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2009.12.29 [火] すき焼き鍋で忘年会 |
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昼は友人宅での忘年会に出かけた。
急な誘いのため当初予定のメンバーは半数しか都合がつかず、顔ぶれが様変わり。
春の花見で会った人は少なくなって、暫く会っていない人や退職後初めて会う人が多くなったが、
子供達と違って、皆変わることなく、以前通りの感じ。
私は、未だに凄まじい状態の部屋に多少の迷いはなくも無かったけれど、(笑)
できもしない片付け・掃除を気にして断るのも馬鹿らしく、そちらはさっさと諦めて、
当然のように忘年会参加。(爆)
仕事好きの友人は、定年後もシニアスタッフとかで楽しそうに働き続けていて、頭が下がる。
ボヤキながらも仕事が楽しくて仕方ないというエネルギー溢れた様子は一向に変わらない。
東京勤務になってから横浜のマンションを空けたまま谷根千に部屋を借りていたけれど、
ついに、横浜の部屋を売って、直ぐ近くのマンションを購入し秋に引っ越した。
こちらの町の住人になって、居心地のよさに、同じ町内での引越。
仕事納めが近づいて、俄にはっと気付いて、引越のお披露目も兼ねての誘いらしい。
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私は今日中に済ませなければならない用事があって、午前中に日本橋でバタバタ片付けて、
引っ越し祝いの純米吟醸酒と、持ち寄りに近為の漬物を購入して、友人宅へ。
飲むのは控えめだったが、よく食べ、よく話して、賑やかなこと..
友人準備の鍋以外の、参加者が持ち寄る食べもの・デザート類がいろいろで、それも楽しい。
家族が待っている人が少し早目に帰った後も、アラカン組で更に話が続く。
でも私も、お節料理をいくらかと年賀の手土産を調達するために、
デパートの閉館前に行きたいとお先に失礼して、荷物を抱えて帰宅。
いい気分転換が出来たので、明日は片付けに精出しましょうっと。 |
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2009.12.26 [土] 落語会、映画THIS IS IT |
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午後から国立演芸場に国立名人会を聞きに行った。 今月は1度だけの落語。
今週の平日は片付けのために空けてあったのにへたってしまって、何にもせず(出来ず)、
今日も漸く出かけたので、洋服。 3回続けて着損なってしまった。(涙)
三遊亭遊雀「初天神」、三遊亭圓馬「短命」、春風亭小柳枝「二番煎じ」、桂平治「祝いの瓶」、
トリの桂歌丸は「中村仲蔵」
総じてどれも聞かせるいい噺だったが、中でもトリの歌丸は客を惹きつける上手さ。
途中で一度、仲蔵を勘平と言い間違ったので、どうするかしらと思ったけれど何もせず、
客も気付いたのか気付かないのか、そのままだったけれど、左程気にならなかったのでOK。
色物の、曲独楽のやなぎ南玉も楽しく、前座の桂立治の「元犬」も思った以上によくて、
うれしい今年の観納めならぬ聞き納めになった。
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出かけたついでに皆さんご推奨のTHIS IS IT を観たいと銀座に出た。
上演開始時間まで余裕があるので、まず用件を1つ済ませてから、鑑賞。
歌のダメな私は音楽は敬して近寄らずだったので、MJの特別なファンだったわけではないけれど、
歌・ダンス、公演に対する真摯さには頭が下がり、早すぎる死を悼むばかり。
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松屋の名月庵田中屋で締めの蕎麦までに肴がいろいろある年末年始特別メニューを頼み、
お酒と共に、美味しく飲んで食べて、いい日だったわぁ〜と帰宅。 |
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2009.12.24 [木] イブは楽しくイタリア料理 |
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髪が少し伸びたので、午後はヘアカットに行った。
寒いこの時期に洋服ならまだ切りたくは無いのだけれど、着物を着るには少し長く、仕方ない。
ここ3度ほど同じ美容師さんのせいもあってか、あっという間に終って、少し拍子抜けするくらい。
夜は門仲のパッソアパッソでイタリア料理をいただいた。
私が通い出した頃から修行していた方が、年内で辞めて故郷に帰ると聞いていたので、
いらっしゃるうちにもう1度行きたいと、入れていただいた。
クリスマス特別メニューのみだそうで、いつもより高い(それも5割!)のがキツイ。
それにしても、クリスマス特別メニューなんて、いただくのは何年ぶりかしら?(笑)
料理の充実は素晴らしいから、値段は納得でもあるけれど.. キツイことには変わりないわね〜
キヨエオリーブというサウスオーストラリアのエクストラヴァージンオイルなどのお土産付き。
お土産付きだったのは少しうれしいと、単純な、欲張りぶり。(爆)
アミューズは、一口サイズの素揚げ風。
とらふぐと蝦夷鮑のサラダ。 ふぐと鮑が、下に敷いた野菜と合って、美味しい! ジュレも絶品。
ハタハタのスープ、黒トリュフ添え。
茶色いスープに黒トリュフのスライスが直線状に載せてある。
茶色のスープを一見した時は少し驚いたけれど、
丸ごと焼いて蒸して裏漉ししたというスープが、滑らかで食べ易くて、驚くほど美味し〜い。 凄い!
百合根のリゾット、鴨のフォアグラのソテー載せ。モッツァレッラチーズ添え。
リゾットは百合根がたっぷり入ってしっかりした味なのに優しく、フォアグラが重くなく軽やかで、
軽く温められたチーズ.. と、期待通りの美味しさの上に、食感の違いも楽しい。
パスタは、野兎のラグー。 強く主張するかのラグーもチーズで和らげられ、食べ易く、美味しい。
メインは、真鴨。 胸肉のローストにモモ肉のコンフィ。
かりかりに火の通ったモモ肉のコンフィがおいしくて、少しビックリ。
鴨の胸肉は好きなのに、モモ肉は今まであまり好きでなかった。
モモ肉は以前他店で食べたとき苦手な鶏の感じが強く、その後敬遠気味だったけれど、全然違う。
胸肉とモモ肉の違いだけでなく、下に敷いた3色のジャガイモの味・食感の違いも楽しくいただいた。
あとどうしましょうかとシェフに聞かれたけれど、チーズだってもう入りそうも無い。
デザートは、南瓜のクレームカラメルとイチゴのジェラートに、果物添え。
ワインは料理に合わせていろいろ出してくださって、少し飲みすぎかも..
ほろ酔い加減で、歩いて帰るのは危険(笑)かと、メトロに乗って帰宅。
予想して往きは歩いて行ったのが、我ながら先見の明あり。(爆) |
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2009.12.23 [水] 能楽鑑賞 今年はこれで最後 |
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昼から国立能楽堂の特別公演に出かけた。
先週末からの右胸の横の痛みは、軽くなってきてはいるものの、片付けも出来ないでいるから、
(って、しない言い訳ばかり自分にしている・汗)、出かけただけでOKと思う。
千駄ヶ谷の駅からの銀杏並木は殆ど落葉して、植え込みに残った黄葉に季節の移ろいを思う。
このところの不眠症の悪化もあって、着物で出かける心積もりが狂って、またも洋服。
起きていられるかと少し心配しながら出かけたのだが、公演はしっかり楽しめた。 よしよし..
番組は、仕舞・宝生流「綾鼓」、狂言・和泉流「咲曄」、能・観世流「船弁慶」。
仕舞「綾鼓」は、近藤乾之助。
仕舞を楽しめる段階には来ていないことを再認識したけれど、
それでも、老人の怒り・妄執が見える気がした。
狂言「咲曄」は、野村萬、扇丞、祐丞。
この狂言は、いつ見ても太郎冠者のトンチンカン振りがおかしい。
それにしても、演者による雰囲気の違いがあまりない気がするのが、少し不思議に思える。
能「船弁慶−重前後の替、早装束」は、シテが観世銕之丞、ワキが高井松男、アイが野村万蔵。
囃子方が、笛・一噌仙幸(代演)、小鼓・観世新九郎、大鼓・亀井忠雄、太鼓・助川治。
歌舞伎ではよく観るけれど、お能で観るのは多分初めてで、今日の期待の1曲。
シテ方・ワキ方・囃子方に狂言師が、揃った印象で、楽しく鑑賞した。
前シテの静と後シテの知盛の違いが印象的! 私には動きの大きな知盛の方が分かり易い。
それに囃し方も印象的で、大鼓と小鼓、そして今回はいつもより笛の存在を強く感じた。
更に、子方(義経)が、言葉も通り、とてもいい。 年齢確認(爆)したら10歳。 素晴らしい!
後シテの面は、あやかし。 よく使われる怪士でなく、1字だったのに字を思い出せない(汗)。
今回は、歌舞伎との違いも確認したく、プログラムの鑑賞の手引きを読んでおいて、
更に字幕スーパーを点けてみたら分かり易い!
舞台と字幕を同時に見るのは鬱陶しい気がして、使っていなかったのだけれど、
文明の器は使うべきだと実感。 便利で大いなる助けだと今更ながら認識。
イヤホンガイドとは違い、気になる処だけ見ることができるのがいい。
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休憩時間に急いでチケット売場に行って、2月の都民芸術フェスティバル参加公演チケットを購入。
第50回記念の「式能」で、第1部と第2部を通しで観ると、5番立てになる。
18日売り出しで、あの日もここに来ていたのに、すっかり忘れてしまって、
まだあればと行って見たら、正面席は売り切れ。 割引になっている通し券も後の席が僅かだけ。
正面席のいいところは、あっという間に売り切れたらしいから、18日でも買えなかったでしょうね。
部別の方がいくらか観やすそうな席が残っていたので、割高になるけれど仕方ない、そちらにした。
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今日も来ていた友人と、年内に会うのは最後だろうけれど、食事にはまだ早いし、
忘年会は先日したからと、コーヒー・ケーキで暫く話す。
珍しく観劇・着物の話は殆どせず、美味しくて行き易い食事処の話が主体になった。
23区外の住宅地に住んでいる友人の最寄駅の店は、味・雰囲気のよさの割には高くない。
比べると、私が行く店は高いのが難点。土地代を考えれば無理はないけれど..
東京駅から日本橋に出て、チャーハンと飲茶のセットで、夕食を済ませ、
和菓子売場で、1箱だけあった新橋の文銭堂の最中と、わらびもちを購入。
文銭堂の最中は、あると買ってしまうくらい好きだけれど、今回は多分お土産に差し上げる予定。 |
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2009.12.20 [日] バレエ(くるみ割り人形) |
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この季節の定番バレエ「くるみ割り人形」の初日公演で、新国立劇場に観に行った。
昨晩遅く、俄に右脇の胸の横が痛んで、ほんの少し動くだけで酷い痛みだったが,
暖かくして寝たおかげか午後には痛みが少し軽くなったので、出かけることにした。
着物はとても着られそうも無いので諦めて、洋服。
数日前には背中が横一直線に少し痛んだので気になっていたが、
今回はそのまま横に回った感じで、痛みは何層倍。(涙)
肋間神経痛か、でなければ、どうも寒さによる筋肉痛と思われて、年齢を感じてしまった。
でも、それ以上は酷くならなかっただけまだ若いと思うことにした。(笑)
新制作と銘打っていて、見知ったバレエとは幕開きから大分違い、あれれっと思ったが、
違っていても、くるみ割り人形はくるみ割り人形(爆)で、楽しく鑑賞。
オペラと違ってバレエの公演らしく、今日も女性が圧倒的。 それも若い女性が多いので華やか。
演目のせいもあろうが、学齢前や小学校低学年らしい女の子もたくさんいて、ドレス姿が可愛い。
ドレスアップして見に来た喜びが溢れていて、本当に可愛くて、
休憩時間にステップを踏んだりしているのを見ると、こちらも自然に微笑んでしまう。
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帰りに新宿に寄ったら、通路に並ぶ飲食店にお腹が空いてしまって、
つい、立ち食い寿司に入ってしまう。 タップリ食べて、お会計には満足、味には..
たくさん食べておいて、味を云々するのはいけないわね〜と思うけれど、次回はあるかどうか.. |
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2009.12.19 [土] 人形劇、忘年会ライブ@天真庵 |
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サークル活動場所での演芸大会に人形劇をすることになって、昼前に出かけた。
午後の出演なのに、昼休み時間にセッティングをするというので、午前中に集合がかかっていた。
連絡を受けて、ええっと思ったけれど、月曜日のおさらい稽古を休んでしまったので、
出演時間までには行くとも言えずに、セッティングに間に合うように、少し必死の気分で出かけた。
人形劇を始めた時はざわついていた観客が途中から集中して見てくれて、
終った時には大きな拍手をいただいて、よかった、よかったと皆で喜んだ。
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往きはメトロに乗ったけれど、帰りは歩くことにして、途中でこうかいぼうに寄った。
昼の終了時間ギリギリセーフで、今年最後のラーメン・餃子。
セッティングが済んでから皆でおにぎりも食べたし、大食らいなことに自分で呆れながらも、
それに夜には日本蕎麦を食べるのが分かっていても、やはり年内食べ納めはしておきたい。(笑)
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夕方からは、忘年会ライブを聴きに天真庵に出かけた。
ギター・長澤紀仁+ピアノ・宮前幸弘のお2人の演奏を、ほろ酔い加減で聞く楽しさ、贅沢さ。
お酒はまず富成喜で、お替りは加茂福だった。
肴は山代温泉名物の温泉卵に、蕎麦粒ともち麦のきのこ入り雑炊。
雑炊はお替りしてくださって、今日は本当に食べすぎだわと思うものの、ペロリ。(爆)
締めのお蕎麦もコーヒーも美味しくいただいて、大満足。
行って直ぐに確保しておいた1袋だけ残っていたもち麦パンをお土産に帰宅。
2連敗中だったので3度目の正直。2度あることは3度にならないで、よかった。 うれしい。 |
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2009.12.18 [金] 能楽定期公演@国立能楽堂、忘年会 |
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夕方からの定期公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「塗附」と、能・金春流「鉢木」。
狂言「塗附」は、シテの塗師が石田幸雄で、あと深田博治と高野和憲。
塗師がいろいろの道具を出して作業するのが見ていて楽しく、
特に漆を乾かすための紙風呂に目を見張った。
烏帽子がくっついてしまった2人の動きが何ともおかしい。
そして何より、くっついた2人を離そうと、塗師が囃し舞うのが、楽しい。
能「鉢木」は、シテが櫻間金記、ワキが福王茂十郎、アイが野村萬斎、地頭が本田光洋など。
普段は辛抱役(?)のワキがいろいろやって、ワキの存在感の大きな曲。
中入の時の早鼓が独特で、後場の早笛とともに、今回はしっかり印象に残った。
前に観たのは神楽坂の矢作能楽堂だったので、見所の広さが違うためか、印象が違って見えた。
私の気のせいかもしれないけれど..(笑)
金春流は、夏の金春祭りの講座で講師をしてくださる方々も出演されるので、なんとなく親しみ易い。
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少し早いけれど忘年会をしましょうと、また「五万石」に入れていただいて、とやま料理。
忘年会と言っても、いつもよりお酒が少し多かっただけで、料理はいつも通りのミニ会席。(笑)
でも私はあまり飲めずに、飲んだのは友人。 強いから、あれでも足りなかったかも..(爆)
飲みながら食べながら話していると、いつものことだけれど時間の経つのが早い。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地。 黒グラデーション格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬。 焦げ茶・薄茶色の染分け。
帯締め: 伊賀組紐(井上工房)。 白と焦げ茶色の矢柄。
帯揚げ: 薄小豆色、生成り色入り。
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。( Run)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色系。
コート: カシミアコート。 黒色。 ワイン色ショール。
雪の便りに、白地の着物が着たくなった。 単純というか..(笑)
コートは、寒さに負けてネットで安いので購入したカシミアコートを着用したら、
ピュアカシミアとのことでカシミア100%だけれど、生地が悪いので楽しくない。(涙)
艶が無くてボソッとした感じで、安物買いの銭失いをしてしまったと後悔したけれど後の祭り。
叩き込まれていないというか、何なんでしょう、この生地感は? |
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2009.12.17 [木] 年内最後の片付けに |
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昨日は結局、片付けられず、我が家は依然として物置状態というか凄い荷物の中。
物置どころかごみ捨て場に近いかもしれないけれど、ごみ捨て場ほどではない..と思いたい。(汗)
今日は午前中に母の家に行って、母のところの片付けの続き。
駅の出口で姉に出会ったので2人揃って行って、話しながら昼食を済ませてから片付け開始。
夏の終わりに兄夫婦に頼まれてから毎月1〜2度は行っているけれど、
まだまだ片付けるところばかりで、私の片付け下手なのは母親譲りかも..などと思う。(苦笑)
今日もまた1箇所片付いたから、それでも我が家よりは大分スッキリしてきた。
我が家は依然として放りっ放しでも、母のところが少し片付いてきたのはうれしい。
老齢の母にも少しは住み易くなってきたのではないかと思うとホッとするし、
片付けの合間に母の様子を見られるし、少しは話もできるし、
姉は片道2時間以上かかるから大変だけれど、暫く通うことにしようと姉と話す。
でも、今年は今日で終わりにして、あとは年が明けてからまた続きをすることにした。
それにしても、普段動かない私は、悲しいことにまたもあちらこちらが筋肉痛。(涙)
明日や明後日でなく、家に着く頃には筋肉痛が始まっただけ、まだ若いのかも..(爆)
お風呂でマッサージしたけれど、そう簡単には楽にならない。
明日から3日ほど出かける予定があるので、どうにか動けますようにと願うばかり。 |
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2009.12.15 [火] |
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師走もついに15日。
半ば近くまで、マズイとは思いながら遊んでばかりいたが、
今週からは予定も減るので、片付け・掃除にどうにか手をつけねばと思っていたけれど..
日曜:いつもの食いしん坊で、おいしいものを食べに行きたいと思ったが、満員で入れず。
気が抜けて、ダラダラしているうちに、1日が終ってしまった。(汗)
月曜:今月は1度しかない朗読サークルの練習日なのに、体調不調で欠席。
土曜にする人形劇のおさらいがあったのに失念してしまった。 前夜は覚えていたのに..
で、人形劇への出演確認の電話をいただいてしまう。 申し訳ない。
火曜:八幡さまの縁日。 年末の28日には市はないらしいから、今年最後の門前市。
体調は大分よくなったので、散歩がてら有機・無農薬・減農薬の米・野菜を買いにに出かけた。
時間が遅く野菜は少なくなっていたが、いろいろ購入したら、2袋になった。 重〜い。
早めの夕食をいただきに、お不動さまの前の「近為」に寄る。
また粕漬・味噌漬の3点盛(今日は鰆と鮭の粕漬けと豚肉の味噌漬)。
漬物の盛り合わせも、いつものようにお替り。 今日は2度も..
門前市での買物が重いのに、ここでも帆立の黄金漬と千枚漬に味しめじを購入。
荷物が重いので迷ったものの、日曜から殆ど歩いていないので、少しは健康的にと、帰りも歩く。
明後日は、姉と一緒にまた母の荷物の片付け・整理の予定。 多分、今年はそれで終わり。
我が家より母の所の方がいくらか片付いて来たという笑えない状態。
明日こそ、我が家の積み上がった荷物を、せめて少しだけでも片付けよう..と思う。 |
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2009.12.12 [土] 能楽(普及公演@国立能楽堂) |
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午後、能楽鑑賞に国立能楽堂に出かけた。 今月3度目なのは、少し多過ぎ!?(笑)
雨が上がって寒さが和らいだ感じがうれしい!
先週はきれいに黄葉していた駅からの銀杏並木が、雨に打たれたせいか
少し寂しい感じになっていて、いよいよ秋は終って冬だという思いを強くした。
今日は普及公演で、解説・能楽あんないつき。
番組は、狂言・大蔵流「胸突」と能・宝生流「三井寺」。
狂言「胸突」は、丸石やすし・網谷正美のお2人。
肩から力の抜けた狂言というか、自分達も楽しみながら演じている様子があり、
しかも当然ながら達者で、観ている方も楽しく笑いながら観られた。
能「三井寺」は、シテが前田晴啓、地頭が近藤乾之助に、など演者の変更あり。
ご高齢の方々が多いから無理からぬとは思うけれど、代演が多いわね〜と思う。
ワキは野口敦弘で息子達がワキツレ、アイは門前の者を松本薫、能力を逸平。
後場で出る三井寺の鐘楼の作り物が優しく、素敵。
前もってプログラムで予備知識を入れておいたのと解説のお陰か、楽しく鑑賞できた。
でも、能楽師より狂言師の方を楽しめるので、いつもながら私の鑑賞力不足を感じてしまう。
逸平さんの能力の表現する鐘の音に、先日観た狂言の「鐘の音」を思い出しながら、楽しんだ。
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しょっちゅうニアミスしている真楽のメンバーにお会いできるかと楽しみにしていたが、
残念なことにお会いし損なってしまった。 お顔が分からないので、難しいわね〜
それでというわけではないが、日舞のお稽古に行く友人を少し引き止めて(笑)
お茶を飲みながらまた暫くおしゃべり。 今月の歌舞伎座の話が一番多かった。
日本橋に寄って、またもデパートの特別食堂で野田岩のかさね重をいただいた。
好きではあるが、変わり映えの無いこと。(爆)
お茶請けに、恵那の寿やの栗きんとんを購入。 小さい箱でも6個入りなので多いけれど..
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着物: 伊那紬。 白地。 草木染(藍、りんご、矢車玉、他)で、青縞、茶格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬。 多色でいろいろの縞・格子の切嵌。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 濃淡の墨色、 暈し入り。 「幻雪」 (お初)
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。( Run)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色系。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
帯揚げは色違いで買ったのに、好きなこちらの色は今回がお初。
鶯色のもう1枚は結構使っているのに、好きな方を何故か使い損なっていたのが不思議。 |
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2009.12.11 [金] 今日も文楽に浸る |
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前日とはうって変わって、雨の寒い日。 2日連続で国立劇場での文楽鑑賞。
しかも、午後の「文楽公演」と、夜の「社会人のための文楽鑑賞教室」でAプロを、続けて観た。
何年か前から2回ほど夜に「社会人のための鑑賞教室」も行うようになっているので、
Aプロは高校生と一緒でなく社会人と一緒に観ることにした。
今月の文楽公演は、「近江源氏先陣館」と「伊達娘恋緋鹿子」。
「近江源氏先陣館」は、「坂本城外の段」、「和田兵衛上使の段」、「盛綱陣屋の段」。
「盛綱陣屋」の、前を千歳大夫・清二郎、後を文字久大夫・錦糸。
切り場語りに続く位置をしっかり確保した感じの千歳大夫が、勢いで語る段でなく、
こういう心理描写の段を任されるようになってきたのに、感慨を覚えた。
でも、このところ声(の割れ)が気になることが多くて、少し心配も..
その前の「上使の段」は、咲甫大夫・燕三。
人形遣いは、微妙を和生、盛綱を勘十郎、和田兵衛を玉女など、中堅の揃い踏みで、
語りも人形も見応え・聴き応えがあって、重鎮が出ないのは寂しいが、いい舞台だった。
「伊達娘恋緋鹿子」は、「八百屋内の段」と「火の見櫓の段」。
清十郎が娘お七を遣い、愛らしい。
幕が下りたら、派手な「火の見櫓」に見入っていた客席から盛大な拍手で、
今日の演目の順番が正解らしい。(笑)
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夜は「社会人のための文楽鑑賞教室」で、Aプロの「仮名手本忠臣蔵」半通しを続けて鑑賞。
出演者が違うので多少の印象の違いはあるが、左程大きな差でなく、昨日同様楽しく観た。
ただ昨日アレッと思った場面を注意してみたら、やっぱり本蔵は判官を直接抱き止めていない!
歌舞伎と違って、やっぱりその他大勢組でしかない。
ということは、本蔵のせいで師直に止めを刺せなかったというのは言いがかりというかとばっちり。
前に観た時にその印象が無いのは..どんな観方をしていたのやら..(汗)
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着物: 小紋(撫松庵の仕立て上がりのポリ)。 黒緑。
帯: 京袋帯。 龍村の經錦で、花文暈繝錦。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染。(竹染)
履物: 雨下駄。(伊と忠) 黒地台、白鼻緒。 藤色の爪皮。
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 雨コート(シルック)。 薄灰色に墨色の縞。
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午後は雨の予報で、帰る頃には雨足が強くなるそうで、劇場から駅までは少し歩くけれど、
それでも何故か今日は着物を着たい気分!
正絹の着物は止めて、ポリは寒いかしら?と思いながらも、雨仕様のポリにした。
雨コートもポリ。(シルック)
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2009.12.10 [木] 文楽鑑賞教室 |
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午後から国立劇場に文楽鑑賞教室のBプロを観に行った。
大夫・三味線・人形遣いがAプロとBプロに分かれ、交互に上演している。
演目は同じだが、出演者によって大分印象が違うこともあるので、今年も両方観ることにしたが、
Aプロは明日の予定で、今日はBプロだけ。
12月の国立劇場では、通常の文楽公演1部と年に1度の文楽鑑賞教室をする。
以前から12月の公演は中堅・若手の活躍の場で、重鎮は鑑賞教室だけに出ていたのだが、
最近は人間国宝の方などは出演されなくなって、今年は切り場語りなどもお休み。
12月の公演は全面的に中堅・若手にお任せになっている。
文楽鑑賞の前に「可否道」で美味しいコーヒーをいただく。
オリジナルブレンドと独特のアメリカンと2杯飲んで、気分よく小劇場に行ったら、
開場時間を大分過ぎているのに、外に大勢の人がギッシリ。
何かあったのかと心配したが、前の回を鑑賞した生徒たちの劇場から出るのが遅かっただけらしい。
が、待たされること待たされること。
開演までの30分で食事をしようとしていた私は慌てたが、他にも同じような方がいらした。
鑑賞教室は、高校などからの予約後に、席に余裕があれば一般も入れてくれる仕組だから、
平日の一般枠は少ないし、学生の少ない週末も一般客が殺到するので、チケットが取り難い。
その上、公演期間も短いので、勤めていた時分は涙を呑んだことが何度もあった。
今はチケットを取れる日ならいつでもいいというスタンスだから観られるようになった。
劇場内は、前方の席に制服姿の高校生がたくさんいて、その後に専門学校生らしい一団。
私たち一般の席は更にその後。 それでも観たいのだから、仕方ない。(笑)
解説の後、小休憩があって、「仮名手本忠臣蔵」の半通し。
「下馬先進物の段」、「殿中刃傷の段」、「塩冶判官切腹の段」に「城明渡しの段」。
「仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎でも人気があって、先月の歌舞伎座で観たばかりだが、
ここでも歌舞伎との違いも含め、楽しく鑑賞。
始まって暫く経つと居眠り組み続出だった生徒が(引率の教師も・笑)、
「塩冶判官切腹」になったら殆どが起き出して、そのまま「城明渡し」まで
息を詰めて観ている様子に、こちらまでうれしくなった。 さすが昔から独参湯と言われるだけある。
若いうちに楽しめれば、将来の観客動員に繋がるかもしれないし、演目選択は大事だと思う。
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着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色。 変わり亀甲模様。
帯: 袋帯。 太子間道。 臙脂色地。 金茶・白色等。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色。 緑・茶色入り。
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。
履物: 銀青鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run)
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。 |
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2009.12.9 [水] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部) |
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1日おいて今日も歌舞伎座へ、昼の部を観に出かけた。
着物で行くつもりで、少しは学んで、前日に着物と帯を出して組合わせを確認しておいたのに、
動き出すのが遅く、昨日取り損なったチケット取得もあるので、着物は断念。(涙)
友人は、私よりは大分遠くから来ているのに、着物で昼夜通しなのにね〜(汗)
「操り三番叟」、「新版歌祭文 野崎村」、「身替座禅」、そして新作の「大江戸りびんぐでっど」。
「操り三番叟」は、翁が獅童で、三番叟(人形)は勘太郎。 人形の後見が松也など。
8日目ともなると三番叟と後見の息も合ってきたようで、思ったよりスムース。
「野崎村」は、福助のお光、橋之助の久松、弥十郎の久作、孝太郎のお染、など。
お光とお染は逆の方がいいと思ってしまうけれど、役の重さからするとこうなるのでしょうね。
何年か前に見た人間国宝の大御所揃いの舞台とは無論比べものにならないけれど、
それは当たり前で、これはこれで、まあいいかなと思いながら観た。
「身替座禅」は、勘三郎、三津五郎、染五郎の、踊り上手な芸達者揃い。
役者も楽しんでいるような感じで、観ていても楽しかった。
勘三郎の右京は、自在でさもありなんと思うけれど、
三津五郎の奥方玉の井に、夫が大好きな妻の可愛らしさを感じた。
概して恐妻家風の舞台が多い中、こういう感じはいいわねぇ〜と思いながら楽しんだ。
そして、クドカン作・演出の新作「大江戸りびんぐでっど」。
生きてる死者つまりゾンビ(存鼻)の話。
面白くないわけではないけれど、これは歌舞伎? じゃないわよね〜 という印象もあって..
これと比べれば、夜の部の鼠小僧はずうっとマシというか歌舞伎っぽい。(笑)
勘三郎の委嘱新作歌舞伎は、芝居としての面白さや好き嫌いとは別に、
歌舞伎、特に歌舞伎座でする歌舞伎としては疑問を感じているが、
今回は特に、歌舞伎座さよなら公演で観る歌舞伎じゃないという思いを強くした。 汚いし..
私の歌舞伎感が古いだけなのかしら?
それにしても、傳次郎が「操り三番叟」の立鼓と「身替座禅」の太鼓を打っているので、
またしても目が点になった。
夜の部の「雪傾城」の太鼓に、国立劇場の「一休禅師」の立鼓と、何人分の働き?(笑)
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久しぶりに「ぶどうの樹」に寄って、タルトマロンとコーヒーをいただいた。
毎年、栗の時期に特に食べたくなるデザートなのに、今年はご無沙汰していたので、
秋でなく冬に入ってしまったけれど、今年のうちに食べておきたくて..
帰宅したら、玄関がパアっと明るい感じ!
子供がプレゼントしてくれた薔薇の花が、綺麗に咲いていて、うれしくなった。
もらった日にはまだ小振りだったけれど3日経てばどの薔薇も大きく開いて存在感いっぱい。
プレゼントを受け取った時もうれしかったけれど、
花瓶いっぱいの大きく開いた花を見るのもとてもうれしい。 再度ありがとう。 |
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2009.12.8 [火] |
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陽射しがあって暖かく、気持のいい日。
なのに、来月の国立能楽堂のチケットを取り損なって、気分が沈む。 ムムム..
明日の一般売出しで取らないと.. 取れるかしら?
先月の閉店直前セールで購入した染帯が仕立て上がって届いた。
菊柄は来秋まで眠らせることになるだろうが、雪の結晶柄は今冬に早速締めたい。
1日早く届いていたら、昨日の歌舞伎座の「雪傾城」に合わせて締められたのだけれど..
夕方、チケットの有効期限がもうじき切れるので、フェイシャルトリートメントに出かけた。
誕生月の割引で、年齢分を%で割引。 年々割引率が高くなるので、うれしい仕組み。
帰りに、着物にハマルずうっと前から欲しいと思っていたものに遭遇。
もう買わないつもりだったし、算段が大変なのに.. 出来なかったらどうなるか..(大汗)
夜、京都の素敵な企画にご参加の皆さんの日記を読ませていただき、
アップしてくださった写真を拝見して、参加できなかったのは残念だったけれど、大いに楽しむ。
企画を立て実現するのはさぞ大変だろうと思い、素晴らしさに乾杯したい気分。 |
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2009.12.7 [月] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今月の歌舞伎座は昼の部が長くて、夜の部の開始が普段の月より遅くなった。
遅くなったと言っても、たった15分なのに、ついノンビリしてしまい、大慌て。
それでもどうにか着物を着て跳んで行った。
「双蝶々曲輪日記−引窓」、「雪傾城」、「野田版 鼠小僧」。
「引窓」は、三津五郎の南与兵衛後に南方十次兵衛、扇雀のお早に、右之助の母お幸、
それに橋之助の濡髪長五郎など。
三津五郎と橋之助は共に初役だそうで、今まで演っていなかったのかと少し驚いたけれど、
やはり、慣れた感じ?というか、初役とは思い難い。
右之助が母親としては随分若い印象が時々したものの、全体に楽しく観た。
「雪傾城」は、芝翫が6人の孫と踊る一幕。
もう立派な大人の勘太郎・七之助から、まだ幼い宣生まで、孫が勢揃いで、祖父と共演。
現歌舞伎座での芝翫へのプレゼントなのかしらねぇ〜
後見がまた芝のぶで、成駒屋はこの人が居なかったら大変だろうと思ってしまうほど。
それと、囃子方が源左衛門の立鼓に、傳次郎が太鼓で、一瞬目をパチクリ。
傳次郎は、国立の歌舞伎公演で富十郎などの「一休禅師」で立鼓を打っていたので、
演舞場とは違い国立は離れているのに、掛け持ちとは少し驚いた。
「野田版 鼠小僧」は初演同様で、勘三郎・三津五郎始めいつもの役者が勢揃い。
ギャグも多くドタバタしているけれど、芝居としてはテンポもよくて結構おもしろく、楽しめる。
でも、初演の時の印象と同じで、歌舞伎座でやる歌舞伎? と、今回も思った。
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着物: 紫根染紬。 菫色、オリーブ、灰茶色などの縞。
帯: 染名古屋帯。 黒地。 「伊勢型」。
帯締め: 五嶋紐。 緑・生成りなど。
帯揚げ: 薄灰緑色。 麻の葉の柄入り。
履物: 黒エナメル台。 紫のエナメル鼻緒。 台に紫色のエナメル入り。
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に漆の金で柄。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 臙脂・灰色等の格子柄。
またも、考えていた帯が着物に合わなくて、慌てて変更した。
先日、着物と帯の組み合わせが悪く慌てて合うの帯を探したばかりで、
頭の中で考えるのでなく実際に置いて合わせてみないといけないと反省したのに、
夜の部だから合わせるのは当日でいいと思っていて、着る段になって大慌てしてしまった。
前の失敗に学ばない自分に、反省するばかり。 |
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2009.12.6 [日] 餅つき大会 |
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今日は10時頃から昼まで、毎年恒例の、住まいの餅つき大会。
昨年は自治会の当番役員だったので、準備や会場での裏方で忙しかったけれど、今年は気楽。
全戸にお土産用の引換券が配られているので、昼近くにもらいに行った。
今年は会場では食べ放題と書いてあったせいだろうが、10時過ぎには大勢が集まったらしい。
私がゆっくり行った時には、食べ放題どころか、お土産用もなくて暫く待ったほど。(笑)
でも、お土産にいただいただけでなく、私も会場で少しお呼ばれした。
食べたいと言っていた子供が来ないので、硬くなる前にと電話したら、直きにやって来て、
そのまま夜まで我が家にいたので、夕ご飯に簡単なものを作って、久しぶりに一緒に食事。
私の誕生日は案の定すっかり忘れていたらしいが、買い物があると出て行って、
薔薇の花束を持って帰って来て、プレゼントしてくれた。 ありがとう! |
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2009.12.5 [土] 能楽を堪能 |
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一昨日に続いてまた雨天。
午後から雨で、夕方からは強くなるとの予報の中、国立能楽堂で行われた
能楽協会主催の『ユネスコによる「無形文化遺産 能楽」第二回公演』に出かけた。
この予定があって、京都での素敵な企画に参加できなかったのだから、
雨になんぞ負けてはいられない。(笑)
今日は席も結構よかったし、能楽協会の主催のためか演者も揃って素晴らしく、
堪能できたのがうれしかった。
能・宝生流「半蔀」、狂言・大蔵流「宗論」、能・観世流「鵜飼−空之働」。
能「半蔀」は、シテが高橋章、ワキが福王茂十郎、アイが茂山七五三(千之丞さんの代演)。
囃し方は、笛・杉市和、大鼓・柿原崇志、小鼓・亀井俊一で、地頭が三川泉。
冒頭が花供養なので、京の着物供養を思って、勝手に繋がりを感じたりした。(爆)
極めて優美、幽玄的な夢幻能というけれど、
私にはこういうお能はまだよく鑑賞できないのを再認識し、情けなくも残念にも思ったが、
作り物の半蔀、蔀戸を押し上げる様子なども含め、楽しく観られた。
それにしても、先週は新作狂言にご出演された千之丞さんが、また病気休演なのが心配。
狂言「宗論」は、シテが山本東次郎、アドが茂山七五三と山本則俊。
東次郎さんと七五三さんの演ずる、対立する宗派の出家による争いが、おかしく、楽しい。
歌舞伎の石橋ものでサワリは知っていても、
両者の対照的な様子が誇張的に描かれていて、歌舞伎とは様子が少し異なるし、
宗論のこじつけがおかしくて笑ってしまうし、
やはり大分違った印象で、一層楽しい。
能「鵜飼」は、シテが関根祥六、ワキが宝生閑、ワキツレが殿田謙吉に、アイが善竹十郎。
囃し方が、笛・一噌仙幸、大鼓・亀井忠雄、小鼓・大倉源次郎、太鼓・三島元太郎。
更に、地頭が観世銕之丞という、豪華な陣容。
以前に観た印象が残っていて多少分かり易かったこともあったおかげか、
最初から惹きこまれて、最後まで本当に楽しく鑑賞できた。
いいお能を拝見できた!という印象で、とてもうれしかった♪
ただ、国立能楽堂の主催公演では終演後にお能で使われた面の名称が掲示されるが、
こういう公演だと掲示がなく、私には面がはっきりとは分からないのが、少し残念。
半蔀は小面?それとも.. 鵜飼の後シテの面は多分、小べし見だろうが、前シテは?
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着物: 付け下げ(シルック)。 青灰色。 紺色〜紫の段暈し。
帯: 袋帯。 京友禅染「銀花仙」。 銀鼠色地。 白銀色の中に緑色の杉林。
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。
履物: 黒エナメル台。 紫のエナメル鼻緒。 台に紫色のエナメル入り。
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。
コート: 塵除け(雨コート兼用)。 西陣お召し、吉野格子。 緑・薄茶色。
午後は雨で、夜は雨足が強まるらしいけれど、出かける準備をする頃になってもまだ降り出さない。
で、着物にしようと、雨仕様のシルックで一番落ち着いた一見無地風の段暈しの付け下げを着た。
帯は冬景色の感じがして冬限定で締めているが、銀を散らしてあるのでクリスマス風?にも..
色彩的に地味な少し寂しい感じの組み合わせになったので、小物で色を注した。
出かける時にもまだ降って来ないので、雨コートでなく雨コート兼用の塵除けにして、
付け下げに雨下駄はないだろうと、雨模様の日に履くことの多い黒い草履にした。
普段は布の太い鼻緒の草履が多いので、歩いていると細い革の鼻緒が足に少し痛かった。
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休憩時間には降り出していた雨が、終演時には強くなって本格的な降りになっていた。
雨下駄どころか雨草履でもない普通の草履で雨の中を歩くのは、足元が少し不安だし、
草履も可哀想なので、2〜3箇所寄るつもりだったのに、予定を変更して三越だけにした。
期間限定プレゼントのカレンダーをもらうためというのが、我ながらおかしい。(笑)
呉服売場を歩いていたら、百花さんの刺繍のお師匠様の竹内氏が実演販売中。
いつもは春と秋の2回だが、今回は特別だそう。
前回、とても気になりながら自重した(というより懐が許さなかった・汗)帯は、やはり売れていた。
お声がかかっていて、来年の2月にも、またお出でになるご予定だそうで、
暫くお話を伺っていると、いよいよ素敵な刺繍帯が欲しくなってしまう。
けれど、それまでに私の懐事情がよくなるはずもない。(涙)
帯よりは、雨草履の方が先だと思うし、何よりそちらの方が懐に優しいし..(爆) |
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2009.12.3 [木] 歌舞伎@国立劇場 |
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国立劇場の歌舞伎公演の初日で、雨の中を出かけた。
誕生日だからいい席にしようかと思ったけど、しまり屋ぶりを発揮して、結局いつもの安い席。(笑)
今月は新歌舞伎の、真山青果「頼朝の死」、坪内逍遥「一休禅師」、岡本綺堂「修善寺物語」。
舞踊の「一休禅師」は多分初めてだと思うけれど、他は何度も観ているお馴染みの作品。
中村吉右衛門を核に、富十郎、段四郎、魁春、芝雀に、歌六、歌昇、錦之助などの萬屋一門他。
「頼朝の死」は、父頼朝の死の秘密を知ろうとする頼家を中心とした話で、
頼家を吉右衛門、尼御台政子を富十郎、大江広元を歌六、小周防を芝雀、畠山重保を歌昇など。
富十郎の存在感のある尼御台に、とても印象的な歌昇の重保。
重保って、こんなに印象的だったかしら? と、歌昇の幅広さを再認識。
頼家は、歌右衛門が亡くなって直きにやった梅玉のがよくて、
吉右衛門だと少し違うような気が.. だから24年ぶり?(笑)
「一休禅師」は富十郎と魁春に、富十郎の娘の愛子が禿で短い出演。
何歳だったかしら? 初日なのにちゃんと振りが入っていて、頑張って踊っていた。
富十郎がうれしそうに見えたのは、こちらの考え過ぎ? じゃ無いわよね〜
「修善寺物語」は、歌舞伎座でもよくやるし、今年はオペラでも歌舞伎に倣ってやったし..
と思うけれど、吉右衛門が面作りの夜叉王を初役でするというので、楽しみにしていた。
娘の桂を芝雀、その妹を高麗蔵、その夫の面作りの春彦を段四郎、そして頼家を錦之助など。
吉右衛門は「頼朝の死」の頼家より、こちらの夜叉王の方が好きというか、しっくり観られた。
そして頼家は、こちらの錦之助の方がしっくりする。(笑)
私の好みの問題もあるかもしれないが、ニンということなのでしょうかね〜
「頼朝の死」にも「修善寺物語」にも頼家が出てくるのが、楽しかった。 って、何故?(爆)
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誕生日におろそうと楽しみにしていた着物・帯を、雨の日に初めて着たくはなくて、
やめてしまったら、なまじ前から決めていただけに、何を着るか迷ってしまい、
それに普段より開演時間が早いので、結局着物は止めて洋服にしてしまった。
公演初日だからか、着物の方も結構いらして、後悔もちょっと..
平日のせいか若い方が少なくて、訪問着も落ち着いた感じが多く、先月の華やかさはなかった。
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終演後は「可否道」でコーヒーを飲みながらマダムと四方山話。
その後は雨にめげて真っ直ぐ帰宅したら、留守電に母からのおめでとうが入っていた。
誕生日に母から祝いの言葉をもらうのは何年かぶりで、とてもうれしかった。
以前は誕生日に電話をくれていたのに、最近はつい忘れてしまうらしく、
後になってからゴメンナサイつきのお祝い電話が続いたから、
老齢で忘れ易くなっている母が誕生日当日に思い出してくれたのが、本当にうれしい!
ありがとう!! どうぞ元気に長生きしてね!と思いながら電話をかけ直して暫く話す。
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誕生日だから、やはり美味しいものを食べたいと、久しぶりに近くの寿司屋に行った。
久しぶりでも20余年通っているから、特に頼まなくてもいつも通り。
1杯飲みながら、突き出しと見繕ってくれた刺身を食べ、後は握り。
歌舞伎に続きお寿司を楽しんで、いい誕生日だったとニコニコ戻ったら、
今度は姉からのお祝いコール。 いつもありがとう! |
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2009.12.2 [水] 能楽とオペラをはしご |
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夜のオペラ公演のチケットは春に入手済みだが、国立能楽堂の公演も魅力的。
日が重なって一瞬残念に思ったが、時間を確認すると、両方に行ける。
で、能楽のチケットも取って、能楽とオペラの、はしご鑑賞。
まず、午後から国立能楽堂に定例公演を観に行った。
番組は、狂言・大蔵流「石神」と、能・観世流「善界−白頭」。
狂言「石神」は、大蔵流宗家の大蔵彌太郎と千太郎の親子に、善竹忠重の各氏。
巫女の子孫という妻(アド)が舞う「狂言神楽」が楽しく、
石神に化けていた男(シテ)がつい浮かれてしまうのが、狂言らしくおかしい。
能「善界−白頭」のシテが、今日のお目当ての梅若玄祥(元は六郎)氏。
友人は正面席1列目の中央が取れて、かぶりつきで堪能したようだが、私はそんないい席でなく、
しかも、前の席の方が狂言・能と終始居眠りして、時折椅子の背に頭をゴツンとやるので、
全く集中できなくて、何が何だか分からないうちに終ってしまった感じ。(涙)
詞章で述べられるだけで舞台に登場しない数多の神仏を相手に、
天狗が戦い敗れるまでの攻防戦を演じ示すシテの力量を堪能するなど、
集中できなくては、初見の私にはとても無理な話。
あまり遠くない時期に、もう一度観たいと思うけれど、こういう能は演者次第だろうし、
折角の玄祥さんのシテだったのに、残念無念。
周囲に左右されないで集中するためにも、もっと体調を整えて出かけなければいけないと反省。
面が独特で、前シテ(善界坊)は鷹、後シテ(天狗)は髭べし見、ツレ(太郎坊)は怪士。
*****
オペラはいつもの新国立劇場で、プッチーニの「トスカ」。
私の好きなオペラのひとつで、聞きなれた歌が多く親しみ易いし、声も楽しめる。
そして、演出・舞台装置も私好みにオーソドックスで、衣裳も華やかで楽しい。
ここでも最近はニーベルングの指輪に限らず新演出のオペラも上演するけれど、
トスカは初めから同じ演出だから、きっと私みたいな観客も多いのでしょうね。(笑)
ここで初めてトスカを聴いた時は、敵役のスカルピアのホアン・ポンスが素晴らしかった。
私の初めてのオペラはスカラ座引越公演で、ホアン・ポンスのファルスタッフがやはり素晴らしく、
椿姫よりファルスタッフが楽しかったと言って、初めてとは思えぬ感想だと笑われたことなど、
いろいろ思い出してしまったが、今日の「トスカ」も楽しく鑑賞。
*****
お能からオペラまで3時間あって移動時間は30分程度だから、2時間以上の暇つぶしが必要。
幸い私だけでなく友人も能楽とオペラのはしごだったので、2人して午後から同じ動き。
コーヒーを飲みながら、オペラの開場時間まで、いつものおしゃべり。
私は明日も予定があって、終演後はあまりノンビリ食事をしていられないと言ったら、
オペラハウスに移動してから、明日が誕生日の私にシャンパンをご馳走してくれた。
2人で1日早く乾杯! ありがとう。
いくつになっても誕生日はうれしいと思っているので、前祝いしてもらって、うれしさ倍増。
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着物: 小紋(千總)。 変わり織。 薄茶みの銀鼠色。 (お初)
帯: 袋帯。 「煌彩花瑞鳥」 黒地に金。 亀甲取り瑞鳥紋の刺繍。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色。 片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 灰藤色。 雪輪に模様入り。
履物: 銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐鼻緒。
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 (お初)
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
この季節向きの帯を締めようとして、合うだろうと思ってこの小紋を選択したのに、
しつけ糸を取ってから帯を合わせたら、落ち着き過ぎて寂しい感じ。
着物のしつけを取ってしまったので、他の着物を考えるよりは帯を変えた方が早いと、
他の帯をあれこれ合わせてみたが、どれもイマイチ。 時間が無いので大慌てした。(汗)
2転3転して、少しあらたまり感があるが、これなら合うだろうという帯にしたが、
頭で考えた組み合わせは、前もって合わせてみないとダメだと、大いに反省。
でも、おかげで、折角のいい生地だったのに柄置きが気に入らない着物を着ることができた。
着物から決めようとしたら、きっといつまでも着る気にならなかっただろうと思うから、
まあ怪我の功名かしらね〜 |
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2009.11.30 [月] 朗読サークル参加 |
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朗読サークルの活動日で、まずは、いつもの「こうかいぼう」に寄って、ラーメンを食べる。
予定より出かけるのが遅くなってしまったので、
此処に寄るために、往きは歩いて行くのを止めて、メトロに乗った食いしん坊!(笑)
お気に入りののB級!ランチ。
朗読サークルでは輪番の当番日で、教えていただきながら、先生のおしぼりと水などを準備する。
発声練習の音頭も仰せつかり、若輩者(爆)は先輩の言う通りに動く。
朗読は、いつもと同じことをまた注意された。
先生が、こう読まないで、こう読みなさいと、手本を示してくださると、違いは歴然。
でも、そこに気をつけて読んでいるつもりなのよね〜 できていないだけ。(汗)
声を出すだけでも健康にいいのだし、めげずに通っていれば、何年か後には..と気の長い望み。
*****
帰りは家まで歩くことにして、あちらこちらに寄り道して買物。 食べ物ばかり。(笑)
まず、前から折り込みチラシで気になっていた「魚久」に寄って、粕漬けを買う。
そんなに食べるの?と自分でも思いながら、日本橋のデパートでは売り切れのことが多い
鮭カマ2切れ入りと、いろとりどりの4品入りのお買い得品を購入。
次に、先週も寄った自家焙煎のコーヒー店でまたも5・10日割引の豆を購入。
今日は店でもコーヒーを飲んだら、他の方の煙草の匂いが気になってしまい、
そうだった.. だから此処では、滅多に飲まないで豆を買うだけだったと思い出した。
最後は、豆腐屋。 豆腐と、五目がんもに、おからを揚げた「きらず揚げ」。
このきらず揚げは食べだすと止まらなくて、結局一袋食べてしまうことが多くて、問題あり。(爆)
暫く買うのをよそうと思うのに、行くとつい買ってしまって、同じことの繰り返し。
買うのも食べてしまうのも、一向に学ばない自分に呆れ気味。 |
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2009.11.29 [日] フランス料理@オーグードゥジュール |
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内視鏡検査・処置による食事制限が終ったら、食いしん坊がすっかり全開状態。
今日は四番町のオーグードゥジュールに入れていただいた。
LO近くなら空きそうというので、遅めのランチに伺ったけれど、まだ満席。
入口のカウンターで、ウェルカムシャンパンを飲みながら、席が空くのを待った。
いつもの白でなく、今日はロゼシャンパン! ちょっとうれしく、ニコッ!!
今日は食いしん坊にいろいろ食べたくて、多めのコースにした。
アミューズにモッツァレッラチーズのブリュレをサービスしてくださって、またニコッ!
オードブルは、カリフラワーのスープがパイ仕立てのトリュフ風味で、楽しそうなこれにした。
トリュフが少し入っていて独特の香りが食欲を刺激する。 胡椒が少しだけピリッと効いていた。
真鯛のポワレ。 上に乗った万願寺とうがらし(あまながししとう)が存在を主張。(笑)
肉料理は久しぶりに豚の挽肉のパルマンティエにした。
挽肉とポテトを重ね、パン粉をつけて焼いたもので、ボリュームが凄い印象があって、
お腹に相談が必要といつも思っていたが、今回は前に食べた時とは随分変わって、肉は大分軽め。
むしろ、周りに盛り付けられた10種類以上の野菜の存在感が大きかった。
この方が見た目も楽しいし、女性の多くや年配者には食べ易そうと思いながら、ペロッといただく。
デザートは流石に軽めのものがいいと、プディング。
初めて食べた時に少し驚いた白いプディングでスープ仕立て。 キャラメルのアイス乗せ。
白ワインに、赤ワインも少しいただいたのに、飲み物はつけてなくてサービスしてくださった。
このところ急にバタバタと入れていただくので、暫く手土産もなしで伺っているから、
ありがたいものの、申し訳ない気持にもなった。 次回は..と思う。
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気候もいいし、距離はあるけれど久しぶりに歩こうと大手町・日本橋まで歩く。
半蔵門脇の道を、紅葉・黄葉を楽しみながら、ゆっくり歩くと、随分時間がかかったが、
近代美術館の工芸館まで来ても、特には疲れを感じず、自分でもちょっと驚いた。
いつもこの辺りで疲れて歩くのが嫌になったものだと思いながら、
この頃は出かけると歩くことが多いので、効果が出たのかしらと楽しくなった。
お堀の向こうのやんごとなき方々のお住まいの高い銀杏の木々の黄葉が見事で、
高い梢に微かに緑が残っているのも風情があった。
週末なので皇居周りでは、快調に走る方、歩くように走っている方、歩いている方など、いろいろ。
このスピードの差だと、市民マラソンの主催者は大変だろうと思ったりした。 |
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2009.11.28 [土] 「鄙の雅」 |
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国立能楽堂の企画公演−鄙の雅−「毛越寺の延年」と新作狂言「はらべ山」を観に行った。
「毛越寺の延年」は、延年の舞「王母ヶ昔」、「若女禰宜」、「路舞(唐拍子)」に、延年の能「留鳥」。
法会などの折に延年長寿や千秋万歳を祈って衆徒や稚児などによって催されたという芸能が、
毛越寺では中世の姿で今に伝わっているそうで、今回それを拝見できるのを楽しみにしていた。
入ってまず目についたのが、
能舞台にめぐらせた大根・茗荷・菊・桐・扇・鳥居などの切り飾り(造華)が下がった注連縄で、
今春この能楽堂の特集・梓弓で観た弓神楽の結界を思いだした。
友人も同じ印象だったようだが、今回はあれほどの土着の雰囲気はなく、もう少し整った?印象。
演じられた延年の舞・延年の能は、繰り返しが多いので少し単調さはあるものの、
それぞれ少し異なるけれど、独特の節回しの謡いと、舞楽にも似た感のある舞などで、
こういうのが神に奉納するための歌舞芸能なのかと思いながら拝見した。
舞でも能でも地謡の存在が大きく、舞ではシテなどの登場人物の謡いが少ないが、
比べると、能の方が少し多く、またアイに当たるような人物もいるものの、
舞と能の差はあまり大きくないようだ。
10年前が初演の新作狂言「はらべ山」は、
毛越寺の延年の舞にまつわる「伯母捨山」を基に作られ、
恩のある伯母がボケて言いふらす恨み言に耐えられず、山に捨てた後に、
伯母の怨念が取りついたのか狂乱状態になった夫婦の後日談。
演出の茂山千之丞さんが狂言回し役の僧で出演していて、
冒頭に上記のこの狂言の話が始まる前の事情を観客に説明したり、
狂乱の夫婦を諏訪明神に祈祷してもらいに連れて行ったりするのが、独特。
先月末に病気休演された千乃丞さんだが、今日はお元気なご様子を観られて、うれしかった。
他は、夫婦が正邦・茂兄弟、巫女がその従兄弟の逸平。
*****
今日も来ていた友人とお茶を飲みながら、長襦袢の色、色合わせ、効かせ色など、暫く着物談義。
帰りに日本橋に寄って、三越で来年の手帳のレフィルを購入。
数年使っているのが欲しいと思いながら、売っている店を探すのに手間取って漸く購入できた。
新潟展に行って、へぎそばを買おうとしたら売り切れ。
でもイートインならあるというので、野菜天麩羅つきのへぎそばを1人前ペロリ。
みかわ以外で、自分から天麩羅を頼んだのは久しぶり。(笑)
高島屋の呉服売場の一隅にある梅園で甘味に白玉クリームあんみつを食べて帰宅。
夜やって来た息子と、亀屋清水の和菓子「野路の秋」でお薄。
このところ紅葉の風情の和菓子が多いわね〜と話しながらいただいた。
*****
着物: 泥大島紬。 総柄。 茶泥。
帯: 名古屋帯。 南風原花織。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 焦げ茶色。 薄茶色・黄色入り。
帯揚げ: 薄小豆色。 生成り色入り。
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run)
コート: 道中着。 黒地。 青紫色の糸菊模様。
今月最後の着物なら、やはり大島紬を着ておこうと、一番好きな泥大島にした。
これで大島紬は着納めかしら..次に着るのは来春? でも、ひょっとするとまた着たりして..(笑) |
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2009.11.27 [金] 落語、呉服、そして天真庵 |
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今日から3日間は国立演芸場恒例の「圓楽一門落語会」で、昼から出かけた。
圓楽師匠の噺はもう聞けなくても、元気なお顔を見ながらお話を聞きたいと思っていたのに、
先月お亡くなりになってしまって、とても残念。
文字通り楽しみにしていた「お楽しみ」という圓楽師匠の予定時間には、代りに
「こんにゃく問答」の触りを映像とともに聞いてから、鳳楽・楽太郎などが思い出話。
我儘な人だったと言いながらも愛情が伝わって来て、いい師弟関係だったのだろうと思う。
我儘であっても、きっと自分勝手ではなかったのだろう。
今日は初日で日替りの真打は、トリが楽太郎、仲トリが鳳楽。 それに仲トリの前が楽生。
噺は、前座の鳳笑「小ほめ」に続いて、きつつき「鰻屋」、鳳志「親子酒」、楽生「幇間腹」、
鳳楽「町内の若い衆」。 休憩後の思い出話の後が、兼好「だくだく」、楽太郎「浜野矩随」。
あと、有紀天香の奇術と、江戸太神楽・曲芸の丸一仙翁社中。
*****
終演後は浅草橋に出て、今年で閉店する創業95年の「久がや渋柿庵」のセールに寄った。
先月の閉店前セールに行き損なって、行かれた方の日記を読みながら残念に思っていたら、
今日27日と明日28日の2日間、閉店最終売り尽し市をするという。
しかも割引率が高くなっていて、10月の5割引〜9割引から、今回は7割引〜9割引だそう。
で、品物はもうあまり無いだろうと思いながらも覗いてみたら、
素敵と言うか好みのものがまだあって、欲しいものを見つけてしまった。 それも、いろいろ..(汗)
いいものは当然お値段もいい。 しかも割引率は低い。 と言っても7割引!
