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2008.10.31 [金] 「大琳派展」

「大琳派展−継承と変奏」を観に午後遅く国立博物館まで出かけた。
金曜日で夜8時までなので、中途半端な時間に行くよりは、仕事帰りの人はまだ来ないけれど
観終わって帰る人が多くなる頃がいいかと、少し遅い時間に行った。
そのせいで、折角同じ日だったのにnekomamaさんにお会いし損なったのは、残念!

「風神雷神図」が、夏の「対決」展の時の宗達、光琳だけでなく、抱一、其一と、
4作並んでいるのが、凄い!
丁度あまり混んでない時間帯だったようで、宗達→光琳→抱一→其一の、
それぞれの変化を何度も見比べながら、楽しく鑑賞できた。
一回りした後で、もう一度行った時には宗達の屏風の前は沢山の人で、近づくのが大変。
ラッキーだったと、今回は時間の選択がよかったことを自賛!(笑)
他にも、副題の「継承と変奏」に納得がいくような展示が大分あって、
見比べながら、昔は今よりもっと模写から学んでいたのだろうと思った。
それに、光琳が深川の冬木屋のお内儀に描いたという白綾地秋草模様の小袖が素敵!
着物も展示されているとは知らなかったけれど、
前々から観たいと思っていたので、見つけたときは、とてもうれしかった♪
抱一の白綾地梅樹下草模様の小袖もよかったし、着物も観られて一層楽しい鑑賞になった。

「大琳派展」だけで大分足が疲れてきたのにもめげず、
「高野コレクション−浅井忠の作品」を見ながら企画展示室を通って本館に移動。
本館で2階への階段に向かう途中の部屋で、高村光雲の「老猿」を見つけ、暫く観入る。
そして、目当ての「能と歌舞伎」の特集陳列「安土桃山時代の能装束」を観に、2階へ。
素敵な小袖、狩衣等に、脚を引きずりながらも(爆)、来てよかったとニッコリ。
そして、隣室の「浮世絵と衣装−江戸」でも、衣装と浮世絵などを拝見。
更に国宝室にも行って、狩野秀頼筆という「観楓図屏風」を観る。
さあ、帰ろうと1階に降りて、正面出入り口に行くまでの部屋で、今度は仏像を拝見。
この部屋で展示の仏像はいつも素晴らしくて、素通りできない。 国宝や重文が多い。

*****
デリーでカレーを食べるつもりが、山を降りた頃には、店まで歩く気力が無くなっていた。
「大琳派展」をゆっくり観て本館も覗いていたら、すっかり疲れてしまったが、
寝ていないところに2時間半以上歩きづめだったのだから、無理も無い。
近いところで休みたくて、みはしでおでん茶飯を食べて、更に甘味も追加。
最近太り気味で、甘いものは減らしたいのだけれど、今日は歩いたので、よしとした。(笑)

2008.10.28 [火] 母の誕生日会食

母の誕生日! お祝いに、姉と3人でお昼にミニ食事会。
母の家の近くがいいと、メトロポリタンホテルの日本料理店でのランチ。
8月末にホテルに行ってみたら、2階を全面改装中で9月中旬に再オープンとのことだったので、
池袋の和食の店を少し探してみたものの、脚の悪い母には椅子席がいいし、
他によさそうな店が見つからず.. 結局ここにした。

平日に少し遅めのスタートにしたせいか客も多くはなかったので静かだったし、
外の見える明るい席を用意してくれたおかげもあって、
3人でのんびり話しながら、気持ちよく、おいしくいただいた。
昼会席を予約しておいたのに、伝わっていなかったらしいのだけはいただけなかったけれど、
以前行った時より、使い勝手がよさそうな店になっていた。
母はいつものように、ご飯は少ししか食べなかったが料理は完食!
前菜、椀物、お造り、煮物、焼き物..どれも少量だけれど..
初めに頼んだジュースも、食後に頼んだコーヒーも全部飲んだし、
これだけ食べられるのが母の元気の元だろうと皆で話す。
私はジュースでなく、1合だけ冷酒をいただいた。
店を出てからもロビーのソファで更に少しおしゃべり..
気楽においしいものを食べて、母は楽しかった様子で、姉と私もうれしかった。

*****
母の誕生日のお祝いだし、一つ紋の風通お召し訪問着をおろした。 番國製。
氷割文様の浅紫に鼠がかった葡萄色地の吊り暈しだが、訪問着というよりは色無地の感じ。
帯は、灰みの赤藤色の「蔦葉霞」という洒落袋帯。 霞のような淡い色調の蔦葉模様に、
銀糸も少し使われていて、地味だけれど少し煌びやかでシック! この季節のお気に入り。
初めて同色系統で合わせてみたが、やはり少し地味な感じになった。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑の入ったもの。
帯揚げだけは、銀鼠色にした。 雪輪に模様入り。
銀色台に藤・金・白の五嶋紐の鼻緒の草履。
金と漆で模様を描いた茶色の金泥バッグ。
まだ、コートは着たくなかったので、ショールは少し大きめの、黒地で全体に青灰色の刺繍のもの。

姉も着物で、着物・帯ともお初だそう。
細かい市松風の黄色・薄茶色の経錦の一つ紋の小紋に、黒地の名古屋帯。
着物に艶があって、光の加減であちらこちらに紫色が見える感じ。
聞いたら、それが経錦の特徴とか.. とてもお洒落!

*****
帰りに日本橋の高島屋に寄って「江戸・東京の茶の湯展」をざっと観た。
長く茶道をしている姉の方が興味を持って見ただろうに、誘えばよかったと、
展覧会のことを忘れていたのを少し後悔というか残念に思った。

呉服売り場の伊と忠で、冬に暖かそうな草履と、野蚕糸のバッグに、遭遇してしまう。
堪らず.. 小物だから買ってもいいだろうと..自分を甘やかして..(汗)

2008.10.26 [日] 心積もりが狂う

今日は旧岩崎庭園に行って、旧岩崎邸の建物・庭園、
そして、〈金唐紙のルーツを探る「幻の金唐革展」〉を拝見し、
更に、金唐革収集家の白濱輝雄氏の茶話会を楽しんで、
その後、千代田線で新御茶ノ水に出て、KURAさんの展覧会にお邪魔する心積もりでいたが..

11:00からの庭園ガイドボランティアによるガイドツアーに参加して、次に茶話会、
そして展示を観て、それから御茶ノ水に行って..と、時間も考えていたのに、
11:00のガイドツアーからが、1:00の茶話会からになり、さらに..
朝から体がだるくて、ズルズル出かける時間を延ばしているうちに、
ついに諦めることになって.. 休養日になってしまった。

皆さんの画像の、お会いした時のKURAさんの雰囲気そのままの
ふんわり温かそうな小物たちが可愛かったけれど..
残念ながら次回の楽しみに..

