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2006.11.17 [金] 

文楽の12月公演のチケットを受け取った帰り、久しぶりに表参道で下車して原宿瑞穂に大福を買いに行く。

和菓子が好きで、どこかに出かけるときには目的地近くにおいしい和菓子屋があるか調べて、できるだけ寄ったりする。

マニアほどじゃないけど、結構和菓子は好き。
話題になっていても、一度行った後に何度も訪れたお店はそんなにないけど、原宿瑞穂の豆大福はこれまで何度も食べてきた。
虎ノ門の岡埜栄泉も前は好きで時々買ったけど、瑞穂の豆大福のほうが好きだなぁと思うようになった。

表参道の駅からはちょっと遠い。
おなかを空かせてがんばって買いに行ったら、帰りはふらふら。
家に着いたらなんだか体調が悪くなってた(豆大福のために体調崩すって、何やってるのか・・・)。

そこまでしても買いたかった瑞穂の豆大福。
おいしかった。もっと買えばよかったなぁ・・・。

2006.11.9 [木] 

漆器が好き。
先日久しぶりに渋谷に行ったら職人展をやっていて、そこで漆器の小鉢を二つ買った。
毎朝食べるヨーグルト用の小鉢をずっと探していたのだ。

なぜ漆器の小鉢でないとだめかというと、スプーンが漆器だから。気にしながら使っていたつもりだったけれど、陶器の小鉢と一緒に使っているうちに、お気に入りのスプーンは塗りがだいぶ痛んでいた。やはり漆器スプーンには漆器の器でないと・・・。

今回買ったのは、かなりしっかりしたつくりの黒い小鉢。川連漆器。
スプーンは盛岡のものだけど、色がちょうどぴったりで、まるでおそろいで買ったみたいで、食卓に飾ってしばしウットリ。

買って以来数日、朝食ばかりでなく夕食にも登場。何を入れてもおいしそうに見えてうれしくなる。

漆器っていいなぁ。使っていると気持ちがほっとする。
飯椀もずっとほしいんだけど、気に入ったものに出会うのはいつになるだろう。

去年もこの職人展に行って、いいブラシを買ったっけ。
あのブラシで髪をとかすと、「ツヤがある」と人にほめられるので、やめられない。

作り手と直に話せる職人展でいい物に出会えると、ほんとに幸せだ。

2006.9.26 [火] 

体調を崩して、2ヶ月以上も日記を書いていなかった。
このひと月ほどは外出も控えていて、せっかくあつらえた帯も取りに行っていない(ま、どちらにしてもこれからの季節に使うものだからいいんだけど)。

せっかく秋がやってきたけど、着物、しばらく着られないかな・・・

2006.7.2 [日] 

昨日、銀座もとじのセールにいった。
このお店は、店員さんたちの着こなしや置いてあるものが好きで、時々覗いていた。覗くばっかりで、全然買ってなかったのだけど。

今回珍しくセールということで、「もしいいもののがあったら、買っちゃうかも・・・」という気分で行ったら、かわいい更紗の帯を見つけ、うーんと迷った結果購入。

値段は、セールとはいえ、やはり庶民の私には「安い」買い物ではなかったのだけれど、その帯が「嫌な理由」が見出せなかった。始めてみた時に、「私、これ買っちゃうのかもしれないなぁ・・・」って、感じてしまった時点で、買ってたんだなぁ・・・。

帯を買うと、キモノもほしくなるなぁ・・・。困ったものだ。

2006.6.3 [土] 

数年前に古武術研究者の甲野善紀さんが数回にわたって出演されたテレビ番組を観て、昔の日本人の体の動きが現代の私たちのそれとは異なっていたことを知り、また甲野さんの鮮やかで隙のない身のこなしを見て以来、日本に昔から伝わる武術を何かやってみたいと感じていた。
かといって、いきなりどこかの道場に単身でお稽古に乗り込む勇気と情熱もなく今まで来たのだが・・・。

ここに来てはじめたのが、「なぎなた」。

昔の日本人は現代人と違って、右手と右足、左手と左足を一緒に出すいわゆる「なんば歩き」というのをしていたそうだけれど(多分あまり手を振らなかったということなんだろうけど。ドラマ『新選組!』の山南さんの走りみたいに)、なぎなたの打ち込む動きもそれと同じ組み合わせの動き。右手を前に出して打ち込む時は右足が一緒に出る、左手を前に出して打ち込む時は当然左足。「うーん、伝統の動きなのね・・・」と、へっぴり腰でなぎなたを振りながら納得する。

頭で納得しても、この動きが現代人の私にはちょっと違和感があって、ちょっと気を抜くとすぐ変な動きになる。
あんなに長いものを振り上げておろすと言う動作も、これまでの人生であまり記憶にないので、ふらふらしてなかなかキリッと操れない。

