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2009.1.30 [金] 1月の着物着用歴 |
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1月の着物着用備忘録をまとめた。
今月はもう着物を着る予定が無いので、早目に作成。
1月2日 年賀(実家) 泥大島紬(黒に藍絣、赤花入り) 名古屋帯(鹿の子総絞り、黒地)
1月4日 銀座 伊那紬(草木染、白地に青縞・茶格子) 袋帯(野蚕紬、焦げ茶・生成り)
1月5日 ガラ(新国立劇場) 訪問着(灰藤色、花模様柄) 袋帯(青灰色地、菊・桐・垣柄)
1月6日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 結城紬(松煙染、亀甲模様) 袋帯(太子間道、臙脂色地)
1月7日 能狂言(国立能楽堂) 江戸小紋(百選柄、黒地) 袋帯(両面錦、「鶴図」)
1月12日 オペラ(蝶々夫人) 色無地(本茶四度染、薄灰緑色) 袋帯(刺繍亀甲瑞鳥紋、黒地)
1月15日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 結城紬(無地、灰藤色) 袋帯(渋い薄緑地、露草の葉柄)
1月16日 歌舞伎(浅草公会堂) 江戸小紋(よろけ縞、小豆色) 名古屋帯(辻が花染、灰青色地)
1月25日 大相撲・ミニ部会(国技館) 結城紬(無地、灰藤色) 袋帯(京友禅、銀鼠色、杉林)
1月27日 オペラ(こうもり) 江戸小紋訪問着(千柄切嵌め、甘茶色) 袋帯(素描き友禅、白鷺)
1月の着物着用は10回。
年の初めに10回着られたのは、きりもいいし、ちょっとうれしい!
着物は、やわらかものと紬と半々の5回ずつ。
やわらかものは、古都粋人の訪問着と色無地の他は、江戸小紋ばかりなのに気づいた。
意識的にやわらか物を着たつもりだったけれど、結局好きな江戸小紋になってしまったようだ。
紬は、泥大島紬、伊那紬と、結城紬2枚。 結城紬のうち1枚は2度着た。
伊那紬も結城紬も暖かくて、真綿紬の暖かさを実感。 2月まで寒い日に何度でも着たい。
帯は、いつもながら袋帯中心だけれど、毎回違うものを締めている。
袋帯8本と名古屋帯2本で、計10本。 |
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2009.1.29 [木] 内視鏡検査、フランス料理 |
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年末の大腸内視鏡検査で問題がなかったのはうれしかったが、
潜血の原因を確認するため、上部消化管の内視鏡検査に、今日も病院へ出かけた。
上部消化管とは今回初めて聞いたが、食道・胃・十二指腸のことだそうで、
検査は、以前の胃カメラとほぼ同じらしい。
でも、今まで胃カメラ検査もやったことが無く、のほほんと出かけたら、
あまり楽ではない検査でトホホの気分だったけれど、無事終了。
きれいな状態で問題なしでホッとしたものの、大腸検査を今年の年末にまたしましょうとのこと。
毎年することになるのかしら?
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一息ついてから、ランチには美味しいものを食べたいと銀座に出て、今年初めての大渕座へ。
途中、築地で少し食べたので、軽く済ませるつもりが、メニューを見たら、そうはいかない。
黒トリュフのコースがあって、夜のコースと同じらしく品数が多いので迷ったものの、
1月で終わりとなれば、やはり食べたい!
シェフが、昼には多いでしょうと品数を少なくしてくれるとのことで、喜んでお任せした。
オードブル/アミューズは、トリュフの香り・味がたっぷりのウフブイエ。
次は、パテにしたフォアグラを丸くして、刻んだトリュフで覆ったトリュフサプライズ。
フォアグラの濃厚さが刻みトリュフで緩和されて、何とも言えない取り合わせ。 おいしい!
メインは、帆立と才巻海老と野菜に、千切りトリュフかけ。
厚〜い帆立も海老も食べ応えがあって、たっぷりトリュフにも、ホクホク、ニコニコ。
締めに、鯛のヅケの小どんぶり。
フランス料理がメインだけれど、ここのどんぶりもおいしいのよね〜
それにデザートはトリュフ入りのクリームブリュレで、ミニトリュフコースを堪能♪ |
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2009.1.29 [木] |
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0−1かぁ.. サッカーだめでしたね。
先取点を取られてしまうとゴール前をガッチリ固められるので、難しいのでしょうね。
Wカップ予選にはカタールもオーストラリアもいるし..
頑張って欲しいです。 |
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2009.1.28 [水] 帯締め |
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帯締めって、細いのに見事な存在感で、帯締めを替えるだけで雰囲気が随分変わるのを
楽しんでいる。 時には苦しんでもいるけれど..(笑)
えりりんさんの日記を拝見して、私も帯締めを数えてみて驚愕!
随分たくさんあるとは思っていたけれど60本以上あって、我ながら呆れた。
好きなのとか使い易いのとかがあって、どうしても偏った遣い方になってしまうし、
これだけあるからか、まだ使ってないのもある。(当然?)
