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2009.12.29 [火] すき焼き鍋で忘年会 |
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昼は友人宅での忘年会に出かけた。
急な誘いのため当初予定のメンバーは半数しか都合がつかず、顔ぶれが様変わり。
春の花見で会った人は少なくなって、暫く会っていない人や退職後初めて会う人が多くなったが、
子供達と違って、皆変わることなく、以前通りの感じ。
私は、未だに凄まじい状態の部屋に多少の迷いはなくも無かったけれど、(笑)
できもしない片付け・掃除を気にして断るのも馬鹿らしく、そちらはさっさと諦めて、
当然のように忘年会参加。(爆)
仕事好きの友人は、定年後もシニアスタッフとかで楽しそうに働き続けていて、頭が下がる。
ボヤキながらも仕事が楽しくて仕方ないというエネルギー溢れた様子は一向に変わらない。
東京勤務になってから横浜のマンションを空けたまま谷根千に部屋を借りていたけれど、
ついに、横浜の部屋を売って、直ぐ近くのマンションを購入し秋に引っ越した。
こちらの町の住人になって、居心地のよさに、同じ町内での引越。
仕事納めが近づいて、俄にはっと気付いて、引越のお披露目も兼ねての誘いらしい。
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私は今日中に済ませなければならない用事があって、午前中に日本橋でバタバタ片付けて、
引っ越し祝いの純米吟醸酒と、持ち寄りに近為の漬物を購入して、友人宅へ。
飲むのは控えめだったが、よく食べ、よく話して、賑やかなこと..
友人準備の鍋以外の、参加者が持ち寄る食べもの・デザート類がいろいろで、それも楽しい。
家族が待っている人が少し早目に帰った後も、アラカン組で更に話が続く。
でも私も、お節料理をいくらかと年賀の手土産を調達するために、
デパートの閉館前に行きたいとお先に失礼して、荷物を抱えて帰宅。
いい気分転換が出来たので、明日は片付けに精出しましょうっと。 |
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2009.12.26 [土] 落語会、映画THIS IS IT |
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午後から国立演芸場に国立名人会を聞きに行った。 今月は1度だけの落語。
今週の平日は片付けのために空けてあったのにへたってしまって、何にもせず(出来ず)、
今日も漸く出かけたので、洋服。 3回続けて着損なってしまった。(涙)
三遊亭遊雀「初天神」、三遊亭圓馬「短命」、春風亭小柳枝「二番煎じ」、桂平治「祝いの瓶」、
トリの桂歌丸は「中村仲蔵」
総じてどれも聞かせるいい噺だったが、中でもトリの歌丸は客を惹きつける上手さ。
途中で一度、仲蔵を勘平と言い間違ったので、どうするかしらと思ったけれど何もせず、
客も気付いたのか気付かないのか、そのままだったけれど、左程気にならなかったのでOK。
色物の、曲独楽のやなぎ南玉も楽しく、前座の桂立治の「元犬」も思った以上によくて、
うれしい今年の観納めならぬ聞き納めになった。
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出かけたついでに皆さんご推奨のTHIS IS IT を観たいと銀座に出た。
上演開始時間まで余裕があるので、まず用件を1つ済ませてから、鑑賞。
歌のダメな私は音楽は敬して近寄らずだったので、MJの特別なファンだったわけではないけれど、
歌・ダンス、公演に対する真摯さには頭が下がり、早すぎる死を悼むばかり。
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松屋の名月庵田中屋で締めの蕎麦までに肴がいろいろある年末年始特別メニューを頼み、
お酒と共に、美味しく飲んで食べて、いい日だったわぁ〜と帰宅。 |
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2009.12.24 [木] イブは楽しくイタリア料理 |
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髪が少し伸びたので、午後はヘアカットに行った。
寒いこの時期に洋服ならまだ切りたくは無いのだけれど、着物を着るには少し長く、仕方ない。
ここ3度ほど同じ美容師さんのせいもあってか、あっという間に終って、少し拍子抜けするくらい。
夜は門仲のパッソアパッソでイタリア料理をいただいた。
私が通い出した頃から修行していた方が、年内で辞めて故郷に帰ると聞いていたので、
いらっしゃるうちにもう1度行きたいと、入れていただいた。
クリスマス特別メニューのみだそうで、いつもより高い(それも5割!)のがキツイ。
それにしても、クリスマス特別メニューなんて、いただくのは何年ぶりかしら?(笑)
料理の充実は素晴らしいから、値段は納得でもあるけれど.. キツイことには変わりないわね〜
キヨエオリーブというサウスオーストラリアのエクストラヴァージンオイルなどのお土産付き。
お土産付きだったのは少しうれしいと、単純な、欲張りぶり。(爆)
アミューズは、一口サイズの素揚げ風。
とらふぐと蝦夷鮑のサラダ。 ふぐと鮑が、下に敷いた野菜と合って、美味しい! ジュレも絶品。
ハタハタのスープ、黒トリュフ添え。
茶色いスープに黒トリュフのスライスが直線状に載せてある。
茶色のスープを一見した時は少し驚いたけれど、
丸ごと焼いて蒸して裏漉ししたというスープが、滑らかで食べ易くて、驚くほど美味し〜い。 凄い!
百合根のリゾット、鴨のフォアグラのソテー載せ。モッツァレッラチーズ添え。
リゾットは百合根がたっぷり入ってしっかりした味なのに優しく、フォアグラが重くなく軽やかで、
軽く温められたチーズ.. と、期待通りの美味しさの上に、食感の違いも楽しい。
パスタは、野兎のラグー。 強く主張するかのラグーもチーズで和らげられ、食べ易く、美味しい。
メインは、真鴨。 胸肉のローストにモモ肉のコンフィ。
かりかりに火の通ったモモ肉のコンフィがおいしくて、少しビックリ。
鴨の胸肉は好きなのに、モモ肉は今まであまり好きでなかった。
モモ肉は以前他店で食べたとき苦手な鶏の感じが強く、その後敬遠気味だったけれど、全然違う。
胸肉とモモ肉の違いだけでなく、下に敷いた3色のジャガイモの味・食感の違いも楽しくいただいた。
あとどうしましょうかとシェフに聞かれたけれど、チーズだってもう入りそうも無い。
デザートは、南瓜のクレームカラメルとイチゴのジェラートに、果物添え。
ワインは料理に合わせていろいろ出してくださって、少し飲みすぎかも..
