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2009.3.30 [月] サークル活動

12月から本当に休んでばかりだったサークルの活動日に漸く出席できた。
殆どの時間は5月の発表会の練習を見学していたのだけれど、それだけで疲れてしまう。
久しぶりなので緊張感したのか? 何なのか?
帰りは運動不足解消に歩いたら、帰宅時には疲労感一杯で、体力をつけなければと思う。

2009.3.29 [日] 能と沖縄の組踊

前日から2日続けての特別企画公演で組踊とお能を観に国立能楽堂に出かけた。
同じ素材でも大分違う趣きで、見比べられたのが楽しかった。
28日は、組踊「花売の縁」と能「芦刈」。
29日は、組踊「女物狂」と能「隅田川」。
組踊の特に女役の声が細くて、お能の謡との差を感じたし、詞も沖縄らしく聞き分け難いけれど、
時々は分かる単語もあって、組踊も少し分かったような気になったのは、図々しいかも..(汗)
機会があればまた聴いて・観てみたい。

*****
29日に着たのは、
着物: 伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 白地。 青縞、茶格子。
帯:  袋帯。 野蚕紬。 多色のいろいろの縞・格子の切嵌。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。

帯締めだけは着物に合わせて青にしたが、他の小物は横着に(汗)今日も同じ。
前日に桜の帯を締めたし、ここには桜柄の染帯も締めて来ているので、
今日は桜はやめたけれど、着物の方の桜柄を拝見すると、やっぱり桜がよかったかも..

2009.3.28 [土] 日本橋さくら日和

夕方から、お能と沖縄の組踊とを続けてみる企画公演に出かけるので、
どうせ着物を着るのならと、昼過ぎに急に思い立って、大慌てで着て日本橋のきものイベント
日本橋さくら日和に出かけた。
いい加減な着付で、どうにか集合写真に間に合ったものの、どなたにもお会いできず..
前回は着付けボランティア終了後にいらした百花さんも、
今回はお忙しくて間に合わなかったようで残念でした。
それに、さくら日和というのに、急な寒さに桜がまだまだなのも寂しかった。

集合写真撮影後に三越の呉服売り場に寄ったら、着物を着ている人を対象のイベントで
プロの写真家の撮影があって、偶々どなたもいらっしゃらなくてお勧めいただいたので、
着付けに問題ありだし化粧も取れていたけれど、折角の機会なので撮っていただくことにしたら、
撮っていただいている間に続々と希望者がいらして大盛況。
撮影後に見せていただいた写真も被写体に拘らず結構よく撮れていて、
送ってくださると言う写真が楽しみ!

無料のメトロリンクバスを待っていたら、お友達とご一緒の菊姐さんにお会いして、
いつもの素敵な笑顔に幸せ気分!
因みに柳の下のどじょうはそうそう居ないようで、前回より集合写真撮影参加者は少なめ?なのに、
今回の富くじでは何も当たらず、ちょっと寂しいような.. 図々しいかしら?

*****
着物: 色無地。 寿光織 本茶四度染。 灰みの薄青磁色?。
帯:  袋帯。 山口弘躬の「王朝の庭」。 唐織。 墨紺地。 流水に桜柄の刺繍。
コート: 緯ソウの大島紬の塵除け。 黒色。

小物は選ぶ時間がなく前日とすっかり同じにしたが、帯は昨秋求めた桜柄。 お初。
花に茎がついているので、締めそこなうかと心配したが締められてよかった。
この帯なら柔かものでしょうと気楽な付け下げをおろそうと思っていたけれど、
しつけ糸を取る時間がなく、少し落ち着きすぎる組み合わせだけれど、色無地にした。
今月初めての柔かもので、どうにか今月も柔かものを着られた。
でも、改めて帯を見たら紬でもよさそうで、もっと締めたかったと、少し残念に思った。(遅い!苦笑)
夜から雨の予報に、雨ゴートは着たくないし、塵除けにしたら、なんと裾から着物がちらちら..
柔かものだと、どうしても長めに着たくなるので、長めの塵除けを作りたい。 うーん..