2008.10.25 [土] オペラ(リゴレット)

遡り日記 その2
オペラ「リゴレット」を観に、前日に引き続いて、新国立劇場へ。
もっとも、今日はオペラハウスだし客層も違うので、劇場の雰囲気は昨日とは随分違う。
開演前に友人と話していたら、くにえさんが声をかけてくださって、ちょっと驚いた。
ジャズにも詳しいようだし、音楽に強そうですものね..いらしていても不思議は無いけれど..
真楽の方と、展示会場以外で偶然にお会いしたのは初めて.. うれしいビックリ!

ここでのリゴレット上演は久しぶりの気がしたら、2001年2月公演以来らしく、ええっと驚いた。
何故なのかしら? 演出のファッシーニが亡くなってしまったから? 
それとも、最低、リゴレット、ジルダ、マントヴァ公爵に歌手を揃えなければならないから?
キャストの問題は、アイーダより間隔が空いた理由にはならなそうで、やっぱり???

リゴレットのラード・アネッタリの声がいい!
新国には6月の「椿姫」に続き2度目の出演だそうだが、私はパスしてしまったので初めて。
でも、醜くく不幸を背負ったような感じはなく、脚を引きずる演技にも拘らず軽やかで若々しい感じ..
オペラ歌手は、歌は無論だが芝居心も必要で、大変だろうと思いながら観ていた。
ジルダとマントヴァ公爵役の2人は、新国立に初登場だそう。
友人が辛口の批評をしていたが、確かに私もジルダに透き通った天使のような声は感じず、
公爵役の高音は伸びやかさが少し足りない気もしたし、
カーテンコールでは一部ブーイングも出ていたけれど、
私は3人の声も日本人歌手の声も結構楽しく聴いて、満足。
音楽が苦手で分からないのも、基準が高くならなくて、いいのかも..(爆)

いつまで経っても、オペラ初心者というか初級者のままなのだけれど、
新国立劇場の開場以来10年以上聴いているし、その前には引越公演にも行っていたので、
友人にはそんなトウが立った初心者はいないといつも笑われてしまう。
でも、分からないのは一向に変わらない。
分からなくても、「声を楽しむ歌舞伎」の感じで、楽しめるからいいのよねぇ〜

*****
今日は頑張って、着物を着た。
黒地に箔散らしの、古代染色純泥染の大島紬訪問着。
帯は、青灰色地に、黄・白・紫で菊・桐・垣の柄を織り込んだ渡文の袋帯。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑入り。
帯揚げは、灰藤・灰紫色で、雪輪に模様入り。
久しぶりに、黒色台に黒・白の五嶋紐の鼻緒の草履。

2008.10.24 [金] 芝居(山の巨人たち)

遡り日記
ピランデルロの戯曲「山の巨人たち」を観に夕方から新国立劇場の中劇場へ。
ピランデルロの未完の遺作で最高傑作とか..
フランス演劇界の鬼才ラヴォーダンの演出。
もっともラヴォーダン氏と言われても、私には知識がないのだけれど..
作品の知識はなかったものの、公演情報で興味を持って、随分前にチケットを取ってあった。
前日が初日で始まったばかり。 休憩無しの2時間。
平幹二朗、麻実れい、などが出演。
観ているうちに、ピランデルロの作品って、むかし観た時にも分かり難かったことを思い出した。
分からなくても嫌な訳ではないけれど..
でも、この作品の寓話性というか「大人のための高級なおとぎ噺」というのが、
どうもよく分からないというかあまり楽しめなかった。
私が即物的なのかしらねぇ〜??
観客全体に不消化とでもいうような雰囲気があって、終演時には戸惑いがちな拍手がパラパラと..

雨だし、体調がイマイチで、着物を着るのは止めてしまった。
上着を羽織って少しだけ外出向きにしたが、
ジーンズに藍染のシャツという芝居小屋向き?の普段着仕様。(笑)

2008.10.23 [木] 能楽−源氏物語千年紀の2日目 富山料理

今日も夕方から能楽堂に行くので、午後から雨模様で夜は本降りという予報にめげず、
天気が悪いなら雨仕様の着物に変更して出かけるつもりだったが、それも昼過ぎまでのこと。
時間が近づいてくるうちに、着物を決めて帯を選んで..が段々億劫になってしまった。
雨仕様の着物は枚数が少ないのだから迷うことも無いのだけれど、面倒になったらもうダメ。
着物をやめたって着ていく洋服を決めなければならないし、それだって億劫なのだけれど、
今月は結構着物を着ているし、こんな日まで頑張って着物を着なくてもいいわよねぇ..と、
ドンドン気力低下して、出ている洋服を適当に着て出かけてしまった。

*****
今日の番組は、狂言・大蔵流「鬼ヶ宿」と、新作能「夢浮橋」の再演。
「鬼ヶ宿」は、井伊直弼作の曲で、彦根藩に抱えられていた茂山家に伝わる作品だそう。
井伊直弼は趣味人だとは聞いたことがあるが、狂言まで書いていたとは..
私は初見だったが、今月は国立劇場で歌舞伎「大老」を楽しく観たばかりで、
その記憶もはっきりしている時に直弼の狂言を観られるなんて、ちょっとうれしかった。
シテが千三郎、アドが七五三。
女役の七五三さんは久しぶりだが、声の出し方から少し違っているので、初めはアレッと思った。
狂言の時とお能のアイのときでも随分違うけれど、でも、いつも素晴らしい。

「夢浮橋」は2000年の春に、国立能楽堂の委嘱で瀬戸内寂聴氏が作り、
梅若六郎氏と山本東次郎氏の演出で上演された新作能で、コレが再演だそう。
初演当時は能狂言まで観に行く時間など取れず、当然ながら私は初めて拝見した。
新作能だけあって、アイが入らないどころかワキも出ず、シテ方3人の競演という珍しさ。

観世流の梅若六郎氏と梅若晋矢氏、それに金剛流宗家のお家元の金剛永謹氏という豪華競演。
地謡の場所もいつもの地謡座でなく、狂言のように鏡板の前に変更されていたが、
匂宮と浮舟のシテ方2人があの装束で相舞を舞うところで、もっともな変更だと納得した。
浮舟の剃髪のところから天台僧が声明をあげるのが何とも言えない雰囲気で、
阿闍梨の懊悩とも重なって.. シテ柱に絡みつくなんて.. 何という煩悩、苦悩..
さらに、南無阿弥陀仏とお念仏が始まって.. 阿闍梨だけでなく、観客も浄化されるような..

