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日曜日に娘の大学の卒業式があった。
子供の卒業式なるものはこれが最後。
土曜日
卒業式前日。娘の袴姿の写真撮り。
貸衣装を受け取り、デパートの美容室&写真館を巡る。
それだけでもかなり疲れたが、私の本番は家に帰ってから。
翌日、私が着付けるため、娘の着物&袴を一枚づつ慎重にに脱がせながらしくみを勉強。
なにせ袴をはかせるのは初めてなのだ。
やはり本で読んだだけではわからないプロの技がいろいろ見受けられた。
それにしてもタオル5枚巻きが笑える。
日曜日
卒業式当日。
大学が遠いので朝は五時半に起床。
ヘア・メイクは娘が自分でやることになっている。
まずは私自身の着付け。
夫は「娘に着せて自分も着るのは大変だから洋服にすれば」というが、最近洋服を買ってないので着ていく洋服がないのよ。
30分で自分の着付け完了。やればできるじゃん。
娘の着付けも昨日のことを思い出しながら何とか完成。
もっときつくてもいいよ、と言われるが、人に着せるのはどうも力加減がわからない。
家族そろって、電車を3度乗り換えさらにバスにも乗って2時間かけて大学に到着。
夫も私も息子(兄)も娘の大学に来るのは初めてである。
入学式の時は身内に不幸があり娘に付き添えなかったのだ。
ほんとに周りになんにもないのね。
自分で望んだこととはいえ、こんなに遠い大学に4年間よく通ったものだ。
卒業おめでとう。
帰宅して、「なんだか脱ぐのがもったいないね」という娘。少しは着物に興味を持ったのだろうか。
私の若い頃の着物を着てくれたらいいなぁと思うのだが。
喜んで着せてあげるのに。
成人式の振袖も卒業式の袴も、写真取りはプロにお任せして、本番は無謀にも私が着せたのだが、自分で着るのと人に着せるのは全然違ってむずかしい。
他装を習いに行こうかな、などと考え始めている今日この頃である。
娘を持つといろいろと大変でもあり楽しくもあり。
とりあえず最後の卒業式が終わった。 |