ネット購入のものなど、色めが画像と違っていて、いつ使うか分からないものも、
呉服店でもらったけれど使いそうも無いのさえあって、数があればいいというものでは決して無い。
アクセサリーにこれ以上嵌りたくないし、買う余裕もないし.. と、
専ら懐事情から帯留めはしないことにしているので、つい帯締めに目がいってしまって、
着物よりは手頃だからと、ついつい買ってしまった結果がこれで、ただただ溜息。
着物に復帰してからの3年弱の結果なのが、なお一層呆れた話。
最近、無地のよさを再認識して、少し違った色めの冠が欲しいと思っていたのだけれど、
もうできるだけ(←往生際が悪い・汗)買わないように心したいものだと、改めて思う。 |
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2009.1.27 [火] オペラ(こうもり) |
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オペラ(オペレッタ?)「こうもり」を聴きに夕方から新国立劇場へ。
指揮者も歌手も初出場の方が多いのも楽しみ!で、「こうもり」なので気軽に出かけた。
以前の舞台とは違う新演出でそれも楽しみだったが、舞台装置・美術が軽やかで
演目に合っている感じで、歌声も演出も衣裳も、期待通りの楽しさを堪能した。
これを観るとシャンパンが飲みたくなってしまうのだけれど(笑)、
あれから飲んだら終電に間に合わなくなりそうで、友人の誘いを断って帰宅。
明後日は胃カメラなのもあって、誘惑を振り切って帰って来たのに、
結局、家でシャンパンを開けて、つい2、3杯飲んでしまう。(ダメな私・爆)
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着物: 江戸小紋訪問着。 千柄切羽嵌め。 甘茶色? 染めは小紋師の黒岩秀硯氏。
帯: 袋帯。 白金地に白と墨色の濃淡色の素描き友禅染め。「白鷺」。三浦逸鬼作。初おろし。
帯締め: 極薄生成り色に極薄い竹色入りの五嶋紐。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染(竹染)。
草履: 銀色台に、藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 伊と忠のお茶席バッグ。 ベージュの濃淡の市松に、疋田と小枝?柄。
コート: ロングコート。 青・緑地紋入り。 (一昨日のリバーシブルコートの表側)
ショール: 黒地に青灰色の刺繍ショール。
冬向き?の帯を初おろし。 今でなければいつ締めるのと引っ張り出して締めながら、
先日の歌舞伎座で鷺娘を見たときに締めればよかったと今更ながら気づいた。(←遅いのよねぇ〜)
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私は左脳左脳。(うーん) 他では、30%で、やっぱりしっかり左脳らしい。
確かに論理的な傾向はあるけれど、感傷的・感情的でもあるので
もう少し右脳を予想していたのだけれど.. |
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2009.1.25 [日] 大相撲初場所千秋楽 |
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ノンビリしていて予定よりは遅くなってしまったけれど、大相撲の千秋楽を楽しみに、
十両の終わり2番頃に到着。 優勝決定戦も見られて、ニッコリ。
皆さんとお話しながら、楽しく観戦して、いよいよ最後の一番の横綱対決。
白鵬コールにあれはやり過ぎではないかと少し驚いたけれど、次の優勝決定戦では左程でなく、
成る程あれは決定戦も見たいコールだったのかと、勝手に合点。(笑)
出場が危ぶまれ引退説まであった朝青龍の復活優勝に、すご〜い! と感嘆!
あれで、風格とまでは行かなくても、もう少し品格(という言葉には?だけれど)というか、
格闘技というだけでなく相撲に期待される横綱らしさが出てくるといいと思ってしまう。
優勝決定後の様々な行事は5月場所の千秋楽で経験済みだけれど、やっぱり楽しい。
麻生さんが「内閣総理大臣 朝青龍明徳殿」と内閣総理大臣杯の杯を抜かしたのには
私もアレッと思って、でも聞き落としかと..(爆)
TVではやらない表彰式の全体像も、最後の「出世力士手打ち式」も、見られて満足。
出世力士手打ち式に続く神送りの儀式の胴上げは危なかったけれど..
優勝パレードも見てから、お帰りになる方と別れて、ちゃんこなべで2次会。
楽しくお話しながら、おいしく食べて、いい日だった! とニコニコ帰宅。
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着物: 結城紬。 無地。灰藤色。
帯: 袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。「杉林」。 初おろし。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄紫に臙脂入り
帯揚げ: 青鼠色の濃淡。
草履: 銀色台に、藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: ロングコート。 青系の縞。 (リバーシブルコートの裏側)
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に茶色の濃淡の刺繍。
16日以来の、久しぶりの着物。
帯を探していて、締めていない冬木立のイメージの帯に気づいて予定を変更したのだけれど、
言われて初めて気づいたことに、地色が銀鼠色なのだけでなく、銀が散らしてある感じで、
確かにクリスマスにもよさそうで、紬にはちょっとミスマッチだったかも.. |
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2009.1.24 [土] 展覧会巡り |
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このところ息切れ状態で日記も滞り勝ちで、遡り日記。
水曜日に行き損ない、金曜日にも行き損なった展覧会に、頑張って出かけた。
最終日が1箇所、明日が前期の最終日なのが1箇所で、どちらも是非見たいと思っていたので、
眠れないまま出かけたが、見応えあって、本当に行ってよかった!
まずは、最終日の三井記念美術館の「寿ぎと幽玄の美−国宝雪松図と能面」。
年末から新年に掛けては毎年、応挙の国宝雪松図屏風を中心にした展示をしているそうで、
今年は昨年一括して重要文化財に指定されたという旧金剛宗家伝来能面54面と、
能や能面に関りある銘がついた茶道具などが合わせて展示されていた。
このところ、国立能楽堂の展示室でもいろいろな能面を拝見しているが、
展示で見比べると、能面の違いなどもどうにか少しずつ分かってきたような気がする。
なお、こちらの次回の展示「三井家のおひなさま」と、その次の「三井家伝来 茶の湯の名品」は
★きもの割引★ があるそうで、うれしい!
春恒例の「三井家のおひなさま」展では併設展として、
特別展示「きもの−明治のシック・大正のロマン・昭和のモダン」があるというので、
これには是非とも着物を着て行きたいと思いながら、次の展覧会へ移動。
もう1箇所のお目当て、辛夷さんがKWで教えてくださった国立近代美術館工芸館に行く前に、
高島屋の「智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展」に寄った。
先日見た三越の同氏の退官記念展には、いろいろな種類の作品があったけれど、
こちらは正に襖絵だけで、四季をテーマにした墨絵。
一回りした後で、置いてあるソファに座って鑑賞。 講堂に座って見る感覚を体験したような..(笑)
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次のお目当ての美術館に行く前に昼食を取ろうとしたが、
曜日の感覚が薄れてしまって土曜日なのを忘れていたら、食堂はどこも待ち人が..
たまたま待たずに入れたお好み食堂の資生堂パーラーでランチをいただき腹ごしらえ。
魚料理は終っていて、肉料理は飛騨牛のカツレツで、久しぶりのカツだったが、
大根おろしに洋風のソースも結構合うものだと思った。
カレーつきにして野菜カレーを選択。 あと、きのこのコンソメスープにデザートとコーヒー。
竹橋駅から国立近代美術館工芸館まで歩く途中で、つい本館の常設展に寄り道。
工芸館の「きものの輝き/漆・木・竹工芸の美」では、
まずは、きものの展示室で着物をじっくり見てから、
漆・木・竹工芸と、人間国宝・巨匠コーナーを回り、再度ゆっくり着物を拝見。
私より先に来ていらした着物をお召しのお2人がゆっくり繰り返し観ていらしたのが印象的。
狭い工芸館に1時間居て、閉館時間になったので辞去。
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ところで、しょうさんの纏ってみたいと思った基準で特に印象に残る作品に
多少の違いはあるけれど概ね同感です。
見て素敵であっても着たいかどうかは別なのですよね〜
私に着こなせるかどうかもあるし..(笑) |
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2009.1.22 [木] 今月の歌舞伎の見納め |
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雨の中を初春花形歌舞伎の昼の部を観に新橋演舞場に行った。
今月は、ここの他に、いつもの歌舞伎座と国立劇場に正月恒例の浅草歌舞伎もあって、
歌舞伎だけでも7回の公演があったけれど、めげずに全部観たのは我ながらお疲れ様。(笑)
尤も浅草は第一部と第二部を1日で観てしまったが、そうでもしないと日にちが取れない。
仕事を辞めて隠居生活のはずなのに、芝居見物で相変わらずの忙しさ!
