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2009.4.30 [木] 4月の着物着用歴 |
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4月の着物着用備忘録。
4月2日 夜桜能(靖国神社能楽堂) 結城紬(灰藤色、無地) 袋帯(竹染「雪輪霞」、緑)
4月3日 オペラ(ワルキューレ、新国立・オペラ劇場) 同上
4月7日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 雅生紬(白地、黒格子)袋帯(花柄の染、墨色)
4月10日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 泥大島紬(黒・藍、赤花模様) 名古屋帯(鹿の子絞り、黒)
4月15日 開店披露(みかわ是山居) 江戸小紋(百選柄、黒地) 袋帯(組帯、焦茶色・金色・白色)
4月17日 能狂言(定例、国立能楽堂) 泥大島紬(総柄、黒地)袋帯(白山紬、幾何学模様の染め)
4月19日 真楽ミニオフ(投扇興) 雅生紬(白地、黒格子) 名古屋帯(紫色、円に藤文の染)
4月24日 狂言(国立能楽堂)色大島紬(五倍子染、市松模様)袋名古屋帯(ハーメルンの笛吹き、黒)
4月29日 弓神楽・能、一衣舎展(国立能楽堂他) 白大島紬 名古屋帯(紫色、円に藤文の染)
4月の着物着用は9回。
着物は、江戸小紋を1度着たが、その他はまたも紬ばかりになってしまった。
紬は、大島紬を4枚。 あと冬の続きの結城紬に春らしい白地の雅生紬を2度ずつ着ている。
帯は、月初めに2日続けて同じ帯(着物も・汗)に、季節の藤文の染名古屋帯を2回締めたが、
他は違うもので、全部で7本締めている。
いつもは洒落袋を含め袋帯が多いのだけれど、今月は袋帯は5回だけで、
袋名古屋帯を1本、名古屋帯を2本3回締めて、4回が名古屋帯になった。
桜の開花が早かったので、花と競うのは粋でないと
桜柄の帯は締めるのを止めてしまったが、桜の季節が早くなっているだけに時期が難しい。
下旬に枝付きの桜柄の帯を締めている方を見かけると、余り拘らず、
散り桜の柄の方なら中旬まで締めてもよかったかしらと残念な気もして..
来年は4月初旬まで締めようかなぁ..
いろいろの季節の花が混ざっていれば季節は問わないというけれど、
いっぱいの桜花に紅葉もある「春秋尽し紋」という刺繍帯は、いつ締めたらいいのかしら?
処分してしまうか.. 山口美術の袋帯だし、あまりに勿体無いか.. 迷っている。
そう言えば、若い頃に買ったままで締めたことの無い袋帯も桜と紅葉のがあるし.. |
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2009.4.29 [水] 弓神楽・能、そして一衣舎展へ |
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国立能楽堂の今月の企画公演の「特集・梓弓」を観てから、一衣舎春展に行って来た。
企画公演の弓神楽は「手草祭文」で、お能は「葵上−梓の出、空之祈」。
プログラムの解説によると、弓神楽は、広島県の備後北部で
暮れから正月、時には3月まで、神職により家々で行われている家祈祷だそうで、
地域により神弓祭とか宅神祭と言われ、近年は弓神楽とも呼ばれていると言う。
神職が奥座敷に座して、周囲を切り飾りで結界した中で、弓を共鳴箱の桶の上に据え、
竹で弦を打ち鳴らしビンビンと響く音に合わせて祭文を語るのだそうで、
神迎えの後、土公神を「土公祭文」で鎮め祀ってから、この「手草祭文」で祓い清め、
最後に四方に矢を放って魔物を退散させ、千秋万歳となったのだそうである。
新年になって甦りの春を迎える年頭の祈願が、今も残っていることに感銘を受けながら、
能舞台に作られた切り飾りによる結界の中で笛・鉦とともに語られる「手草祭文」を拝見すると、
やはり厳かな気持ちになる。
続いての「葵上」は梅若玄祥のシテ。
シテの前場と後場のそれぞれの面もツレの面も独特で、
相変わらず分からないものの、哀切さを感じた。
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一衣舎の展示会に行くのは初めてだったが、素晴らしい会場とともに楽しく拝見した。
花の展示もあり、今を盛りの庭の躑躅も素敵で、少し遠いものの伺ってよかったと思った。
一番気になったのは館山唐桟で、心がムズムズしたものの、今年はもう無理と自粛。ホッ..
でも、中でもとても気になった紺色の縞の着尺。 どうにかして、いつか欲しいと思うけど..
絹と竹でつくられたこれからの季節によさそうな裾除けだけを持ち帰り。
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着物: 白大島紬。
帯: 名古屋帯。 塩瀬の染帯。 紫色。 丸に意匠化された藤文。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色に緑・茶色入り。
帯揚げ: 黄緑色。 葵上ではないけれど、源氏物語シリーズの紫の上。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。 |
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2009.4.27 [月] 俳優祭 |
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夕方から歌舞伎座の日本俳優協会の第35回俳優祭に行って来た。
歌舞伎と新派の俳優が集まっての、言わばファン感謝祭であり、
経済的には恵まれない縁の下で支える俳優達の福利厚生基金募集のためでもあるけれど、
不定期の1日だけの公演で、今回は2年ぶりの昼・夜の2回なので、切符を取るのがとっても大変。
今回は電話で見事にチケットをゲット!できた。(喜)
前回は電話が繋がった時には、全席売り切れで涙を呑んだので、とてもうれしかった!!
と言っても、見易い1階、2階は役者さんのご贔屓さんかファンクラブ御用達のようで、
我々一般人には3階席が割り当てられた(?)ような感じみたい。
でも、模擬店では同じなので安い席でも(安い方が?)いいかとも思いながら出かけた。
初めの舞踊二題は、兎と狸に分かれた立役たちの踊り「狸八島」と、女形の踊り「おまつり」。
「狸八島」は感謝祭風だけど、三津五郎が出てきたら俄然踊りになって雰囲気が変わるのが凄い。
三津五郎・歌昇、橋之助・錦之助、染五郎などは感謝祭でもしっかり踊る感じが強いような..
