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2009.11.30 [月] 朗読サークル参加

朗読サークルの活動日で、まずは、いつもの「こうかいぼう」に寄って、ラーメンを食べる。
予定より出かけるのが遅くなってしまったので、
此処に寄るために、往きは歩いて行くのを止めて、メトロに乗った食いしん坊!(笑)
お気に入りののB級!ランチ。

朗読サークルでは輪番の当番日で、教えていただきながら、先生のおしぼりと水などを準備する。
発声練習の音頭も仰せつかり、若輩者(爆)は先輩の言う通りに動く。
朗読は、いつもと同じことをまた注意された。
先生が、こう読まないで、こう読みなさいと、手本を示してくださると、違いは歴然。
でも、そこに気をつけて読んでいるつもりなのよね〜  できていないだけ。(汗)
声を出すだけでも健康にいいのだし、めげずに通っていれば、何年か後には..と気の長い望み。

*****
帰りは家まで歩くことにして、あちらこちらに寄り道して買物。 食べ物ばかり。(笑)
まず、前から折り込みチラシで気になっていた「魚久」に寄って、粕漬けを買う。
そんなに食べるの?と自分でも思いながら、日本橋のデパートでは売り切れのことが多い
鮭カマ2切れ入りと、いろとりどりの4品入りのお買い得品を購入。

次に、先週も寄った自家焙煎のコーヒー店でまたも5・10日割引の豆を購入。
今日は店でもコーヒーを飲んだら、他の方の煙草の匂いが気になってしまい、
そうだった.. だから此処では、滅多に飲まないで豆を買うだけだったと思い出した。

最後は、豆腐屋。 豆腐と、五目がんもに、おからを揚げた「きらず揚げ」。
このきらず揚げは食べだすと止まらなくて、結局一袋食べてしまうことが多くて、問題あり。(爆)
暫く買うのをよそうと思うのに、行くとつい買ってしまって、同じことの繰り返し。
買うのも食べてしまうのも、一向に学ばない自分に呆れ気味。

2009.11.29 [日] フランス料理@オーグードゥジュール

内視鏡検査・処置による食事制限が終ったら、食いしん坊がすっかり全開状態。
今日は四番町のオーグードゥジュールに入れていただいた。
LO近くなら空きそうというので、遅めのランチに伺ったけれど、まだ満席。
入口のカウンターで、ウェルカムシャンパンを飲みながら、席が空くのを待った。
いつもの白でなく、今日はロゼシャンパン! ちょっとうれしく、ニコッ!!

今日は食いしん坊にいろいろ食べたくて、多めのコースにした。
アミューズにモッツァレッラチーズのブリュレをサービスしてくださって、またニコッ!
オードブルは、カリフラワーのスープがパイ仕立てのトリュフ風味で、楽しそうなこれにした。
トリュフが少し入っていて独特の香りが食欲を刺激する。 胡椒が少しだけピリッと効いていた。
真鯛のポワレ。 上に乗った万願寺とうがらし(あまながししとう)が存在を主張。(笑)
肉料理は久しぶりに豚の挽肉のパルマンティエにした。
挽肉とポテトを重ね、パン粉をつけて焼いたもので、ボリュームが凄い印象があって、
お腹に相談が必要といつも思っていたが、今回は前に食べた時とは随分変わって、肉は大分軽め。
むしろ、周りに盛り付けられた10種類以上の野菜の存在感が大きかった。
この方が見た目も楽しいし、女性の多くや年配者には食べ易そうと思いながら、ペロッといただく。
デザートは流石に軽めのものがいいと、プディング。
初めて食べた時に少し驚いた白いプディングでスープ仕立て。 キャラメルのアイス乗せ。

白ワインに、赤ワインも少しいただいたのに、飲み物はつけてなくてサービスしてくださった。
このところ急にバタバタと入れていただくので、暫く手土産もなしで伺っているから、
ありがたいものの、申し訳ない気持にもなった。 次回は..と思う。

*****
気候もいいし、距離はあるけれど久しぶりに歩こうと大手町・日本橋まで歩く。
半蔵門脇の道を、紅葉・黄葉を楽しみながら、ゆっくり歩くと、随分時間がかかったが、
近代美術館の工芸館まで来ても、特には疲れを感じず、自分でもちょっと驚いた。
いつもこの辺りで疲れて歩くのが嫌になったものだと思いながら、
この頃は出かけると歩くことが多いので、効果が出たのかしらと楽しくなった。

お堀の向こうのやんごとなき方々のお住まいの高い銀杏の木々の黄葉が見事で、
高い梢に微かに緑が残っているのも風情があった。
週末なので皇居周りでは、快調に走る方、歩くように走っている方、歩いている方など、いろいろ。
このスピードの差だと、市民マラソンの主催者は大変だろうと思ったりした。

2009.11.28 [土] 「鄙の雅」

国立能楽堂の企画公演−鄙の雅−「毛越寺の延年」と新作狂言「はらべ山」を観に行った。
「毛越寺の延年」は、延年の舞「王母ヶ昔」、「若女禰宜」、「路舞(唐拍子)」に、延年の能「留鳥」。
法会などの折に延年長寿や千秋万歳を祈って衆徒や稚児などによって催されたという芸能が、
毛越寺では中世の姿で今に伝わっているそうで、今回それを拝見できるのを楽しみにしていた。

入ってまず目についたのが、
能舞台にめぐらせた大根・茗荷・菊・桐・扇・鳥居などの切り飾り(造華)が下がった注連縄で、
今春この能楽堂の特集・梓弓で観た弓神楽の結界を思いだした。
友人も同じ印象だったようだが、今回はあれほどの土着の雰囲気はなく、もう少し整った?印象。
演じられた延年の舞・延年の能は、繰り返しが多いので少し単調さはあるものの、
それぞれ少し異なるけれど、独特の節回しの謡いと、舞楽にも似た感のある舞などで、
こういうのが神に奉納するための歌舞芸能なのかと思いながら拝見した。
舞でも能でも地謡の存在が大きく、舞ではシテなどの登場人物の謡いが少ないが、
比べると、能の方が少し多く、またアイに当たるような人物もいるものの、
舞と能の差はあまり大きくないようだ。

10年前が初演の新作狂言「はらべ山」は、
毛越寺の延年の舞にまつわる「伯母捨山」を基に作られ、
恩のある伯母がボケて言いふらす恨み言に耐えられず、山に捨てた後に、
伯母の怨念が取りついたのか狂乱状態になった夫婦の後日談。
演出の茂山千之丞さんが狂言回し役の僧で出演していて、
冒頭に上記のこの狂言の話が始まる前の事情を観客に説明したり、
狂乱の夫婦を諏訪明神に祈祷してもらいに連れて行ったりするのが、独特。
先月末に病気休演された千乃丞さんだが、今日はお元気なご様子を観られて、うれしかった。
他は、夫婦が正邦・茂兄弟、巫女がその従兄弟の逸平。

*****
今日も来ていた友人とお茶を飲みながら、長襦袢の色、色合わせ、効かせ色など、暫く着物談義。
帰りに日本橋に寄って、三越で来年の手帳のレフィルを購入。
数年使っているのが欲しいと思いながら、売っている店を探すのに手間取って漸く購入できた。
新潟展に行って、へぎそばを買おうとしたら売り切れ。
でもイートインならあるというので、野菜天麩羅つきのへぎそばを1人前ペロリ。
みかわ以外で、自分から天麩羅を頼んだのは久しぶり。(笑)
高島屋の呉服売場の一隅にある梅園で甘味に白玉クリームあんみつを食べて帰宅。

夜やって来た息子と、亀屋清水の和菓子「野路の秋」でお薄。
このところ紅葉の風情の和菓子が多いわね〜と話しながらいただいた。

*****
着物: 泥大島紬。 総柄。 茶泥。 
帯:  名古屋帯。 南風原花織。 
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 焦げ茶色。 薄茶色・黄色入り。 
帯揚げ: 薄小豆色。 生成り色入り。 
履物:  銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run)
コート: 道中着。 黒地。 青紫色の糸菊模様。

