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KW登録もしてみました。
あまりにも暑くて、のらりくらりとした週末を過ごした、その中での戦利品?の一冊。
家にいても暑苦しいので出かけた喫茶店で、読んでいた雑誌で紹介されていたのでそのまま書店へ行って購入。
幸田文さんの作品「きもの」から始まり、青木玉さんや奈緒さんのエッセイも、きものを扱う文章がとても好き。
ただ買った作っただけでなく、昔も今も日常の中で交わされる「着ること」と「維持すること」…
我が家も母と私の間でよくこういった会話が交わされて、親戚から戴いた着物(たいていは遺品<笑)やリサイクルで見つけたお値打ち着物など、そのまま着ることは滅多にない。
まず最低限、洗い張りをしてもらって仕立て直す。
(まったく同じ寸法でない限りは仕立て直さないとどこか体に合わない…多少着付けで調整できるとはいえ、それが着崩れの元というのが母の言)
しみ抜きはもちろん、色褪せたものは色を乗せたり、裾周りの汚れの落ちないものは羽織に仕立て直したり…
新品を誂えるよりも、悉皆と仕立て直しで甦らせて着る着物の方が多いくらいであるが、取り次ぐ呉服屋さんは嫌な顔せず引き受けて下さる。
…曰く「これも御代をいただいてやることですし、こういう仕事も戴いて続けていかないと」
そう快く言っていただけるお店と付き合っていけるのは、もしかしたら幸運なのかもしれない。 |