懐事情は、もうどうにもならない状態なのに、
この値段なら買わないのは馬鹿みたいに思えてしまうという貧乏人根性丸出しで、
7割引から9割引のものまで、あれこれあれこれ買ってしまった。(大汗)
既に購入したものの支払をどうしようかと青くなっている情けない困った状態なのに、
さらに追加とは、自分でも本当に呆れてしまって、自分を叱るばかり。
でも、安物買いの銭失いでなく、いい物が安く買えるのだからと、自分に弁解。
*****
予定より遅くなってしまったけれど、やっぱり行きたいと押上の「天真庵」に回った。
大分遅くて蕎麦も売り切れていたので、蕎麦ガレットとチーズケーキにコーヒーを頼んだら、
いつも文膳(お酒・香のもの・酒肴・ざるそばorガレット・珈琲)のためか、
庵主の野村さんが、お酒も飲む?と聞いてくださった。
閉店時間も近いし、いいのかしら?と思いながら喜んでお願いした。
酒肴の蕎麦豆腐が美味しく、独特の味・食感がうれしい。 あと、蕎麦の..(忘れた・汗)も。
お蕎麦がないのは残念なものの、久しぶりの蕎麦クレープ(ガレット)もおいしい。
コーヒーの前には、チーズケーキも食べて、ニコニコ。
看板犬の元気がもういないのが寂しいけれど、3歳時という写真がとてもいい。
荷物(反物)もあるし、歩きはサボって、バスを乗り継いで帰宅。
バスカードを使ったら、乗り継ぐ場合はPASMOで払うと割引があるという。
知らずに損をしたと、心の中でブツブツ。 情報不足を嘆く。
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着物: 江戸小紋。 よろけ縞。 小豆色。
帯: 名古屋帯。 赤城紬。 板締め絞り。 草木染で青・白色。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫色。 紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 薄小豆色。 生成り色入り。
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run) (お初)
コート: 道中着。 黒地。 青紫色の糸菊模様。 |
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2009.11.26 [木] ご近所ランチ |
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昨日・今日と、お天気がよい昼間に気持ちよく近所に出かけて、ランチを楽しんだ。
と言っても、昨日は名作サロンで朗読を楽しく聞かせてもらう予定が、
あれこれしているうちに出かけるのが遅くなってしまい、門仲まで大急ぎで歩いたものの、
大幅遅刻がはっきりしたところで、遅れていくのも恥ずかしく予定変更。(汗)
終了後の食事の心積もりを早めて、お不動様の前の「近為」で遅めのランチにした。
直ぐに入れたが、平日の2時近いのに先客が大勢いらして、縁日でもないのにと少し驚いた。
誘い合わせて来ていらした数人のグループなどもいて、この店の人気が分かる。
お出かけランチとしては、お手頃な値段だから当然かしらね〜
私は、久しぶりに鮭の粕漬け定食にして、いつもどおり漬物はお替りつき。
帰りには少し遠回りして、自家焙煎しているコーヒー店で、5・10日割引で豆を購入。(笑)
帰りはゆっくり歩いたら、家を出てから2時間の長い散歩になった。
うち1時間半は歩いたわけだし、十分な運動量。
*****
今日は近くの「ジヴェルニー」でフランス料理を楽しんだ。
ここも久しぶりなので、いつものようにオードブルもスープも食べたいと、全部ついたコース。
オードブルは厚岸の生牡蠣にした。 トマトのジュレをかけ、周りには牡蠣のソース。
スッキリしたシャブリを飲みながら、こういう生牡蠣もなかなかいいと、美味しくいただいた。
スープは白菜とジャガイモの温かいポタージュ。 牡蠣の風味もあり、ちょっと楽しい。
ここでシェフが登場し、急がないならと、新しい一品をサービスしてくださることになった。
白子の円盤状のムースの上に軽く揚げた白子を載せ、間にスライスしたトリュフを少し挟んである。
温かいので、トリュフの香りが立って、香りも味もなかなか○だった。
軽めだが、これならコースの一品として、白子の好きな方には人気が出そう。
メインは豚ばら肉のコンフィを選択。
ばら肉でも、上手く脂が落ちていて、しつこくない。
炒めたきのこや青大根などとも合って、上に載せた葉ものとともに食べると、
濃い目の味だけれど、割にすっきり食べ易くて、なかなかよい料理になっていた。
デザートはお奨めの、パンナコッタにコーヒーのムース載せ。
間にコーヒーゼリーも挟んであって、楽しいデザートだった。
今日の料理はどれも、盛り付けも綺麗だし、味もよくて、
シェフの工夫と、腕を上げている様子が分かって、うれしかった。
近場の店としては、味はよくなっているし、まだ高くないし、お奨めの店。
もう少し頻繁に行きたいと思いながら間遠になっているけれど、来月も行きたいわね〜と思う。
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比較するのはおかしいものの、
「みかわ是山居」は味も店のしつらえなども申し分ないけれど、懐に優しくないのが最大の難点。
茅場町店に初めて行った時から、ご主人の揚げる天麩羅にすっかり嵌ってしまい、
高いといっても他の店でこの天麩羅を食べようとしたらもっと高いだろうと思うので、
懐事情に目をつぶって通っているけれど、普通だったらとても行こうなどとは思わない値段。
でも今となっては他の店に行く気はしないし、通えるうちは無理してでも通いそう。(大汗) |
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2009.11.24 [火] あちらこちらに |
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考えてみたら2週間前と同じような動きなのに、でもスタートが遅くてゆったり気分はなかった。
まずは午後一番遅い時間の予約で、診断と言うか生検結果を聞きに行った。
幸い問題なく、ポリープも残っているのはないから、次は2年後の検査。
心配はしていなかったけれど、それでもはっきりOKが出るとホッとする。
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今日もまた銀座まで歩いて、ついでに、1丁目のかわの屋に着物を見に寄った。
お店があるのは知っていても、リサイクル着物を見ることはあまりないので、
こちらでもじっくり見たことはなくて、今回初めて説明もしていただきながらゆっくり拝見。
なかなかいい品物があって、その割には高くないようで、
しかも、古着・仕立て直しの物の他、反物やお仕立て前の帯地などもあって、
時々覗いてみようかしら?と、危険なことを思ってしまう。
いいものはやっぱり安くは無いし.. アブナイ、アブナイ。(笑)
*****
そしてまた予約しておいたメンテをしてもらいに行った。
全身のアロマトリートメントにフットケアや部分マッサージを追加し、
それに顔のトリートメントをしてもらったら、やっぱり2時間半以上かかってしまった。
ボディトリートメントは殆ど2人でしてくださったので、もう少し早く済むかと思ったけれど..
身体にも顔にも更にはリラックスにも効果あるものの、時間がかかるのが問題なのよね〜と思う。
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もう揚げ物もアルコールもOKになったので、天麩羅を食べに、「みかわ是山居」に行った。
季節ものは、はぜ。 それに銀杏。 串にさした銀杏の大きいこと!
いつものように、美味しくいただいてニコニコ帰った。
とは言え、懐に厳しいのが玉に瑕で、でも美味しくて、ついつい無理をしても通ってしまう。 |
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2009.11.23 [月] 演劇「ヘンリー六世」千秋楽 |
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新国立劇場の中劇場で上演中の話題の三部作「ヘンリー六世」の千秋楽。
今日は会期中4回しかない第一部から第三部までの通し上演日。
通しで観る予定だったが、第一部は母と日を取り換えて既に観てしまい、
今日は、第二部「敗北と混乱」と第三部「薔薇戦争」のみ。
第一部を観てから大分日が経ったのに意外によく覚えているので、ホッとしながら出かけた。
観ていると第二部から第三部へと気持に繋がりが出来ていくので、
やはり全部を通して観たかった気もあるが、
腰痛持ちとしても体力的にも、分けてみることになったのが、むしろよかったかもしれない。
チケットを受け取った時には、正面でも今までにない後の席だと驚いたけれど、
前方の座席を取り外して舞台の奥行きを広く取っているので、見易くて納得。
今日も個々にはいろいろな印象があったが、全体としてはいい舞台で楽しんで観た。
それにしても、簡単に寝返ってしまうのも含め、長々と権力闘争。
あの時代の英国、さらには日本の戦国時代を思ったりしたが、
終盤のリチャードを観ていると、どうせなら、続きのリチャード三世まで観たい気がした。
千秋楽らしく終演後はスタンディングオベイションで、この長い芝居を演じ終えた役者達へ拍手。
舞台上の役者達も拍手して、これは自分達への拍手でもあったろうし、
観客として長い舞台に付き合った者への拍手でもあったような感じがした。
最後は演出の鵜山氏も舞台に上がって、皆でこの上演を祝った感じだった。
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着物: 泥大島紬。 細かい総柄。 茶泥。
帯: 南風原のロートン花織八寸帯。知念幸徳氏の手織「市松間道紋」。藍・白の市松に茶の縞。
帯締め: 五嶋紐。 臙脂色。 片側に黒・薄茶色入り。
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐鼻緒。
コート: 道中着。 山形の、まほら紬。 紺地、格子柄。
着物の方は殆どいないだろうから洋服それもジーンズの間に入っても浮かずに、
しかも長時間の観劇によさそうな着物ということで、一番地味な大島紬にした。
帯は柔らかくて楽なものがいいと、ロートン花織八寸帯を合わせた。 |
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2009.11.22 [日] ホッとしたりガッカリしたり |
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欲しいもの、それも長く欲しいと思っていたものとの遭遇、
無理しても舞台から飛び降りるか、分相応にと自分に言い聞かせて諦めるか、
花兎さんの反物との遭遇の結末をドキドキ待っていたら、
他の方の処に行くことになってしまったとか..
もう作られていないものとなると、ホッとした気持があっても、逃した魚は大きいでしょうねぇ〜
残念さと、懐を考えてホッとした気持と、両方が分かって他人事ではなく、まるで自分のことのよう。
手に入ってよし、手に入らずによし..なのですよね〜
そう考えるしか..
それにしても、それは何だったのか、好奇心を刺激されている。 |
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2009.11.21 [土] 秦泉寺由子展など |
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秦泉寺由子(じんぜんじ・よしこ)さんの青竹染めの布を拝見しに出かけた。
もともとはキルト作家で、作品が美術館・博物館に収蔵されているそうだが、
今は青竹染めもし、その布にファンも多いと言う。
19日から29日までと会期が長いので、出かける日に寄るつもりだったけれど、
天気がいいおかげか朝から気分よく、急に出かけることにした。
天気がいいのだから、洗濯やら片付けやらをすればいいのに、そちらは放置。(汗)
出かけるならと、まず日本橋三越に行って、夕べ気付いた呉服売場のイベントに参加。
着物展の案内封筒の裏に載っていたが、我ながらよく気付いたと思う。
着物姿での来店客を対象にした「きもの着姿の写真撮影会」と「お茶のおもてなし」。
「染み抜き相談・実演コーナー」もあったけれど、そちらはパス。
春に寄った時にも写真撮影をしていて、声をかけられたので撮っていただいたのだけれど、
その写真の着姿がショックだったので、そのリベンジに今回もう一度撮っていただくことにした。
前回と違って少し丁寧に着たので、返り討ちになりませんように..(願)
「お茶のおもてなし」は、特選サロンの和室でお茶席をしていたが、そちらは遠慮して、
私は前に置かれた床机で気楽にお菓子とお抹茶をいただいた。(笑) お菓子は暮秋。
お話するのを楽しみにしていた販売員の方がお辞めになったので、寂しいと思いながらも、
呉服売場の着物・帯などを楽しく拝見して、銀座に移動。
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能書きを聞いて布を拝見したいと思っていた秦泉寺由子展に行く前に、コアビルの店に寄った。
紬長襦袢が仕立てあがっていると聞くまで、楽しみにしていたのにケロッと忘れていた。(汗)
電話でご連絡いただいたので、受け取りに来たと思われたけれど、そりゃあ、そうよね〜
帰りにまた寄ると言ったら、忘れて帰ってしまいそうと担当者が心配して、
持って展示会場まで一緒に行ってくれた。(爆)
道々、秦泉寺由子さんの作品・布などの話を聞きながら、期待を膨らませて展示会場に。
会場では、講演というかお話が始まっていて、途中から私も聞かせていただいた。
終了後、おひでさんにお声をかけていただいて、うれしいビックリ。
キルト作品、軽やかに会場いっぱいに展示された布、大判のショール・スカーフなどが魅力一杯で、
バッグも楽しく、見るだけのはずが、素敵な布に心惹かれて、何かは連れ帰りたいと方向転換。(汗)
ブラウスやショールは、持っているのを処分しないといけない状態なので、見るだけ。
帯は懐が許さないし、とても気に入った帯は幸い売約済みでホッ。(爆)
結局、夏によさそうな竹染めの絞り帯揚げをいただいた。
おひでさんをお誘いしてお話を伺いたいと思ったけれど、お茶とお茶請けは会場でいただいたし、
ご家族のある方をあの時間に誘うのは反則かしらと、逡巡しながら自粛。
*****
日本橋まで戻って、私はひとり(笑)高島屋の特別食堂で、夕食。
ここでは初めて(多分)の帝国ホテルの料理にした。
と言っても、洋食を詰め合わせた松花堂弁当のようなお弁当。 これが当たりで、ニコニコ。
これで、もう少し安いといいのだけれど、それは無理な望みかしらね〜
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着物: 江戸小紋。 百選柄。 黒地。
帯: 袋帯。 「蔦葉霞」 灰みの赤藤色。 蔦葉柄。
急に出かけることにしたので、着物ハンガーに吊るしていたのを、そのまま着用。
着物と帯だけでなく、小物まで昨日と同じ。 |
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2009.11.20 [金] 能楽、とやま料理 |
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国立能楽堂の定例公演を観に行った。 今日は、夜の公演。
時間的に仕事帰りの人も多いだろうに、その割には着物の方が結構いらした。
番組は、狂言・和泉流「鐘の音」と能・観世流「紅葉狩−鬼揃」。
狂言の「鐘の音」は、シテの太郎冠者の演ずる鐘の音の違いが楽しい。
冒頭の金の値と鐘の音の思い違いが狂言らしく、そこからもう客席にくすくす笑いが起きる。
鐘の音の演じ分けがいつも見事で楽しく、それだけに、
今までは何となく鐘の音の演じ分けを楽しんでお終いみたいな印象だったが、
今回はその後の、怒った主人の機嫌取りのために太郎冠者が謡い舞う姿まで、楽しく観られた。
そして楽しみにしていたお能「紅葉狩−鬼揃」。
能の「紅葉狩」をもとに歌舞伎舞踊の「紅葉狩」が創られたというし、
今回は歌舞伎の「鬼揃紅葉狩」に続いて、お能も鬼揃えで観られるので期待していた。
こんな華やかなお能を観たのは初めて!
それに、歌舞伎との類似・相違もいろいろあって、それも楽しんだ。
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終演後は友人とまた「五万石」で、とやま料理。
私はまだアルコール禁止なので、友の飲むのを横目にお茶で食事。
大して飲めないくせに飲んではいけないとなると、ちょっと寂しい。(笑)
揚げ物もまだダメと言われているが、ミニ会席には入ってないので、またまたいつものこれ。
向こう付けが久しぶりの蕪寿司で、冬を感じる。
他の料理も前回とは大分変わって冬らしくなっていた。
今日のお能の話、歌舞伎の話、オペラの話、そして着物の話..相変わらず話題はたくさん。
友人には先日の「ヴォツェック」はダメだったようで、中途半端で楽しめなかったとか..
私は結構楽しめたので、やはり人によって印象は違うわねぇ〜と思う。
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着物: 江戸小紋。 六谷紀久男(梅軒)氏の型で井関義治氏が染めた百選柄。 黒地。
帯: 袋帯。 「蔦葉霞」 灰みの赤藤色。 蔦葉柄。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色。 片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐鼻緒。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
帯は、今の季節向きなのに締めていなかったので、慌てて引っ張り出した。(笑)
着物は帯に合わせてやわらかものにしようと、少し地味な組合わせだけれど、大好きな江戸小紋。
やわらかものでも割に気楽に着られるし、重宝している。 |
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2009.11.19 [木] ヌーボー、花形歌舞伎(夜の部、新橋演舞場) |
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ボージョレヌーボー解禁日。
ヌーボーはワインとして特においしいとも思わないけれど、まあ、年に1度のお祭りだし、
ここ何年かは横着して1本だけネットで購入していて、今年もちょっと贅沢なのが届いた。
でも、アルコールはまだ厳禁なので暫くお預け。(涙)
今度の週末もまだ飲めないし、飲める頃にはヌーボーの気分じゃなくなりそうな..
そうは言っても、今年も近年にないいいできだというし、やっぱりちょっと楽しみ♪
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花形歌舞伎の昼の部を一昨日に観たばかりの新橋演舞場に、今日は夜の部を観に行った。
夜も昼同様に通し狂言と舞踊で、「三人吉三巴白浪」と、「鬼揃紅葉狩」。
「三人吉三巴白浪」は、序幕「大川端庚申塚」、二幕目「割下水伝吉内」「本所お竹蔵」、
そして食事休憩後に、三幕目「巣鴨吉祥院本堂」「裏手墓地」「元の本堂」、大詰「本郷火の見櫓」。
お嬢吉三が菊之助、和尚吉三が松緑、お坊吉三が愛之助。
それに、伝吉が歌六で、十三郎とおとせが松也と梅枝。 あと、亀寿、種太郎など。
花形歌舞伎らしく、歌六以外は概ね若々しく、若い世代が伸びているのを実感。
そして、教わるのだからある程度は当然だろうが、親や伯父・叔父などに似ている人が多く、
愛之助などは台詞回しや声の出し方まで仁左衛門写しが如実。
教えた人が眼に浮かぶみたいなのが、いいような、でもちょっとと、少し複雑な気分もある。
今回の「鬼揃紅葉狩」は、猿之助の演出で、亀治郎が更科の前実は戸隠山の鬼女。
それに、松緑の平惟茂、菊之助の八百媛(山神でなく、八幡の神女)。
惟茂の従者が亀寿と種太郎、更科の前の侍女実は鬼女が吉弥、松也、梅枝、巳之助、右近、隼人。
本当にしょっちゅう上演される「紅葉狩」でも、この鬼揃は結構珍しい!
玉三郎のは、玉三郎独特の踊りの世界で、他の公演とは違うし..
それに、山神でなく神女が登場するのも滅多に無い! 鬼揃の時だけ?
大分前に見たことがあったような気もするけれど、初めてのような気もする。(笑)
亀治郎が流石に上手く、吉弥以外は若手の勢揃いだが、なかなか楽しかった。
それにしても、ここでも亀治郎が伯父の猿之助に凄く似ていると思う場面もあって、
歌舞伎の継承について、いろいろ思うことの多い公演だった。
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着物: 小紋(シルクウール)。 紺系。 山岳柄?(流水・森など)。 (お初)
帯: 八寸名古屋帯。 胡粉色?地。 木立柄。 木々は紅葉したような紅・黄色など。
帯締め: 黄土色。 片方が2本に分かれ薄緑入り。
帯揚げ: 黄土色。 薄緑入り。
履物: 変わり右近下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒(茶系)。
コート: 雨コート(シルック)。 薄灰色地。 濃淡の墨色の変わり縞。 (お初)
また雨で寒い日。 正絹の着物は着る気にならずシルックも気分でないと思っているうちに、
着てないシルクウールがあるのを幸い思い出して、急いでしつけ糸を取った。
ウールで単衣仕立てだから、しつけが少なくて取るのが楽。(笑)
帯はまた一昨日と同じ木立柄。 同じ劇場なのに気がついたけれど、まあいいかと..(爆)
雨コートは、酷い雨の日用に作ったものの、今までどうも着る気にならなかったのだけれど、
ウールの着物に正絹のコートもどうかと、このシルックの雨コートをおろした。
廊下でお会いした私より年長の同じ階の方に、素敵ね!粋だわ!!と言っていただいて、ニコッ! |
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2009.11.18 [水] オペラ(ヴォツェック) |
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20世紀オペラの最高傑作というベルクのオペラ「ヴォツェック」公演初日。
新国立劇場とドイツ・バイエルン州立歌劇場との共同制作という舞台を観に夕方から出かけた。
何とも表現し難い演出で、でも不思議に印象的!
今までにCDでさえ聞いたことの無いオペラで、アリアもないし、音楽に疎い私には、
オーケストラの演奏と歌手の声を聞きながら、演劇を観たような印象。
現代劇風とでもいうか少し風変わりな演出の舞台を観た感じで、オペラという印象は少なかった。
でも、嫌いじゃないというより、むしろ結構おもしろかったような..
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着物: 紬訪問着(大島紬)。 古代染色純泥染。 黒地。 箔散らしの柄。
帯: 袋帯。 「菊花良園」 青灰色地。 黄・白・紫の菊・桐・垣の柄。
帯締め: 唐組紐「波の緒」。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明)
帯揚げ: 緑みの灰色。 雪輪に模様入り。
履物: 銀色の台。 藤・金・白の五嶋紐鼻緒。
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めのいわゆる銀無地。 (お初)
帯が秋のイメージなのに先月1度締めただけなので、もう1度くらいは締めたいと、
帯を決めたものの、着物はやわらかものを着る気分でなく、紬訪問着を合わせた。
コートは山岡古都氏の銀無地着尺から仕立ててもらったものだが、身丈が長すぎた。(涙)
これならむしろ対丈にすればよかったという長さに、着た自分が一番びっくりしてしまった。(汗)
自分で頼んだ長さなんだけれど.. 紬より垂れるから.. 反省事項。 |
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2009.11.17 [火] 花形歌舞伎(昼の部、新橋演舞場) |
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10日ぶりの観劇で、若手の花形歌舞伎の昼の部を見に新橋演舞場に出かけた。
昼は、通し狂言「盟三五大切」と、四変化「弥生の花浅草祭」。
「盟三五大切」は、観に行かなくてもいいかと思ったくらい好きでない話だけれど、
配役がよかったのか、悪くない。 やっぱり観ておいてよかった!と思った。
序幕「佃沖新地鼻」「深川大和町」、二幕目「二軒茶屋」「五人切」、
昼食休憩を挟んで、大詰「四谷鬼横町」「愛染院門前」。
ただ、大詰の間中と言っていいくらい長い間、後の列の方が大きな鼾をかいていたのが迷惑。
客席は暗くて寝易い環境だし(爆)、私も居眠りしたりするけれど、音付きはねー..
染五郎、亀治郎、菊之助に、愛之助。
重石に(笑)、家橘、竹三郎。 あと、亀蔵、亀寿、それに、松也、梅枝などの若手も。
「浅草祭」は、松緑と愛之助の2人の舞踊。
四変化は、「神功皇后と武内宿禰」、「三社祭」、「通人・野暮大尽」、「石橋」。
先週見た方が、三社祭は2人の踊りが合わない感じで、石橋の愛之助の毛振りがイマイチと
書いていらしたので、更に1週間余経ったのでどうなったかと注目していた。
本舞台で半月以上踊っていれば流石に合ってくるのか、単に私に踊りが分からないだけか(笑)、
三社祭では気にならなかったけれど、愛之助の毛振りは確かに上手くない。
2人並んで振っていると、松緑の方がはっきり上手くて、引き立て役の感もある。
振ればいいというものではないが、でも頑張っていて、拍手は多いし、それなりに楽しめた。
それに、大御所のもっと酷いのを見たこともあるし..(爆)
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確か今日までだったと、また松屋の『美しき「古布の華やぎ」展』@銀座に寄った。
渡辺八重子氏の展示作品はやっぱり愛らしく、先日見たときと同じ燕と鴨などが魅力的。
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着物: 小紋(シルック)。 白地に灰色の矢鱈縞。 大島紬風(呉服屋の説明)。 (お初)
帯: 八寸名古屋帯。 胡粉色?地。 木立柄。 木々は紅葉したような紅・黄色など。
帯締め: 五嶋紐。 深緑色。 裏と両端は灰色。
帯揚げ: 鶯茶? と焦げ茶。
履物: 伊と忠の雨下駄。 黒塗り。 白鼻緒、藤色爪皮。
コート: 塵除け。 西陣お召し、吉野格子。 緑・薄茶色。 (お初)
朝から雨が降り出して1日中降るそうだが、10日ぶりの観劇なので、着物を着た。
ただ濡れてもいいように、春に着損なった雨仕様の東レシルックの小紋にした。
着物もコートも長襦袢もお初だったので、しつけ糸を取るのが面倒。(笑)
しかも、白地の着物のしつけ糸が、短い糸を使ったようで、取り終ったと思ってもまだあって..
久しぶりの着物だし涼しいと言うか寒いくらいだったので、暑い時期に着ていたものは止めて、
裾除けを一衣舎の絹と竹のものから正絹に、長襦袢も単衣から袖無双に、衣替え。(爆)
長襦袢は鼠色の地に木の枝と洞に止まった梟の柄。
柄が気に入って買ったものの放置していたが、先日ご紹介で仕立てていただいて、
早く着たいと思っていたので今秋の袖無双着初めに早速着用した。
(こゆきさん、ご紹介・お手配をありがとうございました。)
コートにした着尺を買った店に見てもらいに寄ったら、運良く担当者がいて、
やっぱりいいですね〜とニコニコ。
先日頼んだ紬の長襦袢のお仕立てがまだ上がって来ないのでもう少し待ってくださいとのこと。
長襦袢で思い出して、つい着ていた梟柄の長襦袢を振りから見せたら、評判よくて、私もニコッ。 |
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2009.11.16 [月] 人形劇@児童館、洛趣展 |
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趣味の朗読サークルのボランティア活動として、また児童館で人形劇をした。
9月に幼児対象にやった児童館で、同じ人形劇を今度は学童対象に実施。
1時間前に集合して、皆で道具を児童館に持ち込んでセッティングと準備練習。
他のサークルの方の大型絵本を使っての朗読の後で、私たちの人形劇。
少しのハプニングはあっても、恙無く終了。
10月の末にも他の児童館で学童対象にやったのだけれど、
その日は既に予定があって私は参加せず、他の方が替わってくださったので、
この劇では、もうお役ご免と思っていたら、今回はまた私にお鉢が回って来ての出演。
対象が学童なので、学校が終って放課後の学童保育の時間だから、夕方近い。
で、その前に先日行き損なった三越の京名物洛趣展に行って、いつもの長久堂で和菓子を購入。
食事制限がまだ続いていてあと2〜3日は食べないからと、日持ちのよい干菓子などを選んだ。
いただいたお茶席券で、一保堂のお茶席に入り、お薄をいただきながら休憩。
お菓子は鶴屋吉信の錦秋。 柔らかいし食べても平気だろうと、お菓子もおいしくペロリ。
行ったのがお手前が始まる直前で後方の席だったので、お手前は殆ど見えず、ちょっと残念。
みすや忠兵衛で待ち針などを購入し、会場内をぐるっと一回り見てから児童館へ。
あとで、食べ物は長久堂にしか行かず、他は全く見なかったことに気付いた。
食べ物は食べられない・買えないとなると、見もしないのかと自分でも驚いてしまった。(笑) |
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2009.11.15 [日] 食べられることの喜び |
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お腹が空いて起き出して、まずはプリンを食べて一息。
流動食期間は終わり、今日からは刺激のない柔らかいものなら食べてもよいので、
朝からうどんを少し柔らかめに茹でて、汲み豆腐と一緒にブランチ。
食事の大切さ、食べられることのありがたさを実感。
食事を時々おろそかにしていたことを反省した。
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PCがフリーズしてしまい、立ち上がるもののどれも開かない。
で、息子にSOSして来てもらった。
今日は富士急ハイランドだかに行く予定が変更になって都内での飲み会とかで、
その前に寄ってくれた。 来てもらえてよかったわ〜
昨晩やって来た時は空腹で力も出ず寝てしまっていて相手もしなかったので、
今日は紅茶を入れ、まだあったババグーリのクッキーといただきもののラスクをサービス。
無論、私はまだ食べられないけれど..
息子がPCの状況を私に確認しながら首をかしげていたが、そのうちに反応し始め、
普通に動き出した。 どうも、マウスの調子が悪かったらしい。
何はともあれ助かった。 ありがとう。 |
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2009.11.14 [土] 空腹が辛い |
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昨日、内視鏡検査でポリープ除去をしたため、
食事制限で殆ど何も食べてはいけないので、今日の昼には、ほぼ飢餓状態。(涙)
大体、昨日の内視鏡の検査のため、一昨日の夕食は7時過ぎには済ませ、あとは水分だけで、
昨朝から胃腸の物をすっかり出してしまいお腹には何も入っていない状態だから、
引き続いての食事制限はキツイ。
検査が終ったら食事を取れると、何処で食べようかとそれを楽しみに病院に行ったのに、(笑)
昨年と違い今回はポリープを除去したため、2日間は流動食のみとの食事制限。
真っ直ぐ帰宅して安静にと言われ、「洛趣展」@日本橋三越にも寄り道せずに帰って来て、
昨日から、水とお茶のほかは、豆腐とプリンと、具なしの味噌汁だけ。 お腹が空いたわぁ〜
旅行や運動や宴会はダメ、アルコールや刺激物は取ってはいけないとは聞いていたけれど、
2日間の流動食って、聞いていなかった。 つらい..
2日間も流動食なら、当然その後も食事は軟食から徐々に普通食にというわけで、
5日目までの軟食の後、普通食になっても10日目までは消化の悪い食事は控えるようにとのこと。
この週末は外食の心積もりをしていて、土曜日にはあそこ、日曜日にはここと思っていたのに、
食べに行くどころの話ではない。 次の週末もまだダメなんて..
それに、香辛料、アルコールや炭酸飲料などは10日ぐらいなしでも何でもないけれど、
コーヒーが10日間も飲めないのが、空腹とあわせて、堪らなく辛い。
体調が悪くて食べられない時や食欲がなくて食べないことはあるが、
元気でお腹が空いているのに食べることができないのは、本当に辛いと実感。
飢餓状態の地域の方、食事制限のある方の辛さが、
比較にはならないだろうが、身をもって少しは分かった気がする。
その意味では、こういう半飢餓状態もいい経験なのかもしれないけれど..
昨年より今回の方が、内視鏡の通る時が辛くて、2度ほどはしばし息ができないほどだったが、
小さなポリープをつまんで取るところも、もう少し大きなポリープの除去とその後の処置も、
医師が見る画面で私も見られたので、検査と処置自体は納得だったけれど、
思いがけない10日間もの食事制限に少し凹んでしまい、食いしん坊な自分を再認識。(爆) |
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2009.11.12 [木] 母の片付け続編、日本の繭展など |
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母の荷物の片付けの続きをするために、また母の家に出かけた。
今日は姉が買って来てくれた和食弁当で腹ごしらえをしてから開始。
幸い朝には雨が上がったので、衣服の整理の続きで、使い勝手をよくすることが中心。
姉と2人で箪笥の引出しから衣服を出して、母の使い易いように中身を入れ直した。
使うもの・使わないだろうが取っておくものを分けて、着そうなものは出し易い引出しに、
着ることはないだろうという物は上と下の出し難い引出しへと、それぞれ仕分けした。
洋服箪笥も、ストッパーを再度説明し、自分で出し入れできるよう確認してもらった。
これで少しは衣服の出し入れが楽になるといいのだけれど、
90歳を過ぎてから急激に老化が進んだ母に説明しながら、心許なさが募った。
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帰りは有楽町に出て、今年も行かれないかと思っていた「 日本の繭」展に寄ることができた。
空いていたので、いろいろな帯・着物をじっくり拝見。
特に3本の帯が気に入って、しげしげと繰り返し見ては、いいわねぇ〜と思う。
中でも独特の吉野間道が正に私のツボで、ど真ん中にストライク!
いいな〜いいな〜 欲しいな〜 でも、買えないのよね〜 と眺め続けてしまった。(笑)
ついでに気になっていた『美しき「古布の華やぎ」展』@銀座松屋にも寄った。
古布をつかった伝統的な細工物の制作と伝承に努めているという渡辺八重子氏の作品が
とても素敵で、売り物なら欲しい!と思ったものもあったけれど、展示のみの非売品。
花、小鳥、小動物等々..こういうものを拝見すると自分でもチクチクしたくなるけれど..
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銀座に出たのでもう1件の用事も済ませてから、日本橋に。
高島屋の特別食堂で、野田岩のうな重の夕食。
明日の検査のため、注意書き通り8時までに食事を済ませたのはよかったけれど、
消化のよいものを取るように言われていたことを思い出して、ちょっと慌てたが、遅いのよね〜
今更心配しても仕方ない。まあ、消化してくれることを願っていましょう。 |
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2009.11.11 [水] 11月11日11時11分 |
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ラジオで1が8つ並ぶと聞いていて、ちょっとワクワクしたものの、特に何にも変わることなく(笑)、
十一、十一で、鮭の日だとか言うけれど、鮭も食べずに、過ぎてしまった。(爆)
鉄男・鉄子には、数字並びの切符を購入して大事にしている方もあるとかで、
平成11年11月11日11時11分の切符が宝物だと言っていた。
平成22年には、22年2月22日22時22分22秒が狙われているそうで、ちょっと楽しい。
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フーさんご紹介の「西陣織を愛する人々とその作品展 —新高機組の会— 日本の繭」が
今日から始まったのに、今日は一日天気が悪そうで出かける気力が出ない。
去年行き損なってしまったので、今年こそと楽しみにしていたのだけれど、
明日・明後日は用事があるし、残念ながら今年も指くわえ組になりそう。(涙)
明後日の用事が済んでからでも間に合うといいのだけれど、
最終日は終了時間が早いから.. 無理でしょうねぇ.. |
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2009.11.10 [火] 盛り沢山、でもゆったりした気分の日 |
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午前中は、またチケットを取ったり、荷物が届くのを待ったり、振込みに行ったり、
その間にも洗濯をしたり、近くに買物に行ったり..
することがたくさんあって、バタバタしているうちに過ぎた。
昼からは、午後イチの予約の診察に出かけた。と言っても検査日を決めて必要薬をもらうだけ。
20分くらいで終了してからは、俄然ゆったりと時間が流れ出した。
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銀座まで1キロ余をゆっくり歩いて、「空也」に行って予約しておいた最中を受け取る。
それから、清月堂画廊の「手つむぎ・手織り展」に伺った。
龍田屋さんの、本結城から創作結城まで、結城紬がたくさんあって、眼福!なひととき。
昨年同様、今年も素敵な反物があちらにもこちらにも.. 拝見しているだけで幸せな気持!!
でも、見せていただいただけ。(笑)
藤貫さんともお話できて、特に気にいった反物を、ご説明いただきながら拝見していると、
舞台から飛び降りてしまいそうな気分にも..(汗)
懐が今のような、どうにもならない状態でなければ、我慢できなかったかもしれないけれど(大汗)、
無理に無理を重ねてしまったので、今回は辛うじて持ち堪えた。(爆)
大島紬好きの私が最近は結城紬の別のよさ・魅力に目覚めてしまったようで、
危険極まりない!(大爆) 結城貯金が必要かも..
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心の保養の次は、身体と顔のメンテ。 すっかりご無沙汰してしまい殆ど1年ぶり。
まずは、全身マッサージ。 かかとの角質除去もしてもらおうとフットケアーを追加。
太め安定状態で気になるウエストのスリムスージングのあとは、カプセルで汗をかく。
次いで、顔のマッサージ等も、たっぷりしていただいた。
追加サービスをお願いしたこともあって、2時間余の予定が結局3時間のメンテになった。
寝不足の頭・身体で、ウトウト・トロトロしながら施術してもらい、とっても幸せ気分。(笑)
ニコニコしながら、また日本橋まで歩いて用事を済ませてから、次の楽しみに移動。
*****
門仲の「パッソアパッソ」でイタリア料理をいただいた。 暫く伺えなくて、ここも久しぶり。
まずは、但馬牛のたるたる。 叩いた但馬牛の柔かさ! ピクルス等が味に変化を添える。
次は斜里の鮭児のソテー。 素材を活かした一見単純なソテーが美味しい!!
野菜もたっぷりで、鮭児(まだ若い脂の乗った鮭)を活かしたサラダ風?
そして、きのこのスープ。 見るからに贅沢なスープを、ニコニコといただいた。
国産松茸や輸入ボルチーニも含む数種類のきのこを中心にしたスープの香りと味!
メインは、宮城の黒豚のソテー。 グリルした淡路島?の玉葱添え。 調和!
まだ食べられるならと、極めつけは白トリュフのパスタ。
お米のような細かいパスタにタップリのトリュフを載せて..美味し〜い! 凄〜い!
デザートは、杏とマスカルポーネのケーキに、杏のアイス。
好きなだけどうぞと言われた杏のシロップ漬けは流石にもう入らないので、次回の楽しみに回す。
ワインも飲んだし、かかとのケアーの後で靴の中で足が滑る感じもあり、
歩いて帰るのは止めて、電車に乗って帰宅。
目を楽しませ、身体をリラックスさせ、お腹も満足させ、ゆったり幸せな時間が過ぎた。 |
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2009.11.9 [月] 朗読、ババグーリ |
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午前中は、昨日取り損なった2つの公演チケット確保に再度挑戦。
昨日は一番取りたかったチケットは取れたけれど、次の2公演はもう売り切れだった。
今日は両方とも無事に取れてホッとしたけれど、今度は逆に、
取れなかった場合を考えて昨日取った他の公演のチケットが..余分?みたい。
来月は予定を少し減らすつもりが..減らないじゃないの..<自分に
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午後は朗読サークル活動。
先月は2回とも休んでしまったので、家でざっと読んだりして、少し気を入れて出かけた。(笑)
昨日はベランダにしか出ず、殆ど歩いていないので、その分も動こうと、
3キロくらいの距離を往復歩いて、少し運動した気分。(爆)
夏にやった人形劇を、来週の児童館で学童対象に、そして来月の演芸会でも、するそうで、
私も再度の出番。12月はパスしたかったけれど、そうも言っていられず出演することになった。
一部の出演者を交替したりして、2度練習。 夏からの出演者にはやはり慣れがあってスムース。
でも、もう忘れてしまったところもあって、記憶の衰退が悲しい。(汗)
ついで、来秋の発表会でする予定の題材の続きを、皆で順番に朗読。
先生の指摘と、指摘で読み直す方の読みの変化が、とても勉強になる。
指導は時に厳しいと思うこともあるが、とても分かり易い。
私は順番が最後の方だったので、もう読み直しが無かったのが、少し残念。
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往きに途中の「こうかいぼう」に寄って、ラーメンで昼食。
例によって少し待ったけれど思ったほどでなく、サークル開始まで時間がある。
で、ヨーガンレールの「ババグーリ」にも寄ったら、今日で終了のイベント中。
主展示の作品ではないが、水牛の角のフォークが好み!
もう要らないでしょ!とは思いながらも、2本購入。
それに、ここに来る度につい買ってしまうお菓子(大爆)も選ぶ。
月曜日なのでマフィンはなく、フィグナッツケーキとクッキーをちょこちょこっと.. |
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2009.11.8 [日] 10月の着物着用録 |
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先月で懲りたので、今回は早めに(って、もう早くない?)10月の着物着用備忘録をまとめた。
1日 紬訪問着(塩沢紬、黒地、垣の草花模様) 袋帯(組紐、白ほか多色)
7日 泥大島紬(黒・藍の絣、赤い絣の花) 袋帯(薄白鼠色、白茶の唐花模様)
10日 泥大島紬(細かめの総柄、茶泥) 八寸帯(南風原ロートン花織、藍・白)
15日 白大島紬 染名古屋帯(黒地、「六瓢」)
16日 着物・帯とも同上
20日 小紋(シルクウール、萩柄、ベージュ) 名古屋帯(鼠色地)
27日 訪問着(古都染人、青灰・黒の縞、花模様) 八寸帯(爪綴れ、金彩、雲取四季牡丹)
29日 色大島紬(五倍子染、市松) 名古屋帯(黒地、「ハーメルンの笛吹き」)
31日 訪問着(江戸小紋千柄切嵌め、甘茶色)袋帯(青灰色地、「菊花良園」)
10月の着物着用は9回。 袷。
外出を中止したり着物を止めて洋服にしたりも多かったが、その割りには、よく着られたと思う。
それだけ遊び歩いているのかと思うと、我ながら呆れもするが..(汗)
月初めに急に涼しくなったので、暦通りに袷を着て、
途中の暑かった日にシルクウール(当然ながら単衣)を着た以外は、袷で通した。
1日に塩沢紬、下旬に訪問着を2枚、あとシルクウール1枚で、他は大島紬4枚の、計8枚。
大島紬のうち白大島紬は帯も一緒に2日続けての着用。
好きな大島紬が気持ちよい季節なので、11月も寒くなるまでは10月に着なかったものも含め、
大島紬を数多く着ることになると思う。
訪問着を、月初めの塩沢紬と、古都染人のと江戸小紋のと、計3枚着たのが珍しい。
これからも紬だけでなく、やわらか物をもう少し頻繁に着たいと思っているけれど..
帯は、袋帯3本に、名古屋帯5本(九寸3本、八寸2本)で、計8本。
去年までは袋帯を締めることが多かったのに、今年になってからは名古屋帯を多く締めている。
涼しさを求めての名古屋帯の購入も多く、洒落袋より名古屋帯に移りつつあるみたい。
袋帯は、組紐帯と唐花模様と菊花園模様で、締め易さで選んだのと季節で選んだものとがある。
九寸名古屋帯は、あっさり普段用の1本の他は、織の「ハーメルンの笛吹き」と
染帯の「六瓢」を2回で、柄行きを楽しんで締めている。
八寸帯は、南風原ロートン花織と爪綴れ。 どちらも締め易く、胴回りが楽で、とてもうれしい。 |
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2009.11.7 [土] 顔見世大歌舞伎@歌舞伎座 |
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11月恒例の歌舞伎座の顔見世興行は、現歌舞伎座で最後の顔見世になるためか、
文字通りほんの顔見世程度にしか出ない役者もいる贅沢な顔ぶれでの、
「仮名手本忠臣蔵」の通し上演。
昼の部が「大序」「進物場」「松の間刃傷」「判官切腹」「城明渡し」「落人」で、
夜の部が「鉄砲渡し・二つ玉」「勘平切腹」「一力茶屋」そして「討入り」。
こういう通し狂言だと、やっぱり続けて一気に観たい!
で、久しぶりに、昼・夜の通し観劇に挑戦。(笑)
役者がそれぞれのはまり役をしていて、顔見世らしく見応えのあるいい忠臣蔵だった。
久しぶりに通しで観たので流石に疲れたけれど、やっぱりこの見方が正解に思える。
富十郎の高師直、菊五郎の早野勘平、勘三郎の塩冶判官に、魁春の顔世御前。
由良之助は、四段目の「判官切腹」「城明渡し」は幸四郎で、
七段目の「一力茶屋」と十一段目の「討入り」が仁左衛門。
お軽は、道行(「落人」)と五・六段目の「鉄砲渡し・二つ玉」・「勘平切腹」つまり
腰元・女房の時が時蔵で、七段目の「一力茶屋」の遊女は福助。
前半で由良之助をやった幸四郎が、七段目では寺岡平右衛門で、ここでの由良之助は仁左衛門。
この幸四郎の平右衛門が予想外にいいのも楽しい。
あと、梅玉が大序と三段目の「松の間刃傷」で桃井若狭之助、五段目の「二つ玉」で斧定九郎、
十一段目の「引き揚げ」で服部逸郎と、全く違う印象の役をやっているのも面白い。
しかも、どれもあくまで梅玉らしく..(笑)
あと、芝翫、左團次、段四郎、東蔵、歌昇、錦之助、團蔵など。
楽しい観劇だったものの、ただ気になったのが、携帯電話の呼び出し音!
昼の部も、夜の部でも、1回ずつ音が響いて..
注意喚起に場内放送のほか係員が通路を回っているのに、うっかりさんが多いらしい。
歌舞伎だからそれほどは気にならないけれど、当人も慌てるでしょうに..
特に歌舞伎座さよなら公演になってから、音だけでなく座り方・見方も含め、
観客のマナーの悪さが度々話題になるのは考えもの。
芝居見物は所詮遊びなのだから、自分だけでなく他の人とも一緒に、楽しみたいものだと思う。
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着物: 色大島紬。 東郷織物の五倍子染。 市松模様。
帯: 染名古屋帯。 「伊勢型染」。 黒・薄茶色。 (お初)
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。
帯揚げ: 焦げ茶と鶯茶? (お初)
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。
帯揚げは秋らしい色合いなので、この時期向きだとうれしくなって使ったが、
中央の鶯茶のような部分しか見えないので、広げた時と印象が随分違う。
単色でないものは、色の出方が買うときに思ったのと違うことが少なくない。(汗)
どうも私は結構抜けていて、色の出方を確認して選ばなくてはと、遅いけれど今更ながら再認識。 |
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2009.11.5 [木] 演劇(ヘンリー六世 第一部 百年戦争) |
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三部作の「ヘンリー六世」は、通しだとシェイクスピア劇の中でも抜群に長くなるので、
三部一挙上演は世界的にも少ないそうで、日本でも久しぶりとのこと。
殆どの日は日替りでどれか1部だけを上演するが、公演期間中に3部連続上演が4回ある。
全部観なくてどれか1部だけでもいいのだけれど、一挙上演は20数年ぶりの2回目というのでは、
私には最初で最後の機会かもしれないし、観るなら全部観たい。
上演時間が長いと言っても、歌舞伎座の昼・夜通しと同じようなものだし、
どうせ全部観るなら、腰痛が心配だけれど、通して観たいと思って、
発表されて直ぐの機会に、通し上演日のチケットを取っていた。
が、当初の思惑と変わって、今日は第一部の「百年戦争」だけ。
実は、手違いで母が今日のチケットを受け取ってしまったと途惑っていた。
年齢的に1人での夜の外出には心配もあるので、私の第一部のチケットと取り換えることにした。
私が取ったのは通しだから第一部は11:00開演で、母の外出・観劇に丁度いい時間。
私には今日のイメージを第二部・第三部の観劇日まで保っていられるかどうか不安があるけれど、
母の夜の外出への不安よりはマシだし(爆)、何より、母が喜んでくれたのでよかった。
第一部「百年戦争」は、新国立・中劇場の前方の座席を大幅に取り除いて舞台にしていて、
奥行きの広さが目立つ舞台が迫ってくるような装置。
って、舞台は第一部から第三部まで変わるはずは無く、同じだろうが..
舞台転換、大道具の使い方など、なかなか楽しい。
個々にはいろいろな印象があったけれど、総じて楽しく観られて、今から次の部が待ち遠しい。
家から遠い劇場なのに、今日は気付いたのが遅く、開演時間のなんと1時間前!
当然、着物を着るなど無理。 (用意してあったのに..・涙)
通路際の席だから遅れても入れていただこうと大急ぎで用意して飛び出したが、
夕方のラッシュ時で電車の便もよく、開演前には無事到着。
他の方にご迷惑をかけずに済んだし、楽しく観劇できたので、OK。 |
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2009.11.4 [水] 能楽鑑賞@国立能楽堂、記念特別展@山種美術館 |
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昼過ぎから今月1回目の国立能楽堂の定例公演。
番組は、狂言・大蔵流「泣尼」と能・宝生流「遊行柳−朽木留」。
能楽師のご逝去で、お能のシテが変更になるのは知っていたが、
狂言のシテもご病気代演で、お能でも他にも病気の方がいらして、健康を意識した日だった。
狂言「泣尼」のシテの代演は、山本東次郎さん。
先月末の「魚説法」同様に、シテが説法に自信の無いご住持なので、既視感があるような..(笑)
でも、筋は全く別で、説法に感じ入って泣く役として同道した尼が居眠りしていて泣かず、
シテの住持が起こそうと説法の中でいろいろ苦心するのがおかしい。
アドの尼が居眠りしながら横になって寝てしまうまでの動きが見事で、
こんな説法では頼んだ施主が気の毒だが、その後の展開も含め、なんとも狂言らしくて楽しい。
能「遊行柳−朽木留」は、近藤乾之助氏がシテ。
友人は、シテが柳の精そのものの雰囲気で、とてもよかったと言っていたが、
残念ながら私には、そのよさが十分にはわからない。 まだまだ道は長いわねぇ〜
面は、前が三光尉、後が舞尉。 だったと思うけれど、独特のいい面だった。
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終演後は、招待券をいただいた山種美術館の「速水御舟−日本画への挑戦−」に回った。
広尾に移った新美術館開館記念特別展で、開館時間を通常より延長して開催していて、
夕方からでも、十分に間に合うのがうれしかった。
前より展示スペースが大幅に広くなったそうだが、それでもやはりこぢんまりしているが、
館内で歩いただけでなく、駅から少し離れているので、いい運動にもなったみたい。
絵で目の保養、歩いて足を鍛えて(オーバー・笑)と、芸術の秋は運動の秋にもなった。
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着物: 小紋? 墨流し染。 灰藤色に薄墨色・薄茶色等。 (お初)
帯: 袋帯。 ひなやの組帯。 薄灰緑色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 灰緑色。 雪輪に模様入り。
履物: 銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
昨日の訪問着の方々に刺激されたようで、やわらかものを下ろした。
墨流し染で、遠目には無地感覚かしら?
今夏、目玉品に私が好きそうなのがあると担当者から連絡があって強く勧められたもの。
着るのは殆ど紬ばかりなので迷いながらも、色目も雰囲気も確かに好みで、
しかも持っているのより気楽に着られそうで、何より安かったし、つい買ってしまった着物。
着ようかと出したらズシリと重くて、昨日の大島紬との違いがあまりに大きくて、
ちょっとカルチャーショック(笑)みたいだったけれど、着てみると、やはりいい。
着ているのを見てもらおうと帰り道に寄ったら、担当者の喜ぶこと、喜ぶこと.. (爆)
他にも用事があったとは言え、わざわざ途中下車してまで見せに行った甲斐があったと、
こちらもうれしくなるほど。 |
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2009.11.3 [火] 歌舞伎@国立劇場 |
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国立劇場の11月歌舞伎公演の初日。
国立劇場の歌舞伎公演の初日に行ったのは久しぶり。
文楽は初日に行くことも多いのに、何故かここの歌舞伎の初日観劇は殆どしたことがなかったが、
休日だったためかロビーが華やかで、初日だといつもこうなら、初日もいいかも..と思った。
出演の役者さんのご贔屓筋か着物の方がとても多くて、
この劇場で、こんなに大勢の着物姿を見たのは初めてかもしれない。
芝居を楽しむだけでなく、目の保養もできて、よかった!
