イブ、おめでとう!
明日からはひとつお姉さんですね。

2009.2.23 [月] こんなところにも

ロケ場で発見。
二個並んでおいてあったランプ型ストーブ。
絵になります。

2009.2.19 [木] モダンアート

に見えてしまいました。

2009.2.18 [水] 春のインテリア

今年度も恒例の撮影シーズンがやって参りました。

何でもそうですが
ひとつのものを作り上げるのには
たくさんの人とたくさんの時間がかかるのですよね。
それでも起こる突発事故。
だからこそいいものができあがったときの達成感は並々なりません。

*** *
実際には一気に寒さが戻ってきちゃいましたが
春を感じるお写真など。

2009.2.8 [日] 春のひざし

いい天気です。
立春を過ぎたせいか、本当に日ざしがきらきらしている気がする。
そろそろ梅の便りも聞かれるころだなあ。

そんな穏やかな日は布団干しと洗濯日和でもある。

*** *
昨日、久しぶりに居留地をぶらぶら。
やー、街って変わるもんです。
あちこちに新しいお店がいっぱい。
春気分あふれる装いのウインドウ。
うーん、もう少し春らしい色を入れればよかった。
明るい色とあわせたらまた印象が変わるだろうな、この無地紬帯。

2009.2.7 [土] 居留地の月

大丸神戸で開催されている白洲次郎と白洲正子展へ。
そんなにメジャーじゃないから、となめていたら
入り口あたりは長蛇の列。
えー、そんな人気だったの。
やっぱり出身地だからみんな興味あるのかなあ。
ちなみに次郎さん、
高校(もちろん旧制時代ですが)の大々先輩でした。

展示はそれなり。
どちらかというと正子より
次郎のコーナーが興味深かったような。

一緒に行った連れはまったく白洲夫妻のことは
知識も興味もなかったようだけど
唯一車好き、のポジションで
次郎がヨーロッパ留学中にストラッドフォード伯爵と
大陸を南下しジブラルタル海峡まで走行したことは知っていた。
そして「百貨店でするにはぴったりの企画だよね」って。
はは、そうねえ、いいものを百貨店で買いましょう、か。
すごい文化度の低い発想だけどそれもありか。
個人的には正子が着ていた着物を使って装丁した「白洲正子全集」が気になりました。
こちらは展示ではなく販売してたもの。

NHKでスペシャルドラマが放映されるそうですね。

*** *
ほぼ満月に近い月。
あたたかな夜でした。

2009.1.29 [木] 消費意欲

購買マインドが冷え込んでいる世間様と違って
どうも去年の秋ぐらいから消費活動が活発な自分。
そろそろ会社と同じく経費節減モードに入らねば
破綻します〜

*** *
その内のひとつ。
ちんぎれやさんで買った数奇屋袋。
少々予算オーバーであったのだが
せっかくならと一番先に目に留まった古更紗裂のものを。
色合いといい丸い模様といい、なんかヒマワリを連想しちゃいます。

2009.1.26 [月] 猫も好きですが

犬も好きです。
特にこの手の仔が。
柴犬だっちゃんへ

そういえば、みなさんの周りには柴に似た顔の人っていません?



サバサンド、やっぱり人気だったのか!
ぜひ今度ご一緒しましょう。
「ねぎあな」もうまいっす。

2009.1.23 [金] サバサンド

新人のバンドとかではありません。
お初天神そばにある酒肆 門で出される名物料理です。
初め聞いたときは
「え〜、飲み屋でサンドイッチ?」
なんて全然怪しがっていたのですが
どっこい、これがお酒にもぴったり。
(たぶんワインでもいけるかも)

中身は正真正銘の〆鯖がトーストされたパンに挟まれているのですが
赤カブ・紫蘇・粒マスタードなどとミックスされて
そりゃあ、うまい。

気になったので調べてみましたが
トルコにも庶民の味として「サバサンド」はあるらしいけど
焼いた鯖の切り身を単にホットドッグ用のパンに挟んでいるだけのよう。
あくまでもこちらのお店のオリジナルらしい「サバサンド」。
あー、また食べたい。

もちろんその他の魚料理もうまかったでした。
日本酒党にはたまりませんな。

2009.1.20 [火] わくわく感

日曜日、組香の初会後昼食を食べながら。
アメリカの方と結婚されているその女性いわく
ほんとに今、アメリカ国民はエキサイティングな状態らしい。

そうだよなあ。
今までとは違う何かが期待できる。
自分達が選んだ代表だぜ、
なんて国民としては誇らしいことだろうし。
いろいろありますが、やっぱりアメリカって国はすごいのかも。

2009.1.18 [日] お香初会、初当り

いつもの友人と一緒に泉山御流の初会へ。
着物を着だした頃に、着る機会のひとつして
お誘いを受けてから、年に一度の体験。

今回の組香は「菅家三友香」。
まず御神獣・御神木・御神鳥、三種の香りを聞き、
その後出てくる三種の順番を当てるもの。
丑年にちなんでそれぞれ牛、梅、鷽と記入。
鷽という字なんてむずかしくて書けるのかな、と言ってたら、
昔の人は学の冠部分のむずかしいところを「ヨメヨメ」と覚えたらしい。
鷽も上部の冠部首は同じように書いて下さいね、とのこと。
ちなみに今回の組香の中では鷽(うそ)は鶯のこととらしい。

年に一度ではなかなか自分のものにまでならず、
いつも緊張のあまり手に汗びっしょり。
でもなんと今年は5回目にして初めて当りました!

