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2008.9.29 [月] 10:22 pm

今朝、早起きしてテレビをつけたら織部特集が。
勝手に御縁を感じてうれしくなる。

 ※

野暮用で母校に行ってきました。18年ぶりだー。
街並みもキャンパスも懐かしかったです。

しかし東京は寒かった。
名古屋でも肌寒かったけれど、品川で降りたとたん、別の国に来たかと思いました。

無事、用を済ませた後は、ちょっとぶらぶらしようと思ったのだけれど…地図を忘れ。
携帯ウェブで確認しようにも、電池切れ。
なんてこったい。
しかたなく、おぼろげな記憶を頼りに、東銀座のらくやにたどり着き、そこから銀座方面へあてもなくてくてく…
しかし、着物に対しては嗅覚が働くのか(笑)、偶然呉服の名店の前を通りかかり、ウィンドウを堪能させてもらいました。
小さな路地のお店のウィンドウに飾られていた、梅原龍三郎画の高峰秀子像(じゃないのかな?)を帯にしたものに釘付け。
どんな人がデザインして、どんな人が締めるのだろう…?

 ※

ところで、地図を買おうと有楽町の三省堂書店に入ったところ、あるのはグルメ情報誌ばかり。
『京都きものmap・東京編』というか『東京きものmap』があったらいいのに!と切望しました。

2008.9.28 [日] 竹屋町裂

博物館の掛け軸などで見たことはあったものの、それが竹屋町裂という知ったのは、ご当地番組で「坪屋」が紹介されたのを見た時のこと。
あまりに麗しくて、いつか実物を見たい!と思っていました。

で、今回の職人展で出会ったのですが…トリコになってしまいました。

いただいたパンフレットによると、竹屋町裂というのは「平金糸・平銀糸を用いて紗地、その他の裂時に一工程、一工程手の技あで模様を繍い上げて」いくもので、茶道具、仏具、表具などに使われるものだそう。
現在では制作に携わる人が少なくなり、生業としているのはこの坪屋だけだそうです。

しかし、すばらしいだけあって、お値段も…

展示されていた仏壇用打敷は、10万円…
うちの打敷もくたびれては来ているけれども…買い替え時期とはおもうけれども…
御先祖様、甲斐性のない私を許してー。

そしてもう少し小さなものならなんとかなるか?と懐紙入を見せてもらうと、花と兎が刺繍されたものを発見。
ふたを開けると、そこにも花。
裏地は本能寺緞子。

イベント中はかなりの割引をしてくれるということもあり、思い切ってしまいました!

 ※

その後、鈴木時代劇研究所で竹屋町裂を調べたら、この名は、古田織部が中国から職人を呼んで京都竹屋町で作らせたことに由来すると知る。
おお、織部正〜
妙に納得、そして織部さんをより好きに(笑)

2008.9.28 [日] 

尾張さんと名古屋さん>Fさん日記
おおー。すばらしい♪

 ※

尾張名古屋の職人展 追記

えー。
覗くだけのつもりでしたが、それだけで済むはずがございません(爆)

ミシン刺繍組合(中部日本ネーム刺繍業組合)のコーナーで、販売されている手ぬぐい(これ自体かなり安かった)に名前を入れてもらう(刺繍は無料)。

ちなみに、展示されていた中に、すごい刺繍のカーディガンがあったので、「半襟を持ってきたら、あれ刺繍してくれます?」と質問してみました。
その場ではできないので預かって後日お渡しになるけれど、できるそうです。値段は柄の分量などで変動。


名古屋友禅黒紋付共同組合連合会の販売コーナーでは、名古屋友禅の手の込んだ型染小紋1メートル20�pのきれ(1,500円)を眺めて、
「こんな帯がほしーなー」とつぶやいていたら、
「この長さなら、工夫したらできるよ」と職人さんにアドバイスをもらい、財布のひもがゆるむ。
ああ、でもいつ作れるのだろうか…


愛知和服裁縫行共同組合コーナーでは、和装の若い女性が実演を、年配の男性が解説をしてくれました。
長年の懸案事項(手持ちの反物をどこで仕立ててもらうか)について相談してみました。
(いや、市内で頼んだこともあるし、免許を持っている知り合いもいるんですが・・・田舎ってしがらみが多いんですー。それに近所で寸法知られるのもネ・笑)
組合では和裁士さんの紹介をしてくれるそうです。

2008.9.27 [土] 9:16 pm

職人展を覗く。
うおー。長年気になっていた竹屋町裂の坪屋が出店している…!