2009.3.27 [金] ミニオフ会

夜はこゆきさんを囲むミニオフ会に出かけた。
20余人の参加者で盛会。
仕事帰りの方が多かったので、洋服の方のほうが着物の方より多くて、不思議な印象。(笑)
写真で拝見していた方は無論、何度かお会いしている方も、着物の時とは雰囲気が随分違って、
一瞬どなたか分からなかったりして..(汗)
上げた髪と下げた髪との髪型の違いも大きいと思いながら、
着物を再度着始めた時の友人達の反応を思い出して、今更のように違いを実感。

漸くお目にかかれたこゆきさんの優しい気楽な雰囲気に癒されて、
近くの席の方々はじめ皆さんとも和気藹々と話が進み、楽しいひとときを過ごして、帰宅。

*****
着物: 泥大島紬。 総柄。 黒。
帯:  袋帯。 ねねの竹染「雪輪霞」。 緑(白緑から深い緑)。 雪輪? 

着物はスーツの中でも浮かないだろうという、地味な黒地の総柄大島。
小物は全部昨日と同じにしてしまったので、帯だけはお初のものにした。
ねねの竹染というラベルが.. ねねって太閤様の?

2009.3.26 [木] バレエ(Ballet the Chic)

母の処から戻って、着物に着替え、夜は「Ballet the Chic」を観に新国立劇場に出かけた。
バランシン/サーブ/ドゥアトと副題がついていて、3人の振付家の
「セレナーデ」、「ポル・ヴォス・ムエロ」、「プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ」に、
井口裕之の「空間の鳥」という、モダンバレエ作品を堪能した一夜♪
まだ大分若かった一時期、クラシックバレエは見ずにモダンバレエを見に行っていた頃を思い出し、
私はやっぱり、モダンバレエの方が好きらしいと今更ながら思った。
バレエのなんたるかもテクニックも何も知らなくても楽しめるのが、一番うれしい。
尤も今でも何も分からないのに、クラシックも観に行って、それはそれで楽しいのだけれど..

*****
着物: 泥大島紬。 総柄。 茶泥。 郡和子さんだったか郷和子さんだったか(ゴメンナサイ)の織。
帯:  染名古屋帯。 青灰色地? 桜柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫 紫・小豆色入り 撚り房。
帯揚げ: 薄紫。 薄緑・薄黄色入り。
草履: パール味の青磁色台に真紅小桜の黒地鼻緒の重ね芯。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。 古代裂バッグ
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。

着物は伝統工芸展で織り手さんのお顔を拝見して購入したものなのに、お名前が..(汗)
帯は今日も季節の桜柄。
草履もこの季節にしか履かない小桜模様の鼻緒。
鼻緒が昔風の細みで、歩き回ると当たるところが少し痛くなったりするのが難点だけれど、
やはり春には履きたい。 すっかり忘れていたけど、思い出してよかった。

2009.3.26 [木] 桜はまだまだ

5日も経って、またまた備忘録に思い出し日記。(それも長々と..・苦笑)
朝、日本橋で用事があって、私にしては大分早めの9時半前に家を出た。
早朝に雪が降ったそうで、驚くほど寒くて..
もう3月末だからと、冬のコートにマフラーを止めて、スプリングコートにスカーフで、
手袋もして行かなかったのを、少し悔やんだほど。
30〜40分で終了後は、昨年のように花見を楽しみながら歩くつもりだったけれど、
桜を愛でながら延々と歩いて帰った昨年とはまるで違う。
昨年は桜がほぼ満開状態だったのに、今年は急な寒さの戻りで、花も縮み上がったのか、
開花宣言から数日経っているとは思えぬほど..
枝先にちらちら花が見える木が少しあるだけで、蕾だけの木が多くて花見気分には程遠かった。

招待券をいただいた高島屋の「東本願寺の秘宝展」で、襖絵と衝立絵などを拝見。
襖絵の大きさは見慣れたものだが、衝立が大きくて、こういう会場で見ると、
お寺さんの大きさ・空間を今更のように実感。
いつもより混んでいる感じだったが、どうも信徒の方々も多かったらしい。

