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2008.8.31 [日] としま能

住まいの自治会活動で、フロアの廊下掃除が11時からあったが、天気がよくて幸いだった。
午後からは、池袋の東京芸術劇場中ホールの「としま能の会」に行って来た。
横浜能楽堂館長の山崎有一郎氏の構成・監修で、薪能から始まり、形態を変えて21回目という。
母に誘われて3年前から毎年続けて観ているが、普段の能楽堂とは違った楽しさがある。

舞台は、橋掛りが大分短いし、屋根がなく、目付柱とワキ柱は下から1メートルくらいだけ。
観客は区民が多いようで、お知り合いのグループがそこかしこに和気藹々と..
でも、番組も演者も能楽堂並みに、しっかり楽しめるようにできている。

番組は、舞囃子「放下僧」(宝生)、狂言「六地蔵」(和泉)、能「恋重荷」(観世)。
演者は昨年同様、舞囃子が近藤乾之助、狂言が野村萬、能が観世喜之、他の方々。
囃子方は、大鼓が亀井広忠、小鼓が大蔵源次郎、笛が一噌隆之、能の太鼓は小寺真佐人の各氏。

区長の挨拶に続いて、山崎氏の簡単な解説・見所紹介があるのだけれど..
やっぱり、能は分からない.. まして舞囃子はもっと分かり難い。
それでも楽しくもあるのだから、まあいいかとも思っている。

*****
終演後、母と別れてから全国伝統的工芸品センターに寄ったら、
「本場大島紬伝統工芸士 田畑安之助の世界」の展示があって、田畑氏が来ていらした。
夏大島をお召しで、私が着物だったこともあってか、話しかけてくださり、ご説明下さった。
田畑安之助さんは、確か銀座のもとじのプラチナボーイでも大島紬を織っていらしたはず。

*****
着物は夏紬で 灰白色の明石ちぢみ。 夏蔦柄。
帯も夏紬で、茄子紺色の名古屋帯。 お太鼓と前帯に灰みの紺の暈しの丸。
帯締めは、紫・白色で編んだ盛夏用。
帯揚げは、白色で、黒で松葉柄入り
アタ編の草履にやまぶどう籠。

住まいの廊下掃除があって時間がないので、洋服で出かけるつもりが、
あまりに天気がよいし、8月末日の今日で夏物は終わりかと思って、頑張って着物にした。
掃除が正午過ぎまでかかったし、汗を落とさないと着物は着られないし..で
池袋に開演の2時までに行くために大慌てで準備したら、交通事情もよくスムースに到着できた。
でも、帰りにはまたも雨で、本当にこのところの天気はどうなっているやら..
折り畳み傘を持って行ったからいいものの、傘は必需品になっている。

2008.8.30 [土] 単衣を受け取る

ランチを堪能してから、呉服店で今日の銀座行きの目的の南風原の花織の単衣を受け取った。
単衣にするのは勿体無かったかと今でも思うけれど、青の色合いが冬のイメージではないので、
単衣にしてよかったのだと前向きに考えて、来週から精々着ましょう。
と言っても、天候との相談もしっかりしなければ..

*****
その前に、時事通信ホールの澤屋重兵衛コレクション(新作展示販売会)に寄ってみた。
電話で誘われたのに、行くとは思っていなかったらしく、少し驚かれたみたい。(笑)
心の動いた帯もあったし、着尺もよかったけれど、柔かものは滅多に着ないし、
それに、もう買わない! という覚悟も新たに、見せていただくだけのつもりだったし..

着尺と帯を着付けていらっしゃる方も数人.. 流石にそれぞれよく似合っていらした。
着付けたままで、購入の相談をしていらっしゃる方も..
私も気になった着尺と帯があったものの、一番気になったすくいの帯は200万円!!
昨日の誓いを頑張って守ろうとするまでもなく、買えるはずもない金額なのを幸い(爆)、
却って気楽に拝見できた。 もっとも、もっと安いものの方が断然多かったけれど..

2008.8.30 [土] フランス料理@大渕座

水が出たり山が崩れたりした各地の被害に比べれば、穏やかなものの、こちらも連日の異常気象。
皆様のお宅にも被害がなければいいけれど..

今週は月曜日から観劇の予定がなく、片付けでもしたいと思っていたが、またも全くできず。
一時期少し涼しくなった後の暑さがひどく堪えた感じで、ボケッと過ごしてしまった。
予測のできない雷雨も多くて、大きなものの洗濯も躊躇してしまい、本当に何もしなかった。
料理する気力も不足して、いつもに輪をかけた手抜き料理ばかりだし、銀座に行く用事もあるので、
先月初めに伺ったきりの大渕座に、ランチのOS間際に入れていただいた。

*****
アミューズに松茸入りの炒り卵。 私の作る・思う? 炒り卵とは全く別物で、
これも炒り卵なのね!? と、いつものように思いながら、おいしく頂戴する。
次が松茸のガレット!! どのように出てくるのかしらと期待しながら待っていたら、
薄切りの松茸が幾重にも載った大きな一輪の花のような、贅沢なガレットで、おいしいこと♪
近くの席に時々お会いする方がいらして、召し上がっていられた松茸のピザもおいしそうで、
両方食べられたら、もっと言うことがなかったのだけれど..(笑)
そして温かいホワイトアスパラガスのスモークサーモン載せ。 前回とソースが違っていた。
ここで、少しでいいからと追加をお願いしたヴィシソワーズをいただいて、一息ついて、
次がメインの魚。 アレッ! 何だったか思い出せない..(汗)
おいしくいただいたから、いいけれど.. 時々思い出せなくなるのは.. やっぱり老化..??
デザートに月光と言うスモモをいただいて、今日も大満足で、ニッコニコ♪

*****
通りの数張りのテントとフェニックスホールでイベントをしていたので、
有機栽培、減農薬・肥料の米や野菜を少しだけ買ったら、やはり重くて、少し後悔も..
銀座の蜂蜜もあって迷ったけれど.. 買わないでよかった! 

2008.8.29 [金] もう買わない!

他のことのついでに、ちょっとチェックして、吃驚暁天!
自重しなければと言いながら、今年になってから着物関係に費やした金額の凄さ!!
これくらいなら買えるかしら?買ってもいいかしら? と買ったものが
塵も積もれば何とやら..で、自分でも驚くほどの額になっていた。

もちろん一つ一つは承知して買ってはいるのだけれど、
高いものはほんの少し、それも、あまり高いものは買わなかったので、
油断していたら、本当に呆れるほどの額。
あの着物・帯としてはお買い得でも、洋服ならとても買わない金額だし、
冷静に考えれば、この驚愕の額も何の不思議もないのだけれど、
その時々で支払って済ましてしまい、分かっていなかった。
こんなになっているとは.. 青くなった。

当分の間は、手許に溜まった着尺をゆっくり順番に仕立てていただくだけで、
新規購入はしない、できない! できるはずもない!! と心に誓った。
守らなければ..

2008.8.27 [水] 写真展「里山」

能楽鑑賞講座の帰りに、今森光彦写真展「里山」を観に大丸ミュージアムに寄った。
今日は天真庵行きを予定していたのだが、第4週の水曜日は休みなのを運良く思い出して、
他の日に見るつもりでいたこの写真展に予定変更。

日本人の(少なくも私の年代には)原風景とでもいうような、懐かしい景色の写真がズラリ..
森、原、川、棚田..自然と、そこに住む生き物.. 懐かしさもあって、見入った。
大津生まれで今も琵琶湖のそばに住むという写真家の視線が、伝わってくる。
会期中(9月1日まで)に行かれたらもう一度行ってみたいと思うけれど.. 無理かしら?

*****
更に、大丸、三越、高島屋の呉服売り場を久しぶりに回って、
特選売り場で素敵な着物と帯を拝見したが、買えそうもないものは安全(笑)で、眼福、眼福!
三越と高島屋で話し込んでしまい、昨晩はまた眠れなかったので、流石に少し疲れて帰宅。
食事も買ってきた近為の漬物などで簡単に済ませ、早々にダウン..爆睡(爆)。

2008.8.27 [水] 能楽鑑賞講座(国立能楽堂)

国立能楽堂で行われる「9月の能と狂言」という能楽鑑賞講座に行って来た。
最近知ったばかりだが、翌月の公演の演目を中心に、能楽鑑賞講座を毎月1回やっている。
往復はがきでの申し込み制で、応募多数の場合は抽選というが、幸い当選して聞くことができた。
定員160名と言うのに、無料のためもあろうが、ギッシリの老老男女。
若は殆どいなかったけど、それでも来ていらした方々は、学生さん? 研究者?