今月最後の着物なら、やはり大島紬を着ておこうと、一番好きな泥大島にした。
これで大島紬は着納めかしら..次に着るのは来春? でも、ひょっとするとまた着たりして..(笑)

2009.11.27 [金] 落語、呉服、そして天真庵

今日から3日間は国立演芸場恒例の「圓楽一門落語会」で、昼から出かけた。
圓楽師匠の噺はもう聞けなくても、元気なお顔を見ながらお話を聞きたいと思っていたのに、
先月お亡くなりになってしまって、とても残念。
文字通り楽しみにしていた「お楽しみ」という圓楽師匠の予定時間には、代りに
「こんにゃく問答」の触りを映像とともに聞いてから、鳳楽・楽太郎などが思い出話。
我儘な人だったと言いながらも愛情が伝わって来て、いい師弟関係だったのだろうと思う。
我儘であっても、きっと自分勝手ではなかったのだろう。

今日は初日で日替りの真打は、トリが楽太郎、仲トリが鳳楽。 それに仲トリの前が楽生。
噺は、前座の鳳笑「小ほめ」に続いて、きつつき「鰻屋」、鳳志「親子酒」、楽生「幇間腹」、
鳳楽「町内の若い衆」。 休憩後の思い出話の後が、兼好「だくだく」、楽太郎「浜野矩随」。
あと、有紀天香の奇術と、江戸太神楽・曲芸の丸一仙翁社中。

*****
終演後は浅草橋に出て、今年で閉店する創業95年の「久がや渋柿庵」のセールに寄った。
先月の閉店前セールに行き損なって、行かれた方の日記を読みながら残念に思っていたら、
今日27日と明日28日の2日間、閉店最終売り尽し市をするという。
しかも割引率が高くなっていて、10月の5割引〜9割引から、今回は7割引〜9割引だそう。
で、品物はもうあまり無いだろうと思いながらも覗いてみたら、
素敵と言うか好みのものがまだあって、欲しいものを見つけてしまった。 それも、いろいろ..(汗)
いいものは当然お値段もいい。 しかも割引率は低い。 と言っても7割引!
懐事情は、もうどうにもならない状態なのに、
この値段なら買わないのは馬鹿みたいに思えてしまうという貧乏人根性丸出しで、
7割引から9割引のものまで、あれこれあれこれ買ってしまった。(大汗)
既に購入したものの支払をどうしようかと青くなっている情けない困った状態なのに、
さらに追加とは、自分でも本当に呆れてしまって、自分を叱るばかり。
でも、安物買いの銭失いでなく、いい物が安く買えるのだからと、自分に弁解。

*****
予定より遅くなってしまったけれど、やっぱり行きたいと押上の「天真庵」に回った。
大分遅くて蕎麦も売り切れていたので、蕎麦ガレットとチーズケーキにコーヒーを頼んだら、
いつも文膳(お酒・香のもの・酒肴・ざるそばorガレット・珈琲)のためか、
庵主の野村さんが、お酒も飲む?と聞いてくださった。
閉店時間も近いし、いいのかしら?と思いながら喜んでお願いした。
酒肴の蕎麦豆腐が美味しく、独特の味・食感がうれしい。 あと、蕎麦の..(忘れた・汗)も。
お蕎麦がないのは残念なものの、久しぶりの蕎麦クレープ(ガレット)もおいしい。
コーヒーの前には、チーズケーキも食べて、ニコニコ。
看板犬の元気がもういないのが寂しいけれど、3歳時という写真がとてもいい。

荷物(反物)もあるし、歩きはサボって、バスを乗り継いで帰宅。
バスカードを使ったら、乗り継ぐ場合はPASMOで払うと割引があるという。
知らずに損をしたと、心の中でブツブツ。 情報不足を嘆く。

*****
着物: 江戸小紋。 よろけ縞。 小豆色。 
帯:  名古屋帯。 赤城紬。 板締め絞り。 草木染で青・白色。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫色。 紫・小豆色入り。 撚り房。 
帯揚げ: 薄小豆色。 生成り色入り。 
履物:  銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run) (お初)
コート: 道中着。 黒地。 青紫色の糸菊模様。

2009.11.26 [木] ご近所ランチ

昨日・今日と、お天気がよい昼間に気持ちよく近所に出かけて、ランチを楽しんだ。
と言っても、昨日は名作サロンで朗読を楽しく聞かせてもらう予定が、
あれこれしているうちに出かけるのが遅くなってしまい、門仲まで大急ぎで歩いたものの、
大幅遅刻がはっきりしたところで、遅れていくのも恥ずかしく予定変更。(汗)

終了後の食事の心積もりを早めて、お不動様の前の「近為」で遅めのランチにした。
直ぐに入れたが、平日の2時近いのに先客が大勢いらして、縁日でもないのにと少し驚いた。
誘い合わせて来ていらした数人のグループなどもいて、この店の人気が分かる。
お出かけランチとしては、お手頃な値段だから当然かしらね〜
私は、久しぶりに鮭の粕漬け定食にして、いつもどおり漬物はお替りつき。

帰りには少し遠回りして、自家焙煎しているコーヒー店で、5・10日割引で豆を購入。(笑)
帰りはゆっくり歩いたら、家を出てから2時間の長い散歩になった。
うち1時間半は歩いたわけだし、十分な運動量。

*****
今日は近くの「ジヴェルニー」でフランス料理を楽しんだ。
ここも久しぶりなので、いつものようにオードブルもスープも食べたいと、全部ついたコース。
オードブルは厚岸の生牡蠣にした。 トマトのジュレをかけ、周りには牡蠣のソース。
スッキリしたシャブリを飲みながら、こういう生牡蠣もなかなかいいと、美味しくいただいた。
スープは白菜とジャガイモの温かいポタージュ。 牡蠣の風味もあり、ちょっと楽しい。

ここでシェフが登場し、急がないならと、新しい一品をサービスしてくださることになった。
白子の円盤状のムースの上に軽く揚げた白子を載せ、間にスライスしたトリュフを少し挟んである。
温かいので、トリュフの香りが立って、香りも味もなかなか○だった。
軽めだが、これならコースの一品として、白子の好きな方には人気が出そう。
メインは豚ばら肉のコンフィを選択。
ばら肉でも、上手く脂が落ちていて、しつこくない。
炒めたきのこや青大根などとも合って、上に載せた葉ものとともに食べると、
濃い目の味だけれど、割にすっきり食べ易くて、なかなかよい料理になっていた。
デザートはお奨めの、パンナコッタにコーヒーのムース載せ。
間にコーヒーゼリーも挟んであって、楽しいデザートだった。

今日の料理はどれも、盛り付けも綺麗だし、味もよくて、
シェフの工夫と、腕を上げている様子が分かって、うれしかった。
近場の店としては、味はよくなっているし、まだ高くないし、お奨めの店。
もう少し頻繁に行きたいと思いながら間遠になっているけれど、来月も行きたいわね〜と思う。

*****
比較するのはおかしいものの、
「みかわ是山居」は味も店のしつらえなども申し分ないけれど、懐に優しくないのが最大の難点。
茅場町店に初めて行った時から、ご主人の揚げる天麩羅にすっかり嵌ってしまい、
高いといっても他の店でこの天麩羅を食べようとしたらもっと高いだろうと思うので、
懐事情に目をつぶって通っているけれど、普通だったらとても行こうなどとは思わない値段。
でも今となっては他の店に行く気はしないし、通えるうちは無理してでも通いそう。(大汗)

2009.11.24 [火] あちらこちらに

考えてみたら2週間前と同じような動きなのに、でもスタートが遅くてゆったり気分はなかった。
まずは午後一番遅い時間の予約で、診断と言うか生検結果を聞きに行った。
幸い問題なく、ポリープも残っているのはないから、次は2年後の検査。
心配はしていなかったけれど、それでもはっきりOKが出るとホッとする。