花見弁当をもって母のところに行く心積もりが、留守でなかなか連絡が取れず、
昼食を済ませてから、長命寺の桜餅などのお菓子を手土産に出かけた。
母は急に眼科に行ったとかで、目の周りが少し腫れていて驚いたが、
更に驚いたことに、近所の眼科では薬はくれるものの年のせいみたいに言われて、
治らないので、少し遠くの眼科まで出かけていたとのこと..
年のせいのこともあろうけれど、何でも年のせいにするのは、手抜き医者ではないかと憤慨。(怒)
でも、どうにか元気にしている様子に一安心。
夜の予定には着物を着て出かけるつもりで、一度帰宅。 慌しい。(笑)

2009.3.25 [水] ご近所フレンチ

ご近所のフランス料理店にランチを食べに出かけた。
先月初めに久しぶりに行った時に、もう少し頻繁に来ようと思ったので、早速実行。
オードブルはフランス産のホワイトアスパラがあったので、迷わずそれを選んだ。
スープはグリーンピースのポタージュ。 メインは魚にして、いとよりのソテー。
デザートは少し迷ったけれど季節の苺のパンナコッタ。
アスパラは軽く茹でて網で焼いた帆立を載せてベビーリーフのような野菜添え。
アスパラのしっかりした食感はいいけれど、少し水っぽい感じがして??? 
アドガボなどを使ったソースの彩りはよいし、狙いはいいのだけれど..
ホワイトアスパラは日曜日に大渕座で食べたばかりで、その印象が残っていて..
シェフの年齢が違う(=経験の差)し、値段も違うし、比べるのは酷かしら?

白ワインの前に、スパークリングをサービスしてくださったけれど、
顔色に出ていないので、平気だろうと図書館に寄って調べ物。

帰宅後は自治会の副会長から昼前に依頼された次年度の初回役員会の案内を作成。
集会室のPCで印刷をかけたら、保存画面になってしまって、印刷できない。 何故?
詳しい方に印刷してもらうことにして、FDに入れて副会長に渡して、お役ごめん。

2009.3.23 [月] 時には長電話も

元同僚から花見の誘いメールが入っていたので、ご一緒したい旨をメールで返信。
その後、電話をしたら、久しぶりだったので話が延々と続いて、気づいたら呆れた長電話。(汗)
でも、必要連絡以外の長電話も久しぶりだから、まあいいかと..

2009.3.22 [日] 講談と京劇のコラボ、超フレンチ@大渕座

今日は午後遅くからの楽しい企画にワクワクと雨の予報にもめげず国立演芸場に出かけた。
一龍斎貞水と中国の京劇役者による講談と京劇のコラボ「西遊記」に、ニ胡の演奏。
昨日楽しみにしていた国立名人会(落語)に行き損なってしまったので、
いくら何でも連日のパスはないだろうと、気を入れて出かけた。
少し短いのだけが残念だったけれど、京劇を楽しみながら講談を聴く贅沢に、
ニ胡の演奏付きで、いい公演だった。

*****
その前に、先月行き損なった「大渕座」で美味しいものを食べて活力注入。(笑)
たんぽぽのミモザサラダと、ホワイトアスパラにスモークサーモンの入った
春らしいコースがあったので、やっぱりそれにして、ニコニコいただいた。
毎年、春になると食べたいメニューだけれど、今回も満足!満足!!
プチオードブルは春野菜のディップ、あと、生フルーツトマトのパスタ。
このコースのデザートは盛り合わせとかで、チョコレートケーキに苺のタルトと黄金柑。
それぞれの味と食感、さわやかな黄金柑の取り合わせがうれしかった。
今回はコースにアペリティフつきだったので、白ワインの前にキールロワイヤルを飲んで
少し赤い顔になってしまったが、国立演芸場に着く頃には、赤さもどうにか取れて、ホッとした。