来月は国立能楽堂の25周年記念公演が5日もあって、演目も演者も当然魅力的で、
能狂言をまめに見始めてからはまだ1年半くらいの初心者なので、5回とも行くことにした。
魅力的でないのは、いつもより大分高いチケット代だけ..(涙)
と言っても、流派主催の他の公演ほどではない。

話は、配られたレジメに従い、来月の記念公演の初日から4日目までの能を各1曲ずつ。
「湯谷−三段之舞」、「大原御幸」、「舟弁慶−遊女ノ舞・替ノ出」と、「三輪−神遊」。
シテとワキの関係や、小書きについての説明もあって、あっという間の2時間だった。
いくらか見所も分かったような気がするし、来月は、いつもよりは少しは能が分かるといいけれど..
今まで分からなくても、それなりに楽しい時を過ごしているが、
どうせなら、分かって楽しめたら、もっといいに違いないと思うので、期待が膨らんでいる。

*****
雨というので洋服のつもりだったが、出かける準備をする頃には陽も射して、降りそうにもない。
で、急遽着物にしたが、予定していなかったので大慌て.. 開始時間に滑り込めてホッとした。
着付けにかかる時間がいくらか短縮されてきたので間に合ったのだと思うと、それもうれしい。

絹芭蕉の総絞り小紋。 白地に藍色の絞り。
絹芭蕉の染め名古屋帯。 オフホワイトに淡彩の東京染めとかの紅型調の芝文・花丸文。
生成りで、裏と端が黒い五嶋紐の帯締め。
薄藤色・薄桃色の杜若の柄入りの絽ちりめんの帯揚げで、ほんの少し色を注した。
夏の私の定番のアタ編の草履にやまぶどう籠。

2008.8.27 [水] 継承された着物

辛夷さんとこゆきさんのおばあ様やお母様から譲られた着物についての記述が、とても興味深い。
そして、それだけの着物が、好みが、継承されていく素晴らしさを思う。
見たことのない母の着物はどんなだったのかと思いながら読ませていただいた。

戦争中に疎開させた母の着物・帯は無事だったものの、いい帯を入れた行李は、
戦後のどさくさで途中で失くなってしまい手許に戻ってこなかったと聞いたことがある。
戻って来た物も、食べ物に換わってしまったという。

そうやって農家に渡っても、田舎では着る機会がないまま眠りつづけた着物も多かっただろう。
そういう着物・帯が都会周辺の農家に結構残っていると聞いたことがあるけれど、
今はどこに、どうなっているのか?
捨てられたりせずに、誰か着る人の許に渡っているといいけれど..

2008.8.26 [火] TV

オリンピックの閉幕で、マスメディアにも日常が戻って来た感がある。
スポーツ好きだった私は、
オリンピック期間中は受験勉強を放り出して、テレビから離れられなかったのに、
今回は物理的に見ることができなかったら、嘘みたいに関心低下で、
新聞の見出しで、ふ〜ん!ということも多々あった。

昨年テレビが壊れたまま、オリンピックまでには
修理するかデジタルTVを買うか決めようと思いながら、長らく放置してしまった。
ないのに慣れてしまうと、時には見たい番組があるけれど、大して不便も感じず、
遊び呆けていてTVを見る時間もないしと、結局TVなしの生活を継続している。

TVって便利で楽しくもあるが、あればつい時間を取られるし..
でも、オリンピックからこんなに離れたのは初めてで、少し寂しくもある夏だった。

2008.8.25 [月] イタリア料理

今月は遊び呆けていて、食べに行くこともままならず(苦笑)、気がついたらあと1週間しかない。
ここ数年は、まともな料理と言えるものは殆ど作らず外食頼りなのに、
今月はまた天麩羅と和食だけで、フランス料理もイタリア料理も食べていない。
これは大変と(爆)門仲のパッソアパッソに行って、イタリア料理をご馳走になって来た。 
どうも今週も予約で満席らしいけれど、いつものカウンターの補助席に入れていただけた。

シェフもイタリアのヴェネチアでヨット競争と料理コンテストを合体させたイベントに参加して
優勝して来たり、軽井沢のフードフェスタで料理を作ったり、深川祭りで神輿を担いだり、
随分充実した生活を楽しんでいられるご様子.. ちょっと羨ましいくらい。

アミューズは牛肉の小さな肉団子、オリーブより若干大きいくらいの小さな一口サイズ。
しっかりした味で、文字通り一口でパクパクパクッとなくなってしまう。 もっと食べたいような..
それに、すっぽんと冬瓜のズッパ。 冷たさと喉ごしのよさ! 元気も出そうな気がする。
アンティパスタは、筑波?だったかの鴨のカルパッチョ。
レバーと、野菜を使った2種類のソース?がついていて、異なる食感、味が楽しい。
一切れ添えられていた都城のマンゴーもとても濃厚なおいしさで、彩りも素敵。

魚は2品あって、まずは、のどぐろのソテーに、茶豆やおくらの緑が爽やかで食感も楽しい。
更に、ふんわりした食感ののどぐろの魚卵もそえられていて、これが堪らないおいしさ!
次の千葉(東京湾)の穴子には、殻のついたまま調理したという小麦と、茄子が敷いてあって、
これも味と食感が、素敵!
この頃には、ワインも効いてきて、ニコニコ、ほくほくと、ひたすら食べる。

そして、とうもろこしの手打ちパスタには、サマートリュフがたっぷり載っていて、
チーズソースを絡めながら、あっという間にお腹に入ってしまった。 幸せ気分一杯!!
メインは但馬牛のとんび(とうがらし とも)とかいう肩のよく動くところのソテー。

ドライマンゴー(都城の)が添えられている吉田牧場のリコッタチーズを堪能したのに、
デザートの、焼いちぢくにアイスクリーム添え、バルサミコのソースもおいしくて..

これだけ食べられるように、どの一皿も少し軽めになっているのだけれど、
それにしても、おいしければいくらでも入る私のお腹はちょっとしたものだと我ながら呆れ気味。

帰りは、運動不足対策と、カロリー消化のため(笑)、小雨の中を歩いて帰ってきた。

2008.8.24 [日] 歌舞伎(稚魚の会歌舞伎会合同公演、国立小劇場)

歌舞伎を下で支えている歌舞伎俳優達の研修公演に久しぶりに行って来た。
国立劇場の歌舞伎俳優研修修了生と名題下の既成俳優の合同発表会。
歌舞伎特有の名跡中心公演のため、普段は滅多に役らしい役がつかないにも拘らず、
歌舞伎俳優になって、いわばその他大勢組みで歌舞伎の舞台を支えている俳優達の晴れの舞台。
暫く行っていなかったが、応援の気持ちで出かけることにしてチケットを取った。

「菅原伝授手習鑑−車引」、「釣女」、「番町皿屋敷」と、「勢獅子」。
硬さが残っている人もあるが、皆の一生懸命に演じている気持ちが伝わってくる舞台で、
それになかなか上手いし、頑張ってね! と思いながら観て来た。

*****
午後遅くからの公演にしたので、もう雨は終わりかと思って、着物で行くことにしたが、
出かける時には雨がまた降り出してしまい、と言って洋服に着替え直す時間はないので、
雨コートを着て行ったら、少し涼しくなってきたと言っても、まだまだ暑く、汗が..
夏に雨コートを着てまで着物で出かけたくはなかったし、
こういう天気の時はせめて家で洗える麻か何かにしておくべきだったと思った。

夏大島紬。 黒地に華柄。
紗の博多八寸帯。 灰白地。
五嶋紐の帯締め。 緑がかった藍色で、淡い緋色等入り。
絽ちりめんの帯揚げ。 薄藤色・薄桃色で、杜若の柄入り。
雨下駄に、スリーシーズン用の雨コート。

観客は出演俳優のご家族やお知り合いの方が多いのかしら?という感じだったためか、
天気が悪いにも拘らず、少し不思議なくらい着物の方が多かった。

2008.8.23 [土] 新作歌舞伎(新・水滸伝、ル・テアトル銀座)

夕方から「新・水滸伝」を観に、京橋のル・テアトル銀座に行った。
市川猿之助の演出で、澤潟屋一門の二十一世紀歌舞伎組による新作歌舞伎。
実はうっかりチケットを取りそこなって、気づいた時が遅すぎたので残っている席がちょっと..と
行く意欲が減退していたところ、幸い今日のチケットを頂戴したので、母を誘って行って来た。

猿之助のスーパー歌舞伎の小型版、言わばミニスーパー歌舞伎のような、澤潟屋一門らしい舞台。
主な役が演ずる役者の個性を発揮させるような役になっていて、楽しく観た。
笑也も出ていて、澤潟屋一門が揃う時には、やはり居て欲しい人だと思った。
もっとも段治郎は膝関節の慢性的な炎症治療のためとかで休演だったけれど..
7月の歌舞伎座と9月の赤坂歌舞伎の間に、膝を休ませたいということなのでしょうね..