有松絞りも、名古屋友禅・名古屋紋付も、知多木綿も、ミシン刺繍も、和裁士組合、名古屋扇子…などなどのブースもあり、楽しい。

各店舗は一畳〜二畳ほどの、屋台みたいなスペースなので、「技」の深い理解まではできないかもしれません。
でも、職人さんたちに質問できたりします。

実演、ミニ体験コーナーも楽しく。
(墨流し染め:600円、尾張扇子作り体験:500円、鏝絵実演など)

破格のサービス商品もあり。
(デパートで5000円くらい?なイタリア製生地日本縫製のバッグ3000円とか。同じく日本製ケリー風バッグ8000円とか。ガーゼハンカチ、手拭いなどを買うと無料でネームを入れてくれるとか)

明日(28日)までやっています。
http://www.meigiren.com/...

2008.9.27 [土] 小三治独演会

●夢八(柳家一琴)
●青菜(柳家小三治)
仲入り
●湯屋番(柳家小三治)

聞きたい聞きたいと思っていた小三治師匠。
まくらなしで始まった『青菜』は、淡々と面白かった。歩いている風情の、一挙一動の間がすてき。

しかし涼しくなってきているのに、なぜ『青菜』?
と思ったら、中入り後のまくらでたねあかし。
パンフレットに紹介された記事(堀井憲一郎氏が聞いた『青菜』の中で最長は小三治師匠の42分、最短は昇太さん14分、という『東京かわら版』の記事)を読んで、急遽決めたそうだ。
ちなみにこの日の青菜は39分。袖で図ってもらったという。以前のが42分だったというのは、きっと軽くまくらでもあったんでしょう、とのこと。

その他、自身の噺の覚え方(セリフでなく情景を覚える)から、40年やっていない『饅頭こわい』をちょっと、時事問題やらなにやらで、まくら45分。
なるほどこれが伝説のまくら…
いや、楽しかったです。
しかし私は朝早起きだったので、その後の『湯屋番』でウトウト…もったいないことした。

一琴さんも初めて聞いた。
大きな体を生かし、でも軽みがあって、楽しかった。

 ※

開演前はお囃子の録音が流れていたが、幕が開いたら、生のお囃子が聞こえてきた。
感動。
小三治師匠からも、上手なお二人だと紹介があった。

 ※

ところで昨夜に限ったことでなく、落語に限ったことでもないのだが。
客席で舞台に唱和されると、がっくりくる(大丈夫な部隊もあるのかもしれないけれど)。

「くらまからうしわかまるがいでまして」
と言う小さいけれどはっきりした声が、近くの席から何度も何度も聞こえたわけです。

息をつめて聴くのは好きではないし、どちらかというとゆるい感じは好き。
だけど、家でDVDやCDで鑑賞しているわけではないんだからさー。
初めて聞く人もいるんだからさー。
何もそこで唱和しなくてもいいじゃないかー。

2008.9.27 [土] 

Kさん日記に共感>どこで作ってもそれに近い作業を

「いいもの」だけを大切にするのでなく、どんなものも大切にできるようにしたい。

星野博美『転がる香港に苔は生えない』だったか『銭湯の女神』だったか(確認できず。いい本です〜、と前職場の先輩に貸したら帰ってこない)に、星野さんのお父さんが、100円ショップの商品を見ての言葉があった。

「こんな品でも、型から作って…大変な手間なのに、100円で売るなんて。いったい作った人間にはいくら入るんだ?」

それを思えば、たとえ100円均一の品物でもぞんざいには扱えない。

 ※

家にある古い麻の、太い糸で織られた紺がすりの着物。
誰が着たのかも、もう知る人がいない。

当時はありふれたものだったんだろうが、そういうモノでもきちんととっておいた昔の人のような気持ちで。

きものだけでなく。

普段着も(○ニクロだって)大切にしたい。

(が、そういう気持ちは現代では理解されにくいものらしく、若い衆に「その服好きなんですね」(=イツモオンナジヨウナカッコデスネ)」と言われる。きーっ。)