でも、面白いです、なぎなた。

2006.5.27 [土] 

初めて寄席に行った。

寄席に行き慣れた方には笑われるかもしれないが、ちょっと不安があった。「ちゃんと楽しめるかなぁ」と言う不安。でも、これは杞憂に終わりました。初めは遠慮がちにくすくす笑っていたけど、いつの間にかその遠慮も忘れて。

落語のほかに、漫才、紙きり、端唄、ギタージョッキー(ギターを弾きながら漫談)と盛りだくさん。ばかばかしいなぁと思ったり、話に出てくる人を誰かの姿に重ねたり、「あるあるそいういう事」と相槌を打ったり、上手い言うなぁと感心したり、話に盛り込まれた「豆知識」的な話にちょっと驚いたりしながら、笑う。

昼の部のトリは春風亭小朝。私は落語に通じているわけじゃないけど、やはり初めの方に出てきた若手噺家より格段にうまくて、リラックスして話に引き込まれる。
寄席は歌舞伎と違って、着るものも気にせずに気楽に来られるのがいいところだと、小朝師匠が語っていた(「その証拠に、今日のお客様も何を着ていくか迷った形跡は全然ございません!」とか何とか小朝師匠に言われて、場内爆笑)。
確かに、東京の文楽よりさらに庶民的な雰囲気。

今回はたまたま混んでいたけれど、平日などはかなり空いているとのこと。池袋の演芸場は、いつ行っても座れるとか。
落語家の方が口々に舞台で仰っていた、「皆さん、寄席にぜひいらしてください!」。

折角日本にいるんですもの、寄席に行こう!
そして、今度は絶対キモノで!

2006.5.19 [金] 

17日、お休みをとって文楽へ。
何故か楽しみにしていた『艶容女舞衣』でうつらうつらと舟をこぐ私。「今頃は半七様・・・」とお園がつぶやくのは観たんだけれど・・・。あんなに楽しみにしていたのに。自分の気が知れない。

劇場で風邪を引き、二部の間中鼻水が止まらなくなる。

もう一つ楽しみにしていた『生写朝顔話』。嶋太夫さんの語りが炸裂、あえない悲しみに目をなきつぶして失明した深雪が、ずっと捜し求めていた恋人と再び離れ離れになり、大井川傍で狂乱する場面。
ふと床を見たら、嶋大夫さんが全身を使い、顔を真っ赤にして「放して!!放して〜!!!」と、悲しみのあまりに入水自殺を図る深雪を体当たりで演じていた。
その声を聞きながら舞台の人形を観ていたら、ジ〜ンときた。深雪って、私の想像と違って、実に激しい女だった。『生写・・・』気に入りました。恋人と結ばれる最後まで、本当はやってほしかった。

それにしても、やはり1日通しでみるのは、体力がいる。9月は『仮名手本忠臣蔵』の通し狂言。無理だな・・・。

2006.5.14 [日] 

5/11〜30まで開かれている「伝統工芸きものでおしゃれを楽しもう」展を見に、池袋の全国伝統的工芸品センターに出かける。着物好きの友人とじっくり見る。

無地の麻着物の反物が26000円くらいで売られていて、危うく買いそうになった。素敵だったけど、夏のキモノは一つあるのでここは我慢!

その後東武デパートの呉服売り場も見て歩く。ちょうど物産展をやっていて、久留米絣のブースでいろいろと説明を聞く。

正直言うと今まで、お値段の割りにあまり魅力を感じなかった久留米絣なのに、今回その魅力に気づく。説明してくれた方がとても自然に、品よく着こなしていたからかもしれない。

どんな衣服もそうかもしれないが、着物もただ反物で生地を見るより、実際に誰かが着ると、思いもよらなかったような魅力を放つものなのだなぁ。

同行した友人もすっかり久留米絣に魅せられて「危なかった、あとちょっとで買いそうだった・・・」とつぶやいていた。

2006.5.13 [土] 9:47 pm

一昨日、地下鉄構内に“17:30から永田町駅構内で文楽ミニ上演会”の旨のポスターを発見!
ところが直前の用事が長引き、17:30に銀座を出発。人目もはばからず汗だくになりながら会場(乗り換え通路の一角)に駆け込んだ途端、「皆さん、ありがとうございましたぁ〜」の司会者の声と共に上演終了・・・。
舞台から降りて去っていく吉田和生さんを間近で見られたのはうれしかったけど、くやしぃ〜!あと5分早ければ!

国立劇場の5月公演は12日〜28日まで。今回も土日チケットは取れず、平日に行ってまいります。

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