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2007.11.10 [土] 寸松庵色紙 |
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京都 鹿ケ谷にある「泉屋博古館」で開催されている
『京の名筆ー受け継がれる王朝の書』に行ってまいりました。
「寸松庵色紙」は古今和歌集を書写した歌集の断簡で
現在40点ほど確認されています。
そのうちのひとつ、『寸松庵色紙「ゆうつくよ」伝紀貫之』が
今回の展覧会で見られるのです。
なんだか初恋の人に会いにいくような期待と緊張感
墨の潤筆とかすれよる立体感 連綿の美しさ
上品で美しい線と優美な空間が、
ちいさな方形の中に広がっています。
ああ、やっぱり好き・・・。
「古筆手鑑」も一見の価値あり |
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2007.11.6 [火] 手向山八幡宮 |
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このたびは 幣もとりあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに
ご存知、菅原道真が行幸の際
奈良東大寺山内の手向山で詠んだ歌です。
この和歌を詠んだとき“腰掛けた”と伝えられている「石」が祀られていて
今年の春は、何度この「石」を拝みにきたことか・・・笑。
今年も、もうひとり受験生がいるので
また ここへ通うことになりそう。
・・・・・・・・
写真は去年写したもの
今年の紅葉は、少し遅いようです^^
* * * * * *
「鹿男」って、どこかで聞いたような?と思っていたら、
あ〜れまあ!何ともローカルで、突っ込みどころ満載なあの小説じゃありませんか! |
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2007.11.4 [日] テーマは“芸術の秋” |
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NHK BSハイビジョンのメインテーマは「芸術の秋」
昨日は「奇跡のエンターテインメント 国宝“信貴山縁起絵巻”の大宇宙」
そして今晩 放送されたのが「タイムスリップ伴大納言絵巻」
明日から、四夜連続で「天才画家の肖像」と題して
俵屋宗達、喜多川歌麿、歌川国芳、狩野永徳といった江戸期の絵師が特集されます。
11月10日11日には、「にっぽん心の仏像」があるし
しばらくはテレビっこ(テレビおばさん)になりそう。 |
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2007.11.3 [土] 春日大社・神苑 |
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秋晴れの文化の日
春日大社の万葉植物園内にある神苑に行ってまいりました。
神苑の浮舞台では
南都楽所(なんとがくそ)による「舞楽演奏会」が開かれ
管弦の部による雅な調べと、舞楽の部による華麗な舞を
見せていただきました。
「長保楽(ちょうぼうらく)」は、右方4人舞
獅子の刺繍が大変豪華で美しい“蛮絵(ばんえ)装束”に
“巻嬰冠(けんえいかん)”という被り物を着してまう舞で
春日若宮おん祭りにも、奉納される 春日大社にゆかりのある舞楽なんだとか。
これまでにも何度も雅楽に接する機会があったのに
あんまり興味がなかったのですが
月末に春日大社の神職さんから、舞装束についてお話を聞かせていただけることになり
俄然、興味が沸いてきました。うふふ、楽しみ^^ |
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2007.10.15 [月] 秋のお茶会 |
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ご縁を頂いているお寺でのお茶会に
今年もお声をかけて頂き出掛けてまいりました。
青い空に輝く大仏殿の鴟尾
いつ来ても、大仏さまは優しく迎えてくれます。
・・・・・・・・・
さて、今日は 素敵なお友達とご一緒させていただいたおかげで
とても珍しい体験をしました。
中門をくぐると、突然 若い男の子たちに囲まれ
「シャシントラセテクダサイ!」
(中国の方?韓国の方?)
若いFちゃんに その場をまかせようと、
おばちゃん2人は後ずさり。
でも「イッショニ、イッショニ」
って、若い男の子に囲まれて写真をとられてしまいました(大笑)
たぶん修学旅行の高校生。
せっかくの日本の思い出が、こんなおばちゃんでいいのだろうか(-_-;)
おばちゃんは、君達のお母さんと同じ位の歳なんだけどなぁ(笑) |
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2007.10.11 [木] 秋篠寺へ |
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午前中の雨もあがり、
雲間から青空が見えてきた午後 秋篠寺を訪ねました。
「あきしのでら」
しとやかな美しい響きの名前
そのゆかしい名前にふさわしい、緑深く静かに佇む御寺
山門をくぐり 雑木林を歩いていくと
木々の足元には、輝くような“苔の絨毯”
雨にあらわれた木々の緑
たっぷりと水分をふくんだ苔は、息を呑むほど美しく
ここが住宅街の中にあることを、すっかり忘れてしまいます。
伽藍創建時の遺構である国宝の本堂
御本尊は「薬師如来坐像」ですが
なんといっても有名なのが
堀辰雄が“東洋のミュウズ”と呼んだ「伎芸天立像」
かすかに首を傾けた「伎芸天」の姿は、とても魅惑的
この伎芸天に会うために この寺を訪ねる人が多いと聞きます。
美しい苔の庭と、伎芸天の優しい微笑み
後ろ髪を引かれながら、秋篠寺を後にしました。
境内を一歩、外に出ると
現実に引き戻される このギャップもまた
秋篠の里の ひとつの風景・・・ということにしましょうか^^ |
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2007.10.3 [水] |
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フーさんの“ぶどう染めのショール”
出来上がるのを楽しみにしていました^^
とっても綺麗!