2009.3.20 [金] 展覧会、ミニオフ会

自分の備忘録に、またまた遡り日記。
20日は、しょうさんが企画してくださった吉田美保子さんを囲むミニオフ会に参加。
個展初日の閉店後で遅めなので、どうせ出かけるのだからとその前に近くの展覧会を回った。
出光美術館のこの連休で終了する「小杉放菴と大観−響きあう技とこころ」と、
ブリヂストン美術館の「名画に出会う」。
出光では流石に会期末の休日のためか、いつもよりは人が多かったが、混雑というほどではなく、
ゆっくり観て再度見直して、これまで知らなかった小杉放菴を少し知った感じ。
ブリヂストンは所蔵品の展示だったので、何度か観たことのある作品が中心。
でも、いい作品は何度観てもやっぱり印象的!
出光では着物の方が結構多かったのに、ブリヂストンでは全くお見かけしなかったのは、
美術館と展示物の違いかしらと思った。

*****
ミニオフの前に個展会場のもとじで吉田さんの作品を拝見。
ヴィーナス誕生という訪問着の素敵なこと!!
幸か不幸か売約済みだったので、悩むことなく眼福、眼福♪
オフ会では、吉田さんがとても気軽にいろいろ話してくださって、濃い時間を過ごせた。
しょうさんの着物だけでなく参加の方のショールも素晴らしい色合いで、
ここでも、吉田さんの色で目をしっかり楽しませていただいた。
食事もおいしく、本当にいい日を満喫。
頂戴した福豆の美味しいこと♪
家に来ていた息子と食べながら美味しいを連発して、お取り寄せ情報を早速チェック。

*****
着物は前日と同じ。
と言うか、今日の予定の着物を昨日も着てしまっただけだけれど、
帯が季節とHNに合っていて、いいですね! と吉田さんが言って下さったのを喜ぶ単純さ。(笑)

2009.3.19 [木] 能狂言

夕方から定例公演を観に国立能楽堂へ出かけた。
狂言・大蔵流「鞍馬参り」と、能・宝生流「三山」。

狂言も楽しかったけれど、素晴らしかったのは今日のお能!
お能初心者の私にも、何かが伝わってきて惹きこまれるような感じで鑑賞!!
前場は謡中心で動きが少ないけれど、あらすじと鑑賞の手引き、更に詞章を読んでいたお陰で、
話が分かるので、謡を聞きながらどんどん入り込んで、
対照的に動き中心の後場には更に魅入られて..
決して激しい舞などではないのに、謡と舞の融合の力なのかしら?
シテは水上輝和氏。 アイが茂山逸平くんだったのもうれしいおまけ。
笛も印象的だったし、いいお能を観たという満足感いっぱい。

休憩時間に友人が見当たらなかったので来ていないのかと思ったが、
終演後に出会ったら、なんと正面席1列目の中央がとれたそうで、
今日のお能を最上の席で観られてうれしかったと、ニコニコ。
そうでしょうねぇ.. 中正面で我慢した私も満足したのだから..

*****
満足したところで、帰りにまた「五万石」でミニ会席とお酒を少しだけ。
今日のお能の話、歌舞伎の話、オペラの話等々で、またも盛り上がってしまった。
今月最後の週末の特別企画公演(沖縄の組踊とお能を同日公演)で2日とも会えるのに、
話すことがよくもあるものだわねぇと、自分でも少し呆れ気味。(笑)

*****
着物: 結城紬。 灰藤色、無地。
帯:  染名古屋帯。 青灰色地? 桜柄。
帯締め: 道明の唐組紐。 波の緒。 白・藤・紺・青に金入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色。 地模様入。 染分け。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。
コート: 道行きコート。 瑞鵬織。 亀甲花紋。 黒・赤。
ショール: ワイン色ショール。

正月に気に入って(一目ぼれに近い・笑)購入したサクラの柄の染帯を漸く締められた。
桜が散るまでに、できればあと2、3回は締めたいと思っているけれど..