2008.9.25 [木] 6:52 am

昨夜は近隣の市で、さん喬・喬太郎親子会があった。
行きたい!
でも...と、ぎりぎりまで迷って、山積みの家事を思い、断念。

でも今夜は小三治独演会なのだ。うふふ。



堪能してきました。
しかーし、伝説のまくらはやはり長かった(笑)田舎の家に帰る私には嬉しいようなつらいような…

2008.9.24 [水] 

西江雅之先生、学生時代に講義を受けました。
細かいことはほんっと忘れてしまったのだけれど、楽しい講義だったです。
試験のタイトルは「あなたの周囲の文化人類学的現象について述べよ」というもの。
日常を見直す目を与えようとしてくれたのだろうかと思います。

Mさん、ご紹介ありがとうございます。図書館で新聞発掘して読むことができました。

 ※

沢村貞子の書いたものを読んでいて、矢島文夫先生(オリエント学者)はその甥御さんだと知った。

実は矢島先生のアラビア語の講義も受けたのだった…
でもリタイア(アラビア語は単位に関係ない自由選択科目だった)という、言語道断な学生であった。

けれど矢島先生の手作りのアラビア語のテキスト(当時アラビア語テキストが市販されていなかった)は今でも持っているし、訳されたものはその後愛読書になった。
落ちこぼれ=ワタシにも優しい先生であった。

西江先生の言葉を借りれば、矢島先生にも「出会って」いたのに、あの頃の私はちゃんとそれを生かせなかったのかと思う。
けれど遺された著作を読むたび、少しずつ出会えるようになっていくといいなあと思う。

2008.9.23 [火] 8:47 pm

彼岸花が咲きました。
子供のころ、あの花には触ってはいけないといわれ、惜しいような、ふしぎなような、こわいような気持ちになったことを思い出します。

2008.9.21 [日] 

篤姫を見るたびに、うーむと言ってしまう。
だって、被布の袖から下のきものの袖がはみ出ているのです。
呉服の間の者たちはどーしたの?(笑)

先回は、「おしゃれ工房SP」で紹介されていた、夏の礼装を着て篤姫が登場したのだけれど、「腰巻」姿ではなく普通の打ち掛けとして着用していたし。
(HPを確認したら、腰巻として着用していたシーンもあったらしい)
別のシーンでは、麻の帷子の上に、いつも着ている被布を重ねていたし。
なぜ?!

 ※

ふと見つけた、ALL ABOUTの中の少ない服でもおしゃれになる?という記事に感心する。
こんな風に服を選べるように、また直したりできるようになったらいいなあ。

2008.9.21 [日] 

眠狂四郎の時に雷蔵が着た黒紋付が、通常の黒羽二重ではなくて塩沢御召だったという記事を読み(羽二重だとぞろりとしてしまったので、工夫して御召にしたとか)、ビデオを見返してみる。
言われてみれば、なるほどそんな気が…

男性の紋付と言うと、どうしても羽二重と思ってしまう。
違うものもあると知ったのは、穂積生萩(能は後藤得三に、歌は折口信夫に師事した女流歌人。生萩は故郷のナマハゲからとって、折口がつけたそうだ…)の『人間国宝 後藤得三翁随聞記』を読んだとき(人間の痛みを書いた、いい本です)
はじめての稽古の時、後藤得三師が稽古用の木綿の紋付を着ていたという記述があった。

その後、うちの長持ちの底から見つけた何枚かの黒紋付の中にも木綿のものがあった。
礼装が着物であった時代には、皆が着物を着た代わりに、いろんな種類のものがあったのだろうか。

2008.9.19 [金] 

松坂屋本店の京都物産展を覗く。
おなじみの、ゑり正、宮脇売扇庵、かづら清…と見物して歩く。
呉服のみのやで、帯を見せてくださった、年配の男性の方の京ことば、言い回しが大変美しく、感動。

 ※
 
桂米朝『私の履歴書』、沢村貞子『貝のうた』と、自伝を二冊読む。
どちらも一気に読んでしまった。

米朝師匠の本では、枝雀さんについて語る、何気ないような言葉が。
沢村貞子の本では、政治闘争に巻き込まれるように加わり、挫折する、少女のような真面目な気持ちが。
どちらも切ない。

ところで沢村貞子は山本安英に影響されて劇団に入ったと書かれていた。
山本安英といえば『夕鶴』で有名で、私が大人になったころもまだ舞台に立っていたはずだが(見てないけど)、沢村貞子の先輩だったとは。かなりな長生きだったのね。