*****
今日もまた銀座まで歩いて、ついでに、1丁目のかわの屋に着物を見に寄った。
お店があるのは知っていても、リサイクル着物を見ることはあまりないので、
こちらでもじっくり見たことはなくて、今回初めて説明もしていただきながらゆっくり拝見。
なかなかいい品物があって、その割には高くないようで、
しかも、古着・仕立て直しの物の他、反物やお仕立て前の帯地などもあって、
時々覗いてみようかしら?と、危険なことを思ってしまう。
いいものはやっぱり安くは無いし.. アブナイ、アブナイ。(笑)

*****
そしてまた予約しておいたメンテをしてもらいに行った。
全身のアロマトリートメントにフットケアや部分マッサージを追加し、
それに顔のトリートメントをしてもらったら、やっぱり2時間半以上かかってしまった。
ボディトリートメントは殆ど2人でしてくださったので、もう少し早く済むかと思ったけれど..
身体にも顔にも更にはリラックスにも効果あるものの、時間がかかるのが問題なのよね〜と思う。

*****
もう揚げ物もアルコールもOKになったので、天麩羅を食べに、「みかわ是山居」に行った。
季節ものは、はぜ。 それに銀杏。 串にさした銀杏の大きいこと!
いつものように、美味しくいただいてニコニコ帰った。
とは言え、懐に厳しいのが玉に瑕で、でも美味しくて、ついつい無理をしても通ってしまう。

2009.11.23 [月] 演劇「ヘンリー六世」千秋楽

新国立劇場の中劇場で上演中の話題の三部作「ヘンリー六世」の千秋楽。
今日は会期中4回しかない第一部から第三部までの通し上演日。
通しで観る予定だったが、第一部は母と日を取り換えて既に観てしまい、
今日は、第二部「敗北と混乱」と第三部「薔薇戦争」のみ。
第一部を観てから大分日が経ったのに意外によく覚えているので、ホッとしながら出かけた。
観ていると第二部から第三部へと気持に繋がりが出来ていくので、
やはり全部を通して観たかった気もあるが、
腰痛持ちとしても体力的にも、分けてみることになったのが、むしろよかったかもしれない。

チケットを受け取った時には、正面でも今までにない後の席だと驚いたけれど、
前方の座席を取り外して舞台の奥行きを広く取っているので、見易くて納得。

今日も個々にはいろいろな印象があったが、全体としてはいい舞台で楽しんで観た。
それにしても、簡単に寝返ってしまうのも含め、長々と権力闘争。
あの時代の英国、さらには日本の戦国時代を思ったりしたが、
終盤のリチャードを観ていると、どうせなら、続きのリチャード三世まで観たい気がした。

千秋楽らしく終演後はスタンディングオベイションで、この長い芝居を演じ終えた役者達へ拍手。
舞台上の役者達も拍手して、これは自分達への拍手でもあったろうし、
観客として長い舞台に付き合った者への拍手でもあったような感じがした。
最後は演出の鵜山氏も舞台に上がって、皆でこの上演を祝った感じだった。

*****
着物: 泥大島紬。 細かい総柄。 茶泥。 
帯:  南風原のロートン花織八寸帯。知念幸徳氏の手織「市松間道紋」。藍・白の市松に茶の縞。 
帯締め: 五嶋紐。 臙脂色。 片側に黒・薄茶色入り。 
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。 
履物:  黒色台。 黒・白色の五嶋紐鼻緒。
コート: 道中着。 山形の、まほら紬。 紺地、格子柄。

着物の方は殆どいないだろうから洋服それもジーンズの間に入っても浮かずに、
しかも長時間の観劇によさそうな着物ということで、一番地味な大島紬にした。
帯は柔らかくて楽なものがいいと、ロートン花織八寸帯を合わせた。

2009.11.22 [日] ホッとしたりガッカリしたり

欲しいもの、それも長く欲しいと思っていたものとの遭遇、
無理しても舞台から飛び降りるか、分相応にと自分に言い聞かせて諦めるか、
花兎さんの反物との遭遇の結末をドキドキ待っていたら、
他の方の処に行くことになってしまったとか..
もう作られていないものとなると、ホッとした気持があっても、逃した魚は大きいでしょうねぇ〜

残念さと、懐を考えてホッとした気持と、両方が分かって他人事ではなく、まるで自分のことのよう。
手に入ってよし、手に入らずによし..なのですよね〜
そう考えるしか..
それにしても、それは何だったのか、好奇心を刺激されている。

2009.11.21 [土] 秦泉寺由子展など

秦泉寺由子(じんぜんじ・よしこ)さんの青竹染めの布を拝見しに出かけた。
もともとはキルト作家で、作品が美術館・博物館に収蔵されているそうだが、
今は青竹染めもし、その布にファンも多いと言う。
19日から29日までと会期が長いので、出かける日に寄るつもりだったけれど、
天気がいいおかげか朝から気分よく、急に出かけることにした。
天気がいいのだから、洗濯やら片付けやらをすればいいのに、そちらは放置。(汗)

出かけるならと、まず日本橋三越に行って、夕べ気付いた呉服売場のイベントに参加。
着物展の案内封筒の裏に載っていたが、我ながらよく気付いたと思う。
着物姿での来店客を対象にした「きもの着姿の写真撮影会」と「お茶のおもてなし」。
「染み抜き相談・実演コーナー」もあったけれど、そちらはパス。
春に寄った時にも写真撮影をしていて、声をかけられたので撮っていただいたのだけれど、
その写真の着姿がショックだったので、そのリベンジに今回もう一度撮っていただくことにした。
前回と違って少し丁寧に着たので、返り討ちになりませんように..(願)
「お茶のおもてなし」は、特選サロンの和室でお茶席をしていたが、そちらは遠慮して、
私は前に置かれた床机で気楽にお菓子とお抹茶をいただいた。(笑) お菓子は暮秋。
お話するのを楽しみにしていた販売員の方がお辞めになったので、寂しいと思いながらも、
呉服売場の着物・帯などを楽しく拝見して、銀座に移動。

*****
能書きを聞いて布を拝見したいと思っていた秦泉寺由子展に行く前に、コアビルの店に寄った。
紬長襦袢が仕立てあがっていると聞くまで、楽しみにしていたのにケロッと忘れていた。(汗)
電話でご連絡いただいたので、受け取りに来たと思われたけれど、そりゃあ、そうよね〜
帰りにまた寄ると言ったら、忘れて帰ってしまいそうと担当者が心配して、
持って展示会場まで一緒に行ってくれた。(爆)
道々、秦泉寺由子さんの作品・布などの話を聞きながら、期待を膨らませて展示会場に。
会場では、講演というかお話が始まっていて、途中から私も聞かせていただいた。
終了後、おひでさんにお声をかけていただいて、うれしいビックリ。

キルト作品、軽やかに会場いっぱいに展示された布、大判のショール・スカーフなどが魅力一杯で、
バッグも楽しく、見るだけのはずが、素敵な布に心惹かれて、何かは連れ帰りたいと方向転換。(汗)
ブラウスやショールは、持っているのを処分しないといけない状態なので、見るだけ。
帯は懐が許さないし、とても気に入った帯は幸い売約済みでホッ。(爆)
結局、夏によさそうな竹染めの絞り帯揚げをいただいた。

おひでさんをお誘いしてお話を伺いたいと思ったけれど、お茶とお茶請けは会場でいただいたし、
ご家族のある方をあの時間に誘うのは反則かしらと、逡巡しながら自粛。

*****
日本橋まで戻って、私はひとり(笑)高島屋の特別食堂で、夕食。
ここでは初めて(多分)の帝国ホテルの料理にした。
と言っても、洋食を詰め合わせた松花堂弁当のようなお弁当。 これが当たりで、ニコニコ。
これで、もう少し安いといいのだけれど、それは無理な望みかしらね〜