友人は先日と同じ、いろいろの桜を紅型風に染め上げた可愛らしさのある帯。
今月はやはりできるだけこの帯を締めているそうで、季節感のあるものは集中的になってしまう。

2009.3.18 [水] 弥生花形歌舞伎

今日も昨日に続いての歌舞伎鑑賞。
新橋演舞場に澤瀉屋一門の弥生花形歌舞伎「獨道中五十三驛」を観に行った。
猿之助十八番のひとつだが、東京での上演は13年ぶりだそうなので、
前に猿之助の主役で見たのはどうも13年も前らしい。
どうりで忘れている場面が多くて(笑)、なのに他の歌舞伎を思い起こす場面が多い。(爆)
以前よりスーパー歌舞伎に近くなったような気がしたけれど、どうなのかしら?

猿之助の演出で、右近が2幕目の化け猫と3幕での12役早代わりなど15役を演じて大奮闘。
でも、3幕が早代わりを楽しむだけの幕になってしまったのが、少し残念。 師匠の華が欲しい。
段治郎は玉三郎に抜擢されて以来、どんどん大きな役をもらって一門の中のスターに成長。
立役に小柄な役者の多い一門で、背の高さは何と言っても有利。(爆) 見栄えもいいし..
得意の姫役などで笑也が出ているのもちょっとうれしい。
依然として義太夫に乗らないというか雰囲気には欠けるけれど、一門の公演にいないと寂しい。
狂言回しの笑三郎・春猿コンビも楽しかったし、立役と女方両方の門之助を見られたのもうれしい。
ここでも久しぶりに1階席で楽しく見たけれど、歌舞伎としての出来栄えは..

*****
着物: 大島紬。 黒と青色の地色。 赤花入り七宝文。
帯:  袋帯。 組紐の創作帯「あやしゃらく」。 青・白色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
帯揚げ: 青色の濃淡染め分け。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。

着物に赤花が入っているだけで、あとは青いものばかりで、洋服のようなコーデ。(笑)
昨日に続いての大島紬。 暖かくなったので好きな大島紬に手が伸びてしまう。
正月に年齢的にもう難しいかと思っていた紅い八掛けの大島を母と姉に見てもらうために着て以来、
大島紬にはすっかりご無沙汰していたけれど、好きなせいか着易くて、これからは多くなりそう。

2009.3.17 [火] 花形歌舞伎 など

孝太郎・松緑など若手中心の花形歌舞伎を観に国立劇場に出かけた。
通し狂言で「新皿屋舗月雨暈−お蔦殺しと魚屋宗五郎−」。
「魚屋宗五郎」はよく上演されるし、昨秋も菊五郎で観たばかりだが、
「お蔦殺し」は久しぶりで、序幕の「弁天堂」以外は観たことがないと思うものの、
似ているというか見覚えのあるようなセット・情景に、観たことあったかも..と..(笑)
宗五郎は絶対菊五郎で観たいと思っているのだけれど、松緑が頑張って思ったより悪くなく、
愛妾お蔦と宗五郎女房の2役の孝太郎がよくて、亀寿や梅枝なども含め期待以上!
折角の1階席なのに、隣や前の席に音入りの鼾をかく方などがいらししたのが残念。(涙)

*****
2時半には歌舞伎が終ったので、去年行き損なった山種美術館の「さくら展」へ。
「桜さくらサクラ・2009−さようなら、千鳥ヶ淵−」を見てから、
乗り換えなしの1直線。 で、押上の天真庵に行った。
まだ食事には、ましてお酒を飲むには早い時間だけれど、やっぱりいつもの文膳をいただいた。 
寝不足のせいか1合でしっかりほろ酔い気分。 効率良くて、安上がりなこと。(爆)

*****
織り上がったと連絡をもらった反物を受け取りに銀座に行くので、
乗り換えのついでに三越に寄ったのが、幸でもあり不幸でもあり、
千總の変わり織?の小紋を勧められて、あああっ..
何ということ.. 反物が溜まっているのに、本当にもういい加減にしなくちゃ..