また、新築地劇場(山本安英らがいて、沢村貞子も入った劇団)で『蟹工船』をもとにした舞台を開幕しようとした時に、話をつけてあったはずの著者・小林多喜二らからの横やりが入り、開演が遅れた、というエピソードがあった。
自分たちの派の勢力を伸ばそうという策略だったらしい。
なるほど闘争というものはきれいごとではなかったのだと感じた。

2008.9.17 [水] 9:03 pm

形見の着物のことを書いたら、昔見たドラマを思い出した。
『外科医有森冴子2』の一エピソード(検索したら、『嫁姑ハサミが光る』というタイトルだったらしい)。

外科医・有森冴子(三田佳子)の担当患者である老婦人(南美枝)が有森を気に入り、着てほしいと着物を渡す。
有森は、これは一生懸命老婦人の世話をしているお嫁さん(高田敏江)が受け継ぐべきものだと返却する。
老婦人は不満げに受け取り、その後、着物を裁ちばさみでずたずたに切り刻んでしまう。
無残な姿の着物を見たお嫁さんは、「着物が惜しいのではない、私に渡すなら切り刻んだ方がましだと思われたということが、悔しい」と、有森に泣きながら言う。
しかし、しばらくして立ち直った嫁は、刻まれた着物をパッチワークにしてちゃんちゃんこを作り、老婦人に着せ、老婦人も嫁の根性に感服し、二人の距離が少し縮まる。

・・・と、そんな話だった。
なんかものすごい話だけれど、登場人物それぞれの気持ち、着物に対する気持ちに説得力があると思った記憶がある。
さすが井沢満の脚本。

このドラマで、もうひとつ印象に残っているのが、刻まれてしまった着物が、伝統的な柄の、一目でそれとわかる大島だったこと。
なんで大島が選ばれたのか…でも、確かに、他の着物ではその話にはふさわしくないかもしれない。

以前は何年かおきに再放送していたこのドラマ、最近見ないなあ…

2008.9.16 [火] 11:03 am

とあるSNSの招待状をくれた先輩にメールを出してみた。
で、返事をいただいたのだが、な、なんと、招待状はご本人から出されたものではなかった(驚)

先輩が登録したら、連動しているホットメールのアドレス帳に載ってる他の人にも招待状が自動的に出されてしまったと・・・それを防ぐ方法もあるらしいが、とりあえず登録を見送っていてよかった。

しかし、久々に連絡をとった先輩はものすごく元気だった。
最後にお会いしたときは、還暦すぎて中国の某大学に招かれて行く直前だったのだけれど、今は別のお仕事を楽しそうにしている。
あやかりたいものだ。

 ※

久々に『白州正子のきもの』を開く。
裾廻しにも独自の好みが反映されていて、楽しい。

そして思い出す・・・眠らせていた黄八丈(といっても、私のはモドキ)を仕立てるときには、この本に載っていたものを参考に、裾まわしを紫にしようと思っていたのにー!
なのに、すっかり忘れ果て、無難な色で頼んでしまった。
あああ・・・
達人でもない私には、無難な方がいいと思ったり。
でも、達人でないからこそ、達人にあやかってみたかったと思ったり。

2008.9.15 [月] 10:12 pm

祝!金メダル>車イステニス、国枝選手

2008.9.14 [日] 

西原理恵子さんと勝間和代さんの『最強ワーキングマザー対談』を読んでいたら、近年女性のスカート率が減っているという話題がでてきた。
勝間さんのコメント「ストッキングが伝線するから、管理するコストが高い」。
おお、私だけじゃなかったのね、そう思ってるのって!(笑)

この対談シリーズ、NGOのことやグラミン銀行のこと、発展途上国への援助についてなどにも話題が及んでいます。
シビアで具体的な話、それに対する現実的対応策についても語られており、そういう点でも面白いです。

 ※

パラリンピック、若い人の競技ももちろんだけど、48歳初出場銀メダル(アーチェリー)、60歳銅メダル(円盤投げ)にわくわく。
60歳の大井選手は次も目指すそうだ!