ほろ酔い加減で、歩いて帰るのは危険(笑)かと、メトロに乗って帰宅。
予想して往きは歩いて行ったのが、我ながら先見の明あり。(爆) |
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2009.12.23 [水] 能楽鑑賞 今年はこれで最後 |
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昼から国立能楽堂の特別公演に出かけた。
先週末からの右胸の横の痛みは、軽くなってきてはいるものの、片付けも出来ないでいるから、
(って、しない言い訳ばかり自分にしている・汗)、出かけただけでOKと思う。
千駄ヶ谷の駅からの銀杏並木は殆ど落葉して、植え込みに残った黄葉に季節の移ろいを思う。
このところの不眠症の悪化もあって、着物で出かける心積もりが狂って、またも洋服。
起きていられるかと少し心配しながら出かけたのだが、公演はしっかり楽しめた。 よしよし..
番組は、仕舞・宝生流「綾鼓」、狂言・和泉流「咲曄」、能・観世流「船弁慶」。
仕舞「綾鼓」は、近藤乾之助。
仕舞を楽しめる段階には来ていないことを再認識したけれど、
それでも、老人の怒り・妄執が見える気がした。
狂言「咲曄」は、野村萬、扇丞、祐丞。
この狂言は、いつ見ても太郎冠者のトンチンカン振りがおかしい。
それにしても、演者による雰囲気の違いがあまりない気がするのが、少し不思議に思える。
能「船弁慶−重前後の替、早装束」は、シテが観世銕之丞、ワキが高井松男、アイが野村万蔵。
囃子方が、笛・一噌仙幸(代演)、小鼓・観世新九郎、大鼓・亀井忠雄、太鼓・助川治。
歌舞伎ではよく観るけれど、お能で観るのは多分初めてで、今日の期待の1曲。
シテ方・ワキ方・囃子方に狂言師が、揃った印象で、楽しく鑑賞した。
前シテの静と後シテの知盛の違いが印象的! 私には動きの大きな知盛の方が分かり易い。
それに囃し方も印象的で、大鼓と小鼓、そして今回はいつもより笛の存在を強く感じた。
更に、子方(義経)が、言葉も通り、とてもいい。 年齢確認(爆)したら10歳。 素晴らしい!
後シテの面は、あやかし。 よく使われる怪士でなく、1字だったのに字を思い出せない(汗)。
今回は、歌舞伎との違いも確認したく、プログラムの鑑賞の手引きを読んでおいて、
更に字幕スーパーを点けてみたら分かり易い!
舞台と字幕を同時に見るのは鬱陶しい気がして、使っていなかったのだけれど、
文明の器は使うべきだと実感。 便利で大いなる助けだと今更ながら認識。
イヤホンガイドとは違い、気になる処だけ見ることができるのがいい。
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休憩時間に急いでチケット売場に行って、2月の都民芸術フェスティバル参加公演チケットを購入。
第50回記念の「式能」で、第1部と第2部を通しで観ると、5番立てになる。
18日売り出しで、あの日もここに来ていたのに、すっかり忘れてしまって、
まだあればと行って見たら、正面席は売り切れ。 割引になっている通し券も後の席が僅かだけ。
正面席のいいところは、あっという間に売り切れたらしいから、18日でも買えなかったでしょうね。
部別の方がいくらか観やすそうな席が残っていたので、割高になるけれど仕方ない、そちらにした。
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今日も来ていた友人と、年内に会うのは最後だろうけれど、食事にはまだ早いし、
忘年会は先日したからと、コーヒー・ケーキで暫く話す。
珍しく観劇・着物の話は殆どせず、美味しくて行き易い食事処の話が主体になった。
23区外の住宅地に住んでいる友人の最寄駅の店は、味・雰囲気のよさの割には高くない。
比べると、私が行く店は高いのが難点。土地代を考えれば無理はないけれど..
東京駅から日本橋に出て、チャーハンと飲茶のセットで、夕食を済ませ、
和菓子売場で、1箱だけあった新橋の文銭堂の最中と、わらびもちを購入。
文銭堂の最中は、あると買ってしまうくらい好きだけれど、今回は多分お土産に差し上げる予定。 |
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2009.12.20 [日] バレエ(くるみ割り人形) |
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この季節の定番バレエ「くるみ割り人形」の初日公演で、新国立劇場に観に行った。
昨晩遅く、俄に右脇の胸の横が痛んで、ほんの少し動くだけで酷い痛みだったが,
暖かくして寝たおかげか午後には痛みが少し軽くなったので、出かけることにした。
着物はとても着られそうも無いので諦めて、洋服。
数日前には背中が横一直線に少し痛んだので気になっていたが、
今回はそのまま横に回った感じで、痛みは何層倍。(涙)
肋間神経痛か、でなければ、どうも寒さによる筋肉痛と思われて、年齢を感じてしまった。
でも、それ以上は酷くならなかっただけまだ若いと思うことにした。(笑)
新制作と銘打っていて、見知ったバレエとは幕開きから大分違い、あれれっと思ったが、
違っていても、くるみ割り人形はくるみ割り人形(爆)で、楽しく鑑賞。
オペラと違ってバレエの公演らしく、今日も女性が圧倒的。 それも若い女性が多いので華やか。
演目のせいもあろうが、学齢前や小学校低学年らしい女の子もたくさんいて、ドレス姿が可愛い。
ドレスアップして見に来た喜びが溢れていて、本当に可愛くて、
休憩時間にステップを踏んだりしているのを見ると、こちらも自然に微笑んでしまう。
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帰りに新宿に寄ったら、通路に並ぶ飲食店にお腹が空いてしまって、
つい、立ち食い寿司に入ってしまう。 タップリ食べて、お会計には満足、味には..
