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本日の繊研新聞に掲載されていた横森美奈子氏のコラム。
10数年前に着物の魅力に目さめ、ファッションで培ったセンスを生かして独自のきものの世界を提案。
基本的にはリサイクルやオークションなど、気楽に求めやすいアイテムをベースにしたコーディネートがお好きらしい。
自称「きものの敷居を低くする会」会長として、なるべく多くの人に着てもらいたいと努めてきたという横森氏。
講演で初参加した、毎秋開催されている日本橋でのイベントに対してその内容に「今日的感覚・受け手感覚」がない、とぴしゃり。
手厳しい意見だけど、“未だに”旧態依然で、初心者を“見下している”ような態度は無きにしも非ず。
だって、同じように10年ちょっときものに親しんできた者としても、結局「イベント」か「制服」から出ていない気がするもん。
なくなる事はないだろうけど、これ以上裾野が拡がって、今までとは違う世界ができるんだろうか。
やたらに手軽に着られるようにというお決まりのコンセプトだけ踊ってはいるものの、商品をみたり、扱っているスタッフと話すとなじめない部分はある。
ここのところ、お手入れとかいろいろやり繰りを考えることが多くなり、自分自身も着物に対してちょっと過渡期に入った気がする。
さて、この先どう付き合うのか、そんなことをつらつら考えている近頃です。 |