*****
着物: 江戸小紋。 百選柄。 黒地。 
帯:  袋帯。 「蔦葉霞」 灰みの赤藤色。 蔦葉柄。 

急に出かけることにしたので、着物ハンガーに吊るしていたのを、そのまま着用。
着物と帯だけでなく、小物まで昨日と同じ。

2009.11.20 [金] 能楽、とやま料理

国立能楽堂の定例公演を観に行った。 今日は、夜の公演。
時間的に仕事帰りの人も多いだろうに、その割には着物の方が結構いらした。
番組は、狂言・和泉流「鐘の音」と能・観世流「紅葉狩−鬼揃」。

狂言の「鐘の音」は、シテの太郎冠者の演ずる鐘の音の違いが楽しい。
冒頭の金の値と鐘の音の思い違いが狂言らしく、そこからもう客席にくすくす笑いが起きる。
鐘の音の演じ分けがいつも見事で楽しく、それだけに、
今までは何となく鐘の音の演じ分けを楽しんでお終いみたいな印象だったが、
今回はその後の、怒った主人の機嫌取りのために太郎冠者が謡い舞う姿まで、楽しく観られた。

そして楽しみにしていたお能「紅葉狩−鬼揃」。
能の「紅葉狩」をもとに歌舞伎舞踊の「紅葉狩」が創られたというし、
今回は歌舞伎の「鬼揃紅葉狩」に続いて、お能も鬼揃えで観られるので期待していた。
こんな華やかなお能を観たのは初めて!
それに、歌舞伎との類似・相違もいろいろあって、それも楽しんだ。

*****
終演後は友人とまた「五万石」で、とやま料理。
私はまだアルコール禁止なので、友の飲むのを横目にお茶で食事。
大して飲めないくせに飲んではいけないとなると、ちょっと寂しい。(笑)
揚げ物もまだダメと言われているが、ミニ会席には入ってないので、またまたいつものこれ。
向こう付けが久しぶりの蕪寿司で、冬を感じる。
他の料理も前回とは大分変わって冬らしくなっていた。

今日のお能の話、歌舞伎の話、オペラの話、そして着物の話..相変わらず話題はたくさん。
友人には先日の「ヴォツェック」はダメだったようで、中途半端で楽しめなかったとか..
私は結構楽しめたので、やはり人によって印象は違うわねぇ〜と思う。

*****
着物: 江戸小紋。 六谷紀久男(梅軒)氏の型で井関義治氏が染めた百選柄。 黒地。 
帯:  袋帯。 「蔦葉霞」 灰みの赤藤色。 蔦葉柄。 
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色。 片側に白・薄桃色入り。 
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。 
履物:  黒色台。 黒・白色の五嶋紐鼻緒。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。

帯は、今の季節向きなのに締めていなかったので、慌てて引っ張り出した。(笑)
着物は帯に合わせてやわらかものにしようと、少し地味な組合わせだけれど、大好きな江戸小紋。
やわらかものでも割に気楽に着られるし、重宝している。

2009.11.19 [木] ヌーボー、花形歌舞伎(夜の部、新橋演舞場)

ボージョレヌーボー解禁日。
ヌーボーはワインとして特においしいとも思わないけれど、まあ、年に1度のお祭りだし、
ここ何年かは横着して1本だけネットで購入していて、今年もちょっと贅沢なのが届いた。
でも、アルコールはまだ厳禁なので暫くお預け。(涙)
今度の週末もまだ飲めないし、飲める頃にはヌーボーの気分じゃなくなりそうな..
そうは言っても、今年も近年にないいいできだというし、やっぱりちょっと楽しみ♪

*****
花形歌舞伎の昼の部を一昨日に観たばかりの新橋演舞場に、今日は夜の部を観に行った。
夜も昼同様に通し狂言と舞踊で、「三人吉三巴白浪」と、「鬼揃紅葉狩」。

「三人吉三巴白浪」は、序幕「大川端庚申塚」、二幕目「割下水伝吉内」「本所お竹蔵」、
そして食事休憩後に、三幕目「巣鴨吉祥院本堂」「裏手墓地」「元の本堂」、大詰「本郷火の見櫓」。
お嬢吉三が菊之助、和尚吉三が松緑、お坊吉三が愛之助。
それに、伝吉が歌六で、十三郎とおとせが松也と梅枝。 あと、亀寿、種太郎など。
花形歌舞伎らしく、歌六以外は概ね若々しく、若い世代が伸びているのを実感。
そして、教わるのだからある程度は当然だろうが、親や伯父・叔父などに似ている人が多く、
愛之助などは台詞回しや声の出し方まで仁左衛門写しが如実。
教えた人が眼に浮かぶみたいなのが、いいような、でもちょっとと、少し複雑な気分もある。

今回の「鬼揃紅葉狩」は、猿之助の演出で、亀治郎が更科の前実は戸隠山の鬼女。
それに、松緑の平惟茂、菊之助の八百媛(山神でなく、八幡の神女)。 
惟茂の従者が亀寿と種太郎、更科の前の侍女実は鬼女が吉弥、松也、梅枝、巳之助、右近、隼人。
本当にしょっちゅう上演される「紅葉狩」でも、この鬼揃は結構珍しい!
玉三郎のは、玉三郎独特の踊りの世界で、他の公演とは違うし..
それに、山神でなく神女が登場するのも滅多に無い! 鬼揃の時だけ?
大分前に見たことがあったような気もするけれど、初めてのような気もする。(笑) 
亀治郎が流石に上手く、吉弥以外は若手の勢揃いだが、なかなか楽しかった。
それにしても、ここでも亀治郎が伯父の猿之助に凄く似ていると思う場面もあって、
歌舞伎の継承について、いろいろ思うことの多い公演だった。

*****
着物: 小紋(シルクウール)。 紺系。 山岳柄?(流水・森など)。 (お初)
帯:  八寸名古屋帯。 胡粉色?地。 木立柄。 木々は紅葉したような紅・黄色など。 
帯締め: 黄土色。 片方が2本に分かれ薄緑入り。 
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。 
履物:  変わり右近下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒(茶系)。
コート: 雨コート(シルック)。 薄灰色地。 濃淡の墨色の変わり縞。 (お初)

また雨で寒い日。 正絹の着物は着る気にならずシルックも気分でないと思っているうちに、
着てないシルクウールがあるのを幸い思い出して、急いでしつけ糸を取った。
ウールで単衣仕立てだから、しつけが少なくて取るのが楽。(笑)
帯はまた一昨日と同じ木立柄。 同じ劇場なのに気がついたけれど、まあいいかと..(爆)
雨コートは、酷い雨の日用に作ったものの、今までどうも着る気にならなかったのだけれど、
ウールの着物に正絹のコートもどうかと、このシルックの雨コートをおろした。
廊下でお会いした私より年長の同じ階の方に、素敵ね!粋だわ!!と言っていただいて、ニコッ!

2009.11.18 [水] オペラ(ヴォツェック)

20世紀オペラの最高傑作というベルクのオペラ「ヴォツェック」公演初日。
新国立劇場とドイツ・バイエルン州立歌劇場との共同制作という舞台を観に夕方から出かけた。
何とも表現し難い演出で、でも不思議に印象的!
今までにCDでさえ聞いたことの無いオペラで、アリアもないし、音楽に疎い私には、
オーケストラの演奏と歌手の声を聞きながら、演劇を観たような印象。
現代劇風とでもいうか少し風変わりな演出の舞台を観た感じで、オペラという印象は少なかった。
でも、嫌いじゃないというより、むしろ結構おもしろかったような..