予報どおり天気がよくないので、着物はやめてしまったが、
少ないものの、着物の方もチラホラいらして、着るのを止めたのを少し残念に思った。
明日は更に天気が悪いらしいし、やっぱり着物は止めかしら?

2008.8.22 [金] 健診

今日は涼しいを通り越して寒いくらいの一日。
半袖長ズボンのパジャマをいつも通り着ているのに、朝は寒さで目が覚めて、驚いた。
昼間は依然として手足を出した格好をしているから、それで寒いくらいなのかもしれないけれど、
涼しくなったと喜んでいて風邪など引かないように気をつけないと..
皆様もご注意くださいね。 (自戒と○○心からのつぶやき..)

*****
区の国保加入者などを対象にした、成人健康診査の3ヵ月の期間が終わりそうになって、
慌てて実施の医療機関名簿を見て、一番近い医院に一昨日行って来た。
採尿は帰りでもOKということだったのに、これで終了で結果は1週間後と受付に言われて、
私もすっかり忘れて帰って来てしまった。
唯一の検診の機会だから、やってくれることは全部調べてもらおうと、慌てて再度行って来た。
昨日も行ってみたら、休診日.. 土日と木曜日が休診とは?
ごく簡単な検査だけなのに、近いとはいえ、3日がかりになってしまった。

働いていた頃は、健保組合で人間ドックばかり受けていたので、検査項目が結構多く、
しかも、脳ドックや骨検診なども合わせてやっていたので、半日がかりの検査だった。
比べる方が無理とは言え、今回はあまりに簡単な検診に驚いた。
血液と尿の検査、心電図、レントゲン、医師の診察はごく簡単な問診に聴診器を当てるだけ、
計測はなし! と言うか、身長・体重を自己申告!!

段々故障の多くなる年齢になって来て、今までに比べて、
検査とも言えないような内容に、ちょっと不安を感じたりして..
でも、人間ドック料金を全額自己負担するのはキツイし.. 迷ってしまう。

2008.8.21 [木] 夏も終わりに

午前中の用務先に自転車で親水公園を通って行くと、
陽射しは夏なのに風が心地よく、秋の気配を感じた。

用務後に、2ヵ月近くご無沙汰したラーメン屋に自転車を飛ばして、区内を東から西に一走り。
丁度昼時で待っている方が多く、暫く外で資料を読みながら待っていたら、
昼時の夏の陽射しそのもので、大きな帽子を被っていても、堪らず汗が..
ラーメンに限らず、並んで待つなんて、私にしては珍しいけれど、
この店で食べようと思ったら、待つしかない。

家に戻ってシャワーで汗を流したら、日頃の寝不足と今日の自転車乗りのせいか、
少しのつもりが、しっかり午睡。 目覚めたらもう夕方。

買い物に行ったら、蝉の合唱の賑やかなこと、夏が終わるのを分かっているような..
帰りに途中から大粒の雨が降り出して、その後は雷も鳴りだし雨になった。
地下鉄も止まったらしく、夜になって、動き出したというマイクの声が聞こえてきた。

一日のうちに夏と秋を感じる日だった。

*****
夜になったら、開けてある窓からの風が、涼しい! を通り過ぎて、寒い!
もう夜は夏とは言えないほどで、季節の移り変わりの早いことを実感した。
このまま涼しくなって欲しいけれど、残暑のぶり返しはあるのかしら?

2008.8.20 [水] 長唄(国立劇場)

芸の真髄シリーズ第2回の「長唄 〜伝える心 受け継ぐ力〜 杵屋勝三郎 杵屋勝国」を聴きに、
退職後に勝国氏に長唄を習っている元同僚の誘いで、夕方から国立劇場に行った。
やはり誘われた元同僚が他にも2名来ていて、退職後会うのは初めてなので、互いの近況を話す。

家元の勝三郎と、勝国をはじめとした社中が出演しての、大劇場での大舞台。
聴き応えのある勝三郎、勝国の三味線を中心に、唄は禄三を中心とした方々。

囃子に堅田喜三久氏とその社中が出演。
歌舞伎の囃子方は、笛だけは別だが、太鼓、大鼓、小鼓は何でもできるという通りで、
曲によって担当の楽器が替わっていたのも、楽しかった。

始めのうちは、長唄の詞を聞き取ろうと無駄な努力をして(笑)、イマヒトツ楽しめず(涙)、
食事休憩後は、詞は余り気にせず単純に楽しむことにしたら、大正解! 
長唄のよさは分からないままでも、惹きこまれるように、とても楽しく聴き入った♪
文楽の人形無しの素浄瑠璃も楽しいのだから、唄・三味線だけでも楽しくて当然だけれど、
文楽の太夫の語りは聞き取れるのに、長唄を聞き取るのが大変なのは何故かしら?

長唄の会だけあってか、流石に着物の方が多く、それも盛夏なのに柔かものの多いこと..
あんなに沢山の着物姿を国立劇場で見たのは初めてで、歌舞伎座でだって見たことがない。

*****
着物は、紋紗の京友禅付下げ。 灰紫色で、桔梗・ススキ・笹などの柄入り。
白地に垣根と蔦の柄の絽綴れ帯。
薄萌黄色で、片方に茶色の入った五嶋紐の帯締め。
草木染作家の堤木象氏の梅染めの帯揚げ。濃淡の灰紫?で蜻蛉柄が織り込まれている。
草履とバッグは、白色のシザール。

2008.8.20 [水] 今度の日曜日

私も今度の日曜日の午後は予定があって.. 残念!です。
最近はバレエも新国立しか行かなくなってしまったので、
折角のチャンスだったのですけれど..

2008.8.19 [火] 歌舞伎(歌舞伎座 第三部)

歌舞伎座の納涼歌舞伎の最後に、第三部を観に行った。
第三部は、「紅葉狩」と「野田版 愛陀姫」。
今月は第一部から第三部まで3回とも、「三人連獅子」、「大江山酒呑童子」、「紅葉狩」と
舞踊があって、華やかな感じがする。
第三部の「紅葉狩」は、更科姫実は戸隠山の鬼女を勘太郎が、あと橋之助など。

「愛陀姫」はオペラのアイーダの翻案もので、野田秀樹作・演出、勘三郎主演。
中村屋贔屓には堪らない舞台かもしれないなぁと思いながらも、
翻案ものということで、つい十二夜と比べてしまって、シェイクスピア劇とオペラの違い、
蜷川と野田の違い、菊五郎と勘三郎の違い、等々、いろいろ考えながら見てしまう。

「研辰の討たれ」、「鼠小僧」と同様に、野田秀樹の世界(多分)が広がっていて、
他の劇場だったら、もっと楽しく観られたと思うものの、
歌舞伎座で観たいかどうかと言うと、ちょっと微妙で..
どうも歌舞伎座で観たい歌舞伎に少し思い込みがあるのかもしれない。(苦笑)
途中で席を立たれた方がいらして、好みに合わなかったのかしらと思った。

アイーダのメロディを邦楽でどう表現するのか興味があったが、ラッパの印象が強くて..
オペラのアイーダの素晴らしさを再認識してしまった。(爆)

*****
着物は、絽の小紋。 白地に藍色の滝縞。
博多の紋紗八寸名古屋帯。 灰白色地。
帯締めは、緑がかった藍色に淡い緋色等の入った五嶋紐。
帯揚げは、濃藍色。
いつものアタ編草履にやまぶどう籠。

2008.8.18 [月] 朗読サークル

今月1回だけのサークル活動日で、暑い最中でお休みの方がいつもより少し多かったが、
それでも、私が群を抜いて若い!という高齢者グループなのに、参加率の高いことに驚いた。