「おまつり」はそろいの浴衣姿の女形が賑やかに踊って楽しいけれど、
誰だか分からない人も.. 若い人が覚えられない..(汗)
締めは、役者も多分楽しみながらの「灰被姫 シンデレラ−賑木挽町戯場始」。
遊び心タップリに本人も楽しみながらやっている人が多い中で、
灰被姫の玉三郎など、ごく真面目にやっている人がいるのもなんとなくおかしいし、
立役が女役をしたり女形が男をやったりもして、いつもと違う様子を見るのも、なかなか楽しい。
あいだの「おたのしみ模擬店」では、役者たちが模擬店主・店員になって
食べ物・飲み物から土産用のお菓子、Tシャツ・手拭・浴衣、歌舞伎手帖、
それに役者の描いた絵や押隈などを販売する。
大体が握手付きなので、人気役者のコーナーは押し合いへし合いの物凄さ!
前々回にも切符が取れて今回が2度目なので、少しは雰囲気が分かっていたつもりだが、
あまりの熱気に少し引いてしまったり..
贔屓役者とのツーショット写真撮影と握手を求めて、たくさんの品を買い込んでいる方もいて、
基金集めから言うと、理想的ないいお客よね〜と思いながら感心してしまう。
もっとも、買物はしないで、役者の写真を撮るだけの人が結構居るみたいだったのは..
ケチな私は手拭と歌舞伎手帖しか購入せず、あとは夕食用の食べ物・飲み物などばかり。(笑)
でも握手はちゃんと何人かと。(爆) 役者さんによって感じがまるで違うのが面白い。
團十郎、仁左衛門、右近、愛之助はしっかりした握手で、亀治郎は触ったかなぁ程度。(笑)
玉太郎はかわいい手で一生懸命握手してくれる感じで、可愛かった!
模擬店での押し合いへし合いが分かっているので、着物は止めて洋服で出かけたが、
着物の方が多くて感心した。 でも、帯がひしゃげた変な形になっている方が多かった。
解けて垂れ下がっている人もいたけれど、今回は酷く汚した人は見かけず、よかったと思う。
特に贔屓の役者がいるわけではないけれど、
普段の舞台とは全く違うサービス精神一杯の芝居も楽しいし、
模擬店の騒ぎすら、汗だくになることを除けば、楽しめるので、
次回があればやっぱり行きたいと思いながら、帰宅。 |
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2009.4.26 [日] 演芸、ルーヴル美術館展 |
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午後から国立演芸場の、花形演芸会30年−受賞者の集い−に出かけた。
30年間に賞をもらった噺家・漫才師・講談師などが出演する特別企画公演で、
昨日の昼・夜と今日の昼にあって、今日の分の切符をどうにか入手できた。
体調がイマイチで着物はあきらめたものの、どうにか滑り込んで、大いに笑い楽しんだ。
出演者は毎回異なって、今日は前座の後の、口開きは馬生で「百川」、時代劇コントのカンカラ、
仲トリは上方落語の桂文我で「三十石夢の通い路?」、
休憩後は、講談の宝井琴柳で「徂徠豆腐」、ボカスカジャン、トリは柳家花緑で「笠碁」。
笑ったお陰か元気が出たので、招待券をいただいた国立新美術館の
「ルーヴル美術館展−美の宮殿の子どもたち」に回ってから、銀座に。
遅くなったので、デパ地下の美濃吉で食事して帰宅。 |
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2009.4.25 [土] てんぷら@みかわ是山居 |
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雨でとても寒い日!
外出意欲が萎えて、出雲織の青戸柚美江さんの展覧会に行き損なってしまう。
昼にみかわの是山居に行きたいと思っていたのに、ここも行くのを止めてから、
陣中見舞いの焼き菓子のことを思い出し、夜に入れてもらった。
漆塗りの床、大きな1枚ガラスの窓と独特の陶芸の塀とその間の坪庭、ステンドグラス等々、
落ち着いた雰囲気の中に、楽しい趣向もあって、やはりいい空間だと思う。
ぎんぽうと稚鮎がもうあって、うれしくなる。 たらの芽にも季節を感じた。
正月に久しぶりに使って洗う時に割ってしまった古伊万里の金継ぎができあがっていて、
ありがたく受け取って帰った。
店で使っている作家物の器を直しているうちに講師までするようになった番頭さんに
思いついて先月末にお願いしてあったのだけれど、流石にキレイに接がれていた。
捨てるのは残念だし、今まで残ってきたのに申し訳ないと思っていたので、ホッとした。 |
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2009.4.24 [金] 狂言の会 |
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夕方からの狂言の会の前に、明日の手土産に焼き菓子を買いたいし、ケーキも食べたいと
京橋のイデミスギノに行ったら、4時なのにケースにはケーキの影もない。(涙)
一時落ち着いた狂乱状態がまた戻ってきたらしく、午後の追加分も30分で売切れてしまうとか..