*****
着物: 紬訪問着(大島紬)。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らしの柄。 
帯:  袋帯。 「菊花良園」 青灰色地。 黄・白・紫の菊・桐・垣の柄。 
帯締め: 唐組紐「波の緒」。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明)
帯揚げ: 緑みの灰色。 雪輪に模様入り。 
履物:  銀色の台。 藤・金・白の五嶋紐鼻緒。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めのいわゆる銀無地。 (お初)

帯が秋のイメージなのに先月1度締めただけなので、もう1度くらいは締めたいと、
帯を決めたものの、着物はやわらかものを着る気分でなく、紬訪問着を合わせた。
コートは山岡古都氏の銀無地着尺から仕立ててもらったものだが、身丈が長すぎた。(涙)
これならむしろ対丈にすればよかったという長さに、着た自分が一番びっくりしてしまった。(汗)
自分で頼んだ長さなんだけれど.. 紬より垂れるから.. 反省事項。

2009.11.17 [火] 花形歌舞伎(昼の部、新橋演舞場)

10日ぶりの観劇で、若手の花形歌舞伎の昼の部を見に新橋演舞場に出かけた。
昼は、通し狂言「盟三五大切」と、四変化「弥生の花浅草祭」。

「盟三五大切」は、観に行かなくてもいいかと思ったくらい好きでない話だけれど、
配役がよかったのか、悪くない。 やっぱり観ておいてよかった!と思った。
序幕「佃沖新地鼻」「深川大和町」、二幕目「二軒茶屋」「五人切」、
昼食休憩を挟んで、大詰「四谷鬼横町」「愛染院門前」。
ただ、大詰の間中と言っていいくらい長い間、後の列の方が大きな鼾をかいていたのが迷惑。
客席は暗くて寝易い環境だし(爆)、私も居眠りしたりするけれど、音付きはねー..
染五郎、亀治郎、菊之助に、愛之助。
重石に(笑)、家橘、竹三郎。 あと、亀蔵、亀寿、それに、松也、梅枝などの若手も。

「浅草祭」は、松緑と愛之助の2人の舞踊。
四変化は、「神功皇后と武内宿禰」、「三社祭」、「通人・野暮大尽」、「石橋」。
先週見た方が、三社祭は2人の踊りが合わない感じで、石橋の愛之助の毛振りがイマイチと
書いていらしたので、更に1週間余経ったのでどうなったかと注目していた。
本舞台で半月以上踊っていれば流石に合ってくるのか、単に私に踊りが分からないだけか(笑)、
三社祭では気にならなかったけれど、愛之助の毛振りは確かに上手くない。
2人並んで振っていると、松緑の方がはっきり上手くて、引き立て役の感もある。
振ればいいというものではないが、でも頑張っていて、拍手は多いし、それなりに楽しめた。
それに、大御所のもっと酷いのを見たこともあるし..(爆)

*****
確か今日までだったと、また松屋の『美しき「古布の華やぎ」展』@銀座に寄った。
渡辺八重子氏の展示作品はやっぱり愛らしく、先日見たときと同じ燕と鴨などが魅力的。

*****
着物: 小紋(シルック)。 白地に灰色の矢鱈縞。 大島紬風(呉服屋の説明)。 (お初)
帯:  八寸名古屋帯。 胡粉色?地。 木立柄。 木々は紅葉したような紅・黄色など。 
帯締め: 五嶋紐。 深緑色。 裏と両端は灰色。
帯揚げ: 鶯茶? と焦げ茶。
履物:  伊と忠の雨下駄。 黒塗り。 白鼻緒、藤色爪皮。
コート: 塵除け。 西陣お召し、吉野格子。 緑・薄茶色。 (お初)

朝から雨が降り出して1日中降るそうだが、10日ぶりの観劇なので、着物を着た。
ただ濡れてもいいように、春に着損なった雨仕様の東レシルックの小紋にした。
着物もコートも長襦袢もお初だったので、しつけ糸を取るのが面倒。(笑)
しかも、白地の着物のしつけ糸が、短い糸を使ったようで、取り終ったと思ってもまだあって..
久しぶりの着物だし涼しいと言うか寒いくらいだったので、暑い時期に着ていたものは止めて、
裾除けを一衣舎の絹と竹のものから正絹に、長襦袢も単衣から袖無双に、衣替え。(爆)
長襦袢は鼠色の地に木の枝と洞に止まった梟の柄。
柄が気に入って買ったものの放置していたが、先日ご紹介で仕立てていただいて、
早く着たいと思っていたので今秋の袖無双着初めに早速着用した。
(こゆきさん、ご紹介・お手配をありがとうございました。)
コートにした着尺を買った店に見てもらいに寄ったら、運良く担当者がいて、
やっぱりいいですね〜とニコニコ。
先日頼んだ紬の長襦袢のお仕立てがまだ上がって来ないのでもう少し待ってくださいとのこと。
長襦袢で思い出して、つい着ていた梟柄の長襦袢を振りから見せたら、評判よくて、私もニコッ。

2009.11.16 [月] 人形劇@児童館、洛趣展

趣味の朗読サークルのボランティア活動として、また児童館で人形劇をした。
9月に幼児対象にやった児童館で、同じ人形劇を今度は学童対象に実施。
1時間前に集合して、皆で道具を児童館に持ち込んでセッティングと準備練習。
他のサークルの方の大型絵本を使っての朗読の後で、私たちの人形劇。
少しのハプニングはあっても、恙無く終了。

10月の末にも他の児童館で学童対象にやったのだけれど、
その日は既に予定があって私は参加せず、他の方が替わってくださったので、
この劇では、もうお役ご免と思っていたら、今回はまた私にお鉢が回って来ての出演。
対象が学童なので、学校が終って放課後の学童保育の時間だから、夕方近い。

で、その前に先日行き損なった三越の京名物洛趣展に行って、いつもの長久堂で和菓子を購入。
食事制限がまだ続いていてあと2〜3日は食べないからと、日持ちのよい干菓子などを選んだ。
いただいたお茶席券で、一保堂のお茶席に入り、お薄をいただきながら休憩。
お菓子は鶴屋吉信の錦秋。 柔らかいし食べても平気だろうと、お菓子もおいしくペロリ。
行ったのがお手前が始まる直前で後方の席だったので、お手前は殆ど見えず、ちょっと残念。
みすや忠兵衛で待ち針などを購入し、会場内をぐるっと一回り見てから児童館へ。
あとで、食べ物は長久堂にしか行かず、他は全く見なかったことに気付いた。
食べ物は食べられない・買えないとなると、見もしないのかと自分でも驚いてしまった。(笑)

2009.11.15 [日] 食べられることの喜び

お腹が空いて起き出して、まずはプリンを食べて一息。
流動食期間は終わり、今日からは刺激のない柔らかいものなら食べてもよいので、
朝からうどんを少し柔らかめに茹でて、汲み豆腐と一緒にブランチ。
食事の大切さ、食べられることのありがたさを実感。 
食事を時々おろそかにしていたことを反省した。

*****
PCがフリーズしてしまい、立ち上がるもののどれも開かない。
で、息子にSOSして来てもらった。
今日は富士急ハイランドだかに行く予定が変更になって都内での飲み会とかで、
その前に寄ってくれた。 来てもらえてよかったわ〜
昨晩やって来た時は空腹で力も出ず寝てしまっていて相手もしなかったので、
今日は紅茶を入れ、まだあったババグーリのクッキーといただきもののラスクをサービス。
無論、私はまだ食べられないけれど..
息子がPCの状況を私に確認しながら首をかしげていたが、そのうちに反応し始め、
普通に動き出した。 どうも、マウスの調子が悪かったらしい。
何はともあれ助かった。 ありがとう。

2009.11.14 [土] 空腹が辛い

昨日、内視鏡検査でポリープ除去をしたため、
食事制限で殆ど何も食べてはいけないので、今日の昼には、ほぼ飢餓状態。(涙)
大体、昨日の内視鏡の検査のため、一昨日の夕食は7時過ぎには済ませ、あとは水分だけで、
昨朝から胃腸の物をすっかり出してしまいお腹には何も入っていない状態だから、
引き続いての食事制限はキツイ。
検査が終ったら食事を取れると、何処で食べようかとそれを楽しみに病院に行ったのに、(笑)
昨年と違い今回はポリープを除去したため、2日間は流動食のみとの食事制限。
真っ直ぐ帰宅して安静にと言われ、「洛趣展」@日本橋三越にも寄り道せずに帰って来て、
昨日から、水とお茶のほかは、豆腐とプリンと、具なしの味噌汁だけ。 お腹が空いたわぁ〜