しかも、紬の方も多いけれど、それより目立ったのがやわらか物、それも訪問着をお召しの方。
滅多にやわらか物を着ない私は、訪問着らしい訪問着など、それこそ箪笥で眠らせっぱなし。
でも、時にはベタな訪問着も着ようかしら?と刺激された感じ。(笑)
團十郎の「外郎売」、藤十郎・團十郎の「傾城反魂香−土佐将監閑居の場」、
それに、藤十郎の「大津絵道成寺−坂田藤十郎五変化」。
「外郎売」の言い立て、早口言葉が相変わらず楽しく、團十郎の完全復調の感じがうれしい。
それに、今日の「傾城反魂香」がよくて、近年の「傾城反魂香」で一番好きかもしれない。
團十郎・藤十郎の又平・おとく夫婦は、2人の組合わせがよかったのかしら?
團十郎の又平に実直さを感じ、藤十郎の女房おとくのお喋りがうるさくなくて見事!
寝そびれてボケッとしていたから、いつも気になるところが気にならなかったせいかも..(爆)
「大津絵道成寺」の藤十郎の踊り分けもやっぱり素晴らしい。
今月は、最近の国立劇場の歌舞伎ではトップクラスに好きな舞台だったと、ニコリ。
真っ直ぐ帰って、直ぐにバタン・グー。
夜中にやって来た子供に起こされるまでグッスリ眠ってスッキリ。
山登りが中止になって予定が無くなった子供が4日連続でやって来たのは、
いい若者が、来過ぎよね〜(爆)
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着物: 白大島紬。
帯: 洒落袋帯。 黒地。 「鳥獣戯画」。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫、紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 灰みの赤紫色。 雪輪に模様入り。
履物: 銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。 (久しぶりに袷のコート) |
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2009.10.31 [土] 能狂言鑑賞、天麩羅@みかわ是山居 |
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国立能楽堂の特別公演を観に昼から出かけた。
今月は能楽堂主催公演に全部行ったので、今月4回目の千駄ヶ谷通い。
分からないのに、よく行くわねぇ〜と、自分でも感心するやら呆れるやら。(笑)
番組は、能・宝生流「松尾」、狂言・大蔵流「魚説経」、能・観世流「定家」。
いつもの公演より、お能が1曲多く、どれも初見のものばかりなので、期待していた。
「松尾」は宝生流にだけあるお能だそうで、後シテの「神舞」が印象深い。
狂言の「魚説経」は、歌舞伎でもよくある魚尽くしの台詞ならぬ説法が楽しい。
「定家」は、地謡の存在感に感服しながら、眠気を誘われたりもして..(笑)
ご高齢の能楽師にはシテとして2時間余りを務め上げるのは大変そう。
立ち居がきついようで、特に後場では手足の震えが痛々しくて..
足の震えを抑えながら一生懸命歩いて、橋掛りを戻って行かれる時の歩みの遅さ..
ご苦労様と思いながら、複雑な気分。
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終演後は友人と食事をする心積もりだったが、一昨日のオペラの時には来るとの話だったのに、
急な用事ができたのか体調不調か、いらっしゃらなかった。
で、予定変更して、みかわ是山居で天麩羅をいただいた。
先客がお帰りになるまで、他の方々とご一緒に茶室のある待合で待たせていただいたが、
茶碗も含め置いてあるものが前とは変わっているものも多く、拝見しているのも楽しい。
季節物は、やはり松茸の1本揚げ。
前回初めての、紫蘇に雲丹を挟んだものの評判がよかったそうで、定番に加わった模様。
とても楽しい食感で、美味しいし、また食べられてうれしかった。
2日ほど寝損なったせいか、お酒1合だけでしっかり赤い顔になってしまった。
で、着物だし、それも珍しく紬じゃないし、歩いて帰るのは止めて、電車で帰宅。
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着物: 訪問着。 江戸小紋の千柄切嵌め。 甘茶色。 小紋師の黒岩秀硯氏の染め。
帯: 袋帯(渡文)。 「菊花良園」。 青灰色地に、黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 焦げ茶色。 薄茶色・黄色入り。
帯揚げ: 薄茶色。 貝に花等、いろいろの柄入り。 (お初)
履物: 銀色台。 藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。 (これは流石に今年の着納め)
久しぶりの、やわらか物らしい着物で、切り嵌めで染められた総絵羽柄のおしゃれ訪問着。
錐彫型千柄集というが、実際には750余柄らしい。
肩から裾にかけて柄を少しずつ大きくして組み合わせ、
更に縫い合わせも全て柄が合う様に柄付けされている。
久しぶりに着ながら、やっぱりいいわねぇ〜、好きだわぁ〜と、好みを再認識。
要は江戸小紋の切り嵌めなので、気楽にもっと着たいとあらためて思った。
帯揚げは着物復帰の始めに買ったのに、今まで使っていなかったもの。
小さな染みが1箇所あって、ビックリ.. どうしたことやら.. |
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2009.10.30 [金] |
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2ヵ月経ってないのに髪が伸びて気になっていたので、ヘアカットに行ったら、
美容師さんにも、日が経っていないのに伸びましたね〜と言われた。
寝る子は育つというけれど、今月は体調不調で寝てばかりいたので、髪が伸びたのか?(笑)
髪型は相も変わらずボブで、変化なし。 他のいい髪型、ないかしら?
ほんの少しだけ片付けをしたら、つい読みながらになるので、時間ばかりかかり、
どこをやったの?という感じの、変化の見えない状態。
先が長いわ〜 |
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2009.10.29 [木] オペラ(魔笛) |
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夕方からモーツァルトの「魔笛」を聴きに(観に?)出かけた。
今回は再演で、初演も観ているはずなのに、アレッ、こんなだった?と思う場面があって、
他の公演とごっちゃになっているのかもしれないが、自分の記憶の曖昧さに呆れたりしたが、
総じて歌手の声を楽しめたので、私にとっては、いい公演だった。
特に女性歌手がよかったと思う。
夜の女王はドラマチックさには欠けたように思うけれど、綺麗な声で素敵に転がして、
パミーナもよかったし、3人の侍女も存在感があり、パパゲーナも愛らしかった。
男性歌手では、存在感のある得な役のザラストロも狂言回し(?)のパパゲーノもよかったけれど、
それだけに、モノスタトスは損な役回りで、本当に気の毒な役だといつも思ってしまう。
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着物: 色大島紬。 東郷織物の五倍子染。 灰みの薄茶色。 大きめの市松に抽象柄。
帯: 名古屋帯(きくやオリジナル)。 「ハーメルンの笛吹き」。 黒地のダイヤ柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫、紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 薄灰紫。 白・肌色の大きな四つ葉のクローバー入り。
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
今年100回目の着物着用だった。
新しい着物を下ろせばよかったかしらと思うものの、気付くのが遅すぎ。
でも、好きな着物だったからOKでしょう。 |
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2009.10.28 [水] 相変わらずの沈没状態だけど回復の兆し |
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25日:今月2度目の落語で、「正蔵 正蔵を語る」を聞きに行く予定だったのに、
2日続けて行き損なってしまった。 それに今月は何と4回も.. いくら何でも多過ぎる。(涙)
残念で、勿体無くて、情けなくなってくる。
26日:朗読サークルも欠席。
漸く復調の兆しがあって、眩暈もグッと軽くなってきたけれど、まだ本調子ではない。
冷たい雨の中を出かけるには不安もあり、翌日は母の誕生祝の食事会に出かけたいので、自重。
でも、今月は朗読を2度とも休んでしまった。 マズイわぁ〜
*****
27日:1日早いけれど母の誕生祝で、姉と3人でランチ。
このところ定番になっているホテルの和食店に予約して、会席料理をいただいた。
沈没状態の毎日だったが、どうにか出かけられて、3人で楽しく食事。
先月から母の荷物の片付けに出かけているので、顔は何度も合わせているけれど、
ゆっくり話すのは久しぶり。
会席のデザートのほかに、母に出してくれたデザートの誕生日サービスプレートがうれしい。
でも、デザート2皿は母には多すぎ。(笑)
会席料理のデザートは、自分達の分の他に母の分も姉と私でいただいた。(爆)
姉は、朝、病院に行ってから来たので、今回は洋服。
姉の着物姿が好きなので残念だけれど、聞いていたし、またの機会を楽しみにしましょう。
私は、洋服を選ぶより簡単と着物にしたが、好評。 帯を特に誉められて、ニコリ。
帰りに日本橋に寄って、日本染織文化博覧会の即売展示を覗いた。
それにしても、金曜日から日曜日まで3日間だけやっていた日本染織文化博覧会の展示
「日本染織紀行」を見損なったのはとても残念。
実演も多く日本中の主な染織が見られるので、楽しみに見に来て下さいねと言われていたのに..
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着物: 訪問着。古都染人の「野に咲きあふるる」。 灰青と黒の縞に、灰藤色の花模様。
帯: 爪織り綴れ八寸名古屋帯。 砂子のような金彩。 「雲取四季牡丹」。 (お初)
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。
帯揚げ: 薄肌色? 茶色の松葉柄入り。
履物: 薄金色台。 白・金色の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 焦茶色に、金と漆で金・黒色の模様。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
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28日:疲れ休めで心積もりの外出は止めて、結局休養日になってしまった。
でも、今回の体調不調は長かったけれど、明らかに復調の感じがあるので、
明日からは体調と相談しながら頑張って、また楽しく暮らしたい。(笑)
どうも季節の変わり目を乗り越えるのが難しいらしく、特に秋口から冬は関門みたい。
気候のよい10月はいいかと思っていたのに、今年は変な天候だったから..
体調のよい日もあるのだから、めげずに体調と折り合いながら暮らしていきましょう。 |
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2009.10.24 [土] 残念無念! |
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何年もチケットを取れずに涙を呑んでいた公演のチケットが漸く取れたのに、
それも最後の1枚だったのに、何と言うこと! 行き損なってしまった。(号泣)
10月の国立・小劇場での邦楽公演は、恒例の年に1日1回だけの文楽素浄瑠璃の会で、
住大夫さんの素浄瑠璃をタップリ聞かせてもらえる。
待ちわびている人が多いらしく、チケット確保が至難で、何年も取れずにいたが、
今回は辛うじて最後の1枚をゲットできて、今月1番の期待の公演だったのに..
一昨日は具合が悪いのに出かけないわけにはいかなくて、行ってからは精一杯動いたら、
案の定反動があって、一層体調悪化。
帰宅後から昨日・今日と完全ダウン状態で、しかも今日の方が酷い。
動くとグラッときて、とてもじゃないが着替えて電車に乗って出かけるなんて、無謀。
往生際悪く、少しでも具合がよくなって住大夫さんの語りに間に合うようなら出かけたいと、
最後まで期待していたが、やはり無理は無理。
仕事じゃないし、そこまで無理して行っても楽しめないだろうと、泣く泣く諦めた。
体調の悪さは退職しても期待ほどには改善されていないけれど、
自由の利く今の境遇に感謝しなければいけないのよね〜 と自分に言い聞かせている。
それにしても、インターフォンに子供が来たかと起き出したら、新聞の集金。
具合の悪さもあって、八つ当たりしたい気分。 で、愚痴ってみる困った私。 |
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2009.10.23 [金] 動けず |
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体調が悪いのも体力がないのも承知の上で、趣味の観劇三昧の日々を送っているのだから、
予定のない日にはダウンして休養日になってしまうのも、ある程度は覚悟していて、
チケットを無駄にしてしまうことがあっても、勿体無いけれど、それもお代のうちと思っている。
でも、母の荷物の片付けは、日にちを決めて姉と一緒にするので、母に心配を掛けたくないし、
観劇と違って、体調が悪くても行かないわけにはいかない。
大体、姉1人にしてもらうことなど申し訳なくて、這ってでも行かねばならないという気持でいる。
でも、家では動かない(動けない)私には、数年どころか10年ぶりくらいに思える運動量で、
母に確認しながらの作業でも、肉体的にいささかどころかとてもキツイ。
介護生活を送っている方々の大変さとは到底比べものにならないだろうが..
無理した昨日のつけで、今日も一日殆ど動けず.. 情けなさが募る。 |
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2009.10.23 [金] 9月の着物着用録 |
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10月も下旬になると、9月に何を着たか、もう忘却のかなたに..(汗)
でも、単衣の着用録は必要だと、あまりに遅まきながら、9月の着物着用備忘録をまとめた。
3日 泥大島紬(茶黒、段取り) 八寸帯(博多、紗献上、白地)
5日 南風原花織(無地感の青) 袋帯(絽綴れ、白地)
6日 塩沢絣(藍色地、縞、飛び柄) 八寸帯(博多、紗、灰白地)
11日 生紬(深緑、無地) 名古屋帯(灰白色、墨書き秋草花)
17日 江戸小紋(絽縮緬、赤紫?色、流水紋) 名古屋帯(夏紬、茄子紺色地)
18日 江戸小紋(同上) 名古屋帯(夏紬、藍色地、蔓草?柄)
20日 南風原花織(無地感の青) 名古屋帯(灰白色、墨書き秋草花)
21日 琉球絣(木綿、濃藍色地) 八寸帯(紋博多、白地)
25日 泥大島紬(茶黒、段取り) 八寸帯(紋博多、白地)
26日 塩沢絣(藍色地、縞、飛び柄) 袋帯(博多、よろけ縞風、紫・白他)
27日 江戸小紋(黒地、小桜柄) 八寸帯(つづれ織、灰みの裏葉色)
9月の着物着用は11回。 単衣。
木綿の琉球絣1枚の他は正絹で、計7枚。
正絹は、江戸小紋2枚、泥大島紬、南風原花織、塩沢絣、生紬の6枚で、
正絹6枚のうち4枚を2回ずつ着ているのは、後の手入れを考慮したため。(笑)
袋帯は絽綴れと博多織の2本を1回ずつで、名古屋帯が多く7本を9回締めている。
名古屋帯のうち九寸帯は3本4回で、八寸帯が4本で5回と、
より涼しい帯を選んでいるのが分かる。 |
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2009.10.22 [木] 片付けの続き 第3弾 |
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母の荷物の片付けにまた出かけたが、今日は体調がよくなく、予定より1時間遅れ。(汗)
でも、母と姉と私の3人の昼食用のサンドイッチを買って行くことにしていたから、大変!
電話をしてから慌てて飛び出した。 パン屋で調達して、12:30に到着。ホッ..
母の寝室の荷物や洋服箪笥などを中心に片付けと掃除。
それに、姉と一緒に母に相談しながらの買物。
衣服を中心にした母の荷物の整理も今日で3回目なので、随分すっきり片付いてきた。
兄に次はいつ来てくれるかと聞かれたので、11月の第2週に行くことにしたが、
姉は前から足腰を痛めて通院中だし、私も自分の家の片付けもできないような体調だし、
もう一度行ったら、あとは兄夫婦と頼む予定というヘルパーさんに任せて、
私たちがする片付けは一段落にさせてもらおうと、帰り道に姉と話した。
今日は軽いものの眩暈がして、自分だけの用事だったらパスする体調だったが、
途中で眩暈のため小休止したものの、頑張って動いた。
座っていればいい観劇と違い、片付けは動き回るので、足腰も辛く、キツイ一日だった。
帰宅後は動けず、食事しようにもだるくて、
何もせず(できず)ぼーっとしているうちに時間だけが経ってしまった。
本当に、体調回復と体力増進の課題をどうにかしないと.. |
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2009.10.21 [水] 骨検査で1時間半歩く |
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別に骨検査で1時間半歩かされたわけではなく、ついでに自分で勝手に歩いただけ。(笑)
「骨粗しょう症予防検診」を区の保健所でしてくれるので、申し込んだら当選通知が来た。
家から交通の便の悪い所にあるので、天気もいいし歩いて行くことにして、
荷物はザックに入れて背負って、身軽になってせっせと歩いたけれど、40分余かかった。
帰りは真っ直ぐ帰らず、逆方向の門前仲町に行ったら保健所から20〜30分だった。
門仲の「近為」で「京のぶぶ漬けと銀だら」定食を食べ、漬物を買う。
門仲から家まで更に30分余。 で、合計1時間半の歩き。
これほどの時間は極たまにしか歩かないので、流石に少し疲れたけれど、気持いい。
歩きではないが、毎日これくらいかけて自転車通勤している方が真楽にもいらしたけれど、
仕事の他に日常の家事の負担が増えた今でも自転車なのかしら?
この検診は、保健所らしく予防検診なので、詳しい診断や医者のような対応はない。
骨粗しょう症予防読本などの資料とカルシウム摂取について印刷されたクリアファイルをもらい、
全員一緒に歯科衛生士、保健士、栄養士の話を聞いてから、個別に計測。
かかとの骨量は年齢相応だが、基準の20歳〜44歳との比較では要指導に入ってしまう。
で、保健士と栄養士からの指導を受けたが、年相応なので、特別の指導事項はなし。(爆)
数年前に受けた時は、結果は後日で2日がかりだったけれど、今回は1日で終了。
機器の性能がよくなったのかしら? 何にせよ、効率がよくなったのはうれしい。 |
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2009.10.20 [火] やっぱり歌舞伎座の昼の部に、そして |
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2週間前の予定を行き損なったが、2ヵ月連続の昼の部パスなので、今月は諦めるつもりだった。
が、昨晩何となくチェックしたら(苦笑)、戻り券らしく今日なら3階席の2列目中央近くがある。
で、やっぱり観たくて、またチケット代を払うのはキツイと思いながら取ってしまった。(汗)
「毛抜」、「蜘蛛の拍子舞−花山空御所の場」、「心中天網島−河庄」、「音羽嶽だんまり」。
序幕は、歌舞伎座では初めてという三津五郎の粂寺弾正で「毛抜」。
好き嫌いが分かれるようだが、私は結構好きな粂寺弾正だと思った。
あと、魁春、錦之助、東蔵、團蔵、秀調、松也など。
「蜘蛛の拍子舞」は玉三郎に、菊之助、松緑などで、三津五郎が坂田金時でお付き合い。
玉三郎を観る一幕だが、菊之助が女方でなく立役で演じる源頼光が美しい。(笑)
「河庄」は、藤十郎に、時蔵、東蔵、段四郎など。
筋もじゃらじゃらした芝居も、いくら上手でも、好きでないので、居眠りタイム。(爆)
「音羽嶽だんまり」は松緑長男の藤間大河の初お目見得を、
菊五郎、富十郎、吉右衛門、田之助、魁春など豪華な顔ぶれで祝う15分の短い幕。
御曹司への期待の大きさは、いつものことながら凄いものだと思う。
休憩時間に芝居茶屋で久しぶりにくずきりを食べられて、ニッコリ。
あと、いつもの鯛焼きも食べたのは、食べ過ぎよね〜 昼食もちゃんと食べたのに..
しかも、帰りにデパ地下に珍しく残っていた末富の和菓子も買ってしまって、
寝るまでに3個入りのうち2個を食べてしまったし..
これでは最近の太め安定状態を抜け出せるわけはない。(涙)
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明日からの『銀座の「きもの」市』のお得意様(じゃ決してないけど・笑)ご招待日の
連絡が来ていたので、ちょっと見てみようと帰りに寄ったら、遭遇してしまった。
着物の催事でよく会う販売員さんに薦められた、とってもお買い得という龍村の袋帯!
中国?の庭園のような柄で、金糸が目立たない洒落袋みたいな何気ない帯だが、何とも魅力的!
いくらお買い得と言っても、元が元だし買えるはずもないのに、迷いに迷った挙句、
明らかに理性を失くしたらしく、明日からの恐怖の日々を忘れて..(大汗)
本当にダメな自分に自分でも呆れるばかり.. どうしたらよいものやら..
・ななきゃ治らないのかしら? それでは困るのよね〜
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着物: 小紋(シルクウール)。 灰みのベージュ。 灰・白・黄土色の萩のような柄。
帯: 名古屋帯。 鼠色地。
帯締め: 紺・臙脂色。 撚り房。
帯揚げ: 薄い金茶?色。 大きい市松。
履物: エナメル加工草履。 薄水色の台。 水色系の紬地の鼻緒
久しぶりに暑くなるそうだが、袷は着たくないし今更単衣を着るのも嫌だしと思って、
急に思い出したシルクウールにした。 (ウールだから当然単衣仕立て。)
柄が萩?という感じなのでこの時期にピッタリで、上手い具合に思い出してよかった。
半分シルクが入っていて光沢があるので、ウールとは思わない人が多く、
今日も何人かに、それも呉服関係者に素材を聞かれた。 フ.フ.フ.. |
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2009.10.18 [日] 食欲の秋! 芸術の秋! |
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フランス料理と展覧会とで、秋を楽しんだ。
観劇予定のない日は完全休養日状態になってしまっていたが、今日は遅めながら始動できたから、
8月、9月といつもの外食に行き損なっていたので、まずはフランス料理で食いしん坊ランチ。
四番町のオーグードゥジュールにラストオーダーぎりぎりの時間に入れてもらった。
オードブルは野菜を使ったミルフィーユ仕立ての蟹にしたら、蜂蜜ソースが程よい甘さでまろやか。
上下と中に挟んだ金町小蕪の薄切りが食感を増して、楽しい!
それにしても、葛飾の金町にそんな地名をつけた野菜があったなんて、今まで知らなかった。
パイ仕立てのオニオンスープも、オニオングラタンスープより軽めで、この時期においしい。
メインは真鯛のソテーを選んだら、皿一杯に乗ったいろいろの野菜の彩りが見事で、
付け合せというより、魚も野菜もどちらもしっかり主張している感じ。 サフランソース。
デザートはライスプディングを使ったモンブランにした。 季節感いっぱいが、うれしい!
ウェルカムシャンパンに、デザートワインも少しサービスしていただいて、
いつものように白ワインも飲んだから、少〜しほろ酔い加減。 弱くなったわぁ。(笑)
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食欲の秋の次は、芸術の秋!
有楽町に出て、まずは最終日の出光美術館の「芭蕉〈奥の細道〉からの贈りもの」展。
仙がい展が併設されている。 書が読めないのが寂しいけれど、俳句と墨絵を楽しく拝見。
こういう展覧会のたびに、書道を嗜もうかと思うものの、二の足を踏んだままになっている。
最終日なのでこの美術館にしては混み気味だったけれど、他の美術館に比べれば軽いもの。
いただいた招待券を無駄にしないで済んで、ホッとして、やはり招待券のある展覧会に回った。
東京駅まで歩いて、あとはメトロリンクバスに乗って、三越の「東方彩夢 森田りえ子展」。
そして、日本伝統工芸展に今年も入選された松山好成氏の帯締めを購入に三重展に行く。
お馴染みらしい方が何人もいらしていて、他にも帯ご持参でいらした方も。 私は今回は1本だけ。
4階の呉服売場に行って、百花さんのお師匠さんの竹内功氏の刺繍を拝見。
会場で刺していらした古典的な菊の柄の帯は、行き先がもう決まっているそうだが、素敵!
私が一番目を惹かれたのは、牡丹の柄の帯。 手の込んだ刺繍の素晴らしさ!!
でも、今年はもうとても買えないから、いろいろお話を伺っただけで、涙を呑んで我慢。
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高島屋に回って、和菓子を購入してから、叶匠寿庵のクリームあんみつで一息ついて、帰宅。
ランチが遅くお腹は空いていないのに、お鮨が半額になっていたので、それもつい購入。(汗)
夜、やってきた息子に先日の栗ご飯を冷凍しておいたのを温めて出したら、好評でニッコリ。
夕食も済ませてから来たのに、美味しいというので、気をよくして、
いつものように、あれこれデザートをサービス。 芸術より食欲で終った一日。(爆) |
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2009.10.16 [金] 能狂言(定例公演)、とやま料理@五万石 |
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夕方からまた国立能楽堂の定例公演に出かけた。
その前に日本橋で1件用事を済ませたかったけれど、体調がイマイチでそちらは止めてしまった。
着物にいい季節だし、久しぶりにやわらか物を着ようかと思っていたのに、それも止め。
でも出かける間際になって、やはり着物を着ようと、
畳んだものの箪笥にしまってなかった昨日の着物に帯をそのまま着た。
今月は着物をやめてしまうことも多かったので、着ただけでもOKと自分を誉めたり..(笑)
番組は、狂言・和泉流「文山賊」と、能・観世流「江口」
短い狂言の「文山賊」の後は、休憩を挟んで、今日の期待のお能で「江口」。
シテがご宗家の観世清和、ワキが森常好、アイが野村萬などの各氏で、
囃し方も、一噌仙幸、大蔵源次郎、亀井忠雄という、実に揃った顔ぶれ。
2時間近い(確か1時間50分?)お能を、イマイチの体調に拘らず、しっかり鑑賞できた。
動きの少ないこんなお能も楽しめるようになってきたかと、自分でもうれしい驚き!
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友人は馴染みのワインバーに用事があると言うので、その気力がない私は能楽堂の外で別れたが、
駅まで歩いているうちに、やはり食べて帰りたいと1人だけど「五万石」に入れていただいた。
久しぶりのお刺身御膳にしたら、小鉢の後が出て来ず、刺身が出てくるまで何と30分近く待った。
1合だけ頼んだお酒を飲みながら、パンフレットを読みつつ待つものの、手持ち無沙汰。
能楽堂の終演後にわあっと一時に客が入ったためだろうが、時間がかかり過ぎで待ちくたびれた。
いつものミニ会席にすればよかったかしらと思ったけれど、同じだったかも..
刺身の後の煮物・揚げ物・酢の物に、ご飯・味噌汁・香の物は次々に出てきたが、
今度は早くて前の料理を食べ終わらないうちなのが、ちょっと待ってよ!という気分だった。
味はいいのだけれど、料理の出てくるテンポがいつも考えものなのが惜しいと思う。
水菓子は帰宅後に自分で剥いて..(爆)
小ぶりのブランデーワインという洋梨1つと巨峰、後で柿も1つ。 果物と言えど、食べ過ぎ!(大爆)
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着物: 白大島紬。 竪にいろいろの柄の織り込まれたもの。
帯: 染名古屋帯。 変わり地の黒色地。 「六瓢」の柄。 |
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2009.10.15 [木] 琉球舞踊と落語と |
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夕方からの「琉球舞踊特選会」を観に国立・小劇場に行くので、あそこまで出かけるなら、
さん喬さんの落語も聞きたいと国立演芸場の「中席」のチケットを取ったが、
久しぶりの定席は空席が結構目立って、平日の昼間とは言え少し寂しい感じがした。
トリの柳家さん喬さんは「酢豆腐」。 相変わらず語り分けが見事で、人物像がはっきりする。
いつも熱演というよりはむしろ淡々と話すのに、それまでの出演者とは別次元の上手さ。
前座、二つ目、真打と、上手くなっていくのを改めて認識する日だったが、
真打になってもまだまだ奥が深いというか、精進が大いに必要だと思った。
仲トリの金原亭伯楽は「火焔太鼓」で、あと、橘家文左衛門「手紙無筆」、三遊亭吉窓「本膳」。
それに、二つ目としては一番若手の柳家小太郎の「粗忽の釘」に、前座の小んぶは「子ほめ」。
色物は、漫才、奇術、ギター漫談。
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昼席終了後、琉球舞踊まで2時間あるので、予定通り演舞場近くの「可否道」でコーヒー。
出番が終った文左衛門さんが洋服に着替えて、本を読みながら書き物をしていらした。
ここでは文楽の方にも会うし、居心地がいいのでしょうね。
マダム(社長)と話しながらコーヒーのお替りをしてもまだ時間があるので、
伝統芸能館の展示を見てから、小劇場へ。
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「琉球舞踊特選会」は、文化庁芸術祭主催の重要無形文化財指定記念公演。
第一部は、「かぎやで風」、「四つ竹」、「高平良万歳」、「綛掛」、「諸屯」、「瓦屋節」。
祝儀歌舞・舞踊から始まり、紅型の衣裳で踊る演目が多く、眼にもうれしい!
第二部は、「花風」、「日傘踊り」、「取納奉行」、「加那よ−天川」、「鳩間節」、「馬山川」。
琉球絣で踊るさまざまな雑踊で、最後の「馬山川」は8人で踊る滑稽味溢れる踊り。
出演者は「琉球舞踊」(総合認定)保持者の琉球舞踊保存会の方だが、皆さんご高齢の方ばかり。
後継者育成は、上手くできているのかしら?と少し気になってしまった。
能楽堂で「組踊」を観てから琉球舞踊にも関心を持って、今回の公演も楽しみにしていたが、
独特の旋律に乗ったゆっくりした舞踊が多く、つい衣裳に心が惹かれた。(笑)
鮮やかな色合いの紅型はどれも素敵! 実際に自分が着るのは難しいけれど..
地味だけれどいろいろの琉球絣も楽しい!
文化庁主催と言っても、外にもロビーにも異様に黒服が多いと思っていたら、
休憩中に両陛下のお出でがあって第二部をご覧になるとのこと。 成る程それでね〜と納得。
1日の新国立劇場のガラにも皇太子殿下がいらしていたし、他の皇族の時もあるが、
これほどの警備ではない。 両陛下だとまるで警備が違うらしい。
でも、以前の大劇場での時は、こんなに物々しくなかったけれど..
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着物: 白大島紬。 竪にいろいろの柄の織り込まれたもの。
帯: 染名古屋帯。 変わり地の黒色地。 「六瓢」の柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。
帯揚げ: 薄灰紫、白・肌色の大きな四つ葉のクローバー入り。
履物: エナメル加工草履。 薄水色の台。 水色系の紬地の鼻緒
健康を願って、一目ぼれして先日購入した「六瓢」の帯を締めた。 帯締めともお初。 |
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2009.10.14 [水] 栗ご飯 |
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久しぶりに栗ご飯を作った。
久しぶりどころか初めてかもしれない。
筍ご飯や松茸ご飯は作っても、栗を剥くのは面倒で、栗ご飯は外で食べるだけだった。
ところがどうしたことか、買物に行って栗の袋を見つけて急に作る気になった。(笑)
でも、やっぱり栗を剥くのは結構大変で、最後の方は嫌になってきた。(汗)
しかも、気になりながらレシピも確認せず、うるち米ともち米を半々にして、
酒を入れて軽く味付けして炊いたのだけれど、栗は生のまま入れてしまったら少し硬め。
それにお米の量をいつもよりは多くしたものの、栗が多過ぎ。(爆)
栗の間からごはんが覗いている感じさえする。(大爆)
それでも、自分で作ったご飯はそれなりに美味しい。 尤も、次があるかどうか..(大汗)
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昨日の帰りには腰が少し痛かったけれど、2度目となれば身体も慣れるのか、
今日は少しだるいものの筋肉痛無し。 よし、よし。
姉は荷物を1人で下ろしたので踏み台の上り下りの回数が半端でなく、足腰がきつかったらしい。
足首を痛めて病院通いしているのに、私の行くのが遅かったから本当に申し訳なかった。
どうにか行って、行ってからは働いたから、まあお許しいただこう。 |
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2009.10.13 [火] 辛うじて任務遂行 |
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午後は母のところで、母の荷物整理の続き。
今月は体調が悪く特にここ2日ほど寝込んでしまったので、
もし行かれなかったらゴメンナサイと姉に昨晩電話して頼んでおいたが、
どうにか動けるようになって昼から出かけられて、ホッとした。
天気がいいし、前回残した服と箪笥の中を母の使い易いように整理しようと言っていたのだが、
姉が行ったら、母から箪笥の上に積み上げた箱を片付けて欲しいとの要望があったそうで、
姉が下ろしておいてくれた箱の中身を母に確認しながら姉と2人で整理した。
何年も開けていなかった箱には、またまた捨てる衣服がたくさんあって、ごみ袋が何袋にもなった。
クリーニングしたものの着ていなかった服も大分捨てて、部屋が随分スッキリしてきた。
荷物で隠れていたガラス戸や桟を拭き、洗面所も少し掃除して、大分さっぱりしたし、
私も辛うじて任務遂行できた。かな..(苦笑)
夕方になったので、来週また行くことにして、今日は終了。
昼から出かけた私と違い、姉は少し遠いので今日も一日仕事。
帰って家族のために夕食を作るという姉に、主婦の大変さを労りながら、一緒に失礼してきた。
母の片付けだけでなく、いよいよ我が家も片付けなければと思うけれど、無理は禁物。
でも直に歳末になるし、我が家も週一くらいは片付け日を作らなくちゃ.. |
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2009.10.12 [月] う.う.う |
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バレエのシーズン初日で、「ドンキホーテ」を観に行くはずだったのに、
昨日からの軽い眩暈が続いていて、今日の方が更に体調が悪く、断念してしまった。
今年はパスする回数が減ったと喜んでいたのに、今月はこれで2回目。(涙)
結構頻繁なので、全ては体調次第と、もう諦めはついているものの、
それにしても、あ〜あ、情けない。
明日は姉と、母の片付けの続きをする予定。
台風で先週の予定を変更したのだし、どうにか気合を入れて行かなければと思うものの..不安。
動けるかしら.. と言ってないで、明日はどうにかして動かないと母に心配をかけてしまう。
まだ動くのがキツイので、PCをしながら、自分に喝。 |
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2009.10.10 [土] 能狂言と落語と |
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今日の能楽堂は普及公演なので、解説・能楽あんない「綾鼓のバリエーション」つき。
1930年生まれというから79歳でしょうに、解説の増田正造氏のお元気なことに感服。
番組は、狂言・大蔵流「狐塚」と、能・金剛流「綾鼓」。
今回のお目当ては、能の「綾鼓」。
三島由紀夫の「近代能楽集」の「綾鼓」を観てから、元のお能を観たいとずっと思っていて、
今回漸く機会があったので、うれしくなってチケットを取ったが、
プログラムを読んで三島の戯曲との筋・人物像の違いに驚きながらも、楽しみにしていた。
解説でも触れていたが、能の「綾鼓」に「恋重荷」と同じ流れを感じた。
身分違いの老人の恋と、それを弄ぶ高貴なはずの人間の残酷さ・軽挙、
それによって引き起こされる妄執・怨念..
狂言「狐塚」は、大蔵彌太郎に息子の千太郎・基誠兄弟の、父子共演。
兄弟2人の息の合った太郎冠者・次郎冠者の、鳴子を使った鳥追いが楽しい。
後半は、陣中見舞い?に来てくれた主人を狐が化けたと思ってのドタバタがおかしい。
それにしても、今日のお能のアイも彌太郎の弟の吉次郎で、
狂言はどの家を見ても、本当に家族で行う芸だと今更ながら思った。
終演後は表に行って今日のお能の面を確認してから、展示室に回って、
資料展の第2期−男面・装束−をじっくり拝見してから、佃に移動。
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最寄の月島駅で降りた時に寄席の開場まで小1時間あるので、辺りを観光気分(笑)で散歩。
以前「しみ抜き教室」をしているというので気になっていた悉皆屋さんの前を偶然に通った。
悉皆を頼むか教室に参加するかどうかは兎も角、場所が分かったのは心強く、うれしい。
赤い小橋を渡り、住吉神社に参拝。
昔懐かしい家並みが残っている辺りを歩いていると、佃煮屋が何軒もあって、さすが佃島!
もんじゃ焼き屋が軒を連ねている通りも歩いて、その大変な数に感心するやら呆れるやら..
佃寄席は噺家を呼んで地元の常連さんたちに聞いてもらう趣向で、
ブログを書いていらっしゃる方のご紹介で参加させていただいた。
顔見知りの人々の和やかで温かな雰囲気が会場に溢れて、気持ちのよい会だった。
今日の噺は、三遊亭鳳楽の「芝浜」。
あと「らくだ」もするものと思っていたら違ったので、アレアレッとチラシを見直したら、
お題が決まっていないので「らくご」と書いてあったのを「らくだ」と読んでしまっていた。(笑)
仲入り前の噺は「らくだ」でなく「味噌蔵」。 はじまりは、弟子の前座で「千早振る」。
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着物: 泥大島紬。 茶・黒色。 細かい総柄。
帯: 八寸帯。 南風原の道屯(ロートン)花織「市松間道紋」。 藍・白の市松に金茶の縞。
知念幸徳氏の手織で、伝統的工芸品。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 灰紫色。両端に生成り色入り。
帯揚げ: 渋い若緑色に、黄土色と白色の縞。
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
能楽堂と内輪気味の落語会とのはしごなので、少し迷いながら結局一番地味な大島紬にして、
私好みで地味ながら、ちょっとお洒落感のあるロートン織の八寸帯を合わせてみた。
いろいろの出会いがあった後だったので迷いながら、結局買ってしまった帯で、今日がお初。
この帯が文字通り軽くて柔らかくて、とっても締め心地がよく、1度でお気に入りになった。
自分でも呆れながら無理して買ったのだけれど、大正解! で、よかったとニコニコ。 |
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2009.10.9 [金] 新作歌舞伎@国立劇場 |
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染五郎主演の歌舞伎の新作「京乱噂鉤爪−人間豹の最期」を観に行った。
昨秋の江戸川乱歩原作の新作歌舞伎「江戸宵闇妖鉤爪」の続編として書き下ろされたものだが、
昨年行き損なった舞台のひとつなので、筋は分からないまま。
でも、続編と言っても独立した話で、前回見ていなくてもOK。
染五郎の人間豹が宙乗りするのが、花道の上でなく客席を斜めに飛ぶというので、
宙乗りをよく見たくて3階席を取ったら、その点では大正解。 それに安いし..(笑)
染五郎の宙乗りに動きがあって、その軽やかさが楽しい!
染五郎が人間豹と娘役の2役で、幸四郎が前作に続いて演出と幕末に生きる明智小五郎。
陰陽師に梅玉。 あと、翫雀、高麗蔵など。
それなりに楽しかったけれど、歌舞伎を取り入れた幸四郎の芝居の印象。
うう..でもやっぱり歌舞伎かな〜(笑)
着物を着る気力・体力ともなく、洋服にしてしまった。
着物が気持のよい季節になったのに、今月はどうも着損ない勝ちなのが悲しい。
でも、今日は折角取ったチケットを無駄にしないで出かけただけでよかったと思いましょう。 |
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2009.10.8 [木] 台風一過 |
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母が少し暮らし易くなるように、荷物整理の続きに出かける予定だったが、
台風接近の予報で、昨夜のうちに取りやめにした。
午後には雨はおさまるとの予報でも、こんな日に箪笥の中身を開けたくは無いし、
姉はまだ台風の影響の強いうちに家を出なければならないし、
台風が来るという日に、わざわざ出かけなくてもいいと、来週に延ばした。
台風が行き過ぎたら、母のところの代りに我が家の片づけをしようと思っていたのに、
2日ほど殆ど眠れなかった反動で、強い風音を聞きながら横になったら夕方までほぼダウン状態。
強風で外れた網戸と倒れた植木鉢の片付けだけ。 そう上手くはいかない。(涙) |
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2009.10.7 [水] 能狂言(定例公演@国立能楽堂) |
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2日続けてのパスは無いだろうと、眠れないまま雨の中を昼から国立能楽堂へ出かけた。
定例公演で、番組は、狂言・大蔵流「栗焼」と能・観世流「通小町−雨夜之伝」。
「栗焼」は、シテの太郎冠者の1人芝居みたいな狂言。
栗を焼いて皮を剥いて食べるしぐさが楽しい♪
が、頑張り過ぎというか、見ている方が楽しみながらも疲れるような感じがあって、
熱演がいいとばかりは言えないと思ったりしていたら、いつぞやの
熱演過ぎてオチが出てこなくなってしまった某師匠の落語を思い出してしまった。
「通小町−雨夜之伝」のツレの声が若々しいので、つい年齢確認したら、もう40代。
シテは足腰が悪いらしく、動きがどうも..
息子の若さと対照的な感じで、歳の取り方、舞台を勤めるということ、などを思ったりした。
展示室の収蔵資料展の展示物が替わっていたが、能面の途中まで見て時間切れ。
11月半ば過ぎまでの展示で、今月もまだ何度か来るので、少しずつ見ることにした。
終演後は友人とケーキ・コーヒーで、またまた今日の狂言・能、歌舞伎など、おしゃべり。
先日歌舞伎座で会った日は雨でも着物だったけれど、台風の今日は洋服にしたとか..
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着物: 泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
帯: 袋帯。 「唐花間道」。 薄白鼠色、白茶の唐花模様。
帯締め: 五嶋紐。 灰紫色。 両端に生成り色入り。
帯揚げ: 薄灰紫。 薄い灰紫。 白・肌色の四葉のクローバー入り。
履物: 雨下駄。 黒塗りに白い鼻緒。 藤色の爪皮。 (伊と忠)
コート: 透かし織雨コート。 薄紫・薄い黄水仙色。
雨に強い大島紬。でも、少し気分を明るくしたくて、赤色の入ったもの。
帯揚げは、買った経緯も店も思い出せないまま使っていなかったものを合わせてみた。 |
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2009.10.6 [火] 最後の初お目見えなのに |
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今月の歌舞伎座の昼の部の最後は、現歌舞伎座で最後になるであろう初お目見えがある。
松緑の長男の大河くんで、健気に頑張っているとの情報もあって、楽しみにしていたけれど..
残念! パスしてしまった。
今日観に行くはずでチケットも取ってあったけれど、先週からの体調の悪さが好転せず、断念。
天候の悪い中、無理してまで出かけなくても..と諦めながら、往生際の悪さで、
観たかったわぁとの思いが.. |
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2009.10.4 [日] フランス料理@大渕座、着物 |
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先月末の片付け以来、いつもの怠けぶりにすっかり拍車をかけてしまった。
漸く筋肉痛も治まってきて疲労感も軽くなってきたので、時間ぎりぎりになって、
このところ行き損なっていた美味しいものを食べる会(笑)を実施。
相変わらず滅多に誘わ(え)ないので、今日も1人だけの会。(爆)
銀座の大渕座でフランス料理。
松茸のスペシャルコースが始まったらしいので喜んだら、今年は夜だけで昼はしていない。
電話の時にお願いしておけばよかったのだけれど、な〜んにも考えなかったから..
次回は夜に行くか、忘れずに頼むか、しましょう。
5点盛りのオードブルは、鱸のマリネ、鰯のパン粉揚げのブルスケッタ風、アサリと帆立の和え物、
松茸の香りたっぷりのウフ・ブイエ、野菜のディップ。
夫々の味・食感を楽しみながら、いただいた。
野菜タップリのスープはバジルの緑色で、ちょっと楽しい♪
初めはそのまま、後で粉チーズを入れて、欲張りに2つの味を味わった。
メインは舌平目を選択。 帆立と?(思い出せない・汗)のムースを包んでスープ風のソース。
デザートはケーキでなく、梨をそのままいただいた。 でも梨の名も思い出せない。(大汗)
ここ数ヵ月は殆ど食べに出られず、ここも3ヵ月ぶり?
やっぱり美味しいわぁ! ツキイチくらいは来たいものと思う。
*****
先月30日に行く予定だったのにパスしてしまった呉服店の展示に寄って、いろいろ見せてもらう。
素敵な・好きなものに遭遇したけれど、袖を振っても何も出ない状態に陥っているので、パス。
でも、予約の特別頒布品だけは購入して、今回はすっかり店泣かせの客。
帯箪笥に丁度よいと思った桐箪笥と、紬地の長襦袢。
箪笥は随分安くなっているのかもしれないけれど、私の懐には打撃。
でも、またまた溢れ出している着物と帯のためには必要で..
それに、長襦袢は十分あってもういらないことは重々承知しているのに、
紬地がうれしくて、安くないので悩みながらも結局、色を選んで仕立ても頼んでしまった。
ボーナスなんぞないのに、身動きできないので先送りにして、ボーナス払いにしてもらった。
先月からまた欲しいものに遭遇しっぱなしで、殆どがお買い得品ばかりといっても、
数が多くなれば馬鹿にならなくて、先日、我に返って、青くなったばかりなのに..
お仕立代もこれから2ヵ所に払わなければならないし..
流石にこれで打ち止め。 断言<無論自分に(爆) |
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2009.10.2 [金] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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例年どおり10月は芸術祭大歌舞伎と銘打っていて、今日は夜の部だけ観に行った。
夜の部は通し狂言「義経千本桜」。
「渡海屋」、「大物浦」、「吉野山」、「川連法眼館」で、通しというより半通し。
「渡海屋」と「大物浦」は、主役の平知盛が吉右衛門。 あとと玉三郎、富十郎など。
「吉野山」、「川連法眼館」は、忠信・源九郎狐が菊五郎、静が菊之助に、時蔵など。
すごーくいい舞台だったと思うのに、体調不良のせいであまり堪能できず、
幕見でもいいからもう一度来たいけれど、来られるかしら?
1日雨だったし、何より疲れが取れずにだるいので、着物は止めて洋服にしてしまったら、
友人は昼の部・夜の部を通しで観て、しかも我が家より大分遠いのに、着物で来ていた。
気合が足りないと思うものの、どうにかパスせずに行っただけOKと思いましょ。 |
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2009.10.1 [木] ガラ・オペレッタ |
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祝祭版「メリーメリー・ウィドウ 〜ちょっと陽気な未亡人」というオペレッタを聴きに
夕方遅く新国立劇場に出かけた。
「メリー・ウィドウ」を中心に「こうもり」を繋ぎ合わせて、それに「椿姫」の乾杯の歌も入れて、
ストーリーにしたガラ・オペレッタ。
若手の歌も聴いてみようかとチケットを取ったのだけれど、
どういう公演かは、あまり認識していなかったら、いつもと客席の感じが違う。
7時からの公演で、勤め帰りでも間に合うだろうが、それにしても男性比率が高いと思ったら、
文化庁芸術祭祝典だそうで、国際音楽の日記念公演のため、文化庁関係者などが多かったらしく、
SPも多数いたようで、休憩時間のロビーなどは黒服の男性が目立ち、ちょっと異様な感じさえ..
歌手は若手中心で殆どが聴いたことの無い人たちだったが、それぞれ頑張ってはいたものの、
元ウィーン・フォルクスオーパーの中嶋彰子との差はあまりに歴然。
役者が違うという感じ。 あ、歌手が違うというべきかしらね〜
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着物: 紬訪問着。 塩沢。 黒地。 垣の草花模様。 (袷)
帯: 袋帯。 組紐帯「綾斜楽」。 白に多色入り。
帯締め: 江戸組紐。 黄。半分に薄緑・肌色・金線入り。 (中村正)
帯揚げ: 灰紫の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。
履物: エナメル加工草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。
迷いながらも、前日の天気予報では涼しいということだったので、暦通りに袷を着た。
長襦袢も久しぶりの正絹(ただし袖も単衣のもの)で、それに袷の着物を着たら、やはり重くて暑い。
衣替えは難しい。 |
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2009.9.30 [水] 9月末日 |
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今日で、今年も4分の3が終わり、あと4分の1しかないと思うと、
月日の経つのが年々早くなってくる気がして.. 年取ったということなのでしょうねぇ〜
ところで、夏至と大暑と、冬至と大寒との、時期がずれていることで、
夏の暑さも冬の寒さも、いくらかは凌ぎやすくなっている気がしています。
もしも一緒だったら、どんなに厳しく感じるかと.. >つくしんぼさん
それにしても、昨日は母の片づけをしながら、
放りっぱなしの自分の片づけも、年内にはどうにかしたいと強く思ったけれど..
どこまでできるかな〜 まあ、できるだけやりましょう。
今日の東京は、雨のどんよりした寒い日でした。
私は昨日のお土産の疲労感と筋肉痛で、出かけるつもりの2箇所ともパス、
完全休養日! になってしまいました。
姉は当然私より年上で足も痛めているのに、あれくらいでは筋肉痛などにはならないそうで、
日頃の家事の労働量を思い知らされた感じです。
まあ、気分的に、以前から姉には頭が上がらないのですけれどね〜(笑) |
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2009.9.29 [火] 片付け |
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兄夫婦に頼まれた母の荷物の整理に出かけた。
姉は遠いのに病院に行ってから来るので、本当にご苦労様。
着るかもう着ないか、要るか要らないか、母に聞きながら衣類の整理。
いらない物の多いことに半ば呆れながら、大きなごみ袋が何袋にも..
買ったものの着ていない物、1〜2回しか着ていないらしい物も..
もらってくれる人がいるなら別だが、捨てるとなると覚悟が必要になると実感した。
つい先送りしている我が家の片付けも早くしなければと、再度自戒するばかり。(汗)
でもまだまだ整理の必要なところばかり。
大分すっきりした押入れに少しホッとしたが、次回は箪笥の整理をして、
3棹の箪笥の衣服と今回残したこれからも着る衣服を使い易いように容れ直さないと..
来週もまた出向くことにして帰宅したが、家に着く頃には筋肉痛発生。(涙)
普段から動いている人なら何ということもないのかもしれないが、
運動不足どころか動不足の私には結構な運動量だったみたい。(汗)
腰をはじめ、寝不足の身体のあちらこちらがギシギシして、動くのが辛い。
今日は早めに休みましょうっと.. |
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2009.9.28 [月] 朗読サークル |
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朗読サークルの活動日で、久しぶりに先生のご指導が受けられるので、午後から出かけた。
来年の発表会でする予定の話の続きを練習。
順番に少しずつ読んで、指摘に従って再度読み直したりした。
朗読は音読とは違い、聞き手が話の状況を把握でき人物を聞き分けられなければならないと、
聞き手に伝わりやすいように、語りの箇所でも登場人物の台詞にできる箇所は台詞にしたり、
それに伴って状況描写・心理描写も省いたりする変更指示が出る。
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練習後は門仲まで歩いて、今日は縁日なので営業しているだろうとお不動様の前の近為に寄った。
今日も粕漬け・味噌漬けの3点盛りが、鰆・鮭・豚肉だったので、またもこれで遅い食事。
漬物もお替りして、お腹一杯。(笑) 家ご飯用の漬物を見繕って購入。
近くのサロン・ド・ペリニィヨンでは、明日の手土産にクッキーや焼き菓子を買う。
自分用にもマドレーヌを買ったが、すっかり太め安定状態なので生洋菓子は自制。(涙)
子供と連絡が取れて、米を買っておいてくれたことが分かり、安心して帰宅。
月に2回の縁日に八幡様の境内で開かれる門前市にエコファーマーが出店していて、
有機肥料、無・低農薬の米や野菜が買えるので、米はできるだけここで買うことにしている。
前回は買いに行ったら稲刈りだったのかお休みで、今回はサークル後では間に合うかどうかと
心配していたら、息子がこの日に休みを取ると知って、これ幸いと、
米・五穀米・紫黒米の米類だけでいいから買っておいて欲しいと頼んでおいた。
うれしいことに、息子が届けてくれた米は新米♪になっていた。
早速、新米を炊いて簡単におかずを用意して、息子とニコニコ食事。 |
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2009.9.27 [日] 東大寺 修二会の声明 2日目 |
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昨日に続き、今日の午後も「東大寺 修二会の声明」を聞きに国立劇場に行った。
今日は、走り、後夜の悔過作法、後夜の大導師作法、後夜の咒師作法、晨朝の悔過作法。
昨日の初夜・半夜と今日の走り・後夜・晨朝を合わせると、
一日の行法の、声明を中心とする部分を垣間見たことになり、この週末は声明に浸った感じ。
リズムなどに変化はあっても昨日と同じような部分も多いし、冊子を呼んだお陰もあってか、
昨日よりは少し馴染み易いような気がしたのは、ただの錯覚かしら?
繰り返しながらリズムが速くなって行くと、
イスラム教を思わせるような感じもして、宗教の行の類似性を感じたりもした。
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また友人とコーヒーを飲みながら暫く話をしてから、私は日本橋の三越へ展覧会を見に行った。
「森口華弘・邦彦展」と「日本伝統工芸展」。 どちらも素敵!
でも、遅かったので時間があまりなく、気分的にも慌しくて、特に「日本伝統工芸展」は、
大賞(日本工芸会総裁賞)の前田正博氏の大鉢と、着物関係をざっと見ただけ。
伊賀組紐の松山さんが父娘でまたダブル受賞していた。 喜んでいるでしょうね〜
見たかったものはどうにか見られたけれど.. できればもう一度、ゆっくり見たい。
明日のサークルに持って行こうと、明後日の手土産用と一緒に、栄太楼の飴を購入。
割高で包装過多かもしれないけれど、1個ずつの包装は配るのに便利。
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着物: 江戸小紋。 黒地。 小桜?柄(小さな、桜らしい花びら柄)。
帯: 八寸名古屋帯。 つづれ織。「見ザル言わザル聞かザル」。 灰みの裏葉色。
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
塵除け: 絽の鮫小紋。 灰藤色。 |
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2009.9.26 [土] 東大寺 修二会の声明 |
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2日連続で「東大寺 修二会の声明」が国立劇場であり、今日が初日で、夜の公演。
副題が「二月堂お水取り−行と祈り−」となっていて、声明を中心とする行法の一端が見られる。
今日は、初夜・半夜。
東大寺二月堂の修二会は、1250年以上もの間一度の中断も無く続けられてきた
本尊の十一面観音に罪を悔過(懺悔)し、天下泰平・五穀豊穣・万民快楽などを願って祈りを捧げ、
人々に代わって懺悔の行を勤める法会だそう。
お堂内の様子を垣間見られ声明が聞ける滅多に無い機会に、チケットは早々に売り切れたが、
私も絶好の機会だと飛びついて(笑)、頑張って2日ともどうにか取れた。
家が仏教徒で無いこともありお経には疎く、声明も聞き取れなかったりはするものの、
一昨年に垣間見て(垣間聞いて)から、その独特の節回し(?)と雰囲気に好奇心を刺激され、
声明公演があると、出かけて拝聴している。
今日も場内に僧侶がいたし、宗徒(門徒?)も多いらしく、普段の観劇客とは少し違い、
場を共有するような独特の雰囲気があるのが、声明公演に共通している感じがする。
今日の声明は、配られた冊子によると、
初夜の悔過作法、初夜の大導師作法、初夜の咒師作法に、半夜の悔過作法。
それぞれの内容が書かれているが、言葉・意味を知らないだけでなく、
かなが振ってなければ読み方さえ分からない。
が、声明を聞くと、分からなくても、いつも少し厳粛な気持になる。
*****
1回きりの公演によくあるように、予定時間を30分くらい超過して、遅くなったが、
昨日の狂言の会の後にも食事を一緒した友人と、今日も近くのインド料理店で一緒に食事。
趣味・興味が似通っているのでよく会うが、彼女も明日も来るそうで、3日連続になる。(笑)
*****
着物: 塩沢絣。 藍色地。 黒・鼠縞に黒の飛び柄。
帯: 袋帯。 博多織「風道楽」。 よろけ縞風。 紫と白、茶に近い橙色も。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 灰色がかった生成り、裏・端は黒。
帯揚げ: 灰紫の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。
塵除け: 竪絽。 墨色。 無地。
昨日は暑さ対策に博多八寸帯を締めたが、身じろぎするたびに帯が鳴るので、
狂言だからまだよかったと思いながら、周りの方に聞こえないかと気になったけれど、
同じ博多帯でも袋帯は芯が入っているお陰か今日は鳴ることも無く、落ち着いていられた。 |
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2009.9.25 [金] 狂言の会 |
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年に何度かある国立能楽堂の「狂言の会」が夜にあって、
今回は千作さん、万作さんの人間国宝お2人に、東次郎さんもご出演で、
楽しくレベルの高い狂言を一度に見られる企画なので、わくわくしながら出かけた。
大蔵流「萩大名」、和泉流「縄綯」、素囃子「男舞」、大蔵流「業平餅」。
「萩大名」が、茂山千作、千五郎、忠三郎。
先週お元気にシテを演じられていた千之丞さんが病気休演で、千五郎さんが代演。
どうなさったのかしら? 新型インフルエンザ? と友人と2人で同じことを考えてしまった。
千作さんの大名と千五郎さんの太郎冠者との息の合ったおかしさ!
