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2015.9.29 [火]
ルアンパバンーーーラオス×西洋
アジアの手工業品は、結構欧米人がプロデュースしていることがある。
今まで行ったベトナムやタイでもそういったスタイルの製品は、その地に根付いた手技を活かしながら洗練されたデザインエッセンスが加えられて、観光客を中心に受け入れられている様子だった。
ラオスでもやはりそういったものづくりはあって、そういった商品を扱う店は街中に何気なく溶け込んではいるが、なんとなく地元のお店とは違う空気が漂っている。
中でも一番際立っていた、つまりラオスっぽくなかったのはホテル近くのメインストリートにこじんまりと佇ずむ「カルソーラオ」。織物だけじゃなく、木工品も置いていて、どれもこれもシックなことこの上ない。
ラオスの織物はだいたい素朴なつくりの高機で手織されているので、細かい織りやパターンを多彩な色を使って織り手のセンスとテクニックで作っていくものが多い。
ところがこちらの織物は凝って入るけれど、ぱっと見はシンプルなパターンをグレイ・ブラウン・ベージュを中心にしたニュートラルなカラーで織り上げている。
エスニックからは程遠いちょっと都会なテイストなのだ。しかも織りの密度がものすごく細かくてしっかりしている、けど纏うとしんなりとしていてドレープ性も抜群。
残念だったのはかわいくないを通り越して“失礼”な価格だったし、ショップのスタッフも愛想が悪すぎ。こんなところでも関西人の癖が出て「客あっての商売ちゃうの!」と結局何度か足を運んだものの何も持ち帰らず。
実は2日目ぐらいに気がついたのだが、このお店のクッションやショール、そしてお皿などは泊まったホテルに備品として使われていた。
買わなかった(えなかった?)けど、毎晩しっとりした手触りのショールの風合いは堪能。もうちょっと可愛いお値段と店員さんだったら手に入れたかも。
=====
このフレーム使いは自分でもできそう。すべて同じトーン、無彩色というところが凡人とは違うあしらい。
まるでヨーロッパのインテリアショップのようなディスプレイ。もともとは住まいだったところをリノベーションしたと思われ、1、2階ともショップスペースのゆったりとした構成。
15/9/30
みにひつじ
なるほどねえ。失礼な値段、ねえ。ふっちやんの心の声が聞こえてきました・笑! ホテルで商品は検証出来てるのも流石でございます。
外資が貪ると、続かないと思うけど、やはりなかなか素敵なデザインだとそろも勝るのかしらねえ…。さらなるレポート希望!
2015.9.28 [月]
ルアンパバンーーー布のこと
なぜ、ラオスか?
それはもちろんこの国の布が気になったから。
もともと世界各地のファブリックス=布は大好きだし、この数年、着物の世界でも「ラオス」は注目されている国。
そして首都ビエンチャンじゃなく、ルアンパバンにしたのは「北部の方が素朴な織物が多い」と聞いたから。
でも内戦の混乱でそういった織物地域分布図は結構なくなっているようで、実際ビエンチャンで北部系のものが織られていたりもするようだった。
まあ、タイでもバンコクは行かずにチェンマイで正解だったし…、という感覚で、ルアンパバン行きに。
実際に行って見るとーー
ラオスの人にとって一番身近な布「シン」。ラオスエアの制服はあざやかなブルー、学校の制服は黒に白の模様のシン、と象徴的に扱われている以外にも、結構日常的に着られていた。
日本でいうと京都みたいなところだから観光対策かと思うと、朝市のおばちゃんも着ていたりするので、そんなこともないようす。
下世話な話だけど、いったいいくらぐらいするのかなと市場に行って確認したら、木綿のもので150000kip(2000円ちょっと)ぐらいからある。(ちなみにナイトマーケットで買ったシルクコットンのシン生地は80,000kipだった)
シルクは現地でも高級品でどーんと値段があがる。外国人価格になっていることもあるだろうけど、だいたい100ドル以上と言われた。
もちろん、こういった普通に着る範疇からはずれるいわゆる「お土産」「コレクション」的になると値段は上限ない。
そして今回一番惹かれたのは郊外にある織物村の工房ショップに置いてあったシン。普通は裾10cmぐらいか、あるいは上まであってもパネル柄になっていて、だんだん大きな飛び柄になっていくのが多いのだが、ここでみた一級品は腰のあたりまで総柄で細かい柄がぎっしり。スタッフによると約1ヶ月かけて作ったもので色違いもなし、これだけだと言っていた。すごいなー、いいなー、欲しいなあ、と思ってプライス見てみるといちにいさん…、えー何桁なん? ぎょぎょ、6000万kip! 約9万円!!