9月に児童館で行うお話し会と、下旬のボランティアまつりのための練習を行った。
先月も1回だけだったし、前回のことを忘れている方々も多かったが、
続ける意欲があって、暑い中でも出かけていらっしゃる気力・体力にはいつもながら感心する。

霧雨で涼しかった昨日とは違い今日の昼時は大分暑く、少し躊躇したが、やはり自転車で往復した。
昨日のお祭り見物の疲労が出てきたのか、足腰がくたびれ状態で、少しきつかったが、
日頃は間違いなく運動不足だから、運動を兼ねて、できるだけ自転車で行きたいと思っている。

2008.8.17 [日] 深川八幡祭り

今日は深川八幡祭りの3年に1度の本祭りのクライマックス。 連合渡御の日。
富岡八幡宮の氏子町内のはずれに引っ越してきて20余年経つのに、
今までキチンと見たことがなかったので、今年はしっかり見ようと思っていた時にお誘いがあり、
まあ!うれしや!!と参加させていただいた。
立って、時に背伸びして見るので、流石に疲れて、途中で見物終了してしまったが、
あれだけ次から次に神輿が続いてくるのは壮観で、神輿深川と言われるだけはあると実感した。

その後の食事会も和気藹々と楽しく過ごさせていただいた。
参加者があまり多くなかったので、却っていろいろ伺えて、それも楽しく、更に、
剥ぎ取りたいくらい素敵な、好みのお召し物の方もいらして..無論そんなことはしないけど(爆)、
他の皆さんの浴衣姿もそれぞれ素敵で、それも楽しませていただいた。

ふうままさん、お世話様でした。
ご一緒くださった皆様方もありがとうございました。
またご一緒できる機会を楽しみにしています。

*****
着て行ったのは、先日閉店セールで見つけて、間に合うように仕立ててもらった竹柄の浴衣。
注染の「ツバメの飛翔」という黒地に白のツバメが飛んでいる綿麻の半幅帯。
浴衣用の下駄に、竹の籠。

燕は柳で、竹なら雀でしょ! と思いながら、
この半幅帯は買ってから2年経つのに締めていないので、色合いでこれにした。
半幅帯を締めるのは久しぶりと言うか1年以上締めていず、結び方を思い出しながら締めたが、
浴衣は着るのも楽だし、着ていても気遣いがなく、気分的にも楽なのを実感。
今日はしょっちゅう生憎の霧雨が降っていたが、浴衣なので気にせずにいられたし、
浴衣を着るのは子供時代以来だったけれど、浴衣も悪くないと思った。

2008.8.16 [土] 落語(志の輔らくご)

今日は祭りの神輿が各町内を回っていて、朝からわっしょい!の掛け声が聞こえてくる。
通りを挟んで町会が違うので、両方の神輿の声が聞こえて、祭り気分が盛り上がってくる。

3時過ぎに少し涼しい風が入って来てホッとしたら、俄に熱帯のスコールのような雨!
走って行く人の姿が浮世絵のような夏らしい雨で、一頻り降って、パッとあがった。
深川祭りは水掛祭りなので、天も参加したような感じで、家で見ている分には少し楽しかった。

明日は、神輿の連合渡御で、皆さんとご一緒に見物の予定。
神様も雨の大判振る舞いは無しに、いい見物日和にしてくださいますように祈っている。

*****
夕方から、お誘いいただいた「志の輔らくご ひとり大劇場」を聞きに国立劇場に行った。
小劇場でなく大劇場での3回の1人落語会が満員になる人気ぶりに今更ながら感心するばかり。
若い方、特に若い女性が多いので、いつもの寄席の、年齢層の高い客席とは大分雰囲気が違う。
1人落語というより、1人芝居、1人語りの趣で、高座というより舞台の感じの楽しさ!

噺は、「生き返り」、「三方一両損」と、「中村仲蔵」。
花道が作られているので、どのように使うのかと思っていたら、
「中村仲蔵」で、思いがけない、でもお見事な使い方。 フーム..

準備を始めるまでノンビリしていたら急に強い雨が降ったので、天気予報をネットでチェック。
私の地元も会場の千代田区でも、夜もまだ雨の予報。
バテ気味でもあり、強い雨だとちょっと..と、着物で行くつもりが気が萎えてしまって、
昨日まで4日連続で着たからもういいかと急遽洋服に変更して、気楽な格好で出かけた。

2008.8.15 [金] 能狂言(国立能楽堂)

暑くて堪らないのに、冷房を入れないで団扇で扇ぐだけで.. 少しへたり気味。
家では結局、何もする気にならずに、何もせず、何もできずに、日が過ぎていく。(汗)
冷房も扇風機すらなく過ごしていた昔の人々を敬服してしまう。
昔の日本は今ほどの酷い暑さではなく、もう少し暑さがゆるかったと思うものの、
軟弱になってしまった私は、気がついたら汗疹が.. ツライ..
我慢大会ではないのだから(笑)、冷房を、せめてドライで入れればいいものを..
変なところで強情張って.. 呆れたものだわ。
30度超えた暑さで着物を着るのは流石に汗が心配で、ドライをつけて、着るのだけれど。

*****
夕方から国立能楽堂の定例公演に行った。
「無布施経」(和泉流)と「天鼓—弄鼓之舞」(観世)。
「無布施経」は狂言にしては長いが、野村万之介のシテがなんとも言えない味で、
万作のアドとの息も合っていて、楽しんでいるうちに時間が経った。

「天鼓」は、分かり易い能で、相変わらず能の分からない私にもそれなりに分かって、
引き込まれるように拝見した。
ワキは舞わないものだと思っていたが、この曲ではカケリらしい舞?動き?があって、
一瞬アレッと驚いて、こういうのもありなのかと、知らないことばかりなのを実感した。

今日もいつもの友人が来ていたので、終演後に一緒に飲んで食べて.. ほろ酔い加減で帰宅。

*****
暑さにバテ気味で、少し億劫だったけれど、やはり着物にした。
着物は、明石ちぢみ。 灰白色で、夏蔦柄。
藍紅型の名古屋帯。 麻。
小物を選ぶのを横着して、全部昨日と同じ。

藍紅型の帯は去年は1度しか締めなかったし、今年もまだ1度だけなので、これにした。
締めてから、薄い色の着物なので色落ちが気になったものの、選び直して締め直す時間がなく、
そのまま出かけたが、家で着替えるまで気がかりだった。 幸い色は落ちていない様子。ホッ。
友人と話していて気づいたのだけれど、藍紅型の柄が椿と桜で、夏用とは思えぬ組み合わせ。
多少季節には拘る方だけれど、買った時にも雰囲気の気に入った藍紅型というだけで、
柄は気にならず、今まで知らなかったというか、柄を考えたことがなかった。 いい加減なものだわ〜

2008.8.15 [金] 終戦記念日

広島、長崎、そして終戦記念日.. 戦争のない平和がありがたい。
私の子供の頃は、今日は夏休み中の全校登校日で、校長先生のお話を聞いた(はずだ)が、
戦後60余年が経って、最近は学校でも戦後は遠くなってしまったみたい。

戦後生まれで戦争を知らない私達だが、戦争を経験した教師から
戦争の酷さ、戦争反対を教えられ、いつの間にか心に刷り込まれたようだ。
今は、教師も親も戦争を知らない者ばかり.. 語り継ぐのは難しくなっている。
敗戦の日でなく終戦記念日なのは何故かというのも、よく話題になったけれど..

それから20余年前の航空機事故。 多くの人命が失われた事故も暑いこの時期だった。
網膜剥離で緊急入院・手術中という自分の大事件の真っ最中だったので、忘れることはない。

戦争、紛争、テロ、事故.. 今も多くの方が亡くなっている。
戦争も事故もない平和な時代であって欲しい。

2008.8.14 [木] 演芸(国立演芸場 中席)

今週は趣味三昧で、今日も昼から国立演芸場の中席に出かけた。
お目当てはトリの桂歌丸の「江島屋怪談」。 三遊亭円朝作。
あとは、三笑亭夢吉の「めがね泥」、桂米多朗の「権助魚」、雷門助六の「??」とかっぽれ、
春風亭柳好の「町内の若い衆」。 助六のかっぽれが何度見てもお見事!
「権助魚」以外は、どれも寄席で聞くのは初めて。 ただ、前座は何度も聞いた「転失気」。
何度聞いても、少しずつ違うし、それなりに楽しいからいいようなものだけれど.. 少し多すぎ..
ほかは、ものまねの江戸家まねき猫、漫才のWモアモア、曲芸のボンボンブラザーズ。
大いに笑って、暑気払い! それにしても今日は暑かった!!

