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土門拳氏の写真展のチケットをたまたま手に入り、初めて「写真展」なるものを見に行った。
で、とある1枚の写真の目の前に立った瞬間に、涙がぶわ〜〜!!!と流れてきて、「え?何で涙が出るんだろ?!」と驚き、しかし目の前の写真に心奪われ、しばし立ち尽くした高校1年。
写真のチカラ、にすっかり魅了され、「写真って何だろう?!自分も撮ってみたい!!」と亡き祖父が使っていたカメラを手にする。
写真を撮り始め、荒木経惟氏を知る。
「うわぁ!おもろい写真撮ってるパワフルなおっちゃんだな〜!!」と、最初の衝撃とは違った衝撃を受け、また写真に心奪われる。
そして去年末、
東京都写真美術館で行われている写真新世紀という写真展を見に行った。
優秀賞「同類」という作品の前に立った瞬間、3度目の衝撃を受ける。
「なんて、丁寧で、まっつぐな写真なんだろう・・・!」
写真展を後にした後も、頭の中にはその作品のことでいっぱいで、とにかくどんな人が撮っているのか気になって気になって。
そうこうしてると不思議な縁で、その方と知り合うことになり、あれよあれよで飲んだりして。
写真はその人の心を写すとは良く言ったもので、ほんにまぁ素敵なお方で毎度毎度シビレるモツ。
そんでもって、人生不思議なもんですなぁ〜、と思うのであります。
ここで日記の本題へ。
3度目の衝撃をもたらした、
今写真界の若手で注目されている素敵な写真家:斎藤陽道氏の個展が本日より始まります。
会場は話題のアートスペース、3331です。
本当に素敵な場所で、素敵な写真の個展です。
是非是非、お近くに行かれた際はふらっと遊びに行って頂きたく、ご案内致しますです。
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以下、公式HPより引用。
A/A gallery第9回企画展 齋藤 陽道 『絶対』
http://www.3331.jp/...
日程: 2011年07月06日(水)〜2011年08月12日(金)
備考: レセプションパーティー 7月23日(土) 17:00-19:00 ※作家本人によるギャラリートークを行います。(手話通訳あり)
時間: 11:00-19:00
休み: 火曜日
料金: 無料
会場: 208 (A/Agallery)
アーティスト:齋藤 陽道
「絶対」って口をつく気もち、「それでも」って握りしめる気もちがシャッターを押した。太陽の下、顔かたちは溶けても、光そのもの、唯一無二の存在となる。
齋藤陽道の「絶対」は、光と偶然性が生む写真の根源的な力、新しい表現を指し示す。
姫野希美(赤々舎代表)
齋藤陽道は、国内外で広く活躍する写真家を多数輩出する新人写真家の登竜門、キヤノン写真新世紀にて2009年に佳作(飯沢耕太郎選)、2010年には優秀賞(佐内正史選)の受賞を果たし、また今秋には赤々舎よりデビュー写真集の刊行が決定するなど、今注目を集める期待の新進写真家です。
齋藤はろう者であり、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」に所属する格闘家"陽ノ道"でもあります。いくつもの顔を持つ彼に共通していることは、積極的に人を知ろうとするエネルギーであり強さ、優しさでもあります。
この度A/Agalleryで開催する写真展『絶対』は、そんな齋藤ならではのまなざしが「光」によって表現された未発表のシリーズによる初個展となります。ぜひこの機会にご高覧ください。
齋藤 陽道 Saito,Harumichi
1983年 東京都生まれ
2004年 東京都立石神井ろう学校 卒業
齋藤陽道 写真集 『感動』
2011年9月赤々舎より刊行予定
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余談ですが、
自分は写真撮るのは大好きですが、逆に自分が写真撮られるのが大嫌い、というか苦手なんす。
いつも撮られる時も、撮られた写真を見る時も良い気持ちがしないんす。超手前の問題なんですけどねw
斎藤くんに初めて会った時、「ちょっと撮らせて欲しい」と写真を撮られたんですよ。
後日、その時の写真を見せて貰った時に、
「うわぁ〜〜〜!!!」っと、まず最初に全てを拾われた様な気持ちで嬉しくて、
「うわぁ〜〜〜!!!」っと、次にワクワクする気持ちの波がドドドドドと押し寄せて、
最後に嬉しさとワクワクの気持ちが混ざって、泣きそうになったんす。
人生で初めての感覚。
とにかく、素敵なので是非足を運んで下さいまし!!
【写真】個展のDMと熟女。 |