たくさん食べておいて、味を云々するのはいけないわね〜と思うけれど、次回はあるかどうか.. |
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2009.12.19 [土] 人形劇、忘年会ライブ@天真庵 |
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サークル活動場所での演芸大会に人形劇をすることになって、昼前に出かけた。
午後の出演なのに、昼休み時間にセッティングをするというので、午前中に集合がかかっていた。
連絡を受けて、ええっと思ったけれど、月曜日のおさらい稽古を休んでしまったので、
出演時間までには行くとも言えずに、セッティングに間に合うように、少し必死の気分で出かけた。
人形劇を始めた時はざわついていた観客が途中から集中して見てくれて、
終った時には大きな拍手をいただいて、よかった、よかったと皆で喜んだ。
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往きはメトロに乗ったけれど、帰りは歩くことにして、途中でこうかいぼうに寄った。
昼の終了時間ギリギリセーフで、今年最後のラーメン・餃子。
セッティングが済んでから皆でおにぎりも食べたし、大食らいなことに自分で呆れながらも、
それに夜には日本蕎麦を食べるのが分かっていても、やはり年内食べ納めはしておきたい。(笑)
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夕方からは、忘年会ライブを聴きに天真庵に出かけた。
ギター・長澤紀仁+ピアノ・宮前幸弘のお2人の演奏を、ほろ酔い加減で聞く楽しさ、贅沢さ。
お酒はまず富成喜で、お替りは加茂福だった。
肴は山代温泉名物の温泉卵に、蕎麦粒ともち麦のきのこ入り雑炊。
雑炊はお替りしてくださって、今日は本当に食べすぎだわと思うものの、ペロリ。(爆)
締めのお蕎麦もコーヒーも美味しくいただいて、大満足。
行って直ぐに確保しておいた1袋だけ残っていたもち麦パンをお土産に帰宅。
2連敗中だったので3度目の正直。2度あることは3度にならないで、よかった。 うれしい。 |
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2009.12.18 [金] 能楽定期公演@国立能楽堂、忘年会 |
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夕方からの定期公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「塗附」と、能・金春流「鉢木」。
狂言「塗附」は、シテの塗師が石田幸雄で、あと深田博治と高野和憲。
塗師がいろいろの道具を出して作業するのが見ていて楽しく、
特に漆を乾かすための紙風呂に目を見張った。
烏帽子がくっついてしまった2人の動きが何ともおかしい。
そして何より、くっついた2人を離そうと、塗師が囃し舞うのが、楽しい。
能「鉢木」は、シテが櫻間金記、ワキが福王茂十郎、アイが野村萬斎、地頭が本田光洋など。
普段は辛抱役(?)のワキがいろいろやって、ワキの存在感の大きな曲。
中入の時の早鼓が独特で、後場の早笛とともに、今回はしっかり印象に残った。
前に観たのは神楽坂の矢作能楽堂だったので、見所の広さが違うためか、印象が違って見えた。
私の気のせいかもしれないけれど..(笑)
金春流は、夏の金春祭りの講座で講師をしてくださる方々も出演されるので、なんとなく親しみ易い。
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少し早いけれど忘年会をしましょうと、また「五万石」に入れていただいて、とやま料理。
忘年会と言っても、いつもよりお酒が少し多かっただけで、料理はいつも通りのミニ会席。(笑)
でも私はあまり飲めずに、飲んだのは友人。 強いから、あれでも足りなかったかも..(爆)
飲みながら食べながら話していると、いつものことだけれど時間の経つのが早い。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地。 黒グラデーション格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬。 焦げ茶・薄茶色の染分け。
帯締め: 伊賀組紐(井上工房)。 白と焦げ茶色の矢柄。
帯揚げ: 薄小豆色、生成り色入り。
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。( Run)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色系。
コート: カシミアコート。 黒色。 ワイン色ショール。
雪の便りに、白地の着物が着たくなった。 単純というか..(笑)
コートは、寒さに負けてネットで安いので購入したカシミアコートを着用したら、
ピュアカシミアとのことでカシミア100%だけれど、生地が悪いので楽しくない。(涙)
艶が無くてボソッとした感じで、安物買いの銭失いをしてしまったと後悔したけれど後の祭り。
叩き込まれていないというか、何なんでしょう、この生地感は? |
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2009.12.17 [木] 年内最後の片付けに |
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昨日は結局、片付けられず、我が家は依然として物置状態というか凄い荷物の中。
物置どころかごみ捨て場に近いかもしれないけれど、ごみ捨て場ほどではない..と思いたい。(汗)
今日は午前中に母の家に行って、母のところの片付けの続き。
駅の出口で姉に出会ったので2人揃って行って、話しながら昼食を済ませてから片付け開始。
夏の終わりに兄夫婦に頼まれてから毎月1〜2度は行っているけれど、
まだまだ片付けるところばかりで、私の片付け下手なのは母親譲りかも..などと思う。(苦笑)
今日もまた1箇所片付いたから、それでも我が家よりは大分スッキリしてきた。
我が家は依然として放りっ放しでも、母のところが少し片付いてきたのはうれしい。
老齢の母にも少しは住み易くなってきたのではないかと思うとホッとするし、
片付けの合間に母の様子を見られるし、少しは話もできるし、
姉は片道2時間以上かかるから大変だけれど、暫く通うことにしようと姉と話す。
でも、今年は今日で終わりにして、あとは年が明けてからまた続きをすることにした。
それにしても、普段動かない私は、悲しいことにまたもあちらこちらが筋肉痛。(涙)
明日や明後日でなく、家に着く頃には筋肉痛が始まっただけ、まだ若いのかも..(爆)
お風呂でマッサージしたけれど、そう簡単には楽にならない。
明日から3日ほど出かける予定があるので、どうにか動けますようにと願うばかり。 |
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2009.12.15 [火] |
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師走もついに15日。
半ば近くまで、マズイとは思いながら遊んでばかりいたが、
今週からは予定も減るので、片付け・掃除にどうにか手をつけねばと思っていたけれど..
日曜:いつもの食いしん坊で、おいしいものを食べに行きたいと思ったが、満員で入れず。
気が抜けて、ダラダラしているうちに、1日が終ってしまった。(汗)
月曜:今月は1度しかない朗読サークルの練習日なのに、体調不調で欠席。
土曜にする人形劇のおさらいがあったのに失念してしまった。 前夜は覚えていたのに..