千作さんの飄逸さというか何とも言えない雰囲気に和みながら、そのお元気さがうれしい!!
「縄綯」は、野村万之介、萬斎、万作。
流派・演者によって雰囲気が大分違うのが、また楽しい。
万之介さんの太郎冠者には、おかしい中にほろっとさせられる。
主人思いの苦言ぶり、拗ね方、他家の主人やその家族の悪口、子供をいじめた話をとくとくと..
悪口を言っても、主家に戻れたと思う喜びが伝わってくるので、嫌味にならない。
それにしても万作さんの若々しいこと! 弟の万之介さんより大分年上とは驚き!といつも思う。
「業平餅」は、山本東次郎、若松隆、山本則俊、遠藤博義。それに山本家の面々など多数。
大勢登場するのに直ぐに退場してしまう人が多いのが、ちょっと面白い趣向。
餅屋の娘はなかなか登場しないし、若松隆さんの長柄持は終盤まで橋掛りで居眠りしているので、
舞台上は長い間、東次郎さんの業平と則俊さんの餅屋と2人。
それにしてもずうっと居眠りしている役も、大変だろうと思う。
東次郎さんが業平らしく普段よりすました感じで、しかも餅を盗み食いするのがおかしい。
餅が段々小さくなっていくのが楽しくて、作るのも食べるのも巧みと妙なところで感心してしまう。
この狂言は初めて観るので、一層興味深く楽しんだ。
資料展示室の「狂言面」、「狂言装束」も、数多く展示されていて見応えがあり、
特にあまり見る機会のない「狂言面」をまとまって見ることができたのが、うれしかった。
*****
終演後は、友人と恒例になっている「五万石」で、とやま料理。
先週行ったワインバーに誘われたけれど、あまり飲みたくなかったので料理主体にこちらの店に。
能楽堂から最寄駅までの途中にあるので、殆ど毎月行っているが、
少しずづつ料理が変わるので、季節感を楽しめるのもうれしい。
体調がイマイチながら、やはり話し込んでしまう。
*****
着物: 泥大島紬。茶黒。段取り。
帯: 八寸名古屋帯。 紋博多「恵比寿細工」。 白地。 縞。
帯締め: 五嶋紐。 茶と白の縞、焦げ茶色入り。
帯揚げ: 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
履物: 白色の天、黒色の巻、灰色の鼻緒、赤い前坪の草履。(伊と忠)。
塵除け: 絽の鮫小紋。 灰藤色。
草履は、色の組み合わせが粋だと、誘惑に負けてしまったもの(笑)で、初おろし。 |
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2009.9.24 [木] トリノ・エジプト展 |
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午後遅く上野まで出かけ、都美術館の「トリノ・エジプト展」を観て来た。
招待券をいただいたのにノンビリしていて会期末近くになってしまったので、
混雑具合をチェックして、いくらか我慢できそうな日・時間を選んだのに、
混雑というほどではないけれど、やっぱり混んでいて、早く行かないから..と反省。
でも、彫像、木棺、石棺、ステラなど、存在感十分で、行ってよかった♪
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広小路近くの「みはし」で軽い食事と甘味で一息ついてから、銀座に出て、
仕立てあがったと連絡を受けながら半月以上経ってしまった墨流しの着物を受け取った。
もういらないと言いながら、目玉商品を勧められてつい買ってしまったものだけれど、
値段を考えたら、本当にお買い得。 でも、必要なかったでしょう!と言う自分がいて..(汗)
松屋では「ユキパリス展」。
ここはカード提示で入れるので、買物より展覧会目当てにカードを所持している感じ。(笑)
細かい刺繍にただただ溜息! 感服! |
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2009.9.22 [火] 連休中なので |
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連休後半の22日の夕方、たまには手料理をご馳走しようかと急に思い立って、
息子に声をかけて急いで料理をして、一緒に食事した。
息子は自分の都合次第で、特に予定がない休みなどは気が向いた時に毎日でもやって来るので、
来れば、果物を剥いたり、コーヒーを淹れたり、時には食事も作ったりするけれど、
食べに来ないかと私から呼んだのは久しぶり。(笑)
冷蔵庫に入れたまま開けてなかった飛良泉の純米吟醸を飲みながら一緒に食べると、
家庭料理というか惣菜だけでも、結構美味しい。
でも、日頃あまり料理をしないので、最近は手順が悪くなってしまって、やらなきゃダメと再認識。
またジンジャーエールを作った。
足りなければ蜂蜜でも足せばいいかと、今回は砂糖を更に減らして、
教えていただいたレシピの6割にしてみたら、それで私には十分。
これからは、この割合で作ることにした。 |
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2009.9.21 [月] 落語(国立名人会)、天真庵@押上 |
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1週間も日記を書けなかったので、自分の覚えにせっせと書いたけれど、5日分は大変。(笑)
国立演芸場の国立名人会という落語公演を聞きに昼から出かけた。
入船亭扇辰「目黒のさんま」、橘家仲蔵「お見立て」で、仲トリの古今亭志ん輔が「青菜」、
仲入り後は、桂ひな太郎「三方一両損」、トリの入船亭扇橋は「心眼」。
この名人会では色物は1人・組だけで、噺家の顔ぶれも比較的揃っていて、
落語をたっぷり聞けるのがうれしい。
が、そう思う人が多いらしく、チケットが取り難いのは、仕方ないけど、辛い。
*****
終演後は押上の天真庵に回って、亡くなった元気くんにお菓子をお供えしてお線香をあげた。
実は、昨夜になって久しぶりに皆さんの日記を読ませていただいて、ビックリした。
天真庵のマスコット犬の元気くんが亡くなったなんて..
12歳だから寿命ではあろうけれど、先月まではいつも通り元気だったのにと、
庵主のブログにアクセスしてみたら、当日の朝まで元気だったとか..
いつもの文膳をいただきながら、アルバムを見せていただいていると、じ〜んとしてくる。
見あげるあの大きな目と、最近の数ヵ月は知っている顔が帰るときには、
まるで、さようなら・また来てね〜とでもいうように出口まで来て吠えていたのに、
もう会えないと思うと..
庵主ご夫婦にとってはペットというより子供のようだったから、お2人の気持ちを思うと一層辛い。
動物を飼っていらっしゃる方の日記を拝見しても、飼い主にとっては家族ですものね〜
お蕎麦をもう1枚お替りもしたし、カロリー消化と運動に、錦糸町まで歩く。
でも、それ以上は歩く気になれず、その先はやっぱりバスに乗ってしまう。
*****
着物: 琉球絣(木綿)。濃藍色地。鳥や井桁などの文様。 野原トミ子さんの手織で伝統的工芸品。
帯: 八寸名古屋帯。 紋博多「恵比寿細工」。 白地。 縞。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 焦げ茶色、片方に茶と白の縞入り。
帯揚げ: 絽。 青色。 流水などの柄入り。
履物: しころ織草履。 しころ織の紬の天。 青色の鼻緒と台。
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帰宅後に母に電話してしばらく話した。
敬老の日という日をわざわざ設けるのが好きでなかったけれど、
異動祭日になったのが、もっと嫌! 決まった日の方がいい、ずっといい!! |
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2009.9.20 [日] 2009/2010シーズン開幕 |
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いよいよ新国立劇場の2009/2010シーズン開幕! で、今日が初日。
シーズンオープニング公演の新制作のオペラ「オテロ」を聴きに行った。
オペラそのもののせいか、歌手のせいか、演出のせいなのか、
今日の舞台はルチオ・ガッロの歌うイアーゴの存在感が大きくて、
オテロの騙され方に、葛藤が見えないというか、単純さが目立って愚かに見えてしまう。
デズデーモナも淑女とは思えない動きがあって、???
特に演出と、それに従っての美術には疑問あり。
キプロスでなくヴェネツィアを舞台にして水を張った演出がネックになってしまった感じ。
せっかく張った水も演出で有効に使われたとは思えなかったし..
幕が上がったときは、橋と水のあるヴェネツィア風の装置もよさそうに思えたけれど、
水を張るためか、装置が一杯飾りという転換の無い舞台セットになっていて、
中央のオテロの屋敷だけを回転させて場面展開しているのが、何とも..
本当に狭い、たった1室で司令官の屋敷を象徴させるのは無理に思えてしまった。
それに、室内のはずの場面が街なかというかどう見ても通りで進行するのは違和感が強かった。
でも、私は声を楽しんだけれど、音楽に詳しい友人は声に陰影がないのが不満だと言う。
確かに、声が通ればいいとばかりは言えないし、友人の意見も分かるけれど、
満足度を考えると、音楽の分からないのも悪いことばかりではないかもしれない。(笑)
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着物: 南風原の花織。 無地。 青。 伝統的工芸品。
帯: 名古屋帯。 夏紬。 灰白色地。 色紙に柳・薄と蜻蛉・百合・萩の墨描き。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 紋紗。 紺色と薄生成りの染分け。
履物: 白台。 鉄紺色の鼻緒。
塵除け: 絽の鮫小紋。 灰藤色。
シーズン初日なので少しは格を考えたものの、暑さの残る秋単衣の時期は難しい。
後のお手入れを考えると、今年着ていない着物を今頃になって着たくないし..
9月後半になると絽綴れはもう締めたくないので、特に帯が難しくて、
結局、着物を決めて、名古屋帯でもいいかと色映りのよい秋らしい柄の帯にした。
友人は塩沢の200色の小紋調の着物に、花織の八寸帯。 気軽で、ちょっとお洒落な感じ。
特に薄い色合いの花織の八寸帯が素敵で、ああいうのが1本あれば重宝だと見る度に思う。
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他所に回るという友人と別れて、日本橋の高島屋の特別食堂で野田岩のかさね重を食べた。
高校生まで食べ(られ)なかった鰻だけれど、嗜好が変わって今は好物のひとつ。
その後、呉服売場で担当者と秋単衣の時期の帯の話をしていたら、急に思い出したらしく、
いい帯があると、黒地に六瓢(無病)の名古屋帯を見せられた(勧められた・笑)。
黒地の帯はもういらないと思っていたのに、瓢箪がお洒落で、色が好みの色ばかり。
で、またも.. どうしてしまったのだろう.. このところ止まらない私。
春先に今年1年分の着物代を使ってしまって、もう買わないようにと、
どうにか少しは自制していたのに、ここ何週間かで、帯を何本も..(大汗) |
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2009.9.19 [土] てんぷら@みかわ是山居 |
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ランチに出かけて他所に回るつもりが、前日の疲れか(ワインのせい?)動けず。
夜になって、まともな食事をしたいと、みかわ是山居に行って、てんぷら。
ここでは夜はいつも少しだけ飲むのに、今日は止めてお茶にした。
でも、てんぷらを食べる気になるところが凄いと自分で呆れたりして..(笑)
季節ものはいつもの松茸の1本揚げ。
他に最近は揚げ物もいろいろ新しい試みをしているのが、楽しく、ニコニコいただいた。
このところ太め安定(涙)で一向に元に戻らないし、今日は1000歩も歩いていない感じなので、
往復とも30分余を歩いた。 カロリーを少し消費できたはず。よね〜? |
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2009.9.18 [金] 能狂言(定例公演、国立能楽堂)、ワインバー |
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夕方からの定例公演を観に、国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「鴈礫」と能・観世流「龍田−移神楽」。
「鴈礫」は茂山千之丞・あきら父子に善竹十郎。
狂言の大名はいつもながら馬鹿馬鹿しい存在で少しかわいそうにもなるが、おかしく楽しい。
「龍田−移神楽」の後シテの袴が、楓・紅葉の柄で、とっても素敵♪
でも、シテが少し前かがみ気味で首が前に出た感じなのが気になってしまった。
友人も、袴と立ち姿について同じ感想を言っていて、思うことは同じ。
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終演後は友人に誘われて、彼女の行きつけの、ソムリエがやっている店に回った。
私は本当に久しぶり。もしかしたら今年は初めてかも..
お任せ料理にワインを飲みながら話していたら、気がついたら真夜中。
終電が無くならないうちにと大急ぎでお先に失礼したけれど、
乗り換え路線は最終が出てしまっていた。(涙) そこからはタクシーで帰宅。
夜の公演の後にあの店に行くと、いつも終電との時間争いの繰り返し。(爆)
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着物: 江戸小紋。 絽ちりめん。 赤みかかった紫色。 流水紋入り。 (昨日と同じ)
帯: 名古屋帯。 夏紬。 藍色地。 蔓草?柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 灰紫の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。 (昨日と同じ)
履物: 黒エナメル台。 紫のエナメル鼻緒。 台にも紫のエナメル入り。
塵除け: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。 |
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2009.9.17 [木] 文楽(第一部)、「前田正博の色絵」陶芸展 |
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文楽の第一部「鬼一法眼三略巻」を国立劇場の小劇場に観に行った。
「播州書写山の段」、「清盛館兵法の段」、「菊畑の段」、「五條橋の段」。
今回は、歌舞伎でよく上演される「一條大蔵譚」は無いけれど、ほぼ通し上演。
「菊畑」の切が咲大夫・燕三で、他は中堅・若手中心だが、それなりにいい舞台だった。
どうせなら2部制で時間がある時に「一條大蔵譚」も合わせて上演して欲しかったけれど、
「播州書写山の段」と「清盛館兵法の段」があったので、
「鬼一法眼三略巻」全体がよく分かって、うれしかった。
一度通しで観ると、その後は一幕だけでも筋・関係が分かっているので、楽しめる。
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終演後は「可否道」でコーヒーを飲みながら一休み。
そして菊池寛実記念 智美術館に、「赤黒金銀緑青 前田正博の色絵」を見に行った。
永田町駅の南北線のホームまでも、溜池山王駅で降りてから地上に出るまでも、長〜い。
そのため、美術館までの徒歩8分という距離を長く感じなかったのが、おかしい。
鉢・皿・壷・花器に、水指・茶碗など、一堂に見ると見応えがある。
最近とは色合いの違う初期の大皿も素敵!
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着物: 江戸小紋。 絽ちりめん。 赤みかかった紫色。 流水紋入り。 (単衣)
帯: 名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色地、灰みの紺の暈しの丸。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 灰紫の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。 台周りは白革。
塵除け: 竪絽。 墨色。 無地。 |
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2009.9.15 [火] 門前市 |
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お米がなくなってきたので、富岡八幡宮の門前市に出かけた。
運動不足解消に30分近く歩いて行ったのに、お目当ての自然食・野菜の店はお休み。
がっかりしながらも、もう稲刈りが始まっているのだろうと、季節感を感じた。
いつもなら有機栽培・減農薬の米や野菜を売っているテント付近で、象牙の店を見つけた。
出かけても、荷が重いしバタバタして周りを見ないので、気付いていなかった。
象牙の小物がいろいろあって、中でも瓢箪の箸置きがいい感じ!
5つセットの1つをばら売りしてしまったそうで4つしかない。迷いながら2つ購入。
後で、4つとも買えばよかったかとも思ったものの、品物を考えれば決して高くないけれど、
安くはないし、お客もしないし、2つで正解と、自分の判断を自分で肯定。(笑)
お不動様の通りの「近為」で遅めのランチ。
粕漬け・味噌漬けの3点盛りが、鰆・鮭・豚肉だったので、今日も迷わずこれを選んだ。
サービスに出してくださる漬物をパクパク食べながら、美味しくいただく。
漬物は無くなると追加してくださるので、な〜んと2回もおかわりして、3杯食べてしまう。
店内から、檀家のつきそったお坊様の不動堂への祈祷前のお練り(というのかしら?)を拝見。
漬物を土産に、途中で買物などをしながら、帰りもまた歩いて帰宅。 運動になったわぁ。(笑) |
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2009.9.14 [月] 児童館で人形劇 |
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朝から児童館で幼児相手に人形劇を見せるのに、申し訳ないことに、集合時間に大遅刻。(汗)
人形劇にはどうにか間に合ったものの、本当に赤面もの。
このところ眠れず寝不足だったのに、夕べはまたまた眠れず寝たのは朝、陽が上がってからで、
2個の目覚し時計も、ラジオも聞こえず、大失敗。
電話で飛び起きて、慌ててタクシーで向かった。(大汗)
ご心配をかけてしまったのに、間に合ったからいいわよと優しく言って下さるので、なお恥ずかしい。
歌舞伎じゃないけれど、面目次第もございません!
人形劇は好評で、その後は交流会とやらで、幼児とつきそいの母親と一緒に体操やゲーム。
孫のいる方は慣れたものだが、私には新しい体験。
幼児の可愛らしい柔らかい手が印象的。 何十年ぶりかしら?
火のお化けをやったので、人形も赤いし、ズボンもTシャツも赤を着て行った。
子供にも分かったようで、外を歩くのは気恥ずかしいものの着て行ってよかった。
久しぶりに「こうかいぼう」に寄って、ラーメンと餃子を食べて、30分余りを歩いて帰宅。
起きていられず、早々に長い昼寝。 |
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2009.9.13 [日] 墓参り |
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父の命日に墓参りに行く母に私も退職後は同行していて、今年は1日前倒しして今日出かけた。
去年たまたま日曜日だったので姉の連れ合いが車で母を送迎してくれて、本当に助かったのと、
今年は明日の命日に姉も私も用事があって時間の調整が大変だったので、
前日なら日曜日だし、今年もまた義兄のお世話になることにして、急遽変更。
母は歩くのもすっかり遅くなって心配なのだけれど、タクシーは贅沢と思うのか、
特に1人だと未だに公共交通機関を使おうとするから、義兄が車で送迎してくれるのは大助かり。
義兄は常勤監査役としてまだ仕事をしていて、以前と殆ど変わらぬ仕事人間ぶり。
今年こそはお役ごめんになるはずで、夫婦でヨーロッパ旅行に行く予定だったのに、
もう1期することになって、またおじゃん。 10年も延び延びになってしまっている。
で、国内旅行にはあちこち行ったようだが、姉には少し低姿勢気味。(笑)
着物でも何でも買っていいよ!と言っているから、何を買うやら人ごとながら少し楽しみ。(爆)
予定の時間より30分くらい早く着いたそうで、私が行った時はまだ約束の時間には間があるのに、
姉と義兄でお墓の掃除がだいぶ進んでいて、随分こざっぱりしていた。 ありがとう。
私も掃除に加わって、義妹が来た頃には、ほぼ終了。 大分キレイになって、うれしい。
墓前に立つと、やはり父に母のことなどを頼んでしまう。
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車で叔母のお墓にも回る。 私は久しぶりにお参りできたのがうれしい。
その後は、日本料理店で直会というか皆で食事。
個室で話しながら、ゆっくり会席料理をいただいていると、時間が随分経っていて驚くほど。
私は日頃話さないせいか、話し出すと止まらない(爆)感じで、姉に笑われてしまう。
食前酒のラフランス酒、秋の吹き寄せ盛りの前菜、松茸土瓶蒸し、戻り鰹と鯛のお造り、
かます煮おろしの蒸し物、金目鯛と松茸の朴葉焼き、海老団子と茄子・エリンギの煮物、
帆立貝などの揚げ物に、松茸ご飯と赤だしに香の物、林檎入り小豆寄せのデザートまで、
少し多いかと思うものの、おいしくいただいた。
母もご飯は食べきれなかったが、料理は全部完食。お見事! これが元気の元といつも思う。
母は年相応に弱ってきて耳も遠くなっては来たが、この店も母が探して予約しておいてくれたし、
まだどうにか元気でいてくれるのがうれしい♪
でも墓参の後はいつも母にご馳走になってしまうのが申し訳ないような..
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帰りに日本橋の三越に寄って呉服を覗いたら、この頃会い損なっていた販売の方がいらして、
一緒に見ているうちに、若手作家の染谷洋氏の染帯に好きなのを見つけてしまう。
お太鼓が寒牡丹で、前帯は梅に小鳥。 で、またも購入してしまった。(汗)
本当にどうするのよ〜と自分でも思うし、老い先が心配だけれど.. まあ、これも出会い。
その販売の方が近々お辞めになると伺って、その前にお会いできてよかったけれど、
お会いしてお話するのが楽しみだった方なので、とても残念。 人との出会いにも心がいった。 |
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2009.9.12 [土] ボランティア祭り |
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区内のボランティア関連団体が一堂に会して、日頃の活動の一端を紹介する祭り。
文化センターで行われるこの祭りに、私の入っている朗読サークルも参加。
でも、私の入っているサークルはどうみても会員の趣味の会。(笑)
ただ、年に何回か児童館などでお話の会や人形劇などをするので、
それがボランティア活動になるらしい。
私たちの出番は終り近かったので、1度だけざっと最後の練習をした後は、
他のサークルの活動を楽しく見たり、体験させてもらったりしながら待った。
発表会場が去年と違い、ステージもある広いロビーだったが、
自分達は本番に強い(笑)と皆が言うのがもっともと思われる出来で、順調に終了。 ホッ..
私は昨年に続いての出演のおかげか、去年よりは落ち着いていられた。
習うより慣れというのは確かに一理ありとここでも実感。 |
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2009.9.11 [金] 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) |
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一昨日の二の舞にならないよう朝から気合を入れて、歌舞伎座に昼の部を観に行った。
「竜馬がゆく」、「時今也桔梗旗揚」、「お祭り」、「天衣紛上野初花−河内山」。
「竜馬がゆく」は、三部作の完結編で「坂本竜馬最後の日」。
染五郎の竜馬、松緑の中岡慎太郎など。 志のぶの汚れ役が珍しい。
「時今也桔梗旗揚」は、「饗応の場」、「本能寺馬盥の場」に、「愛宕山連歌の場」。
吉右衛門の武智光秀、富十郎の小田春永、魁春の皐月、芝雀の桔梗、錦之助の森欄丸に、
歌六、歌昇、そして幸四郎が四天王但馬守など。
「秀山を偲ぶ所縁の狂言」と銘打っているだけあって、随分豪華な配役。
初めて「馬盥」を観た時は、傲慢な信長の酷い仕打ちに、光秀に対して同情心が起きるほどで、
本能寺の変は、天下を狙った光秀の謀反でなく、我慢の緒が切れての反乱に思えたものだった。
「饗応の場」を観ると、不興にはそれなりの理由があって、2人の関係をまた考え直したり..(笑)
歴史は為政者つまり勝った者の側から見た・都合によるものでもあるし、
芝居も歴史・事実とは違うことは分かっていても、芝居から感じることもまたあるもの。
「お祭り」は、鳶が、歌昇を兄貴分に、あと錦之助、染五郎、松緑、松江で、粋ないい男揃い。
芸者が、芝雀と孝太郎に、「名残惜木挽の賑」と冠?がついているだけあってか芝翫が出て、
染五郎・松緑の獅子舞はあるが、踊りらしい踊りも無く、挨拶版?(笑)
昼の部最後の「天衣紛上野初花−河内山」は「店先」がなく「松江邸広間より玄関先まで」だけ。
幸四郎の河内山宗俊に、梅玉の殿様、段四郎のご家老など。
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夕方には自宅近くで明日の準備があり招集がかかっているので、終演後は真っ直ぐ帰宅。
着て行った着物をハンガーに掛けて、洋服に着替えて飛んで行った。
一昨日ちゃんと行っていれば、こんな慌しい思いをしないで済んだのだし、
何より、余分な出費もしないで済んだのだと、再び自戒の念。 でも、行ったのだからOK。
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着物: しょうざんの生紬。 無地。 灰みの深緑。 (単衣)
帯: 名古屋帯。 灰白色地。 墨描きで四角に柳・百合・萩などの柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 薄萌黄色、片方に茶色入り。
帯揚げ: 紋紗。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
今日はすっかり秋らしい単衣。 でもまだ暑いので帯は涼しげにした。 |
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2009.9.10 [木] 8月の着物着用録 |
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遅まきながら、自分の覚え用の8月の着物着用備忘録。
8月2日 投扇興例会 浴衣(木綿、有松絞り、紺地) 八寸名古屋帯(羅織、紺暈し)
8月5日 金春祭り(楽器編) 小千谷縮(麻、白地、黒で縞) 八寸名古屋帯(博多、紗献上、白地)
8月6日 金春祭り(謡・仕舞編) 明石ちぢみ(灰白色、夏蔦柄)名古屋帯(絹芭蕉、白系、紅型調)
8月7日 金春祭り(路上能) 小千谷縮(麻、鉄紺色、無地) 八寸名古屋帯(羅織、紺暈し)
8月8日 能楽公演(国立能楽堂) 総絞り小紋(絹芭蕉、藍色)名古屋帯(絹芭蕉、白系、紅型調)
8月12日 歌舞伎(新橋演舞場) 夏大島紬(黒地、華柄) 八寸名古屋帯(博多、紗献上、白地)
8月14日 落語(国立演芸場)小千谷縮(麻、鉄紺色、無地)名古屋帯(灰白色、色紙に花の墨描き)
8月17日 歌舞伎(歌舞伎座) 夏大島紬(黒地、華柄) 八寸名古屋帯(手織櫛織、生成り)
8月21日 能狂言(国立能楽堂) 明石ちぢみ(灰白色、夏蔦柄) 名古屋帯(麻、藍紅型)
8月22日 落語(国立演芸場) 総絞り小紋(絹芭蕉、藍色) 名古屋帯(絹芭蕉、白系、紅型調)
8月27日 能狂言(国立能楽堂) 付下げ(紋紗、京友禅、灰紫色地) 袋帯(絽綴れ、市松秋草柄)
8月29日 オペラ(シモンボッカネグラ、太田区民ホール) 同上
8月の着物着用は12回。 夏物。 うち1回は浴衣。
木綿(浴衣)を1回、麻(小千谷縮)を3回、正絹を8回で、計12回。
枚数では、木綿(浴衣)1枚、麻(小千谷縮)2枚、正絹が4枚で、計7枚。
先月より着た回数は多いけれど、基本的に先月着た着物ばかりを繰り返し着ていて、
8月になってから新たに着たのは絹芭蕉の総絞り小紋1枚だけ。
後の手入れを考えると、特に正絹は同じ着物になってしまう。(笑)
で、着た枚数は去年より少なく、去年着たのに今年は着なかったものもあり、
何より、好きで作ってからまだ一度も着ていない透かし織の紬訪問着をいつ着るか..
来年以降に課題持ち越し。
帯は、付け下げに締めた袋帯(同じ帯)2回、名古屋帯が10回。
着物同様、同じ帯を締めていて、袋帯1本、名古屋帯は6本で、計7本。
名古屋帯のうち、ざっくりした手織櫛織、羅、紗献上博多と、八寸帯3本を、計5回締めた。
他は、絹芭蕉の染め帯を3回締めていて、麻(藍紅型)と夏紬を1回ずつの、計5回。
少しは涼しくと思うと、八寸帯がうれしく、袋帯は敬遠気味になってしまう。
締めない袋帯をどうするか、一度も締めていないものは処分した方がいいのか迷っている。
処分と言っても、捨てるのではなく古着(新古品?)として売ることを考えているのだけれど.. |
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2009.9.9 [水] 行き損なう |
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歌舞伎座の昼の部に行く予定だったのに、ダメ.. 行き損なってしまった。(涙)
今年は行き損なう回数がぐっと減って喜んでいたのに、またやっちゃった。 あ〜あ..
今月は午前中の始動が厳しく、あっぷあっぷだったので、心配はしていたものの、
チケットはあるし、当然行くつもりで、着物も決めていたのに..
昼の部の「時今也桔梗旗揚」が、よく上演される「馬盥の場」だけでなく、
「饗応の場」などもあるので、それが見たくて..
夕方になって空席状況をチェックしたら、明後日に3階席の1列目がある。
きっと役者さん?かどこかから戻って来た席。
で、取ってしまった。 懐事情を無視してばかり。
これでまた行き損なったら泣くに泣けない。 頑張ろう。
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各年代ごとに、
楽しく、 美しく、 強く、 賢く、 豊かに、 健やかに、 和やかに、 愛らしく
そして優しく輝いて、心美しく生きましょう
うわぁ! 素敵!素敵!!
まずは、健やかに 暮らせるよう心しましょう。
ご紹介ありがとうございます。<若葉さん |
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2009.9.8 [火] お仕立て 失敗 |
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お仕立てキャンペーンをしていた呉服屋に頼んだ着物2枚が先日仕立てあがって来たが、
本藍染(Japan Blue)の総仙頭絵羽は、染めてもらった通し裏も含め、
素敵に(私好みに・笑)仕立てあがっていて、うれしかったけれど、
もう一枚の千總の無地感覚の小紋の方は、柄置きが気になってしまう。
同じ形の柄の中に入っている少し大きめな柄の位置が中途半端にズレている。
柄の位置を注意して欲しいと頼んでおいたのに..
でも、今更どうにも.. 仕方ない.. 折角の着物をもったいないことをしてしまった。
仕立代が少し安くなるからとキャンペーンに乗ったりせず、
お仕立て屋さんに直接頼むべきだったと、後悔。(涙) |
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2009.9.7 [月] 人形劇の練習 |
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今日の朗読サークルは先生のご都合が悪く、指導は先生の助手の方だけで、
今週末のボランティア祭りでする人形劇の練習のみだったのに、何と何と少し遅刻。(汗)
出演しない方もアドバイスをしてくださるためにご出席なのに、出演者が遅刻とは大汗もの。
人形劇だけを出演者で、アドバイスに従い修正しながら、何度も繰り返し練習。
会場が広いのでマイク使用になったが、ワイアレスマイクが足りず、
もう一人の方と私だけは大型マイク。 で、台本がもてないので、大変。
幕にアンチョコを張って下さったけれど、読むのは立ち位置がおかしくなって、とても無理。
覚えてはいても、他人の台詞が終らないうちに言い出したり、出が分からなくなったり..
私も苦労したが、もうお1人はもっと大変な様子。
練習しなくちゃ.. 頑張りましょうね〜と、互いに元気付け。
帰りはまたも30分余を歩いて帰宅。
先月中旬から行きたかったヘアカットに漸く行くことができて、少しスッキリした。
髪型は相変わらずのボブ。 白い髪ながらチーム・ボブ?の一員。(爆) |
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2009.9.6 [日] 歌舞伎座(夜の部) |
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今月の歌舞伎は歌舞伎座だけ。 夜の部を観に行った。
今年の1月からは歌舞伎座さよなら公演で、歴史?の長い5月の團菊祭もなかったし、
一昨々年から3回しかやっていない9月の秀山祭は当然ないはずなのに、
幸四郎・吉右衛門兄弟に染五郎が中心で、昼夜とも演目に先代吉右衛門、
7代目幸四郎所縁のものがあるし、まるで秀山祭。(笑)
「浮世柄比翼稲妻−鞘當、鈴ヶ森」、「勧進帳」、「松竹梅湯島掛額−吉祥院お土砂、櫓のお七」。
「鞘當」が染五郎と松緑に芝雀で、「鈴ヶ森」が梅玉の白井権八に吉右衛門の幡随院長兵衛など。
「鞘當」はいつも通りの綺麗な絵面。 でも、何故か染五郎の声が弱いのが驚き。
松緑の声がよく響いたので、尚更か細く聞こえて気になった。 どうしたのかしら?
「勧進帳」は幸四郎の弁慶、吉右衛門の富樫、染五郎の義経。
「吉祥院お土砂」は、吉右衛門の紅長に福助のお七など。
吉右衛門の紅長は前回同様に??で、この人の喜劇にはどこか違和感がある。
この役は菊五郎で観たかった。
「櫓のお七」は、福助のお七が途中人形振りで演じるのが、何度見ても楽しい。 綺麗だし..
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着物: 塩沢絣。 藍色地、黒・鼠縞。 濃紺の四角の飛び柄。 (単衣)
帯: 博多八寸帯。 紗「風紗」。 灰白地。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 紋紗。 薄橙色と薄青緑色の染分け。 変わり麻の葉模様。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。 |
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2009.9.5 [土] 文楽(第二部、第三部) |
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文楽初日で、いそいそと国立劇場に出かけた。
例年は三部制は2月だけなのに、今年の9月はテンペストのせいで三部制になったらしい。
第一部は後にして、今日は、期待の第二部とシェイクスピアのテンペストを文楽にした第三部だけ。
第二部は「伊賀越道中双六−沼津の段」と「艶容女舞衣−酒屋の段」。
「伊賀越道中双六」が、圧倒されるような素晴らしい舞台♪ まずこれだけで大満足♪
前が綱大夫、後が住大夫と、人間国宝のリレーで語られる義太夫が、心にストンと落ちる。
特に住大夫の語りの凄さ! 皆が息を飲んで聴き入る感じ!!
人形遣いも人間国宝の簑助の他、人気の勘十郎も出て、あと紋寿などで、
義太夫・三味線・人形遣いの三位一体を実感。
文楽でも歌舞伎でも何度か観たことがあるが、今日の舞台は文句なしの素晴らしさ! 堪能♪
人形遣いのもう1人の人間国宝の文雀も次の「艶容女舞衣」(これもよかった!)に出るので、
この部が一番人気があってチケット売り切れの日が多いというのも合点がいく。
第三部はシェイクスピア作テンペストより「天変斯止嵐后晴」。
初演は10数年前で、大阪と東京で夫々2日間だけ、
それも文楽の劇場機構を使わない上演だったらしい。
手直しして今年の7月に大阪の国立文楽劇場の開場25周年記念公演で再演され、
引き続いて今回は国立劇場・小劇場での上演。
山田庄一脚本・演出、鶴澤清治作曲で、演者も中堅・若手が頑張っての上演だった。
場面の変化もありエアリエルの扱いなど結構楽しくはあったけれど、
文楽としては期待していたほどではなく、生煮えというか、
特に人形の動きなどには、まだまだ手直しが必要に思えた。
第二部で素晴らしい文楽を観た後だから、どうしても満足度が低くなってしまう。
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着物: 南風原花織。 青。 無地。 (単衣)
帯: 袋帯。 絽綴れ。 白地。 空色・緑・金で柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 絽。 勿忘草色と薄藤色。 市松・流水・杜若文入り。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。 台周りは白革。
この日はまた暑かったが、先日単衣を着たので夏物に戻る気にならず、単衣。 |
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2009.9.3 [木] としま能 |
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母に誘われて、夕方から今年も池袋の東京芸術劇場・中ホールまで「としま能」を観に行った。
番組は、宝生流・舞囃子「養老」、和泉流・狂言「咲嘩」、観世流・能「玉井」。
挨拶の後、横浜能楽堂館長の山崎有一郎氏の解説。
母より年上の96歳! 今年もお元気なことに感嘆の思い。
舞囃子「養老」のシテ、亀井保雄氏の舞はゆったり感が強かった。
丁度1週間前に梅若玄祥氏(以前の梅若六郎氏)のを観たばかりで、
玄祥さんの軽やかなキレのある舞に圧倒された記憶も新しいので、
今日の亀井保雄氏の舞は随分ゆっくりに思え、印象の違いに少し驚いた。
観世流と宝生流の違いなのか、演者による違いなのか、
歌舞伎の「紅葉狩」の山神も、童子だったり老人だったりするから、
こちら(養老の山神)もいろいろあるのかしら? と思いながら鑑賞。
狂言「咲嘩」は、よくある田舎者と詐欺師の話だが、野村萬さんの田舎者がおかしい!
主の指示を意図と違って取るちぐはぐさに、客席も大いに笑って、和気藹々と楽しく見た。
海彦山彦を題材にした、上演回数が少ないという、能「玉井」が楽しい展開。
豊玉姫と玉依姫の相舞も、ワキもいつもより動きがあってその違いも含めて、面白かった。
観世喜正氏の後シテの龍王が、面・装束・被り物が独特の雰囲気で、印象的。
同氏が前シテで演じた豊玉姫が、後場ではツレになって他の方が演じ、
ツレの玉依姫も前場と後場では違う方が演じられ、こういう演じ方もあるのかと拝見した。
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着物: 泥大島紬。 黒地。 段取り。 (単衣)
帯: 博多八寸帯。 紗献上。 白地。 青系の縞。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 絽。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
履物: 白台。 鉄紺色の麻の鼻緒。 (和美磋美)
今月初めての着物着用だけれど、涼しい日だったので夏物は止めて、暦通りに単衣を着た。 |
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2009.9.2 [水] 能狂言、会席料理 |
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定例公演を観に午後から国立能楽堂に行ったが、遅くなってしまって着いたのは狂言半ば。
通路際の席だから周囲の方々の鑑賞へのお邪魔度は低めだろうと、
それに、お能じゃなくて狂言だからと、許していただくことにして中に入った。
番組は、狂言・和泉流「謀生種」と、能・喜多流「砧」。
「謀生種」は、嘘話を楽しむ伯父と、いつも騙されて悔しい思いをしている甥の話。
また騙してやろうという伯父と、今度は逆に騙してやろうとする甥の、他愛無い壮大な嘘話で、
狂言らしい荒唐無稽さ。 途中からでも楽しかった!
「砧」は、曲名はよく知っているのに、観るのは多分初めて。
前場のシテとツレの装束・面の違いが際立って、立場の違い・思いが見える。
後場は、寂しい笛の音のためもあってか、後シテの亡霊には寂しさ・哀しさも感じて..
でも、まだこういうお能のよさを鑑賞できるところまで来ていないと、またも認識してしまう。
いつになったら.. 先は長そう。
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帰りに日本橋に寄って、高島屋の特別食堂で早めの夕食を取った。
野田岩の鰻のかさね重を食べたくなって行ったのだけれど、
全体的にメニューが大分変わっていたので、新しいのを食べてみたくて(笑)、
大和屋三玄の軽めの会席料理に変更。 今月限定のお酒で味わった。
きのこ・銀杏のお浸しの先付けと、戻り鰹のたたき、椎茸・海老しんじょの揚げ物、
蕪の蒸し物、栗など添えた秋刀魚の香味焼き、松茸ご飯に赤だし、お新香。
甘味は、薩摩芋の入った和風プディング。
和食もやっぱり好きだわぁ! と言うより、おいしいものなら何でも好きなのよね〜(爆)
寝不足のせいもあってか、たった1合で何となくほろ酔い加減。
三越の展覧会に行くつもりだったけれど、無理して行くことはないと見送ってしまった。 |
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2009.9.1 [火] お見舞いと.. |
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兄の連れ合いの腰が悪化して、8月に入院していた。
腰は随分前から悪かったのが、急激に悪化して動けなくなって救急車で入院したという。
聞いたのが退院間際だったので家に戻ってからの方がいいと、今になってのお見舞いになった。
入院前よりはいいそうだが、効果的な治療法がなく、痛みと痺れが消えるわけではなく、
と言っても手術には相当な危険を伴うため、無理をしないように、痛みと共存するしかないらしい。
気の毒で、でも、お大事にとしか言いようのないのが辛い。
父が亡くなってから、母が1階に兄家族が2階に、実家に一緒に住んでいるけれど、所帯は別で、
母は90歳過ぎた今でも食事の仕度・片付けなどを含め自分のことは自分で大体しているが、
最近は目に見えて疲れ易く動けなくなって、洗濯掃除などしてもらうことも増えている様子。
父が亡くなった時に、母の世話が必要になれば自分がしますと言ってくれていたのだが、
入院中に、母のことがあらためて心配になったそうで、
これからは掃除などでヘルパーさんを頼むことを考えたいと言う。 ご尤も。
で、母の荷物の片付け、不要品の廃棄などを、姉と私にして欲しいと言う。
母は、片付けはもうできそうも無いから、このままにしておきたい、いずれ捨ててねと言っていて、
私たちの手伝いも断っていたが、この事態に、そうも言っていられなくなってきた。
でも、一昨日の夜、トイレに起きた時に転んで打ったところがまだ痛むそうで、
指示を出すだけでもすぐにはきついらしく、涼しくなる下旬くらいからにしたいと言う。
動くのは私たちでも、体調が悪いと要るか要らないかの判断だけでも億劫らしい。
自立心旺盛で人に頼るのが苦手な母に、私たちが行くまで片づけないでね、
日常生活でも、頑張ればできるからと言って必死に頑張ってはダメよ、頼めることは頼んでね、と、
しつこいほど言っては来たが..
一緒に住んでいない姉・私にも、母の介護がいよいよ身近になってきた。
最近の母を見ていて自分の老い先を考えていたが、老いるということを強く意識した日だった。 |
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2009.8.31 [月] 朗読サークル参加 |
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今月2度目の活動日で、台風が心配なものの午後から出かけた。
参加者はいつもの6割くらいか、20名程度。
私が一番若い方という高齢者サークルにしては高い参加率。 隣席の方はタクシー利用だそう。
熱心さに少し驚きながら、行ってよかったと思った。
と言っても、人形劇出演者のうち2人が欠席。 高齢者に無理は禁物だから..
劇の練習後は先週に続いてまた新しい題材の朗読練習で、先週の続きを1人ずつ読んだ。
私は先週と同じ注意を受けて、何度も言い直し。 読んでいるつもりと声は別物らしい。(涙)
結局、先週は練習しなかったし.. やらなきゃダメでしょう..と自分を叱責。(汗)
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投扇興の練習もしていないし..
1日3時間以上の練習なんて、ますます尊敬します。
いよいよいただいて来た方がよさそう〜 爪にご注意ください。 <かおかおさん
+++++
往復とも最寄駅まではメトロに乗ったが、10分くらい歩く間にズボンの裾が濡れてしまう。
特に帰りは雨足が強まって、駅までにふくらはぎの下がすっかり濡れて色が変わってしまった。
でも、濡れるの覚悟でジーンズにしたから、少し重く冷たくなったけれど、まあ許容範囲。
と思いながら、軟弱者の私は、サロン ド ペリニィヨン で、ケーキ・コーヒーで一休み。
元気になって、更にケーキと焼き菓子を土産にもとめて帰宅。 いつもながらの食いしん坊。
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ウィーン歌劇場でドン・カルロ!! 素晴らしい日程!
去年オペラ鑑賞ツアーのお誘いがあったけれど、高くて..
私もレポート期待組です。 よろしくお願いします。 <しょうさん |
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2009.8.30 [日] 落語(国立名人会) |
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今日は午後から落語を聞きに国立演芸場に出かけた。
名人会は、落語家は真打だけで、トリだけでなく他の噺家も持ち時間が少し長め。
で、皆それなりに上手いし、少し長めの噺が聞けるのがうれしい。
ただ今日も始動が遅く着いた時には前座が終わり、桂右團治の噺も始まってしまった。
女性真打の桂右團治が「出来心」、橘家蔵之助「佃島」、講談の神田松鯉「出世の高松」。
仲入り後は、春風亭正朝「祇園祭」、あやつり人形のニューマリオネット、
そして、トリが柳家さん喬で「唐茄子屋政談」。
さん喬さんの上手さが際立つ感じで、柔らかかったり、強かったり、自由自在。
こういう自由自在さが上手な噺家なのだと、先日の正蔵の熱演を思い出しながら再認識。
興が乗ったのか予定より大分長引いて、アレッ..
ここではトリの噺は概して延びるわね〜と思ったが、じっくり聴けて、うれしかった。
終演後は真っ直ぐ帰宅して、選挙に。 |
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2009.8.29 [土] 素晴らしき区民オペラ合唱団 & てんぷら@是山居 |
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真楽メンバーが区民オペラ合唱団の一員として出演されるヴェルディのオペラ
「シモン・ボッカネグラ」を観に・聴きに、太田区民ホール・アプリカに行った。
今日のソリストたちは私でも名前を知っていて、特に男性は新国立劇場で何度か聴いている方々。
「シモン・ボッカネグラ」は題名は知っているのに観た・聴いたことがないので、
ソリストの顔ぶれからも、当然オペラ全体に期待して行ったのだが、
今日のメインは何と言っても、TAMAさんご出演の舞台拝見。
いやー、素晴らしい声! 本当に素敵な舞台♪ 堪能♪♪
まず、ソリストたちが素晴らしかった!
大島幾雄、佐々木典子、市原多朗、佐藤泰弘、甲斐栄次郎など、
日本でも一流の方々だから、よくて当たり前とも言えるけれど、本当に感動的!!
そして、今日のお目当ての合唱団が、アマとは思い難い素晴らしさ!!
今日のできなら、プロでも十分通用しそうに思われて、
アマでも十分な練習時間を取れば、あそこまでできるのかと感激ものだった。
カーテンコールだけでなく1幕の後半でもTAMAさんのお顔をしっかり確認できたし、
とっても満足して、幸せに帰途に..
お誘い、本当にありがとうございました。<TAMAさん
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オペラを楽しんだ感動が大きくて、家に帰って寂しい食事を取るのは哀しい(笑)と、
帰り道に、明日の心積もりだったのを急に変更して、みかわ是山居に入れていただいた。
今度は天麩羅を堪能。
季節ものは恒例の1本丸ごとの松茸。いつもながらの食べ応え!
更に稚鮎もあって、この時期に稚鮎が出たのは10数年で初めて。驚きながら喜んでパクパク。
先付けが毎回工夫されているし今日も椀物が出て.. 変化も楽しい。
オペラからの幸せ気分が増幅。
あのオペラとこの天麩羅を一日に堪能! なんて贅沢な一日! し・あ・わ・せ♪
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着物は一昨日着たのをしまっていなかったので(汗)、そっくりそのまま同じ。
灰紫色の紋紗織の京友禅付下げに、銀鼠色地に市松秋草柄の絽綴の袋帯。 |
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2009.8.27 [木] 「素の魅力」 |
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夕方から国立能楽堂の企画公演「素の魅力」を観に行った。 私の今月一番期待の舞台!
舞囃子・観世流「養老−水波之伝」、小舞・和泉流「海人」、狂言語・大蔵流「枕物狂」、
小舞・和泉流「通円」、素謡・宝生流「檜垣」。
「檜垣」以外は短くて全部で5曲。お能の舞囃子に素謡、狂言の小舞に狂言語。
すべてが素で、その魅力を味わう企画公演。 装束などをつけず、紋付・袴での上演。
小舞と狂言語は何だか知らず、素謡のよさは分からないかもと思いながらも、
豪華な出演者に期待して、必死にチケットを取った。
シテ方が梅若玄祥、近藤乾之助にワキの宝生閑、狂言方が野村万作・萬斎親子に茂山千作。
千作さん・万作さんのお2人に宝生閑さんと、人間国宝が3人、
人気の梅若玄祥さんと萬斎さんも出るし、あと近藤乾之助さんだし、
チケットが取り難いのも無理からぬ顔ぶれ。
初めが梅若玄祥(少し前まで六郎)の舞囃子「養老−水波之伝」、
次が野村万作の小舞「海人」、そして茂山千作の狂言語「枕物狂」と続く。
少し太めの玄祥さんの軽やかなキレのある舞。
ウワー!っと目を惹き付けられ、息を詰めて目を見張っているうちに終わった感じ。
この方の舞台は、お能の分からない私でも、本当に素晴らしい! と、いつも思う。
万作さんはキッチリした狂言同様、小舞もやっぱりキッチリと固い印象。
こうして小舞だけを観ると、狂言もお能も同じ能楽仲間だと今更ながら再認識する感じで、
好きだわ!こういう小舞!と目を凝らした。
そして、千作さんの独特の存在感と張りのある声。
出と退場の際の歩くご様子とは一変して、凄〜い!
ここまでで30分なのに、すっかり堪能して、休憩で一息つけたのがありがたかった。
休憩後は、萬斎の小舞「通円」と、近藤乾之助の素謡「檜垣」。
「檜垣」の地謡がまた贅沢で、ワキの宝生閑も参加。
萬斎さんも父親似なのか和泉流がそうなのか、切れ味のよい動きに声。
最後の素謡「檜垣」が、他は10分〜15分くらいなのに、これだけが長くて60分。
単調なので、時々コクリとなってしまって、私にはあんまり楽しめないというか、
要は良さが分からなかった。 こういう素謡の良さが分かるようになるのはいつのことやら..
それにしても今日のような舞台を観られた幸せ♪
大満足で気持ちよく帰宅した。
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着物: 紋紗織。 京友禅付下げ。 破線状の縞文様。 灰紫色。 丸文に、桔梗・ススキ・笹。
帯: 袋帯。 絽綴。 まいづる「羽衣」。 銀鼠色地。 市松秋草柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色。
帯揚げ: 紋紗。 灰紫?の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。
履物・バッグ: シザール。白色。
コート: 竪絽の塵除け。 墨色、無地。
出演者に敬意を表して、紬は止めて柔らか物の付け下げを着た。
それに先月の結婚式で着ただけなので洗いに出す前にもう1度くらいは着ておこうという
貧乏人根性もあって..(笑) |
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2009.8.24 [月] サークル参加 |
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今月初めての朗読サークル活動日で、1ヵ月声を出さなかったのを心配しながら出席。
全く眠れず今までだったらパスする体調だったが、9月のボランティア祭りでする役があるので、
欠席してご迷惑をかけては申し訳ないと、自分を叱咤激励して(笑)出かけた。
行ってしまえば、どうにかなるものの、人形劇の後の朗読で下手さ加減を痛感。
他の方の朗読への先生の指摘を聞いて、自分でしているつもりのことができていない。
指摘されて読み直して初めてできていなかったことが実感できる悲しさ。
日頃も声を出して、練習しなければならないと反省し、宿題を抱えて帰ってきた。
動いたので少し楽になったから、帰りは歩き。
ゆっくり歩いたら1時間近くかかったけれど、いい運動になって、疲れたけれどいい1日。
漸く作ったジンジャーエールが、甘さを抑えたつもりだったのにまだ甘いので、
5倍でなく7〜8倍くらいに薄めたら丁度よくて、美味しく飲んで、スッキリ!
新生姜を皮ごと使ったおかげか、薄めても生姜味もしっかりしていて、うれしい。 |
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2009.8.23 [日] ジンジャーエール |
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食事に、展覧会・庭園にと、心づもりはいろいろあったのに、
久しぶりに昨日動いたせいか、このところ睡眠の質も時間も足りなかったせいか、動けず。
予定は全部泡になって.. 懸案の片付けもせず、またも休養日になってしまった。(涙)
先週も火曜日から木曜日まで連続休養日で.. 休養日が多過ぎ。 本当にもう..
でも、夕べ眠れないままに、ついにジンジャーエールを作ったから、まあ、よしよし。(笑)
飲み物の甘いのは苦手なので、砂糖はレシピの8割にしてみたが、まだ私には甘い。
で、次回はもう少し減らすつもり。 って、これからも作る気がありあり..(爆)
冷ましている間に、煮出した後の生姜をむしゃむしゃ..
甘いわぁ! あれだけ砂糖を入れたのだから当然ね! と思いながら、また食べてしまう。
漸く作りましたよ〜 レシピをありがとうございました。<みずえさん |
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2009.8.22 [土] 落語、展覧会のはしご |
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たまには上方落語も聞きたいと、昼から「五代目桂米團治襲名記念公演」に国立演芸場に行った。
米團治がトリと仲トリの両方をする独演会で、仲入り後にゲストの林家正蔵。
正蔵は米團治の襲名前に、銀座落語祭りで一緒に鹿芝居をしたし、仲がよいらしく、
2人がそれぞれ枕で話した内輪話も楽しく、特に米團治の鹿芝居の暴露話がおかしかった。
正蔵以外は、他の落語家2人(桂二乗と桂しん吉)とも上方落語。 色物は曲芸の翁家勝丸。
米團治は「稽古屋」と「景清」。
「稽古屋」が、上方らしい鳴物入りで楽しい!
でも、これを話すには落語家も長唄や踊りの素養が必要そうで、できる噺家は限られそう。
「景清」も、米團治の人柄がそのまま出ているような話にまとまっていて、芸は人だと思った。
正蔵は「子別れ」。
随分上手くなったというか、芝居っ気があるからか、見事な話を熱演。
ところが熱が入りすぎたためか、オチが出て来ず、しばし真っ白..
出てこなかったらどうするのかしらと心配しているうちに、漸く思い出して、どうにか収めたが、
あんなことが本当にあるのだと驚きながらも拍手。
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出かけたついでに、友人に券をいただいた国立新美術館の「ルネ・ラリック」展に回った。
ここは上野より閉館時間が遅いので、帰りに寄れるのがうれしい。
ジュエリーもガラス作品もそれぞれが独特の光を放っているが、
一緒に展示してあるデザイン画が素敵。 って、少しへそ曲がり?
更に、「美しきアジアの玉手箱」を見ようと、近くのサントリー美術館に行った。
ここは国立新美術館よりも遅く、8時までやっているのがありがたい。
ミッドタウンでは、お腹が空いたのと少し休憩するために、地下の鈴波で、まずは食事。
元気回復して、美術館に行って、着物割引で300円安い券をニコニコしながら購入。
シアトル美術館の日本・東洋美術コレクション。
まとまってのアメリカ国外での公開は初めてとのこと。
日本に無く海外に所蔵されているのは少し寂しいが、でもお陰で残ったと思うとありがたくもある。
なんとなく複雑な気持ち..