勤務時代と違って毎日予定が違うし、行き先がいろいろで.. 楽隠居には程遠い。(爆)
昼は「二人三番叟」、「口上」、「義経千本桜‐木の実・小金吾討死・すし屋」、そして「お祭り」。
序幕の、猿翁十種のうちの「二人三番叟」は、澤潟屋一門による舞踊。
歌舞伎座の序幕の「祝初春三番叟」は、翁・千歳・三番叟それぞれの踊りが印象的だったが、
こちらは先月の文楽鑑賞教室で観た「寿式三番叟」の歌舞伎版で、2人の三番叟の踊りが中心。
三番叟の右近と猿弥の2人は背格好が似ているし、軽妙な踊りがなかなか楽しい!
歌舞伎座の富十郎の翁は顔に白粉をするので面はつけないということだったが、
こちらでは面をつけていたのに気がついて、澤潟屋ではつけるのね! と思って見ていた。
去年の秋から能・文楽・歌舞伎と「三番叟」を立て続けに観ているが、
厳粛な感じの強いものから軽妙な感じの強いものまでいろいろだが、確かに祝祭感がある。
「義経千本桜‐木の実〜すし屋」で、初役という海老蔵の権太が悪くない。
相変わらず上手いわけではないけれど、独特な権太が不思議に似合っているような..
仁左衛門の権太にはどうも違和感があって、いい男には権太は合わないと思うけれど、
同じいい男でも違和感が少ないのは、やんちゃ坊主、駄々っ子の感じがあるからかしら?(笑)
左團次の弥左衛門、右之助のおくら、門之助の弥助実は惟盛が、舞台を引き締めている。
あと、獅童と、澤潟屋一門(笑也、笑三郎、春猿、段治郎)など。
海老蔵の「口上」は、簡略版「仕初式」の後の市川宗家独特の「にらみ」が楽しい。
海老蔵も「にらみ」に慣れてきたみたい。
江戸のお正月の定番だったそうで、睨んでもらうと一年を無事に過ごせるとか..
團十郎ではないけれど、海老蔵でも効果あるでしょう.. うれしいわぁ!
「お祭り」は明るく賑やかに「すし屋」の哀しい結末の後の口直しかしら?
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お昼は久しぶりにおでん定食を食べたが、改装前の3階にあったおでん茶屋のとは違って..
帰りにデパ地下の美濃吉で早めの夕食を済ませた。
松屋のギャラリー和の座で、つり雛工房の「まりとつり雛お雛様」の展示を見たら、
特に柳川まりに素敵なのがいろいろあって、惚れ惚れしてしまった。 |
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2009.1.20 [火] 初春花形歌舞伎(夜の部、新橋演舞場) |
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浅草よりは年長の、でも、まだまだ若手の歌舞伎を、新橋演舞場に観に行った。
初役が多いので遅い方が身についているかと、昼夜とも今週にした。
昨年ここで何度か座頭格で公演した海老蔵が今月もまた座頭格で大奮闘!
獅童が秋に続いての出演。 他に右近など猿之助の弟子達の澤潟屋の面々。
それに、左團次、門之助などが、重石かしら?(笑)
夜は、「七つ面」、「恋飛脚大和往来‐封印切」、「弁天娘女男白浪‐白浪五人男」。
歌舞伎十八番に入っているのに、観たことの無い「七つ面」が復活上演されるので、
これが観たいばかりに、好きでない演目もあるけれど、夜の部にも行くことにした。
「七つ面」は、文字通り七つの面を遣った舞踊で、
悪かったわけではないが、なんとなく消化不良?とでもいう感じで..
成田屋の十八番なので、荒事の踊り! と期待していたのとは違って、
面を替えての踊りだけれど、三つ面のような踊りの楽しさが無くて、面を替えるだけみたいな..
海老蔵が新たな構想のもと復活する注目の舞台というけれど、
もう少し練らないと、十八番というだけでは上演機会があまり無さそうな気がした。
でも、十八番なのに観たこと無くて、どういうのか知りたかった好奇心が満たされて、
その意味ではとても満足!(爆)
「封印切」は、獅童の忠兵衛、笑三郎の梅川に、猿弥の八右衛門、門之助のおえん。
若旦那の忠兵衛が見栄はって自滅するどうしようもない話で、
八右衛門が文楽の友達思いとは違って歌舞伎では敵役の嫌な奴だし、
この話はどうにも好きになれないというか、はっきり言って嫌いな話なのだけれど、
歌舞伎と思わなければ獅童も悪くないし、芝居としてはいいのかな〜?? と思った。
獅童には花道の出から歌舞伎らしさが足りなくて、まして上方の雰囲気はないし、
藤十郎は本当にうまかったなぁ!と、前に観た舞台を思い出したりしてしまった。
まあ、比べるのが間違いで両方に申し訳ない感はあるけれど..