車イステニス、ダブルス(国枝・斎田)は銅メダル。
国枝選手は明日シングルで決勝戦。
走り高跳びの鈴木徹選手は5位。

2008.9.14 [日] 

大島の単衣を数ヶ月ぶりに着る。
祖母が嫁入りに持って来た大島は何枚かあったのだけれど、今でも着られるのは一枚だけ。

他のものは、何度となく洗い張り、仕立換えを繰り返されて、もはやそのままでは着物になおせない状態。
「はぎはぎ」で作ろうかとも思ったけれど、
「高くつくから、やめときな」
と、とある古着屋のおばちゃんに言われ、気持がなえてしまった。
(でもまだ諦めきれていないのだけれど)

私の寸法になおしたこの単衣も、かなり薄くてガーゼのよう。
もう数年したら袷にして、それでおしまいかな。

帯は春の月日荘のイベントで一目惚れして散財した、三橋工房の麻の名古屋帯を。
この春〜夏はこの帯しか締めていなかったような気がする。

 ※

着物はそうやって仕立て直し、受け継ぎ、というところが好き。
私はそうなのだが、全然違う人もいるらしい。
けれども、それはそれで潔いことなのかもしれない。

数年前、遠縁の人の家で飲んでいる時、お姑さんの形見を見てみる?と誘われた。
ちょっとはしたないか?と思わないでもなかったけれど、お互い酔った勢い、見せてもらうことに。

かなりの数を処分して、でもまだこんなにある、と開かれた箪笥の中には、手の込んだ大島の訪問着やら、誂えたという綴帯やら、ちょっとびっくりするような品々があった。
中でも80歳代半ば、人生最後に作ったという長襦袢が印象に残っている。
真っ赤な地に白い鶴が飛び交うかわいらしいもので、その年齢でそれを選ぶ気概、同じ女として見習わなくては、と思ったりもする。

ところで、それらの着物は持ち主の好みだったという元禄袖に統一、寸法もかなり小さい。仕立て直しも難しいらしい。
持ち主は、自分一代限りのもの、と思っていたのだろうか?
私にはとてもできないことだけれど、もったいないとも思うけれど、反面いっそ気持いい思い切りだとも思う。

2008.9.13 [土] 11:57 am

覚書

第58回【舞楽と管絃の会】公演
●主催:中部日本雅楽連盟
●2008年10月7日(火)午後6時30分〜8時30分
●名古屋市芸術創造センター(地下鉄「新栄町」下車)
●入場無料
●曲目 管絃:三台塩急   舞楽:埴破 打球楽 右方抜頭

2008.9.12 [金] 9:15 pm

『シネマきもの手帖』(森恵子、同文書院)を読んでいたら、『眠り狂四郎』のあの黒い着流しについて書かれていた。
はじめは黒羽二重だったが、ぞろっとした感じになった。
そこで、第二作からは塩沢御召に換えたのだそうだ。
また、やくざものをやる時と狂四郎の時では着物の寸法も換えていたという。
こんど見直すときに注意してみよう。

 ※

この本、絶版?同文書院のHPにも載っていなかった。
残念。

2008.9.11 [木] 9:18 pm

「HERS」を立ち読み(立ち読みばっかりしてるな、私・・・)
今回の「きもの こつと粋」のテーマは髪型。
和服時の髪型を「松・竹・梅」とわけて、TPOに合わせることを勧めていた。
で、この髪型が正統派で、うつくしい(正直なところ、一部、難しい・・・少なくとも私には無理、というのもあったけど)。
このページのためだけに雑誌を買おうかと思ったくらいだ。

 ※

先日の『おしゃれ工房SP』で紹介された「関口千恵」について、もっと知りたくなり、『日記が語る19世紀の横浜 関口日記と堤家文書』(横浜開港資料館)を読む。

関口千恵は横浜生麦村の名主の娘に生まれ、幼くして江戸に出て武家屋敷に奉公する。
成長して商家に嫁ぐが夫が病死、その後、夫の弟と再婚(昔はよくあったらしい)するも、数年で離縁してもらい、大奥勤め、その後故郷に帰るがたびたび大奥にもあがっていた。

読んでみると、いわゆる「封建時代の女」のイメージから遠くて、驚く。

ところでこの本の中に、千恵の死後、知人に形見分けされた品のリストが載っていた。
紋付、縮緬の小袖など、高級そうなものもある。
同時に、「はぎはぎ下着」「縮緬はぎはぎ胴着」「はぎはぎ小幅帯」なんてものがある。
「はぎはぎ」という表現に、どれだけ「はぎはぎ」だったんだろうと想像してしまう。