*****
着物: 泥大島紬。 黒地。 女物だけれど男物に近いような、細かい総柄。 
帯:  袋帯。 渡文の纐纈染め袋帯「芽吹きの彩」。 渋めの黄緑・緑・黄朽葉色など。
帯締め: 白・生成り・渋い黄緑・金。 1月末のくのやの決算セールで買ったもの。
帯揚げ: 鶯色。 暈し入り。 「幻雪」。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。 あらいその古代裂バッグ。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: 深緑ショール。

月半ばを過ぎて漸く今月2度目の着物着用なので、着物も帯も帯締めもお初のものにした。
今日から数日は着物で外出予定。 予定通り着たいものだけれど..

2009.3.14 [土] 能狂言

深夜から大変な風音! うなっている!!
朝になっても雨は大したことはないが、風は依然として激しい。
ベランダの背の高い植木がどれも倒れ、日に曝されて弱った植木鉢がいくつも欠けてしまった。
素焼きや陶器は日に強いけれど、プラスチックの弱いこと。 早く買って植え直さなければ..
昼近くなって、漸く雨も風も和らいで、一息ついた。

*****
午後の予定で昼過ぎには家を出なければいけないのだが、午前中に用事が重なって気をもんだ。
来るまで時間が分からなくて、早く済んだら着物を着ようかと思いながら待ったが、
9時半前と10時前に2件は済んだのに、最後の1件が正午近くて、
出かけるまでに来るか心配したほどで、結局着物は着られなかった。 風も気になったし..

*****
昼から国立能楽堂の普及公演に出かけた。
解説・案内「忠度と花の宿り」、狂言・大蔵流「止動方角」、能・観世流「忠度」。
世阿弥作の修羅能で、王朝の優美が混ざった独特の修羅能にという「忠度」が観たかったのだが、
寝そびれてしまったので、悔しいことに何度も意識が跳んでしまって..
観られた限りでは見応えのあるお能のようで、再度の機会には是非しっかり観たいと思った。
「止動方角」は東次郎家の方々による狂言。
着ぐるみを着た馬が何とも言えない楽しさ! おかしさ!
そして、したたかな、でも主を慮る太郎冠者らしさ一杯の狂言を楽しんだ。

2009.3.12 [木] 演芸(国立演芸場中席)

昨日から定席は中席になったので、国立演芸場に出かけた。
お目当ては、トリの三笑亭夢丸の新江戸噺。
前半と後半で噺が替わるが、前半の今日は「紅い手」。
新江戸噺というのは、江戸時代を背景にした新作落語らしく、楽しみにして行った。
ぞっとするほどではないけれど、怪談噺の一種で、なかなか上手くできた話。
ほんの少し遅れたけれど、先週の上席と違い、全員の芸を全部聞いて・見られたのでOK。

*****
帰りに日本橋に寄って、三越で少し買物。
高島屋の特別食堂で野田岩の鰻に、帝国ホテルのホットチョコレートサンデー。
岩手展では、食べ物をまた少し買って帰宅。

*****
着物: 紫根染紬 「平泉」。 縞。 菫色、オリーブ、灰茶など。 
帯:  袋帯。 組紐の創作帯「綾斜楽」。 白・緑・他。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑。緑・灰色入り。
帯揚げ: 薄紫 薄緑・薄黄色入り。 梅・源氏香柄入り。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: 深緑ショール。

先月22日以来の、久しぶりの着物。 半月以上着ていなかったとは..

2009.3.11 [水] 任期終了

今夜の自治会役員会で今年度の当番役員業務を終了した。
月末に新旧役員交代・引継ぎの昼食会があるけれど、先約のある私は欠席。
会長・副会長が張り切ったため、今年度は新規行事をいくつかしたので、少し大変だった。
当然のことに費用も例年より随分たくさんかかったらしい。
高齢者が増えている中、管理費は上げられないし、来年度からはどうなるのかしら?
何はともあれ、開放感! ばんざーい!! 自発的な役員さんのことを考えると、恥だけれど..