猿弥はいつもながら上手くて、嫌な役だけれど、いい役者だわぁ!と今日も思いながら観た。
「白浪五人男」は、海老蔵の弁天小僧、獅童の南郷力丸、左團次の日本駄右衛門、など。
海老蔵の華やかさを再認識した。 華のある役者だと思う。
それにしても、同じ弁天小僧でも、海老蔵と菊之助とでは随分異なる印象になる。
獅童も上方の「封印切」よりは、こちらの方が似合っているというか、違和感が少ない。
「七つ面」が観たくて行ったので、あまり期待していなかったけれど、結構楽しく観られた。
上手いとは言えないけれど、若手の一生懸命さも捨てたものではない。
やっぱり私は歌舞伎が好きらしい。(爆)
正月からの遊びすぎで週末からダウン状態。(涙)
食事や集会室での落語に出かけただけで、他の時間は家でゴロゴロ、まるで引き篭もり。
昨日も楽しみな朗読サークルをパスしてしまった。年末最後もパスしたし、本当に情けない話。
今日も「七つ面」観たさに、開演直前にどうにか滑り込んだ。
で、着物はあきらめたけれど、出かけただけでも、よかったと思いましょう。 |
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2009.1.18 [日] 初笑い |
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正月恒例の木戸銭はお志という気楽な落語会が住まいの集会室であるので聴きに行った。
噺家のさん喬師匠が当初から住んでいらして、師匠とお弟子さん達の落語の会。
もう数回目だそうだが、私は去年に続いて2回目。
今年は去年よりいくらか参加者が少なく、多分40名余だったようだ。
洋室に仮舞台を作っての寄席だけど、なかなか上手く作ってあって、
雰囲気もなかなか大したもの! 2回目なので見慣れただけかしら? (笑)
今日の噺家さんは、1名以外は去年と同じ顔ぶれ。
師匠はこれから出演の寄席に行かれるため仲トリで、トリは左龍さん。
左龍さんも同じ区内でお近くにお住まいらしく、トリだからか、たっぷりと話してくださった。
さん喬師匠は無論のこと、左龍さんの噺も分かり易くて真打だけあると楽しく聴いた。
当然ながら前座から師匠まで人物の語り分けにはっきり差があるのも、違いを楽しむ感じ。(爆)
前座の小んぶさんは道具屋、次は二ツ目のさん弥さんで権助提灯、師匠は時そばで、中入り。
そして、二ツ目の喬四郎さんの新作(題名は?)と、左龍さんの妾馬。
今月は寄席の切符を取らなかったので、今日が初笑い。 やっぱり落語も楽しい! |
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2009.1.17 [土] てんぷら食べ初め |
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年が改まったのになかなか行けずにいたてんぷらみかわに、漸く出かけられた。
昼に行く心積もりが崩れて、夜一番に入れていただいた。
季節物は、白子としらうお♪
去年驚いた1月のしらうおが今年もあって.. うれしい!
まだ小ぶりとは言え、1匹ずつ揚げるのに耐えられるだけの太さがある。
大きいのを選って入れてもらっているのだろうけれど、温暖化の影響?と少し心配にもなる。
それから、時々入荷しなくて食べそこなっていた、めごちがあったのもうれしい。
ご主人と少し話をしながら、おいしくいただいて、ニコニコ、ニコリ!
お年賀には遅いですがと、毎年恒例のお年賀タオルをいただいた。
先週行き損なってしまったので、もうタオルはお終いだろうと思っていたから、
これも、ちょっとうれしい。 欲張りと言うか、単純と言うか..(笑)
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日本橋三越に寄って、6階美術工芸サロンの「秀剛デミカップ色々展」を覗く。
ご案内をいただいていたのに、うっかり忘れていて、明後日で終了とかで、
慌てて行ったのだけれど、欲しかった織部は柄付けが左利き用らしいのしかない。
結局、鼠志野? にして、箱は後になるというので、器だけ先にもらって帰った。
直ぐにコーヒーを淹れて、気分よく飲んで、幸せ気分♪ |
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2009.1.16 [金] 新春浅草歌舞伎(通し、浅草公会堂) |
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亀治郎、男女蔵、勘太郎、七之助、亀鶴などの、若手の歌舞伎を観に、
朝から浅草公会堂に出かけた。 2日続けての朝からはちょっとキツイ。(苦笑)
獅童は新橋演舞場だし愛之助は大阪とかで、替わりに松也が加わり、今年は出演者に変更あり。
新参加の松也は全狂言に出演するという頑張りぶり。
今月は歌舞伎公演が多くて観劇日確保に少し苦労して、ここは中旬の今日になってしまった。
上演時間が短めなので、久しぶりに通しで観ることにして、
第一部と第二部の間が小一時間あるし雨の心配はないので、行きたい店など予定していたが、
公演の中日を過ぎたのに第一部の終了が15分近く遅くなってしまったので、
止む無く予定変更して、浅草寺への初詣だけにして、梅園でおやつを買って公会堂に戻った。
第一部は「一條大蔵譚」と「土蜘」。
「一條大蔵譚」は「曲舞」と「奥殿」で、「曲舞」が珍しく楽しい!
「曲舞」では、囃子方の立鼓が源次郎で、歌舞伎座にいなかった時に思った通り、
やはりここかと合点したのに、その後の「土蜘」にも第二部にも出ていず、何処に??
亀治郎の一條大蔵卿、七之助の常盤御前に、他の4人も出て、これだけは6人揃っての出演。
「土蜘」は、勘太郎が僧の智ちゅう実は土蜘の精。 侍女胡蝶に七之助。 亀鶴と松也も出演。
第二部は、「一本刀土俵入」と舞踊の「京鹿子娘道成寺」。
「一本刀土俵入」は、勘太郎の駒形茂兵衛、亀治郎のお蔦、その他。
勘太郎も頑張っていたが、亀治郎のお蔦の周りに歌舞伎の雰囲気が濃厚!
「京鹿子娘道成寺」は七之助の白拍子花子。 所化に亀治郎、松也が出ている。
烏帽子をつけたときの七之助がいつもより少し丸顔に見えて、ちょっと不思議な感じ。(笑)
七之助の花子も悪くなかったが、先月観た踊りの名手の三津五郎の印象が残っていて、
比べるのが無理だろうが、やはり物足りない。 可愛らしさも三津五郎の方が断然上!
可愛さと年齢は関係ない(爆)というか芸の力、踊りの力を実感。
芝居は亀治郎がやはり群を抜いて上手い!
それにしても、役によっては、伯父さんの猿之助にますます似てきた気がする。
勘太郎・七之助は、いろいろな役を演って、成長している感じがうれしい!
勘太郎には、いつもひたむきな一生懸命さを感じて、応援したくなるけれど、
2人とも、いろいろな役を演らせてもらえる幸福を大事にして欲しい。
お年玉という年始挨拶は、今日は第一部が亀治郎、第二部が男女蔵で、違いが楽しかった。
男女蔵の挨拶を聞いたのは、今回がどうも初めてだったみたい。
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浅草にいるのだからと、終演後は「レストラン大宮」でビーフシチューを食べた。
自家製というパンもおいしくて、ニコニコと帰宅。
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着物: 江戸小紋。 よろけ縞。 小豆色。
帯: 名古屋帯。 手描友禅の刺繍辻が花。 灰青色地。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑入り。(昨日と同じ)
帯揚げ: 灰色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。 (暖かくて今日もこれに)
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地に青紫の線描の菊花模様。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍ショール。 |
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2009.1.15 [木] 歌舞伎(歌舞伎座、昼の部) |
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歌舞伎座の昼の部を観に行った。 夜の部は先週観たのに、昼の部が今頃になってしまった。
今月は昼の部の人気が高いようで、幕見席までギッシリ入っていた。
夜の部では空席があったのに、何が人気なのかしら? と考えたりして..(笑)
昼の部だけに出て夜の部には出ないのが、富十郎、時蔵、歌六、歌昇、錦之助、彦三郎などで、
夜の部だけなのが、勘三郎、魁春など.. 顔ぶれを見てもやはり分からない??