*****
コーヒーを飲みに可否道に寄って、でも昨日決めた通りケーキは止めてコーヒーだけ。(笑)
他に客がいなかったので、劇場や芝居それに京都の話など、あれこれしながら少しノンビリした。
半蔵門線一本で三越に行って「絵で読む宮沢賢治展」の後で呉服売り場に回ったら、
東京友禅の伝統工芸士が染め帯の実演中。 藤柄に色を注していた。
紫〜藤色の濃淡で、本当に綺麗! 地色は黒に染めるという。 素敵な帯になりそう。
他に桜の帯もシックで素敵! 桜柄の染め帯を探していたのだし..
でも地色が、もう少し若い人ならシックだろうが、私には却って少し地味めみたい。
何より、着物関係の買い物はもうしない(できない!)はずだし..

*****
着物は、黒の濃淡に華柄の夏大島紬。
生成りの手織櫛織の八寸名古屋帯。
生成りで片方に浅葱色の入った五嶋紐の帯締め。
白色で、黒で松葉柄が入った帯揚げ。

2008.8.13 [水] 歌舞伎(歌舞伎座 第一部)

今日も歌舞伎見物で、歌舞伎座に第一部を観に行った。
演目は、「女暫」、舞踊の「三人連獅子」と、「らくだ」の3つ。

「女暫」は、歌舞伎18番の「暫」を殆どそのままに、主人公を女方が演じるもの。
「暫」の筋は他愛ないというか、筋ではなく歌舞伎らしさを楽しむ芝居だけれど、
主人公が女だと、一層ありそうもない展開な気がして、初めて見たときは少し違和感もあったが、
初役という福助がとてもよくて、今回はいい「女暫」だと思った。

「三人連獅子」は、橋之助の親獅子に橋之助の長男の国生の子獅子、それに扇雀の母獅子。
舞台装置が少し変わっていて、それに、国生が頑張っていて、楽しい連獅子だった。
それにしても国生が大きくなっていて、子供の成長には驚くほど..

「らくだ」は今は筋が分かっているし、以前観た時のショックはなく、笑いながら楽しく観た。
勘三郎、三津五郎、そして、らくだ=死者の亀蔵の息が合っていて、楽しい。

*****
銀座で用事を済ませてから、暑い中を京橋まで行って、イデミ・スギノに寄った。
いつもながら、ここのケーキは秀逸!! で、幸せ気分♪
でも、昨日は、銀座のぶどうの樹でデザートを食べたし、ケーキ・デザートの食べ過ぎ?
明日からは暫くケーキは無しにしないと..

*****
外さえ歩かなければどこも冷房が入っていて、家にいるより涼しいのだし、
今日も暑さにめげず、着物で出かけた。
着物は、白地に黒で縞の入った小千谷ちぢみ。 麻。
帯は、博多の八寸帯。 白地の紗献上。
帯締めは、灰みの生成りで、裏と端が黒い五嶋紐。
帯揚げは、浅葱色と薄空色の大きな市松に、蜻蛉の柄入り。

2008.8.12 [火] 歌舞伎(歌舞伎座 第二部)

今月はいつもの昼夜2回制でなく、3部制。
納涼で多くの客が観易いように、いつもの月よりチケットを少し安くして..というけれど、
通しで観るといつもより高くなって、前からずうっと、能書きに偽りあり! と怒り気味。
でも、何はともあれ、今日は第二部に行った。
第二部は「つばくろは帰る」と「大江山酒呑童子」。

川口松太郎作の「つばくろは帰る」は三津五郎、福助ほかで、人情もの。
出てくる人が殆ど皆いい人ばかり!で、本当に嫌な奴は出番の少ない憎まれ役1人だけ!
なにかしんみりしながら、頑張れ!と応援したくなる話。
子供の安之助を演っている子吉が健気だけど、動き、特に手足をもてあましている感じがご愛嬌。

「大江山酒呑童子」は勘三郎に、扇雀、橋之助、それに福助など。
美術が串田和美で、幕開きからオオッという感じ。
もっとも、前の舞台を知らないので、前はどうだったのか..
松羽目ものでも、一風変わった舞台で、なかなか楽しい! お能を強く意識したとでもいうか..
でも、鬼ヶ城がまるでおもちゃみたい..いくら何でもあまりにちゃち..
それと、「つばくろ〜」でとても綺麗な芸妓だった福助が、
ここでは少しも綺麗に見えなかったというより、どうしたの?という感じなのが..

*****
着物は、絹芭蕉の総絞り小紋で、白地に藍色の絞り。
帯も、絹芭蕉の名古屋帯で、オフホワイト色地に東京染めで紅型調の芝文・花丸文。
帯締めは、緑がかった藍色に淡い緋色等の入った五嶋紐。
帯揚げは、薄藤色・薄桃色で、杜若の柄の入った絽ちりめん。
あとは、いつものアタ編の草履にやまぶどう籠。

*****
帰りに寄った銀座の馴染みの呉服屋にあった、蛍暈しの絽ちりめんが素敵!だったけれど、
余程のことがなければ、夏物は特に、もう作らない。 お茶会に行くなら別だけれど..

そこで担当者に、絽縮緬の季節について聞いたところ、
昔は、確かに単衣の時期に着たものだけれど、
今は、6月から9月まで長く着られる単衣・夏物の扱いになっているという。
更に、同じ絽縮緬でも、昔のものに比べ今は、
夏を意識した薄手・透け感のある生地で、絽に近くなっているそうだ。
確かに、夏に着ないのは着物が可哀想!な感じだった。

着る方の事情に合わせ、同じ生地名でも、織りが変わってきているというのが印象深かった。
これも着物業界の努力?なのかしら..

2008.8.11 [月] 展覧会巡り

今日は展覧会巡り。
まずは「対決—巨匠たちの日本美術」と「六波羅蜜寺の仏像」を観に国立博物館に行った。
会期末近くになってしまったので、普段は閉館の月曜日なら混み具合が軽いかと期待し、
それに今日から宗達と光琳の「風神雷神」を一緒に展示するし..と、今日行くことにした。
開館時刻頃には行っているつもりが、ラッシュは嫌だな〜と思ったり、
別に今朝やらなくてもいいことを何故かしたりして(笑)、結局出かけたのが開館時刻近く..
アチコチ周るつもりなので、メトロの一日券を初めて購入して、いざ出発。

特別展「対決」に待たずに入れたものの、会場内は予想通りの混雑で(苦笑)、ややウンザリ気味。
特にお目当てだった宗達と光琳の「風神雷神」の前はガラスの前からギッシリ人、人、人..
で、比べて見ることなどは到底出来ず、宗達を見たり光琳を見たり、人ごみを縫って右左..
人がガラスに張り付けないようにしておいてくれたら、もう少し見比べやすいのに..と思った。
でも、今までに見たことのある作品もあったが初めての作品もあり、
当然、これ!好きだわ〜!というものもあって、それぞれの比較展示を楽しく拝見した。

六波羅蜜寺の仏像は数年前に母と姉と京都に行った時に見ているけれど、やっぱり素晴らしい!!
特別展の運慶、快慶の地蔵菩薩像の前も大勢の人がいたのに、重文がズラッと陳列されている
「六波羅蜜寺の仏像」に人がまばらだったのが、何故か不思議で..??