昨日、無事に確定申告も済んだし、気にかかることが済んで、うれしい!
税務署までの往復を運動のため(それにバス代をケチって・笑)歩いたので、疲れたけれど、
帰りに少し遠回りをしてもう1箇所に寄ったら、運河沿いの彼岸桜が見事な桃色で咲き誇っていた。
やわらかな色合いの河津桜は葉が多くなって、もう終わりの感じだが、彼岸桜はまだまだ盛り。
あと半月もしたら、ソメイヨシノも咲き出すだろうし、春が近づいているのを感じる。

2009.3.10 [火] 2月の着物備忘録

遅くなったが、2月の着物着用備忘録。
2月の着物着用は11回。
後半は予定が少なかった上に、着物を止めて洋服にしたり、外出を止めたりして、息切れ気味。
でも、中旬まで頻繁に着たので、2月も2桁着られてうれしい。

着物は、できるだけやわらかものも着るようにした結果、紬が6回にやわらかもの5回で大体半々。
紬は、牛首紬の訪問着、結城紬2枚(松煙染の総柄、無地)、伊那紬に紫根染紬の5枚。
やわらかものは、絞りを訪問着と小紋の2枚に、古都染人の銀古都と、若い頃の総柄小紋の4枚。
そう言えば、古都染人の銀古都(訪問着と言われた段入りのもの)はやわらかものなのかしら?
でも、紬ではないし.. まあ、どちらでもいいけれど..少し気になる。(笑)
伊那紬と絞り小紋を2回ずつ着ている。
寒い日には、真綿紬の伊那紬と結城紬や、絞りの着物の暖かさに助けられた気がする。

帯は、いつもながら袋帯中心で、袋帯8回と名古屋帯3回。
袋帯は、組帯、京友禅染、織部つづれ?とかの荒磯柄、鳥獣戯画柄に、野蚕紬、大島紬の6本。
名古屋帯は、紋織りと鹿の子総絞りの2本。
野蚕紬と大島紬の袋帯と、紋織り名古屋帯を2回ずつ締めていて、
本数は袋帯6本と名古屋帯2本の、計8本。
袋帯と言っても殆どが洒落袋だし、名古屋帯はあまり持っていないので、妥当な回数。(?・笑)

備忘録を見直して、暫く着ていないことに気づいた着物を2枚着られたのが、ちょっとうれしい。
好きなのに暫く着ていなかったり、特に好きでもないのに何故か結構着ていたり、
変な着物の選択をしているのにも気づいて、我ながら、アレッという感じ。

2009.3.10 [火] 遡って

自分の備忘録に、遡り日記。

5日(木): 落語を楽しんだ
お誘いいただいて、夕方からの神楽坂寄席に花緑・菊之丞の2人会を聞きに行った。
その前に、チケットを取ってあった国立劇場の上席に。
と言っても、トリの円歌師匠のお顔を見に行っただけみたいになってしまったけれど..
いつもの「中沢家の人々」を聞いて、オーガニックカフェで食事して、神楽坂に向かった。
お会いする場所が変わって少し慌てたけれど、無事にお会いできて、会場へ。
花緑・菊之丞の2人とも何度か噺を聞いたことがあるが、今回も楽しく聞いて、
終演後は、料理をお酒といろいろのお話と一緒に美味しくいただいて、帰宅。
チケット取り、食事処選び・予約、等々、すっかりお世話になりました。
ありがとうございました。>globeさん

*****
7日(土): オペラ(ラインの黄金)
オペラ「ラインの黄金」を聴きに、昼過ぎに新国立劇場へ出かけた。
初演時は毎年1作ずつ4年がかりの上演でトーキョーリングと言われた「ニーベリングの指輪」。
再演の今回は1年に2作ずつ2年がかりの上演で、今日は、序夜「ラインの黄金」。
初演時には、初心者としては斬新な演出に吃驚するばかりで、分かり難かったものだが、
2度目の今回は演出も分かっていたせいか、結構楽しく聴き・観て来た。

*****
今月はまだ1度も着物を着ていない。(涙)
7日に会った友人は着物で、私が着物でないだけでなく今月は着ていないと言ったら驚かれた。
これだけ着ていないのは本当に久しぶり。 もういい加減に着たいものだけれど..

2009.3.4 [水] 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座)