「祝初春三番叟」、そして「俊寛」、「十六夜清心」と続いて、最後が「鷺娘」。
「三番叟」では最初に後見の錦之助と松江が登場して客席に一礼。
二人揃って本当にいい男振り!で、春から気持ちがいい!(爆)
富十郎の翁、梅玉の三番叟に、松緑と菊之助の2人の千歳。
正月公演の昼の部の序幕は、梅玉がお決まりみたいな感じだが、端正で正月に合うし、
なにより、踊りの名手と言われる富十郎の動きも声も気持ちよい。
2人の千歳の動き・型の細かいところの違いが目について
得意不得意というか、踊りによって合う合わないがありそうと改めて思った。
歌舞伎舞踊の三番叟物の中で最も能の翁に近い作品だそうだが、
国立能楽堂の25周年記念公演で9月に翁を観たばかりなので、却って違いが印象的。
でも、清々しい気持ちになって、夜の部からでなく昼の部から観るべきだったかと思った。
「俊寛」は、幸四郎に、染五郎、歌六、芝雀、そして梅玉、彦三郎など。
俊寛が巌の上で遠ざかる船をじっと見送る最後の場面が、幸四郎らしい気がして、好き!
丹左衛門は梅玉のを一番多く観ている気がするが、颯爽として、役柄的にもいい男!!
「十六夜清心」は、菊五郎、時蔵に、吉右衛門、歌昇、梅枝など。
人気があるらしく、よく上演されるが、どうも好きになれない話。(苦笑)
菊五郎は他の芝居で観たいと思う。
でも、時蔵の十六夜が色っぽくて儚げで..素敵!
「鷺娘」は玉三郎の世界。 大体、他の役者で観たのはほんの2、3回だけ。
引き抜き、ぶっ返りなど、見所も多く、ただただ玉三郎を堪能する感じ。
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銀座に出て「ぶどうの樹」に寄ったら、数人の席待ちがいるので諦めて、呉服屋を覗いた。
呉服屋と言えば、呉盟会の常連だった新松が突然店を閉めてから、もう大分経つ。
閉店セールもなかったし、張り紙もなく、店内が空っぽになっているだけで..???
近くの馴染みの呉服屋でも挨拶もなく訳が分からないらしい。
帰りに再度「ぶどうの樹」を覗いたら直ぐ座れたので、久しぶりに入ったが、
スタッフがすっかり替わっていて、前回1人しかいなかった知っている人ももういなくて..
混んでいたのは、最近TVで紹介されたためだそう。
デザートは相変わらずおいしいし、スタッフが替わってもサービスは変わらないのがうれしい。
でも、賑やかな5人連れの女性の若い高い声が大きくて少し煩かったが、
スタッフは何も言わないし.. こうやって、だんだん間遠になってしまう。
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着物: 結城紬。 無地。 灰藤色。
帯: 袋帯。伝統工芸作家・吉翔の和紙箔「異国彩露草」。渋い薄緑地に紫・緑色の露草の葉柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 緑がかった銀鼠色。 雪輪に模様入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地に青紫の線描の菊花模様。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に茶色の濃淡の刺繍入り。 |
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2009.1.13 [火] 漸く初詣 |
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年末の大腸内視鏡検査の生検の結果を聞きに通院。
小さなポリープは取ったし大腸は問題なしとのことだが、潜血の原因が見つからないので、
念のため上部消化管内視鏡検査を受けることになる。
月末に再度検査して、来月半ばにまた結果を聞きに行くことで予約。
運動不足解消に、〜銀座〜大手町と歩くことにして、
3が日どころか松の内も過ぎてしまったけれど、あちらこちらに初詣することにした。
キリスト教やイスラム教のような一神教ではないので、気楽に八百万の神を頼ってのお参り。
まずは築地本願寺。 近くに行くことはあっても中に入ったのは初めてだが、
人数は多くないが次々に参拝者が来て、流石に大きな寺院だと思った。
途中の京橋で、「イデミ・スギノ」で小休憩。
時間的にケーキはもうないだろうと思いながらも、寄ってみたら大当たり!
まだケースに何種類かあったので、ニコニコといつものように2個選んで、これもいつもの
ダブルエスプレッソでいただいた。 ここのは実にエスプレッソらしくて、苦味も十分。(笑)
最近は狂乱状態も落ち着いて、平日ならケーキも夕方近くまであるとのこと。
大手町から門前仲町までは地下鉄利用。
氏神様の富岡八幡宮と、深川不動尊にもお参りする。
お不動さんでは今日の最後の護摩を聞いて、干支の開運厄除御守をいただいた。
いつも一緒にお参りする永代寺はお堂の扉が閉まっていたので、またの機会に。
門前仲町にいるのだからと、「志づ香」に電話したら、一人なら入れるとのことで、
喜んで寄らせてもらう。 随分久しぶりの気がしたけれど、半年振りくらいかしら?
いつものように、お任せで、黒龍を飲みながら、おいしくいただいた。
京かぶとかにの酢の物、お造り(鰤、平目、しろいか、それにめじマグロのづけ)、
鰤のみぞれ焼き、えびいものかにあんかけ、椎茸の白子あん、牡蠣の柚みそ焼きに、
締めの稲庭うどんは、ごまでなく生姜にしてもらう。
お腹が小さくなったらしく、最後の稲庭をパスしようかと思ったくらい、満腹になったので、
家まで歩くのはやめて、地下鉄で帰宅。
遅まきながらの初詣ができたし、よく動いて、おいしいものを食べて、いい日だった♪ |
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2009.1.12 [月] オペラ(蝶々夫人) |
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今年の新国立劇場のオペラ初日で、昼過ぎから「蝶々夫人」を聴きに行った。
今回は、指揮者も歌手たちもこの劇場に初登場の人が多いので、期待というか興味があったが、
演出は再演だが空席が思いのほか少なく、結構入っていたのが正月らしく気持ちいい。
このオペラの人気か、今年の初オペラだからか?