新作能なのだから、こういうのもアリなのよねぇ〜 と、拝見した。
また観たいと思うけれど、あれだけの演者の競演は、そうそうできないでしょうねぇ..

声明も今年は何度か聞いたけれど、場面毎に異なる声明が、それぞれ印象的で、
声明もとても好きになった。

*****
終演後は、友人とまた「五万石」で食事をしながら、今日の印象などのおしゃべり。
満席で何度も入れなかったこともあったけれど、このところは幸いに入れて、食事も堪能。
前回とは大分料理が変わっていて、季節の変化も感じた。
具だくさんの芋煮が楽しくおいしく、とろみが治部煮風?

2008.10.22 [水] 能楽−源氏物語千年紀

先月から始まった国立能楽堂の開場5周年記念公演で、今月は今日と明日の源氏物語千年紀。
一昨日・昨日と、サークル活動以外は、の〜んびり休養日になってしまった余波なのか
怠け心が起きて今日の午後の予定はパスしてしまったけれど、夕方からは能楽堂に出かけた。
開演時間を勘違いしていて、始まる直前に辛うじて滑り込んだ。
今日は、狂言・和泉流「蝉」と、能・金剛流「野宮」。

狂言の「蝉」が、狂言なのに舞もあり、驚くほど能の雰囲気があって、
これ、狂言よね〜? こういう狂言もあるの? という感じでうれしくなった。
休憩時間に筋書きを買いに行って読んだら、舞狂言というのだそうだ。
シテが萬斎で、跳び上がる時の軽やかなこと.. 
むか〜し観たシェイクスピアのテンペストで演ったエアリエルを思い出した。
まだ能狂言に興味の無い頃で萬斎を観た最初の舞台で、狂言師の軽やかさに感嘆したのだった。
万作さんが地頭で謡い担当なのが贅沢..

「野宮」は2時間の大曲で舞いに入るまでが長くて、少し観疲れ?してしまったが、
私の周りに居眠り族が多かったのは、同じような人が多かったらしい。
舞になったら動きにつられたのか私も俄然元気になって(笑)、楽しく観られた。
シテは豊嶋三千春氏で、この方のお能を観るのは初めてだったが、特に後シテが素敵だった。

*****
資料展示室の特別展示は「住友コレクション 能面・能装束・能楽器展」で、
今は第1期が始まったところで、能面と狩衣が印象的だった。
小面、増女、深井..と能面を見比べられるので、違いが少しは分かるのがうれしかった。

*****
着物は、白大島紬を着た。
帯は、織楽浅野の袋帯で「菱遊」。 墨黒色地に光を抑えた金銀の菱模様。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑の入ったもの。
先日、一目ぼれで購入したものを早速締めたのだけれど、やっぱりいいわぁ!
帯揚げは、灰藤色で、雪輪に模様入り。
涼しくなったので、銀色台に藤・金・白の五嶋紐の鼻緒の草履。
ラベンダー色のビーズの半衿をつけた灰紫色の長襦袢を着て、
小物を灰紫・藤色系統で揃えてみた。

2008.10.19 [日] 食欲の秋・芸術の秋を再度満喫

今日も夕方から落語を聴きに行く予定で、楽し〜み!
その前においしいものが食べたいと、遅めのランチを「御魚 大渕座」でいただいた。
松茸三昧のコースにして、タップ〜リの松茸に、ニンマリ♪
プチオードブルは、炒り卵。 おいしくて、炒り卵?という食感がいつも感動的!
今日は松茸入りだが、トリフ入りの時などもあって、その時々の変化も楽しい!
次がピッツァで、松茸で覆われたピッツァがうれしく、贅沢気分でニコニコいただいた。
前回のガレットもとてもおいしかったのだけれど、
近くの席で食べていらしたこのピッツァが気にかかっていたので、食べられてとても満足。
ピッツァとガレットのそれぞれの味・食感が楽しく、その時々で好みが分かれそう..
できれば両方を一緒に食べられたら.. 言うこと無しなのだけれど..
そして、カプチーノ風スープもふんわりと柔かな味で、松茸の風味も憎いほど..(笑)
松茸とほろほろ鳥のスパゲッティは鳥がダメなので、シェフにお任せして変えていただいた。
昨日秋田で捕れたアマダイのソテー・松茸載せが、おいしくって..うれしくなった。
デザートは季節の洋梨のタルトにして、今日もすっかり堪能♪
ワインの軽い酔いもあって幸せ気分で失礼した。

*****
夕方の落語までまだ少し時間があったので、近くの呉服店を覗いて歩いた。
らくやさんでは、色・柄もそれぞれの絞りの入った長羽織に目が止まってしまい、
羽織は着ないことにしているのに宗旨替えしようかとさえ思うほどで、羽織らせていただいた。
生駒暉夫氏の展示会を覗いたら、伝統工芸展に出品の着物なども展示されていて、
素敵なものがいろいろあったが、着物はとても買えるはずも無く、
でも、春に我慢した青楓の染帯がやはり目を惹いて.. 他にも染め袋帯に好みのものが..
やはり素敵なものに遭遇したけれど、財布の紐を引き締めてというか、
もう買えないのだから見るだけと自分に言い聞かせながらで、無事に(笑)楽しく拝見した。

*****
そして、楽しみにしていた新橋演舞場の「桂米團治 襲名披露公演」。
口上が落語家の襲名披露の定番らしく、いつも通りの内輪話や暴露話のおかしさ、おもしろさ!
桂吉弥「時うどん」、小朝「??」、桂ざこば「肝つぶし」、
次の桂春團治の「高尾」は、「反魂香」の高尾バージョン?
口上の後は、柳家小三治「道灌」と、桂米團治の襲名披露噺の「四段目」
それぞれの噺家の人柄が出るような噺で、クスクス笑いながら楽しく聴いたが、
米團治の「四段目」の芝居っ気に、大銀座落語祭の鹿芝居で演った勧進帳の富樫を思い出した。

2日続けて、食と落語と..で、秋を満喫! 大満足!