やはり堅牢度はよくないのですね(フムフム。。。)
2年前の春、
春日大社の「砂ずりの藤」の花びらを集めて染めたスカーフ
艶やかな絹の上にうっすらと浮かぶ藤色
とても好きな色だったのに、いまはかなり薄くなってしまいました。
でも、それも“自然”をいただいているからこそ。
* * * * * * * *
奈良桜井市にある「纒向遺跡(まきむく)遺跡」で
溝の土の中から紅花の花粉が大量に発見
奈良では、大きなニュースになっています。
纒向遺跡は邪馬台国の有力な候補地のひとつ
魏志倭人伝にも「絳青けん(こうせいけん)」という
赤と青の絹織物が邪馬台国から献上された記述があり
この「絳」というのが真紅の色を指していて、
紅花染めのことではないかといわれているそうです。
魔除けなど呪術的につかわれた色、健康や再生を祈願する色
そして権威の象徴でもあった色
古の人々にとって“赤”は特別な色として崇められてきました。
紅花が渡来したといわれている時代を、さらに300年さかのぼり
3世紀にすでに色を出す技術が伝えられていた可能性が高なったのだそうです。
女王卑弥呼が紅花で染めた衣装を、実際に身に纏っていたのかもと想像するだけで
ワクワクしますね^^(私だけ?) |
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2007.8.26 [日] 金魚のまち |
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金魚の養殖が盛んに行われ、現在も金魚の一大生産地となっている大和郡山市。
「金魚のまち」をアピールするため始められた
「金魚すくい選手権」は いまや全国区のイベント。
ガードレールやマンホールの蓋にも、かわいい金魚のイラストがたくさん。
城下町の面影を色濃く残す郡山
白壁の蔵や連子格子の民家が続く町並み
「昔の景観を残そう」などという、気負いなどまったく感じられない
ごくごく普通の暮らしが作り出している風景
かつて“藍染流し”が行われた掘割の溝には
いまは金魚がスイスイ〜。 |
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2007.5.25 [金] 藍染め |
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光に透けた藍染の布、風にそよぐ青い糸を眺めていると
とても穏やかな気持ちになります。
藍の染液は生き物
一瞬見える緑色も空気にふれたとたん
たちまち青く変化していく不思議
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級照る 片足羽川の さ丹塗の
大橋の上ゆ くれなゐの 赤裳裾引き
やまあゐもち 摺れる衣着て ただひとり
い渡らす児は 若草の夫あるらむ
萬葉集に一首だけ詠まれている
「やまあゐ」は日本の自生種
青藍色素をふくまないため、いま伝わる藍染とは
染色方法がことなる・・・らしいです。
写真は今年のGW、春日大社「萬葉植物園」で見た「やまあゐ」
もう小さな花をつけていました。 |
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2007.5.2 [水] |
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「春・京・筍会」
ほんとうに楽しい一日でした。
でも、やっぱり家族の食事が心配で、
早々においとましてしまいました。
晩御飯は、また“筍”
私だけおいしい筍料理を頂いちゃったんで
ちょっと後ろめたかったの。
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5月4日、NHK「美の壷」 春特集 奈良・大和路
奈良漆器や墨など奈良の伝統工芸も紹介されるようです。 |
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2007.4.21 [土] ニアミス |
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BSジャパン「山口智子 手わざの細道」
頑固が服を着ているような職人さんたち
あれ?うちにも同じようなひとがいるね^^>お義父さん
“損な職人”
お義母さんは笑いながら、そう言っています。
すごくいい夫婦です。
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3月14日、東大寺のお水取り
私が見ていたすぐ近くに、山口智子さん吉岡幸雄さんがいらっしゃったとは。 |
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2007.4.19 [木] |
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私も「眠狂四郎シリーズ 」見ています^^
「円月殺法」にくらくら〜(笑)
柴田連三郎氏の「眠狂四郎」シリーズ
日本男性には、ぜひ読んでいただきたい。
ニヒルな男性が増えるに違いありません。 |
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2007.4.12 [木] |
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4月3日の新聞の寸評にこの記事が載ったとき「?」と思ったの。
〜日本語には、美しい言葉がたくさんあります。
言葉には、言霊といって、魂があると信じられていました。
美しい言葉の切れ端を、たくさん心に集めるだけで、
魂が輝きだすかもしれませんね。・・・・〜
(山下景子さんの「美人の日本語」より)
最近、日本の古典がまた注目されはじめ
繊細で多彩な言の葉に、関心が寄せられるようになってきたと思っていたのだけれど。 |
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2007.4.11 [水] 奈良九重桜 |
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薄紙を幾重にも重ねたような柔らかな花片をもつ
小さな小さな山櫻
軽やかで、儚げな一重の桜が好きだったけど
春の光をさらに優しくしてくれる
こんな桜に最近は心ひかれます。
歌に多く詠まれた「奈良八重桜」はもう少しあと。
今、桜前線はどこまでいったのでしょうか。
奈良は花冷えの日が続いたせいか
いつもの年より桜が長く楽しめます。 |
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2007.1.3 [水] 楪 |
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明けましておめでとうございます
今年も穏やかな新年を迎えることができました。
初詣はいつものお寺へ
こちらの御堂や塔頭の注連縄には“楪(ゆずりは)”が用いられています。
新葉がととのったころ古い葉が落ち、
親子が世代を譲るかたちになることから
家系が絶えることなく続く縁起のよい木とされてきました。
家系うんぬんということではなく
先の時代の人達から私達が譲り受けたものはたくさんあり
感謝の気持ちとともに次の世代へ譲ってゆきたいものです。
中学生の頃、お正月に着ていたウールのアンサンブル
去年から娘が着てくれるようになりました。 |
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