旅行や運動や宴会はダメ、アルコールや刺激物は取ってはいけないとは聞いていたけれど、
2日間の流動食って、聞いていなかった。 つらい..
2日間も流動食なら、当然その後も食事は軟食から徐々に普通食にというわけで、
5日目までの軟食の後、普通食になっても10日目までは消化の悪い食事は控えるようにとのこと。

この週末は外食の心積もりをしていて、土曜日にはあそこ、日曜日にはここと思っていたのに、
食べに行くどころの話ではない。 次の週末もまだダメなんて..
それに、香辛料、アルコールや炭酸飲料などは10日ぐらいなしでも何でもないけれど、
コーヒーが10日間も飲めないのが、空腹とあわせて、堪らなく辛い。

体調が悪くて食べられない時や食欲がなくて食べないことはあるが、 
元気でお腹が空いているのに食べることができないのは、本当に辛いと実感。 
飢餓状態の地域の方、食事制限のある方の辛さが、 
比較にはならないだろうが、身をもって少しは分かった気がする。
その意味では、こういう半飢餓状態もいい経験なのかもしれないけれど..

昨年より今回の方が、内視鏡の通る時が辛くて、2度ほどはしばし息ができないほどだったが、
小さなポリープをつまんで取るところも、もう少し大きなポリープの除去とその後の処置も、
医師が見る画面で私も見られたので、検査と処置自体は納得だったけれど、
思いがけない10日間もの食事制限に少し凹んでしまい、食いしん坊な自分を再認識。(爆)

2009.11.12 [木] 母の片付け続編、日本の繭展など

母の荷物の片付けの続きをするために、また母の家に出かけた。
今日は姉が買って来てくれた和食弁当で腹ごしらえをしてから開始。
幸い朝には雨が上がったので、衣服の整理の続きで、使い勝手をよくすることが中心。
姉と2人で箪笥の引出しから衣服を出して、母の使い易いように中身を入れ直した。
使うもの・使わないだろうが取っておくものを分けて、着そうなものは出し易い引出しに、
着ることはないだろうという物は上と下の出し難い引出しへと、それぞれ仕分けした。
洋服箪笥も、ストッパーを再度説明し、自分で出し入れできるよう確認してもらった。
これで少しは衣服の出し入れが楽になるといいのだけれど、
90歳を過ぎてから急激に老化が進んだ母に説明しながら、心許なさが募った。

*****
帰りは有楽町に出て、今年も行かれないかと思っていた「 日本の繭」展に寄ることができた。
空いていたので、いろいろな帯・着物をじっくり拝見。 
特に3本の帯が気に入って、しげしげと繰り返し見ては、いいわねぇ〜と思う。
中でも独特の吉野間道が正に私のツボで、ど真ん中にストライク! 
いいな〜いいな〜 欲しいな〜 でも、買えないのよね〜 と眺め続けてしまった。(笑)

ついでに気になっていた『美しき「古布の華やぎ」展』@銀座松屋にも寄った。
古布をつかった伝統的な細工物の制作と伝承に努めているという渡辺八重子氏の作品が
とても素敵で、売り物なら欲しい!と思ったものもあったけれど、展示のみの非売品。
花、小鳥、小動物等々..こういうものを拝見すると自分でもチクチクしたくなるけれど..

*****
銀座に出たのでもう1件の用事も済ませてから、日本橋に。
高島屋の特別食堂で、野田岩のうな重の夕食。
明日の検査のため、注意書き通り8時までに食事を済ませたのはよかったけれど、
消化のよいものを取るように言われていたことを思い出して、ちょっと慌てたが、遅いのよね〜
今更心配しても仕方ない。まあ、消化してくれることを願っていましょう。

2009.11.11 [水] 11月11日11時11分

ラジオで1が8つ並ぶと聞いていて、ちょっとワクワクしたものの、特に何にも変わることなく(笑)、
十一、十一で、鮭の日だとか言うけれど、鮭も食べずに、過ぎてしまった。(爆)

鉄男・鉄子には、数字並びの切符を購入して大事にしている方もあるとかで、
平成11年11月11日11時11分の切符が宝物だと言っていた。
平成22年には、22年2月22日22時22分22秒が狙われているそうで、ちょっと楽しい。

*****
フーさんご紹介の「西陣織を愛する人々とその作品展 —新高機組の会— 日本の繭」が
今日から始まったのに、今日は一日天気が悪そうで出かける気力が出ない。
去年行き損なってしまったので、今年こそと楽しみにしていたのだけれど、
明日・明後日は用事があるし、残念ながら今年も指くわえ組になりそう。(涙)
明後日の用事が済んでからでも間に合うといいのだけれど、
最終日は終了時間が早いから.. 無理でしょうねぇ..

2009.11.10 [火] 盛り沢山、でもゆったりした気分の日

午前中は、またチケットを取ったり、荷物が届くのを待ったり、振込みに行ったり、
その間にも洗濯をしたり、近くに買物に行ったり..
することがたくさんあって、バタバタしているうちに過ぎた。
昼からは、午後イチの予約の診察に出かけた。と言っても検査日を決めて必要薬をもらうだけ。
20分くらいで終了してからは、俄然ゆったりと時間が流れ出した。

*****
銀座まで1キロ余をゆっくり歩いて、「空也」に行って予約しておいた最中を受け取る。
それから、清月堂画廊の「手つむぎ・手織り展」に伺った。
龍田屋さんの、本結城から創作結城まで、結城紬がたくさんあって、眼福!なひととき。
昨年同様、今年も素敵な反物があちらにもこちらにも.. 拝見しているだけで幸せな気持!!
でも、見せていただいただけ。(笑)
藤貫さんともお話できて、特に気にいった反物を、ご説明いただきながら拝見していると、
舞台から飛び降りてしまいそうな気分にも..(汗)
懐が今のような、どうにもならない状態でなければ、我慢できなかったかもしれないけれど(大汗)、
無理に無理を重ねてしまったので、今回は辛うじて持ち堪えた。(爆)
大島紬好きの私が最近は結城紬の別のよさ・魅力に目覚めてしまったようで、
危険極まりない!(大爆) 結城貯金が必要かも..

*****
心の保養の次は、身体と顔のメンテ。 すっかりご無沙汰してしまい殆ど1年ぶり。
まずは、全身マッサージ。 かかとの角質除去もしてもらおうとフットケアーを追加。
太め安定状態で気になるウエストのスリムスージングのあとは、カプセルで汗をかく。
次いで、顔のマッサージ等も、たっぷりしていただいた。
追加サービスをお願いしたこともあって、2時間余の予定が結局3時間のメンテになった。
寝不足の頭・身体で、ウトウト・トロトロしながら施術してもらい、とっても幸せ気分。(笑)
ニコニコしながら、また日本橋まで歩いて用事を済ませてから、次の楽しみに移動。

*****
門仲の「パッソアパッソ」でイタリア料理をいただいた。 暫く伺えなくて、ここも久しぶり。
まずは、但馬牛のたるたる。 叩いた但馬牛の柔かさ! ピクルス等が味に変化を添える。
次は斜里の鮭児のソテー。 素材を活かした一見単純なソテーが美味しい!!
野菜もたっぷりで、鮭児(まだ若い脂の乗った鮭)を活かしたサラダ風?
そして、きのこのスープ。 見るからに贅沢なスープを、ニコニコといただいた。
国産松茸や輸入ボルチーニも含む数種類のきのこを中心にしたスープの香りと味!
メインは、宮城の黒豚のソテー。 グリルした淡路島?の玉葱添え。 調和!
まだ食べられるならと、極めつけは白トリュフのパスタ。
お米のような細かいパスタにタップリのトリュフを載せて..美味し〜い! 凄〜い! 
デザートは、杏とマスカルポーネのケーキに、杏のアイス。
好きなだけどうぞと言われた杏のシロップ漬けは流石にもう入らないので、次回の楽しみに回す。