嬉しいなあ、とにんまりしていたら
ベテランの友人に「今回は簡単すぎ!」と
きっぱり言われてしまった。
いいんだもんね。どうせ入門者だから。

*** *
椿の小紋に洛風淋ではと言われて購入した袋帯。
全通なので柄を気にせず締めれて楽チン。

2009.1.17 [土] 14年目

へえ、森山未来君って神戸の出身だったんだ。

10歳で被災。
NHK関西ローカルだけど地元で撮った
ドキュメンタリーが3月に放映されるそうだ。
番宣(NHKではそうは言わないか)の中で
関西弁をしゃべってる姿を見てちょっと違和感、
少し親近感。

2009.1.12 [月] 寒い中、第二弾

本日は谷町九丁目にある高津宮の「とんど祭り」へ。
目的は元憂歌団・木村充揮のライブ。
あんまり東京ではメジャーではないだろうけど
地元大阪ではお馴染みの人。
しかも「ただ」でっせ!
(すいません、下品で)

本当に老若男女がわいわい集まっての青空ライブ。
めちゃくちゃ寒いにも関わらず、
相変わらずのノリのステージに
気分は、ほっか、ほっか。

ありがとー!!

*** *
ステージではライブの前にいろいろ催しが。
目の覚めるような浅葱色に紅色で描かれた葵の葉。
そして赤と青の麻の葉模様の半巾。
絵に描いたような『ちんどんや』衣裳ですが個人的には好きだなあ。
ちんどん、ってこの鐘と太鼓の名前からきてるのですってね。




振袖姿。
大阪の街ではそんなに見かけませんでした。
でもあの晴れ姿の後ろにはみんなの支えがあるんですよね〜
皆様ご苦労様でした。
でも、若いお嬢さんがきれいに着飾っているのは
ほんに目の正月です。

2009.1.11 [日] 寒い中

京都高島屋で行われている浮世絵ベルギーコレクションへ。
東京で開催されているときに「行きたいなあ…」と
思っていたので、あわただしい中、何とか時間を取って。

精緻な筆使いの華麗な春信にうっとりして、
国芳のおちゃらけに笑いました。
実は浮世絵って着物を着るまではほとんど興味なかったのだが
西洋の絵画やモダンアート、果てはコミックに通ずる(というか原点かも)ものを発見してからはずいぶん身近に。
食わず嫌いはダメですね。

せっかく京都まで行ったのでちんぎれやと鳩居堂に。
来週の組香の初会用にと、袋物と懐紙を購入。
京都でもたくさんのえべっさんの笹を持っている方に遭遇。
ちなみに京都・大阪は叩いてえべっさんにお願いするが
西宮ではこの風習はないのですよね。

*** *
きゃあー、てな感じの金魚のあたふた。
笑えますな。

2009.1.10 [土] しょうばいはんじょでささもってこーい

今宮戎に行ってきました。
西宮には行ったことがあるのだが
こちらは初めて。

商売をしているわけでもなく
普通のサラリーマン家庭だったので
あまりお馴染みではなかったえべっさん。
でも、つい歌声に踊らされて笹に二つほどつけてもらってました。
さすがに商売上手やん。
たのんまっせ。
今年は自力だけではなんともなりそうにないので
他力本願もしなくちゃ。

*** *
実は西宮神社が総本社だと聞いたことがあるのだが
笹は西宮はフェイク、こちらは本物。
どうしてなんだろう?

2009.1.9 [金] お正月祝宴のこと

さて、二日に行われた大学の友人の結婚式。
まあ、この年になると友人として出席なんてめったにありません。
実はばらしちゃいますが彼女は二度目。
(いいよね、今の時代。)
御相手は初婚。
なので新婦側はこじんまりというつもりだったらしいのだが
新郎側の思いでいわゆるホテルでのオーソドックスな披露宴と相成ったらしい。

ちなみに新郎はふたつ上のお年だったので
集まったご友人はすでに社会の中でのそれなりの肩書きの方ばかり。
夫婦揃って親戚の方が少なかったせいか
ご本人の希望だったのか披露宴に参加したメンバー全員で写真撮影。
しかも新婦側は御母上しか列席されなかったので
なんと、本当ならば親族が座る一番前の席に座らしていただきました。
もうひとりの着物の友人と二人だったのですが、
いやあ、恐縮でした。

ほとんど同窓会状態の披露宴。
なかなか若いカップルではできないほのぼのとした
祝宴ですてきなひとときを過ごさせてもらいました。

*** *
こちらが例の帯です。
黒地に花唐草模様。
この日がお初でしたが、めちゃ締めやすかったです。
着物は母がきていた訪問着。
綿菓子のようにデフォルメされた梅が可愛いのです。

2009.1.7 [水] 2009年あけました。

丑年です。
今年は父が年男。

マイペースなのかわがままなのか…
まあ、仲良くやりましょう。

皆様今年もよろしくお願いいたします。

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