今日も雨。 冬の雨は寒さが弥増して、嫌だわぁーと、
雪国の方に聞かれたら笑われそうな情けないことを思いながらも、
「元禄忠臣蔵」の通し公演の夜の部を観に、昨日に続いて今日も歌舞伎座通い。
一日通して観たいとは思ったものの、体力が心許なく2日がかりの通し観劇。(笑)

髪型が梅玉さんご贔屓のMさんに似ている着物姿の方をお見かけして、
平日だから違うだろうと思いながら、ついお顔を確認してしまったけれど、やっぱり違っていた。
梅玉さん、格好いいというか素敵なお役で、良かったですよ〜 >Mさん
残念ながら私は今日も洋服。

夜は「南部坂雪の別れ」、「仙石屋敷」、「大石最後の一日」。
昨日観た昼の部では、内蔵助は1編にしか出ず、他は内匠頭と綱豊卿の話だったが、
夜の部では全編に内蔵助が出て、それぞれ團十郎、仁左衛門、幸四郎が演ったので、
持ち味の違いを今更のように再確認?しながら、楽しく観た。

「南部坂雪の別れ」は、團十郎の他は、瑤泉院に芝翫、あと、我當、東蔵など。
團十郎が元気に舞台を務めているのがうれしい。

「仙石屋敷」は、仁左衛門に、仙石伯耆守に梅玉、ほか。
あまり上演されず、私は2年余前の国立劇場で観ただけで、今回が2度目。
仁左衛門の内蔵助が素晴らしく、相手役の梅玉の伯耆守もとてもよくて、感動的!
久しぶりと言ってもいいほど心揺さぶられて、胸が詰まるような感じで観た。

「大石最後の一日」は、幸四郎に、歌六、福助、染五郎など。
これも昼の部の「御浜御殿綱豊卿」同様に、よく上演されるけれど、
そういえばこれの内蔵助は幸四郎と吉右衛門の兄弟2人でしか観たことがない。 何故?

2009.3.3 [火] 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座)

今月の歌舞伎座は「元禄忠臣蔵」の通し公演。
全体としては「仮名手本忠臣蔵」の方が人気もあるらしく上演回数が多いようだが、
作られた時代の反映だろうけれど、同じ題材でも随分趣きが違う。
こちらも人気のある話は何度も上演されているし、
2年余前にも国立劇場で3ヵ月連続公演があったが、それでも6編まとめて観られるのは楽しみ!
それに、大石内蔵助が話によって異なり、3人で演じるので、違いも楽しみにしていた。
尤も、国立劇場での上演でも毎月違う人だったけれど..
今日は、「江戸城の刃傷」、「最後の大評定」、「御浜御殿綱豊卿」の昼の部だけ観た。

「江戸城の刃傷」は、梅玉の浅野内匠頭に、我當の田村右京大夫、弥十郎の多門伝八郎など。
前と同様、今回も観ながらやるせない気持ちになって..
我當は、立ち居に介添えつき。そう言えばこの前もそうだったような気がする。

「最後の大評定」は、幸四郎の大石内蔵助で、魁春の妻おりく、東蔵の将監、など。
こういう心理劇的な芝居の幸四郎は、独特の存在感がある。
歌六の井関徳兵衛に、前に観た時は富十郎だったと思い出しながら、観ていた。
初めて観たときは強烈な人間像だと思ったものだが、今回は大分落ち着いて(笑)観られた。

「御浜御殿綱豊卿」は、何度も観ているけれど、好きな芝居。
仁左衛門の綱豊卿に、染五郎の富森助右衛門、富十郎の新井勘解由など。
綱豊卿は仁左衛門のが一番好きだし、染五郎も頑張っていて、いい芝居だった。

午後から夜にかけて雪が降るとの予報に、着物は止めて洋服で行った。
少しは雛祭り風かと、ちらし寿司などで食事をしているうちに、
昼の部が終った時にポツポツ降り出していた雨が本格的になっていた。 寒い雨。
明日はいくらか暖かくなるとの予報に、少し期待。

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