楽しく聞いて、うれしい今年のオペラの聴き初め、観初め。
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着物: 色無地。 本茶四度染の寿光織。 薄灰緑(薄青磁色?)。
帯: 袋帯。「煌彩花瑞鳥」という刺繍帯。 金糸の入った黒地に亀甲取りの瑞鳥紋。
帯締め: 灰紫色で、 両端に生成り色の入った五嶋紐。
帯揚げ: 灰みの紫。梅柄入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: ロングコート。 リバーシブルだが、地紋入りの青・緑色地の方を表にして。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に多色の刺繍入り。 |
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2009.1.11 [日] 相を誉める手口 |
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いろいろご伝言いただいて、ありがとうございました。
真楽のメンバーには優しい方が多いと今更ながらうれしく思いました。
さまざまな言いかけ、手口があるらしいことも分かりました。
どうやら、宗教関係の資金集めの感ありというところらしいです。
葱を背負って歩いているつもりはないけれどカモに見えるのかしら?と凹んだり、
好奇心を刺激されたりもしていましたが、今まで通り相手にしないようにしましょう。
ありがとうございました。
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昨日また日本橋の路上で、突然、いい相をしていらっしゃいますね! と声を掛けられた。
どうも最近流行り?の勧誘方法らしく、銀座でも同じような声掛けをされることがある。
そう言えば、すれ違いさまに、うわぁ! 素敵!! と言われて吃驚しながら、
知人かと思って立ち止まったら、見知らぬ方が話し掛けてきて、顔相を誉められたこともあった。
結構たびたび出会うが、すれ違いざまや前後から、
前置きもなく突然無遠慮に話し掛けてくる様子が、どうも同じグループらしい。
こちらと同じ歩調で歩きながらゴチャゴチャ言ってくるけれど、
全く相手にしなかったら、諦めて行ってしまうのもいつも同じ。
相手をしない私の様子に、よく話し掛けられますか? と聞かれたこともある。
息子に聞いたら、新宿でも遭遇するそうだし、人の多い場所なら何処にでもいるらしい。
いい相だけれど何かの難があるとか言うのかしら?
そして、何かを売りつける話なのか、宗教がらみなのか、なんの勧誘なのか、..
興味は無いものの、あまり度重なると、あれは何なのか知りたい気も起こってくる。
でも、相手にはなりたくないし.. 何なのかしら? |
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2009.1.10 [土] 再び能狂言 |
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今週2度目の国立能楽堂は、普及公演で解説・能楽案内つき。
うっかりしてチケットを取るのを忘れてしまい、今月取れたのはこの2回だけ。
解説者には申し訳ないが少し遅刻。でも、観客にはあまりご迷惑を掛けずに済んで、ホッ!
狂言・和泉流「縄綯」と、能・宝生流「西王母」。
「縄綯」は、三宅右近・右炬親子に、小アドは高澤祐介。
右近さんの太郎冠者が生き生きとして楽しい!
「西王母」は、シテ大坪喜美雄、ワキ野口敦弘、他。
囃子方は、笛が藤田次郎、大鼓が大倉正之助、他。
華やかで正月らしいと思いながら、楽しく鑑賞。
太鼓もあるし笛がずうっと奏されているのも、華やかな印象を増している気がした。
大鼓の正之助氏は小鼓のように素手で打つので(友人に言われて気づいたのだけれど)、
確かに大鼓のカーンという音でなく、小鼓のような音色だった。
着物で行くつもりが、結局、今日も洋服になってしまったが、
今年初めて会った友人は正月らしい着物姿!
銀糸?の入った変わり織の色無地は、実にお洒落な松の柄の入った八掛け。
長羽織は、黒地に洒落た絵羽つけの竹の葉模様。アンティーク風だが、生地は今の変わった織。
更に、長襦袢は緑みの青で梅模様という、松竹梅揃え!で、季節感一杯。
本当にいつもお洒落!! 私も紬ばかり着ていないで、少しは見習わないと.. |
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2009.1.9 [金] 歌舞伎@国立劇場 |
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今日は国立劇場の初春歌舞伎公演に行った。
昼の部よりは行き損なう心配が少ないかと、たった2回しかない4時からの公演にしたら、
雪だ霙だという今冬一番という寒い日になってしまった。
寒いなら尚更着物でしょ!と思っていたのに、結局洋服にしてしまう。
通し狂言や復活狂言中心の国立劇場だけど、今月は復活狂言2つに新作舞踊で、
歌舞伎十八番の「象引き」に、「いきじ競艶仲町」と、間に舞踊の「十返りの松」
「象引き」は歌舞伎十八番の1つだけれど、数えるほどしか上演されていないそうで、私も初見。
今月は「象引き」がお目当てだったけれど、1幕ものにしたせいか「暫」に似ていたわぁ〜
久し振りの團十郎を観られたし、お正月だからこれでいいのかとも思うものの、
少し寂しい気もして.. 次回は前段つきで観てみたいかも..
それと、とっても気になったのが、下手側の小姓の姿勢の悪さ!! 右肩下がりの横座りの感じ。
上手の小姓のキチンとした姿勢との対比でだらしなく見えて、気になって堪らなかった。
途中で動いたわけではないので、初めの姿勢が悪かっただけのようだが、舞台的には小さな、
子役のこんなところで印象が左右されるのかと、変なところで感心したりして..(爆)
舞踊の「十返りの松」は、成駒屋3代に一門の出演だが、一門の発表会的?
「いきじ競艶仲町」は人気狂言の「双蝶々曲輪日記」を踏まえた南北の書替狂言だそうだが、
初演以来上演されていなかったものの復活らしい。
国立は歌舞伎座に比べるといつも出演者が少なくて遣り繰りしている感じがするのだけれど、
今月は通し狂言でなく見取り狂言なので特にその印象が強い。
今月は他の劇場でも歌舞伎公演が多いので仕方がないのだろうけれど、
成駒屋一門の舞台に、成田屋(團十郎だけだけれど)と大和屋などが客演しているみたい。(笑)
「象引き」以外は特には期待していなかったせいか、かえって思ったより楽しめた。(笑)
歌舞伎座の豪華キャストとは比べようがなく、こじんまり感は否めないが、まあOKかしら? |
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2009.1.8 [木] 自治会の仕事 |
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松の内はもう終って夕べは輪飾りを取ったのに、
どうにか少しはした暮れの片付け(←私にしては・笑)の疲れが取れないまま..