*****
次の展覧会に周る前に、まずは腹ごしらえ(笑)と、公演中の都公認の大道芸人たちを
横目に見ながら上野公園を通り、不忍池に出て蓮を見物しながら歩いて、伊豆榮に行った。
うざくを肴に飲みながら待って、少し大きめのうな重を食べて、とても満足!
あれなら、一番大きいのでもよかったかしら? と食いしん坊な感想。
7階の部屋の壁に飾ってある大きな絵(中嶋千波氏の版画?)が3枚とも桜だったのが、
統一は取れているし素敵ではあるけれど、暑いこの季節にはどうも違和感を感じてしまった。

*****
次は、京橋のINAXギャラリーの「オコナイ」展に寄った。
こんな祭りも展示も全く知らなかったけれど、行く前に読んだ日記で知って、急遽追加。
五穀豊穣、村内安泰を祈る祭りで、滋賀では神と人の絆が今も息づいていると言う。
古から伝わる土の香りのする、日本人の心をゆさぶる祭りとでも言うか..
関心を持っても行けないことも多いけれど、今回は行くことができてよかった!
情報をありがとうございます。 >かんからさん

*****
そして六本木一丁目駅から泉屋博古館分館の「明治の七宝」展に行った。
数は多くないけれど、これだけまとまって七宝を見たのは、多分初めてで、印象的。
帰りは遠回りだけれど、蝉の鳴く木立の下を歩きたいと城山ガーデンを抜けて神谷町駅に出た。

*****
脚が反対し始めたので、今日の展覧会巡りはお終いにして、母のところにご機嫌伺い。
年齢の割には元気なのだけれど、長〜く健康そのもの、実に元気だった人なので、
今の自分の疲れ易さや、以前のようには覚えられなくなったこと、直ぐには思い出せなかったり
することが増えたことなどと、気持ちの折り合いをつけるのが難しいらしい。
別所帯だけれど2階に兄家族が住んでいるので、つい安心感があって、
精々顔を出して話し相手になろうと思いながら、なかなか行けないで反省するばかり。

2008.8.11 [月] 0:35 am

円朝まつりのプラチナチケットが当って、楽しまれたご様子、何よりです。
なかなか当らないと承知はしていても、やはり当らなかった私めは羨望と若干悔しさも..(笑)
当った方の幸運を次は分けていただきたく..(爆) <モーリーさん

2008.8.10 [日] 家で花火見物

東京湾大華火祭を(少しだけ)家で見物した。
音が聞こえたので思い出して、食事を中断して、ベランダで暫く花火見物!
高〜く上がったのはよく見えるけど、低いのは全然見えず、中間は上の方だけ部分的に見える。
引っ越してきた頃は結構よく見えたのに、その後視界を遮るビルが続々と建って、
高〜く上がったのしか見えなくなってしまった。(涙)

でも空腹には勝てず、花(火)より団子で、花火見物はお預けにして、
久しぶりに作った料理(とも言えないかな?)を急いで食べてから、
再度、これも久しぶりに開けたワインを手に、花火見物の続きを楽しんだ。
ベランダの窓を開けて、気持ちのよい風に吹かれながら、ワインを飲みながら、
椅子に座って見る花火は、(イマイチ見えなかったりしても、)楽でなかなかいい!
どんどん、横着者の花火見物ばかりになっていくような気がするけれど..

2008.8.10 [日] 間が悪い

今朝10時に発売開始のチケットをネットで取ろうとしていたら、
正に見計らったかのように、その時刻ピッタリに宅配便が届いた。
無視すればいいのに、つい出てしまって、急いで受け取ったが、
慌ててアクセスしても全然繋がらず、15分〜20分くらいは全くダメ。
日曜日だから仕事をしている人もアクセスしやすいし、覚悟して準備していたのに、
本当に間が悪い。 出なければよかった〜

漸く繋がっても、希望の日の期待する席は取れるはずもない。
遊びだから、まあいいのだけれど.. 頑張らなければ遊ぶこともできない。(笑)
まだまだ頑張るつもりだけれど、、こういうのが続くと、段々にチケットを取るのが億劫になって、
いい席で数少ない舞台をユッタリ観る方に傾いていきそう。

*****
気を取り直して、今日は家の片づけの続きを少ししたいと思うので、
(情けないことに、思うばかりで実行できないことが多いのだけれど、)
あまり暑くならないでくれるようにと、願っている。
じっとしていても暑い状態だと、動くのはきつくて..怠け心が肥大してしまう。(汗)
今は少し風が通って、うれしいことに涼しささえ感じるほど.. このままの状態が続いて欲しい。

2008.8.9 [土] 音の会(国立小劇場)、「小袖」展

国立劇場では歌舞伎の研修を行い、歌舞伎を支える人材を養成していて、
毎年8月にその既成者発表会をしている。
今年は音の会(歌舞伎音楽既成者研修発表会)が第10回なので、久しぶりに行ってみた。
今日と明日の2回だけの公演で、チケットは完売。
満員御礼の立て札も出ていて、客がよく入ってはいるものの、空席もポツポツあって..??

鳴物・長唄「神田祭」、歌舞伎「御所桜堀川夜討−弁慶上使の場−」と、舞踊「供奴」。
「神田祭」と「供奴」の長唄は協力出演、歌舞伎と舞踊には歌舞伎俳優研修修了者・既成者が出演。
「神田祭」の鳴物を尾上菊五郎劇団音楽部所属者が担当、「御所桜堀川夜討−弁慶上使の場−」は
竹本(浄瑠璃と三味線)、そして「供奴」の鳴物は田中傳左衛門社中。
音楽担当は無論のこと、歌舞伎俳優も頑張っていた。
特に歌舞伎俳優は、本舞台では到底出来ない役だし、力が入って当たり前でしょうねぇ〜
「供奴」の脇鼓の2人目がいやに傳次郎そっくりと思ったら、プログラムには1人だけ..
やっぱり傳次郎だったらしい。 皆の仕上がり状態から自ら出演することになったのかしら?

*****
終了後は、サントリー美術館の展覧会「小袖:江戸のオートクチュール」を観に行った。
着物割引があるので着物で出かけた今日寄ることにしたのだが、着物姿が思ったほど多くない。
友人らしい5人連れ、浴衣の若い2人連れ、あとはほんの何人かだけ..
展示の小袖は、枚数も多く、さまざまな意匠で、楽しく拝見した。
それにしても、江戸時代の女性は小柄だったと再認識。
もっとも、昭和になっても結構小柄で、大きくなったのは終戦以降だった..ような..

*****
着物は夏紬で 灰白色の明石ちぢみ。 夏蔦柄。
帯も夏紬で、茄子紺色の名古屋帯。 お太鼓と前帯に灰みの紺の暈しの丸。
帯締めは、紫・白色で編んだ盛夏用。
帯揚げは、絽ちりめん。 杜若の柄の入った薄藤色・薄桃色。
夏の定番の、いつものアタ編の草履にやまぶどう籠。
着物と帯の組み合わせが7月に着た時と同じになってしまったのに後で気づいた。
帯締め・帯揚げは違うからまあいいかしら?

2008.8.8 [金] 立秋過ぎ

立秋過ぎが、昔から本格的な夏!の感があったのを思い出した。
本当に、アッツイィ〜
その暑い最中、それも一番暑い午後1時過ぎに自転車で出かけた。
先方で1時間半近く動いて、3時過ぎにまた自転車で帰宅。
道路沿いは避け少し遠回りして親水公園を通ったので、
木々のお陰でいくらかは陽射しも遮られてはいたものの、堪らない暑さ!

こんな時間帯に自転車に乗るのは間違い!(笑)と思った。
しかも2日続けてで、体力消耗が甚だしく.. いつもの寝不足もあって..
帰ってからダウン状態..夜遅く息子が来たけれど、相手もせず(出来ず)..
年齢的に、夏の昼時の自転車は自粛すべきかも..

2008.8.7 [木] 立秋に和三昧 − 能楽金春祭りと和食で締め

今日は立秋! 秋ってウソでしょう〜 という猛烈な暑さの1日をさまざまな和で過ごした。
まず、先月2回ともパスしてしまった午前・午後の用事に赴いた。
午前は、資料を参照しながら江戸のお話を伺って、午後は別の和事。
午前はひたすらお話を伺い、午後は逆にひたすら声を出すという、好対照。
午後は、ついて行かれるか心配だったが、休んだ割には、まあまあ!で少しホッとした。

そして能楽金春祭りの最終日、路上能を拝見すべく、整理券獲得のため、猛ダッシュで移動。
自転車で午前・午後の用務先を走り回って汗だくになったのに、今度は金春祭りへ行くために、
更に最寄の駅まで、後で脚がガクガクするほど自転車を飛ばして、またも汗だく..
でも、交通の便の悪いところなので、自転車がいちばん確実だし、覚悟の自転車乗り。(笑)
地下鉄を降りてから今度は全速力で歩いて(爆)、配布場所に到着。 本当に暑〜い〜..