また「縮緬腰巻」というのも・・・腰巻も人にあげちゃってたのね。

昔はきものが大切にされていたというのは読んだことがあるけれど、なるほど本当だったんだなあと思った。

2008.9.10 [水] 9:03 pm

「七緒」熟読。
通信販売のページに、東京松屋の江戸からかみを使った文庫が載っていましたね。すてきでした。
うちのすすけた襖を張り替えたい気分がむくむく・・・

「クロワッサン」は立ち読みで(スミマセン)。「着物の時間」のコーナーには、吉右衛門さんが、濃い茶の結城縮に絽と紗の間のようなと説明されている羽織で登場。
か、かっこいい。意外な色の羽織ひもが、ぱっと全体を明るくしていて、さすが。

それにしても、そろそろ「着物の時間」をまとめたムックの第二弾を出してくれてもいいんじゃないだろうか。
 
 ※

図書館で「シネマきもの手帖」(森恵子、同文書院)を見つける。まだぱらぱらめくっただけだけれど、充実した内容(時代考証、衣装の見所についても書かれている)、写真図版も多く、おもしろい。
一緒に借りた「チョンマゲ江戸むらさ記」(ペリー荻野、ほりのぶゆき)と一緒に三連休のお楽しみ。

 ※

片付けをしていたら、昨年秋に名都美術館で開かれた「櫛簪秀品展〜華麗にして優雅なる胡蝶庵コレクション」のリーフレットが複数出て来た。

会期最終日くらいに行ったので、余っていた無料配布のリーフレットを係員の方に余分にいただいたのだった。
無料配布とはいえ、かなり見応えがあるもので、誰か、きもの好きな方にさしあげようと思ったまま、しまい込んでいたのだった。
・・・りすが埋めた木の実を忘れ去っていたような感じ?

どなたかご覧になりたい方がいらしたら、伝言くださいませ。

2008.9.9 [火] 9:29 pm

以前の職場の大大先輩の名前で、「hi5」なるSNSへの招待状が届く。
でも、周囲でこのSNSに入っている人がおらず、どういうものだかよく分からず、そのままに・・・

検索したら、どうも海外では有名なネットワークらしいのだが。

ひとまず、普通にメールでご挨拶することにしよう。

2008.9.8 [月] 9:51 pm

「七緒」見ました。
すてきです。吉田さんの作品をいつか生で見たいです。

ところでハートを射抜かれたページがもうひとつ。東郷織物のマリン?という感じのボーダー大島。
むやみに横縞好きなので、もう目が釘付けになってしまいました。

そして「七緒」別冊で、大久保信子先生の着付けの本が出るのですね(10月10日発売)。楽しみです。

 ※

思い出したらたまらなくなって、京都「下河原 阿月」の三笠を送ってもらう。
うまーい!
久々に食べたけど、ほんとにおいしい。けっこうなボリュームなのだけど、食べても後味すっきり。満足です。

2008.9.7 [日] 5:22 pm

パラリンピックの開会式のダイジェスト版を見る。
「ボレロ」、子供たちの群舞、聖火台への点火、見ているうちに不覚にも涙してしまった。

だけど、オリンピック開会式を見た時と同じく、やはりもやもや感もあり。

 ※

呼びつけられて、道無き道、洒落にならない山道を通って田圃へ。
萩やフジバカマ、すすきが両側から車体をこする。トンボやバッタが飛び交って、うっかり窓を開けると飛び込んできそう。
秋ですね。

 ※

P.Gウッドハウスの、ジーヴス&ウースターシリーズを読みはじめる。
第一次大戦後のロンドン、上流階級に属するバーティー・ウースター(ルックスは良さそう、「金のハートの持ち主」で、お金もあるのに「頭は残念」)と、その従僕ですべてにおいて完璧な「比類なき」ジーヴスのコンビが繰り広げる珍事件の数々。
勝田文が漫画化したのも面白いんだけれど、小説はまた面白い。
中野翠が『今夜も落語で眠りたい』で、ウッドハウスの面白さを落語のそれに例えていたけれど、そんな感じ。
軽妙洒脱とか、ユーモアってこういうことを言うんだろうな、と思う。

2008.9.6 [土] 