取っておいてもらわないと、食べられない状況にまたも陥っているらしい。 悲しい。
焼き菓子を、手土産用と、自宅用、さらに今日会うだろう友人へのおすそ分け用に選び、
久しぶりにジャムも購入。 カシスとデコポンと1瓶ずつしかなかった。
おいしいのだから人気のあるのは当然だしうれしくもあるけれど..予約しないと難しいのが辛い。
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ケーキを食べるつもりだった時間をあれこれやってつぶしていたら、
時間ギリギリになってしまい、大慌てで国立能楽堂の狂言の会に行った。
番組は、和泉流「墨塗」、新作狂言「梅の木」、素囃子「序の舞」、大蔵流「楽阿彌」。
今になってもなかなか分からないお能と違い、
狂言は笑いながら我が身を振り返りつつ楽しんでいる。
今回は新作だけでなく、舞狂言もあって、それぞれ異なる趣が一層楽しい。
「梅の木」は新作と言っても、平成7年に初演されたものの再演らしい。
梅の木を演じた野村萬斎の長男の裕基が随分達者になっていて、子供の成長を実感。
無限能の形式を模した狂言を舞狂言というそうで、「楽阿彌」は狂言よりもお能の感じに近い。
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着物: 東郷織物の色大島紬。 五倍子染。 市松模様に楽しい柄が入っている。
帯: 名古屋帯。 メルヘンチックな「ハーメルンの笛吹き」。 黒地。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色に空色入り。
帯揚げ: 青鼠色・紺色。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 大島紬の塵除け兼雨コート。 黒色。
着物を着る気が失せないうちにリベンジと、着物を着て出かけた。
帯は、KWにした呉服店のオリジナルを4月限定のモニター価格で購入したもの。
笛吹きの向こうに悪魔が織り込まれているのが楽しいのだけれど、
近くに寄らないと気が付かない。
もう少し離れても気が付く程度の方が良かったような気もするけれど.. |
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2009.4.23 [木] 6:20 pm |
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芸大の美術館の展覧会「尼門跡寺院の世界〜皇女たちの信仰と御所文化」 、
私も興味があっていくつもりなので、日記を読ませていただいて
期待が膨らんで、ワクワクしてきます。<かんからさん
あのお花、「シャガ」というのですね!?
花見に御苑に行った時に下草の中に咲いていたのと同じかしら?
花の名前を良く知っている友人がいろいろ教えてくれたのに、
私ときたらすっかり忘れてしまっている。
花・木・鳥.. よく知っている方々にいつも敬服しながら、覚えられない。(汗)
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少しは家の片づけをしないと、いくら何でもマズイ、マズスギルと、
今月は歌舞伎公演が歌舞伎座だけなので、予定を減らしたはずなのに、
観劇予定のない日は結局休養日になるだけで..一向に片付けに着手できない。(大汗)
物を捨てられないのでひどくなるばかり.. 来月は忙しいし、これからでも少しやりましょう。 |
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2009.4.22 [水] ありがとうございます |
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プロカメラマン撮影の写真を受け取って、
いくら急いだと言っても..と、自分の着付けのひどさにがっくり来ていたら、
朝にも夜にも元気付けの伝言をいただいて、落ち込んだ気持ちが暖かくなってきた。
気を取り直して、また着物を着る元気が出てきた気がする。
優しい皆様に感謝! 感謝!! です。
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母の日の前に、姉と3人でまた一緒に食事することにして、
近い方が母も楽だろうと、昨秋の誕生祝をしたホテル内の和食の店に会席料理を予約。
後でHPを見て確認していたら、母の日セットというカーネーションや写真プレゼントなどの
サービスがあるのに気付いて、追加で依頼しておく。
初めに予約した時に言ってくれれば1回で済んだのに.. |
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2009.4.21 [火] 着姿ショック |
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自分の着物姿はオフ会で撮ってくださったものくらいしか見る機会はないのだけれど、
先月末の日本橋さくら日和の協賛イベントの、デパートの呉服売り場での写真が届いた。
あの日は急に思い立って、今までにないくらい大急ぎで、
しかも普段着慣れないやわらかものを着て出かけて、
個人写真撮影などは念頭に無いまま、勧められて、
プロに撮っていただく機会は滅多に無いしと、つい撮っていただいたので、
着方も雑だし、化粧も取れているし.. と、自分に言い訳をいろいろ..(汗)
それにしても、馬子にも..というのに、うーむ..
キチンと着なくちゃダメだということが分かっただけでも、よしとしましょう。(泣き笑い)
もしかしたら、いつもこんな着方をしているのかしら? だったら、ちょっと..恐怖。(大汗) |
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2009.4.20 [月] 5:59 pm |
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サントリーホールのコンサートにご出演なんて、なんて素晴らしいのでしょう♪
それも、「ベルカントへの誘い」ですって.. 超絶技巧という言葉が頭を駆け回りました。
ドレス合わせのお話が日記にあったので、もしかしてなにかへのご出演かと思っていました。
ご伝言して教えていただこうかと思いながら、
もう予定が入っているかもしれないし、体調次第で伺い損なったらと逡巡しているうちに、
機会を逸してしまい、と〜っても残念です。
哀しい事に、見事な音痴としては、歌の上手な方はそれだけで憧れです!
しかも、素敵なドレス姿で、ベルカント!! ああ、想像するだけで〜
次回は迷わず、お問い合わせしてみることにします。
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昨日体験させていただいた投扇興、とっても下手っぴだったのに、なんだかハマリそうな予感が..
練習セットを買おうかしら? それより例会は長時間なので、無理したら行かれないことも..と
迷っています。 もう殆ど、やる気一杯なような..(笑)
昨日は正座と立ち居で足がパンパンで、腕は何にも感じなかったのに、
今日は右腕が筋肉痛で、かすかにでも筋肉があったと実感。(爆) |
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2009.4.19 [日] 投扇興体験 |
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投扇興体験会に参加させていただいた。
昼前に家を出て、最後まで居た組では最初に帰らせていただいたのに、家に着いたのは夜。
寝つかれず睡眠時間3時間の寝不足のため長い一日だったけれど、大いに楽しませていただいた。
上手な方がなさるのを拝見していると、なんてことはなさそうなのに、難しくて四苦八苦。
当たらないどころか飛ばないもので、夢中になってしまい、これはハマルと痛感。
ご一緒くださった方の本当に初めて??と驚愕した素晴らしい腕前に比べると、
私は少々みそっかす的。(涙)
それでも終わる頃には最初の酷さよりは、いくらかはさまになって来て、
当たらないまでもともかく飛ぶようになったのをうれしがる寂しさ。(爆)
群を抜いて下手で4回戦の合計点が上手な方の1回分より低かったりしたけれど、
汗をかきかき、楽しくいい時間を過ごさせていただいた。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地。 黒グラデーション格子。
帯: 染めの北川の染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地、円の中に藤文。
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 縮緬。 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分には4色の丸入り。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。 |
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2009.4.18 [土] フランス料理@大渕座 |
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明日のお菓子が欲しいと出かけることにして、銀座の大渕座でランチをいただいた。
春の食材、たんぽぽのミモザサラダと、ホワイトアスパラをもう一度食べたくて、
パスタがリゾットに変わっているしと、迷いながらも前回と同じコースにしてしまう。
でも特別に飲み物付きになっているので、結構お得感もある。(笑)
アミューズは穴子と茗荷で、もう少し欲しい気がするけれど、多いと飽きるかも..(爆)
今回も普段はあまり飲まないキールロワイヤルを頼み、更に白ワインをいただいたら、
少し顔に出てしまったものの、まあ許容範囲かとめげずに銀ぶら。
マロニエ通りが花盛りで、白い花が多いけれどピンクの木もあって、これも春らしい。
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呉服屋を少し覗いて歩いたら、やっぱりいろいろ遭遇してしまう。(汗)
三松に展示してあった着物の見事なこと!