*****
落語会だけれど襲名披露公演なので、着物は綿薩摩にした。
木綿の薩摩絣で、極薄青磁鼠色の微塵格子。 木綿とは思えないような柔かさで、とても着易い。
帯は、伝統工芸作家の吉翔氏の和紙箔袋帯。 渋い薄灰緑地に紫・緑色露草の葉柄。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 焦げ茶色に薄茶色・黄色入り。
黄土色に少し薄緑入りの帯揚げ。 深緑のショールで、緑尽くしのような..(笑)

2008.10.18 [土] 食欲の秋・芸術の秋を堪能

まずは食の楽しみ!
ランチに茅場町の「みかわ」で、てんぷらをいただいた。
季節物はこの季節の定番の松茸の一本揚げ(多分、私は今年はこれで最後!?)と、はぜ。
キスとはぜを一緒にいただくと、いつも魚の食感・味の違いを強く感じる。
てんぷらを堪能したあとは到来物という京都の「緑寿庵清水」の金平糖を賞味!
今回はマンゴー味とか.. ちょっと変わっているけれど、相変わらずおいしい!

*****
食欲ばかりでは芸が無い.. 次は、芸術の秋を堪能すべく、展覧会へ。
東京駅まで歩いて、大丸の「ピサロ展」に行く。
何故か今までスーラとピサロが同じような印象があって区別がつかない事が多かったのだけれど、
こうしてピサロだけをまとめてみると、何故スーラと一緒になってしまったのか、
自分でも不思議なくらいで、全く違う印象。
違うでしょ!と前に誰だったかに言われたことを納得。(←遅い!)

*****
次は、兄の連れ合いの個展「水底のうた」に寄ろうと、表参道まで回った。
画廊の雰囲気と展示された絵画とが調和して、2年前の個展より印象的!
で、場所も大事だと思った。
兄も2人の娘たちも来ていて、家族全員で応援。

*****
今日の芸術鑑賞の締めは、夕方からの国立演芸場の花形演芸会。
落語を聴きに行ったのだが、一番の楽しみはゲスト出演の立川談春。 噺は「百川」だった。
期待にそぐわぬ上手さで、春に聴いた小三治の百川とはまた違う雰囲気なのも、楽しい!
古今亭菊之丞の「天狗裁き」もよかった!
ただ、仲トリの談春目当てが大分いたようで、休憩後は空席があちらこちらにあって、
トリの扇辰が少し気の毒に.. 扇辰は「妾馬」。
講談の一龍斎貞橘は「荒木又右衛門」、あとは時代劇コントのカンカラ、奇術、パントマイム。
終演が伸びて9時半になったので、家に帰ったら10時過ぎ..
楽しい一日だったものの、流石に少し疲れた。

*****
落語を聞きに行くので、着物で出かけたら、食事中も汗が堪らず..
(↑ 汗かきとしては、食事には今でも洋服が原則なのは正解!と思った程..)
義姉の展覧会場をしっかりチェックせずに歩き回ることになったので、汗びっしょり..
まだまだ暑いわぁ!

*****
着物は流水と小枝模様の、灰色?ベージュ?のような小紋。 シルクウール。
半分シルクなので光沢があって、気軽だけれど少しお洒落な感じ。
帯は、黒地に華段などの入った博多八寸帯。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄紫に臙脂入り。
灰色の帯揚げ。
10月も半ばなので、深緑のショールをして行ったが、持って歩くほうが多かった。

2008.10.15 [水] 国立演芸場にリベンジ、帯締め

演芸部の自主活動(笑)で、中席を聞きに国立演芸場へ行った。
先週の上席をパスしてしまったので、今日は開演前の前座から聞こうと思って早目に出かけたが、
駅から演芸場への道でオーガニックハウスの前を通った時、お腹は空いていなかったのに、
つい魔が差して入ってしまい(笑)、昼食を取ったりして、やっぱり前座には間に合わなかった。

トリが五街道雲助で、日替りで廓噺。 今日の噺は「居残り佐平次」。
仲トリの蝶花楼馬楽は「替わり目」、あと、五街道弥助「子ほめ」、柳亭左龍「粗忽長屋」、
三遊亭歌る多「悋気の火の玉」に、講談の宝井琴調の「徂徠豆腐」。
そして漫才、津軽三味線、あやつり人形。

演芸で津軽三味線を聞くのは初めてだったが、太田家元九郎の三味線で弾く各国の曲の触りを、
こういうのもありなのか..と、楽しく聞いた。
あやつり人形のニューマリオネットは、年配の落ち着いた人形遣いと、操る人形の軽快さが、
いい対照でいつもながら楽しい。
「替わり目」が志ん生の人情噺への改作版というかで、それはそれでいいのだけれど、
短くてオチまでが少し物足りなかい気もして、元版も聞きたい。
とは言え、落語を楽しく聞いて、適度に笑って元気を注入した。

*****
着物は、濃藍色地に鳥や井桁などの文様の入った琉球絣紬。木綿。
野原義雄・トミ子さんの手織りの伝統工芸品で、木綿なのが気に入って購入したもの。
帯は、博多の紋八寸名古屋帯。「恵比寿細工」というシリーズで、白地に多色の縞。
帯締めは松山好成氏の伊賀組紐。臙脂色(白入り)で色を注した。
帯揚げは秋らしいふっくらした感じの灰色の縮緬。
しころ織草履。しころ織の紬の天に青色の鼻緒と台。 この着物用に購入したもの。
淡灰色と青紫の矢絣模様の、普段着物用の銘仙紬バッグ。

演芸場なので、着物を木綿にしたが、6月の有松オフ以来の2度目の着用。
帯は結局オフと同じになってしまったが、他の帯も合わせてみたいけれど..

*****
ご案内をいただいた松山好成氏の帯締めを買うべく、帰りに日本橋の三越の三重展に寄った。
新しい柄・色の帯締めが素敵!
日本伝統工芸展の常連入選作家の帯締めと思えない価格のものが多いのもうれしい♪
1本は既に何本か持っているような色合いなのに、一目ぼれ? やっぱり好きで即決。
見たことの無い楽しい組み方のものも、少し高いので迷ったけれど、つい頑張って購入。

あとは、茶屋で赤福を食べて、呉服売り場へ移動。
呉服売り場では百花さんのお師匠様の竹内功氏の刺繍の実演を拝見。
注文で刺していらした帯が独特で素敵!
竹内功氏と奥様のお話を伺いながらしばし見入った。

*****
夜は自治会役員会があるので、急いで帰宅して、出席。
交番から警官が来て、振り込め詐欺への注意。何かあったら連絡して欲しいとのこと。
その後の会議は、長時間かかって、少し消耗気味。

2008.10.14 [火] 食欲の秋

先月の初めにてんぷらを食べに行ったきりで、その後の一月以上どの店にも行かれず、
こんなことは初めてなので、食いしん坊の私は欲求不満状態。
仕立ての依頼をしに行くので、その後の食事をどこでしようかとワクワク♪ していた。