ワインも飲んだし、かかとのケアーの後で靴の中で足が滑る感じもあり、
歩いて帰るのは止めて、電車に乗って帰宅。
目を楽しませ、身体をリラックスさせ、お腹も満足させ、ゆったり幸せな時間が過ぎた。

2009.11.9 [月] 朗読、ババグーリ

午前中は、昨日取り損なった2つの公演チケット確保に再度挑戦。
昨日は一番取りたかったチケットは取れたけれど、次の2公演はもう売り切れだった。
今日は両方とも無事に取れてホッとしたけれど、今度は逆に、
取れなかった場合を考えて昨日取った他の公演のチケットが..余分?みたい。
来月は予定を少し減らすつもりが..減らないじゃないの..<自分に

*****
午後は朗読サークル活動。
先月は2回とも休んでしまったので、家でざっと読んだりして、少し気を入れて出かけた。(笑)
昨日はベランダにしか出ず、殆ど歩いていないので、その分も動こうと、
3キロくらいの距離を往復歩いて、少し運動した気分。(爆)

夏にやった人形劇を、来週の児童館で学童対象に、そして来月の演芸会でも、するそうで、
私も再度の出番。12月はパスしたかったけれど、そうも言っていられず出演することになった。
一部の出演者を交替したりして、2度練習。 夏からの出演者にはやはり慣れがあってスムース。
でも、もう忘れてしまったところもあって、記憶の衰退が悲しい。(汗)
ついで、来秋の発表会でする予定の題材の続きを、皆で順番に朗読。
先生の指摘と、指摘で読み直す方の読みの変化が、とても勉強になる。
指導は時に厳しいと思うこともあるが、とても分かり易い。
私は順番が最後の方だったので、もう読み直しが無かったのが、少し残念。

*****
往きに途中の「こうかいぼう」に寄って、ラーメンで昼食。
例によって少し待ったけれど思ったほどでなく、サークル開始まで時間がある。
で、ヨーガンレールの「ババグーリ」にも寄ったら、今日で終了のイベント中。
主展示の作品ではないが、水牛の角のフォークが好み!
もう要らないでしょ!とは思いながらも、2本購入。
それに、ここに来る度につい買ってしまうお菓子(大爆)も選ぶ。
月曜日なのでマフィンはなく、フィグナッツケーキとクッキーをちょこちょこっと..

2009.11.8 [日] 10月の着物着用録

先月で懲りたので、今回は早めに(って、もう早くない?)10月の着物着用備忘録をまとめた。

1日 紬訪問着(塩沢紬、黒地、垣の草花模様) 袋帯(組紐、白ほか多色)
7日 泥大島紬(黒・藍の絣、赤い絣の花) 袋帯(薄白鼠色、白茶の唐花模様)
10日 泥大島紬(細かめの総柄、茶泥) 八寸帯(南風原ロートン花織、藍・白)
15日 白大島紬  染名古屋帯(黒地、「六瓢」)
16日 着物・帯とも同上
20日 小紋(シルクウール、萩柄、ベージュ) 名古屋帯(鼠色地)
27日 訪問着(古都染人、青灰・黒の縞、花模様) 八寸帯(爪綴れ、金彩、雲取四季牡丹)
29日 色大島紬(五倍子染、市松) 名古屋帯(黒地、「ハーメルンの笛吹き」)
31日 訪問着(江戸小紋千柄切嵌め、甘茶色)袋帯(青灰色地、「菊花良園」)

10月の着物着用は9回。 袷。

外出を中止したり着物を止めて洋服にしたりも多かったが、その割りには、よく着られたと思う。
それだけ遊び歩いているのかと思うと、我ながら呆れもするが..(汗)
月初めに急に涼しくなったので、暦通りに袷を着て、
途中の暑かった日にシルクウール(当然ながら単衣)を着た以外は、袷で通した。

1日に塩沢紬、下旬に訪問着を2枚、あとシルクウール1枚で、他は大島紬4枚の、計8枚。
大島紬のうち白大島紬は帯も一緒に2日続けての着用。
好きな大島紬が気持ちよい季節なので、11月も寒くなるまでは10月に着なかったものも含め、
大島紬を数多く着ることになると思う。
訪問着を、月初めの塩沢紬と、古都染人のと江戸小紋のと、計3枚着たのが珍しい。
これからも紬だけでなく、やわらか物をもう少し頻繁に着たいと思っているけれど..

帯は、袋帯3本に、名古屋帯5本(九寸3本、八寸2本)で、計8本。
去年までは袋帯を締めることが多かったのに、今年になってからは名古屋帯を多く締めている。
涼しさを求めての名古屋帯の購入も多く、洒落袋より名古屋帯に移りつつあるみたい。
袋帯は、組紐帯と唐花模様と菊花園模様で、締め易さで選んだのと季節で選んだものとがある。
九寸名古屋帯は、あっさり普段用の1本の他は、織の「ハーメルンの笛吹き」と
染帯の「六瓢」を2回で、柄行きを楽しんで締めている。
八寸帯は、南風原ロートン花織と爪綴れ。 どちらも締め易く、胴回りが楽で、とてもうれしい。

2009.11.7 [土] 顔見世大歌舞伎@歌舞伎座

11月恒例の歌舞伎座の顔見世興行は、現歌舞伎座で最後の顔見世になるためか、
文字通りほんの顔見世程度にしか出ない役者もいる贅沢な顔ぶれでの、
「仮名手本忠臣蔵」の通し上演。
昼の部が「大序」「進物場」「松の間刃傷」「判官切腹」「城明渡し」「落人」で、 
夜の部が「鉄砲渡し・二つ玉」「勘平切腹」「一力茶屋」そして「討入り」。 
こういう通し狂言だと、やっぱり続けて一気に観たい!
で、久しぶりに、昼・夜の通し観劇に挑戦。(笑)
役者がそれぞれのはまり役をしていて、顔見世らしく見応えのあるいい忠臣蔵だった。
久しぶりに通しで観たので流石に疲れたけれど、やっぱりこの見方が正解に思える。

富十郎の高師直、菊五郎の早野勘平、勘三郎の塩冶判官に、魁春の顔世御前。
由良之助は、四段目の「判官切腹」「城明渡し」は幸四郎で、
七段目の「一力茶屋」と十一段目の「討入り」が仁左衛門。
お軽は、道行(「落人」)と五・六段目の「鉄砲渡し・二つ玉」・「勘平切腹」つまり 
腰元・女房の時が時蔵で、七段目の「一力茶屋」の遊女は福助。
前半で由良之助をやった幸四郎が、七段目では寺岡平右衛門で、ここでの由良之助は仁左衛門。
この幸四郎の平右衛門が予想外にいいのも楽しい。
あと、梅玉が大序と三段目の「松の間刃傷」で桃井若狭之助、五段目の「二つ玉」で斧定九郎、 
十一段目の「引き揚げ」で服部逸郎と、全く違う印象の役をやっているのも面白い。 
しかも、どれもあくまで梅玉らしく..(笑)
あと、芝翫、左團次、段四郎、東蔵、歌昇、錦之助、團蔵など。

楽しい観劇だったものの、ただ気になったのが、携帯電話の呼び出し音!
昼の部も、夜の部でも、1回ずつ音が響いて..
注意喚起に場内放送のほか係員が通路を回っているのに、うっかりさんが多いらしい。
歌舞伎だからそれほどは気にならないけれど、当人も慌てるでしょうに..
特に歌舞伎座さよなら公演になってから、音だけでなく座り方・見方も含め、
観客のマナーの悪さが度々話題になるのは考えもの。
芝居見物は所詮遊びなのだから、自分だけでなく他の人とも一緒に、楽しみたいものだと思う。

*****
着物: 色大島紬。 東郷織物の五倍子染。 市松模様。 
帯:  染名古屋帯。 「伊勢型染」。 黒・薄茶色。 (お初)
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 焦げ茶と鶯茶? (お初)
履物:  黒色台。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。 

