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光に透けた藍染の布、風にそよぐ青い糸を眺めていると
とても穏やかな気持ちになります。
藍の染液は生き物
一瞬見える緑色も空気にふれたとたん
たちまち青く変化していく不思議
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級照る 片足羽川の さ丹塗の
大橋の上ゆ くれなゐの 赤裳裾引き
やまあゐもち 摺れる衣着て ただひとり
い渡らす児は 若草の夫あるらむ
萬葉集に一首だけ詠まれている
「やまあゐ」は日本の自生種
青藍色素をふくまないため、いま伝わる藍染とは
染色方法がことなる・・・らしいです。
写真は今年のGW、春日大社「萬葉植物園」で見た「やまあゐ」
もう小さな花をつけていました。 |