まずはお仕立ての依頼。
キイさんが前に日記で教えてくださったお仕立て屋さんに頼んでみようと、白山まで出かけた。
来月の盛装オフで着ようかしら? と思っている山岡古都氏の単彩のイメージの訪問着。
まだしつけのついたままの訪問着もあるのだけれど、華やかな着物は主役の方々にお任せして、
付き添いとしては地味めのほうがいいかと(笑)、仕立ててもらうことにした。
ついでに、塩野屋さんのお召し訪問着、そして伊那紬も頼んでしまうことにして、
疋物の胴裏と八掛けも2枚持ったら、重いこと.. 伊那紬の八掛けはあちらで選んだ。

古都染人の訪問着は、身頃は絵羽だけれど、胸から袖・衿に柄が繋がっていないので、
訪問着でなく付け下げの仕立代でOKと言ってくださる。
塩野屋さんのお召し訪問着も仮縫いされているけれど、柄合わせがないので、小紋価格。
もともと安めの仕立代がさらに安くなって、うれしくなった。
ご紹介をありがとうございました。 <キイさん

*****
ランチは麹町のオーグードゥジュールでフランス料理。
いつものように、サービスシャンパンをいただきながら、今日のチョイスを決める。
オードブルは温泉卵?を載せたきのこのソテー。 季節感タップリ。
その前にアミューズとして、ホタテのオードブルも出してくださったし、
それぞれの食感・味が楽しい!
魚はいさき。 カリッと焼かれた皮も、付け合せの野菜もおいしい。
肉は、フォアグラのソテーつきの鴨肉にした。 厚めの鴨の胸肉が食べ応えあり、
フォアグラのふんわりした柔かさと焼いた表面のパリッと感の食感の違いが絶妙!!
ソースが濃厚なのにしつこくなくて、たっぷりの豆もうれしいし、パンですくって完食。
デザートは、巨峰のテリーヌ。
今日でおしまいだが、ディナー用にあるとのことで、出してくださった。
季節物なので今年は食べそこなったかと思っていたから、とてもうれしかった!

2008.10.14 [火] 芸術の秋

芸術の秋! なのか、このところ観たい展覧会が目白押し!
上野の「大琳派展」、「フェルメール展」に、
六本木の「ピカソ展」競演と、招待券をいただいた「アネット・メサジュ:聖と俗の使者たち」、
両国の「ボストン美術館 浮世絵名品展」、そして目白の「細川家の能面・能装束」..
どれも観たいので地域毎にグループ分けしたけれど、こんなに行かれるかしらと心配!

それにつけても、りこさんは凄い!
ひょっとして日曜日の1日だけで上野と渋谷を3箇所ずつ、合計6箇所も回られたのかしら? と
溜息がでてしまった。

そして更に、旧岩崎邸庭園で〈金唐紙のルーツを探る「幻の金唐革展」〉もあるなんて..
これもやっぱり観てみたいわぁ!
情報をありがとうございます。 <しょうさん

旧岩崎邸庭園には、行ってみたいとずうっ〜と思いながら今まで機会がなかったので、
庭園も明治期の建築文化の粋を集めて建てられたという邸宅も拝見したい私には
今回は、とてもいいどころか、絶好のチャンス!

財閥岩崎家の栄華の一端を伝える洋館の金唐紙の壁紙を辿ると金唐革に行き着くそうで、
今回は古い金唐革の展示なども観られて、しかもワークショップや茶話会もあるという。
5時間半のワークショップはきついけれど、1時間の茶話会がうれしい!

金唐革収集家の白濱輝雄氏の茶話会は26日(日)の午後。
この日の前は4日連続でお能やらオペラやらの観劇予定。
体調と相談しなければならないけれど、でも、是非行きたい!
忘れないように、早速、予定に組み込んだ。
かんからさんの江戸からかみに興味を惹かれたつながりかしら? 唐紙への興味驀進中。(笑)

2008.10.13 [月] お月さまの散歩

月を賞でる皆さんの日記を読んで、私もベランダに出てみたけれど、
お月様が見えない!
見られなかった中秋の名月の再現かとガッカリしていたら、雲間からお出ましがあって、
暫くの間、雲に隠れたり、また出てきたりを、寒さを忘れて見入ってしまう。

動いているのは月ではなくて雲だというのは承知しているけれど、
見ていると、まるで月が動いているようで、
お月さまのお散歩だわ! と、うれしくなった。 (私って本当に単純!)

開いた飛良泉の純米吟醸が冷蔵庫にまだあるのを思い出して、
内側に月(半月だけど)の描かれている前田正博氏のぐい呑みに入れて、お月さまに乾杯!!

2008.10.11 [土] 初めての琵琶鑑賞

琵琶の会(国立・小劇場)に出かけた。
国立劇場で何度か開催されていて、今回は「近代琵琶」に焦点を当てているそうだが、
琵琶というと私は平家物語とか耳なし芳一などを思い浮かべるくらいで、全く知識が無い。
近代琵琶などという範疇も、薩摩琵琶と越前琵琶があることも、知らなかったが、
座談もあって、聴き比べもできる丁度いい機会なので、一度聴いてみたいと楽しみに出かけた。
第一部《座談》音でたどる琵琶の系譜と、 第二部《演奏》琵琶歌 名曲聴き比べ。

薩摩琵琶の正派、錦心流と、錦琵琶、鶴田琵琶、それに越前琵琶の四弦琵琶と五弦琵琶。
それぞれの楽器を持った奏者が舞台に並び、説明に従って楽器・撥を見せてくれて、
音も聴いて違いが少し分かった気がした(笑)ところで、演奏を楽しんだ。

初めが鶴田「壇の浦」中村鶴城と錦「時雨曽我」水藤桜子、次が越前(五弦)「屋島」奥村旭翠と
(四弦)「小督局」山下旭瑞、そして正派「小敦盛」清川嵐舟と錦心流「実盛」山下晴楓。
多分それぞれの流派を代表するというか、日本のトップクラスの琵琶奏者ばかりらしく、
力強かったり華やかだったり、詞章(字幕つき)も大体聞き取れるし、どの曲も聴き応えがあった。
これからも機会があれば聴いてみたいと思う演奏で、楽しく拝聴。