ミッドタウンでは浴衣姿が多く、食事した店のレジ・売店の2人も浴衣だったので聞いたら、
近くで祭りがあるとか.. それに、ミッドタウンでもイベント中だそう。
日記を拝見したら、浴衣レンタルとかもあったようですね〜
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着物: 絹芭蕉。 総絞り小紋。 白、藍色絞り。
帯: 名古屋帯。 絹芭蕉の染め帯。 オフホワイト。 紅型調、芝文・花丸文。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 絽。綸子。 白色。 黒で松葉柄入り。
履物: 下駄。印伝調の鼻緒。 (雨に備えて浴衣用の下駄。幸い降られず、複雑な気持ち・笑) |
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2009.8.21 [金] 能狂言、富山料理 |
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夕方から定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・和泉流「箕被」と能・喜多流「敦盛」。
「箕被」は、初めて見たが、連歌という風流なはずの話から始まった風流でない展開が、
風流の中に収まって、ほのぼのと、楽しく鑑賞。
でも、離縁騒動になった発端に変わりがあるわけでなく、どうするのかしら? などと
思ってしまう私は世知辛いかも.. 結局、妻の実家に頼むのかしら? 気になるわぁ〜(笑)
「敦盛」も多分初めてだと思うけれど、歌舞伎つながりのおかげか、
筋はまるで違うのに、どこか私には親しみやすく、楽しく鑑賞。
ただ休憩時間に食堂で柿の葉寿司を少しいただいたせいか、アイの話の最中に居眠り。(涙)
シテは粟谷能夫、ワキが殿田謙吉、アイが井上靖浩、地頭が友枝昭世の各氏。
後シテの面が「十六」なので、どうしても、
歌舞伎の「十六年はひとむかし、夢だ、夢だ」を思い出してしまう。
前シテの面は「三光尉」。
今日の狂言師は、狂言もお能のアイも名古屋の方。
この頃、名古屋在住の方が結構よく出演なさる。 というか、気付いただけだろうけれど..
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終演後は、また友人と「五万石」で富山料理をいただいた。
先月は来なかったかもしれないが、最近は毎月のように来ている気がする。
でも、日本料理は季節感があって、あまり頻繁でなければ料理の変わり具合も楽しめる。
今回は、鮎の塩焼きがうれしい。 ただ、鮎であんなに骨が取り難かったのは..
またまた芝居の話、夏の過ごし方など、話が尽きない。
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着物: 夏紬 明石ちぢみ。 灰白色。 夏蔦柄。
帯: 名古屋帯(麻)。 藍紅型。 藍色地。 伝統工芸品。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 絽ちりめん。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。台周りは白革 |
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2009.8.20 [木] まだ足りない! |
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好評の、自家製ジンジャーエール!
これなら私にも作れそうと思いながら、炭酸水がなくて延び延びになっていた。
先日も、メモを持って行かないので思い出せずに、帰って来てからガックリ。
今日は頭に叩き込んで出かけたが、普段買わないので目の前にあったのに捜してしまって..
でも、流石に今日は忘れずに購入。
生姜は迷ったものの、新生姜の方がよさそうな気がして、こちらにした。
さあ作ろうと、みずえさんの日記で確認したら、あ〜あ、またダメ。(涙) レモンが無〜い。
先日、1個まるごと絞ってレモネードにして飲んでしまってから、買ってなかった。
買い物に行く前に確認すればいいのに..何たる不手際..
もう一度買いに行くのは面倒で、またまた先送り。 あ〜あ.. |
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2009.8.17 [月] 納涼大歌舞伎(第二部・第三部) |
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暑い最中に家を出て、歌舞伎座の納涼大歌舞伎の第二部・第三部を続けて観た。
第二部は3時開演なので、その前に寄り道をしようかと思っていたけれど、
暑さに気力が不足し、それに着物の汗染みも心配で、止めてしまって、家から直行。
第二部は、先日落語を聞いた「真景累ケ淵−豊志賀の死」と、「船弁慶」。
「豊志賀の死」は、福助の豊志賀に勘太郎の新吉。お久に梅枝などで、勘三郎もお付き合い。
ぞくぞくっとする怪談話のはずだが、いろいろの場面で客席から笑い声が起きて、
途中はまるで喜劇のような反応ばかり.. 漸く最後の方で怖さを楽しむ雰囲気。
落語を歌舞伎に脚色したといっても、落語と歌舞伎と趣きが随分違うのを確認したりしてしまう。
「船弁慶」は、勘三郎が静御前と知盛の霊を歌舞伎座では17年ぶりとかに演じて、
義経を福助、弁慶を橋之助、舟長に三津五郎など。 四天王は若手ぞろい。
客席が前の芝居とうって変わった雰囲気で、引き込まれるような緊張感が充満。
見応えのあるいい舞台だった。
第三部は、三津五郎、扇雀、勘太郎の3人しか登場しない「お国と五平」に、
勘三郎の4役が話題の「怪談乳房榎」で、あと福助、橋之助など。
「お国と五平」は、黒御簾音楽が独特で、うら寂しい那須野ケ原の雰囲気の中での一幕。
お国と五平より、三津五郎の演ずる仇の友之丞が何とも言い難い独特の人間像で主役。
「怪談乳房榎」では、やはり早替りが見事!
でも、最近早替り物が結構上演されるので、早替りだからって何なの〜?の気分もある。
それに客席の反応も、どう出てくるかの期待ばかりが大きくて..
いつもよりチケット代が安いことを宣伝しているけれど、全部観ると、とんでもない!
例年のことだけれど、いつもより高くつくと常連客は皆ぼやいている。(苦笑)
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着物: 夏大島紬。 黒地。 華柄。
帯: 八寸名古屋帯。 手織櫛織。 生成り。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 灰紫?の濃淡、蜻蛉柄織り込み。 堤木象氏の草木染(梅染め)。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。台周りは白革 |
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2009.8.15 [土] 遅まきながら |
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私もやってみました。
紺、黒、藍、桜。 特殊色なし。
桜色は身につけるには気恥ずかしくて、めったに..だけれど、
他の色は、私好みの定番色。
桜もちょっとひねって藤色なら好み。って、少し無理?(笑) |
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2009.8.14 [金] 演芸(中席) |
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夕方から国立演芸場の中席に出かけた。
定席は金曜日だけは昼夜の2回興行なので、暑い時期には夜の部がうれしいと、この回にした。
8月中席は歌丸が少し長めの話をじっくり聞かせてくれるので、人気があって、いつも大入り満員。
始まった時には空席が結構あったが、次々に埋まっていって、仲入り後には満席になっていた。
いつもの年配者のほかに仕事帰りの方が多かったらしい。
トリの歌丸の「豊志賀の死」がお目当て。 真景累ケ淵の一節。
今月は歌舞伎座の納涼歌舞伎の第2部でも「豊志賀の死」を上演するので、
折角の機会だから落語と歌舞伎と両方で「豊志賀の死」を一時に聞きたい・見たいと切符を取った。
今日の照明はあまり派手なことはしなかったが、流石に聞かせてくれて情景が目に浮かぶ。
仲トリの助六は、いつものことながら、噺より踊りに客の期待が高いみたい。(笑)
いつもの操りの前に、もう1曲(題は忘れた・汗)踊って、どちらも洒脱。
あと、米福と小南治と前座の落語に、色物。
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 鉄紺色。 無地。
帯: 名古屋帯。 灰白色地。 墨描きで色紙に柳・蜻蛉・百合・萩。 (初おろし。)
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 絽。綸子。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒
今夏、薄い地色の名古屋帯が欲しくて買ったのに、締めていなかった帯にして、
柄続きで帯揚げを選んだが、後で鏡に映った帯揚げには蜻蛉が殆ど見えなかった。(笑) |
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2009.8.13 [木] 7月の着物着用録 |
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また遅くなってしまったが、自分の覚えに7月の着物着用備忘録をまとめた。
7月6日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 小千谷縮(麻、鉄紺色 無地) 博多八寸帯(紗献上、白地)
7月8日 能狂言(国立能楽堂) 夏大島紬(黒地、華柄) 袋帯(絽綴れ、生成り、お太鼓柄)
7月9日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 小千谷縮(麻、白地、黒で縞) 名古屋帯(麻、藍紅型)
7月11日 結婚式・披露宴 付下げ(紋紗、京友禅、灰紫色地) 袋帯(絽綴れ、市松秋草柄)
7月15日 芝居(鵺、新国立劇場) 明石ちぢみ(灰白色、夏蔦柄) 名古屋帯(夏紬、藍色、蔓草柄)
7月18日 落語(国立演芸場) 阿波しじら(木綿、青系、縞) 八寸名古屋帯(羅織、紺暈し)
7月24日 狂言(国立能楽堂) 小千谷縮(麻、白地、黒で縞) 名古屋帯(麻、生成り、無地)
7月25日 ライブ(天真庵) 浴衣(有松絞り、紺地) 八寸名古屋帯(羅織、紺暈し)
7月の着物着用は8回。 夏物。 うち1回は浴衣。
着物は同じものは1枚だけで、浴衣を入れて全部で7枚を着ている。
結婚式に紋紗の京友禅付下げを着たが、あとは夏大島紬と明石ちぢみだけが正絹で、
麻の小千谷縮を2枚(うち1枚は2回着用)に、木綿を阿波しじらと有松絞りの浴衣の2枚。
汗対策に家で洗えるものが多くなり、正絹はどうも着損なってしまう。
帯は、袋帯(絽綴れ)を2本、名古屋帯を5本で、計7本。
名古屋帯は、九寸が3本で、うち2本が麻。 八寸の2本は、羅織と紗献上博多。
八寸帯が、いくらかは涼しい感じで、この時期にはうれしい。 ざっくりした羅織は2回締めた。 |
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2009.8.12 [水] 和船乗船体験、八月歌舞伎@新橋演舞場 |
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夕方には出かける予定があるのに、急に思い立って、その前に慌しく和船乗船体験に出かけた。
前々から体験したいと思いながらも、億劫になって先送りしてしまい、未体験だった。
その気になった時が吉日と、昼過ぎに時間を気にしながら速足で乗船場所まで歩いたら、
久しぶりの陽の強さ・暑さに汗ばんだので、川風に吹かれながらの乗船がとても気持ちいい!!
ボランティアがこぐ和船(ちょき船)に乗って、ゆったり時が過ぎる。
原則、毎週やっていて、無料だし、ちょくちょく来たいと思いながら、また大急ぎで帰宅。
でも、20分の体験に片道20分の歩きがちょっと.. ウ〜ン..
お風呂に入って汗を流して一息ついて、次ぎの外出準備。
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夕方からは昨日に続いて歌舞伎鑑賞。
今日は新橋演舞場の八月歌舞伎「石川五右衛門」で、新作。
主人公の石川五右衛門を演ずる海老蔵がさまざまな衣裳で登場するので、
海老蔵を見るだけでファンには堪らないだろうと思う。
歌舞伎らしい場面もアチコチにあって、エンターテイメントとしては悪くない。
海老蔵、私も好きだし..って、好きな歌舞伎役者はたくさんいて..(笑)
でも、歌舞伎としてはちょっと.. 海老蔵の歌舞伎ショーの趣き。(爆)
團十郎が特別出演とかで、あと七之助、市川右近、猿弥、市蔵など。
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終演後は銀座まで歩いて、ぶどうの樹でデザートとコーヒー。
食べながら、最近2〜3キロ増なので甘味は少し控えようと思ったのを思い出した。
遅いでしょ.. 食べる前、いえ、店に入る前に思い出さなくちゃ.. と自分に突っ込み。
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着物: 夏大島紬。 黒地。 華柄。
帯: 博多八寸帯。 紗献上。 白地。 青系の縞。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 絽。綸子。 青色。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
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好きです♪ カスタード!
でも、おいしい生クリームも好き♪ 両方入っていたら、とってもうれしい。(爆)
そして、谷根千散歩♪ 私も行きたいわぁ〜
用事で行くことはあっても、散歩は2〜3年前に住んでいる友人に案内してもらった1回だけ。 |
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2009.8.11 [火] 納涼大歌舞伎(第一部) |
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今月初めての歌舞伎鑑賞に、歌舞伎座まで出かけた。
例年どおり8月は三部制なので、今日は第一部だけで、第二部・第三部は来週の予定。
出かける前に天気予報を確認したかったけれど、ニュースは地震のことばかり。
そうよね〜 すご〜く揺れたもの..被害が酷くないといいけれどと思いながら外出。
先週の金曜日のせいで雨だと嫌だと、着物は止めて洋服にしたら、
友人は、着物を着て、第一部から三部までの通しとか.. 元気だわねぇ〜
勝海舟の父の小吉が主人公の「天保遊侠録」は、観た記憶がないと思ったら、
歌舞伎座では21年ぶりの上演だそう。
仕事と家事育児だけで一杯で、まだ芝居見物どころではなかった頃だと思うと感慨深い。
賂が横行する様子が描かれるので、橋之助の小吉の放蕩無頼ぶりが、
世渡りは下手でも江戸っ子らしくて、小気味よくもある。
「六歌仙容彩」を全体通して見るのは初めて。 通しだと流石に長い。
「遍照」「文屋」「業平」「喜撰」「黒主」の5役を踊り分ける三津五郎が見事で、
踊りの名手だと今更ながらも再認識。
「小町」は福助、あと「喜撰」のお梶は勘三郎。 お梶は少し薹が立って..(笑)
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第二部開始間際まで友人とコーヒーを飲みながら、おしゃべりしてから、押上の天真庵まで。
音楽家大集合(爆)の中、いつも通り文膳をいただき、もち麦パンも最後の一袋をゲット。
今日も錦糸町まで歩いて、あとはバス。 流石に家まで歩くのはきつい。でも、いつか.. |
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2009.8.10 [月] 雨に外出中止 |
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午後から落語を聞きに行く予定だったが、朝の雨にうんざりして、昼寝の自主練。(笑)
見事に寝過ごしてしまった。(涙)
後半だけでも、トリの話だけでも、と思ったものの、気力不足。
目覚めた時には、朝の雨が信じられないような雨の晴れ間だったけど、
天気予報では、まだまだ強く降ると言うので、先週の雨に懲りたせいで、今日は外出中止。
近所でできる用事だけは済ませたから、まあいいか.. |
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2009.8.8 [土] 親子のための能楽公演 |
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「夏休み親子のための能楽公演」という企画公演があって、午後から国立能楽堂に観に行った。
番組は、「おはなし」、狂言・大蔵流「六地蔵」、能・観世流「大江山」。
お話担当の山本東次郎氏が、お能のアイを演じられ、狂言でも後見に出ていらして、
いつものことながらそのお元気さに感嘆。
学齢前の子から高校生までを子供として一括りするのは、焦点が当て難いだろうと、
工夫しながら話してくださった冒頭のおはなし(説明)を聞きながら思った。
先月の狂言公演では、座って見るのが難しい幼児も居たが、今回はお能もあるためか、
お兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に連れられて来た児ぐらいで、幼い子供は少なかった。
幼い子も概して大人しく見ていて、子供達も楽しめたようでよかった。
開演前、休憩時、終了後の、体験コーナーが子供達に(大人にも・笑)人気。
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帰りにデパ地下で、フォションのアイスを買おうとしたら、
お薦めいただいたチョココーティングのバーアイスは定価なのに、カップ6個入りがセール。
味は同じだと言うし(当然?)、バーアイスは今度にして、
冷凍庫にダッツがたくさん入っているのを無視して、当然6個買い。
帰って直ぐに1カップ食べてしまう。 で、ますます夏痩せならぬ夏太り状態。(涙)
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音がするので思い出して、東京湾岸花火をベランダから見たら、またまた障害物が増えて、
ほんの少ししか見えなくなっている。
越してきた頃は随分しっかり見えたのに、もう無理そう。 諦め時かしらね〜
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着物: 絹芭蕉。 総絞り小紋。 白、藍色絞り。
帯: 名古屋帯。 絹芭蕉の染め帯。 オフホワイト。 紅型調、芝文・花丸文。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 絽。綸子。 鼠色。
履物: 下駄(浴衣用)。 印伝調の鼻緒。 |
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2009.8.7 [金] 能楽金春祭り 雷雨の路上能 |
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夕方6時から能楽金春祭りのメインイベントの路上能。
番組は「延命冠者」、「父尉」、「鈴之段」と、「獅子三礼」の予定で、
普段は奉納能として演じられ、能楽堂ではなかなか見ることがないお能が演じられるはずだった。
特に5年に一度の特別演能として「弓矢立合」に代わって演じられる「獅子三礼」がお目当て。
この路上能のための特殊演出で、3人で演じるという獅子の舞を観たくて、
夕方と言えどもまだ暑い夏の路上や見難さは我慢して、今年も出かけたけれど..
始まる頃には雨が心配な空模様だったら、挨拶・説明の時からポツポツ始まって、
お能が始まったら、ついに降り出してしまい、どんどん雨足が強くなってしまった。
中断して雨の様子見になったが、雷も稲妻もないけれど正に雷雨。
物凄い降りを屋根のあるところに避難して、待っているうちに時間ばかり経っていく。
結局、獅子だけに、それも3人でなく1人だけのになってしまった上に、
雨の中、見たいと残っていた人が結構いらして押し合いへし合い、とても見られる状態ではない。
4時から配られる座席券をもらうために30分前には行って、暑い中を路上で待って、
さらに開始時間まで食事したりしながら待って、指示どおり15分前には着席して待ったのに、
1人の獅子なら「石橋」などで能楽堂で観られるし..と自分に言い聞かせて、泣く泣く諦め。
無いよりはマシと日傘を差して、傘の中を霧雨が降る(笑)体験をしながら帰ったら、
草履が濡れて麻の足袋もぐっしょり..
愚痴ばかりが出る、私には、哀しい今年の路上能になってしまった。
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 鉄紺色。 無地。
帯: 八寸名古屋帯。 羅織。 紺暈し(紺から白)。
帯締め: 盛夏用。 茶色と白色の編み。
帯揚げ: 絽。綸子。 白色。 黒で松葉柄入り。
履物: 亜麻。 |
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2009.8.6 [木] 能楽金春祭り 体験講座 謡・仕舞編 |
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昨日に続いて、体験講座に参加。
昨年は参加できなかった楽器編と違い、謡・仕舞編は昨年のイメージがあったら、
今年はこちらもしっかり体験型で、謡(もどき・笑)の実践。
まず仕舞を拝見してから、その謡を少しだけ体験。
初めの説明で、今までお能のプログラムで分からなかったことの幾つかが分かってうれしくなる。
実践は、講師について反復しながら稽古。
全員で声を出すので安心していたら、1人ずつ順番にすることになって、
ひとくだりだけとは言え、知らない他の参加者の前での初めての経験は、冷や汗もの。
上手な方は皆さん経験者。 講師(能楽師)には当たり前だろうが直ぐに分かって、流石と思う。
昨日も今日も着物で参加されていた方も経験者だった。
2日続いて、とても楽しく貴重な体験をさせていただいた。 気が早いけれど来年も参加したい。
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着物: 夏紬。 明石ちぢみ。 灰白色。 夏蔦柄。
帯: 名古屋帯。 絹芭蕉の染め帯。 オフホワイト色。 紅型調、芝文・花丸文。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 絽。 綸子。 濃紺色。 流水など。
履物とバッグは昨日と同じ。 |
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2009.8.5 [水] 能楽金春祭り 体験講座 楽器編 |
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昨年で味をしめ予定を空けて楽しみに待っていた能楽金春祭りが3日から始まったのに、
体調がイマイチで前半の2日間をパスしてしまい、3日目のこの日が初参加。
初めに簡略な説明があってから、直ぐに実践で、文字通り体験講座。
私は他所で昨秋5分くらい体験した時に殆ど音の出なかった小鼓を教えていただいた。
順調に音が出ただけでうれしく、心の中でニコニコしたが、それ以上は..
鼓を打つ右手の違いも難しいが、それに合わせて左手で紐の締め方を加減するのは殆ど無理。
でも講座の終わりは、大鼓と一緒に、講師(能楽師)たちの謡に合わせて演奏もどき。
その後は大鼓も打ち方の基本を少しだけ教えていただいて、あっという間に楽しく終了。
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お譲りいただくようお願いしていたチケットをわざわざお持ちくださったTAMAさんとお会いして、
ご用達の呉服店もご紹介いただいて、箍が外れたように呆れる程話してしまい赤面。
でも確かにサロンのようなゆったりした時間が流れて、こういう落ち着いた店で、
少しずつ着物を揃えていくのがいいのよねぇ〜と思うものの、
私には新しいお店を増やすことはもう無理だし.. 残念。
2日間の寝て曜日のせいで眠れなかったので、いつものOXYバーで酸素吸入。
無料だった飲み物が今月から有料になっていて、厳しさを知る。 閉店しないで頑張って欲しい。
閉店近くのデパ地下で、ぐっと安くなっていたものを夕食用に購入。
でも気付いたら、甘味もあれこれ購入してしまって、お得感消滅。(苦笑)
お腹周りにも財布にもいいこと無いのに、ついついおやつ用に買い込んでしまう癖をどうにかしたい。
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 白地、黒で縞。
帯: 八寸名古屋帯。 博多紗献上。 白地。 青系の献上柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 絽。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。 台周りは白革。
バッグ: やまぶどう籠
とても暑い日で迷いながらも、和楽器の体験講座だから、やはり着物でしょうと、着物を着て行った。
汗と雨も心配で、小紋は止めて、洗える麻に変更。 |
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2009.8.4 [火] イタリア料理 |
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デレッとして、食事も今夏3回目のラタトゥイユもどきの他は適当に済ませてしまっていたので、
おいしい料理を食べたいと、久しぶりにパッソアパッソ@門仲に伺った。
このところ2度連続で入れなかったりして、漸くのイタリア料理。
いつもどおりワインを飲みながらのお任せ料理は、料理の味だけでなく組み合わせも楽しみ♪
でも2日あまり経ったら、何を食べたか大分忘れてしまっている。(汗)
毛蟹も入っていたあのアンティパスタのメインは何だったか?
何はともあれ、それぞれの味が微妙に溶け合いながら主張し合って、美味♪
5ヵ月の子羊のトレッパ?にやはり5ヵ月の?の生レバーを添えた野菜タップリのサラダ仕立て。
秋刀魚に茄子?だったか?の1品が、聞かなかったら秋刀魚とは思えない優しい料理になって、
秋刀魚だから上品とは言えないけれど、しっかり秋刀魚の味なのに何ともいえない繊細さ。
鮎を載せたリゾットの、柔らかい味にほんの少し苦味と名は忘れてしまった胡椒のピリッと感。
鮑の肝のソースがきいたパスタ。 具は..
メインは津南ポークのソテーに淡路島で潮風に当てながら少し乾燥させたたまねぎの蒸し焼き。
津南ポークもおいしいが、甘さを増し燻製とは違う風味のついた玉葱が独特の美味しさ♪
1品多いのでと、メインの前にお腹の加減を聞かれて、少し軽めにしていただいたのが正解。
最後まで楽しみながら食べられた。
1皿ずつは少なめだが、これだけ食べると流石に食いしん坊の私もお腹一杯!(笑)
でも、デザートも、その前にお味見にと出してくださった山羊のチーズも、全〜部ペロリ。(爆)
帰りは酔い冷ましに30分余りを夜風に吹かれながら歩いて帰宅。
少しはカロリー消化できたかしら?
健康的だし、交通費がかからず経済的だし、それだけで、よしよし。 |
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2009.8.2 [日] 無点地獄 |
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午後から投扇興の例会に伺った。
3時からミニ大会というので、少しは早めに行きたかったけれど、着いたのは2時。
あまり練習できずに、大会に突入。
先月は例会に参加できなかった上に自主練もできなかったら、悲しいことに心配的中。
初めて投げた時みたいに、届かなかったり曲がったりの連続。(涙)
前回(6月)は少し進歩があって喜んでいたのに、完全に逆戻りで手習い(つまり無点)続発。
4試合のうち、1回目から3回目まで、どんどん酷くなって、3回目は10投しても無点。(号泣)
4回目に漸く2桁取れたが、4試合の合計得点が前回の一番よかった1試合分という情けなさ。
大会が終ってから少しだけ練習できたら、少しまともになって、ホッ!
練習しなけりゃ、こうなるよ! という見本みたいな結果。
でも、うれしいことに練習セットの枕と蝶が出来上がって受け取れたので、
無点地獄が無間地獄にならないよう、いじけていないで(笑)、せいぜい自主練に励みましょう。
と言っても、コンスタントに週イチは難しいかな〜 まあ、月に何度かはしたいと思う。
投扇興の後は、同じく参加されたふうままさんとご一緒に食事しながらお話していたら、
情けない結果は忘れて、気分転換ができた。
ありがとうございました。<ふうままさん
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雨模様だったので、隅田川花火の時と同じ、長襦袢を着て有松絞りの浴衣に羅織の八寸名古屋帯。 |
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2009.8.1 [土] 8:38 pm |
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8月になったのに、今日も涼しい夕刻で、うれしい!
これが1ヵ月も続いたら、夏らしくないとかきっと思うのだろうが、
今はまだ気持ちよさにノンビリして、ダラダラしてしまう。(←いつもなのに、言い訳がましい・汗)
開けてある窓から、時折微かに花火らしい音が入ってくる。
ディズニーランドかしらと思いながら、チェックしてみたら、
江戸川区と市川市の花火大会! も、今日だった。
川の両側でそれぞれ14000発というから、合わせると28000発の花火!!
一度見てみたいと思いながら、今年も出かけなかった。 きっといつか..
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羅織の献上帯、先日、デパートの催事の博多帯コーナーで見ましたよ〜
涼しそうで心惹かれながら、冗談じゃないという懐の声に素直に従って(笑)、見ただけ。 |
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2009.7.31 [金] 和食@志づ香 |
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出光美術館から東京駅まで歩いているうちに、食べに行きたくなって、
久しぶりに電話したら、運良く、志づ香@門仲に入れていただけた。
料理は、いつものようにお任せ。 酒は名前に惹かれて、純米酒の「開運」。(笑)
お通しが、そば入りのとろろと、枝豆。
お造りは、鯵、まながれい、白烏賊に、金目鯛のづけ。
穴子の白焼き、蓮根と海老しんじょの挟み揚げ、すずきの南蛮焼き、
茄子は前回と変えて、茄子と鴨との治部煮を選んで、締めの稲庭うどんは生姜味にした。
前回は少し多いと思ったのに、今日はお酒を減らしたためかペロリと完食。
家に帰って量ったら、10日前より3キロ近く増えていた! マズイ..
久しぶりがうれしくて、自分用に買っておいた銀座の空也の最中を、手土産に差し上げる。
夏季は、お中元とお盆の期間以外は買えることが多いので、自分用はまた買えばいい。
来週はできれば毎日銀座に行くつもりだから、きっとまた買えるでしょうと、期待。
それにしても、昨日赤福を買って、今日も最中を買うなんて.. 甘いもの好きにも困ったもの。
ご主人も甘いもの好きだそうだし、差し上げてよかったわぁ。(爆)
店を出たら風が気持ちいいので、荷物が邪魔だったけれど、歩いて帰ることにして、
夜風に吹かれながら、30分ほど気持ちよく歩いて、帰宅。 |
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2009.7.31 [金] 銀座へ |
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銀座に用が出来て出かけたので、今日で閉店という4丁目の角の店でランチを取った。
ここを愛用している方々もいるようだし、最終日に初めで最後の利用になるが、行ってみた。
晴海通りを見下ろすカウンター席で、道行く人を見ていると暫く待つのも苦にならない。
場所を考えたら安い設定の、勤め人向けのランチがいろいろあって、
私がゆっくりした時間に入った時も、まあまあ客がいたのに、閉店は何故なのかしら?
中央通を挟んだ反対側の2軒目か3軒目かの2階は鹿の子の甘味処で、
改装開店の頃には、2階から晴海通りを眺めているのが好きで、結構通ったのに、
最近はとんとご無沙汰している。
でも、上からボンヤリ通りを見ているとノンビリした気分になると、あらためて思った。
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コア内の伊勢由が移転のための閉店セール中。
金春通りの本店に移って、今までの1階だけでなく、2階も店にして営業するという。
呉服業界は依然厳しくて縮小傾向に歯止めがかからないと聞くけれど、
名古屋の店も閉店になったそうだし、この店も厳しいのかしらと心配になる。
ひざ掛けを購入。持っているのと色違い。 姉へのプレゼント用にも別の色違いを選んだ。
今日から4日間の夏のセールの案内と電話が呉服店からあったので、行ってみたら、
私の好みだと思うと言われた着尺は、他の客が見ていて、なかなか見ることが出来ない。
で、来ていた山形の業者の品物をあれこれ見せられる。
紬ではないという、先染めの糸で織り込んだ贅沢な反物と帯がいろいろあって、
業者の説明は丁寧だし、いい品物だが、安い品ではないので、買う余裕も買う気もない。
帰ろうとしても、他の客のところにあるお薦め品を是非見て欲しいと言われて、無駄に時間が経つ。
だんだん嫌気がさしてきて、いよいよもう帰ろうとした頃に漸く見ることが出来た。
墨流しの小紋で、好みが分かれそうだが、確かに私の好みだし、当ててみたら、顔映りもいい。
しかも、本当に随分お買い得! 仕立てても元値の半額以下!
と言ってもそこそこするのに、持っていないタイプでちょっと気楽にも着られそうだし..
で、もう買わないはずだったのに、ついつい.. ダメだわぁ〜
見に行ったらダメなのよねぇ〜 と思うけれど、見るのは好き。 困ったものだわ。
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昨日の展覧会めぐりの続きで、展覧会を見たい気分がして、
金曜日は遅くまでやっているはずと、出光美術館まで歩いて行ったら、
なんと、展示替えで今日まで休み。(涙)
確認しないで行くから、こういうことになると、自業自得ではあるが、ガッカリ。 |
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2009.7.30 [木] 展覧会巡り@上野 |
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昼間のこれぞ夏!というようなカッとするような暑さはどこに行ったのか、
夜は、南北を開けたら風が通って、寒いくらい。
昨日までの堪らない蒸し暑さを思えば、うれしいものの、何だか不思議な陽気。
昨日までの3日間を何もせずに、またもや休養日にして無為に過ごしてしまったし、
昼の暑い最中、これでは家に居ても何も出来そうもないと理由をつけて(笑)、外出。
「黄金の都 シカン」@国立科学博物館、「伊勢神宮と神々の美術」@東京国立博物館、
国立西洋美術館の常設展と「ル・コルビュジェと国立西洋美術館」と、上野で展覧会巡り。
種類の違う展示を一度に見ても平気かしら?と思ったものの、いただいた券を有効活用。(爆)
全く種類の違う展示だったのが却ってよかったのか、印象が混ざることもなく楽しく鑑賞。
長らく西洋美術館の常設展は企画展のついでに駆け足で観るだけになっていたので、
今日はゆっくり観たら、思いのほかに時間がかかり閉館時間になって、ちょっと驚いたほど。
東博の本館のいつも寄る仏像なども見応えがあるし、恐るべし常設展!と思った。
平日のためか東博の平成館の売店で赤福を無事ゲットできたけど、先を考えて(笑)、
法隆寺宝物館のホテルオークラガーデンテラスで、コーヒー・ケーキで休憩。
夕食は、少し歩き疲れたので、「チケットdeサービス」を利用して、駅のタイ料理店で済ませた。
久しぶりのタイ料理だけれど1人なので、トムヤムクンヌードルにして、
タイ式さつま揚げのトートマンプラーをつまみに、ソーダ割りマンゴスティンリキュール。
トムヤムクンヌードルに載せられたパクチーの多いこと、トートマンプラーのソースの辛さ、
タイ料理だわぁ!と思いながら食べた。
赤福の消費期限が明日までだったので、帰宅後にお茶を飲みながら半分食べてしまう。
どうも、今日中に残りの半分も食べてしまいそうな..(汗)
でも、大きい箱でなく小さい箱の方ですからね! って、誰に言うやら..(大爆) |
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2009.7.26 [日] お透き見 |
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もしかしたら、よもや来ないだろうと思ってのお誘いかもしれなかったが、(笑)
折角の機会を逃すのは残念で、図々しくお誘いに乗って、練習を見せていただいた。
そっと拝見させていただくということで、一番後ろで静かにしていたつもりだが、
お透き見というには、あまりに堂々と室内への異分子混入だったらしく、
見覚えのない貴方はだーれ?と、途中でそっと正体確認などされて少し焦ったものの、
すんなりOKをいただいて、合唱練習を最後まで見学させていただいた。
指揮者の厳しくもユーモアのある分かり易い指導ぶりと、それに従っての練習、
その結果としての歌声の変化.. こうやって作り上げられていくのかと、感動的!
舞台にのるまでの過程の一端を見せていただいて、公演が一層楽しみ!になってきた。
プロの公演でも、これからは見方に違いが出そう。(爆)
練習の前後に、ご友人も一緒にお茶をいただきながら、いろいろお話もできて、
楽しい夕べを過ごした。
本当に、どうもありがとうございました。<TAMAさん |
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2009.7.25 [土] 浴衣でライブ・隅田川花火 |
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夕方からの「浴衣でライブ」のために、押上の天真庵に出かけた。
浴衣で夕方から「もにじん」コンビのライブを楽しんで、
後は、それぞれ自由勝手に近くの橋から隅田川花火を見ようという催し。
その前に、第2回沖縄列島大工芸展「手ぐま 肝清らさ 杜ぐすく 展」と、
同時開催の 「沖縄の人間国宝10人展」を見たくて銀座に寄った。
やはり心引かれる反物が.. でも、懐事情が許さず、無事に自制。(笑)
ライブは、じんじん(長澤紀仁)さんのギターと、まつもにかさんのハーモニカを
肴をつまみながら飲みながら、楽しく聴く贅沢なひととき!
ただし、私は花火見物時の蚊がこわくて、お酒は1杯だけで我慢。(笑)
いつも通り蕎麦とコーヒー(この日は全員にアイスコーヒー)をいただいてから、
近くの橋の上で、建物の上方、真正面に見える花火を楽しく見物!
第1発射地点からの距離は1.5キロか2キロとかで、なかなか大きくて見応えあり。
第2地点の花火は音だけで全く見えないけれど、文句なしの見物場所。
下駄で1時間立って見ていると流石に足が痛くなって来たけれど、
もう見ることもないだろうし1度くらいはタップリ見ようと、最後まで見てしまった。
浴衣の藍の匂いのおかげか、蚊には襲われず(笑)、無事に見物終了。
その後は、花火帰りらしい人をあちらこちらで見かけながら、
錦糸町まで30分くらい歩いて、あとはバスで帰宅。
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着物: 浴衣。 有松絞り(木綿)。 紺地。
帯: 八寸名古屋帯。 羅織。 紺暈し(紺から白)
帯締め: 盛夏用。 紫と白色の編み。
帯揚げ: 絽。 白色。 黒で松葉柄入り。
履物: 下駄(浴衣用)。
バッグ: 竹籠。 茶色。 柿渋染めの巾着つき。
電車に乗って行くのに年齢的に浴衣では躊躇があって、長襦袢を着て着物風に、
今夏仕立ててもらった有松絞りの浴衣(ただし普及版の・笑)を着て出かけた。
絞りは反物のイメージと伸ばして仕立てた後の着物では、印象が大分違うので心配していたが、
着てみたら悪くなく、ホッとしていたら、銀座でも似合うと言ってもらって、ニコッ! |
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2009.7.24 [金] 狂言の会 |
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昼からの「夏休み親子のための狂言の会」を観に、国立能楽堂へ行った。
子供に狂言に親しんでもらい、将来の観客に繋がることを期待しての公演で、
番組は「おはなし」、素囃子「中ノ舞」に続いて、大蔵「蝸牛」、和泉「柑子俵」、大蔵「仁王」。
動きがあって子供にも楽しめそうなものが選ばれていた。
親子のための会という通り、子供と大人での鑑賞希望者に、まず先行販売して、
その後、残っている席を一般に販売するので、子連れでない私たちは言わばみそっかす。(笑)
親子でなくても、子供と大人がいれば、どういう組み合わせでもよかったようで、
大人1人に子供2人だったり、子供1人に大人が4人もついて来たり、観客は本当にさまざま。
子供の年齢幅も大きかったが、小学生くらいが多かったように思える。
子供たちの反応もよく、総じていい公演だと思った。
ただ、後の席の2歳児は、冒頭のおはなし(舞台・今日の番組の紹介)に飽きてしまって、
素囃子でぐずりだし、狂言は殆ど見られず、途中で親が外に連れ出していた。
休憩後に再度見せようとしたが、やっぱりダメで、再度会場外に出ることになってしまった。
他にも、外に連れ出された幼児がいたが、あの年齢ではやはり少し無理があったと思う。
休憩時間に気を使って話し掛けてこられたおばあ様のお話では、
幼児向けのTV番組の狂言が好きで、家でよく見ているので、
親子のための狂言の会なら楽しめるだろうと連れて来たそうだが、
自由に動ける家庭内とは違い、能楽堂の席に座って楽しめるようになるには、
もう少し大きくならないと無理だと思われた。
小学生くらいに向けてのおはなしを、座ってじっと聞くのは幼児にはきついだろうと思う。
せめて、はなしが終わるまでは会場外で自由にさせていて、素囃子から席に着いたなら
少しは楽しめたのではないかと思うけれど..
いつもなら昼寝の時間で眠くなってのグズリもあったらしく、何だか却って可哀想だった。
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終演後、友人とコーヒーを飲みながら話していたら、気付いたら2時間余。
いつものことながら、いくらでも話があるのが、ちょっとおかしい。
友人と別れてから日本橋に出たら、安くなっていたのがうれしくて、
ほぼ白地に模様が墨色で手書きされた夏帯と、伊と忠のちょっと粋な感じの草履をつい購入。
丑の日から5日経っているけど何だかうなぎが食べたくなって、
高島屋特別食堂で野田岩の中入れ丼をペロリ。 友人とサンドイッチも食べたのに..(汗)
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 白地、黒で縞。
帯: 九寸名古屋帯。 小千谷(麻)。 生成り。 無地
帯締め: 盛夏用。 紫と白色の編み。
帯揚げ: 絽ちりめん。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
履物: 下駄。(浴衣用) 印伝調の鼻緒。
バッグ: やまぶどう籠
雨模様だったが、先月から着物をあまり着ていないので、雨に強い麻の着物を着た。
履物も草履を止めて、先日購入した浴衣用の下駄にした。
友人は洋服だったが、家を出た途端の凄い降りに着物を止めて正解だったとのこと。
最近は彼女が着物でも私は洋服のことが多かったので、よく着てきたわね〜と言われて、ニコッ。 |
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2009.7.24 [金] 発足期待! |
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お昼寝部!! 入りたーい♪ 熱烈期待しちゃいます。(笑)
出かけない時は日々一人で実践している私ですから(汗)、お仲間が居て下さったら、うれしい〜
部活だったら、後ろめたさもないだろうし、一層気持ちよくお昼寝できそうです。
育ち過ぎが、少し心配 ではありますが.. |
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2009.7.23 [木] 6月の着物着用録 |
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すっかり遅くなったが、自分の覚えのために6月の着物着用備忘録をまとめた。
6月3日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 江戸小紋(黒、小桜柄) 八寸名古屋帯(紋博多、白、縞)
6月6日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 小紋(シルック、白、枝・華柄?)名古屋帯(夏紬、茄子紺色地)
6月7日 オペラ(チェネレントラ、新国立劇場) 生紬(深緑、無地) 八寸名古屋帯(紗博多、灰白)
6月12日 歌舞伎鑑賞教室他(国立劇場他) 南風原花織(無地、青)染名古屋帯(絹芭蕉、灰白色)
6月19日 能狂言(国立能楽堂)江戸小紋(絽縮緬、赤紫色、流水紋)名古屋帯(夏紬、茄子紺色)
6月27日 オペラ(修善寺物語、新国立)塩沢絣(藍、黒・鼠縞、飛び柄)八寸名古屋帯(紋博多、白)
6月の着物着用は6回。 単衣。
出かける予定を減らした上に、中旬以降はあまり着られず、今年になって最少の着用。
それでも6回着たので、まあ、いいかと思う。 半年で年間最低目標の60回をクリア♪
ただ、6月に着物を着ないと、単衣の着物を着損なってしまうのが残念。
着物は全部違うものを着ている。
去年着損なった花織と絽ちりめん(江戸小紋)を着られたのが、うれしい。
暑かったので、帯は名古屋帯ばかりになった。 袋帯の方が多い私には、初めてのこと。
紋博多と夏紬を2回ずつ締めていて、あと紗博多と絹芭蕉の染帯で、計4本。
袋帯より名古屋帯、名古屋帯でも九寸よりはできれば八寸と、
少しでも涼しいものを選ぼうとしたのが分かる。
雨の日におろしたシルックが空気を通さないからか、やっぱり暑かった。
雨コートを着ていたせいもあってか、ひどく汗をかいてしまい、
合わせた帯の、帯枕の裏にあたるところに見事な染みができてしまった。(涙)
正絹の薄いシースルーコートだったのに、雨の日の着物は、難しい。 |
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2009.7.22 [水] 朗読を聞く |
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しゃきっとしないので昼風呂で気分転換してから、朗読を聞きに名作サロンに出かけた。
5月から通い出して3ヵ月連続参加。
今月は「芥川龍之介特集」。
役割分担しての朗読劇「煙管」と、他は1人での朗読で「みかん」、「白」、そして先生の「蜘蛛の糸」。
先生の朗読の上手なのは当たり前だが、「煙管」の台詞部分以外の語りを担当したのが、
私たちのサークルに先生の助手として、もう半年以上来て下さっている方で、
まだお若いのに、なるほどと思う上手さ。
「みかん」は、私たちのサークルと2足のわらじの方で、やはりお上手。
他の方々も、私たちのサークルとはちょっとレベルが違う.. 道は遠い。
2駅なので原則歩くことにしているが、帰りはいろいろな道を通ってちょっとした散歩気分。
会場の会館そばに親水公園があるらしいので、初めて歩いてみた。
こじんまりとしているが、こんなところにこんな公園が..と、うれしい発見。
途中でふと思い立ってシネマコンプレックスに寄ってみたら、ちょうど時間がよく、
映画「剱岳」鑑賞。 レディースデイで、1000円なのがうれしかった。 |
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2009.7.20 [月] 3連休最終日 朗読サークル参加 |
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休日だけど、今月は1回しかない朗読サークル活動日で、楽しみに参加。
会員は一部の方を除いて殆どが毎日お休みの方ばかりだからか、出席状態はいつも通り。
まずは9月のボランティア祭りでやる人形劇の練習、そして新しい題材の読みなど。
去年も人形劇に出たので、人形を遣いながら台本を読むのに少し慣れがあって、
それに台詞も少ないので、あまり苦労しないで済んでいるのが、うれしい。
今年入会の方の苦労振りを見ると、経験とは凄いものだとあらためて思う。
新しい題材は、朗読の楽しみが多そうで、うれしくなる。
劇仕立ても悪くはないけれど、私は朗読の方にずう〜っと魅力を感じる。
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帰りに、月曜定休だけれど休日だから営業しているだろうと、お不動さんの前の近為に寄った。
漬物は長くここのを食べているが、高島屋の地下から撤退してしまったので、
大丸の上階のレストラン街にある店まで行くか、ここで買うしかなく、最近は買い損ね勝ち。
往きに、こうかいぼうに寄ってラーメンを食べたので、まだお腹は空いてなかったけれど、
つい、早めの食事を取ってしまった。
いさきの粕漬けと鮭の味噌漬に豚肉の味噌漬の3点盛に、サービスのお漬物をたっぷり。
漬物は空になるとすぐお代りを持ってきてくださるので、塩分取りすぎだと思いながら、
好きだし、残すのは申し訳なく、完食。
食事とお茶とでお腹が苦しい。 食べすぎなのよね〜(汗)
更に、路上で売っていた桃を買い、少し遠回りしてコーヒー豆も調達。
往きはメトロ利用だが、帰りは健康のために今日も歩いたので、荷物が重くなると少しツライ。 |
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2009.7.19 [日] 3連休中日 フランス料理@オーグードゥジュール |
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4月からオーナーギャルソンの岡部さんが四番町のオーグードゥジュールに居るはずなので、
早速1日に電話したけれど入れず、それっきりになってしまい、気になっていた。
電話したら岡部さんご本人が出て用意してくれるというので、ニコニコと出かけたが、
生憎席が空かなかったようで、入口のカウンターでサービスシャンパンを頂きながら少し待った。
何故か魚料理に食指が動かず.. 金曜日に近所のジヴェルニーで食べたからかしら?
オードブルを2品にして、あとは茨城の豚の料理にした。
プティオードブル(って1品分の量が十分あったけれど)もサービスしてくださって、
お腹一杯になってデザートは一番軽そうなブラマンジェにしたが、満腹満腹。
たっぷり1杯半くらいはありそうな白ワインと、赤ワインも少し下さったので、ほろ酔い気分。
暑い日で、シャンパン・白ワインが喉に気持ちよく、つい速いペースで飲んだのが覿面。
銀座に出て展示会「沖縄の人間国宝10人展」に行く予定だったが、パスして帰宅。
そのまま夕方まで眠ってしまった。(涙)
期間中には、行きたいけれど.. いつ行こうかしら? 行けるかしら? |
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2009.7.18 [土] 3連休初日 花形演芸会 |
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続いて、3連休中の日記。 まずは初日。 って、いつも連休なのに..(汗)
落語を聞きに夕方から国立演芸場の花形演芸会に行った。
落語は、前座の柳家小んぶが「子ほめ」で、古今亭志ん公は「万病円」、
仲トリのゲストの金原亭馬生は「らくだ」、トリの柳家三三は「締め込み」。
「万病円」と「締め込み」は、寄席で聞いたのは初めて。
あと、神田阿久鯉の講談「柳沢昇進録 浅妻船」と、俗曲、漫才、紙切り。
先月は一度も落語を聞けなかったので、5月以来2ヵ月ぶり。 楽しく笑って、命の洗濯。
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着物: 阿波しじら(木綿)。 青系の縞。
帯: 八寸名古屋帯。 羅織。 藍色地。 紺暈し(紺から白)
帯締め: 盛夏用。 茶色と白の編み。
帯揚げ: 絽。 灰色。 飛び柄で渋い色の丸紋入り。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。
バッグ: やまぶどう籠
夕方だから少しは涼しくなるかと着物で出かけたが、雨の心配があって、洗える木綿の着物。
いつもより着物の方が多くて、それも普段着よりは洒落着の方が多くて、少しうれしい驚き。 |
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2009.7.17 [金] ご近所ランチ & サービス |
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溜まってしまった日記を、自分の備忘録のために書くことにして、取り敢えずまず3日分終了。
ご近所のフランス料理店にランチを食べに行った。
近くなのだからもう少し頻繁に行きたいと思いながら、また間が空いてしまって、4ヵ月ぶり?
オードブルに北海道の水蛸のマリネ、メインに舌平目のムニエルを選び、南瓜の冷製スープも。
デザートは、シェフが用意してくれたオレンジにアイスの、フルーティでさっぱりしたもの。
水蛸のマリネは、スパイシーな緑のソースとトマトソースに、アドガボのムースを載せて、
蛸の白とで涼しげな彩り。
私の好みとしては、どうせならもう少しピリッとしたソースがいいけれど、
一般的にはこれでいいのだろうと思いながら食べた。
舌平目には、いろいろな夏野菜がついて、彩りも味付けも食感も、○。
シェフの腕があがったのか、この味なら文句なしと、白ワインを飲みながら、美味しくいただいた。
でも、いつものサービスのスパークリングワインを出してもらえなかったのに気付いて、
あまり行かないので、常連からは除かれたのかも..と、少し寂しい気がしてしまった。
後でマダムと話していて、昨秋のリーマンショック後は大分厳しいらしいことが分かったので、
もしかしたら、それでサービスを止めたのかもしれないと、勝手に理由をつけて納得。(爆)
サービスしてもらうのはうれしいけれど、急にサービスがなくなると却ってショックなので、
サービスというのは難しいなぁ〜と今更のように思った。
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夕方からは、眼科に行って散瞳つきで診察を受けた。
最近どうも扇風機の風が目に痛いので、昔の網膜剥離のチェックも兼ねて出かけたのだが、
白内障の症状が出ているが、手術しているし年齢的にも無理ないので、問題なしとのこと。
目の痛みは要はドライアイらしい。 ホッとして帰宅。 |
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2009.7.16 [木] 歌舞伎鑑賞教室 |
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社会人のための歌舞伎鑑賞教室を観に、夕方から国立劇場に出かけた。
午後からダウンしてしまいパスしようかと思ったものの、歌舞伎の見方の解説があるので、
芝居にはどうにか間に合いそうと、出かけることにした。
男女蔵に、亀鶴、宗之助などの「矢の根」と、梅枝の「藤娘」。
男女蔵も梅枝も初役だそうで、2人の頑張りには拍手したいけれど、出来は..
このところ歌舞伎公演が増えて、こちらに出演する役者不足なのかもしれないが、
以前の鑑賞教室には中堅以上の役者も出て、本興行並みの舞台もあったのに、
最近は若手の勉強の成果発表みたいな感じで、初役での舞台が多くて、
歌舞伎好きを増やしたいという意図を考えると疑問に思ってしまう。
会うのは他の劇場ばかりで歌舞伎公演で会ったのは久しぶりの友人は飲みに行くというけれど、
私は体調イマイチなので、大人しく帰宅。(爆) |
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2009.7.15 [水] 近代能楽集「鵺」 |
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近代能楽集「鵺」を観に、昼過ぎに新国立劇場に出かけた。
近代能楽集と言っても、今回は三島由紀夫でなく、坂手洋二作品で、鵜山仁演出、堀尾幸男美術。
出演者は、三津五郎、田中裕子、たかお鷹、村上淳の4名だけ。
ここの中劇場で数年前に上演した「世阿弥」での三津五郎がよかったので、
歌舞伎以外での三津五郎をまた見たくて、それに他の出演者にも、劇自体にも期待。
会期半ばを過ぎてしまうが、公演後にアフターシアタートークがあるというので、この日にした。
早々にチケットを申し込んだら、届いたのは中央1列目の席で、正にかぶりつきでの観劇。
少し舞台が近すぎる感じはあったが、始まったらどんどん惹きこまれて、特等席の気分!
持ち味の違う4人のアンサンブルがとても見応えがあって、楽しく鑑賞。
アフタートークで、わけがわからなくて楽しくなかったという勇気ある発言!(笑)があったが、
わかったのか、どこがどうよかったのかと問われたら、上手く説明はできそうもない。
でも、いい芝居を観た! と、いい気分で帰れそう〜 という印象。
三津五郎は、やっぱりいい役者だと再認識したけれど、歌舞伎でも感じている通り、
鎧を着けると、顔の大きさがひどく目立つ。 背が低いから一層..
顔の大きな役者は舞台栄えがするからいいとはいうけれど、それにしても大きいわよね〜
田中裕子がいろいろな引出しを持っている感じで、とても素敵!
たかお鷹も落ち着いたベテランぶり。 でも、村上淳は..
かの勇気ある発言者!(笑)に、発音練習が必要と言われ、憮然としていたが、
最後の発言で、練習しませんよ! と抵抗していた。(爆)
でも、確かに役の幅が狭いみたいで、滑舌の悪さなども気になった。
この日は、私同様アフターシアタートーク目当ての方が多かったらしく、
終演後もお帰りになる方が少なく、トークの盛況ぶりに少し驚いたほど。
三津五郎と田中裕子のファンが多くて、芝居を見たいだけでなく、
直接質問して返事してもらうのが目的みたいな質問も多くて、ファン気質を垣間見られた。
着物姿の女性をピット(小劇場)であんなに見たのは初めてだと思っていたら、
アフタートークで三津五郎ファンらしいのが判明して、中年・高齢者が多かったのにも納得。
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帰りに日本橋に寄って、西川で孟宗竹シートを購入。
イグサのマット(座布団?)は熱がこもって暑いという子供対策(笑)だったけれど、
いくらか涼しいものの、竹は硬くて、長く座っていると少し痛くなってくる。(涙)
更にあちらこちらに寄ってから、デパ地下の叶匠寿庵で一休み。
先日カキ氷を食べたばかりなので、今日はクリームあんみつ。
甘味の食べ過ぎは分かっているけれど..
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着物: 夏紬。 明石ちぢみ。 灰白色。 縞に、夏蔦柄。
帯: 名古屋帯。 夏紬。 藍色地。 蔓草?柄。 (今夏購入した帯を早速。)
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 紋紗。 紺色と薄生成りの染分け。
履物: アタ編草履。 梅茶色台。 白黒格子鼻緒。 台周りは白革。
バッグ: やまぶどう籠 |
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2009.7.14 [火] 長電話 |
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聞きたくて取ったチケットだったけれど、その後、断れない予定が入ってしまった。
無駄にするのももったいないし、まだ日数があったので、興味のある人に行ってもらえたらと
友人にプレゼントして、1件落着と思っていたところ、
代金は無用と言ったのに、却って気を遣わせてしまったらしい。
展覧会のチケットとロンドンに行ったときのお土産とやらをお礼に頂戴した。
で、公演の印象も聞きたくてお礼の電話をして、旅行の話などを長々とおしゃべり。
同い年で、私より少し前に早期退職してから、毎年2回ほど旅行しているというので、
どういう旅行をしているのか、いろいろ話を聞いてみた。
彼女の旅は、大体5泊8日の1都市滞在型で、美術館めぐりが主目的だそう。
私も退職したら旅行しようと思っていたのに、
長期の旅行には、体調不調もあったので体調回復してからと、伸ばし続けてしまった。
学生時代は、日本国内を随分旅したのに、勤めてからはほんの少ししか出かけていない。
旅心を誘われて、旅の虫がうずうず.. |
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2009.7.13 [月] チェインジ |
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日本にも、少なくも東京には、変化を求める大きな波がうねった。
それにしても、第一党の交代が44年ぶりというのは問題に思える。
選挙で選ばれたと言っても、40年以上も政権交代がないというのは、一党独裁に近いと思う。
残念ながら、権力は腐敗すると思わざるを得ないし、
政党・政治家に、より国民目線・庶民目線になってもらうためにも、
適度な政権交代は必須と長く思ってきたので、変化を歓迎したい。
政治ネタには触れないつもりでいたけれど、44年ぶりなら、書いてもいいかと、つい..