帯揚げは秋らしい色合いなので、この時期向きだとうれしくなって使ったが、
中央の鶯茶のような部分しか見えないので、広げた時と印象が随分違う。
単色でないものは、色の出方が買うときに思ったのと違うことが少なくない。(汗)
どうも私は結構抜けていて、色の出方を確認して選ばなくてはと、遅いけれど今更ながら再認識。

2009.11.5 [木] 演劇(ヘンリー六世 第一部 百年戦争)

三部作の「ヘンリー六世」は、通しだとシェイクスピア劇の中でも抜群に長くなるので、
三部一挙上演は世界的にも少ないそうで、日本でも久しぶりとのこと。
殆どの日は日替りでどれか1部だけを上演するが、公演期間中に3部連続上演が4回ある。
全部観なくてどれか1部だけでもいいのだけれど、一挙上演は20数年ぶりの2回目というのでは、
私には最初で最後の機会かもしれないし、観るなら全部観たい。
上演時間が長いと言っても、歌舞伎座の昼・夜通しと同じようなものだし、
どうせ全部観るなら、腰痛が心配だけれど、通して観たいと思って、
発表されて直ぐの機会に、通し上演日のチケットを取っていた。

が、当初の思惑と変わって、今日は第一部の「百年戦争」だけ。
実は、手違いで母が今日のチケットを受け取ってしまったと途惑っていた。
年齢的に1人での夜の外出には心配もあるので、私の第一部のチケットと取り換えることにした。
私が取ったのは通しだから第一部は11:00開演で、母の外出・観劇に丁度いい時間。
私には今日のイメージを第二部・第三部の観劇日まで保っていられるかどうか不安があるけれど、
母の夜の外出への不安よりはマシだし(爆)、何より、母が喜んでくれたのでよかった。

第一部「百年戦争」は、新国立・中劇場の前方の座席を大幅に取り除いて舞台にしていて、
奥行きの広さが目立つ舞台が迫ってくるような装置。
って、舞台は第一部から第三部まで変わるはずは無く、同じだろうが..
舞台転換、大道具の使い方など、なかなか楽しい。
個々にはいろいろな印象があったけれど、総じて楽しく観られて、今から次の部が待ち遠しい。

家から遠い劇場なのに、今日は気付いたのが遅く、開演時間のなんと1時間前! 
当然、着物を着るなど無理。 (用意してあったのに..・涙)
通路際の席だから遅れても入れていただこうと大急ぎで用意して飛び出したが、
夕方のラッシュ時で電車の便もよく、開演前には無事到着。
他の方にご迷惑をかけずに済んだし、楽しく観劇できたので、OK。

2009.11.4 [水] 能楽鑑賞@国立能楽堂、記念特別展@山種美術館

昼過ぎから今月1回目の国立能楽堂の定例公演。
番組は、狂言・大蔵流「泣尼」と能・宝生流「遊行柳−朽木留」。
能楽師のご逝去で、お能のシテが変更になるのは知っていたが、
狂言のシテもご病気代演で、お能でも他にも病気の方がいらして、健康を意識した日だった。

狂言「泣尼」のシテの代演は、山本東次郎さん。
先月末の「魚説法」同様に、シテが説法に自信の無いご住持なので、既視感があるような..(笑)
でも、筋は全く別で、説法に感じ入って泣く役として同道した尼が居眠りしていて泣かず、
シテの住持が起こそうと説法の中でいろいろ苦心するのがおかしい。
アドの尼が居眠りしながら横になって寝てしまうまでの動きが見事で、
こんな説法では頼んだ施主が気の毒だが、その後の展開も含め、なんとも狂言らしくて楽しい。

能「遊行柳−朽木留」は、近藤乾之助氏がシテ。
友人は、シテが柳の精そのものの雰囲気で、とてもよかったと言っていたが、
残念ながら私には、そのよさが十分にはわからない。 まだまだ道は長いわねぇ〜
面は、前が三光尉、後が舞尉。 だったと思うけれど、独特のいい面だった。

*****
終演後は、招待券をいただいた山種美術館の「速水御舟−日本画への挑戦−」に回った。
広尾に移った新美術館開館記念特別展で、開館時間を通常より延長して開催していて、
夕方からでも、十分に間に合うのがうれしかった。
前より展示スペースが大幅に広くなったそうだが、それでもやはりこぢんまりしているが、
館内で歩いただけでなく、駅から少し離れているので、いい運動にもなったみたい。
絵で目の保養、歩いて足を鍛えて(オーバー・笑)と、芸術の秋は運動の秋にもなった。

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着物: 小紋? 墨流し染。 灰藤色に薄墨色・薄茶色等。 (お初)
帯:  袋帯。 ひなやの組帯。 薄灰緑色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 灰緑色。 雪輪に模様入り。
履物:  銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。 

昨日の訪問着の方々に刺激されたようで、やわらかものを下ろした。
墨流し染で、遠目には無地感覚かしら?
今夏、目玉品に私が好きそうなのがあると担当者から連絡があって強く勧められたもの。
着るのは殆ど紬ばかりなので迷いながらも、色目も雰囲気も確かに好みで、
しかも持っているのより気楽に着られそうで、何より安かったし、つい買ってしまった着物。
着ようかと出したらズシリと重くて、昨日の大島紬との違いがあまりに大きくて、
ちょっとカルチャーショック(笑)みたいだったけれど、着てみると、やはりいい。
着ているのを見てもらおうと帰り道に寄ったら、担当者の喜ぶこと、喜ぶこと.. (爆)
他にも用事があったとは言え、わざわざ途中下車してまで見せに行った甲斐があったと、
こちらもうれしくなるほど。

2009.11.3 [火] 歌舞伎@国立劇場

国立劇場の11月歌舞伎公演の初日。
国立劇場の歌舞伎公演の初日に行ったのは久しぶり。
文楽は初日に行くことも多いのに、何故かここの歌舞伎の初日観劇は殆どしたことがなかったが、
休日だったためかロビーが華やかで、初日だといつもこうなら、初日もいいかも..と思った。
出演の役者さんのご贔屓筋か着物の方がとても多くて、
この劇場で、こんなに大勢の着物姿を見たのは初めてかもしれない。
芝居を楽しむだけでなく、目の保養もできて、よかった!
しかも、紬の方も多いけれど、それより目立ったのがやわらか物、それも訪問着をお召しの方。
滅多にやわらか物を着ない私は、訪問着らしい訪問着など、それこそ箪笥で眠らせっぱなし。
でも、時にはベタな訪問着も着ようかしら?と刺激された感じ。(笑)

團十郎の「外郎売」、藤十郎・團十郎の「傾城反魂香−土佐将監閑居の場」、
それに、藤十郎の「大津絵道成寺−坂田藤十郎五変化」。
「外郎売」の言い立て、早口言葉が相変わらず楽しく、團十郎の完全復調の感じがうれしい。
それに、今日の「傾城反魂香」がよくて、近年の「傾城反魂香」で一番好きかもしれない。
團十郎・藤十郎の又平・おとく夫婦は、2人の組合わせがよかったのかしら?
團十郎の又平に実直さを感じ、藤十郎の女房おとくのお喋りがうるさくなくて見事!
寝そびれてボケッとしていたから、いつも気になるところが気にならなかったせいかも..(爆)
「大津絵道成寺」の藤十郎の踊り分けもやっぱり素晴らしい。
今月は、最近の国立劇場の歌舞伎ではトップクラスに好きな舞台だったと、ニコリ。

真っ直ぐ帰って、直ぐにバタン・グー。
夜中にやって来た子供に起こされるまでグッスリ眠ってスッキリ。
山登りが中止になって予定が無くなった子供が4日連続でやって来たのは、
いい若者が、来過ぎよね〜(爆)

*****
着物: 白大島紬。
帯:  洒落袋帯。 黒地。 「鳥獣戯画」。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫、紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 灰みの赤紫色。 雪輪に模様入り。
履物:  銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。 (久しぶりに袷のコート)

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