で、人形劇への出演確認の電話をいただいてしまう。 申し訳ない。
火曜:八幡さまの縁日。 年末の28日には市はないらしいから、今年最後の門前市。
体調は大分よくなったので、散歩がてら有機・無農薬・減農薬の米・野菜を買いにに出かけた。
時間が遅く野菜は少なくなっていたが、いろいろ購入したら、2袋になった。 重〜い。
早めの夕食をいただきに、お不動さまの前の「近為」に寄る。
また粕漬・味噌漬の3点盛(今日は鰆と鮭の粕漬けと豚肉の味噌漬)。
漬物の盛り合わせも、いつものようにお替り。 今日は2度も..
門前市での買物が重いのに、ここでも帆立の黄金漬と千枚漬に味しめじを購入。
荷物が重いので迷ったものの、日曜から殆ど歩いていないので、少しは健康的にと、帰りも歩く。
明後日は、姉と一緒にまた母の荷物の片付け・整理の予定。 多分、今年はそれで終わり。
我が家より母の所の方がいくらか片付いて来たという笑えない状態。
明日こそ、我が家の積み上がった荷物を、せめて少しだけでも片付けよう..と思う。 |
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2009.12.12 [土] 能楽(普及公演@国立能楽堂) |
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午後、能楽鑑賞に国立能楽堂に出かけた。 今月3度目なのは、少し多過ぎ!?(笑)
雨が上がって寒さが和らいだ感じがうれしい!
先週はきれいに黄葉していた駅からの銀杏並木が、雨に打たれたせいか
少し寂しい感じになっていて、いよいよ秋は終って冬だという思いを強くした。
今日は普及公演で、解説・能楽あんないつき。
番組は、狂言・大蔵流「胸突」と能・宝生流「三井寺」。
狂言「胸突」は、丸石やすし・網谷正美のお2人。
肩から力の抜けた狂言というか、自分達も楽しみながら演じている様子があり、
しかも当然ながら達者で、観ている方も楽しく笑いながら観られた。
能「三井寺」は、シテが前田晴啓、地頭が近藤乾之助に、など演者の変更あり。
ご高齢の方々が多いから無理からぬとは思うけれど、代演が多いわね〜と思う。
ワキは野口敦弘で息子達がワキツレ、アイは門前の者を松本薫、能力を逸平。
後場で出る三井寺の鐘楼の作り物が優しく、素敵。
前もってプログラムで予備知識を入れておいたのと解説のお陰か、楽しく鑑賞できた。
でも、能楽師より狂言師の方を楽しめるので、いつもながら私の鑑賞力不足を感じてしまう。
逸平さんの能力の表現する鐘の音に、先日観た狂言の「鐘の音」を思い出しながら、楽しんだ。
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しょっちゅうニアミスしている真楽のメンバーにお会いできるかと楽しみにしていたが、
残念なことにお会いし損なってしまった。 お顔が分からないので、難しいわね〜
それでというわけではないが、日舞のお稽古に行く友人を少し引き止めて(笑)
お茶を飲みながらまた暫くおしゃべり。 今月の歌舞伎座の話が一番多かった。
日本橋に寄って、またもデパートの特別食堂で野田岩のかさね重をいただいた。
好きではあるが、変わり映えの無いこと。(爆)
お茶請けに、恵那の寿やの栗きんとんを購入。 小さい箱でも6個入りなので多いけれど..
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着物: 伊那紬。 白地。 草木染(藍、りんご、矢車玉、他)で、青縞、茶格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬。 多色でいろいろの縞・格子の切嵌。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 濃淡の墨色、 暈し入り。 「幻雪」 (お初)
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。( Run)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色系。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
帯揚げは色違いで買ったのに、好きなこちらの色は今回がお初。
鶯色のもう1枚は結構使っているのに、好きな方を何故か使い損なっていたのが不思議。 |
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2009.12.11 [金] 今日も文楽に浸る |
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前日とはうって変わって、雨の寒い日。 2日連続で国立劇場での文楽鑑賞。
しかも、午後の「文楽公演」と、夜の「社会人のための文楽鑑賞教室」でAプロを、続けて観た。
何年か前から2回ほど夜に「社会人のための鑑賞教室」も行うようになっているので、
Aプロは高校生と一緒でなく社会人と一緒に観ることにした。
今月の文楽公演は、「近江源氏先陣館」と「伊達娘恋緋鹿子」。
「近江源氏先陣館」は、「坂本城外の段」、「和田兵衛上使の段」、「盛綱陣屋の段」。
「盛綱陣屋」の、前を千歳大夫・清二郎、後を文字久大夫・錦糸。
切り場語りに続く位置をしっかり確保した感じの千歳大夫が、勢いで語る段でなく、
こういう心理描写の段を任されるようになってきたのに、感慨を覚えた。
でも、このところ声(の割れ)が気になることが多くて、少し心配も..
その前の「上使の段」は、咲甫大夫・燕三。
人形遣いは、微妙を和生、盛綱を勘十郎、和田兵衛を玉女など、中堅の揃い踏みで、
語りも人形も見応え・聴き応えがあって、重鎮が出ないのは寂しいが、いい舞台だった。
「伊達娘恋緋鹿子」は、「八百屋内の段」と「火の見櫓の段」。
清十郎が娘お七を遣い、愛らしい。
幕が下りたら、派手な「火の見櫓」に見入っていた客席から盛大な拍手で、
今日の演目の順番が正解らしい。(笑)
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夜は「社会人のための文楽鑑賞教室」で、Aプロの「仮名手本忠臣蔵」半通しを続けて鑑賞。
出演者が違うので多少の印象の違いはあるが、左程大きな差でなく、昨日同様楽しく観た。
ただ昨日アレッと思った場面を注意してみたら、やっぱり本蔵は判官を直接抱き止めていない!