それにしても、私が選挙権を得た時から1度も第一党が替わっていなかったとは..と
ちょっと、しつこいけれど、呆れながら思うばかり。 |
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2009.7.11 [土] 結婚式・披露宴に |
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甥の結婚式のため早朝から始動。
急な話で時間が選べず、早い時間になったそうで、
おめでたい日に遅れるわけにはいかないと、前々から戦々恐々。(汗)
無事に早朝から動き出せて、着物も着て、時間的にも余裕を持って出かけられて、ホッ!
季節にうるさいフォーマル着物の最たるものである留袖なのに、おかしな話だけれど、
夏用の留袖は持っている方が少ないし写真に撮ると貧弱に写るから、袷で1年中OKとか..
冷房の効いた会場内だけで、着付けてもらい着替えて帰ればいいとは言っても、
親じゃないし.. この季節に袷の着物を着る気には到底ならない。
母が用意してくれた若い頃の留袖はあまりに赤いので、この甥の兄の結婚式のため、
一昨年の春に地味な留袖を作り、いずれこの甥の時にもと思っていたけれど、今回は出番なし。
うちの子も姪たちも、どうも結婚する気があるのかないのか..
折角作った留袖の次の出番があるかどうか心許ない状況なのは少し寂しい。
急な連絡だったので、急いで夏の訪問着を捜して仕立ててもらうには、気力・資金とも不足して、
でも、洋服よりは少しは華やかかと、手持ちの絵羽柄の付け下げで出かけた。
夏物は色無地と小紋しか持っていないと言っていた姉は、1つ紋の色無地では寂しいかと、
間に合うように仕立ててもらったそうで、青色地に流水に千羽鶴の柄の絽の訪問着。
銀色の博多帯と、夏のフォーマル用の白い帯締めが、とても素敵で、お洒落!!
夏のフォーマル用の帯締めは、呉服屋でも初めて見たという店員さんが居たそう。
着物だったのは、新郎新婦の母親たちの留袖以外は、姉と私だけだった。
夏だし、高齢の出席者が多かったためかしらねぇ..
新婦のおば様方お2人が留袖を作り直したと思われる素敵なドレスをお召しだった。
地味目の柄の伯母さまのドレスは、パーティにもよさそうで着用機会が多そうだったが、
さも留袖柄と言った叔母さまの赤い柄のドレスは、結婚式ぐらいにしか着られそうもない。
リメークも、柄との相談で、いろいろ考えた方がよさそうだと思いながら拝見した。
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着物: 紋紗織。 京友禅付下げ。 破線状の縞文様。 灰紫色。 丸文に、桔梗・ススキ・笹。
帯: 袋帯。 絽綴。 まいづる「羽衣」。 銀鼠色地。 市松秋草柄。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色。
帯揚げ: 絽。 薄藤色・薄桃色。 杜若の柄入り。
履物・バッグ: シザール。白色。
コート: 竪絽の塵除け。 墨色、無地。 |
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2009.7.10 [金] 9:22 am |
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凄い風! 音を立てて吹き荒れている。
ベランダの植木鉢がいくつも倒れてしまった。
明日のために、今日はしたいことがいろいろあるのだけれど.. ウ〜ム..
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すててこより、裾除けのほうが好みだけれど、
夏の暑い時期、膝裏に汗をかくようになると、やっぱりすててこの出番です。
でも、今年はまだ裾除けです。 |
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2009.7.9 [木] 歌舞伎(歌舞伎座、昼の部) |
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朝、発売開始時刻までに着物を着て、昨日の会員先行申込をケロッと忘れて取りそこなった
能楽堂のチケットを一般予約で無事取ってから、昼の部を観に、急いで歌舞伎座に出かけた。
昼の部は、幸田露伴原作の「五重塔」と、泉鏡花の「海神別荘」。
「五重塔」は、大工十兵衛を勘太郎、大工源太を獅童、十兵衛の女房お浪を春猿など。
26年ぶりの上演だそうだが、期待以上で、うれしくなった。
勘太郎は、いつも一生懸命に役に取り組んでいる印象で応援したくなるし、
年齢を考えると上手いけれど、今日は声も台詞回しも父親の勘三郎そっくりで、
思わず目をパチクリ。(笑)
前から時々、役によって勘三郎に似ていると思うことがあったが、今回は特にその印象が強かった。
獅童も、上方の道楽息子の役より、こういう江戸っ子の役の方が、合っている感じで、
夜の「天守物語」で以前より上手くなったように思ったが、この役は気持ちよく観ていられた。
2人のこれからに期待大。
「海神別荘」は、玉三郎、海老蔵に、門之助、笑三郎などで、猿弥の代演は猿三郎。
泉鏡花の世界というより、玉三郎ワールド! (爆)
玉三郎・海老蔵を中心に描き出される舞台は、初演の日生劇場、2年前の歌舞伎座、
そして今回と、どんどん玉三郎ワールドになっていっている感じがする。
玉三郎は歌舞伎座で上演することに意味があると思っているようだし、
幻想的というか独特の雰囲気の、ある種豪華な舞台は芝居としては楽しいけれど、
歌舞伎座で上演する歌舞伎としては私には??に思えて、
日生劇場などでの方がいいと思ってしまう。
それにしても、海老蔵は初演の日生劇場の時も、玉三郎相手に引けを取らず、
上手い下手など超越してしまう華のある役者だと思ったものだけれど、
今回も一層その印象は強くなるばかりで、役者としては強力な武器・魅力だと思うばかり。
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昼の部はいつもの月より1時間以上早く終ったので、銀座で呉服店を少し覗いてから、
京橋のイデミ・スギノに行ったら、もうないかと思っていたケーキが今日はまだあって、
ニコニコ・ペロリと2つ食べて、いつものダブルエスプレッソ。 幸せ気分!
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 白地、黒で縞。
帯: 名古屋帯(麻)。 沖縄の伝統工芸品の紅型(藍型)。 藍色地。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 生成り、裏と端は黒。
帯揚げ: 絽。 鼠色。 (漸くの出番)
履物: 黒塗り台の下駄。 小千谷縮の鼻緒。
何を着ても暑いのだから、できるだけ着物を着たいけれど、それにしても、暑い日だった。
麻の着物なので長襦袢と裾除けも麻にしたおかげで、少しは涼しかったと思うが、
この組み合わせは、注意していないと、いつの間にか裾広がりになってしまうのが、つらい。 |
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2009.7.8 [水] 能狂言(定例公演、国立能楽堂) |
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昼過ぎに定例公演を観に国立能楽堂に出かけた。
番組は、狂言・大蔵流「清水」と、能・金剛流「楊貴妃−玉簾」。
能の「楊貴妃」を観たくて行くことにしたのだが、シテは今井清隆氏で、期待通りに楽しく鑑賞。
ただ、舞が少し分かるともっと楽しめるのにと、自分の不勉強を嘆く気分。
でも、周りには居眠りの方も少なくなかったのに、私は居眠りもせず楽しめたのが、うれしかった。
シテの退場後、まだ作り物が舞台にあって、無論、囃子方も地謡も舞台にいるのに、
席を立つ方が今日は結構いらしてざわついたので、余韻がなかったのが残念。
狂言「清水」は、シテ(太郎冠者)が大蔵吉次郎、アド(主)が彌太郎の兄弟コンビ。
鬼の存在が今より信じられていたのであろう時代が偲ばれる話だが、いつ観てもおかしい。
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着物: 夏大島紬。 黒の濃淡の段。 華柄。
帯: 袋帯。 絽綴れ。 生成り。 空色・緑・金色の流水柄?。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 絽。 勿忘草色と薄藤色。 市松・流水・杜若文入り。
コート: 透かし織り雨コート(夏・スリーシーズン)。 青色系。白・薄桃色入り。
雨がやんだので着物を着たら、出かけるときにはまた降り出してしまったが、
能楽堂では着物の方もそこそこいらしたので、やはり着物にしてよかったと思った。 |
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2009.7.7 [火] 七夕 |
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雨はあがっているものの、夜になっても星は見えないらしい。
家で七夕飾りを作らなくなって、もう久しい。
暫くは出先で見つけては短ざくに一言書いて笹につけたりしていたのに、
今年は全く気付かず.. 季節の行事から遠ざかるばかり。
我ながら、ちょっと寂しい。 復活させたいなぁ.. |
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2009.7.6 [月] 歌舞伎(歌舞伎座、夜の部) |
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雨足は弱まってきたものの依然として小雨の中、夕方から歌舞伎座に出かけた。
今月は玉三郎に、海老蔵、獅童、勘太郎、そして猿之助一座の若手たちなどの出演。
猿之助一門で何を演じても達者な猿弥が病気休演なのは、少し寂しい。
「夏祭浪花鏡−序幕住吉鳥居前の場から大詰長町裏の場まで」は、
海老蔵の団七、獅童の徳兵衛、勘太郎のお辰、笑三郎のお梶、笑也の磯之丞、春猿の琴浦など。
すっかり若手ヴァージョンで、花形歌舞伎みたい。(笑)
それぞれが頑張っていて、物足りなさはあるものの、こういう若々しい舞台も悪くない。
猿弥休演のため、釣船三婦の代演は市蔵で、当初からのお役の三河屋義平次と2役。
市蔵は地味であまり目立たないけれどいい役者だし、
年齢的に右之助の女房おつぎとの組み合わせは猿弥より合っているかもと思いながら鑑賞した。
泉鏡花の「天守物語」は、玉三郎、海老蔵、獅童、勘太郎、門之助、吉弥、それに我當など。
猿弥の代演は、ここでも市蔵。
玉三郎の美しさに、こういう役の海老蔵には荒事の時とは別の雰囲気があって、
なかなか美しい絵になっていて、鏡花ワールドが楽しく現出されている。
玉三郎の天守夫人富姫は、相変わらず他の役者に無い独特の雰囲気の持ち役だが、
海老蔵の図書之助が、初めて観た時より役に合ってきたように思いながら観ていた。
今回で3回目の共演だそうだから、前回の歌舞伎座公演も含め、3回とも全部観ている事になる。
御曹司たちは、こうして歌舞伎役者として成長していくのだと実感する。
勘太郎も親とは別の舞台でこういう他流試合(笑)を経験して、一層伸びていくのだろう。
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着物: 小千谷ちぢみ(麻)。 鉄紺色。 無地。
帯: 博多八寸帯。 紗献上。 白地。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 絽。 浅葱色と薄空色の大きな市松。 蜻蛉柄入り。
履物: 亜麻の草履。
先月は着物をすっかりさぼって数回しか着なかったし、先週の土曜日もパスしてしまったので、
雨模様だけれど降りは強くなかったから、今日は着物を着て出かけた。
濡れてもいいように、家で洗える麻の着物。
洗える帯は持っていないから、正絹の帯。 暑いので、濡らすことはないだろうとコートは無し。
休憩時間にたまたま横にいらした方に、素敵なお召し物ですね!と声を掛けていただいた。
洋服の時には言っていただいた覚えが無く着物の時だけだから、着物の威力は凄い。(笑)
大いに着物を着て、ご自分ではお召しにならない方にも、着物好きが増えるといいと思っている。 |
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2009.7.5 [日] てんぷら@みかわ是山居 |
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子供の分も一緒に振り込まれた定額給付金を使って食べようと、2人でみかわ是山居に行った。
4月半ばにオープンした是山居でも食べたかろうと、不足分くらいは私が払うことにして誘ったら、
ふたつ返事で行くと言うので、久しぶりに連れ立って出かけた。
私が退職したら、ボーナスが出たときくらいは息子にご馳走してもらう話だったけれど、
そう言えば、実現しないままいつの間にか立ち消えになってしまっている。(笑)
息子のなかなか増えないらしい収入を考えると、たかるわけにもいかないし..(爆)
外装・内装の話はしていたが、派手ではないが贅沢なつくりを自分の目で見て、
流石に店主の趣味・道楽ぶりに感心したようだ。
てんぷらも久しぶりの味を堪能したようで、誘ってよかったと思う。
厳しい年金生活者としては、自分の分だけでアップアップで、そうそうご馳走できないし..(大爆)
ぎんぽうはやはり終っていたが、稚鮎が大きくなっていて、食べ応えあり。
芝海老のビックリするほど大きなのが出て、才巻海老との食感の違いが楽しい。
海老しんじょの椀物が出て、今までと違ったことをいろいろしているのを、
楽しみながらおいしくいただいた。
ゆったりした空間でゆっくり食事できるようにしたため、茅場町の時より高くなってはいるが、
向こう付け?やデザートがつくようになって、値段に合う工夫をしていると思う。
ご一緒になったのは、今までに何度かお会いしたことのある方々ばかりだったが、
雑誌の東京カレンダーで5ページに亘って紹介されたようだし、他の取材もあるようだから、
そのうちに常連さん以外が増えるだろうと思われる。
茅場町店のような補助席がないので、入り難くなるかもしれないと、ちょっと心配。
食後は3階の茶室のある部屋でご高齢の常連さんとご一緒させていただいて、
置いてある品々を見たり、話をしたりして、すっかり長居してしまった。
私は何度かお邪魔しているけれど、息子は初めてなので、刺激的でもあったらしい。
それにしても、あのご夫妻の年齢をお聞きしてビックリした。
ああいう風に、高齢になっても若々しくいたいものだと思う。
途中で息子と分かれて、私は腹ごなしがてら日本橋まで歩いて、お菓子などを買ってから帰宅。 |
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2009.7.4 [土] バレエ発表会 |
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夕方から、みずえさんがご趣味で習っていらっしゃるバレエの発表会を見せていただいた。
前回、見にいらした方々の日記でご様子を知って以来、機会を待っていて、
漸く拝見できると、楽しみに出かけた。
バレエ教室の発表会としては、思っていた以上に大々的!
少し遅れて到着したら、広い客席が出演者のご家族・友人でいっぱいなのに、まず驚いた。
みずえさんが登場される場面では、まずみずえさん探し。 すぐに分かってあとは楽しく拝見。
大人になってから習われたというのに、あそこまでよく..と感心しきり。
そして、幼稚園児から大人までが一緒に舞台に立つという、素人の発表会ならではの楽しさ!
当然ながらプロの公演とは全く別物だけれど(笑)、全体の頑張りが感動的♪
指導の先生はさぞ大変だったろうと思うけれど、それに応えて楽しく頑張った皆さんに拍手。
会場でお会いした真楽メンバーとの居酒屋でのおしゃべりも楽しく、
全員ウーロン茶しか飲まなかったのに、気付いたら2時間以上話しこんでいた。
寝不足で、最後は少し朦朧状態だったけれど、楽しい時間はあっという間に過ぎると実感。 |
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2009.7.3 [金] アブナイ、アブナイ |
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明日は、バレエの発表会を見せていただく予定。
初めの予定では、ちゃんと4日の土曜日になっていたのに、
どこかの時点で何故か勘違いがあって、5日の日曜日の7時からに予定を変更していた。
送っていただいたパンフでびっくり! 日にちも時間も違っている。
17時を7時と勘違いしたのは、ありそうな話だけれど、日にちは何故かわからない。
幸い4日も他の予定を入れていなかったので、ホッとしたけれど、
思い込みはアブナイ、アブナイ。 |
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2009.7.2 [木] 大渕座ランチ、展覧会など |
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近所:理容店(顔剃り・襟足剃り)・美容室(カット) → 銀座:フランス料理@大渕座 →
京橋:展覧会「マティスの時代」@ブリヂストン美術館 →
上野:展覧会「日本の美術館名品展」@東京都美術館 → 広小路:明石焼き → 帰宅
先月から風邪やら何やらで引き篭もり状態が激しく、すっかり出不精。
放置しっぱなしの片付けなどを少しはしなくては..と、出かける予定をぐっと減らしたのに、
家では休養状態続きで結局な〜んにもせず.. いつものことだけれど..(汗)
夕べ、とんでもなく早い時間にダウンしたので、今朝は日の出のずうっと前から動き出し、
一度に詰め込むからダウンするのかもと思いながらも、あちらこちらで、あれこれ..
午前中は、来週末の甥の結婚式のために、襟足を剃ってもらって髪もカットして、スッキリ。
顔剃りで、前に剃ってもらった時には1度もなかった、かみそりがあたる感覚が何度もして、
嫌な感じがしていたら、案の定、後で顔が痒くなって、参った。
流石に人前で顔を掻くのは憚られて、でも我慢できずに、何度も顔を撫でる羽目になった。
かみそり負けかと恐れたけれど、赤くならずに済んで、ちょっとホッとした。
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いよいよ会期終了間近(5日まで)になってしまった展覧会2箇所に行きたい。
で、京橋に行く前に、銀座でランチ。 大渕座に入れていただいた。
先月はいつもの店のどこにも食べに行けず、こんなこと10数年ぶり。
だから、おいしいものに飢えている状態なのに、平日ランチ限定というコースが気になって、
安いことはいいことだと、一番安いコースにした。(笑)
スープ(ヴィシソワーズ)とメイン(舌平目を選択)に、デザートと飲み物。
たっぷりした冷たいヴィシソワーズが喉越しも滑らかで、美味しい!
ここのスープはどれも美味しいのがうれしい。 シェフの腕を実感する。
メインの舌平目は、ムール貝とアサリを載せてあって、ソースを絡めて食べると思わず二コリ!
いつも通り、ソースもパンで最後まできれいにいただいた。
デザートはお腹に余裕がある時に特にお薦めの、チョコレートケーキを選択。
ワインも1杯いただいたので、一番安いコースだから高くは無いけれど、そこそこして、
やっぱり勤め人のランチ向きとは言えないかな〜
味を考えれば申し分ないけれど..
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ブリヂストン美術館は、原則としてテーマによる所蔵品の展示なので、
相変わらず今までに何度も観たお馴染みの作品が殆ど。
刺激が少ないものの、いつもより人が多めとは言え空いているので、じっくり鑑賞。
都美の「日本の美術館名品展」は、全国の公立美術館の収蔵品から、
名品を展示しているというので、どんな作品が出るのか興味津津で出かけた。
公立美術館のネットワーク組織の創立25周年を記念しての開催だそうで、
公立美術館のコレクションの頂点をなす、選りすぐりの名品を一堂に公開と言うだけあって、
実物や印刷物などで見たことのある作品も結構あって、見応えがあった。
ただ、国立美術館の見知った作品が1点も無いのが、少し寂しいような気がした。
先週末に大倉集古館に行った時に購入した「ぐるっとパス」を利用して、
ブリヂストンでは入場券を、都美では割引券を使用したら、3館でもう元が取れた。(爆)
あとは無料の入場券と割引券がたくさんあるのと同じなので、
有効期間2ヵ月の間にあと何館行かれるか、楽しみ〜
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お腹はまだ空いていないけれど、急にたこ焼き(明石焼き)が食べたくなって、
広小路の松坂屋の地下の屋台風?の店に行った。 久しぶりだと、ジャンクも美味しい。
美術館2箇所で歩き回ったほかに、銀座〜京橋、上野〜都美、都美〜広小路と歩いたら、
早く起き出したこともあって流石に疲れて、帰宅後は直ぐ就寝。 |
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2009.6.29 [月] 7周年おめでとうございます |
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28日の7周年記念オフって、正に記念日に実施できたのですね〜
出席できなかったのをとても残念に思いながら、
アップしてくださった写真で、みなさんの着物姿を楽しく拝見しました。
雨模様で心配しましたが、前日のような暑さよりはよかったようですよね。
水辺だから雨も却って風情があったような..
次回は出席して、皆さんの着物姿を堪能したいもので〜す。 |
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2009.6.27 [土] オペラ「修善寺物語」、源氏物語錦織絵巻 |
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昼過ぎに家を出て日本橋で野暮用を済ませ、オペラ「修善寺物語」を観に新国立劇場に行った。
昨日のバレエ「コッペリア」(今月末日まで上演)がオペラハウスでの上演で、
このオペラは中劇場での上演なのが、観客数の見込みからだろうが、ちょっとおもしろい。(笑)
「修善寺物語」って言ったら歌舞伎でしょ!と私は思ってしまうけれど、
その歌舞伎をオペラ化したのを、歌舞伎の坂田藤十郎が演出(オペラ初演出)するという。
清水脩の作曲で、音楽に疎い私はお名前さえ知らない方だけれど(汗)、
團伊玖磨作曲の「夕鶴」と並ぶ日本オペラの秀作だそう。
どんな舞台になるのかと思っていたら、セットがあまりに歌舞伎と同じで、
声を楽しむオペラに目で楽しむ歌舞伎、と常日頃思っているものの、
まるで歌舞伎の舞台を観ているようなデジャヴー感。(爆)
そう言えば、会報に、物語は歌舞伎そのものなので、衣裳も化粧も歌舞伎風にして、
セットも歌舞伎の舞台と殆ど同じにすると書いてあったと、舞台を観ながら思い出した。
着付や化粧はしてもらっても、日本人と言っても歌舞伎や着物にさえ興味があるとは限らない
オペラ歌手に、着物での立ち居振る舞いは大変だったろうによく頑張ったと思うものの、
裾の乱れが気になった場面もあって、無理があるというか、ちょっとやり過ぎというか..
声を楽しみながらも、役者としてはまだこれからの若手の歌舞伎の舞台を見たような..
歌舞伎とつい比べてしまう私の方に無理があるのかも..(大爆)
聞こえてくる話から私の周りには藤十郎ファンと出演歌手の知り合いが多そうな感じがした。
*****
終演後は、山口伊太郎遺作展「源氏物語錦織絵巻」を見に、大倉集古館に回った。
今月初めから何度も行く予定にしながら行き損なってしまい、明日で終了。
昨日からの3日間は開館時間が延長になっていて、幸い行くことが出来た。
あれだけのものを織物で創り出すのは、どんなに大変だったろうと感嘆しながら、
混んでいないのでじっくり見ていたら、あっという間に1時間近く経ってしまい、閉館時間に。
*****
着物: 塩沢絣。 藍色地。 黒・鼠縞に黒の飛び柄。
帯: 八寸名古屋帯。 紋博多「恵比寿細工」。 白地、縞。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 青鼠色と黒のような濃い焦げ茶の縞。
帯揚げ: 紋紗。 紺色と薄生成りの染分け。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷紬の鼻緒(薄茶のみじん格子)。
今月は中旬から着物をパスばかりしてしまい殆ど着ていないので、
今夏一番暑いという予報にもめげずに着物で出かけた。 それも、夏物でなく単衣!
殆どは冷房のある場所に居たのだけれど、外を歩く時の耐えられないような暑さに、
我ながらよく着たと自画自賛。(笑) でも、単衣でなく夏物にすればよかったかと..
そうすると、単衣を着損なうし.. 着物の季節・衣替えは難しい。
流石に汗が怖くて、大倉集古館の後は寄り道せずに、真っ直ぐ帰宅。(爆) |
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2009.6.26 [金] バレエ(コッペリア) |
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ローラン・プティ振付のバレエ「コッペリア」を観に新国立劇場に出かけた。
夜の公演なので、午後には能楽堂の能楽鑑賞教室を観て、
間には展覧会にも寄ってから行く予定だったのに、体調が悪くて前の予定は諦めた。(涙)
でも、夜のバレエにはどうにか行くことが出来て、ホッ..(苦笑)
何年前になるのか、「こうもり」を観てから、プティの振り付けはいつも楽しみにしている。
今日のダンサーは、本島美和、ホセ・カレーニョ、ルイジ・ボニーノ、など。
英国ロイヤル・バレエのタマラ・ロホがこのバレエで新国立劇場初登場というのに、
出演日が何故か初日の今日でなく、途中の2回というのがちょっと残念だったけれど、
でも、アメリカン・バレエシアターのホセ・カレーニョと、
プティのバレエの教導者?のルイジ・ボニーノもまた観られたし、本島美和も愛らしかったし、
アンサンブルもキレイに揃っていて、軽妙なバレエを楽しく鑑賞して、気持ちよく帰宅。 |
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2009.6.25 [木] うれしいものの、悔しい |
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真夜中に、友人と映画を見てから一緒に飲んで話して来たという息子がやって来た。
本州の、最北端までは行かないけれど随分北に転勤の内示があったので、
転勤前に山登りの時間は取れないけど、せめて山関係でと山仲間と一緒に「剱岳」を見たそうで、
息子の感想と、映画館にあったという新聞号外みたいなのを読むと、見応えがありそう。
映画は見たいと思っても見損なうことが多いので、早めに見に行こうかと思っている。
北に異動の話が急転直下、転勤先がごく近場になって正式発表があったそうで、引越がなくなった。
で、日曜はフリーになって、7周年記念オフをキャンセルしなくてもよかったのにと、残念無念。
息子が近くにいると心強いのだから、我慢しましょう。
ところで、ついでに会社関係の毒をたっぷり吐き出して行った。
私が暗いニュースや後ろ向きの発言をすると、そんな楽しくない話でなく、
聞いていて楽しい話はないの?というくせに、自分は毒を吐き出す息子に、
他で吐き出すわけにもいかないのだろうから、我が子なればしかたないかと、
親税を払っている気分。(爆) |
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2009.6.24 [水] 朝から夕方まで |
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朝、外出 ⇒ 用事@竹橋 → ボンディでカレー@神保町 → 雑誌購入 →
新御茶ノ水 ⇒ 名作サロン@門仲 → 買物 → 帰宅 − 扇風機購入
雨にも拘らず朝から出かけたが、用事が予想より時間がかかって、終った時は昼近い。
小学館ビルの七條の洋食も久しぶりに食べたかったけれど、
さくまりさんやねこももさんが書いていらしたボンディでカレーにした。
迷いながら、スタンダードに、中辛のビーフカレーにしたけれど..
辛口の野菜カレーにすればよかったかなぁ?? 次回は..って考えてしまう食いしん坊。(笑)
国際交流基金の雑誌「をちこち」で、「世界と出会う歌舞伎」という特集をしていると聞いて、
買いたいと思っても近所の本屋にはない。
神保町なら置いていそうな店が何軒もあると思っていたら、1軒目で購入できた。
他の本も探したかったけれど、時間不足で今日は諦めて、移動。
家までの途中駅から、名作サロンをやっている福祉会館へ、朗読を聞きに行った。
朝の雨がやんできたおかげか、先月とあまり変わらないくらいの人数が聞きにいらしていた。
幅広い年齢層が熱心に練習しているそうだし、先生の朗読もあるし、聞き応えがある。
帰り道の北海道海産物の店で、冷凍毛がに(浜茹で)と天然の8年シジミなどを購入。
毛がには生を自分で茹でるのがいいけれど、冷凍物といってもしっかり大きくて、美味しそう。
で、店主とお客に勧められて3バイ購入。 でも、今日は食べない。(爆)
8年シジミって、大きいアサリかと思うほどの大きさで、味はどうなのかと興味津々。
薄味の味噌汁にしたら、おいしい。 シジミにしては高かったけれど、たまにはいいと思った。
帰宅して買物を片付けてから、近くの電気店で扇風機を購入。
エアコン全盛の今時、扇風機を買う人は少ないらしく、選択の余地もないほど機種が少ない。
丈を高くできる2種のうち、マイナスイオンを出すというのにした。
汗かきの私が夏に着物を着る時は、エアコンかせめて扇風機が必要なのに、
一昨年に壊れて廃棄したままで、昨夏はエアコンに頼ってしまった。
少しはエコになるかしら?
竹橋から神保町そして新お茶の水へ、さらに門仲から自宅まで歩いて、今日の運動は終了。
門仲から自宅までの途中で買物した荷物がだんだん重くなって、腕が辛い。
筋肉痛にならないか明日が不安。(苦笑) |
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2009.6.22 [月] 朗読サークル出席、天真庵 |
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私より高齢の方々に風邪を移しては申し訳ないと、前回は出席自粛のため、
またも、1ヵ月ぶりの朗読サークル参加。
7月と8月の夏の暑い間は月に1回、2回しか活動日が無いので、練習日が少ないからと、
9月のボランティア祭りと児童館でのお話の会のための人形劇の役割を決めた。
役割分担して皆で読んでから、それぞれの役の担当を先生が指名。
昨年は出演したけれど、今回の児童館は学童でなく幼児対象のため午前中だというし、
動けなかったら迷惑をかけてしまうので、話も当然違うのだからパスさせてもらうつもりが、
昨年、人形劇の役がついてから終わるまでは必死に休まず参加したのを皆さん覚えていらして、
足りないのは何より気力だと見透かされてしまい(汗)、
役がつけば、責任感からも頑張って休まず出て来るでしょう(苦笑)からと、
お姉さま(年齢的にも経験的にも)に、若いのだから(笑)出なさいと強く言われてしまう。
しかも、電話で起こしてあげるとまで言われて(大汗)、それでもパスしたいとは、流石に言えず..
頑張りますと言ってしまう..弱さ..可愛さ?(爆)
昨年の劇よりは出演者も多いし、今回の役の台詞は少ないし、
人形を遣うのもいくらか慣れているのだから、不眠症ともそろそろさよならして、
しっかり睡眠を取って起きられるように頑張るしかないでしょう..と自分に言い聞かせている。
それにしても、今年度から参加の新会員の強いことといったら..驚愕!
先生からの人形の遣い方へのダメ出しに、出来ませんとケロッと返事。
それにまず驚いたら、無理なら役を降りなさいと言われて、
今は出来ないけれど、稽古してできるようになれば出たいと頑張る強さに目が点に..
あの強さは見習いたいような..(笑)
練習すればどうにかなるものだし、平気平気とたった1度の経験で言ってしまう私も強いかも。(爆)
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終了後はメトロで押上まで行って、天真庵でいつもの文膳をいただいた。
お酒は裏文字の不動と、お替りはやはり裏文字の車坂。
庵主の蕎麦の師匠の達磨の高橋氏の蕎麦ノウハウ本などを見せていただいたりしているうちに
3時間近く経っていて閉店時間間際。
ビックリしながら失礼して、運動に錦糸町まで速足で20分余を歩いて、バスで帰宅。
昼にはこうかいぼうでラーメンを食べたし、今日は中華と日本の麺を堪能。 |
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2009.6.19 [金] 能狂言鑑賞 |
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面をつけないのを何ていうか思い出せずに適当に書いてしまって(汗)、気になっていたら、
今日(22日)になって、直面(ひためん)と言うのだったと、突然思い出した。
慌てて訂正したけれど、思い出しただけOKだと、前向きに考えようっと..(爆)
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定例公演を観に、夕方から国立能楽堂に行った。
番組は、狂言・和泉流「磁石」と、能・宝生流「放下僧」。
狂言「磁石」は、狂言らしいというか荒唐無稽なおかしな話で、
スッパ(詐欺師)が人売りを企むが、カモと思った田舎者に却って見事に出し抜かれる。
スッパは野村萬斎、田舎者を高澤祐介、人買いの茶屋の主を深田博治。
萬斎の終盤の身の軽さにまたも感心した。 高澤祐介も好演。
能「放下僧」は、兄弟で放下の芸人に身をやつして、親の仇を討つ話。
前に舞の部分を観たことがあって、お能を観たいと思っていた。
シテもツレも面を全く使わず直面なのと、アイがワキとともに登場しワキとともに退場して、
ワキツレみたいなのが、いつもと違って、あぁ!こういうお能もあるのね! と拝見した。
シテは高橋章、アイが野村万作、他。
ワキの退場後、残された笠をワキに見立てて本懐を遂げるのが、お能らしい。
能にしては分かり易く、楽しく鑑賞した。
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着物: 江戸小紋。 絽ちりめん。 赤みかかった紫色。 流水紋。 (お初)
帯: 名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色。 灰みの紺の暈しの丸。
帯締め: 五嶋紐。 夏用。 緑がかった藍色、淡い緋色等入り。
帯揚げ: 紋紗。 薄橙色と薄青緑色の染分け。変わり麻の葉模様。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷紬の鼻緒(薄茶のみじん格子)。
コート: 塵除け。 江戸小紋(絽、鮫小紋)。 灰藤色。
3回続けて着物をパスしてしまったので、今日は少し気合を入れて着物で行った。
一昨年に作ったのに、昨年も着損なった着物をおろした。
能楽堂には合う感じで、着物の選択を自画自賛。(笑) |
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2009.6.16 [火] 歌舞伎(NINAGAWA十二夜) |
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新橋演舞場の六月大歌舞伎「NINAGAWA 十二夜」を観に、夜の部に行った。
初演は4年前で、2年前に再演、今回は凱旋公演とかで今春のロンドン公演版の上演だそう。
ロンドンの観客向けにスピードアップしたそうで、どう違ったのか知りたいし、
劇場も今回は歌舞伎座でなく新橋演舞場なので、劇場の違いによる変化にも興味があった。
役者は、初演で松緑が演った安藤英竹だけが再演から翫雀に替わっただけで、
他の主な役者は初演時から同じ顔ぶれなので、息も合って、いい芝居になっている。
主役の双子の兄妹(主膳之助と琵琶姫/獅子丸)の2役を演る菊之助の
役による変化・違いもはっきりして、他の役者も全体に分かり易いつくり・演技になっていた。
時蔵の織笛姫の赤姫振りも、錦之助の大篠左大臣の恋やつれた風情と終幕近くの凛々しさも、
お約束どおり?の分かり易さで、ちょっとやりすぎ感も..(笑)
菊五郎が坊太夫と捨助の全く異なる2役を軽々と行き来する感じが凄い。
気になったのは、亀治郎の演る麻阿の変化。
初演では小ざかしいものの可愛げのある腰元だったのに、
上演ごとに図太い感じになって、今回は年増の雰囲気。(爆) 初演の可愛さが懐かしい。
3幕を2幕にして、全体に少しずつ削ぎ落として、すっきりとコンパクトになったが、
次から次と先に進んで行ってしまって、ゆっくり楽しむ場面がなく、慌しい感じがある。
何より、歌舞伎らしさまで削ぎ落とされた(笑)感じがしたのは、少し残念。
とは言え、総じて楽しく観たし、観客の反応もいいから、
菊五郎劇団の財産として上演が重ねられていくのだろうと思う。
でも、次回はこの短縮版でないのを観てみたい気がしている。 |
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2009.6.15 [月] |
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花菖蒲はもう終ってしまったかしらと急に思い立って、
夕方の買物の時に近くの親水公園の花菖蒲田まで足を伸ばした。
もう終ってしまった花もあって、1週間くらい前のほうがよかったみたいだが、まだまだ花を楽しめた。
心癒される感じがして、うれしくなって、行ってよかったとニコニコ帰宅。
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ぴちょんくん号! かわいい! かわい〜い!! すっご〜く、かわい〜い!!!
ご紹介をありがとうございます。<さくまりさん
是非ともいつか遭遇してみたい。
近くで走っているところがあったら、見に行くかも..
品川の下駄屋さん、少し前のラジオでたまたま聞いて、下駄本にもお店にも関心をもっていたのに、
そうでしたか、5代目さんは職人さんであっても商人とは言えないような..とは。
わざわざ行く気にはなれなくなってしまいますね〜
どこかで、直してくださるところが見つかるといいですね。<ふうままさん |
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2009.6.14 [日] 投扇興例会参加 |
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下手の横好き(苦笑)で、はまり気味の投扇興の例会に参加させていただいた。
会場が家から少し遠いのが玉に傷で、それに今日も会場を探し出すのに時間がかかったけれど、
興味がありながら機会が無かったのに、真楽のミニオフで体験できてから、今日で3回目。
下手なのに、もしかしたら下手だから、却ってむきになっているのかもしれない。(笑)
今までは届かなかったり当たらなかったりばかりで、10投しても点数にならないような感じが、
今日は対戦4回とも2桁の点数(17・18・12・19)が出た。
4回合わせても上手な方の1回分だけれど、練習中には澪つくしも2度出て、
依然として下手っぴいだけれど、下手なりに少しずつは上達しているらしいのが、うれしい!
例会参加も先月に続いて2度目で、教えていただいて練習していると、あっという間に3時間。
少し疲れたものの、楽しい時間の経つのは早い。
練習セットの代金をお支払いして、ようやく扇子が自分のものになった気がする。
枕と蝶が出来上がったら、自主練に励みが出そう。 楽しみ。 |
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2009.6.13 [土] 能鑑賞と、食いしん坊 |
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午後からの国立能楽堂の普及公演を観に行くのに、大寝坊!
風邪で休養しすぎたらしく(苦笑)、今度は40時間も眠れず、寝たのは朝遅くなってから。
で、無理もないとは言え、目覚まし時計も聞こえず、目覚めてもなかなか動けず、
結局、能楽堂到着は、林望氏の「解説・あんない」が終っただけでなく、短い狂言も終了直前。
観たことのない狂言「寝音曲」を見損なったのは残念だったけれど、
目的の能「石橋」はしっかり見られたので、行ってよかった。
歌舞伎では年がら年中観ている感じの石橋物だが、お能で観るのは初めて。
以前、三響会でお能と歌舞伎のコラボを観て、違いに興味を持って、お能で観たいと思っていた。
歌舞伎舞踊の見せ場の毛振りはないので派手さはないが、それも含めて、楽しく鑑賞。
今日は金剛流だったけれど、他の流派のも観てみたいと思った。
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帰りに日本橋に出て、デパ地下のイートインで空腹を満たした。
春帆楼で、久しぶりの河豚。
毎月のように行っていた頃もあったのに、行かなくなったらパッタリで、本当に久しぶり。
セットものがいろいろできていて、高くなった料金(涙)とともに、ご無沙汰振りを実感した。
刺身と鮨のセットに冷酒、さらに鱧の湯引きも追加して、満腹満腹。
少し食べ過ぎだったけれど、大満足。って、本当に食いしん坊なこと..
食事をしっかりしただけでなく、さくら通りの神田・達磨の鯛焼きも食べたのに、
更に、文銭堂の最中の最後の1箱をゲット。
お腹周りが大きくなってしまってマズイ状態なのに、困ったことだわねぇ〜
空腹もいえたところで、次は展覧会「日本の美と出会う−琳派・若冲・数寄の心−」。
細見美術館開館10周年記念展だそうで、画家の作風・作品を見比べながら楽しく鑑賞。
それにしても展覧会と言えば、招待券をいただいたのばかりに行っているみたい。(笑)
食器売場のコーナーで竹細工の即売をやっていたので、筏籠、花台、団扇入れの筒を購入。
さらに近くで夏向きのガーゼ手拭を見つけ、麻の葉と蜻蛉、朝顔の2枚を購入。
ささやかながら夏の気分あふれる買物になった。 |
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2009.6.12 [金] 展覧会・歌舞伎 |
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午前中は専ら待ちで、午後は慌しく日本橋であちこちを回り、夜は歌舞伎。
荷物が届くのを待つ間に、落語公演のチケットを取る。 午後遅く外出。 ⇒
「三井家伝来 茶の湯の名品」@三井記念美術館 ⇒ 日本伝統工芸染織展@三越本店 →
食事@やまがた展 → 松原伸生氏の長板中形@特選呉服売場 ⇒
社会人のための歌舞伎鑑賞教室「華果西遊記」@国立劇場 ⇒ 帰宅
宅配業者によって、同じ午前中指定でも届く時間が随分違っていて、
1社はいつものように9時過ぎには来たのに、もう1社は昼少し前で、殆ど3時間の差。(笑)
遅い方の業者は、我が家付近を担当の配送所のマネジメントに問題があるようで、
前々回は昼になっても届かないので確認したら、荷物を積み忘れたとかで結局翌日になったし、
それも伝えて念を押した前回も昼までに届かず、電話したら、
配送遅れで、あと20分かかると言われて待つものの届かず、結局来たのは1時近く。
遅いのでまたかと心配したけれど、今回はどうにか12時前に来たので、まあOK。(苦笑)
落語公演のチケットは、小三治一門の公演は取れず、でも、もう1つはどうにか取れた。
演芸場の席数は多くないし、人気のある公演のチケット取りは難しい。
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「三井家伝来 茶の湯の名品」では、以前にも見たことがあると思われる茶碗などを見つけ、
ニコニコっとしながら拝見。 でも、お茶人ではないし、興味のあるものとないものと..
お茶をなさる方のほうが絶対楽しめそう。 いただいた招待券だけど、猫に小判、豚に真珠..(汗)
日本伝統工芸染織展では、行きつ戻りつしながら楽しく拝見。
思わず足の止まる着物・帯や、素敵だけれど趣味が違ってさっと通り過ぎてしまうものとか、
自分の好みも含めて見方が違うのが、我ながら少しおかしい。
三井記念美術館でもお見かけした着物姿のお二人連れにお会いして、着物どおし双方で会釈。
特選呉服売場で、松原伸生氏の長板中形の反物が展示されていて、ここにも素敵なもの多数。
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歌舞伎鑑賞教室の「華果西遊記」は、猿之助演出で弟子達の21世紀歌舞伎組の出演。
鑑賞教室は1等席でも安いので、偶には1階前方の正面から観てみることにした。
ずうっと前から行われている高校生のための歌舞伎鑑賞教室だが、
最近は社会人対象に夜に2回くらい行うので、それに行った。
それにしても、歌舞伎を観てみようという社会人はノリのいい方が多いのかしら?
歌舞伎鑑賞は初めての方や普段見慣れていないらしい方々の、ハイテンションぶりがもの凄い!
私の周りなど、拍手拍手の連続で、孫悟空の分身の小猿たちにはしっかり手拍子もして、
「歌舞伎のみかた」で説明の笑三郎が言った通りに、積極的な参加を楽しんでいたみたい。(笑)
周りの状況を見ると、鑑賞教室はあれでいいのかもしれないと思ったが、
私としてはあまりに食い足りないというか、歌舞伎を観たという楽しさが不足気味。
前に見たときはもっと筋が複雑で楽しかったのに、1時間の1幕物では、あんなものなのかしら?
それに、蜘蛛の糸が届く席だったので、投げ方の下手さ加減を如実に感じてしまった。
何気なくできるようになるには、やはり年季か技かが必要みたい。
今日の笑也の台詞回しは、いくらか進歩したのかしらと思って聞いていた。
師匠の猿之助が倒れてから歌舞伎の出番が減っているので頑張って欲しいと思っていて、
でも、いつも、もう少し義太夫の稽古をしたらよくなるのじゃないかと..
それにしても、右近のための歌舞伎だったなーというのが今日の感想。(爆)
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着物: 南風原の花織。 青。 (お初)
帯: 染名古屋帯。 絹芭蕉。 紅型調、芝文・花丸文。 オフホワイト色。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、片方に浅葱色入り。
帯揚げ: 紋紗。 紺色と薄生成りの染分け。
草履: 白台。 鉄紺色の麻の鼻緒。
コート: 塵除け。 竪絽。 墨色、無地。 (お初)
着物とコートは、昨年作ったのに着損なったものを、初めて着用。
草履は、昨年は履かなかったので、今年は履こうと思っていたもの。
草履とセットのバッグは小型なので、未使用のまま。 いつ・どう使うか、それが問題。(爆) |
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2009.6.11 [木] 漸く回復 |
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放置していた週末の観劇日記を漸く書けた。 いつものように長々と、遡り日記。(笑)
直ぐに忘れてしまうので、備忘録に書いておきたいと思いながら、今まで放ってしまった。
風邪による頭痛と軽い咳と倦怠感で、2週間近くほぼ寝込み状態。(涙)
チケットを取った公演にだけは頑張って行ったけれど、頑張らなくてもいい日は全くダメ。
私より高齢者達にうつすわけには行かないし、声も出なくなって、朗読サークルをまた欠席。
気持ちの持ちようとも思うものの、無理することはないと、つい自分を甘やかしっぱなし。(汗)
漸く頭痛も軽くなってきたし、声も出るようになってきたので、気分も少し軽くなってきた。
身体を動かす掃除などはまだ後回しだけれど、
昨日から洗濯ばかりしているので、乾いた洗濯物が溜まっている。 畳まなくちゃ..
明日から3日連続で観劇やら、投扇興の例会やら.. 行くわよ〜と自分に喝。(笑) |
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2009.6.7 [日] オペラ(チェネレントラ) |
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ロッシーニのオペラ「チェネレントラ」の公演初日で、午後から新国立劇場に聴きに行った。
新制作と銘打っているが、「チェネレントラ」自体が、多分、新国立劇場では初上演。
指揮者のデイヴィッド・サイラスも初登場。
歌手も、アンジェリーナを歌うヴェッセリーナ・カサロヴァなど初登場多数。
ドン・マニフィコのブルーノ・デ・シモーネ、アリドーロのギュンター・グロイスベックも初めて。
ドン・ラミーロのアントニーノ・シラグーザ、ダンディーニのロベルト・デ・ダンディア、
クロリンダの幸田浩子、ティーズベの清水華澄も含め、聴き応えのある歌声を楽しんだ。
特に、カサロヴァとシラグーザの素晴らしき声には、♪♪!!♪♪
演出・美術・衣裳は、21年前に亡くなったジャン=ピエール・ポネルによるものだそうだが、
零落貴族のドン・マニフィコ邸の古ぼけ方は、一瞬魔女の館かと思うような..(苦笑)
しかも、王子ドン・ラミーロの宮殿まで同じ感じなのはいただけない。
特に気になったのは、宮殿に登場のアンジェリーナのドレスで、
美しい黒いドレスがカサロヴァに似合わなくて.. 魔女みたい。(爆)
フィナーレの白いドレスとの対比なら、赤いドレスの方がよかったと思う。
歌手の雰囲気が違えば衣裳だって変わらなくちゃと思うけれど、
勝手に替えるわけには行かないし、故人では仕方ないのでしょうねぇ。
でも、声を含め、歌声、音楽を堪能したのでOK。 いい公演だった。
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終演後は友人と新宿に出て、小田急ハルクの8階の樓外樓で、紹興酒を飲みながら中華。
一番安いコースにしたものの、懐の寂しい私には、安くは無くて..(汗)
あべ鶏入りふかひれスープは、鶏でないのに替えてもらったが、全体に味はOK。
いつものように、観た・聴いたオペラだけでなく、今月の歌舞伎の話などで、
時間がどんどん経って周りの人がいなくなったので、腰を上げてお開きにした。
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着物: しょうざんの生紬。 灰みの深緑色。 無地。
帯: 博多紗八寸名古屋帯。 「風紗」。 灰白地。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 薄浅葱色。
帯揚げ: 紋紗。 薄橙色と薄青緑色の染分け。変わり麻の葉模様。
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷紬の鼻緒(薄茶のみじん格子)。 (お初)
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色 |
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2009.6.6 [土] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部) |
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歌舞伎座の六月大歌舞伎の昼の部を鑑賞。
仁左衛門が一世一代で演じることで大人気の「女殺油地獄」があり、チケットはほぼ完売だそう。
行き損なったら、朝早くから幕見席に並ぶしかないぞ! と、前夜から気合を入れたおかげか、
着物も着て、無事に出かけられた。(笑)
「女殺油地獄」を初めて観たのも、仁左衛門の河内屋与兵衛だったし、
最近になって若い役者が演るようになるまでは、いつも与兵衛は仁左衛門だったけれど、
我儘で自分勝手な道楽者の若旦那に、いい加減にせい!と思ってしまって、好きでない筋立て。
でも、久しぶりに観た仁左衛門の河内屋与兵衛の、凄い!としか言いようの無い素晴らしさ♪
いい加減にせい!と思う点には変わりが無いのだけれど、気持ちの動きがビンビン伝わってくる。
オペラグラスを忘れてしまって表情を観られなかったのは残念だったけれど、
細かい表情など見なくても、十分に見えてくる心の揺れ・思い。
仁左衛門がもう演らないつもりだったという与兵衛だが、心に残る与兵衛像。
若手に見事なお手本を残してくれたのも、うれしい。
孝太郎が豊嶋屋お吉、千之助がその娘お光で、松嶋屋の3代共演もご祝儀なのかしら?
友人は玉三郎で観たかったと言うが、孝太郎も随分頑張っていて、上手になったと再認識した。
歌六と秀太郎の河内屋夫婦の子を思うそれぞれの様子に人情味があって、これもよかった。
「双蝶々曲輪日記−相撲場」は、幸四郎の濡髪長五郎に、吉右衛門の放駒長吉の、兄弟共演。
あと、染五郎の山崎屋与五郎、芝雀の吾妻、など。
吉右衛門の放駒長吉が秀逸♪ 今まで観たどの長吉とも違い、群を抜いてよかった。
これなら素人にしても関取とも相撲が取れそうな様子で、納得できる長吉だった。
いつもは長五郎を演る吉右衛門の若々しさが、お見事! 本人も楽しんでいるみたい。
他は、松緑と魁春の「正札附根元草摺」と、梅玉と福助の「蝶の道行」の、舞踊。
それぞれよかったけれど、芝居の印象があまりに強くて..
今月の昼の部は終演が早くて、夜の部が長いのと対照的。(笑)
でも、出てきたら外は夜の部の幕見席を待つ客の長行列!
週末にしても、まだ第1土曜日なのに、久しぶりに見た長さにビックリした。
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着物: 小紋(シルック)。 白地。 薄墨色の花柄。
帯: 名古屋帯。 夏紬。 茄子紺色。 灰みの紺の暈しの丸。
帯締め: 五嶋紐。 単衣・夏用。 生成り、裏・端黒。
帯揚げ: 絽。 勿忘草色と薄藤色。 市松・流水・杜若文入り。
草履: エナメル加工草履。 黒色の台に紫入り。 紫のエナメル鼻緒。
コート: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。
雨だったので、こういう日に着なくてはいつ着るのと、雨仕様のシルックをおろした。
色柄が見た目に涼しそうで、季節的にはピッタリの単衣仕立て。
呉服屋・呉服売り場の店員さんも合繊とは思えなかったらしいが、
天然素材とは違ってやはり空気の通りが悪いせいか、帰って来たら、汗びっしょり。
いつものように汗取り肌襦袢は着ていたけれど、あしべ織りでなく、夏用のメッシュだったせいか、
今年は初めて締めた夏紬帯の帯枕の裏になる部分に汗染みがしっかりついてしまった。(涙)
透かし織で涼しげでも、雨コートを着ていたのも悪かったかのだろうと、泣きたいような気持ち。
夏にこの帯を締めてから、洗い・染み出しに出して、間に合うかしら? 遅すぎるかしら?
少しぐらい染みが残っても見えないところではあるものの、2ヵ月は長すぎるかもと悩んでいる。 |
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2009.6.3 [水] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今月の歌舞伎座公演の初日。
夜の部に市川染五郎の長男(つまり松本幸四郎の孫)の4代目松本金太郎の初舞台があるので、
別に高麗屋贔屓というわけではないが、どうせなら初っ端で見てみようと出かけた。
「門出祝寿連獅子」で、祖父・父との3代揃っての出演。
周りのご祝儀出演者の顔ぶれに、大名跡の跡取だと実感。(笑)
4歳の初舞台としては、行儀よく、一生懸命やっていて、頑張ったね〜という印象。
「極付 幡随長兵衛−公平法問諍」は、吉右衛門の長兵衛に、仁左衛門の水野十郎左衛門。
高麗屋に対抗してというわけではないだろうに、芝翫・福助・児太郎の成駒屋3代と、
東蔵・松江・玉太郎の加賀屋3代が、そろって出ているのが、何となく楽しい。
長兵衛女房お時をやる芝翫がうちも3代で出たいと言って福助もでることになったとか..(爆)
ただ、児太郎の芝居が.. すぐ隣にいた福助が児太郎の方に身体を寄せるように見ていたのは、
役ではなく息子が心配のあまりなのだろうかと思ったほど。
この芝居は團十郎と菊五郎のコンビのが好きだけれど、
吉右衛門の長兵衛がよくて、胆の据わった侠客ぶり。
「梅雨小袖昔八丈−髪結新三」の幸四郎は、前回と同じ印象で、
髪結いには立派過ぎて、髪結いなどしそうもない気がして違和感がある。
それに、幸四郎はこんな小悪党よりは大悪人の方が腑に落ちると言うか..(爆)
これは、菊五郎または三津五郎で、観たかった! と強く思った。
弥十郎が、儲け役の家主を、図太く楽しそうに演じていて、印象的。
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着物: 江戸小紋(単衣)。 黒地。小桜柄? 近くで見れば花びら?という細かい柄を散らしたもの。
帯: 博多 紋八寸名古屋帯。 「恵比寿細工」。 白地、縞。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
帯揚げ: 群青色、中央は青磁色?
草履: エナメル加工草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
バッグ: やまぶどう籠
コート: 塵除け。 江戸小紋(絽、鮫小紋)。 灰藤色。 |
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2009.6.2 [火] 5月の着物着用歴 |
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5月の着物着用備忘録。
5月の着物着用は16回。 今までで最多!!
よく出かけて、よく着た! と自分でも少し呆れながら思う。
5月は以前から趣味の観劇で忙しい月なのに、更にイベントなどもあって多くなった。
着用一覧は、いくらなんでも遊び振りが少し恥ずかしく、削除。
2日続けて同じ着物・帯だったのが2回あったが、他はどうにかいろいろ着ていて、
着用回数が多い割には、よくやった(笑)と思う。
月末の1回のみ単衣で、あとは木綿以外は袷を着ているのが、我慢強い!!(爆)
前半の暑い日にはまだ単衣を着る気にならず、代りに単衣仕立ての木綿を着ていたのも分かった。
気分的には、上旬までは袷で、下旬は気温によって単衣を着ようと考えていたけれど、
今月は、予定が中旬までに集中して、下旬に殆ど着なかったので、袷で頑張る結果になったが、
外を歩くことは少なく、会場内はあまり暑ければ冷房が入るので、結構凌げた。
先月も江戸小紋を1回着ただけで、あとは紬ばかり着ていたので、
今月は意識的に紬以外というか、あまり着ていない着物を着ようと思っていたのに、
まとめてみたら、やっぱり紬ばかりなので、ちょっと愕然としたりして..