*****
能樂番組は、「延命冠者」、「父尉」、「鈴之段」と、「弓矢立合」。
「弓矢立合」は、12月の奈良の春日大社の祭礼行事として古くから演じられてきたもので、
「延命冠者」と「父尉」は、5月の興福寺薪能で演じられるものだと言う。
演者は「父尉」が宗家の金春安明氏で、「弓矢立合」は金春憲和、高橋忍、金春穂高の各氏、
狂言方は「延命冠者」が大蔵千太郎氏、「鈴之段」が大蔵吉次郎氏。

「弓矢立合」を能楽堂で観る機会はまずなさそうで、これが観たさに多少の無理を押して、
今日来ることにしたのだったが、3人で同じ舞を舞って見応えあり。
「延命冠者」から「弓矢立合」まで厳かな雰囲気で、神事というのが納得の能だった。

お能の始まる頃から風が吹いて気持ちよく、暑さも和らぐ感じだったし、
ベンチでお尻が痛くなったのを除けば(笑)、なかなか得がたい体験を楽しんだ♪ 
前の方の陰で演者の足元が見えないのが少し残念だったが、頑張って来てよかった♪ と思った。

*****
朝から江戸の昔や和事の世界を覗き、更に路上能を拝見して、今日はすっかり和の気分♪
で、和食を食べたくなって、久しぶりに門仲の志づ香に入れていただいた。
この前来たのは、多分、去年の秋? 本当に長くご無沙汰してしまっていた。
いつものように少し飲みながら、お任せでタップリ食べた。
カニサラダ、粒蕎麦入りのとろろ、茶豆、そして、お造り、穴子の白焼、
蓮根とカニしんじょの挟み上げ・オクラのアンかけ、鱸のから揚げ、茄子の海老味噌焼..
締めは稲庭うどんを、今日は生姜で.. 本当によく食べたわぁ!

自転車を置いていった所まで1駅歩き、自転車をほろ酔い運転(笑)して帰宅。
今日の運動量は十分だから、カロリー消費できているといいけれど..(爆)

そう言えば、整理券をいただいてからお能が始まるまでの時間つぶしと涼を取るために、
立田野でカキ氷をいただいたし、伊勢由でひざ掛けを購入したし.. 本当に和の一日だった。
昨日の帰りにも、馴染みの店で堤木象氏の染めた草木染(梅染め)の夏用帯揚げもいただいて、
1日の能楽金春祭りの講演から、ずうっと和が続いているんだわ..

2008.8.6 [水] 能楽金春祭り−能の型〜仕舞の実演を交えて〜

今日もまたまた能楽金春祭りの無料能楽講座に出席。
「能の型〜仕舞の実演を交えて〜」で、 講師は金春流八十代宗家の金春安明氏。
秩序だった説明・解説ではなく、取り留めなく?アレコレ話してくださる感じ..
と言っても、適当に話すと言うのではなく、予め考えていた項目を話してくださったらしい。
ただ、話が忙しなくアチコチに跳ぶので、なんとも言えない印象がした。
多分言いたいことが沢山あって、話しているうちに関連の他の話に跳んでしまうための
印象なのだろうが、その度にキチンと前の話に戻ってきて、続きの話になるので、
頭の中の膨大な知識がつい溢れ出す感じとでも言ったらいいか..

仕舞の実演は、本田芳樹・布由樹氏の「小袖曽我」と、中村一路氏の「高砂」。
両方とも、謡をご宗家と舞を担当しない方(々)がしてくださったが、
目の前の赤毛氈を3枚敷いただけの空間での体験は、とても印象的!
しかも、私は足を延ばしたら赤毛氈を踏んでしまいそうな1列目で拝見したから、一層強烈!!

仕舞の実演後も、拝見した舞に出てきた型についてのお話が、
やっぱりアチラコチラに跳びながら、ご宗家自らの実演つきで続いて..
終わってみれば、参加する前より確実に分かったこともいろいろあって、
本当にいい体験をさせていただいた。

金春流八十代宗家というので、私が勝手に何となく思っていた印象とは随分ちがって、
実に気さくと言うより、どうも、べらんめえな江戸っ子に近い感じの方なのかも..!?
でも、謡や舞になると、話している時とは全く違う顔つき・声・動き!!
見事に能楽師そのもの.. で、その落差もちょっと楽しかった。

*****
今日は、できれば会期末までもう日にちのない展覧会にも行きたかったのだけれど
2日続けてのラッシュ時の外出はきつくて、つい先送りしてしまった。
で、急遽、着物にしたが、昨日の豪雨の印象があるので、降られてもいいようにと、麻になった。

着物は、小千谷ちぢみ(麻)。 白地に黒の縞。
帯は、小千谷の名古屋帯(麻)で、生成りの無地。
8寸帯の方が涼しくていいけれど、去年締めそこなったので、同じ小千谷どおしにした。
帯締めは、茶色と白色で編んだ盛夏用。 茶が強い。
帯揚げはベージュ。 無地だが、露芝・撫子・桜?柄が織り込んである。
同じような色合いで合わせたので、薄緑色の日傘で色を注した。

2008.8.5 [火] 能楽金春祭り−装束体験講座

朝に用事があって、正にラッシュの真っ最中に出かけることになった。
数年、もしかしたら10年ぶりくらいのラッシュのど真ん中は、やはり凄い!!
でもフレックスのせいか、覚悟したよりは厳しくなかったような.. だって乗れたもの..(笑)

用事が終わった後、展示を見ていて気づいたら、物凄い雨!! こんな土砂降りは久しぶり!!
天気予報を確認していず、雨は全くの想定外!
びっくりしながら後悔したが、傘は日傘しか持っていず、足もサンダル履き..
とても外に出られる状態ではない。
1時間あまり雨宿りして、漸く午後の用務先に向かうことができた。
途中でまた降ってきたので日傘を差してみたが、傘の中に雨が降ってくる。(笑)
ないよりはましだろうが、防水していない麻の日傘は、雨傘の代わりにはならないことを体験。

*****
午後はまた能楽金春祭りの無料能楽講座に出席。
今日は「装束体験講座」で、講師は、金春流能楽師の高橋忍氏。他に4名の能楽師がアシスト。
まずは、わざと間違って着付けた中年の里女の装束を見て、間違い探し。
間違いを指摘できた上位者は、講師がご用意くださった賞品をいただけるという。
このところ能鑑賞には行くものの、不(無)勉強で、装束は(も)殆ど分からない..(汗)
すぐに分かる間違いもあるけれど、何か変だとは思うものの何故か分からないものもあって..

次に、若い女の装束を着付けていきながら、先程の中年女の装束の間違いをチェックしていく。
変だと思ったのがやはり正しい感覚だったとホッとしたり、更に正しい姿も分かって納得したり、
気づかなかった間違いも多々あって、今後の能鑑賞の助けになりそう! 

しかも、指摘できた間違いは少なかったものの、うれしいことに3名同点の1位。
芸そう堂の色紙を賞品に頂戴した。 私のは「井筒」の場面。
とても分かり易く、ためになった上に、思いがけないお土産つきの、うれしい講座になった。

2008.8.5 [火] 絽縮緬の季節

<竪絽(6月上旬) -> 絽縮緬(6月半ば以降) -> 絽  という順序で着るそうです。
*言われれば、この順番、確かに私も聞いたことがあるような気も..

<でもそれは昔ながらの話で、今はそこまで区別することも少ないから、
<竪絽、絽縮緬とも夏に着ても大丈夫..
*つまり、竪絽や絽縮緬は、本来は実に期間の短いものだったということですね!?
 でも、今は2重紗が単衣の期間OKと言われているのと同じように、
 竪絽や絽縮緬も、本来の時期だけでなく、夏もOKになってきた..
 少し分かってきました。 ありがとうございます。<花兎さん & 密偵おまささん

*****
「絽縮緬は単衣と同じ扱い」で、『夏には着ない』ように呉服屋で聞いたとの書き込みが..

「意外にご存じない方もいらっしゃいますけど、単衣と同じなんですよ」と言われて、
「(夏に着てしまって、)知らぬ事とは言いながら、恥ずかしいことでした。」
と書いていらっしゃるけれど、
夏だけでなく単衣の時期にも着られるので、着られる時期が長いと聞いたことはあるような
気がするけれど.. 夏には着ない?? 着るものではない???

絽縮緬は、単衣と同じ扱いで夏には着ない?
単衣の時期にも着られる夏物? それともやっぱり夏物? 
真実を知りたい!! って、オーバーだけれど、どなたか教えてくださいませ。

深夜なのでネットで少〜しだけ調べてみたら、やっぱり夏物で7月、8月の着物と出てきますね〜
色柄によって、単衣の季節にも..というのがあるけれど、
単衣の季節限定で夏はダメというのは、今のところ見つからない。

「地直し屋」の若手職人のきものサイトで、
「絽ちりめんは、6月から9月まで着られると呉服屋さんに勧められて買いましたが..」
という質問に関し、次のような記述が..