*****
雨模様で迷ったものの、雨仕様に変更して、着物で出かけた。
演奏中には降ったようだが、外を歩く時には幸い雨も止んでいて、初めの予定でもよかったかも..
でも、下は大分濡れていたのでハネを心配しなくていい雨仕様はやはり気楽。

裾や袖が段暈しになった青灰色に青紫の付け下げ。 東レシルック。
シックでちょっとお洒落な付け下げだけれど、雨仕様で漸く2回目の着用。
黄・白・紫の菊・桐・垣柄の、青灰色地の袋帯。 「菊花良園」
紫に金・藤色入りの五嶋紐の帯締め。
柄入りの藤色の帯揚げ。

*****
帰りに日本橋の高島屋に寄って、美食の京都展で茶菓をいろいろ買い求めた。
長久堂で、京の秋(生菓子詰め合わせ)、吉備求肥、わさび餅。
生菓子はもう売り切れだろうと思っていたが、今日は何故かまだあって、うれしく購入。
柳櫻茶舗園で、炉開き抹茶。
更に、田丸彌で、白川路、白川路胡麻丹、みそ半月。

戻ってから家で作るのも億劫で、特別食堂の三玄の会席膳をいただいた。
このところ、いつもの店に食べにいかれない割に、ちょこちょこと外食が多くなっている。
ちょっと、問題かも..

2008.10.9 [木] 着物好きと動物と

ちびくろ君たちの里親が決まって無事引き取られたそうで、本当によかった!です。
生まれたての犬の仔たちとの思いがけない出会い・仔育ては大変だったでしょうし、
それだけに、暫くは安堵感と一緒に喪失感もあるでしょうねと拝見しています。
こゆきさん、波平さん、ご苦労様でした。

*****
前から気になっていたことに、着物好きと犬・猫などの動物との関係がある。
真楽メンバーに限らず、読ませていただいている着物好きな方々のブログで、
犬・猫などを飼っていらっしゃる方が多くて..亀もいたし..真楽にはフェレットの飼い主の方々も..
ペットというより家族の一員になっているご様子が印象的。
着物と動物と、どこかで気持ちが繋がっているのかしら..

2008.10.8 [水] 売り声を聞き損なう

落語の上席を聴きに国立演芸場に行く..はずだった..けれど、パス。(涙)
落語を中心にした演芸の定席で、いつもはもちろん落語を聞きに行くのだけれど、
今回は宮田章司氏の昔懐かしいさまざまな売り声を楽しみにしていた。
のに..残念ながら、諦めた。
2日ほど殆ど眠れなかったので、朝も遅くに少しウトウトしたら、もうダメ..動けなかった。
お元気なうちに聞かないと聞くチャンスを逸してしまいそうで、
次の機会があることを願っている。

2008.10.7 [火] 歌舞伎(国立劇場)、ドアノー写真展

国立劇場に歌舞伎を観に行った。
北條秀司氏の13回忌追善で、代表作の長編「大老」を、5幕9場で上演。
「井伊大老」を発表後に、大幅補充してこの「大老」を書いたのだそうで、
直弼があの時代をどう生きたか、勤皇攘夷派との対立などもあって、趣が異なる作品になっていた。

「井伊大老」は何度か観ているが、「大老」は多分初めてだろうと思うけれど、
下屋敷の場は「井伊大老」とほぼ同じだし、埋木舎の場も観たことがあるような..
他にも観たことがあるような場面があって.. 初めての気がしなかった。
長いけれど、なかなか分かり易く、場面も変わるので飽きさせないし、これからも上演されるかしら?
でも、出演者が結構多いので、そうそうは上演されないかも..

吉右衛門の直弼を中心に、梅玉の長野主膳、魁春のお静の方。
あと、東蔵、段四郎、歌六、友右衛門、芝雀、歌昇、ほか。

*****
いつもは席を確認してチケットを取るのだけれど、今月は別ルートでお任せだったら、
一等席とは思い難いような端の方の席で、ガッカリしてしまった。
1階と2階は殆どが1等席なので、端の席も後の席もあるのは仕方ないけれど、
今は土日祭日でなくても行かれるのだから、席をしっかり確認して、
いい席でなくても程々の席が取れる日のチケットを取らないと、つまらないと反省した。

*****
着物にして、白大島紬を着て行った。
帯は、焦げ茶・生成りの野蚕紬(確かインドのタッサーとギッチャ−)の袋帯。 お初。
帯締めは、伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 焦げ茶色に薄茶色と黄色の入ったもの。
帯揚げは、青海波しぼの薄いベージュ。 薄茶の瓢箪柄の絞りが入ったもの。
深緑ショールをかけて出かけたが、暑くて、結局持って歩くことになった。

*****
終演後は、半蔵門線一本で行かれる三越の「ロベール・ドアノー写真展」に行った。
約200点の写真だそうだが、何気ない日常場面でも印象的な写真が多く、
ゆっくり見て回ったが、なかなか見応えがあって、楽しく拝見した。

*****
高島屋に寄って、特別食堂で野田岩のうなぎのかさね重で夕食。
白焼と蒲焼の両方がついているかさね重が好きで、ここでは結構よく食べている。
まず白焼で冷酒を1合だけ飲んで、次に蒲焼重をペロリとたいらげた。
昼は国立劇場の食堂で和食弁当をいただいたし、今日の外ご飯は和食ばかりになった。
家では、国立劇場で土産に買ってきた彦根路という和菓子も..

2008.10.6 [月] あれこれ

サークル活動日なので、まだ雨の中を昼過ぎに出かけたが、結局傘はささず持ち歩いただけ。
11月中旬の児童館でのお話し会と12月の年忘れ演芸大会とやらで行う芝居?の稽古。
休んでしまった前回の活動日にキャストが決まって、その方たちを中心とした練習主体で、
その他のメンバーは、簡単に一度ずつ練習しただけ。
前回は出演者として集中練習組だったので、他の方々の練習を見る立場を経験。
時々は出演しないとほとんど練習できないのがよくわかって、
大人数のサークル運営の難しさを垣間見たような気がした。
帰りは雨の心配もなさそうなので、歩いて帰宅。 速足で50分の散歩になった。

*****
のらくろ三兄弟が気になって、こゆきさんの日記にアクセスしたら、
長男くんは里親が決まったそうで、よかった!けれど、あとの2匹の行き先が気がかり。
見かねて拾って世話してくれる人がいたから生き延びられているけれど、
飼っている人はキチンと里親を探して欲しい。 本当に捨てないで欲しいものだわ。
お会いしたことはないけれど、波平さん・こゆきさんの優しさがうれしい。
それに、仔犬たちの画像、特に動画に私も心癒されている。