世田谷フィルムフェスティバル、今回は市川崑特集だそうです。
撮影に関係したものの展示(絵コンテ、金田一耕助のトランク、すけきよのマスクとか)の他、『おとうと』『細雪』『炎上』『ビルマの竪琴』『犬神家の一族』『黒い十人の女』などの上映会とトークショー(有料)もあり。

いいなー。

市川崑といえば、高峰秀子の『わたしの渡世日記』にも登場していた。若い頃、高峰家に下宿していたんだそうだ。

この『わたしの渡世日記』、すばらしくおもしろい!
そして、よくこの女性は生きてこられたなあ(“苦労”なんて言葉では言い表せないような、たいへんな人生)、よく生き抜いたなあと思う。

 ※
古いビデオで雷蔵の『好色一代男』を見る。
とことんアホで、女と見たら惚れて尽くす世之介は面白い。
女優陣もきれい。
んだけども、映画が製作された時代(1961年)の影響か、
「女がかわいそう」「侍が悪い(=社会が悪い)」みたいな台詞が出てきて、ちと興ざめ。

2008.9.6 [土] 6:43 am

おお、そういうお名前でしたか。>しょうさん
見逃していた名前がわかったので、検索してみたら、安直樹さんのHPがありました。
試合の動画も。

 ※

昨夜、ぽちっとテレビをつけたら、
教育テレビ 北京パラリンピック 限界に挑むアスリート〜進化する障害者スポーツの世界〜という番組が。
(再放送 9月6日(土) 17:00〜17:49総合テレビ)

北京パラリンピックに出場する日本の選手、その環境などを紹介していました。
義足で二メートル跳ぶ走り高跳びの鈴木徹選手、フェデラーに「自分よりも年間グランドスラムに近い」と言わせた車イステニスの国枝慎吾選手(確認したら、既に四大大会制覇、世界ランキング一位!)が紹介されていました。

番組中で言われていたように、スタートはリハビリだったものの、ハイレベルの選手は本当にかっこいいアスリートという感じです。

2008.9.4 [木] 8:35 pm

島根旅行、いいですねえ。
大好きなところです。

出雲大社からちょっと歩いたところにある稲佐の浜も、すがすがしくて、いいです。
あと、一畑電鉄に乗って宍道湖を眺めながら松江へ、とか。城下町の風情が楽しめます。
松江からバスに乗ったところ(小一時間?)にある、八重垣神社もすてきです。
松江の和菓子や、海の幸(湖畔の皆美館の鯛飯は感涙)ももちろんおいしいです。

その他、旅好き・山陰好きの友人が教えてくれた
山陰観光案内にいろいろと載ってました。



この地方を舞台にした錦織良成監督『白い船』、田舎の少年たちの冒険の映画(とか、若い女性教師の成長物語でもあり)で、地味な作品ですが、好きです。

2008.9.3 [水] 8:54 pm

今日の昼間も豪雨。
どうなってんだ。
新米は数日前に第一弾がとれたのだけど、その後、刈取り作業が進みません。

 ※

「いくさ語りの世界」語り・芸能と国際シンポジウムなんてのが。
絵解き、平家琵琶などの舞台も見られるようです。歴史好き、芸能好きにはおもしろそう。

 ※

『クローズアップ現代』の今日のテーマは「進化する障害者アスリート」。
びっくりすることだらけだったのだけれど、中でも驚いたのが、車椅子バスケットボールの世界。
スピードがあり、ダイナミックで、ファンもたくさんいるというのも納得できる。
イタリアではリーグがあって、年収一千万円を超える選手もいるんだそうだ。日本からイタリアに渡って活躍する選手も登場していた。
パラリンピックの放送を見るのが楽しみになった。

2008.9.2 [火] 8:25 pm

またしても大雨!
うちは降っていませんが、遠くの空がぴかぴか、花火の夜のように明るくなったり、暗くなったりしています。

2008.9.1 [月] 9:26 pm

関東大震災の日、台湾出身の友人のおじいさんは、奥さんを伴って東京に留学中だったそうです。
下宿先はそれほどの被害でもなかったものの、例のデマが飛び交いはじめて、不穏な雰囲気になり、知人の家の床下にしばらくかくまわれていたそう。

9月1日になるとその話を思い出します。
天災は防げないとしても、人災は防がなくては。

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