●絽ちりめんの季節って?
おおざっぱに言うと、夏物(絽)を着るのは7月・8月ですが、その前後でも着られることはあります。
きものの季節感は生地だけでなく、色目や柄によって表れるところもあるし、
また、お襦袢などは5月ぐらいにから絽を召される方も多いのではないでしょうか。
その呉服屋さんはおそらく、きものの柄や色目、生地の質感などから、
「これなら6月〜9月ぐらいまで着られますよ」とアドバイスしてくださったのではないかと思います。

ウウッ.. やっぱり夏物!? とも思うけれど..
好きに着るにしても、一応ルールを知った上で、判断したいし..
どなたか、知恵袋の登場を切に望みます!!!

2008.8.4 [月] 演芸場上席、花火

佃祭も、大祭は3年毎なのですね!
行ってみたかったけれど、体力を考えて、今回は我慢..
でも、次は3年後ですか〜 それもやっぱり深川祭と同じ年だし..

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朝10時にしっかりアクセスして、9月の文楽のチケットを取った。
8月、9月と2ヵ月続けて予定が多く、歌舞伎座の9月のチケットもこれからだし、
通しで取ろうかとも思ったものの、体力を考えて、やはり別々の日にした。
9月は能楽堂の記念公演が5日間もあるので、赤坂大歌舞伎と三越歌舞伎はパスしたし、
これで、歌舞伎座も昼夜を別の日にできれば、忙しいけれど、体力は持つだろうと..
新橋演舞場の歌舞伎だけは通しにしたが、それにしても9月に歌舞伎の公演が多過ぎる。(怒)

*****
昼過ぎの暑い最中を、上席を聞きに国立演芸場に出かけた。
トリの金原亭馬生は日替り口演とかで毎日演目が違い、今日は「庖丁」。
仲トリが柳家喜多八で、真打はあと五明楼玉の輔、隅田川馬石。
それに、二つ目の金原亭馬治と、前座が三遊亭たん丈。
そして奇術のマギー隆司、コントのチャーリーカンパニー、紙切りの林家正楽、それに内海桂子。
高齢の内海桂子の元気なことと都都逸に脱帽!

「動物園」と「牛ほめ」は、他の人で聞いたばかり。 前座の「出来心」もよく聞く噺。
時間のせいか、どうしても同じ噺が多くなるようだ。
あと、「鰻の幇間」と.. 何だったかしら? 
忘れるのがすっかり上手になってしまい、全部思い出すのは難しい。(涙)

*****
着物は、気楽に落語仕様(笑)で、阿波しじら織(木綿)。 青地に青・薄い生成り等の縞入り。
羅の名古屋帯。紺暈し(紺色〜白)。
緑がかった藍色の夏用の五嶋紐の帯締め。淡い緋色等が入っている。
杜若の柄の入った薄藤色・薄桃色の絽の帯揚げ。
亜麻の草履に、麻の抹茶色の横縞柄巾着付きのペコペコの(笑)大型竹手編み籠。

*****
終演後、可否道に行って、チーズケーキとおいしいコーヒーとで一息ついて、帰宅。
最近、花火のある日は、浴衣姿の若い方々を見かけることが多くなったが、
今日も帰りの車中に、2人とも浴衣のカップルが居て、今晩は江東花火だったのを思い出した。
駅の周りでも、浴衣姿の若い女性が歩いていて、これからお出かけらしい。
浴衣だけで終わらないで、着物も着るようになってくれるとうれしいけれど..

私もマンション最上階の非常階段への踊り場に行って、花火見物。
4000発とかで多くはないが、いろいろな種類が上がって、結構楽しい! 何より楽だし..(爆)

2008.8.3 [日] てんぷら、「NIPPONの夏」展

午前中に懸案の片づけに少しだけ手をつけたものの、これだけ長〜く放置していると、
少しくらいやっても、やったかどうか効果はあまり見えない。(涙)
覚悟はしていたものの、キツイ.. 自業自得とは言え、ちょっとツライ気分。
でも、めげずに、できる時に、少しずつやるしかない。

*****
また暑さが厳しくなったので栄養を取ろうと自分に理由つけして(笑)、
てんぷらのみかわに行った。
いつものように満足して、英気も養ったから、暑さの中を出かけた甲斐もある。
季節ものは、稚鮎と松茸。
もうないかしらと思っていた稚鮎がまだあったのが、うれしかった。

でも、昼の真っ盛りの一番暑い時間で、駅から数分歩くだけで辟易..
しかも、日本橋に寄るのに、みかわを出てから、いつものように歩いてしまったら、暑〜い〜
今日の陽射しでは、日傘が本当にありがたかった。

*****
日本橋では、三井記念美術館の「NIPPONの夏」展を観に行った。
実は、この美術館に入るのは初めてで、今まで行きたいと何度か思いながら行き損なっていた。
重厚な内装にユッタリとした展示で、観客も少なく、ゆっくり観られるのがうれしい!
展覧会で、大勢の人で疲れてしまって、展示を観る気力が減退することが結構あるから、
混んでない展覧会は本当にうれしい!!

あと半月の会期中に是非とも行きたいと思っている国立博物館の
「対決—巨匠たちの日本美術」展は、きっと混んでいるのでしょうねぇ..

2008.8.1 [金] 芝居(宝塚BOYS、シアタークリエ)、能楽金春祭り

今日は、昨年の初演を見損なって悔しく思っていた芝居の再演初日。
夕方から「宝塚BOYS」をシアタークリエに観に行った。

今週は日曜日から昨日の木曜日まで決まった予定はないので、
展覧会に行って、あとは片付けと考えていたのに、我ながら甘〜い〜.. 
結局、またも、何にもしないで(睡眠不足は大分補えたけれど..)過ぎてしまった。
展覧会、会期中に行かれるのかしら? 不安..とっても不安..(汗)

で、少しはしっかり活動しなければ..と、
芝居の前に、花兎さんがKWにしてくださった能楽金春祭りにも行ってみることにした。
昨年、終了後に知って残念に思っていたから、今年こそと少し気合を入れて(笑)出かけた。

今日は無料能楽講座の初日で、講演「能の見方、楽しみ方」というので楽しみにしていたが、
明日の金春流定例能の内容の説明が中心で、それなりに参考になったが、少し拍子抜け..
でも、定員20名の広くない部屋が満席!
若い方が多かったが、高齢の方もいらして、皆さん熱心に聞いていらした様子。
講師は、金春流能楽師の山井綱雄氏と金春憲和氏。
山井は講演・解説が多いのか慣れた感じだが、金春氏は不慣れ?苦手?な感じ..

一番興味のある能楽体験講座(楽器編)に、既に予定があって行かれないのが残念だが、
能楽体験講座(装束編)と講演「能の型〜仕舞の実演を交えて〜」に申し込んできた。
最後の路上能(これも無料)は、当日、座席券配布開始時に行かないと観られないらしい。
普段の能楽堂では演らない曲を舞うと言うので、是非観たいものだけれど、
午前・午後と用事があり、配布時間までに行かれるかどうか心許ない。 まあ、頑張りましょう。

*****
能楽講座を申込んでから開始まで時間があるので、空也に行ってみたら、
うれしいことに、売り切れの張り紙がなく、ニコニコと店に入って1箱購入。
ここのもなか、香ばしくて、おいしい♪ 小さいので、一度に2つ、時には3つ、パクッ、ペロリ..
久しぶりに立田野に行って、あなご釜飯もいただいた。
暑い中、デザートについていた小豆アイスがおいしい♪

*****
「宝塚BOYS」は、宝塚調のフィナーレが何より楽しい!! 
シアタークリエは、改装して今春オープンしたはずだが、入るのは今日が初めて。
昔の芸術座も小さめの劇場だったけれど、新しいシアタークリエも同じような大きさみたい。
席がまあまあ前の方だったこともあるだろうが、大劇場より観易くて、好きな規模の劇場。

*****
着物は、黒地の濃淡の段に華柄の夏大島紬。
暑いので少しは涼しくと、手織櫛織の八寸名古屋帯を合わせた。 生成りで、お太鼓柄。
帯締めは、灰みの生成りで、裏と端が黒い五嶋紐。
帯揚げは、蜻蛉の柄の入った浅葱色と薄空色の大きな市松で、色を注した。
いつもの、アタ編草履とやまぶどう籠。

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