*****
前回アップされた時から、かんから邸の「江戸からかみ」に強い関心があって、
再度のアップを楽しみにしていたら、もう最終チェックまできたそうで、おめでとうございます!
自分の思うような空間・住まいって、気持ちいいだろうなぁ!
私もリフォームを考えていたのだけれど、
リフォーム資金が含み損で消えてしまっているので、どうするか逡巡しているところ..
着物を買わなければよかったのだけれど..(苦笑)
 

2008.10.5 [日] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部)

5日も歌舞伎座。 夜の部を観に行った。 遡り日記。
「本朝廿四孝−十種香、狐火」、「雪暮夜入谷畦道−直侍」と、舞踊「英執着獅子」。
期待通りの華やかさ!で、楽しく歌舞伎を満喫♪

一番楽しみにしていたのは、何と言っても菊五郎の「直侍」。
夜の部の中では一番華やかではないけれど、でも楽しみに待っていた甲斐あって、
御家人くずれの遊び人が悪事を働き追われるという、本来は格好よくない話なのに、
菊五郎の直次郎は、それぞれの所作が決まっていて、実に格好いい!
ほんの20日来ないからと、売れっ子花魁の三千歳が気病みで出養生するというのだから、
格好いい男ぶりが不可欠の役だが、菊五郎の直次郎だと抵抗無く納得できてしまう。
以前観た時は、ぼけっ〜と観てしまったが、その後、他の人の直次郎も観てくると、
この役はやはり菊五郎が断然いい! と期待していたが、本当に期待通り!!
三千歳は、菊之助が初役で演っていて、若くてきれいで、一生懸命さがいい!
2人の色模様が実の親子とは思えないくらい素敵に決まっていて、役者菊五郎の若さを実感。
それにつけても、若い頃の菊五郎の三千歳を観られなかったのが残念。
もう演ることはないのでしょうねぇ〜 相手役の直次郎をする役者も問題だろうし..

「本朝廿四孝−十種香、狐火」の玉三郎の八重垣姫は、流石にとても華やかで見応えあり。
あと、福助の濡衣、菊之助の勝頼、その他。
赤姫の八重垣姫と黒い着物の濡衣という色彩の妙はいつものことだけど、
玉三郎の八重垣姫と福助の濡衣の組み合わせがとてもよくて、いい絵柄になっていた。
9月に文楽で観たばかりなので、つい無意識のうちに比べてしまったが、
「十種香」は今日の歌舞伎も、綺麗で華やかで少し切なくて、とてもよかったけれど、
「狐火」は狐の扱いが.. で、文楽の凄さを今日も再確認したような..(笑)
文楽「奥庭」のあの生き生きした見事な狐の動き観た後で、比べるのが少し可哀想かも..(爆)

最後の「英執着獅子」は、福助。
前半は傾城姿で華やかだし、後半の獅子の精も短いし装束が鏡獅子などと違っているけれど、
飽きが来ないうちに精一杯演って終わる感じで、とても楽しかった。(笑)

今月の夜の部、もう一度くらい観たい気がするけれど、無理でしょうねぇ..

*****
着物は、どうも萩かしら?という柄行きで専らこの季節に着るベージュのシルクウール小紋。
濃いめの灰色地の名古屋帯。
紬に合わせ易そうと買ったものの今回がお初。 西陣の竹本正典製で、結構締め易かった。
薄緑の入った黄土色の帯締めに、黄土色の帯揚げ。

昨日の昼の部は洋服で行ってしまったし、今日は夜の部なのでゆっくりでいいし、
天気もいいので着物にしようと準備してから、着る前に天気予報をチェックしたら、
なんと夜から雨になると予報が変わっていた。
今月の夜の部は終演時刻が早いから大丈夫だろうと思ったものの、正絹は止めた。
終演後、外に出ようとしたら雨が音を立てて降っている。
正絹でないし多分降る前に帰れるだろうと、雨コートを持たずに出かけたのを後悔したくらい。
でも念のためにと折り畳み傘を持って行ったのが、大正解!
歩く距離は殆ど無いおかげで、はねも上げずに無事帰宅。
脱いだら直ぐにチェックして、大丈夫らしいとホッとした。 着物のときの雨は本当に嫌。

2008.10.4 [土] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部)

歌舞伎座の昼の部を観に行った。 久しぶりの週末の歌舞伎見物。
昼の部は、福助の「恋女房染分手綱−重の井」、松緑の舞踊「奴道成寺」、
菊五郎・玉三郎の「新皿屋舗月雨暈−魚屋宗五郎」、そしてもう一つ舞踊で芝翫の「藤娘」。

菊五郎の「魚屋宗五郎」が一番の楽しみだったし、あの酔いっぷりと、
酔って乗り込む勢いと醒めた後の消沈振りとの差も、いつも通り見事だったけれど、
今日は、「恋女房染分手綱−重の井」がとてもよかった。
子役が上手くないとどうしようもない芝居だけれど、三吉を演る小吉が実に上手い!
先々月にも感心したけれど、本当に達者で、重の井の福助と見事なアンサンブル!!
「藤娘」を踊る芝翫の年齢を忘れさせる若さもお見事!

*****
涼しくなってきてためか着物の方が大分多くなった。 隣席のお二人も小紋をお召しだった。
またも眠り損なった私は着るのが億劫で洋服にしてしまったけれど、やはり残念。
高島屋に寄って叶匠寿庵で久しぶりにクリームあんみつを食べて、少し元気付け。
起きているのが辛い状態だったので、帰宅後は直ぐに就寝。
夜に息子が来て起こされるまで数時間眠って少し元気になったものの、
また睡眠ペースが狂ってしまい、夜は相変わらず眠れないまま、気がついたら朝になっている。 
不眠症なので、眠れる時に眠るしかないのだけれど.. 早くこの状態を脱したい。

2008.10.2 [木] 笛の会(国立・小劇場)

お誘いいただいた笛の会で、夕方から国立劇場(小劇場)に行った。
一門会とは言え、家元継承の襲名披露演奏会という大舞台で、
こんな会に出演されるとは、凄〜い!! と感服しながらも楽しみに伺った。

そらさんの笛、素敵でしたよ〜
>今回のわたしの笛の役目は、霧と風と月光。
>どのように演じ分けられるか、いまからとても楽しみなのだ。
と前に書いていらしたので、私に分かるかしらと実は少し心配していた。
3本の笛を取り替えて演じ分けていらしたが、それぞれ音色・表情が異なっていて、
特に風は私にもよく分かって、うれしくなってしまった。