歌舞伎と違って、やっぱりその他大勢組でしかない。
ということは、本蔵のせいで師直に止めを刺せなかったというのは言いがかりというかとばっちり。
前に観た時にその印象が無いのは..どんな観方をしていたのやら..(汗)
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着物: 小紋(撫松庵の仕立て上がりのポリ)。 黒緑。
帯: 京袋帯。 龍村の經錦で、花文暈繝錦。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染。(竹染)
履物: 雨下駄。(伊と忠) 黒地台、白鼻緒。 藤色の爪皮。
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 雨コート(シルック)。 薄灰色に墨色の縞。
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午後は雨の予報で、帰る頃には雨足が強くなるそうで、劇場から駅までは少し歩くけれど、
それでも何故か今日は着物を着たい気分!
正絹の着物は止めて、ポリは寒いかしら?と思いながらも、雨仕様のポリにした。
雨コートもポリ。(シルック)
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2009.12.10 [木] 文楽鑑賞教室 |
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午後から国立劇場に文楽鑑賞教室のBプロを観に行った。
大夫・三味線・人形遣いがAプロとBプロに分かれ、交互に上演している。
演目は同じだが、出演者によって大分印象が違うこともあるので、今年も両方観ることにしたが、
Aプロは明日の予定で、今日はBプロだけ。
12月の国立劇場では、通常の文楽公演1部と年に1度の文楽鑑賞教室をする。
以前から12月の公演は中堅・若手の活躍の場で、重鎮は鑑賞教室だけに出ていたのだが、
最近は人間国宝の方などは出演されなくなって、今年は切り場語りなどもお休み。
12月の公演は全面的に中堅・若手にお任せになっている。
文楽鑑賞の前に「可否道」で美味しいコーヒーをいただく。
オリジナルブレンドと独特のアメリカンと2杯飲んで、気分よく小劇場に行ったら、
開場時間を大分過ぎているのに、外に大勢の人がギッシリ。
何かあったのかと心配したが、前の回を鑑賞した生徒たちの劇場から出るのが遅かっただけらしい。
が、待たされること待たされること。
開演までの30分で食事をしようとしていた私は慌てたが、他にも同じような方がいらした。
鑑賞教室は、高校などからの予約後に、席に余裕があれば一般も入れてくれる仕組だから、
平日の一般枠は少ないし、学生の少ない週末も一般客が殺到するので、チケットが取り難い。
その上、公演期間も短いので、勤めていた時分は涙を呑んだことが何度もあった。
今はチケットを取れる日ならいつでもいいというスタンスだから観られるようになった。
劇場内は、前方の席に制服姿の高校生がたくさんいて、その後に専門学校生らしい一団。
私たち一般の席は更にその後。 それでも観たいのだから、仕方ない。(笑)
解説の後、小休憩があって、「仮名手本忠臣蔵」の半通し。
「下馬先進物の段」、「殿中刃傷の段」、「塩冶判官切腹の段」に「城明渡しの段」。
「仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎でも人気があって、先月の歌舞伎座で観たばかりだが、
ここでも歌舞伎との違いも含め、楽しく鑑賞。
始まって暫く経つと居眠り組み続出だった生徒が(引率の教師も・笑)、
「塩冶判官切腹」になったら殆どが起き出して、そのまま「城明渡し」まで
息を詰めて観ている様子に、こちらまでうれしくなった。 さすが昔から独参湯と言われるだけある。
若いうちに楽しめれば、将来の観客動員に繋がるかもしれないし、演目選択は大事だと思う。
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着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色。 変わり亀甲模様。
帯: 袋帯。 太子間道。 臙脂色地。 金茶・白色等。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色。 緑・茶色入り。
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。
履物: 銀青鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run)
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。 |
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2009.12.9 [水] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部) |
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1日おいて今日も歌舞伎座へ、昼の部を観に出かけた。
着物で行くつもりで、少しは学んで、前日に着物と帯を出して組合わせを確認しておいたのに、
動き出すのが遅く、昨日取り損なったチケット取得もあるので、着物は断念。(涙)
友人は、私よりは大分遠くから来ているのに、着物で昼夜通しなのにね〜(汗)
「操り三番叟」、「新版歌祭文 野崎村」、「身替座禅」、そして新作の「大江戸りびんぐでっど」。
「操り三番叟」は、翁が獅童で、三番叟(人形)は勘太郎。 人形の後見が松也など。
8日目ともなると三番叟と後見の息も合ってきたようで、思ったよりスムース。
「野崎村」は、福助のお光、橋之助の久松、弥十郎の久作、孝太郎のお染、など。
お光とお染は逆の方がいいと思ってしまうけれど、役の重さからするとこうなるのでしょうね。
何年か前に見た人間国宝の大御所揃いの舞台とは無論比べものにならないけれど、
それは当たり前で、これはこれで、まあいいかなと思いながら観た。
「身替座禅」は、勘三郎、三津五郎、染五郎の、踊り上手な芸達者揃い。
役者も楽しんでいるような感じで、観ていても楽しかった。
勘三郎の右京は、自在でさもありなんと思うけれど、
三津五郎の奥方玉の井に、夫が大好きな妻の可愛らしさを感じた。
概して恐妻家風の舞台が多い中、こういう感じはいいわねぇ〜と思いながら楽しんだ。
そして、クドカン作・演出の新作「大江戸りびんぐでっど」。
生きてる死者つまりゾンビ(存鼻)の話。
面白くないわけではないけれど、これは歌舞伎? じゃないわよね〜 という印象もあって..
これと比べれば、夜の部の鼠小僧はずうっとマシというか歌舞伎っぽい。(笑)
勘三郎の委嘱新作歌舞伎は、芝居としての面白さや好き嫌いとは別に、
歌舞伎、特に歌舞伎座でする歌舞伎としては疑問を感じているが、
今回は特に、歌舞伎座さよなら公演で観る歌舞伎じゃないという思いを強くした。 汚いし..
私の歌舞伎感が古いだけなのかしら?
それにしても、傳次郎が「操り三番叟」の立鼓と「身替座禅」の太鼓を打っているので、
またしても目が点になった。
夜の部の「雪傾城」の太鼓に、国立劇場の「一休禅師」の立鼓と、何人分の働き?(笑)
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久しぶりに「ぶどうの樹」に寄って、タルトマロンとコーヒーをいただいた。
毎年、栗の時期に特に食べたくなるデザートなのに、今年はご無沙汰していたので、
秋でなく冬に入ってしまったけれど、今年のうちに食べておきたくて..