さすがにこれは超一級品だったようだけど、他にも伝統的なパターンから、モン族刺繍風のカジュアルなものまでいろいろ。この工房では昔ながらの技法とパターンを使ったものもあるが、結構オリジナルのものに力を入れていて、お土産的に並べているスカーフもからみ織りっぽいものや、バックカットで糸をだしたものや、デザインが凝っていた。
さて、結局興奮冷めやらず、頭を冷やす為に工房を一旦出て織物村を一周。帰り際にもう一回寄って、藍色で格子織り模様のクッションカバーを分相応にひとつだけ購入。さりげなくシックな雰囲気が素敵なイメージです。
=====
そこそこなお値段の布にも関わらず、お店の外にぶら下げているあっけらかんとしたディスプレイ。その辺がラオスらしい。
残念ながら今回の一番お気に入り、写真撮りわすれてしまった。
15/9/29
むかし桜
布好きの面目躍如!ですね〜 楽しい旅だったようで、よかったですね。
掲載の写真も、読ませていただいても、布好き度は高いとは言えない私でもワクワクします。 続きがあるのかしら? 次は..と楽しみにしていま〜す。
ふっちゃん
長い駄文、読んでいただいてありがとうございます! 去年末のラオス布の会で厳しい時代のお話しを聞いていましたが、今は力強くも長閑な暮らしのようでした。書き出したらとまらないけど、忘れないようにまた記しますのでお楽しみに〜
みにひつじ
わ、待ってましたよラオス日記! ぜひ続けてお願いします〜
2015.9.27 [日]
ちょっとした思い出
木曜日早朝に成田着。
その後新幹線にて帰神。
最初は成田発着かあ、とマイナス気分な自分。
でもお金は少しかかったけど旅行のおまけと思ったら結構それも楽しかった。
=====
成田で見つけた
MERI
のショップ。
「たびするあし」ってコピーが「いってらっしょい」って言われてるみたいだった。
2015.9.19 [土]
布がらみ催し
●9/9〜10/18
海峡を渡る布
@大阪歴史博物館
実は歴史専攻なので、こちらの常設展示もじっくり見たいのですが、中々チャンスが。
こちらは行けないけど、魅力的な催事。
11月にはまたキリム展もあるそう。
●9/19〜23
糸つながりの会
@鹿ケ谷山荘
すっかり涼しくなってきたので、着物でおでかけしたいものです。
さて、明日からラオス。
どんな布との出会いがあるかな。
2015.9.17 [木]
もういっちょ
広島県観光課はこんなのを。
http://hiroshima-welcome.jp/...
2015.9.15 [火]
最近気になる地方のあれこれ
こんな動画を偶然知る。
https://www.youtube.com/...
シックな映像に、囁くような語り、そして最後のオチ、まで。へえー今時の地方都市はいいもん創るんだなあ、と感心。
でも、実際はここ出身の電通マンが製作したんだとか。
まあ、その心意気は素敵だけど、ほんとの地元発だともっと良かったのに。
そしてもう一つは山形県寒川市の
佐藤繊維
。
80年以上の歴史をもつニットメーカー。
自分たちの発想で自分たちのモノづくりを発信、したいと
こんな施設
をオープンしたらしい。
http://www.gea.yamagata.jp/
関西から山形はちょっと遠いけど、機会があればぜひ行ってみたい。
=====
あ、そして今気が付いた!
真楽10年です。皆様これからもよろしくお願いします。
すっかり、「着物」真楽メンバーからは落ちこぼれですが…
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