気ままに毎日やって来る息子に少しは食事の用意をしたりしているうちに正月休みが終って、
月曜から日常回帰したものの、今日も調子はイマイチでグッタリ..漸く午後に始動。
昨晩遅く(今朝早く?)、自治会役員会の開催通知、フロアー会開催についてのお知らせ、
それに、バス旅行のお知らせ(掲示用と各戸に配布用の両方)をシコシコと作成した。
フロアー会では意見を聞くように言われている課題があったので、出欠だけでなく、
選択肢を考え、更に意見も書き込んでもらうように、あれこれ追加して作成。
バス旅行は殆ど初めての計画らしく、参考にできる雛型が何もないし、ちょっと大変。
お知らせと申込書と参加費預り証を1枚に入れ込むのに工夫が必要で、少し頭を悩ませたが、
必要事項をどうにかギッシリ全部入れて、でも読み難くないように、できたかな〜!?
家にはプリンターがないので、FDに入れて管理人室で印刷してもらい、
旅行担当の役員さんとその後の作業をして、各フロアー役員さんへの連絡は任せて帰宅。
これで、3月までの自治会役員の仕事で手間なのは大体終了。
後は会議出席と議事録作成くらいかと思っていたら、まだ行事の実施が〜 |
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2009.1.7 [水] 能狂言鑑賞 & 七草 |
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国立能楽堂新春公演の初日、昼過ぎからの定例公演を観に行った。
狂言・大蔵流「夷大黒」と、能・観世流「草子洗小町」。
「夷大黒」は、今年の初っ端の狂言らしく、祝いに溢れた感じがうれしく、楽しい!
去年の9月の「夷毘沙門」を思い出しながら、楽しく拝見。
あの日は絶不調の中を必死に出かけたので、あまりちゃんと観られず残念だったけれど、
今日も睡眠1時間半だったわりには、楽しく拝見できて、ホッ..
シテの大黒が山本則直、アドの夷が山本東次郎の兄弟コンビ、他。
東次郎さんはお声が朗々と続くし動きも70を過ぎているとは思えないお元気さで、溜息が出る。
「草子洗小町」は、シテが観世喜之、ツレが観世喜正の親子、他。
ツレが多人数で、華やかな印象だったけれど、睡魔に襲われて何度も落ちてしまって、
見損なった場面も多く残念だったし、演者に申し訳なかった。
早く不眠症から脱出したいものだけれど..
今年の初公演だったからか、まだ松の内だったからか、着物の方がいつもより大分多い感じ。
しかも着物の雰囲気もいつもより正月モードのような気がした。
入り口の飾りも立派だったが、中歩廊に飾られた鏡餅が見事で、
写真を撮っている方が何人もいらした。
携帯電話で鏡餅とご自分を撮るのに苦労している人も..ちょっと微笑ましかった。
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着物: 江戸小紋。 百選柄(花模様を中心?にした間道模様)。 墨色地。
帯: 袋帯。 琳派三人衆 宗達「鶴図」。波紋を背景に群鶴図。金地に海松鼠色・丁子・銀など。
帯締め: 薄浅葱色に甕覗き、金色も少し入った五嶋紐。
帯揚げ: 薄黄色の絞り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍。
着物は、人間国宝の六谷紀久男氏の遺作型の絵羽江戸小紋で、染師は井関義治氏。
着用備忘録を見ていて、去年の1月に着たきりで、その後着ていないのに気づいたので、
予定していた着物を止めて、1年ぶりにこれを着た。
去年1年、全く着ていない総柄の泥大島紬にも気づいたし、
大好きなのに着損なうって、どういうことなのかしら?
帯は正月らしい「鶴図」をお初で締めた。 小物以外では今年初めてのお初もの。
帯締めも帯揚げもお初。 もっとも、帯揚げは若い頃に買ったまましまいこまれていたもの。
短いので少し驚きながら、めげずに30余年ぶりに日の目を見せることにした。(笑)
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帰りに日本橋の高島屋に寄って、「ガレ・ドーム・ラリック展」を見てから特別食堂に行ったら、
大和屋三玄で今日一日限りの「七草粥御膳」を出しているのを見つけて、迷わずチョイス。
粥とかき揚に七草が入っていて、鰤の照り焼きや煮物もついているし、ニコニコといただいた。
七草セットを買って帰って、お夜食に作ろうかと思っていたので、とてもラッキー! |
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2009.1.6 [火] 歌舞伎初め@歌舞伎座 |
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今年の歌舞伎初めに、歌舞伎座の夜の部に出かけた。
今月から来年の確か4月までの建て替え前の「歌舞伎座さよなら公演」の初め。
夜は、「壽曽我対面」、「春興鏡獅子」、「鰯賣戀曳網」の3番。
「曽我」が吉右衛門と菊五郎の五郎、十郎に、幸四郎の工藤祐経という正月らしい贅沢さ。
菊五郎の十郎は何度か観ているが吉右衛門の五郎は初めてだと思ったら、26年ぶりだそう。
幸四郎の祐経は意外にも何と初役とか。
それにしても吉右衛門の五郎が若々しくて、うれしい吃驚だった。
今まで「鏡獅子」の前半は後半の獅子への序幕みたいで注目したことがなかったけれど、
勘三郎の弥生がよいと聞いて、しっかり観たら、成る程、とてもよくて、
勘三郎で一番好きなのがこの「鏡獅子」だという方がいらっしゃるのを納得。
胡蝶の千之助、玉太郎の2人が愛らしく、やはり小さな子役の胡蝶がいいわぁと思った。
「鰯賣戀曳網」は正月公演の出し物とも思えなかったが、いつも通り楽しく観た。
それにしても、いつ見ても玉三郎は綺麗!
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着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色地、亀甲の総柄模様。
帯: 袋帯。太子間道。 臙脂色地、 金・肌色等。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄紫に臙脂入り。
帯揚げ: 灰色。
草履: 黒色台、黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。
ショール: 深緑。
客席もいつもより着物率が高く、正月らしく訪問着の方も多かったので、
松の内に紬はなかったかしら? と少し反省。 でも、着物で行ったからOK。 |
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2009.1.5 [月] ニューイヤー ガラ |
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正月休みも終わり日常に回帰して、夕方から今年の観劇初めに新国立劇場に出かけた。
「ニューイヤー オペラパレス ガラ」で、第1部バレエ、第2部オペラ。
ガラには殆ど行ったことが無くて、多分10周年記念ガラ以来だと思うけれど、
お目当ては、テノールのジュゼッペ・ジャコミーニ!