お客様のもので少し古いものだと言うが、とても素敵!!
でも、箔も大分使っているので値が張るだろうし、買えるとは思わないが、
幸い私が着る機会はまずなさそうなので、ここは無事に通過。(笑)
前にも覗いた店で夏の生紬の染帯を勧められて安さに驚いて聞いたら、
やはり去年からの持越し品で、つい..
次の店には阿波しじらがいろいろあって、ここでは2年前に正藍染でなく安い縞の方が好きで(爆)、
そちらにしたのに、去年は着損なってしまった。 なのに今日は藍染に気に入ったのが..
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北海道展で、生キャラメルと一口クッキーを購入。
無論、自宅用も買って早速食べたら、生キャラメルの独特の食感が楽しい。 ふふふ.. |
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2009.4.17 [金] 能狂言、富山料理 |
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夕方から定例公演を観に国立能楽堂に行った。
番組は、狂言・大蔵「鎌腹」と能・宝生「祇王」。
狂言「鎌腹」はシテが茂山七五三さんで、アドが甥っ子の茂さんと丸石やすしさんのお2人。
幕開きから大騒ぎの中に始まり、途中はシテの一人舞台で、七五三さんの実に楽しい独演振り♪
大いに笑って、楽しく終了。
能「祇王」の仏御前と祇王の相舞が、シテの仏御前はゆったり、ツレの祇王は早めで、
殆ど合っていないのが、もう少し呼吸を合わせて欲しい気がして、なんとも..
前に観た難曲という「二人静」の方が合っていたと思うのだが、
日舞の名取りの友人によれば、
役どころが違う者の舞は連れ舞でも、違って当然、合わなくて当然なのだそう。
成る程、亡霊や憑依の舞なら合っても、男女や違う人物だったら
合わない方が自然と言うのは、分からないでもないけれど、
でも素人の私はもう少し合わせて欲しいと思ってしまう。(笑)
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終演後は、友人とまた「五万石」で富山料理をいただいた。
先日は満席では入れなかったので、もう料理が変わっているだろうと、いつものミニ会席にしたら、
すっかり春めいた料理になっていて、この季節感がたまらないと言いながら、楽しく飲食。
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着物: 泥大島紬。 黒地。 総柄。
帯: 袋帯。 白山紬の染帯。 白地に多色の幾何学模様。
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 綸子。 灰藤色。
草履: エナメル加工の草履。 黒色の天、台は黒に紫色。 紫の鼻緒。
コート: 大島紬の塵除け兼雨コート。 黒色。
雨にも負けず(笑)着物を着て行った。
とは言え、予定の白地の着物は止めて、雨に強い大島紬の一番黒いものに変更。
帯は今春、お買い得に釣られてついつい買ってしまったものだが、(涙)
大島紬の帯同様に滑るかと心配していたら、それほどではなくて、いくらか締めやすかった。 |
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2009.4.16 [木] 4:34 pm |
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昨年行き損なった三渓園での夏したく展!
今年こそ伺いたいと、うっかり他の予定を入れてしまわないように、初日を予定に書き込んでおいた。
キイさんのお話を伺い、皆様の作品を拝見し、夕方からはオープニングイベントを拝見・体験し..
と、段取りが頭の中でまとまって来る。
でも、土曜日も幸い空いていて、とは言え2回は出かけられないし、多少の迷いもある。
イベント申込開始の20日までには決めなくちゃ..