大島紬が7回、雅生紬1回、塩沢紬が1回の、計9回。
柔かものは、色無地の1回だけで、あとはお召し1回と、木綿を5回。
大島紬の7回のうち1枚は2日連続着てしまったスワトウ刺繍の訪問着で、単衣も1枚で、計6枚。
塩沢紬は訪問着で、あまり着ない訪問着(紬訪問着だけれど)を3日連続で着ている。
木綿は、本さつま1回、琉球絣紬2回、2日連続の松坂木綿で、計3枚。
帯は、袋帯を6回に、袋名古屋帯1回、名古屋帯9回。
少しでも涼しくしたいと、名古屋帯の方が多いのが珍しい。(笑)
袋帯は、組帯3回(1本は2日連続)のほかは、色の薄い涼しげなものを締めていた。
袋名古屋帯は、メルヘン調のもの。
名古屋帯は、青銅箔、季節の染帯、赤城紬板締め絞り帯、綴れ帯の4本を1回ずつに、
イカットを3回(正絹1回と2日連続の木綿)と、紋八寸博多帯を2回。 |
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2009.5.31 [日] 笛の会 |
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笛の会に伺って、そらさんの笛を聴かせていただいた。
ご出演の時間が分からないので見当をつけて行ったら、
滑り込みセーフ的に、そらさんの前の方の演奏中に見事に到着。(笑)
一息ついてから聴かせていただくことができた。
先生とお二人での「竹の唄・踊」と、他の生徒さんとご一緒に4人での「飛天」。
どちらも、裏で鉦などが入っても、長唄・三味線や鼓・太鼓などと一緒の演奏でなく、
笛をじっくり聴かせる曲で、とても素敵♪に吹いていらした。
仕事がお忙しくてこの2ヵ月は練習不足だそうだけれど、
あんなふうに吹けたら、気持ちよいでしょうねぇ! と、今回も思いながら楽しく拝聴。
そらさんの2曲の間が離れていたので、その間に他の方の演奏もお聴きして、
分からないなりにも、音色が違うのを感じて、奥深さを改めて思った。
最後の先生の演奏も、当然ながら笛が中心の曲で、歌舞伎の地方としての演奏とは趣も違い、
素晴らしい音色を堪能して、いいひとときを過ごさせていただいた。
*****
終了後は、そらさんは打ち上げだそうなので、会場でお別れして、
日本橋に出て、高島屋の特別食堂で和食。
中途半端なブランチしか食べていなかったので、しっかり会席料理と、少しだけお酒を。
最後のデザートの時にほうじ茶を一緒に持って来てくださって、うれしかった。
そう言えば、前回もやはりそうだったような気がするけれど、
以前は頼んでいたので、いつの間にか顔と希望を覚えてくださったのかもしれない。
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着物: 泥大島紬(単衣)。 さまざまな柄の段入り。
帯: 綴れ八寸名古屋帯。「見ざる聞かざる」。 青鼠色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
帯揚げ: 紋沙。 紺色と薄生成りの染分け。 前日購入したのを早速使用。なかなか○..
草履: 胡蝶履き。 灰みパールの型押し台。 パールグレーの鼻緒。
バッグ: やまぶどう籠
コート: 雨コート。 透かし織(スリーシーズンコート)。 青色系。 白・薄桃色入り。
10日ぶりの着物なので、雨模様で涼しいと言っても袷は着たくなく、雨に強い大島紬の単衣にした。
今年初めての単衣。
それにしても、家で着ているうちに汗が.. もう着付け時には冷房が必要かも..
会場は冷房で、首筋が涼しかったと思ったら.. 少し風邪気味に.. 弱いわねぇ〜 |
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2009.5.30 [土] フランス料理@銀座、呉服あれこれ |
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昨晩のおいしいもの続きで、銀座の大渕座にフランス料理を食べに行った。
5種類のオードブルがそれぞれの食感・味で、いつもながら楽しい。
10種類の野菜が入ったミネストローネは、ベーコンでコクが出て、
それぞれの野菜の味がしっかりあって、しかも喧嘩せず調和して.. うれしくなる。
秋田から届いたと言う舌平目の大きさ、網焼きの美味しさ..
デザートはケーキでなく、グレープフルーツの蜂蜜がけにした。
こういう食べ方はしたことがなかったが、家でも応用できそうと思った。
*****
その後、少し呉服店を覗いているうちに、1店で紋紗の帯揚げ、他の店でお安い染名古屋帯を..
前日が5月29日の語呂合わせで、呉服の日だったので特別価格とか言われてつい..(汗)
ご連絡をいただいていた展示会では、お目当ての下駄を購入。
台は割にすんなり決まったのに、鼻緒をあれこれ迷って、結局はじめに薦められたのに決めた。
結果としては時間の無駄だったけれど、お薦めがよいのを納得できたからOKでしょう。(笑)
あとは、スペアのスペアとして、3枚目になるあしべの汗取り肌襦袢だけ。
伝統工芸士の中嶋さんが織られた本塩沢の着尺に、ググッと心奪われるものがあったけれど、
いくら何でも、あの価格のものはもう買えない。(涙)
って、どれだけ物欲・着物欲かと、我と我が身に愛想が尽きそう。 私のきものみちはけものみち..
うちくい展に伺った時には、もう終了時間間際。
そんなに時間が経っていたとは気付かず、びっくりしながら、ざっと拝見させていただいた。
会場の庭を含め、たたずまいが、皆さんが書いていらっしゃるように、本当に素敵!
次回は、時間の余裕を持って伺いたい。 |
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2009.5.29 [金] 展覧会@上野、イタリア料理@門仲 |
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雨の中、「尼門跡寺院の世界−皇女たちの信仰と御所文化」を観に芸大美術館に出かけた。
久しぶりに根津駅から歩いたら、まず出口を間違え、更に手前で曲がってしまい、
2回の仕切り直し(笑)があったものの、無事到着。
広くないし1時間あればいいかと後の予定を考えて遅く出かけたら、
見終わる頃に閉館時間になってしまいびっくりした。(苦笑)
じっくり拝見していると、結構時間がかかって、危ないところだった。
次に、西洋美術館の「ルーヴル美術館展−17世紀ヨーロッパ絵画−」に行った。
2、3日前に混雑状況を見たら、混んでいるけれど金曜の夜なら空いているらしいので、
午後来た方が帰って会社帰りの人が来る前に行こうと、狙いはよかったはずなのに、20分待ち。
迷ったものの覚悟を決めて入場券を買って、本を読みながら待った。
混んでいる中を一回りしてから、また入口に戻り、何点か再度鑑賞。
出て来たら待ち時間は10分になっていたけれど、今度は切符売り場が長蛇の列で、
今日の私のように切符を持っていなければ、待ち時間は結局同じだったような..
両方とも、階段を何度も歩くので、もっと歳がいったら展覧会はきつそうだと、
この頃行かなくなったという母の言葉がよくわかった。 今のうちに行っておこうと思う。
*****
時間をつぶしてから、門仲のパッソアパッソに入れていただいた。
オードブルは、トマトのゼリー仕立て、季節の野菜のピクルス載せ。
北海道土産の鱒は、軽く塩漬けにして、アスパラとアスパラソバージュなどを敷いて..
河豚の軽めのスパゲッティにつづいて、愛知まで潮干狩りに行って来たというあさりのスパゲッティ。
河豚もうれしかったが、あさりの柔かさにもうれしくなったら、そこで採れるあさりの特徴だそう。
メインは、京都のこだわりの肉屋で2ヵ月熟成させたという、但馬牛のグリル。
燻製で無いのに独特の風味があって、楽しい。
果物のゼリーにアイスクリームのデザートは、山藤の赤いスープが素敵。
柑橘の皮でつくったリキュール付き。 香り高いグラッパの趣き。
どの皿も、見た目も味も言うことなし♪
時間をつぶすのに、クレープを食べマンゴージュースを飲んだりしたのが敗因で、
文字通り満腹になって..苦しいぐらい.. 歳を考えなさいよねぇと自分に呆れてしまった。(汗)
2箇所の美術館で歩いたしワインも効いて酔いごごちなので、歩くのは止めて電車で帰った。 |
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2009.5.27 [水] 名作サロン |
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門仲近くの会館で毎月1度やっているという朗読の名作サロンに漸く出かけて来た。
教えていただいて行きたいと思ってから1年近くが経ってしまい、本当に、漸く!の感じ。
私の入っている朗読サークルを指導してくださっている先生が、
指導されている他のグループ(年齢層の巾が広くて若い方もいる)の朗読発表の場であり、
何より、毎回、先生の長めの朗読をお聞きできると言う魅力たっぷりの場。 しかも無料。(笑)
我がサークルにも、こちらのサークルにも入っている二重席(笑)の方が大分いらっしゃって、
毎回たくさんの方が聞きにいっているそうで、今回もあちらにもこちらにも見知った顔が..
何でも、先生は区の朗読関係のボス的存在とか..(爆)
今月は「宮部みゆき」特集。
大勢で役割を分担しての「お墓の下まで」と、お一人での「梅の雨降る」、
最後の先生の「気分は自殺志願(スーサイド)」朗読の前には、フルート演奏もあって..
2時間余を楽しく過ごして、帰宅。
*****
名作サロンに行く前に、久しぶりにお不動様の前の近為でランチにしようと早めに行ったら、
平日なのに席が空くのを待っている方々がいらっしゃる。 何故〜..!?
1組は6人のグループで、これでは時間が心配!
残念ながら今回はあきらめて(涙)、三河の麦飯にとろろと豆腐田楽に変更。
歩くと片道30分前後かかるけれど、電車賃節約(笑)と運動のために、往復歩いた。
歩けば別に苦にもならずに歩けるのに、毎日歩くのは何故できないのか..(汗)
要は、単なる怠惰?(大汗) |
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2009.5.25 [月] 久しぶりに |
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この半年は休んでばかりの朗読サークルで、今月初めの発表会に聞きにも行かれず、
会費が勿体無い状態だったので、これからは頑張って参加するぞ!と気合を入れていた。
早くから動き出した今日こそ行かないではなるかと思って、早めに外出。
しまり屋の面目躍如で、五・十日には3割引のコーヒー豆を購入して、ラーメンのこうかいぼうに。
まだ混み出す前だったので(と言っても、少しは待つのだけれど)餃子も食べる。
サークル開始までまだ時間があるので、江戸資料館通りのこじんまりした呉服屋?を覗いたら、
長板中形と紺仁の絞り片貝木綿がいろいろあって、素敵なものを見つけたものの、
気に入った長板中形は既に売れていて、片貝も迷いながら自制。
他の店で先日有松絞りの安い浴衣を頼んだばかりなのに、心グラグラで、
そんなに着られないのに、何考えているのと我ながら呆れ気味。(汗)
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朗読サークルでは、まずは先日の発表会の話。
参加の楽しみも、聞く楽しみも、味わい損なった残念さを再度感じる。
その後、新しい題材を読み合う。
先生の講評では、読みは悪くないらしいが、声が出ていないというか滑舌がイマイチで、
日頃話さない状況が明らからしくて、できるだけ話すようにと言われる。
○○さんとできるだけ話してあげてね! とメンバーに言ってくださるので、
恐縮しながら、時には家でも声を出して練習するようにしないとマズイかなと思う。
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終了後は、押上の天真庵にお邪魔して、まだ少し早い時間だけれど、いつもの文膳をいただく。
お酒は佐久乃花。 追加は南会津の.. 少し甘めだけれど楽しい味。
ライブ予定に7月末に浴衣でライブがあったので、早速予約。
隅田川花火の日で、いつもより早いライブの後は近くの十間橋から花火見物とのこと。
晴れてね〜、強い風もお断りよ〜 と思う。
今週末にはベーグルが大量に届くのは分かっているものの、
もち麦パンがまだ1袋あったので、やっぱり欲しいと持ち帰り。
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往きに家からサークル会場まで30分歩き、帰りも天真庵から錦糸町まで歩いたので、
今日はしっかり動けたと自己満足的。(笑) |
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2009.5.23 [土] てんぷら@是山居 |
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今月初めてのおいしいもの食べに、門仲のみかわ・是山居に出かけた。
外回りに草などが生えてきて、少し落ち着いた印象になっていた。 内装もやはり素晴らしい♪
半ば主の道楽だからこれだけの内装ができるのだと思いながら見ていたが、
座ってゆっくり見ているのも楽しい。
この是山居では、てんぷらの前に突き出しが出るので飲みたくなるが、ランチでは自粛してお茶。
季節物は、稚鮎とぎんぽう。
今日の稚鮎は先月より大分大きくて、ちょっとうれしかった。
天然物の稚鮎は釣った日によって大きさが大分違うようで、朝、昼、夜でも違うとか..
でも、ぎんぽうは小さめ。 晴れのち曇り?(笑)
野菜のてんぷらが、いつものアスパラと椎茸の他に小茄子もあって、これもうれしい。
デザートに出してくださったゴールデンオレンジもすっきりおいしくて、ニッコリ♪
ただ、懐に厳しいのだけが問題で、1度の食事にこれだけ払うのには我ながら呆れる。(爆)
他の店でこれだけのものを食べれば、もっとするだろうから仕方が無いかと思ってはいるけれど..
古伊万里の金継ぎをしていただいたのに、お代を取ってくださらなかったので、
ほんの少し、気持ちだけだけれど、番頭さんにお菓子をお渡しできて、気持ちが落ち着いた。
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食事の後は腹ごなしと運動も兼ねて、永代橋を越えて茅場町から日本橋まで出かけた。
2〜3年前に失くしてから探していた夏の洋服に羽織るブラウス/上着を購入。
失くしたシルクシフォンほどには気に入らないものの、無いと不便なので諦めて妥協した。
葉山からの帰りに教えていただいた堂島ロールもゲット。 ありがとうございます。>菊姐さん
何か用事があったのか子供が来ず、いろいろある菓子類を私一人で頑張って食べる羽目になった。
こんなことしていたら、どんどん身に布団が巻きついてしまう。(涙)
美味しくったって、そんなにたくさんは食べたくないのだけれど.. |
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2009.5.22 [金] 歌舞伎(新橋演舞場、昼の部) |
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今月の歌舞伎の見納めで、新橋演舞場の五月大歌舞伎・昼の部に行った。
「金閣寺」は、吉右衛門の松永大膳、芝雀の雪姫、染五郎の此下藤吉/真柴久吉、
それに、萬屋(歌六・錦之助)、福助などで、楽しく観劇した。
とは言うものの、吉右衛門の大膳の評判がいいらしいけれど、私はどうもあまり..
どこか愛嬌のある吉右衛門には、国崩しという天下を狙う大悪人は似合わない気がしてしまう。
歌舞伎座で仁木弾上をやった時と同じ違和感があった。
初役という芝雀の雪姫が鼠を描く場面を人形振りで演じると言うけれど、
父の雀右衛門の人形振りの印象がないと思ったら、79年じゃ30年前で、観ていない。
染五郎の此下藤吉/真柴久吉は、少し颯爽とし過ぎかも.. でも、いい男振り。
歌六が老け役でなく、こういうのは久しぶりな気がするけれど、まだまだ若めの役も観てみたい。
「らくだ」は、落語でも歌舞伎でもこの頃よく演るが、落語より歌舞伎の方が私は楽しめる。
死人役の目に見える表現の方が分かり易いからかしら? 今回も楽しい死人ぶり。
歌昇の遊び人がそれらしく、こんな役も似合うのねと、間口の広い(?)達者振りを再認識。
ここでも、吉右衛門の紙屑買に違和感があって、屑屋には到底なりそうもない気がしてしまう。(爆)
上手い下手とは別に、ニンと言うか役者の持っている雰囲気によるものが大きいように思う。
家主夫婦は歌六・段四郎で、女形の段四郎は記憶に残ってなくて初めて観るような気がするが、
愛らしい憎たらしさとでもいう感じで、なかなか楽しかった。
間の踊りは、福助の「心猿」と「近江のお兼」。
「心猿」を観るのは初めてだが、続けての上演がおもしろい。
舞台上で馬まで白馬から茶色の栗毛に変わるのが楽しいと思ったら、退場時に拍手も大分あった。
*****
帰りにお礼用のお菓子を買いに日本橋に回った。
三越で少し日持ちしそうなものを選び、自宅用にも阿闍梨餅と志満ん草餅の草柏餅を購入。
世界のホテル・逸品グルメフェアで、日本のホテルのにしなくてもいいのに、と思いながら、
富士屋ホテルのシーフードカレーを食べた。(笑)
母と姉と3人で紫陽花を見に行った時に富士屋ホテルに泊まったのに、
食事は菊華荘の和食にしたので、心残りだったカレーを東京で食べるのが、我ながらおかしい!
更に、高島屋の叶匠寿庵でクリームあんみつまで食べてしまい、
まだメタボの心配は無さそうだが、確実にお腹周りに結果がでてしまうのが分かっていて..(涙)
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着物: 琉球絣紬(木綿)。 濃藍色地。 鳥や井桁などの文様。
帯: 博多、紋八寸名古屋帯「恵比寿細工」。 白地。 縞。
帯締め: 白。
帯揚げ: 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分には4色の丸入り。
草履: しころ織草履。 しころ織の紬の天。 青色の鼻緒、台。
バッグ: やまぶどう籠。 |
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2009.5.21 [木] 蝋燭の灯りによる能狂言 |
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国立能楽堂で年1回だけ(多分)の【蝋燭の灯りによる】企画公演を夕方から観に行った。
番組は、狂言・大蔵流「月見座頭」と能・観世流「千手−郢曲」。
この蝋燭の灯りによる企画公演を初めて観た昨年も独特の雰囲気を感じたが、
お能を前より大分観てきたためか、雰囲気も含めて今年は一層楽しめた。
何より「月見座頭」のシテの茂山千五郎氏が素晴らしく、登場から何とも言いがたい雰囲気で、
惹き込まれたまま進むうちに登場したアドの山本則俊氏もしっかり五分に組んだ相手役ぶりで、
狂言にしては30分という長めなのに少しも長く感じない、本当にいい舞台だった。
去年の三響会での「月見座頭」の趣向も楽しかったけれど、
今日の狂言の文句なしの素晴らしさは、比較にならないほど。
茂山家と山本家の対抗意識もあったかもしれないなどと思いながら楽しんだ。
「千手−郢曲」は、シテ・大槻文蔵、ツレ・観世銕之丞、ワキ・森常好。
三者三様の存在感もあり、蝋燭の薄明かりの中で観ると、哀しさが一層感じられるように思った。
シテの大槻文蔵氏の千手にたおやかさを感じた。
百花の王牡丹に例えられた容貌という平家の公達としては、
素面の観世銕之丞氏は体型が少し偉丈夫な感があるものの、謡も雰囲気もあり、
文武両道の公達だそうだから、不似合いということもないかもしれない。
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終演後は、また「五万石」で富山料理をいただいた。
友人の誘いを2度続けて断ってしまったので、今日は3度目の正直。(笑)
少し迷いながらも、結局いつものようにミニ会席とお酒を少々。
2人とも同じような舞台を観ているし、着物や身の回りの話題もあるので、話は尽きない。
でも、私は翌日に歌舞伎の昼の部を観に行くので、遅くならないうちにお開きに。(爆)
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着物: 本塩沢訪問着。 垣に草花の柄。 黒地。
帯: ひなやの袋帯。 手織組帯。 薄灰緑色・金色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐をお初で。 白に、緑と焦げ茶の濃淡入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。 地模様入 。
草履: 胡蝶履き。 灰みパールの型押し台。 パールグレーの鼻緒。
バッグ: やまぶどう籠。
コート: 塵除け。 江戸小紋(絽、鮫小紋)。 灰藤色。
暑くなったから、やまぶどう籠を使おうと、中身を朝これに入れ替えてしまった。
その後、訪問着に予定変更したけれど、ノンビリしすぎて他のバッグに入れ直す時間がなく、
訪問着向きではないけれど、止む無くそのまま出かけた。(涙)
外ではコートを着ているからゴメンナサイ。(誰に? 自分に?)
帯締めは昨秋とても気に入って頑張って購入したのに、どうも合わせ難くて今日がお初。
漸く出番を作れて、何となくホッとしたりして..(爆) |
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2009.5.20 [水] 日本の夏じたく展@三渓園 |
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三渓園での夏じたく展に初めて伺った。
三渓園も、行きたいけれど遠いのよね〜と今まで行ったことがなく、ここに行くのも初めて。
展示終了後の夜のオープニングイベントに参加するのに、1時からのキイさんのお話も伺いたいし、
その間は庭園を拝見すればいいかと、一日がかりの外出になった。
素敵な布などもいろいろあったけれど、ここはしっかり自重。(笑)
会場でお会いした菊姐さんと一緒に、石さんの描かれた楽しい墨絵の扇子を1本ずつ開いて、
それぞれお気に入りを見つけ出して、ニコッ!
KURAさんの愛すべき、寝そべる小人(おとうさん?)も連れ帰ることに..
夕方のイベントの前に扇子袋も欲しいと思い至り、絵柄を考えて合いそうなのを選んで追加購入。
ということで、持ち帰りは慎ましく(爆)、楽しい物、可愛らしい物だけ。
お帰りになる菊姐さんとお別れしてから、予定通り園内散策。
まず内苑を回ったが、何より、木々の中を歩くのが気持ちよい!
聴秋閣の脇のせせらぎがとても素敵!!
何棟もある重文の建物は、外からだけしか拝見できないのが残念だったけれど、
8月前半には、開港150周年記念の「古建築全棟一挙公開」があるそうで、
すべての建物の内部を拝見できるようだから、どうにかして来たいものだと思った。
疲れたところで、三渓記念館で抹茶をいただきながら小休憩。
更に外苑を回ったが、三重塔は登る気力がなく次回に繰り延べ。
夕方からのオープニングイベントも、興味深く楽しんだ。
お能のお話、装束の着付け、面の準備などの実演のあと、「羽衣」の後場を拝見。
能楽師の鈴木啓呉氏は話し上手な話し好き?で、たっぷりなご説明に時間が押せ押せになって、
スタッフは2部の懇親会を考えて、途中からハラハラだったろうと..
ご自分の作品を作りながら、これだけのイベントを企画・調整・実行なさったキイさんに感服!
さまざまな毎日のイベントも、参加したいものがいろいろあったけれど、
明日・明後日は既に予定があってダメなので、これから参加される方のレポートに期待。
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予報より涼しかった昨日と違い今日は真夏の暑さだそうだけれど、1時までに行くためにはと、
予定の着物を出す時間を惜しんで、吊るしてあった昨夜の着物をそのまま着た。
暑さ対策に、長襦袢は揚柳の単衣にし、塵除けは止めてショールに替えた。
ショールは、洋服用の大判ショールで草木染めのシルク。 紫・青・緑などの段暈し染め。
でも、園内散策をしたせいもあって、やっぱりとても暑くて、汗が.. |
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2009.5.19 [火] バレエ(白鳥の湖) |
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牧阿佐美振り付けの「白鳥の湖」の再演初日で、新国立劇場に観に行った。
夜の公演なのに、バレエを習っているらしい少女たちが結構多く、目につくほど。
オペラより女性が多いのはいつものことだけれど、今日は特に少女の率が高いみたい。
白鳥の湖というと目に浮かぶような見慣れた場面がないのは少し寂しくもあったけれど、
ザハロワとウヴァーロフのコンビで、特にザハロワが絶品♪
バレエのテクニックだけでなく、体力がなければ踊りきれないと思いながら鑑賞した。
着物: 尾哦佐のスワトウ刺繍訪問着。 大島紬。銀鼠色・墨色の染分けにそれぞれ異なる総刺繍。
帯: ひなやの袋帯。 手織組帯「金唐組錦」。 少し気楽な感じの組み。 金・黒・灰色。
帯締め: 五嶋紐。 水色。薄水色と金色刺繍入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。 地模様入 。
草履: 胡蝶履き。 灰みパールの型押し台。 パールグレーの鼻緒。
バッグ: お茶席バッグ(伊と忠)と、古代裂の竹手口バッグ。
コート: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。
主役の白鳥と黒鳥を念頭に、銀鼠色と墨色に染分けた総刺繍訪問着を着用。
夜の公演で予報より涼しかったし、会場も乗り物も涼しく(冷房?)、袷でもまだOKだった。 |
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2009.5.17 [日] ノンビリとした一日 |
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昼前のフロアの廊下掃除に遅れて途中から参加。
ランチに出かけるつもりだったのに、掃除の後は気力不足で断念して、のんべんだらり。
何だかワインが飲みたいと思いながら開けなかったのに、息子が来たので、
夜遅いのにも拘らず、カルボーニュを開けて、果物とシャウルス(チーズ)で飲む。
どうしようかという息子に2杯飲ませて、後は私が.. でもボトルは空かず.. 可愛いもの。(笑) |
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2009.5.16 [土] 葉山青空市・打ち上げ |
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ちくちくの全くダメな私は、出品しないのだからせめて少しだけバイヤーになるつもりだったのに、
心積もりにしていた時間より1時間以上出かけるのが遅くなってしまったので、到着は終了間近。
お目当ての青衣さんのブヒブヒは、辛うじて最後の1組をゲット。
草履袋とのセットは若向きしか残っていなかったので見送り、ブヒブヒだけなら若くてもいいかと..
素敵♪だけど自分用にはもういらないと思った青衣さんのストールも母へのプレゼントに頂戴し、
予ねてから話に聞いていたふうままさんの別珍の汚れ取り布団も、
打ち上げ会場ではえりりんさんの手拭もいただいて、
小さなものばかりになったけれど、遅くなってしまった割にはいろいろ入手できて、ニコニコ、ニコリ。
打ち上げもおいしく楽しく、ご一緒くださった皆様から活力もいただいて、いい一日だった♪
気の早い話だけれど、今から次回が楽しみ〜 (鬼が大笑い?)
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着物: 東郷織物の色大島紬。 五倍子染。 市松。 織人:高原さん。
亀甲と、いろいろな模様を蚊絣で織り込み。
帯: 袋名古屋帯。 ダイヤ柄の黒地。 お太鼓に「ハーメルンの笛吹き」。 悪魔の影絵入り。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐をお初で。 灰色に濃紫で模様入り。 蛸房。
帯揚げ: 薄いベージュ。 青海波しぼ。 薄茶瓢箪柄絞り入り。
草履: 少しは雨に強いかとエナメル草履。 黒色。鼻緒と台に紫入り。
コート: 単衣コート。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。 古代裂の竹手口バッグ。 |
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2009.5.15 [金] 能狂言 |
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今月初めての能狂言鑑賞。 国立能楽堂の定例公演に夕方から出かけた。
今月は出かけすぎで疲れが溜まってしまったらしく、昨日から2日間寝て曜日。
パスしようかと思ったが、能の「山姥」を観たかったし、拝見する機会の少ない金春流だし、
やっぱり行こうと、どうにか飛び出してギリギリ滑り込んだ。
狂言・大蔵流「鬼瓦」と能・金春流「山姥」。
「鬼瓦」は短いものの、大蔵彌太郎・吉次郎の兄弟コンビの息の合った舞台で、
途中からおかしい中にほろりとする展開で、狂言らしく最後は笑い留め。 楽しく鑑賞。
「山姥」は、シテ・本田光洋、ツレ・長男の芳樹、ワキ・工藤和哉、アイ・善竹隆司、など。
囃子方と一体になったような、後シテの山姥の動きが印象的。
山姥専用という面に、恐ろしさよりどこか優しさを感じた。 |
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2009.5.13 [水] あぜくらの集い、文楽第二部 |
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国立劇場会員の集いがあり、今回は人形遣いの桐竹勘十郎が出演。
人気の勘十郎だけに申込が多かったようだが、見事に当選して、話を聞くことが出来た。
話は苦手と言っていたが、どうしてどうして、上手な人形遣いは上手な話し手だった。
集い終了後は、伝統芸能情報館の企画展示「阿波・淡路の人形浄瑠璃と文楽」を見た。
阿波・淡路で遣われている人形が何体も展示されていて、今プロが遣っているものより
大きさは少し小さめだが、なかなかよく出来ていて、それが継承されていることに感服。
そして、文楽の第二部を鑑賞。
「ひらかな盛衰記」は、2段目・4段目の半通し公演。
眠れなかったのに、始まる前におにぎりを食べたのが間違いだったようで、
前半は居眠り付きになってしまい、あちらこちらが飛んでしまった。(涙)
休憩時間に飲んだコーヒーのお陰か、後半はしっかり鑑賞できて楽しめたので、ホッとした。
腰元千鳥と後の傾城梅ケ枝では、人形がまるで別人(笑)なのは当然で、
髪型・衣裳だけでなく、頭も全く違う。 それくらいは今までも分かっていたが、
同じ梅ケ枝でも、打ち掛けを着ている間は、重いものの、重い頭とバランスが取れているが、
打ち掛けを脱いでからは、頭だけが重いのでバランスが取り難くくて、遣うのが難しいと、
集いで勘十郎さんからお聞きしたので、そこについ注目してしまった。(爆)
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着物: 泥大島紬。 黒地。 様々な模様の地空き。
帯: 袋帯。 「唐花間道」。 白鼠色に、白茶の唐花模様。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色。 片側に白・薄桃色入り。
先日購入したものを早速合わせてみた。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
暑いので塵除けコートは着たくなく、洋服用のシルクシフォンの大判スカーフにしたが、
ちょうどよい感じだった。 黄・白・空色・青の染分け。
着物のおかげで、今日も行きのエレベーターで声をかけられただけでなく、
劇場でも近くの席の30代と思しき男性に素敵なお召しものですね!と言っていただいた。
この頃、声をかけていただくことが本当に多くなった。 着物好きが増えるとうれしいけれど.. |
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2009.5.12 [火] 歌舞伎(新橋演舞場、夜の部) |
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中村吉右衛門を中心にした新橋演舞場の五月大歌舞伎の夜の部を観に出かけた。
「鬼平犯科帳−狐火」と、「於染久松色読販−お染の七役」。
「鬼平犯科帳」は、吉右衛門組(というのがあれば・笑)でお馴染みの役者が総出演!?
歌六・歌昇・錦之助の萬屋に、芝雀、甥の染五郎、他にも、段四郎、錦之助の長男の隼人など。
錦之助が襲名以来、いい役者になってきたのを、今回も感じた。
襲名で大きくなったのか、襲名後はいい役がつくようになったためか.. 両方かしらねぇ〜
隼人が娘役で頑張っているが、見る度に身長が伸びていて、これからもまだまだ伸びそう。
このまま伸びると将来は女形はきつそうなので、狙いはイケメン立役(笑)かしら。
「お染の七役」は、福助の早替りを楽しむ芝居で、贔屓には堪らなくうれしいだろうと思う。
早替りには、観始めた頃は随分感心したものだが、着替えと役の演じ分けは凄いとは思うものの、
今は当人より、むしろ、着せ替える裏方の大変さなどが気になってしまう。(笑)
*****
いつもより30分早い開演に慌てて、昨日と全く同じ着物で出かけた。
歌舞伎に松坂木綿で行くのは初めてだったけれど、
夜は雨の心配があったし、3階席だから、まあいいかと..
帰宅時のエレベーターの中で、お名前の分からない方に着物のことを聞かれ、
お似合いですと言っていただいた。
着物姿は目立つようで、着始めてから声をかけていただくことが増えた。
着て歩くことで、着ない・まだ着ていない方にも関心をもっていただけるような気がして、
着物宣伝隊の気分。(爆) |
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2009.5.11 [月] 演芸・中席(国立演芸場) |
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3日連続の隼町通いで、国立演芸場の中席に行った。
柳家小権太、柳家我太楼、金原亭馬生(仲トリ)、古今亭志ん弥、柳家権太楼(トリ)の落語に、
講談、三味線曲弾、漫才と、曲芸。
団体が入っていて、その中の中年女性お二人の笑い声が群を抜いて激しく、
特に私の前の席の方が何にでも大きな声でよく笑う方で、落語より笑い声の方が耳に残って..
後ろの方には空き席もあったので、終わり近くになって、ついに移動したが、
その後は自分の笑い声も気になるという自意識過剰気味になってしまった。(苦笑)
ともあれ、楽しみながらも周りの方のお邪魔にならないよう、私も気をつけようと思う。
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着物: 松坂木綿。 藍色。 縞。
帯: 名古屋帯。 イカット(木綿)。 赤・茶他。
帯締め: 濃い目の灰色。 半分に肌色入り。 撚り房。
帯揚げ: 灰色。
草履: 竹皮下駄。 藍色鼻緒。 赤色の前坪。
昨日の木綿の着易さに味をしめて(笑)、今日も木綿。 しかも究極の普段木綿。(爆)
藍がまだ色落ちするのが問題なので、もっと頻繁に着て洗いを繰り返さないとダメなのだけど、
外出には憚られることが多く、なかなか着られないでいる。
今日は落語だからいいかと着て出かけたが、どうにかもっと着たい。
*****
いよいよ髪の長さが気になってきて、着物の襟にかかる感じが嫌だったので、
今日は止めて出かけて、飛んで帰って美容室で切ってもらった。
髪型はいつものままで変わり映えしないけれど、夏並みの暑さの中では首筋の涼しさがうれしい! |
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2009.5.10 [日] 大演芸まつり |
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毎年5月上旬は国立演芸場で日本演芸家連合の「恒例大演芸まつり」を演っているそうで、
今年はなんともう第20回。
落語、漫才、浪曲、奇術などさまざまの演芸協会が集まった日本演芸家連合というのがあって、
それが国立演芸場を作る運動に繋がったというのを今まで知らなかったが、
最終日10日は落語協会の「若手奮闘の日」。
出演の噺家の顔ぶれをみて、楽しみに出かけて行った。
林家たけ平、柳家三三、柳家喬太郎、三遊亭歌司、仲トリが桃月庵白酒。
休憩後は、白酒の司会で金馬・歌司の口上、林家二楽(紙切り)に続いて、トリは柳亭市馬。
若手とはとても言えない(笑)噺家もいたが、
仲トリが白酒でトリが市馬だったのが、若手奮闘かもしれない。(爆)
ともあれ、皆それぞれの持ち味で、楽しく落語を聞いた。
口上ってどんなのかと思っていたら、要は挨拶だった。
歌舞伎や文楽の改まった感じとは程遠いくだけかたで、
襲名披露口上もくだけているのだから、当たり前かと思うものの、なかなか慣れない。
客席に女性も含め若い方がいつもより多いのも、出演の噺家の人気が分かっておもしろい。
ただ、笑いに来たという感じの後期中年女性(爆)の笑い声が、耳障りだったのが残念。
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文楽公演中はいつもは休みの日曜日にもやっている「可否道」に寄ったら、
観道楽の常連さんがいらして、文楽・歌舞伎談義などで盛り上がってしまった。
あれこれ話し、コーヒーのおかわりもしていたら、いつの間にか驚くほど時間が経っていた。
銀座に出て、仕立て上がった夏帯を受け取った。
もう買わないと決めているはずなのに、先日、安いのでつい買ってしまった生紬の染帯。
それなのに、日本橋三越でまたも伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐を購入
先日もいただいたのに、欲しいと思いながらその時に無かった色の帯締めがあったもので、
困ったものだと思いながら、ついつい..
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着物: 琉球絣紬(木綿)。 濃藍色地。 鳥や井桁などの文様。
帯: 博多、紋八寸名古屋帯「恵比寿細工」。 白地。 縞。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
帯揚げ: 青鼠色の濃淡。
草履: しころ織草履。 しころ織の紬の天。 青色の鼻緒、台。
夏のような暑さというので、袷は着たく無いし、と言っても単衣もまだ少し早いかと思い、
落語だし、木綿の着物にした。 この季節には裏のない木綿はやはりうれしい。 |
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2009.5.9 [土] 文楽初日、再度の投扇興挑戦 |
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5月の文楽公演の初日で、第一部を観に国立劇場(小劇場)に行った。
どれも素晴らしい舞台で、満足至極♪ いいひとときを過ごした。
昨夜は睡眠を取れたものの、それまで殆ど眠れなかったので、朝から動くのが辛かったけれど、
第一部は全日完売らしいから見損ないたくないと、やや必死の気分で出かけた甲斐があった。
売り切れでなければ、もう一度観たいくらいの舞台。
幕明けの「寿式三番叟」は、国立文楽劇場の開場25周年を祝して、能楽の「翁」風。
能舞台風の舞台に、正面にずらっと並んだ大夫・三味線の迫力!
綱大夫・文字久大夫・南都大夫・始大夫などと、清治・清二郎・喜一郎・清志郎など。
観初めた後で出てきた人が中堅になって頑張っているのを観るのも感慨深い。
勘十郎と玉女の三番叟に、和生の翁、清十郎の千歳で、人形遣いも揃っていて、
人形の翁が面をつけて舞うのが、厳かな気分になるし、
勘十郎の遣うやんちゃな三番叟と、玉女の白塗りの端正な抑制された三番叟の違いも楽しく、
2人が人形を取り換えて遣ったら、どんな感じになるのかしら? などと思いながら観た。
「伊勢音頭恋寝刃」は、「古市油屋の段」と「奥庭十人斬りの段」。
「油屋」を語る住大夫が素晴らしい!!
登場人物の語り分けが見事で、ひとりひとりが脳裏に浮かび上がってくる。三味線はいつもの錦糸。
人形遣いも、女郎お紺を文雀、仲居万野を蓑助、それに貢を玉女、料理人喜助を勘寿などで、
住大夫の語りに乗って、人形がいきいきとそれぞれの人物像を語りかけてくる。
「奥庭」は、変なビブラートが無くなった津駒大夫が聞き易く、寛治の落ち着いた三味線が支える。
人間国宝がずらっと揃った舞台の迫力・見応えを、実感♪
実はこの話は筋があまり好きではないのだけれど、これだけの舞台を観られた喜びを覚えた。
「日高川入相花王」は「真那古庄司館の段」と「渡し場の段」。
「庄司館」は久しぶりの上演だそうで、私も観るのは初めて。
前回は1980年で、それも100年ぶりの復活だったのそうだが、
蛇体にまでなって安珍を追う清姫の嫉妬が分かり易くなるし、もっと上演されてもいいと思う。
切は、先月切場語りになった咲大夫で、三味線は燕三。
「渡し場」で紋寿の遣う清姫の、可憐な娘と蛇体への変身が鮮やか!
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文楽鑑賞後は、少し足を伸ばし、投扇興の例会に参加させていただいて、再度の挑戦。
前回よりはいくらかは進歩したと思う(思いたい・笑)けれど、やっぱり悪戦苦闘。(汗)
継続は力なり!と信じて、少し通ってみることにしたい。
せめて扇子の持ち方を身体で覚え、扇子が飛ぶようになって欲しいと、
週一くらいは自主練できることを期待して、練習セットを頒けていただくことにして、
取り敢えず扇子だけ持ち帰り。
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着物: 大島紬。 七宝華文。 黒と青色の地色に、赤花入りの七宝文。
帯: 名古屋帯。 赤城紬の板締め絞り。 草木染。 青色に白。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。
帯揚げ: 青鼠色の濃淡。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 単衣コート。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。 |
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2009.5.8 [金] 早い母の日、帯締め |
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母の日は姉の都合が悪い(連れ合いのお母さま訪問)ので、前倒しで母を誘って、3人でランチ。
姉と相談して、昨秋の母の誕生日に行ったホテルの和食店が、接客も味もまあ悪くなかったし、
季節が違うので料理も違うし、何より母の家から近く行き易いしと、予約しておいた。
日本橋で途中下車して「ときわ木」でお土産用の和菓子を購入したりしていたら、
予定より遅くなってしまって、予約時間に漸く滑り込んだ。
美味しいもの、私が美味しいと思うものを、食べてもらいたいと思うのだけれど、
ときわ木は平日しかやっていないため、なかなか機会がなくて、漸く初めて渡せた。
保存剤などを使わないので日持ちしないから、重菓子は母に2つ、姉に4つだけ。
少し寂しいので、飴も追加。 無論、自分用にも重菓子2つと飴も購入。(笑)
料理はスムースに出てきたのに、話しながら会食料理をいただいていると、
食事が終った時には2時間も経っていた。
母が楽しんでくれたので、姉と2人でホッとしながら、またご一緒しましょうと言ったら、
次まで元気にいられるかどうかと母の気弱な返事。
昨秋の誕生日にも同じことを言っていたが今日も来られたのだし..と思うけれど、
確かに気力・体力が日に日に弱っているので、次回はあまり間を空けずに誘いたいと姉と合意。
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帰りにも途中下車して、日本橋の三越で伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐を購入。
秋の三重展だけでなく去年から5月にも呉服売り場で販売会をなさっていて、
今年は5日から11日とのご案内をいただいたものの、予定が多くて難しそうと思っていたが、
会期前日にたまたま寄ったら、準備とかでご本人が来ていらして、お会いしてしまった。(笑)
去年の5月は失念してしまったので、今回もパスでは申し訳ない気がしたし、
それに何より好きな帯締めだし、寄ってお勧めの中から選んで持ち帰り。 でも、1本だけ。(爆)
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着物: 色無地。 薄緑色の綸子。 総柄。 黒地。
帯: 高島織物の名古屋帯。 引箔(青銅箔)。 正倉院模様。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫色、紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 灰紫。 雪輪に模様入り。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 雨コート。 透かし織(スリーシーズンコート)。 青色系。 白・薄桃色入り。
この色無地は、20代に母に作ってもらった着物のうち今でも着られそうな1枚で、
着物に復帰した3年前に袖を短くしてもらったものの、今まで着ていなかった。
白生地から色を選んで染めてもらい、母が縫ってくれた着物でもあるし、
元気なうちに見てもらおうと、着て行った。
帯は、袋帯より出番が多いだろうと購入したのに、箔と模様のせいで締めそこなっていたもの。
少しお祝いモードになるかと合わせてみた。
姉が紬を着ていて、やわらかものしか着ないのかと思っていたので、楽しい驚きだった。 |
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2009.5.7 [木] オペラ(ムツェンスク郡のマクベス夫人) |
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ショスタコーヴィッチのオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を観に・聴きに、
夕方から新国立劇場に行った。
作曲家のショスタコーヴィッチの名前ぐらいは聞いたことがあるみたいという程度で、
音楽に疎い私は、オペラどころか他の音楽も記憶に無く、聴いたことがないのかもしれないが、
こんな機会でもなければ聴くこともないだろうと行くことにして、チケットを取った。
今回は公演初日でなく今日になったのだけれど、
毎シーズン初日のシーズンチケットを取っている友人に翌日会ったら、
感想は私が行った後でと言って教えてくれないので、却って興味が湧いてしまった。(笑)
歌舞伎でも同じだけれど、どうにもやり切れない堪らなさいっぱいのこういう話が苦手なので、
休憩前の第1幕、第2幕までは、音楽は兎も角、私には筋が楽しめなく、
話の展開に嫌気がさしていたのだけれど、後半の第3幕、第4幕ではカテリーナに哀れを感じて、
それが主題なのかなどと思いながら、前半で帰ってしまわなくてよかったと思った。
カテリーナ1人が支えるというか、この役の歌手次第みたいなオペラで、
ステファニー・フリーデがとてもよかったためかもしれない。
新国立劇場では「西部の娘」にも出演したようだけど、それほど印象に残らなかったのは..?
金管楽器が2階のバルコニーや幕の前に登場して演奏したりするのも、
印象が変わって、おもしろい。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地に、黒のグラデーション格子。
帯: 染の北川の染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地。 円の中に藤文。 (今年の締め納め)
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色、 緑・茶色入り。
帯揚げ: 渋い若緑に、黄色と白の縞。(3回連続。コーデを怠けすぎ・汗)
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 単衣コート。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。 |
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2009.5.6 [水] 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) |
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歌舞伎座の5月大歌舞伎の夜の部を鑑賞。
今まで5月の歌舞伎座は團菊祭で、團十郎と菊五郎が中心だったのに、
歌舞伎座さよなら公演の今年は2人の出番が少なくて、何となく寂しい。
團十郎は昼の部には出ず夜の部のみの出演だが、病み上がりなので仕方無いかとも思うが、
菊五郎も昼の部では「盲長屋梅加賀鳶」で2役演じたけれど、夜の部は清元舞踊のみ。
代わりと言っては何だけれど、息子達(海老蔵・菊之助)は昼夜とも2幕ずつ出ていて、
世代交代もあるのかしら?
「恋湊博多諷−毛剃」は團十郎に、藤十郎、菊之助など。
團十郎が元気に毛剃を演じているのが、うれしい!
私にはどこか波長が合わない藤十郎だけれど、今日もやっぱり上手いと思いながら見ていた。
(人間国宝に失礼よね・汗)
傾城小女郎の菊之助が綺麗! 伸びが大きいというか、本当にいい役者になってきた。
「夕立」は、菊五郎の小猿七之助に、時蔵の御守殿滝川。
いつ見ても筋が好きになれない(嫌いだ!)けれど、でも絵としては綺麗に決まって..
「神田ばやし」は、三津五郎の大家に、海老蔵の気の弱い?桶屋、などの人情話。
三津五郎は達者だけれど、最近地味な役が多くなって来て、少し寂しいような..
海老蔵が昼の部の「暫」とはうって変わった役を演じていて、
気弱な海老蔵がおかしくて、その度に客席に笑いが..(笑)
若い娘を演じた梅枝が、最近どんどん上手くなって来た感じ。 これからが楽しみ。
「鴛鴦襖恋睦−おしどり」は、菊之助・海老蔵に松緑。
海老蔵・菊之助の美男美女ぶりに、相撲の場、鴛鴦の場とも、綺麗な絵柄!
*****
着物: 泥大島紬。 総柄。 黒地。
帯: 袋帯。 ねねの竹染「雪輪霞」。 白緑から深い緑。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫色、紫・小豆色入り。 撚り房。
帯揚げ: 渋い若緑に、黄色と白の縞。
草履: エナメル加工の草履。 黒色の天に、黒・紫の台。 紫の鼻緒。
コート: 雨コート。 透かし織り(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。
昨日の予報では夕方には雨は上がりそうだったのに、今日になったら雨という予報。
でも、殆ど降っていなかったので着物にしたら、出かける時は大分強い雨になってしまった。(涙)
黒っぽく汚れが目立ち難い大島紬にしたのは、正解だったけれど..
この雨コートは少し長めなので最近着ていなかったけれど、
何となく長い方がよさそうな気がしてこちらにしたら、
雨下駄でなく草履にしたせいもあって、やはり長いような..
5mmの違いが結構大きい気がして、難しい。 |
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2009.5.5 [火] 息子の誕生日 |
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午後は、休んでばかりいる朗読サークルの発表会。
私は練習を休みがちなので他の方にご迷惑をかけるのが心配で、不参加にしたのだけれど、
発表会には聞きに行くつもりだったのに、ダウンしてしまい残念ながら断念。
次回の活動日からは、しっかり参加したいものだけれど..
*****
夕方やって来た息子と遅めの食事に近くの中華店に出かけた。
紹興酒を飲みながら2人前コースの他、追加も少しして、満腹というか、食べ過ぎ。(笑)
去年に続いて、支払は息子が.. 誕生日の息子にご馳走になった。
自分が今あるのは親のお陰でもあるので、誕生日は親に感謝する日なのだそう。
去年は驚いたけれど、2年目の今年は息子の考え方が分かっているので、戸惑うことも無く、
子供の成長を眩しくも感じながら、うれしくご馳走になった。
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姉と長電話。 叔母のこと、従姉弟のことなど..
いずれ自分も行く道だけれど、歳を取るということなど、考えることが多い。 |
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2009.5.4 [月] 着物のご縁 |
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大阪からいらした港のともこさんに、到着直後にお会いして、食事・喫茶と数時間ご一緒した。
初対面だし、お母様が私と同年齢だそうで年齢からいうと母娘なのだけれど、
緊張感はやはり多少あるものの、お会いするのが初めての感じが無かった。
おかげで私も人見知りも殆どしないで、諸々が気にならず気のおけない時間を過ごせた。
こういう機会がもてたのは、本当に幸せ♪
着物という共通項とネットがなければ知り合うことなど考えられないので、
ご連絡くださったともこさんと、文明の利器に感謝♪
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着物: 綿薩摩。 みじん格子。 極薄青磁鼠色。
帯: 名古屋帯。 イカット(木綿でなく正絹の方)。 渋めの緑。
帯締め: 冠。 青白橡色?抹茶色?(灰みの薄緑)
帯揚げ: 渋い若緑に、黄色と白の縞。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
暖かい日で、コートは途中で脱いでからは着る気にならず、持って歩くことに..(笑)
ともこさんは、結城縮に、黒とピンクの混ざった織りの帯。
私にもよさそうな渋い着物(笑)を、若々しい帯と小物で素敵に着ていらした。
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お別れしてから、高島屋で「浮世絵−ベルギーロイヤルコレクション展」を見た。
世界屈指の保存状態と言われる浮世絵は、確かに鮮やかな色彩を保っていて、
なかなか見応えあり。
地下の叶匠寿庵でクリームあんみつを食べたら、夕方サービスとかがあって、
アイスクリームのトッピングサービスで、クリーム代は無料。 得した気分でニコリ。
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姉の誕生日なのに、眠れないままに外出していたこともあって、お祝いの電話を忘れ、
思い出したのは夜遅くて、朝の早い姉に電話をする時間ではなく、翌日に持ち越し。
こういう時に年取ったのかと思う。 姉君、失礼しました。 |
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2009.5.3 [日] うれしい連絡 |
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KWにした呉服屋の関係で日記を読ませていただいて、お会いしたことは無いのに、
年齢差は無視して(というか娘みたい!な方なのに)近しい気分の方から連絡をいただいた。
明日から上京のご予定だったのに主目的がなくなってしまったけれど、そのまま上京なさるそうで、
明日の昼に急遽お会いすることになった。
楽しみであり、ちょっと緊張も..(笑)
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夜、そろそろ寝ようかという時間に子供がやって来た。
いつものことだけれど、自分の用事が終ったからと暇つぶし?のようにやって来て
私の調子を狂わすのは止めて欲しい。(苦笑)
でも、折角来たのだからと、いつものように豆を挽いてコーヒーを淹れて少し話す。
更に、少なくなった在庫の白ワインの中ではあまり勿体無くないボトルを開けて(笑)、一緒に飲む。
イタリアのトレンティーノのサン・ミシェル・エパンのサンクト・ヴァレンティン。
結構おいしくて、1杯だけと言っていた息子も軽く3杯も飲んだけれど、あとは私が..(爆)
一日殆ど食事をしてなかったので、2枚に切ったベーグルにスライスしたカリフラワーの茎を載せ、
簡易ピザを作ったら、出来上がるまではいらないと言っていたくせに、半分取られてしまう。
まあ、予想の範囲ではあるけれど、私の貧しい食生活が一層..(涙)
案の定、寝そびれてしまい、夜が白んできた。
明日起きられるかしら? 目覚ましを掛けておかなくちゃ.. でも、心配、とても心配。(汗) |
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2009.5.2 [土] 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座)、ワイン調達 |
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歌舞伎座の5月大歌舞伎の初日なので、初っ端の昼の部を観て来た。
「暫」、舞踊「寿猩々」と「手習子」、「盲長屋梅加賀鳶」、舞踊「戻駕色相肩」。
「暫」は、海老蔵が歌舞伎座さよなら公演を織り込んだ台詞で楽しく演じた。
襲名披露の時に比べると、随分上手くなっているものの、これだけ華のある役者なのだから、
義太夫をもう少し稽古したら、もっと良くなるのにと、期待したいけれど..
「寿猩々」は富十郎と魁春で、初日のせいか富十郎にキレが無く、猩々だからいいかと思うものの
歳もあるのかしら? と気にかかった。 魁春は端正で女形でないこういう役も悪くない。
「手習子」の芝翫は、年齢を思わせない?踊りながら、年齢を考えた振りになっていた。(笑)
「盲長屋梅加賀鳶−本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで」では、菊五郎の悪党道玄がいい!
二役の鳶頭の梅吉はニンだけれど、道玄も独特の雰囲気で、いいわぁ!と思った。
でも、それにつけても、これも得意にしていた猿之助を思い出し、復活を期待したいけれど..
それに、時蔵がやはりいい味で、派手さは無いけれど、いい役者だといつも思う。
「戻駕色相肩」では、尾上右近が松緑・菊之助を相手に頑張っていた。
最近はお能やオペラでばかり会って、歌舞伎では長く会わなかった友人に久しぶりに会った。
今日は昼の部だけの私と違い、彼女は今日も夜の部まで通しで、若さかなぁ〜
彼女も今日も着物で、藍大島紬に楽しげな博多帯。
暑くなってくると、博多帯は、軽やかで涼しげだから、お薦め。
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終演後は、有楽町の交通会館まで歩いて、久しぶりに丸善のファミリーフェアーに寄った。
案内をいただいても去年は殆ど行かれなかったけれど、
気軽に飲む白ワインがいよいよ在庫切れになりそうなため、ワイン購入が主目的。
書店のフェアーでワイン購入目的って、本当に変。(笑)
というより、本は扱われていず、衣料品や食品のフェアーなのが、おかしすぎ。(爆)
ここ何年か家では殆ど飲まなくなったと言っても、飲む時は殆ど白ばかりで、
赤はまだ大分残っているのに、白はちょっと飲むにはワインに申し訳ないものばかり..