数年前にこの劇場で代役で歌った「道化師」のカニオが絶品で、
惹きこまれて、心が前のめりとでもいう状態になったのが忘れられない。
で、今回は1階中央の前のほうの席を取って、ほぼベストでの鑑賞になった。
第1部のバレエは「ドン・キホーテ」の第3幕。 華やかで正月らしくて、いい舞台。
キトリの寺島ひろみのポジションで決まった姿勢(とでも言うのかしら?)が美しい!
無論バジル役の山本隆之のサポートがいいのだろうけれど..
第2部のオペラは、「ナブッコ」序曲で始まり、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲を
間に挟んで、前半が「オテロ」、後半が「トスカ」のアリア中心。
前半の最後にジャコミーニの『衣裳をつけろ』(「道化師」から)があって、大満足!
アンコールでは「トーランドット」から『誰も寝てはならない』を歌って、これも素晴らしい。
他の歌手もそれぞれ良くて、歌声を堪能。 大満足で帰宅。
バレエとオペラで指揮者が交代したので、やっぱり別物なのかと納得した。
知っている人には当然なのかもしれないが、疎い私には新鮮な認識。
オペラの指揮者の菊池彦典が、序曲と間奏曲の後で客席を振り向いて、
演奏のアピールをしていたのが印象的!(笑)
正月らしく、着物の方がいつもより大勢いらした。
訪問着だけでなく振袖の方もいらして、華やかで、それもうれしかった。
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着物: 訪問着。古都染人の「野に咲きあふるる」。 灰藤色に墨色の縞で、花模様柄。
帯: 袋帯。 「菊花良園」。 青灰色地に、黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑色入り。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染(竹染)。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。 暖かい!
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
ショール: 黒色地に多色のカシミール刺繍。
ベタな訪問着を着ようとしたら、長襦袢に半衿をつけなければならないのを忘れていて、
つけてあるのはどれもビーズ半衿。 で、それでよさそうな着物に変更。
横着しているとこういうことになると、自戒の念。 でも、半衿付けは面倒で..
それに、年末に着物を入れ替えて整理したのに、私の頭が整理できていず、
着物も帯も探すのに時間がかかって、帯は適当に合わせたのも.. しばらく苦労しそう。 |
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2009.1.4 [日] 着物、きもの、きもの |
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着物着用回数
2006年下半期: 18回(月平均3回)
2007年: 75回(月平均6回強) ←目標50回
2008年: 99回(月平均8回強) ←目標50回
今年の目標は、年間60回(月平均5回)。
多分もっと着られると思うけれど、楽しみに着るのがいいので、
着なければ..とストレスになるのは嫌。(笑)
で、目標回数はあくまでも控えめにして..(爆)
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用事があって、今年初めて銀座に出かけたので、
初売り、福袋、などの案内をいただいていた呉服店につい寄ってしまった。
もう買わない、とても買えない、買ってはいけない! と分かっているのに、困ったもの。(汗)
始めに寄った店で紬に合いそうな帯をお薦めいただいて、
福袋で半値以下になっていたので迷ったけれど、辛うじてパス。
次の店では9日からの桜ものがたり展の作品が既に何点か入っていて、
吉野桜という東京友禅の訪問着の素敵なこと♪
心ぐらぐら..ながら、お値段もいいので、頭を冷やしてから考えることにして、辞去。
でも、ついに、欲しかった桜の染帯に遭遇!! 色も柄行きも好み♪
先程の訪問着に比べれば(比べるのがおかしいけれど・苦笑)、
買えないことも無い価格で、着物を選ばないし、使い勝手もよさそう!
昨秋、意匠化された桜が織り出された唐織袋帯を購入したばかりだけど、
紬に締めるには無理があるので、やわらかものを着なければと思っていたところ。
けれど、この染帯なら、紬にもやわらかものにも、大体の着物に合いそう!
殆ど買う気になっていたところに、偶々お寄りになったみにさんのお声に背中を押されて、
またまた老後(←まだ先の気持ち・笑)を危険に曝して.. エイヤッと、購入決定。(大汗)
本当に何を考えているやら、自分でも呆れるばかり。 なのに、何故かニンマリ..
それにしても、好みのものに何故出会ってしまうのか.. 覗くのがイケナイのよね〜
今日もみにさんはやわらかものを素敵に着ていらして、
拝見すると、私も紬ばかりでなく、やわらかものを着たくなる。
明日は訪問着でも着ようかしら!?
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着物: 伊那紬。 草木染で、白地に青色の濃淡の段と茶色の格子。
帯: 野蚕紬の袋帯。 タッサ−とギッチャ−で、焦げ茶と生成り色。
帯締め: 薄青磁色に臙脂色の入った五嶋紐。
帯揚げ: 落ち着いた灰みの赤紫色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。 暖かい!
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄い茶色。
コート: 道行きコート。 瑞鵬織。 黒・赤色の亀甲花紋。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に多色の刺繍。 |
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2009.1.3 [土] 3が日 |
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2日:毎年の正月恒例行事で、年賀の挨拶に母の処に息子同道で出かけた。
姉の家族も今年は全員来て、義妹も来たし、賑やかなお正月。
今年はお節も作らず和・洋・中といろいろ取り寄せた様子だし、
慣れた家の中でも母の動きが昨秋より更に遅くなっているのが心配。
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着物: 泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
帯: 名古屋帯。 鹿の子総絞り。 黒・白。
帯締め: 臙脂色の五嶋紐。
帯揚げ: 青色の濃淡染め分け。
草履: 黒色台に黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 濃い茶色に、金と漆で模様。
コート: 道中着。 黒地。青紫色の線描の菊花模様入り。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍。
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3日:ノンビリ寝正月。
おやつはあべかわ餅、夜はすき焼き。
息子はしゃぶしゃぶの方が好みだけれど、今日は私の好みで久し振りのすき焼き。
30代半ば近くなれば当然かとは思うものの、
息子の食べる量が以前よりすっかり少なくなって、驚くほど。 |
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2009.1.1 [木] 元旦 |
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明けましておめでとうございます!!
真楽に入れていただいてから、あっという間に1年8ヵ月経ちました。
特に昨年はいろいろなオフ会に参加させていただいて、
皆様方のさまざまな着物姿を拝見しながら、
楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。 |
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