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お向かいさんの締め出され事件、無事解決してよかったですねぇ〜
幼い子供は無意識に?いじっていて、鍵を掛けてしまうことが結構あるようです。
開けてもらおうとしても、意識して締めたわけではないので、開けることができないと聞きます。
締め出してしまった結果に幼心にパニックをおこしてしまうので、ますます難しいようです。
子供が小さかった時、家から出る際はお隣まで回覧版を届ける時でも、必ず鍵を持ちました。
でも、ベランダはネックで、寒い冬でもしばらくなら我慢してもらおうと、
開けたまま用事(洗濯物を干したり)を済ませたものでした。
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電車での居眠り事件、私はもっと凄い!のに最近遭遇したので、思わず笑ってしまいました。
乗る時にガラガラに空いていると思ったら、片側のベンチにはお一人座っているだけで、
他の座席は長々と伸びた若いとは言い難い男性が占領して眠り込んでいました。
私が乗った時は空いていて、反対側に座れたので、誰かが起こすだろうと思いながら見ていたら、
どんどん乗ってきて随分混んできても、皆驚いた顔をするだけで、誰も起こさないままでした。
もし煩くて目が醒めても、あれではみっともなくて自分では起きられないだろうから、
誰かに起こされるまで寝たふりを続けるしかないだろうなぁ〜と思って、(笑)
起こされた時の反応に興味津津で、ちょっとワクワク待っていました。(爆)
結局、私が降りるまで誰も起こさないままで、結果を見届けられず、気になっていました。
本当に、無防備な方々がいらっしゃるものですね〜 |
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2009.4.15 [水] 是山居オープン |
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いよいよ、満を持して、みかわの是山居が明日16日にオープンする。
オープン前のお披露目があって、福住(門仲)の是山居に伺った。
話は聞いていても百聞は一見に如かずなので、先日ご案内をいただいてから楽しみにしていた。
てんぷらは主の早乙女氏の揚げたのを食べたくて、六本木店の中には入ったことが無いため、
外観しか見たことが無いが、是山居の方が多分落ち着いた感じなのかと思う。
著名な陶芸作家などの作品で作られた内装は、実に贅沢な空間を創り出している。
外も入り口や壁の陶版はとっても素敵! 塀?のユニークさったら、凄まじい!(笑)
川越から取り寄せた(多分)ざる豆腐などを肴にお酒を少しだけ飲みながら、
これから茅場町の店を全面的に任されるご長男の揚げてくれるてんぷらをいただいたら、
10余年のうちに、早乙女氏のてんぷらが私の中でしっかり居づいているのを再認識した。
料理をいただきながら、茅場町店とは違う食器にあれこれ心をいたし、更に内装も拝見。
と言っても、1階はこれからも食べに来れば見られるので、ざっと拝見しただけ。
その後、2階の個室と座敷の内装などを見せていただいたが、拘りぶりが分かる。
それも、主だけでなく、作家達の自分の作品を作りあげることへの拘り♪
茶室のある3階で少し話をして、辞去。 オープン祝の品もいただいた。ありがとうございます。
今回店用に内装した1階、2階と違い、3階は以前と同じだけれど、やっぱり素晴らしい。
待合としても食後のお茶処としても使うのに、とてもいい部屋だと思う。
手土産は、先月末には売り切れだったので、予め電話予約した日本橋の「ときわ木」の桜餅。
無論、一緒に自分用も購入し、帰宅後、早速抹茶を点てて、あっという間にお腹に..(爆)
てんぷらも締めに天茶も頂戴してきたのに、本当においしいものへの意地汚さと言ったら..
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着物: 江戸小紋。人間国宝の六谷紀久男(梅軒)氏の型で井関義治氏が染めた百選柄。黒地。
帯: ひなやの組帯。 焦げ茶色地、金色・白色入り。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 薄茶色(ベージュ)。 青海波しぼ、薄茶瓢箪柄絞り入り。
草履: 薄金色の台。 白・金の五嶋紐の鼻緒。
オープンお披露目なので、馬子にも..で、着物で出かけたが、洋服の中で浮かないように、
地味な黒地の、でも、ちょっとお洒落なやわらかものにして、帯で明るくお祝いの気持ちを表した。 |
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2009.4.12 [日] 名残の花見、阿修羅展 |
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物凄い人気で大変な混雑だという阿修羅展@国立博物館の混雑状況をチェックしたら、
いくらかマシなのは夜間らしいことが判明。
それにしても、始まって早々に開館時間延長とは、凄まじい人気ぶり!
4月中の招待券をいただいたので、どうせこの時期に行くなら春の庭園開放中に行きたいけれど、
今なら終わりの桜が見られるかもしれないしと、急に行くことにした。
金曜は観劇予定があったので、 土曜にするか日曜にするか迷ったものの、
翌日が気になる人の多い日曜の方がお勧めかと、今日しかない! と、午後から行って来た。
その前に、名残の花見(というものがあるかどうかは不明だけれど)に、葉桜を見ながら
2駅を30分掛けて歩いたが、展覧会に行く前に疲れてしまったらどうするのと、
歩いてから思った。 歩いた後では遅すぎで、間の抜けた話。(苦笑)
上野の山は大分葉桜になっていたが、花見か、単なる飲み会・集まりか、宴も数々。
3時に到着したが、阿修羅展はまだまだ混んでいて30分待ち!
空くことを期待しながら、まずは庭園散歩。
日曜日なので心配した通り、茶室は殆ど使用されていて近づけなかったのは残念。
でも、一通り回った後は暫く座って、のんびりと春の日を楽しんだ。
庭園散策の間に、阿修羅展は20分待ちになって、いくらか混雑は緩和したらしい。
並んで待つよりはと、予定通り、本館の黒田清輝展、仏像、着物、国宝室の展示などを観る。
重文も観られる仏像彫刻に、いつもより少し人が多いのは阿修羅展から回って来たのか?
阿修羅展も4時過ぎには待たずに入れたものの、まだまだ人が多いので、先に一休み。(笑)
阿修羅だけでなく、他の八部衆、十大弟子、四天王、菩薩なども見応えあり!
興福寺で拝見した時より、仏像自体は見易くて、ある意味印象的。
でも、仏像は美術館よりお堂の中で拝見する方がやはり趣きがあって、私は好き。
古の人々には信仰の対象であったろうに、現代に生きる私には宗教心が不足(欠如?)して..