帰宅したら、玄関がパアっと明るい感じ!
子供がプレゼントしてくれた薔薇の花が、綺麗に咲いていて、うれしくなった。
もらった日にはまだ小振りだったけれど3日経てばどの薔薇も大きく開いて存在感いっぱい。
プレゼントを受け取った時もうれしかったけれど、
花瓶いっぱいの大きく開いた花を見るのもとてもうれしい。 再度ありがとう。 |
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2009.12.8 [火] |
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陽射しがあって暖かく、気持のいい日。
なのに、来月の国立能楽堂のチケットを取り損なって、気分が沈む。 ムムム..
明日の一般売出しで取らないと.. 取れるかしら?
先月の閉店直前セールで購入した染帯が仕立て上がって届いた。
菊柄は来秋まで眠らせることになるだろうが、雪の結晶柄は今冬に早速締めたい。
1日早く届いていたら、昨日の歌舞伎座の「雪傾城」に合わせて締められたのだけれど..
夕方、チケットの有効期限がもうじき切れるので、フェイシャルトリートメントに出かけた。
誕生月の割引で、年齢分を%で割引。 年々割引率が高くなるので、うれしい仕組み。
帰りに、着物にハマルずうっと前から欲しいと思っていたものに遭遇。
もう買わないつもりだったし、算段が大変なのに.. 出来なかったらどうなるか..(大汗)
夜、京都の素敵な企画にご参加の皆さんの日記を読ませていただき、
アップしてくださった写真を拝見して、参加できなかったのは残念だったけれど、大いに楽しむ。
企画を立て実現するのはさぞ大変だろうと思い、素晴らしさに乾杯したい気分。 |
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2009.12.7 [月] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今月の歌舞伎座は昼の部が長くて、夜の部の開始が普段の月より遅くなった。
遅くなったと言っても、たった15分なのに、ついノンビリしてしまい、大慌て。
それでもどうにか着物を着て跳んで行った。
「双蝶々曲輪日記−引窓」、「雪傾城」、「野田版 鼠小僧」。
「引窓」は、三津五郎の南与兵衛後に南方十次兵衛、扇雀のお早に、右之助の母お幸、
それに橋之助の濡髪長五郎など。
三津五郎と橋之助は共に初役だそうで、今まで演っていなかったのかと少し驚いたけれど、
やはり、慣れた感じ?というか、初役とは思い難い。
右之助が母親としては随分若い印象が時々したものの、全体に楽しく観た。
「雪傾城」は、芝翫が6人の孫と踊る一幕。
もう立派な大人の勘太郎・七之助から、まだ幼い宣生まで、孫が勢揃いで、祖父と共演。
現歌舞伎座での芝翫へのプレゼントなのかしらねぇ〜
後見がまた芝のぶで、成駒屋はこの人が居なかったら大変だろうと思ってしまうほど。
それと、囃子方が源左衛門の立鼓に、傳次郎が太鼓で、一瞬目をパチクリ。
傳次郎は、国立の歌舞伎公演で富十郎などの「一休禅師」で立鼓を打っていたので、
演舞場とは違い国立は離れているのに、掛け持ちとは少し驚いた。
「野田版 鼠小僧」は初演同様で、勘三郎・三津五郎始めいつもの役者が勢揃い。
ギャグも多くドタバタしているけれど、芝居としてはテンポもよくて結構おもしろく、楽しめる。
でも、初演の時の印象と同じで、歌舞伎座でやる歌舞伎? と、今回も思った。
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着物: 紫根染紬。 菫色、オリーブ、灰茶色などの縞。
帯: 染名古屋帯。 黒地。 「伊勢型」。
帯締め: 五嶋紐。 緑・生成りなど。
帯揚げ: 薄灰緑色。 麻の葉の柄入り。
履物: 黒エナメル台。 紫のエナメル鼻緒。 台に紫色のエナメル入り。
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。
またも、考えていた帯が着物に合わなくて、慌てて変更した。
先日、着物と帯の組み合わせが悪く慌てて合うの帯を探したばかりで、
頭の中で考えるのでなく実際に置いて合わせてみないといけないと反省したのに、
夜の部だから合わせるのは当日でいいと思っていて、着る段になって大慌てしてしまった。
前の失敗に学ばない自分に、反省するばかり。 |
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2009.12.6 [日] 餅つき大会 |
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今日は10時頃から昼まで、毎年恒例の、住まいの餅つき大会。
昨年は自治会の当番役員だったので、準備や会場での裏方で忙しかったけれど、今年は気楽。
全戸にお土産用の引換券が配られているので、昼近くにもらいに行った。
今年は会場では食べ放題と書いてあったせいだろうが、10時過ぎには大勢が集まったらしい。
私がゆっくり行った時には、食べ放題どころか、お土産用もなくて暫く待ったほど。(笑)
でも、お土産にいただいただけでなく、私も会場で少しお呼ばれした。
食べたいと言っていた子供が来ないので、硬くなる前にと電話したら、直きにやって来て、
そのまま夜まで我が家にいたので、夕ご飯に簡単なものを作って、久しぶりに一緒に食事。
私の誕生日は案の定すっかり忘れていたらしいが、買い物があると出て行って、
薔薇の花束を持って帰って来て、プレゼントしてくれた。 ありがとう! |
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2009.12.5 [土] 能楽を堪能 |
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一昨日に続いてまた雨天。
午後から雨で、夕方からは強くなるとの予報の中、国立能楽堂で行われた
能楽協会主催の『ユネスコによる「無形文化遺産 能楽」第二回公演』に出かけた。
この予定があって、京都での素敵な企画に参加できなかったのだから、
雨になんぞ負けてはいられない。(笑)
今日は席も結構よかったし、能楽協会の主催のためか演者も揃って素晴らしく、
堪能できたのがうれしかった。
能・宝生流「半蔀」、狂言・大蔵流「宗論」、能・観世流「鵜飼−空之働」。
能「半蔀」は、シテが高橋章、ワキが福王茂十郎、アイが茂山七五三(千之丞さんの代演)。
囃し方は、笛・杉市和、大鼓・柿原崇志、小鼓・亀井俊一で、地頭が三川泉。
冒頭が花供養なので、京の着物供養を思って、勝手に繋がりを感じたりした。(爆)
極めて優美、幽玄的な夢幻能というけれど、
私にはこういうお能はまだよく鑑賞できないのを再認識し、情けなくも残念にも思ったが、
作り物の半蔀、蔀戸を押し上げる様子なども含め、楽しく観られた。
それにしても、先週は新作狂言にご出演された千之丞さんが、また病気休演なのが心配。
狂言「宗論」は、シテが山本東次郎、アドが茂山七五三と山本則俊。
東次郎さんと七五三さんの演ずる、対立する宗派の出家による争いが、おかしく、楽しい。
歌舞伎の石橋ものでサワリは知っていても、
両者の対照的な様子が誇張的に描かれていて、歌舞伎とは様子が少し異なるし、
宗論のこじつけがおかしくて笑ってしまうし、
やはり大分違った印象で、一層楽しい。
能「鵜飼」は、シテが関根祥六、ワキが宝生閑、ワキツレが殿田謙吉に、アイが善竹十郎。
囃し方が、笛・一噌仙幸、大鼓・亀井忠雄、小鼓・大倉源次郎、太鼓・三島元太郎。
更に、地頭が観世銕之丞という、豪華な陣容。
以前に観た印象が残っていて多少分かり易かったこともあったおかげか、
最初から惹きこまれて、最後まで本当に楽しく鑑賞できた。
いいお能を拝見できた!という印象で、とてもうれしかった♪
ただ、国立能楽堂の主催公演では終演後にお能で使われた面の名称が掲示されるが、
こういう公演だと掲示がなく、私には面がはっきりとは分からないのが、少し残念。
半蔀は小面?それとも.. 鵜飼の後シテの面は多分、小べし見だろうが、前シテは?