同じお社中の14歳の少年の笛が素晴らしかったが、
他にも小中学生が出て、それぞれ頑張っていたのが印象的だった。
朝から夜までの会なので、そらさんの曲を聴かせていただければいいと思っていたこともあって、
伺えたのが少し遅く、着いたのは襲名挨拶と襲名披露の曲が終わってからだったけれど、
最後の曲の、先代家元の娘で新家元のご母堂の笛まで聴かせていただいてから帰宅した。

和楽器の中では、笛はなかなか存在をアピールできない気がしていたけれど、
今日の曲はどれも、選曲のおかげもあってか、立派に存在を主張していて、
笛の素晴らしさも少しだけは分かったように思いながら、聴かせていただいた。

お誘いいただいて本当にうれしかったです。
ありがとうございました。 <そらさん

*****
スワトウ刺繍訪問着を着た。
銀鼠色と墨色に染め分けた大島紬全体に、色別に異なる模様のスワトウ刺繍がされたもの。
帯は、織楽浅野の「菱遊」という袋帯。 墨黒色地に、金銀の菱模様が入っている。
薄桃色に臙脂と金色入りの五嶋紐の帯締めに、灰みの空色と肌色の染め分けの帯揚げ。 

滅多に訪問着を着ない私にしては珍しく昨日に続いての訪問着だが、少し粋な感じがするので、
多分柔か物をお召しの方が多いであろう会場の雰囲気に合わないかと迷ったけれど、
縮緬はまだ着たく無いし、黒地の紬訪問着では地味すぎかとこれにした。
前回は帯選びを失敗したので(涙)、今回はこの帯を合わせてみた。
名古屋帯の印象があった織楽浅野だが、この袋帯を見つけた時にちょっと楽しい感じがして、
しかもいろいろな着物に合わせられる気がして、つい買ってしまったものだけれど、今日がお初。
着終わってみたら帯締めの色がどうも春向きだと、慌てて替えたが、
今更ながら小物で雰囲気がすっかり変わることを再認識した。(←遅い!のよね〜)

2008.10.1 [水] オペラ(トーランドット 新国立劇場)

今日は新国立劇場のオペラ2008−2009シーズン初日。
トーランドットを聴きに、新国立劇場に行った。
昨シーズン(2007−2008)最後の6月の椿姫を、ダウンしてパスしてしまって以来のオペラ! 
しかもトーランドットの新演出版というので楽しみにしていた。
最後に観た・聴いたのは5月初旬だから、ほぼ5ヵ月ぶり? 本当に久しぶり!
体調も大分回復してきたし、夕方からだし、行き損なってはならじと出かけた。

音楽は苦手であまり聴かないけれど、私にも声のよさは分かるようで、
ソリストたちの声もコーラスも、それぞれ楽しく聴ける。
声を楽しむ歌舞伎!の乗りで、新国立のオペラは開場以来10年余り聴きに行っていて、
今日も、声を、さらにオーケストラの音も、楽しく聴いて来た。
もっとも、新国立ばかりで、引越公演を含め、他での公演に行かなくなってしまった。

演出は新解釈によるそうで、設定を変えていて、そのため特に始めと終わりの扱いが独特だし、
舞台上の動きも少し煩かったりして、オペラ初級者としては、ウーム..と思ってしまった。
トーランドットは新国立以外でも観ているけれど、オーソドックスな方が私は入り易い。
楽しい部分もあったし、新演出の好きな方にはいいのかもしれない。

*****
単衣か袷か迷ったものの、大分涼しくなったので、暦通りに袷を着た。
縮緬の袷はまだ暑そうで、塩沢紬にしたが、それでもやっぱり暑かった。(苦笑)
シーズン初日なので少しあらたまって、塩沢物語という普及版?の訪問着にした。
黒の縞に、黒で垣の草花の感じの模様入り。
帯は袋帯で、青灰色地に、黄・白・紫色で菊・桐・垣の柄が入っているもの。
帯締めは、藤色に金色と灰紫色が入った五嶋紐。
帯揚げは、少し模様の入った灰藤色。
螺鈿入りのシルバーのぼかしの草履に、茶色に金・黒色で模様を描いた金泥バッグ。

2008.10.1 [水] 9月の着物着用録

自分の覚えにまた、9月の着物着用備忘録をまとめた。 単衣。

9月3日 能狂言(国立能楽堂) 訪問着(本塩沢、白地) 袋帯(絽綴、銀鼠色、市松秋草柄)
9月5日 文楽(第一部、国立小劇場)他 泥大島紬(黒地、段取り) 紗献上八寸帯(博多、白地)
9月9日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 塩沢絣紬(藍、飛び柄入り) 紗八寸帯(博多、灰白)
9月11日 歌舞伎(昼夜、新橋演舞場) 上代お召し(花織り風、鼠色地) 紗八寸帯(博多、灰白)
9月13日 能狂言(国立能楽堂)塩沢絣紬(藍、黒・鼠縞、飛び柄入り)紋八寸帯(博多、白地、縞)
9月25日 芝居(近代能楽集、新国立劇場)泥大島紬(黒地、段取り)八寸帯(綴、銀鼠、格子華柄)
9月26日 狂言(国立能楽堂) 泥大島紬(黒地、段取り) 袋帯(組帯、緑みの灰・金色)

9月の着物着用は7回。
外出中止や、続けて着そこなったりもしたが、観劇予定が多かったので、結構着られた。

着物は正絹の単衣ばかり、全部で4枚。
泥大島紬を3回に、塩沢絣を2回、あとは本塩沢訪問着と上代お召しを1回ずつ。
6月には着たのに今月は着損なった着物が2枚あり、
そのうちの1枚は、6月に着た時に春より秋単衣向きだと思ったのに、着損なったのが何とも..
6月にも着なかった付け下げはともかく、新たに作った南風原の花織を着損なってしまったのが、
秋単衣向きと思った着物を着損なったのとともに、とても残念。

帯は、上旬は夏帯で、中旬以降は秋冬用というか夏以外の季節用。
ともに単衣向きの八寸帯が中心で、始めと終わりが袋帯。
袋帯は絽綴れ帯と組帯、八寸帯は綴れ帯1本と、博多帯を紋、紗、沙献上の3本で、全部で6本。
着物と違って、同じ帯は1回だけで結構いろいろ締めたのが分かる。

それにしても、9月の初旬・中旬の暑さと言ったら、出かける度に大分汗をかいてしまった。
着物は洗いに出さなければならなそう.. 夏物は覚悟していたけれど、単衣までとは..
着物を着るのを楽しんで、せっせと着ているけれど、後のお手入れ代が、辛いぃ〜

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