その後、法隆寺宝物館に行って、ホテルオークラのレストランで早めの食事で、また一休み。
法隆寺宝物館に入ったのは初めてだが、小品だけれど見応えのある物がいろいろあって、
今まで行かなかったのを少し残念に思ったくらい。
帰りに不忍池を散策し、みはしの甘味で、栄養補給。 太ったみたいな気がするけれど..(爆)
と言いながら、何故か家で急に江戸切子のワイングラスでワインが飲みたくなって、
滅多に飲まない赤を開けてしまう。
前法王も愛飲されたというイタリアのモンタルッコの、放置していた1996年もの。
でも1本は流石に多すぎで、残してしまう。 可愛いものです。(大爆) |
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2009.4.11 [土] 3月の着物着用歴 |
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遅まきながら、3月の着物着用備忘録をまとめた。
3月12日 中席(国立演芸場) 紫根染紬(縞、菫色、オリーブ、灰茶他) 袋帯(組紐、白・緑・他)
3月17日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 泥大島紬(黒地、総柄) 袋帯(纐纈「芽吹きの彩」緑・黄緑)
3月18日 歌舞伎(夜の部、新橋演舞場) 大島紬(黒・青、七宝華文) 袋帯(組紐、青・白)
3月19日 能狂言(国立能楽堂) 結城紬(無地、灰藤色) 染名古屋帯(青灰色地、桜柄)
3月20日 展覧会・ミニオフ(もとじ他) 同上
3月26日 バレエ(新国立劇場) 泥大島紬(茶泥、総柄) 染名古屋帯(青灰色地、桜柄)
3月27日 ミニオフ(イタリア料理店) 泥大島紬(黒地、総柄) 袋帯(竹染、いろいろの緑、雪輪)
3月28日 能と組踊他(国立能楽堂他) 色無地(薄青磁色) 袋帯(唐織、墨紺地、桜柄)
3月29日 能と組踊(国立能楽堂) 伊那紬(草木染、白地に青縞・茶格子) 袋帯(野蚕紬、切嵌)
3月の着物着用は9回。
上旬に全く着られず、どうなるかと思った割には、中旬以降は着られて、何となくホッとした。
着物は、またも殆ど紬ばかりになってしまった。
やわらかものもと頑張って色無地を1度着たが、8対1で紬偏重(笑)。
紬は、春になったので大島紬を4枚、あと紫根染紬に、冬の続きの伊那紬と結城紬。
帯は、桜の染名古屋帯1本を3回締めた他は、袋帯ばかり6本だが毎回違うものを締めている。
季節の桜柄の唐織に、竹染め、纐纈を締めて、あとはいつもの組紐帯を2本に、野蚕紬。 |
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2009.4.10 [金] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今日は歌舞伎座で夜の部の観劇。
昼の部は「伽羅先代萩」の通し公演だったが、
夜の部は「彦山権現誓助剱−毛谷村」、「廓文章−吉田屋」、「曽根崎心中」の見取り公演。
1月からの歌舞伎座さよなら公演は人気のある狂言ばかりのはずだが、「毛谷村」は好きだけれど、
夕霧・伊左衛門の「吉田屋」も「曽根崎心中」も好きでない(というより嫌いだ)けれど、
やっぱり観ておこうと切符を取った。
「毛谷村」は吉右衛門の六助に福助のお園で、好きな話だし、
六助ならこの人と思っている吉右衛門だし、楽しみにしていたら、案の定、期待通り♪
吉右衛門の愛嬌やいい人の感じがこの役に合っていて、とても好き。
昼の部の仁木弾正よりずうっと、楽しめた。
本当は時蔵のお園で観たかったのだけれど、福助のお園も期待以上で、
昼の部の沖の井といい、最近の福助の充実ぶりを今日も実感した。
「吉田屋」は、仁左衛門の伊左衛門に玉三郎の夕霧。
それに吉田屋の主人夫婦が我當と秀太郎で、仁左衛門と松嶋屋3人兄弟勢揃い。
若旦那の伊左衛門に、しっかりせい!と言いたくなるし、やっぱり好きな話ではないけれど、
でも、役者も揃って、いい芝居だった。
仁左衛門の伊左衛門が前に観た時よりスッキリした感じがした。
単に見慣れただけかもしれないけれど(笑)、藤十郎よりこてこての臭みが少なく、
東京向きかもしれない。 それに、なんと言ってもいい男振りだし..(爆)
玉三郎の夕霧はやはり素敵。 昼の政岡より魅力的だし、合っている気がする。
「曽根崎心中」は藤十郎のお初に翫雀の徳兵衛。
はっきり言って、き・ら・い!! な話だけれど、藤十郎は本当に上手い♪ と、またも再認識。
藤十郎に目が惹きつけられて、相手役の翫雀が霞んでしまうのが、ちょっと..
それに「曽根崎心中」と言えば、
文楽の玉男・蓑助コンビのカーテンコールまであった!素晴らしい舞台が目にちらつくし、
少なくもお初・徳兵衛の2人は揃って欲しいと切に願う。
もっとも文楽のカーテンコールなんて、あの時の1回だけで、
後にも先にもあったという話を聞いたことが無い。
そんな演者・観客が一体になった舞台に出会えたことをただ喜ぶべきで、
比べるなんて、無理な話なのかもしれないが..
何はともあれ、話の好き嫌いとは別に、総じていい舞台を観たという充実感があって..
これだから、いい舞台を観損ないたくないと思って、どうしても全部観たくなるのよね〜
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着物: 泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
帯: 名古屋帯。 鹿の子の総絞り。 黒地。
帯締め: 紺・臙脂色。 撚り房。
帯揚げ: 灰色。
草履: 黒色の台。 黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
今日は気温が高くて、着物を着ている時に久しぶりに額に汗が出てきて慌てた。
着付け時にエアコンが必要な季節になってきたらしい。
4月、5月のコートはこれしかないけれど、もう1枚くらい欲しい気がする。
夏用の絽の塵除け2枚を早めに着るにしても、いくら何でもまだ早すぎでしょうしねぇ.. |
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2009.4.8 [水] 知らせ |
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知らせが来て、叔母のお通夜に行って来た。
斎場の辺りは満開の桜が大分散っていて、散る桜に送られて彼岸に移られたような気がした。
88歳だから天寿を全うしたことになるのだろうが、
自分より若い人の哀しい知らせは、母には堪えるようで、また老け込んだ気がした。
入院していらしたのだが、父の弟の配偶者なので普段はあまり行き来が無かったこともあり、
1度しかお見舞いに行けなかったことを悔やんでいるので、
1度も行けなかったことを考えれば、お見舞いに行けてよかったと考えましょうと話したら、
どうにか少し落ち着いたようで、ホッとした。
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知らせと言えば、真楽メンバーからはいい知らせがいろいろあったようで、うれしいですね♪
漸く皆さんの日記を読ませていただいて、私も一緒にニコニコの輪に入れていただきました。
おめでとうございます。末永くお幸せに。 <とくさん
NYデビューおめでとうございます。これからも頑張ってください。 <りりやっこさん
発表会参加おめでとうございます。半年で参加できるまでに頑張られたとはお見事で、
見習いたいと思います。今度お会いしたら爪の垢なぞ.. <かおかおさん |
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2009.4.7 [火] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部) |
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歌舞伎座に昼の部を観に行ってきた。
「伽羅先代萩」の通し公演で、「花水橋」、「竹の間」、「御殿」、「床下」、「対決」、「刃傷」。
「花水橋」の橋之助の頼兼がなかなかいい男! ただし、染五郎の絹川(力士)より強そうというか、十分に武道の心得があって助けは不要な感じがおかしかったけれど..、
「竹の間」の見事な緊迫感!!