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着物: 付け下げ(シルック)。 青灰色。 紺色〜紫の段暈し。
帯: 袋帯。 京友禅染「銀花仙」。 銀鼠色地。 白銀色の中に緑色の杉林。
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。
履物: 黒エナメル台。 紫のエナメル鼻緒。 台に紫色のエナメル入り。
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。
コート: 塵除け(雨コート兼用)。 西陣お召し、吉野格子。 緑・薄茶色。
午後は雨で、夜は雨足が強まるらしいけれど、出かける準備をする頃になってもまだ降り出さない。
で、着物にしようと、雨仕様のシルックで一番落ち着いた一見無地風の段暈しの付け下げを着た。
帯は冬景色の感じがして冬限定で締めているが、銀を散らしてあるのでクリスマス風?にも..
色彩的に地味な少し寂しい感じの組み合わせになったので、小物で色を注した。
出かける時にもまだ降って来ないので、雨コートでなく雨コート兼用の塵除けにして、
付け下げに雨下駄はないだろうと、雨模様の日に履くことの多い黒い草履にした。
普段は布の太い鼻緒の草履が多いので、歩いていると細い革の鼻緒が足に少し痛かった。
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休憩時間には降り出していた雨が、終演時には強くなって本格的な降りになっていた。
雨下駄どころか雨草履でもない普通の草履で雨の中を歩くのは、足元が少し不安だし、
草履も可哀想なので、2〜3箇所寄るつもりだったのに、予定を変更して三越だけにした。
期間限定プレゼントのカレンダーをもらうためというのが、我ながらおかしい。(笑)
呉服売場を歩いていたら、百花さんの刺繍のお師匠様の竹内氏が実演販売中。
いつもは春と秋の2回だが、今回は特別だそう。
前回、とても気になりながら自重した(というより懐が許さなかった・汗)帯は、やはり売れていた。
お声がかかっていて、来年の2月にも、またお出でになるご予定だそうで、
暫くお話を伺っていると、いよいよ素敵な刺繍帯が欲しくなってしまう。
けれど、それまでに私の懐事情がよくなるはずもない。(涙)
帯よりは、雨草履の方が先だと思うし、何よりそちらの方が懐に優しいし..(爆) |
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2009.12.3 [木] 歌舞伎@国立劇場 |
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国立劇場の歌舞伎公演の初日で、雨の中を出かけた。
誕生日だからいい席にしようかと思ったけど、しまり屋ぶりを発揮して、結局いつもの安い席。(笑)
今月は新歌舞伎の、真山青果「頼朝の死」、坪内逍遥「一休禅師」、岡本綺堂「修善寺物語」。
舞踊の「一休禅師」は多分初めてだと思うけれど、他は何度も観ているお馴染みの作品。
中村吉右衛門を核に、富十郎、段四郎、魁春、芝雀に、歌六、歌昇、錦之助などの萬屋一門他。
「頼朝の死」は、父頼朝の死の秘密を知ろうとする頼家を中心とした話で、
頼家を吉右衛門、尼御台政子を富十郎、大江広元を歌六、小周防を芝雀、畠山重保を歌昇など。
富十郎の存在感のある尼御台に、とても印象的な歌昇の重保。
重保って、こんなに印象的だったかしら? と、歌昇の幅広さを再認識。
頼家は、歌右衛門が亡くなって直きにやった梅玉のがよくて、
吉右衛門だと少し違うような気が.. だから24年ぶり?(笑)
「一休禅師」は富十郎と魁春に、富十郎の娘の愛子が禿で短い出演。
何歳だったかしら? 初日なのにちゃんと振りが入っていて、頑張って踊っていた。
富十郎がうれしそうに見えたのは、こちらの考え過ぎ? じゃ無いわよね〜
「修善寺物語」は、歌舞伎座でもよくやるし、今年はオペラでも歌舞伎に倣ってやったし..
と思うけれど、吉右衛門が面作りの夜叉王を初役でするというので、楽しみにしていた。
娘の桂を芝雀、その妹を高麗蔵、その夫の面作りの春彦を段四郎、そして頼家を錦之助など。
吉右衛門は「頼朝の死」の頼家より、こちらの夜叉王の方が好きというか、しっくり観られた。
そして頼家は、こちらの錦之助の方がしっくりする。(笑)
私の好みの問題もあるかもしれないが、ニンということなのでしょうかね〜
「頼朝の死」にも「修善寺物語」にも頼家が出てくるのが、楽しかった。 って、何故?(爆)
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誕生日におろそうと楽しみにしていた着物・帯を、雨の日に初めて着たくはなくて、
やめてしまったら、なまじ前から決めていただけに、何を着るか迷ってしまい、
それに普段より開演時間が早いので、結局着物は止めて洋服にしてしまった。
公演初日だからか、着物の方も結構いらして、後悔もちょっと..