玉三郎の政岡に、仁左衛門の八汐で、福助と孝太郎の沖の井と松島。
仁左衛門の八汐は、今回も悪人振りを楽しんで演じている感じ(笑)で憎々しい。
福助と孝太郎は、いずれ政岡を演る時のために玉三郎の政岡を見つめているのだろうし、
舞台での集中が違うようで、2人ともよくて、いい幕だった。
「御殿」では、菊五郎は演らない飯炊きがあって、しかも殆ど演らない露見まである。
露見があった方が、初めての観客には後の話に繋がり易い気がするけれど、どうなのかしら?
「床下」、「対決」、「刃傷」の、吉右衛門の弾正は、お家乗っ取りを企むふてぶてしさが足りない。
特に「床下」では、妖術使いの凄みより、愛嬌が感じられるような..(笑)
ここでは、仁左衛門の勝元が約束どおりの颯爽振り。八汐との差が激しいのも約束どおり。(爆)
「御殿」で栄御前をした歌六が、ここでは渡辺外記を演っていて、演じ分けが見事。
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着物: 雅生紬。 市三郎の「煌」。 白地。 線描の黒グラデーション格子。
帯: 染袋帯。 墨色地? 木の花柄(うつき)??
帯締め: 中村正氏の江戸組紐。 黄色。 片端に薄緑・肌色・金線入り。
帯揚げ: 薄い山吹色?と桜色?の染分け。 草花の柄の地模様。
草履: 薄水色のエナメル加工の台。 水色系の紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
何の花か分からないので季節も不明ながら春らしいと染袋帯をおろしたが、
「竹の間」があるので、川島睦郎氏の絵を織り込んだ「竹となりゆく」をおろそうと思っていたのを、
幕が上がってから思い出した。 準備しておかないとダメだわね〜 |
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2009.4.6 [月] 今日もお花見 |
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午前中にサークルの総会があって、少し遅れて参加。
午後からいつものサークル活動なので、皆で軽く食事をしてから、私は近くに花見に出かけた。
仙台堀川を下手から上手まで、満開の桜並木の下を歩いて腹ごなし。(笑)
サークル活動後も調子に乗って(爆)、大横川の桜の下などを歩いて帰宅。
少し疲れたものの、今年は、あちらこちらの桜を見られて、楽しかった。
明日は、銀座のさくら通りに寄って来るつもり。
先日の天気予報で、8分咲きで満開と言うと言っていた。 ふう〜ん..
8分咲けば、よく見なければ確かに満開に見えるけれど.. |
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2009.4.4 [土] お花見@新宿御苑 & ジャズの夕べ@天真庵 |
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元同僚からの誘いで、お弁当を持って、新宿御苑に花見に出かけた。
桜には少し遅いかもしれないと言っていたのに、誰の心がけが良かったのか見事に見頃!
桜に、食事に、話に、楽しい一日を過ごした。
集合時間の12時に行ったら、大変な混雑に吃驚!!
会い損なっても不思議ではなかったが、無事に皆会えて、幸先よくスタート。
友人の後日情報によると、入場者数は約8万人と報道されていたそうで、
携帯を持っているのが5人中2人だけと言う状態なのに、本当によく会えたものだと思う。
あの混雑では入場券購入まで少なくも30〜40分もしかしたら小1時間はかかりそうだが、
時間を間違えて早く来た人が買っておいてくれて直ぐに入れたのもうれしかった。(笑)
1人だけは1回り以上若いけれど、他の4人は私も含めほぼ同年輩。
荷物を軽くしたいと、入園後はまず食事。(爆)
お手製弁当は1人だけで、他の4人は買ってきたものなのが少し寂しいものの、
果物や作ってきてくれたケーキなどデザートもたっぷり。
私はもちろん調達組。ついでに和菓子も2種類買って行った。
大いに食べて、話もしてから、漸く花見に移ったが、
随分いろいろな種類の桜があるので、広い園内を歩き回って、
あちこち花見を楽しんでいるうちに、時間はどんどん経って、あっという間に4時半。
外に出てからも喫茶店でコーヒーなどを飲みながら更に話が続いて、気付いたら6時。
またどこかに一緒に行きましょうと言いながら散会。
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花見の後は、天真庵にジャズを聴きに行って、
ピアノ、ベース、ボーカルと、一部パーカッションも加わってのライブを楽しんだ。
家に帰り着いたら日付が変わっていて流石に疲れたが、いい一日だったと、ニコニコ。 |
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2009.4.3 [金] オペラ(ワルキューレ) |
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ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」の、先月の序夜「ラインの黄金」再演に続いて、
今月は第1日「ワルキューレ」の再演で、今日が初日の公演を聴きに・観に行った。
2回の休憩もいつもより長く、5時開演で終了が10時半という長い公演。
聴く立場からすると、休憩時間がもう少し短ければ、もう少しは早く終わるのにと思うが、
あれだけ歌うと、次の幕までに歌手も休憩が必要なのだろうとも思うし..