平日のせいか若い方が少なくて、訪問着も落ち着いた感じが多く、先月の華やかさはなかった。
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終演後は「可否道」でコーヒーを飲みながらマダムと四方山話。
その後は雨にめげて真っ直ぐ帰宅したら、留守電に母からのおめでとうが入っていた。
誕生日に母から祝いの言葉をもらうのは何年かぶりで、とてもうれしかった。
以前は誕生日に電話をくれていたのに、最近はつい忘れてしまうらしく、
後になってからゴメンナサイつきのお祝い電話が続いたから、
老齢で忘れ易くなっている母が誕生日当日に思い出してくれたのが、本当にうれしい!
ありがとう!! どうぞ元気に長生きしてね!と思いながら電話をかけ直して暫く話す。
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誕生日だから、やはり美味しいものを食べたいと、久しぶりに近くの寿司屋に行った。
久しぶりでも20余年通っているから、特に頼まなくてもいつも通り。
1杯飲みながら、突き出しと見繕ってくれた刺身を食べ、後は握り。
歌舞伎に続きお寿司を楽しんで、いい誕生日だったとニコニコ戻ったら、
今度は姉からのお祝いコール。 いつもありがとう! |
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2009.12.2 [水] 能楽とオペラをはしご |
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夜のオペラ公演のチケットは春に入手済みだが、国立能楽堂の公演も魅力的。
日が重なって一瞬残念に思ったが、時間を確認すると、両方に行ける。
で、能楽のチケットも取って、能楽とオペラの、はしご鑑賞。
まず、午後から国立能楽堂に定例公演を観に行った。
番組は、狂言・大蔵流「石神」と、能・観世流「善界−白頭」。
狂言「石神」は、大蔵流宗家の大蔵彌太郎と千太郎の親子に、善竹忠重の各氏。
巫女の子孫という妻(アド)が舞う「狂言神楽」が楽しく、
石神に化けていた男(シテ)がつい浮かれてしまうのが、狂言らしくおかしい。
能「善界−白頭」のシテが、今日のお目当ての梅若玄祥(元は六郎)氏。
友人は正面席1列目の中央が取れて、かぶりつきで堪能したようだが、私はそんないい席でなく、
しかも、前の席の方が狂言・能と終始居眠りして、時折椅子の背に頭をゴツンとやるので、
全く集中できなくて、何が何だか分からないうちに終ってしまった感じ。(涙)
詞章で述べられるだけで舞台に登場しない数多の神仏を相手に、
天狗が戦い敗れるまでの攻防戦を演じ示すシテの力量を堪能するなど、
集中できなくては、初見の私にはとても無理な話。
あまり遠くない時期に、もう一度観たいと思うけれど、こういう能は演者次第だろうし、
折角の玄祥さんのシテだったのに、残念無念。
周囲に左右されないで集中するためにも、もっと体調を整えて出かけなければいけないと反省。
面が独特で、前シテ(善界坊)は鷹、後シテ(天狗)は髭べし見、ツレ(太郎坊)は怪士。
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オペラはいつもの新国立劇場で、プッチーニの「トスカ」。
私の好きなオペラのひとつで、聞きなれた歌が多く親しみ易いし、声も楽しめる。
そして、演出・舞台装置も私好みにオーソドックスで、衣裳も華やかで楽しい。
ここでも最近はニーベルングの指輪に限らず新演出のオペラも上演するけれど、
トスカは初めから同じ演出だから、きっと私みたいな観客も多いのでしょうね。(笑)
ここで初めてトスカを聴いた時は、敵役のスカルピアのホアン・ポンスが素晴らしかった。
私の初めてのオペラはスカラ座引越公演で、ホアン・ポンスのファルスタッフがやはり素晴らしく、
椿姫よりファルスタッフが楽しかったと言って、初めてとは思えぬ感想だと笑われたことなど、
いろいろ思い出してしまったが、今日の「トスカ」も楽しく鑑賞。
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お能からオペラまで3時間あって移動時間は30分程度だから、2時間以上の暇つぶしが必要。
幸い私だけでなく友人も能楽とオペラのはしごだったので、2人して午後から同じ動き。
コーヒーを飲みながら、オペラの開場時間まで、いつものおしゃべり。
私は明日も予定があって、終演後はあまりノンビリ食事をしていられないと言ったら、
オペラハウスに移動してから、明日が誕生日の私にシャンパンをご馳走してくれた。
2人で1日早く乾杯! ありがとう。
いくつになっても誕生日はうれしいと思っているので、前祝いしてもらって、うれしさ倍増。
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着物: 小紋(千總)。 変わり織。 薄茶みの銀鼠色。 (お初)
帯: 袋帯。 「煌彩花瑞鳥」 黒地に金。 亀甲取り瑞鳥紋の刺繍。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色。 片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 灰藤色。 雪輪に模様入り。
履物: 銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐鼻緒。
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 (お初)
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
この季節向きの帯を締めようとして、合うだろうと思ってこの小紋を選択したのに、
しつけ糸を取ってから帯を合わせたら、落ち着き過ぎて寂しい感じ。
着物のしつけを取ってしまったので、他の着物を考えるよりは帯を変えた方が早いと、
他の帯をあれこれ合わせてみたが、どれもイマイチ。 時間が無いので大慌てした。(汗)
2転3転して、少しあらたまり感があるが、これなら合うだろうという帯にしたが、
頭で考えた組み合わせは、前もって合わせてみないとダメだと、大いに反省。
でも、おかげで、折角のいい生地だったのに柄置きが気に入らない着物を着ることができた。
着物から決めようとしたら、きっといつまでも着る気にならなかっただろうと思うから、
まあ怪我の功名かしらね〜 |
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