キース・ウォーナーの演出は結構評判がいいようだけれど、
私にはやっぱりスタンダードなほうが馴染み易い。
でも先月の「ラインの黄金」で初演を思い出した後だし、今回も初演を思い出しながら、
演出に拘ることなしに(笑)、歌手の声を楽しく聴いて、いいひとときを過ごした。
どの歌手も私は楽しく聴いたが、あれだけ揃えるのは大変だろうと思う。
友人に終演後の食事・飲みを誘われたけれど、行けば日が変わってしまうのは見えているし、
明日の予定を考えて、断って大人しく真っ直ぐ帰宅。(爆)
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着物を着て行ったが、怠けて昨日と同じにしてしまったら、
気温が違う上に、屋外と室内との違いもあって、真綿紬だと少し暑くて汗ばむ感じだった。
やはり初めに考えていた大島紬にした方がよかったようだ。
コートだけは、春用の透かし織の単衣にした。 灰みがかった薄緑・薄黄緑の染分け。
ショール無しで行ったら、帰りの戸外はやはり首周りがまだ寒かった。 |
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2009.4.2 [木] 夜桜能 |
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学生時代に鎌倉で上演前の様子を垣間見てから観たいと思っていた薪能を漸く観られた。
随分むかしの思いを実現できたと、我ながら感嘆。(笑) しかも、桜の木の下の夜桜能!
靖国神社の能舞台での上演で、舞囃子「放下僧」、狂言「茶壷」、能「松風」。
天気次第で、雨だと日比谷公会堂になってしまうので、晴れることをひたすら願っていたら、
前日とは違って見事に晴れてくれたものの、温度が低く寒さが堪えた。
暖かい真綿紬の着物にコートも着たまま、大判のカシミアマフラーに、レッグウォーマーと
アームウォーマーでガードしても、お能の途中頃から寒さで身体がカチンコチンに..(涙)
風情はあるし、梅若玄祥の「松風」は素晴らしく、いい公演で、初体験を楽しんだものの、
夜桜能は風流だけれど、薪能はもっと暖かい季節の方が楽しめそうと思った。
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終演後、寒さに震えながら外に出たら、神社外苑には花見客がまだ大勢居て、
ついつい屋台で暖を取ってしまった。
寒いので燗酒にして、おでんをあれこれ食べて、更に焼き岩がき、焼き蚕豆など..
お隣のカップルから目光と筍を頂戴し、私も蚕豆をおすそ分けなどして、
初めての経験だったけれど楽しく過ごして、身体も心も温まった。(喜)
ライトアップ中の千鳥ヶ淵は、昼間とはまた違う風情。
8分咲きくらいでまだ満開ではないが、夜桜もいいなぁと思いながら、桜の下を楽しく歩いた。
昨日も日本橋さくら通りの桜を楽しんだ勢いで、更に桜を見ながら家までゆっくり歩いて帰ったが、
隅田川沿いや門仲の大横川の桜はまだ2分から3分咲き位で、
川沿いはやはり温度が低いのかと思っていたが、
今日の千鳥ヶ淵の開き具合は今日一日であんなに開いたのか? 太陽の効果を実感。
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着物: 結城紬。 無地。 灰藤色。
帯: 袋帯。 ねねの竹染「雪輪霞」。 緑(白緑から深い緑)。 雪輪?
帯締め: 中村正氏の江戸組紐。 黄色、金線入り。片端に薄緑・肌色も。
帯揚げ: 山吹色?と桜色?の染分け。 草花の柄の地模様。
色違いの帯揚げはよく使うのに、これは今回漸くお初。
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: カシミアの大判マフラー。 紫色の無地。 |
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2009.4.1 [水] 幸せ食いしん坊 |
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遊びが一段落したところで、なかなか行かれなかった店に食べに出かけた。
美味しいものを食べられる、食べに行かれる、幸せ!
30日の夜は門仲のイタリア料理の「パッソアパッソ」へ。
遅い時間だったら入れるとのことで、ちょっとつまみながら時間調整。(笑)
運動と消化のために、往きは店まで30分歩いた。
いつものように、アミューズ、オードブル、リゾット、パスタ、メインのお肉にデザート..
家でほんの少しだけど食べたのに、今日もしっかりいただいてしまった。
料理だけでなく、多分一杯だけと言ったワインも結局、白だけでなくバローロまで..
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31日の夜は茅場町のてんぷら「みかわ」へ、夕方一番に入れていただいた。
今日も季節のしらうおが食べられてうれしいが、4月半ばには終わるので今年の食べ納めか?
主はここでは4月半ばまでで、この店は息子に任せ、予てからの計画どおり、
内装中の自宅でのサロン的な店をいよいよオープンすると言う。
ここよりずっとゆったり寛げる店にするそうで、3回転でなく2回転にするため、
前から聞いてはいたけれど値段も当然高くなるようで、今後はどれくらい行かれるか?
今までだって懐には厳しかったのに、これから回数が減るのは必至だろうなぁと少し寂しい。
みかわに行く前に、平日なので思い立って、平日しかやっていない日本橋の「ときわ木」へ。
手土産用と自分用に和菓子を求めたが、欲しかった桜餅はやはりもう売り切れ。
どの和菓子もおいしいけれど、この時期には桜餅が食べたいと思うので残念だった。
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4月1日はフランス料理の「オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール」でランチ。
新丸ビルに行くのに都合のいい改札口を忘れてしまって、思わぬ時間がかかってしまう。(汗)
いつも満席で空くかどうか状況がつかめず、なかなか入れなかったので、本当に久しぶり。
スタッフの移動もあって雰囲気が少し変わっていたが、料理は以前のまま。
パティシエからスタートしたシェフの料理は、どれもデザート風とも言える独特の盛り付け。
オードブルにいさき?のカルパッチョ、蛍烏賊に野菜で彩り。
春キャベツのポタージュも食べたくて少し追加してもらう。
迷ったメインは、珍しさ優先で、萩からの「きじはた」という魚。
春野菜がタップリ付いて、見た目も味もとても素敵!
デセールは抹茶のクレームブリュレに塩アイスのせ。
シャンパンにアミューズとプチデセールまでサービスしていただき、恐縮しながら堪能。満足満足。
日本橋さくら通りに行ったら、桜の花が大分開いていて、うれしくなって、
花見しながらノンビリ歩いて帰った。
食いしん坊は今日で一応終了。暫くの間は予定なし。
3日連続になったけれど、本当は連続でなく、間を空けて週に1度くらいずつ行きたいもの。
でも、観劇の予定のない日はダラダラゴロゴロしてしまって、なかなか思うようにはいかない。
体力を無視して遊び過ぎなのよね〜 |
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