夏の暑い日には冷えた白を飲みたいこともあるし、今日は白だけ1ケース。
12本までかと思ったら15本まで入る箱があるというので、あれこれ選んで15本。
これで、夏に気軽にワインが飲める..はず。
更に日本橋まで歩いて、さくら通りの神田達磨の八重洲店で、羽根付きのたいやきを購入。
前に買った時と同様、多分来るであろう子供の分と合わせて2枚を持ち帰り、
湿気るのでトースターで焼き直して食べているけれど、丁度良い焼き加減にするのが少し難しい。
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着物: お召し。 様々な江戸小紋柄の段取り。 黒地。
帯: 袋帯。 櫛織? パールグレー。 菱形に牡丹・唐草意匠。
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分には4色の丸入り。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。 |
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2009.5.1 [金] 真楽入会2周年 |
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2年前に真楽に登録できて、お仲間入りをさせていただいてから、
オフ会にもいろいろ出席させていただいて、随分顔見知りも増えた。
お陰で、人見知りする私も最近ではオフ会でも少しは落ち着いていられる。
私からしたら殆ど皆さん全員がとてもお若いのだけれど、
若い方々のさまざまな着物姿を拝見するのも、とても楽しい。
これからもいろいろの機会に刺激を受けて、
皆さんから若さ・活力をいただきたいと思っている。
これからもよろしくお願いします。ね。 |
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2009.4.30 [木] 4月の着物着用歴 |
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4月の着物着用備忘録。
4月2日 夜桜能(靖国神社能楽堂) 結城紬(灰藤色、無地) 袋帯(竹染「雪輪霞」、緑)
4月3日 オペラ(ワルキューレ、新国立・オペラ劇場) 同上
4月7日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 雅生紬(白地、黒格子)袋帯(花柄の染、墨色)
4月10日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 泥大島紬(黒・藍、赤花模様) 名古屋帯(鹿の子絞り、黒)
4月15日 開店披露(みかわ是山居) 江戸小紋(百選柄、黒地) 袋帯(組帯、焦茶色・金色・白色)
4月17日 能狂言(定例、国立能楽堂) 泥大島紬(総柄、黒地)袋帯(白山紬、幾何学模様の染め)
4月19日 真楽ミニオフ(投扇興) 雅生紬(白地、黒格子) 名古屋帯(紫色、円に藤文の染)
4月24日 狂言(国立能楽堂)色大島紬(五倍子染、市松模様)袋名古屋帯(ハーメルンの笛吹き、黒)
4月29日 弓神楽・能、一衣舎展(国立能楽堂他) 白大島紬 名古屋帯(紫色、円に藤文の染)
4月の着物着用は9回。
着物は、江戸小紋を1度着たが、その他はまたも紬ばかりになってしまった。
紬は、大島紬を4枚。 あと冬の続きの結城紬に春らしい白地の雅生紬を2度ずつ着ている。
帯は、月初めに2日続けて同じ帯(着物も・汗)に、季節の藤文の染名古屋帯を2回締めたが、
他は違うもので、全部で7本締めている。
いつもは洒落袋を含め袋帯が多いのだけれど、今月は袋帯は5回だけで、
袋名古屋帯を1本、名古屋帯を2本3回締めて、4回が名古屋帯になった。
桜の開花が早かったので、花と競うのは粋でないと
桜柄の帯は締めるのを止めてしまったが、桜の季節が早くなっているだけに時期が難しい。
下旬に枝付きの桜柄の帯を締めている方を見かけると、余り拘らず、
散り桜の柄の方なら中旬まで締めてもよかったかしらと残念な気もして..
来年は4月初旬まで締めようかなぁ..
いろいろの季節の花が混ざっていれば季節は問わないというけれど、
いっぱいの桜花に紅葉もある「春秋尽し紋」という刺繍帯は、いつ締めたらいいのかしら?
処分してしまうか.. 山口美術の袋帯だし、あまりに勿体無いか.. 迷っている。
そう言えば、若い頃に買ったままで締めたことの無い袋帯も桜と紅葉のがあるし.. |
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2009.4.29 [水] 弓神楽・能、そして一衣舎展へ |
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国立能楽堂の今月の企画公演の「特集・梓弓」を観てから、一衣舎春展に行って来た。
企画公演の弓神楽は「手草祭文」で、お能は「葵上−梓の出、空之祈」。
プログラムの解説によると、弓神楽は、広島県の備後北部で
暮れから正月、時には3月まで、神職により家々で行われている家祈祷だそうで、
地域により神弓祭とか宅神祭と言われ、近年は弓神楽とも呼ばれていると言う。
神職が奥座敷に座して、周囲を切り飾りで結界した中で、弓を共鳴箱の桶の上に据え、
竹で弦を打ち鳴らしビンビンと響く音に合わせて祭文を語るのだそうで、
神迎えの後、土公神を「土公祭文」で鎮め祀ってから、この「手草祭文」で祓い清め、
最後に四方に矢を放って魔物を退散させ、千秋万歳となったのだそうである。
新年になって甦りの春を迎える年頭の祈願が、今も残っていることに感銘を受けながら、
能舞台に作られた切り飾りによる結界の中で笛・鉦とともに語られる「手草祭文」を拝見すると、
やはり厳かな気持ちになる。
続いての「葵上」は梅若玄祥のシテ。
シテの前場と後場のそれぞれの面もツレの面も独特で、
相変わらず分からないものの、哀切さを感じた。
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一衣舎の展示会に行くのは初めてだったが、素晴らしい会場とともに楽しく拝見した。
花の展示もあり、今を盛りの庭の躑躅も素敵で、少し遠いものの伺ってよかったと思った。
一番気になったのは館山唐桟で、心がムズムズしたものの、今年はもう無理と自粛。ホッ..
でも、中でもとても気になった紺色の縞の着尺。 どうにかして、いつか欲しいと思うけど..
絹と竹でつくられたこれからの季節によさそうな裾除けだけを持ち帰り。
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着物: 白大島紬。
帯: 名古屋帯。 塩瀬の染帯。 紫色。 丸に意匠化された藤文。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色に緑・茶色入り。
帯揚げ: 黄緑色。 葵上ではないけれど、源氏物語シリーズの紫の上。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。 |
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2009.4.27 [月] 俳優祭 |
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夕方から歌舞伎座の日本俳優協会の第35回俳優祭に行って来た。
歌舞伎と新派の俳優が集まっての、言わばファン感謝祭であり、
経済的には恵まれない縁の下で支える俳優達の福利厚生基金募集のためでもあるけれど、
不定期の1日だけの公演で、今回は2年ぶりの昼・夜の2回なので、切符を取るのがとっても大変。
今回は電話で見事にチケットをゲット!できた。(喜)
前回は電話が繋がった時には、全席売り切れで涙を呑んだので、とてもうれしかった!!
と言っても、見易い1階、2階は役者さんのご贔屓さんかファンクラブ御用達のようで、
我々一般人には3階席が割り当てられた(?)ような感じみたい。
でも、模擬店では同じなので安い席でも(安い方が?)いいかとも思いながら出かけた。
初めの舞踊二題は、兎と狸に分かれた立役たちの踊り「狸八島」と、女形の踊り「おまつり」。
「狸八島」は感謝祭風だけど、三津五郎が出てきたら俄然踊りになって雰囲気が変わるのが凄い。
三津五郎・歌昇、橋之助・錦之助、染五郎などは感謝祭でもしっかり踊る感じが強いような..
「おまつり」はそろいの浴衣姿の女形が賑やかに踊って楽しいけれど、
誰だか分からない人も.. 若い人が覚えられない..(汗)
締めは、役者も多分楽しみながらの「灰被姫 シンデレラ−賑木挽町戯場始」。
遊び心タップリに本人も楽しみながらやっている人が多い中で、
灰被姫の玉三郎など、ごく真面目にやっている人がいるのもなんとなくおかしいし、
立役が女役をしたり女形が男をやったりもして、いつもと違う様子を見るのも、なかなか楽しい。
あいだの「おたのしみ模擬店」では、役者たちが模擬店主・店員になって
食べ物・飲み物から土産用のお菓子、Tシャツ・手拭・浴衣、歌舞伎手帖、
それに役者の描いた絵や押隈などを販売する。
大体が握手付きなので、人気役者のコーナーは押し合いへし合いの物凄さ!
前々回にも切符が取れて今回が2度目なので、少しは雰囲気が分かっていたつもりだが、
あまりの熱気に少し引いてしまったり..
贔屓役者とのツーショット写真撮影と握手を求めて、たくさんの品を買い込んでいる方もいて、
基金集めから言うと、理想的ないいお客よね〜と思いながら感心してしまう。
もっとも、買物はしないで、役者の写真を撮るだけの人が結構居るみたいだったのは..
ケチな私は手拭と歌舞伎手帖しか購入せず、あとは夕食用の食べ物・飲み物などばかり。(笑)
でも握手はちゃんと何人かと。(爆) 役者さんによって感じがまるで違うのが面白い。
團十郎、仁左衛門、右近、愛之助はしっかりした握手で、亀治郎は触ったかなぁ程度。(笑)
玉太郎はかわいい手で一生懸命握手してくれる感じで、可愛かった!
模擬店での押し合いへし合いが分かっているので、着物は止めて洋服で出かけたが、
着物の方が多くて感心した。 でも、帯がひしゃげた変な形になっている方が多かった。
解けて垂れ下がっている人もいたけれど、今回は酷く汚した人は見かけず、よかったと思う。
特に贔屓の役者がいるわけではないけれど、
普段の舞台とは全く違うサービス精神一杯の芝居も楽しいし、
模擬店の騒ぎすら、汗だくになることを除けば、楽しめるので、
次回があればやっぱり行きたいと思いながら、帰宅。 |
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2009.4.26 [日] 演芸、ルーヴル美術館展 |
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午後から国立演芸場の、花形演芸会30年−受賞者の集い−に出かけた。
30年間に賞をもらった噺家・漫才師・講談師などが出演する特別企画公演で、
昨日の昼・夜と今日の昼にあって、今日の分の切符をどうにか入手できた。
体調がイマイチで着物はあきらめたものの、どうにか滑り込んで、大いに笑い楽しんだ。
出演者は毎回異なって、今日は前座の後の、口開きは馬生で「百川」、時代劇コントのカンカラ、
仲トリは上方落語の桂文我で「三十石夢の通い路?」、
休憩後は、講談の宝井琴柳で「徂徠豆腐」、ボカスカジャン、トリは柳家花緑で「笠碁」。
笑ったお陰か元気が出たので、招待券をいただいた国立新美術館の
「ルーヴル美術館展−美の宮殿の子どもたち」に回ってから、銀座に。
遅くなったので、デパ地下の美濃吉で食事して帰宅。 |
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2009.4.25 [土] てんぷら@みかわ是山居 |
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雨でとても寒い日!
外出意欲が萎えて、出雲織の青戸柚美江さんの展覧会に行き損なってしまう。
昼にみかわの是山居に行きたいと思っていたのに、ここも行くのを止めてから、
陣中見舞いの焼き菓子のことを思い出し、夜に入れてもらった。
漆塗りの床、大きな1枚ガラスの窓と独特の陶芸の塀とその間の坪庭、ステンドグラス等々、
落ち着いた雰囲気の中に、楽しい趣向もあって、やはりいい空間だと思う。
ぎんぽうと稚鮎がもうあって、うれしくなる。 たらの芽にも季節を感じた。
正月に久しぶりに使って洗う時に割ってしまった古伊万里の金継ぎができあがっていて、
ありがたく受け取って帰った。
店で使っている作家物の器を直しているうちに講師までするようになった番頭さんに
思いついて先月末にお願いしてあったのだけれど、流石にキレイに接がれていた。
捨てるのは残念だし、今まで残ってきたのに申し訳ないと思っていたので、ホッとした。 |
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2009.4.24 [金] 狂言の会 |
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夕方からの狂言の会の前に、明日の手土産に焼き菓子を買いたいし、ケーキも食べたいと
京橋のイデミスギノに行ったら、4時なのにケースにはケーキの影もない。(涙)
一時落ち着いた狂乱状態がまた戻ってきたらしく、午後の追加分も30分で売切れてしまうとか..
取っておいてもらわないと、食べられない状況にまたも陥っているらしい。 悲しい。
焼き菓子を、手土産用と、自宅用、さらに今日会うだろう友人へのおすそ分け用に選び、
久しぶりにジャムも購入。 カシスとデコポンと1瓶ずつしかなかった。
おいしいのだから人気のあるのは当然だしうれしくもあるけれど..予約しないと難しいのが辛い。
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ケーキを食べるつもりだった時間をあれこれやってつぶしていたら、
時間ギリギリになってしまい、大慌てで国立能楽堂の狂言の会に行った。
番組は、和泉流「墨塗」、新作狂言「梅の木」、素囃子「序の舞」、大蔵流「楽阿彌」。
今になってもなかなか分からないお能と違い、
狂言は笑いながら我が身を振り返りつつ楽しんでいる。
今回は新作だけでなく、舞狂言もあって、それぞれ異なる趣が一層楽しい。
「梅の木」は新作と言っても、平成7年に初演されたものの再演らしい。
梅の木を演じた野村萬斎の長男の裕基が随分達者になっていて、子供の成長を実感。
無限能の形式を模した狂言を舞狂言というそうで、「楽阿彌」は狂言よりもお能の感じに近い。
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着物: 東郷織物の色大島紬。 五倍子染。 市松模様に楽しい柄が入っている。
帯: 名古屋帯。 メルヘンチックな「ハーメルンの笛吹き」。 黒地。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色に空色入り。
帯揚げ: 青鼠色・紺色。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。
コート: 大島紬の塵除け兼雨コート。 黒色。
着物を着る気が失せないうちにリベンジと、着物を着て出かけた。
帯は、KWにした呉服店のオリジナルを4月限定のモニター価格で購入したもの。
笛吹きの向こうに悪魔が織り込まれているのが楽しいのだけれど、
近くに寄らないと気が付かない。
もう少し離れても気が付く程度の方が良かったような気もするけれど.. |
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2009.4.23 [木] 6:20 pm |
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芸大の美術館の展覧会「尼門跡寺院の世界〜皇女たちの信仰と御所文化」 、
私も興味があっていくつもりなので、日記を読ませていただいて
期待が膨らんで、ワクワクしてきます。<かんからさん
あのお花、「シャガ」というのですね!?
花見に御苑に行った時に下草の中に咲いていたのと同じかしら?
花の名前を良く知っている友人がいろいろ教えてくれたのに、
私ときたらすっかり忘れてしまっている。
花・木・鳥.. よく知っている方々にいつも敬服しながら、覚えられない。(汗)
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少しは家の片づけをしないと、いくら何でもマズイ、マズスギルと、
今月は歌舞伎公演が歌舞伎座だけなので、予定を減らしたはずなのに、
観劇予定のない日は結局休養日になるだけで..一向に片付けに着手できない。(大汗)
物を捨てられないのでひどくなるばかり.. 来月は忙しいし、これからでも少しやりましょう。 |
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2009.4.22 [水] ありがとうございます |
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プロカメラマン撮影の写真を受け取って、
いくら急いだと言っても..と、自分の着付けのひどさにがっくり来ていたら、
朝にも夜にも元気付けの伝言をいただいて、落ち込んだ気持ちが暖かくなってきた。
気を取り直して、また着物を着る元気が出てきた気がする。
優しい皆様に感謝! 感謝!! です。
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母の日の前に、姉と3人でまた一緒に食事することにして、
近い方が母も楽だろうと、昨秋の誕生祝をしたホテル内の和食の店に会席料理を予約。
後でHPを見て確認していたら、母の日セットというカーネーションや写真プレゼントなどの
サービスがあるのに気付いて、追加で依頼しておく。
初めに予約した時に言ってくれれば1回で済んだのに.. |
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2009.4.21 [火] 着姿ショック |
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自分の着物姿はオフ会で撮ってくださったものくらいしか見る機会はないのだけれど、
先月末の日本橋さくら日和の協賛イベントの、デパートの呉服売り場での写真が届いた。
あの日は急に思い立って、今までにないくらい大急ぎで、
しかも普段着慣れないやわらかものを着て出かけて、
個人写真撮影などは念頭に無いまま、勧められて、
プロに撮っていただく機会は滅多に無いしと、つい撮っていただいたので、
着方も雑だし、化粧も取れているし.. と、自分に言い訳をいろいろ..(汗)
それにしても、馬子にも..というのに、うーむ..
キチンと着なくちゃダメだということが分かっただけでも、よしとしましょう。(泣き笑い)
もしかしたら、いつもこんな着方をしているのかしら? だったら、ちょっと..恐怖。(大汗) |
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2009.4.20 [月] 5:59 pm |
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サントリーホールのコンサートにご出演なんて、なんて素晴らしいのでしょう♪
それも、「ベルカントへの誘い」ですって.. 超絶技巧という言葉が頭を駆け回りました。
ドレス合わせのお話が日記にあったので、もしかしてなにかへのご出演かと思っていました。
ご伝言して教えていただこうかと思いながら、
もう予定が入っているかもしれないし、体調次第で伺い損なったらと逡巡しているうちに、
機会を逸してしまい、と〜っても残念です。
哀しい事に、見事な音痴としては、歌の上手な方はそれだけで憧れです!
しかも、素敵なドレス姿で、ベルカント!! ああ、想像するだけで〜
次回は迷わず、お問い合わせしてみることにします。
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昨日体験させていただいた投扇興、とっても下手っぴだったのに、なんだかハマリそうな予感が..
練習セットを買おうかしら? それより例会は長時間なので、無理したら行かれないことも..と
迷っています。 もう殆ど、やる気一杯なような..(笑)
昨日は正座と立ち居で足がパンパンで、腕は何にも感じなかったのに、
今日は右腕が筋肉痛で、かすかにでも筋肉があったと実感。(爆) |
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2009.4.19 [日] 投扇興体験 |
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投扇興体験会に参加させていただいた。
昼前に家を出て、最後まで居た組では最初に帰らせていただいたのに、家に着いたのは夜。
寝つかれず睡眠時間3時間の寝不足のため長い一日だったけれど、大いに楽しませていただいた。
上手な方がなさるのを拝見していると、なんてことはなさそうなのに、難しくて四苦八苦。
当たらないどころか飛ばないもので、夢中になってしまい、これはハマルと痛感。
ご一緒くださった方の本当に初めて??と驚愕した素晴らしい腕前に比べると、
私は少々みそっかす的。(涙)
それでも終わる頃には最初の酷さよりは、いくらかはさまになって来て、
当たらないまでもともかく飛ぶようになったのをうれしがる寂しさ。(爆)
群を抜いて下手で4回戦の合計点が上手な方の1回分より低かったりしたけれど、
汗をかきかき、楽しくいい時間を過ごさせていただいた。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地。 黒グラデーション格子。
帯: 染めの北川の染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地、円の中に藤文。
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 縮緬。 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分には4色の丸入り。
草履: エナメル加工の草履。 薄水色の台。 紬地の鼻緒。 |
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2009.4.18 [土] フランス料理@大渕座 |
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明日のお菓子が欲しいと出かけることにして、銀座の大渕座でランチをいただいた。
春の食材、たんぽぽのミモザサラダと、ホワイトアスパラをもう一度食べたくて、
パスタがリゾットに変わっているしと、迷いながらも前回と同じコースにしてしまう。
でも特別に飲み物付きになっているので、結構お得感もある。(笑)
アミューズは穴子と茗荷で、もう少し欲しい気がするけれど、多いと飽きるかも..(爆)
今回も普段はあまり飲まないキールロワイヤルを頼み、更に白ワインをいただいたら、
少し顔に出てしまったものの、まあ許容範囲かとめげずに銀ぶら。
マロニエ通りが花盛りで、白い花が多いけれどピンクの木もあって、これも春らしい。
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呉服屋を少し覗いて歩いたら、やっぱりいろいろ遭遇してしまう。(汗)
三松に展示してあった着物の見事なこと!
お客様のもので少し古いものだと言うが、とても素敵!!
でも、箔も大分使っているので値が張るだろうし、買えるとは思わないが、
幸い私が着る機会はまずなさそうなので、ここは無事に通過。(笑)
前にも覗いた店で夏の生紬の染帯を勧められて安さに驚いて聞いたら、
やはり去年からの持越し品で、つい..
次の店には阿波しじらがいろいろあって、ここでは2年前に正藍染でなく安い縞の方が好きで(爆)、
そちらにしたのに、去年は着損なってしまった。 なのに今日は藍染に気に入ったのが..
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北海道展で、生キャラメルと一口クッキーを購入。
無論、自宅用も買って早速食べたら、生キャラメルの独特の食感が楽しい。 ふふふ.. |
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2009.4.17 [金] 能狂言、富山料理 |
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夕方から定例公演を観に国立能楽堂に行った。
番組は、狂言・大蔵「鎌腹」と能・宝生「祇王」。
狂言「鎌腹」はシテが茂山七五三さんで、アドが甥っ子の茂さんと丸石やすしさんのお2人。
幕開きから大騒ぎの中に始まり、途中はシテの一人舞台で、七五三さんの実に楽しい独演振り♪
大いに笑って、楽しく終了。
能「祇王」の仏御前と祇王の相舞が、シテの仏御前はゆったり、ツレの祇王は早めで、
殆ど合っていないのが、もう少し呼吸を合わせて欲しい気がして、なんとも..
前に観た難曲という「二人静」の方が合っていたと思うのだが、
日舞の名取りの友人によれば、
役どころが違う者の舞は連れ舞でも、違って当然、合わなくて当然なのだそう。
成る程、亡霊や憑依の舞なら合っても、男女や違う人物だったら
合わない方が自然と言うのは、分からないでもないけれど、
でも素人の私はもう少し合わせて欲しいと思ってしまう。(笑)
*****
終演後は、友人とまた「五万石」で富山料理をいただいた。
先日は満席では入れなかったので、もう料理が変わっているだろうと、いつものミニ会席にしたら、
すっかり春めいた料理になっていて、この季節感がたまらないと言いながら、楽しく飲食。
*****
着物: 泥大島紬。 黒地。 総柄。
帯: 袋帯。 白山紬の染帯。 白地に多色の幾何学模様。
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 綸子。 灰藤色。
草履: エナメル加工の草履。 黒色の天、台は黒に紫色。 紫の鼻緒。
コート: 大島紬の塵除け兼雨コート。 黒色。
雨にも負けず(笑)着物を着て行った。
とは言え、予定の白地の着物は止めて、雨に強い大島紬の一番黒いものに変更。
帯は今春、お買い得に釣られてついつい買ってしまったものだが、(涙)
大島紬の帯同様に滑るかと心配していたら、それほどではなくて、いくらか締めやすかった。 |
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2009.4.16 [木] 4:34 pm |
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昨年行き損なった三渓園での夏したく展!
今年こそ伺いたいと、うっかり他の予定を入れてしまわないように、初日を予定に書き込んでおいた。
キイさんのお話を伺い、皆様の作品を拝見し、夕方からはオープニングイベントを拝見・体験し..
と、段取りが頭の中でまとまって来る。
でも、土曜日も幸い空いていて、とは言え2回は出かけられないし、多少の迷いもある。
イベント申込開始の20日までには決めなくちゃ..
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お向かいさんの締め出され事件、無事解決してよかったですねぇ〜
幼い子供は無意識に?いじっていて、鍵を掛けてしまうことが結構あるようです。
開けてもらおうとしても、意識して締めたわけではないので、開けることができないと聞きます。
締め出してしまった結果に幼心にパニックをおこしてしまうので、ますます難しいようです。
子供が小さかった時、家から出る際はお隣まで回覧版を届ける時でも、必ず鍵を持ちました。
でも、ベランダはネックで、寒い冬でもしばらくなら我慢してもらおうと、
開けたまま用事(洗濯物を干したり)を済ませたものでした。
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電車での居眠り事件、私はもっと凄い!のに最近遭遇したので、思わず笑ってしまいました。
乗る時にガラガラに空いていると思ったら、片側のベンチにはお一人座っているだけで、
他の座席は長々と伸びた若いとは言い難い男性が占領して眠り込んでいました。
私が乗った時は空いていて、反対側に座れたので、誰かが起こすだろうと思いながら見ていたら、
どんどん乗ってきて随分混んできても、皆驚いた顔をするだけで、誰も起こさないままでした。
もし煩くて目が醒めても、あれではみっともなくて自分では起きられないだろうから、
誰かに起こされるまで寝たふりを続けるしかないだろうなぁ〜と思って、(笑)
起こされた時の反応に興味津津で、ちょっとワクワク待っていました。(爆)
結局、私が降りるまで誰も起こさないままで、結果を見届けられず、気になっていました。
本当に、無防備な方々がいらっしゃるものですね〜 |
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2009.4.15 [水] 是山居オープン |
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いよいよ、満を持して、みかわの是山居が明日16日にオープンする。
オープン前のお披露目があって、福住(門仲)の是山居に伺った。
話は聞いていても百聞は一見に如かずなので、先日ご案内をいただいてから楽しみにしていた。
てんぷらは主の早乙女氏の揚げたのを食べたくて、六本木店の中には入ったことが無いため、
外観しか見たことが無いが、是山居の方が多分落ち着いた感じなのかと思う。
著名な陶芸作家などの作品で作られた内装は、実に贅沢な空間を創り出している。
外も入り口や壁の陶版はとっても素敵! 塀?のユニークさったら、凄まじい!(笑)
川越から取り寄せた(多分)ざる豆腐などを肴にお酒を少しだけ飲みながら、
これから茅場町の店を全面的に任されるご長男の揚げてくれるてんぷらをいただいたら、
10余年のうちに、早乙女氏のてんぷらが私の中でしっかり居づいているのを再認識した。
料理をいただきながら、茅場町店とは違う食器にあれこれ心をいたし、更に内装も拝見。
と言っても、1階はこれからも食べに来れば見られるので、ざっと拝見しただけ。
その後、2階の個室と座敷の内装などを見せていただいたが、拘りぶりが分かる。
それも、主だけでなく、作家達の自分の作品を作りあげることへの拘り♪
茶室のある3階で少し話をして、辞去。 オープン祝の品もいただいた。ありがとうございます。
今回店用に内装した1階、2階と違い、3階は以前と同じだけれど、やっぱり素晴らしい。
待合としても食後のお茶処としても使うのに、とてもいい部屋だと思う。
手土産は、先月末には売り切れだったので、予め電話予約した日本橋の「ときわ木」の桜餅。
無論、一緒に自分用も購入し、帰宅後、早速抹茶を点てて、あっという間にお腹に..(爆)
てんぷらも締めに天茶も頂戴してきたのに、本当においしいものへの意地汚さと言ったら..
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着物: 江戸小紋。人間国宝の六谷紀久男(梅軒)氏の型で井関義治氏が染めた百選柄。黒地。
帯: ひなやの組帯。 焦げ茶色地、金色・白色入り。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 薄茶色(ベージュ)。 青海波しぼ、薄茶瓢箪柄絞り入り。
草履: 薄金色の台。 白・金の五嶋紐の鼻緒。
オープンお披露目なので、馬子にも..で、着物で出かけたが、洋服の中で浮かないように、
地味な黒地の、でも、ちょっとお洒落なやわらかものにして、帯で明るくお祝いの気持ちを表した。 |
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2009.4.12 [日] 名残の花見、阿修羅展 |
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物凄い人気で大変な混雑だという阿修羅展@国立博物館の混雑状況をチェックしたら、
いくらかマシなのは夜間らしいことが判明。
それにしても、始まって早々に開館時間延長とは、凄まじい人気ぶり!
4月中の招待券をいただいたので、どうせこの時期に行くなら春の庭園開放中に行きたいけれど、
今なら終わりの桜が見られるかもしれないしと、急に行くことにした。
金曜は観劇予定があったので、 土曜にするか日曜にするか迷ったものの、
翌日が気になる人の多い日曜の方がお勧めかと、今日しかない! と、午後から行って来た。
その前に、名残の花見(というものがあるかどうかは不明だけれど)に、葉桜を見ながら
2駅を30分掛けて歩いたが、展覧会に行く前に疲れてしまったらどうするのと、
歩いてから思った。 歩いた後では遅すぎで、間の抜けた話。(苦笑)
上野の山は大分葉桜になっていたが、花見か、単なる飲み会・集まりか、宴も数々。
3時に到着したが、阿修羅展はまだまだ混んでいて30分待ち!
空くことを期待しながら、まずは庭園散歩。
日曜日なので心配した通り、茶室は殆ど使用されていて近づけなかったのは残念。
でも、一通り回った後は暫く座って、のんびりと春の日を楽しんだ。
庭園散策の間に、阿修羅展は20分待ちになって、いくらか混雑は緩和したらしい。
並んで待つよりはと、予定通り、本館の黒田清輝展、仏像、着物、国宝室の展示などを観る。
重文も観られる仏像彫刻に、いつもより少し人が多いのは阿修羅展から回って来たのか?
阿修羅展も4時過ぎには待たずに入れたものの、まだまだ人が多いので、先に一休み。(笑)
阿修羅だけでなく、他の八部衆、十大弟子、四天王、菩薩なども見応えあり!
興福寺で拝見した時より、仏像自体は見易くて、ある意味印象的。
でも、仏像は美術館よりお堂の中で拝見する方がやはり趣きがあって、私は好き。
古の人々には信仰の対象であったろうに、現代に生きる私には宗教心が不足(欠如?)して..
その後、法隆寺宝物館に行って、ホテルオークラのレストランで早めの食事で、また一休み。
法隆寺宝物館に入ったのは初めてだが、小品だけれど見応えのある物がいろいろあって、
今まで行かなかったのを少し残念に思ったくらい。
帰りに不忍池を散策し、みはしの甘味で、栄養補給。 太ったみたいな気がするけれど..(爆)
と言いながら、何故か家で急に江戸切子のワイングラスでワインが飲みたくなって、
滅多に飲まない赤を開けてしまう。
前法王も愛飲されたというイタリアのモンタルッコの、放置していた1996年もの。
でも1本は流石に多すぎで、残してしまう。 可愛いものです。(大爆) |
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2009.4.11 [土] 3月の着物着用歴 |
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遅まきながら、3月の着物着用備忘録をまとめた。
3月12日 中席(国立演芸場) 紫根染紬(縞、菫色、オリーブ、灰茶他) 袋帯(組紐、白・緑・他)
3月17日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 泥大島紬(黒地、総柄) 袋帯(纐纈「芽吹きの彩」緑・黄緑)
3月18日 歌舞伎(夜の部、新橋演舞場) 大島紬(黒・青、七宝華文) 袋帯(組紐、青・白)
3月19日 能狂言(国立能楽堂) 結城紬(無地、灰藤色) 染名古屋帯(青灰色地、桜柄)
3月20日 展覧会・ミニオフ(もとじ他) 同上
3月26日 バレエ(新国立劇場) 泥大島紬(茶泥、総柄) 染名古屋帯(青灰色地、桜柄)
3月27日 ミニオフ(イタリア料理店) 泥大島紬(黒地、総柄) 袋帯(竹染、いろいろの緑、雪輪)
3月28日 能と組踊他(国立能楽堂他) 色無地(薄青磁色) 袋帯(唐織、墨紺地、桜柄)
3月29日 能と組踊(国立能楽堂) 伊那紬(草木染、白地に青縞・茶格子) 袋帯(野蚕紬、切嵌)
3月の着物着用は9回。
上旬に全く着られず、どうなるかと思った割には、中旬以降は着られて、何となくホッとした。
着物は、またも殆ど紬ばかりになってしまった。
やわらかものもと頑張って色無地を1度着たが、8対1で紬偏重(笑)。
紬は、春になったので大島紬を4枚、あと紫根染紬に、冬の続きの伊那紬と結城紬。
帯は、桜の染名古屋帯1本を3回締めた他は、袋帯ばかり6本だが毎回違うものを締めている。
季節の桜柄の唐織に、竹染め、纐纈を締めて、あとはいつもの組紐帯を2本に、野蚕紬。 |
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2009.4.10 [金] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今日は歌舞伎座で夜の部の観劇。
昼の部は「伽羅先代萩」の通し公演だったが、
夜の部は「彦山権現誓助剱−毛谷村」、「廓文章−吉田屋」、「曽根崎心中」の見取り公演。
1月からの歌舞伎座さよなら公演は人気のある狂言ばかりのはずだが、「毛谷村」は好きだけれど、
夕霧・伊左衛門の「吉田屋」も「曽根崎心中」も好きでない(というより嫌いだ)けれど、
やっぱり観ておこうと切符を取った。
「毛谷村」は吉右衛門の六助に福助のお園で、好きな話だし、
六助ならこの人と思っている吉右衛門だし、楽しみにしていたら、案の定、期待通り♪
吉右衛門の愛嬌やいい人の感じがこの役に合っていて、とても好き。
昼の部の仁木弾正よりずうっと、楽しめた。
本当は時蔵のお園で観たかったのだけれど、福助のお園も期待以上で、
昼の部の沖の井といい、最近の福助の充実ぶりを今日も実感した。
「吉田屋」は、仁左衛門の伊左衛門に玉三郎の夕霧。
それに吉田屋の主人夫婦が我當と秀太郎で、仁左衛門と松嶋屋3人兄弟勢揃い。
若旦那の伊左衛門に、しっかりせい!と言いたくなるし、やっぱり好きな話ではないけれど、
でも、役者も揃って、いい芝居だった。
仁左衛門の伊左衛門が前に観た時よりスッキリした感じがした。
単に見慣れただけかもしれないけれど(笑)、藤十郎よりこてこての臭みが少なく、
東京向きかもしれない。 それに、なんと言ってもいい男振りだし..(爆)
玉三郎の夕霧はやはり素敵。 昼の政岡より魅力的だし、合っている気がする。
「曽根崎心中」は藤十郎のお初に翫雀の徳兵衛。
はっきり言って、き・ら・い!! な話だけれど、藤十郎は本当に上手い♪ と、またも再認識。
藤十郎に目が惹きつけられて、相手役の翫雀が霞んでしまうのが、ちょっと..
それに「曽根崎心中」と言えば、
文楽の玉男・蓑助コンビのカーテンコールまであった!素晴らしい舞台が目にちらつくし、
少なくもお初・徳兵衛の2人は揃って欲しいと切に願う。
もっとも文楽のカーテンコールなんて、あの時の1回だけで、
後にも先にもあったという話を聞いたことが無い。
そんな演者・観客が一体になった舞台に出会えたことをただ喜ぶべきで、
比べるなんて、無理な話なのかもしれないが..
何はともあれ、話の好き嫌いとは別に、総じていい舞台を観たという充実感があって..
これだから、いい舞台を観損ないたくないと思って、どうしても全部観たくなるのよね〜
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着物: 泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
帯: 名古屋帯。 鹿の子の総絞り。 黒地。
帯締め: 紺・臙脂色。 撚り房。
帯揚げ: 灰色。
草履: 黒色の台。 黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
今日は気温が高くて、着物を着ている時に久しぶりに額に汗が出てきて慌てた。
着付け時にエアコンが必要な季節になってきたらしい。
4月、5月のコートはこれしかないけれど、もう1枚くらい欲しい気がする。
夏用の絽の塵除け2枚を早めに着るにしても、いくら何でもまだ早すぎでしょうしねぇ.. |
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2009.4.8 [水] 知らせ |
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知らせが来て、叔母のお通夜に行って来た。
斎場の辺りは満開の桜が大分散っていて、散る桜に送られて彼岸に移られたような気がした。
88歳だから天寿を全うしたことになるのだろうが、
自分より若い人の哀しい知らせは、母には堪えるようで、また老け込んだ気がした。
入院していらしたのだが、父の弟の配偶者なので普段はあまり行き来が無かったこともあり、
1度しかお見舞いに行けなかったことを悔やんでいるので、
1度も行けなかったことを考えれば、お見舞いに行けてよかったと考えましょうと話したら、
どうにか少し落ち着いたようで、ホッとした。
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知らせと言えば、真楽メンバーからはいい知らせがいろいろあったようで、うれしいですね♪
漸く皆さんの日記を読ませていただいて、私も一緒にニコニコの輪に入れていただきました。
おめでとうございます。末永くお幸せに。 <とくさん
NYデビューおめでとうございます。これからも頑張ってください。 <りりやっこさん
発表会参加おめでとうございます。半年で参加できるまでに頑張られたとはお見事で、
見習いたいと思います。今度お会いしたら爪の垢なぞ.. <かおかおさん |
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2009.4.7 [火] 歌舞伎(歌舞伎座 昼の部) |
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歌舞伎座に昼の部を観に行ってきた。
「伽羅先代萩」の通し公演で、「花水橋」、「竹の間」、「御殿」、「床下」、「対決」、「刃傷」。
「花水橋」の橋之助の頼兼がなかなかいい男! ただし、染五郎の絹川(力士)より強そうというか、十分に武道の心得があって助けは不要な感じがおかしかったけれど..、
「竹の間」の見事な緊迫感!!
玉三郎の政岡に、仁左衛門の八汐で、福助と孝太郎の沖の井と松島。
仁左衛門の八汐は、今回も悪人振りを楽しんで演じている感じ(笑)で憎々しい。
福助と孝太郎は、いずれ政岡を演る時のために玉三郎の政岡を見つめているのだろうし、
舞台での集中が違うようで、2人ともよくて、いい幕だった。
「御殿」では、菊五郎は演らない飯炊きがあって、しかも殆ど演らない露見まである。
露見があった方が、初めての観客には後の話に繋がり易い気がするけれど、どうなのかしら?
「床下」、「対決」、「刃傷」の、吉右衛門の弾正は、お家乗っ取りを企むふてぶてしさが足りない。
特に「床下」では、妖術使いの凄みより、愛嬌が感じられるような..(笑)
ここでは、仁左衛門の勝元が約束どおりの颯爽振り。八汐との差が激しいのも約束どおり。(爆)
「御殿」で栄御前をした歌六が、ここでは渡辺外記を演っていて、演じ分けが見事。
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着物: 雅生紬。 市三郎の「煌」。 白地。 線描の黒グラデーション格子。
帯: 染袋帯。 墨色地? 木の花柄(うつき)??
帯締め: 中村正氏の江戸組紐。 黄色。 片端に薄緑・肌色・金線入り。
帯揚げ: 薄い山吹色?と桜色?の染分け。 草花の柄の地模様。
草履: 薄水色のエナメル加工の台。 水色系の紬地の鼻緒。
バッグ: 野蚕紬のバッグ。 茶系
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色の染分け。
何の花か分からないので季節も不明ながら春らしいと染袋帯をおろしたが、
「竹の間」があるので、川島睦郎氏の絵を織り込んだ「竹となりゆく」をおろそうと思っていたのを、
幕が上がってから思い出した。 準備しておかないとダメだわね〜 |
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2009.4.6 [月] 今日もお花見 |
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午前中にサークルの総会があって、少し遅れて参加。
午後からいつものサークル活動なので、皆で軽く食事をしてから、私は近くに花見に出かけた。
仙台堀川を下手から上手まで、満開の桜並木の下を歩いて腹ごなし。(笑)
サークル活動後も調子に乗って(爆)、大横川の桜の下などを歩いて帰宅。
少し疲れたものの、今年は、あちらこちらの桜を見られて、楽しかった。
明日は、銀座のさくら通りに寄って来るつもり。
先日の天気予報で、8分咲きで満開と言うと言っていた。 ふう〜ん..
8分咲けば、よく見なければ確かに満開に見えるけれど.. |
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2009.4.4 [土] お花見@新宿御苑 & ジャズの夕べ@天真庵 |
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元同僚からの誘いで、お弁当を持って、新宿御苑に花見に出かけた。
桜には少し遅いかもしれないと言っていたのに、誰の心がけが良かったのか見事に見頃!
桜に、食事に、話に、楽しい一日を過ごした。
集合時間の12時に行ったら、大変な混雑に吃驚!!
会い損なっても不思議ではなかったが、無事に皆会えて、幸先よくスタート。
友人の後日情報によると、入場者数は約8万人と報道されていたそうで、
携帯を持っているのが5人中2人だけと言う状態なのに、本当によく会えたものだと思う。
あの混雑では入場券購入まで少なくも30〜40分もしかしたら小1時間はかかりそうだが、
時間を間違えて早く来た人が買っておいてくれて直ぐに入れたのもうれしかった。(笑)
1人だけは1回り以上若いけれど、他の4人は私も含めほぼ同年輩。
荷物を軽くしたいと、入園後はまず食事。(爆)
お手製弁当は1人だけで、他の4人は買ってきたものなのが少し寂しいものの、
果物や作ってきてくれたケーキなどデザートもたっぷり。
私はもちろん調達組。ついでに和菓子も2種類買って行った。
大いに食べて、話もしてから、漸く花見に移ったが、
随分いろいろな種類の桜があるので、広い園内を歩き回って、
あちこち花見を楽しんでいるうちに、時間はどんどん経って、あっという間に4時半。
外に出てからも喫茶店でコーヒーなどを飲みながら更に話が続いて、気付いたら6時。
またどこかに一緒に行きましょうと言いながら散会。
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花見の後は、天真庵にジャズを聴きに行って、
ピアノ、ベース、ボーカルと、一部パーカッションも加わってのライブを楽しんだ。
家に帰り着いたら日付が変わっていて流石に疲れたが、いい一日だったと、ニコニコ。 |
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2009.4.3 [金] オペラ(ワルキューレ) |
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ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」の、先月の序夜「ラインの黄金」再演に続いて、
今月は第1日「ワルキューレ」の再演で、今日が初日の公演を聴きに・観に行った。
2回の休憩もいつもより長く、5時開演で終了が10時半という長い公演。
聴く立場からすると、休憩時間がもう少し短ければ、もう少しは早く終わるのにと思うが、
あれだけ歌うと、次の幕までに歌手も休憩が必要なのだろうとも思うし..
キース・ウォーナーの演出は結構評判がいいようだけれど、
私にはやっぱりスタンダードなほうが馴染み易い。
でも先月の「ラインの黄金」で初演を思い出した後だし、今回も初演を思い出しながら、
演出に拘ることなしに(笑)、歌手の声を楽しく聴いて、いいひとときを過ごした。
どの歌手も私は楽しく聴いたが、あれだけ揃えるのは大変だろうと思う。
友人に終演後の食事・飲みを誘われたけれど、行けば日が変わってしまうのは見えているし、
明日の予定を考えて、断って大人しく真っ直ぐ帰宅。(爆)
*****
着物を着て行ったが、怠けて昨日と同じにしてしまったら、
気温が違う上に、屋外と室内との違いもあって、真綿紬だと少し暑くて汗ばむ感じだった。
やはり初めに考えていた大島紬にした方がよかったようだ。
コートだけは、春用の透かし織の単衣にした。 灰みがかった薄緑・薄黄緑の染分け。
ショール無しで行ったら、帰りの戸外はやはり首周りがまだ寒かった。 |
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2009.4.2 [木] 夜桜能 |
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学生時代に鎌倉で上演前の様子を垣間見てから観たいと思っていた薪能を漸く観られた。
随分むかしの思いを実現できたと、我ながら感嘆。(笑) しかも、桜の木の下の夜桜能!
靖国神社の能舞台での上演で、舞囃子「放下僧」、狂言「茶壷」、能「松風」。
天気次第で、雨だと日比谷公会堂になってしまうので、晴れることをひたすら願っていたら、
前日とは違って見事に晴れてくれたものの、温度が低く寒さが堪えた。
暖かい真綿紬の着物にコートも着たまま、大判のカシミアマフラーに、レッグウォーマーと
アームウォーマーでガードしても、お能の途中頃から寒さで身体がカチンコチンに..(涙)
風情はあるし、梅若玄祥の「松風」は素晴らしく、いい公演で、初体験を楽しんだものの、
夜桜能は風流だけれど、薪能はもっと暖かい季節の方が楽しめそうと思った。
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終演後、寒さに震えながら外に出たら、神社外苑には花見客がまだ大勢居て、
ついつい屋台で暖を取ってしまった。
寒いので燗酒にして、おでんをあれこれ食べて、更に焼き岩がき、焼き蚕豆など..
お隣のカップルから目光と筍を頂戴し、私も蚕豆をおすそ分けなどして、
初めての経験だったけれど楽しく過ごして、身体も心も温まった。(喜)
ライトアップ中の千鳥ヶ淵は、昼間とはまた違う風情。
8分咲きくらいでまだ満開ではないが、夜桜もいいなぁと思いながら、桜の下を楽しく歩いた。
昨日も日本橋さくら通りの桜を楽しんだ勢いで、更に桜を見ながら家までゆっくり歩いて帰ったが、
隅田川沿いや門仲の大横川の桜はまだ2分から3分咲き位で、
川沿いはやはり温度が低いのかと思っていたが、
今日の千鳥ヶ淵の開き具合は今日一日であんなに開いたのか? 太陽の効果を実感。
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着物: 結城紬。 無地。 灰藤色。
帯: 袋帯。 ねねの竹染「雪輪霞」。 緑(白緑から深い緑)。 雪輪?
帯締め: 中村正氏の江戸組紐。 黄色、金線入り。片端に薄緑・肌色も。
帯揚げ: 山吹色?と桜色?の染分け。 草花の柄の地模様。
色違いの帯揚げはよく使うのに、これは今回漸くお初。
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: カシミアの大判マフラー。 紫色の無地。 |
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2009.4.1 [水] 幸せ食いしん坊 |
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遊びが一段落したところで、なかなか行かれなかった店に食べに出かけた。
美味しいものを食べられる、食べに行かれる、幸せ!
30日の夜は門仲のイタリア料理の「パッソアパッソ」へ。
遅い時間だったら入れるとのことで、ちょっとつまみながら時間調整。(笑)
運動と消化のために、往きは店まで30分歩いた。
いつものように、アミューズ、オードブル、リゾット、パスタ、メインのお肉にデザート..
家でほんの少しだけど食べたのに、今日もしっかりいただいてしまった。
料理だけでなく、多分一杯だけと言ったワインも結局、白だけでなくバローロまで..
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31日の夜は茅場町のてんぷら「みかわ」へ、夕方一番に入れていただいた。
今日も季節のしらうおが食べられてうれしいが、4月半ばには終わるので今年の食べ納めか?
主はここでは4月半ばまでで、この店は息子に任せ、予てからの計画どおり、
内装中の自宅でのサロン的な店をいよいよオープンすると言う。
ここよりずっとゆったり寛げる店にするそうで、3回転でなく2回転にするため、
前から聞いてはいたけれど値段も当然高くなるようで、今後はどれくらい行かれるか?
今までだって懐には厳しかったのに、これから回数が減るのは必至だろうなぁと少し寂しい。
みかわに行く前に、平日なので思い立って、平日しかやっていない日本橋の「ときわ木」へ。
手土産用と自分用に和菓子を求めたが、欲しかった桜餅はやはりもう売り切れ。
どの和菓子もおいしいけれど、この時期には桜餅が食べたいと思うので残念だった。
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4月1日はフランス料理の「オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール」でランチ。
新丸ビルに行くのに都合のいい改札口を忘れてしまって、思わぬ時間がかかってしまう。(汗)
いつも満席で空くかどうか状況がつかめず、なかなか入れなかったので、本当に久しぶり。
スタッフの移動もあって雰囲気が少し変わっていたが、料理は以前のまま。
パティシエからスタートしたシェフの料理は、どれもデザート風とも言える独特の盛り付け。
オードブルにいさき?のカルパッチョ、蛍烏賊に野菜で彩り。
春キャベツのポタージュも食べたくて少し追加してもらう。
迷ったメインは、珍しさ優先で、萩からの「きじはた」という魚。
春野菜がタップリ付いて、見た目も味もとても素敵!
デセールは抹茶のクレームブリュレに塩アイスのせ。
シャンパンにアミューズとプチデセールまでサービスしていただき、恐縮しながら堪能。満足満足。
日本橋さくら通りに行ったら、桜の花が大分開いていて、うれしくなって、
花見しながらノンビリ歩いて帰った。
食いしん坊は今日で一応終了。暫くの間は予定なし。
3日連続になったけれど、本当は連続でなく、間を空けて週に1度くらいずつ行きたいもの。
でも、観劇の予定のない日はダラダラゴロゴロしてしまって、なかなか思うようにはいかない。
体力を無視して遊び過ぎなのよね〜 |
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2009.3.30 [月] サークル活動 |
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12月から本当に休んでばかりだったサークルの活動日に漸く出席できた。
殆どの時間は5月の発表会の練習を見学していたのだけれど、それだけで疲れてしまう。
久しぶりなので緊張感したのか? 何なのか?
帰りは運動不足解消に歩いたら、帰宅時には疲労感一杯で、体力をつけなければと思う。 |
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2009.3.29 [日] 能と沖縄の組踊 |
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前日から2日続けての特別企画公演で組踊とお能を観に国立能楽堂に出かけた。
同じ素材でも大分違う趣きで、見比べられたのが楽しかった。
28日は、組踊「花売の縁」と能「芦刈」。
29日は、組踊「女物狂」と能「隅田川」。
組踊の特に女役の声が細くて、お能の謡との差を感じたし、詞も沖縄らしく聞き分け難いけれど、
時々は分かる単語もあって、組踊も少し分かったような気になったのは、図々しいかも..(汗)
機会があればまた聴いて・観てみたい。
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29日に着たのは、
着物: 伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 白地。 青縞、茶格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬。 多色のいろいろの縞・格子の切嵌。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。
帯締めだけは着物に合わせて青にしたが、他の小物は横着に(汗)今日も同じ。
前日に桜の帯を締めたし、ここには桜柄の染帯も締めて来ているので、
今日は桜はやめたけれど、着物の方の桜柄を拝見すると、やっぱり桜がよかったかも.. |
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2009.3.28 [土] 日本橋さくら日和 |
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夕方から、お能と沖縄の組踊とを続けてみる企画公演に出かけるので、
どうせ着物を着るのならと、昼過ぎに急に思い立って、大慌てで着て日本橋のきものイベント
日本橋さくら日和に出かけた。
いい加減な着付で、どうにか集合写真に間に合ったものの、どなたにもお会いできず..
前回は着付けボランティア終了後にいらした百花さんも、
今回はお忙しくて間に合わなかったようで残念でした。
それに、さくら日和というのに、急な寒さに桜がまだまだなのも寂しかった。
集合写真撮影後に三越の呉服売り場に寄ったら、着物を着ている人を対象のイベントで
プロの写真家の撮影があって、偶々どなたもいらっしゃらなくてお勧めいただいたので、
着付けに問題ありだし化粧も取れていたけれど、折角の機会なので撮っていただくことにしたら、
撮っていただいている間に続々と希望者がいらして大盛況。
撮影後に見せていただいた写真も被写体に拘らず結構よく撮れていて、
送ってくださると言う写真が楽しみ!
無料のメトロリンクバスを待っていたら、お友達とご一緒の菊姐さんにお会いして、
いつもの素敵な笑顔に幸せ気分!
因みに柳の下のどじょうはそうそう居ないようで、前回より集合写真撮影参加者は少なめ?なのに、
今回の富くじでは何も当たらず、ちょっと寂しいような.. 図々しいかしら?
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着物: 色無地。 寿光織 本茶四度染。 灰みの薄青磁色?。
帯: 袋帯。 山口弘躬の「王朝の庭」。 唐織。 墨紺地。 流水に桜柄の刺繍。
コート: 緯ソウの大島紬の塵除け。 黒色。
小物は選ぶ時間がなく前日とすっかり同じにしたが、帯は昨秋求めた桜柄。 お初。
花に茎がついているので、締めそこなうかと心配したが締められてよかった。
この帯なら柔かものでしょうと気楽な付け下げをおろそうと思っていたけれど、
しつけ糸を取る時間がなく、少し落ち着きすぎる組み合わせだけれど、色無地にした。
今月初めての柔かもので、どうにか今月も柔かものを着られた。
でも、改めて帯を見たら紬でもよさそうで、もっと締めたかったと、少し残念に思った。(遅い!苦笑)
夜から雨の予報に、雨ゴートは着たくないし、塵除けにしたら、なんと裾から着物がちらちら..
柔かものだと、どうしても長めに着たくなるので、長めの塵除けを作りたい。 うーん.. |
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2009.3.27 [金] ミニオフ会 |
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夜はこゆきさんを囲むミニオフ会に出かけた。
20余人の参加者で盛会。
仕事帰りの方が多かったので、洋服の方のほうが着物の方より多くて、不思議な印象。(笑)
写真で拝見していた方は無論、何度かお会いしている方も、着物の時とは雰囲気が随分違って、
一瞬どなたか分からなかったりして..(汗)
上げた髪と下げた髪との髪型の違いも大きいと思いながら、
着物を再度着始めた時の友人達の反応を思い出して、今更のように違いを実感。
漸くお目にかかれたこゆきさんの優しい気楽な雰囲気に癒されて、
近くの席の方々はじめ皆さんとも和気藹々と話が進み、楽しいひとときを過ごして、帰宅。
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着物: 泥大島紬。 総柄。 黒。
帯: 袋帯。 ねねの竹染「雪輪霞」。 緑(白緑から深い緑)。 雪輪?
着物はスーツの中でも浮かないだろうという、地味な黒地の総柄大島。
小物は全部昨日と同じにしてしまったので、帯だけはお初のものにした。
ねねの竹染というラベルが.. ねねって太閤様の? |
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2009.3.26 [木] バレエ(Ballet the Chic) |
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母の処から戻って、着物に着替え、夜は「Ballet the Chic」を観に新国立劇場に出かけた。
バランシン/サーブ/ドゥアトと副題がついていて、3人の振付家の
「セレナーデ」、「ポル・ヴォス・ムエロ」、「プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ」に、
井口裕之の「空間の鳥」という、モダンバレエ作品を堪能した一夜♪
まだ大分若かった一時期、クラシックバレエは見ずにモダンバレエを見に行っていた頃を思い出し、
私はやっぱり、モダンバレエの方が好きらしいと今更ながら思った。
バレエのなんたるかもテクニックも何も知らなくても楽しめるのが、一番うれしい。
尤も今でも何も分からないのに、クラシックも観に行って、それはそれで楽しいのだけれど..
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着物: 泥大島紬。 総柄。 茶泥。 郡和子さんだったか郷和子さんだったか(ゴメンナサイ)の織。
帯: 染名古屋帯。 青灰色地? 桜柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫 紫・小豆色入り 撚り房。
帯揚げ: 薄紫。 薄緑・薄黄色入り。
草履: パール味の青磁色台に真紅小桜の黒地鼻緒の重ね芯。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。 古代裂バッグ
コート: 道中着 まほら紬。 紺地。 格子柄。
着物は伝統工芸展で織り手さんのお顔を拝見して購入したものなのに、お名前が..(汗)
帯は今日も季節の桜柄。
草履もこの季節にしか履かない小桜模様の鼻緒。
鼻緒が昔風の細みで、歩き回ると当たるところが少し痛くなったりするのが難点だけれど、
やはり春には履きたい。 すっかり忘れていたけど、思い出してよかった。 |
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2009.3.26 [木] 桜はまだまだ |
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5日も経って、またまた備忘録に思い出し日記。(それも長々と..・苦笑)
朝、日本橋で用事があって、私にしては大分早めの9時半前に家を出た。
早朝に雪が降ったそうで、驚くほど寒くて..
もう3月末だからと、冬のコートにマフラーを止めて、スプリングコートにスカーフで、
手袋もして行かなかったのを、少し悔やんだほど。
30〜40分で終了後は、昨年のように花見を楽しみながら歩くつもりだったけれど、
桜を愛でながら延々と歩いて帰った昨年とはまるで違う。
昨年は桜がほぼ満開状態だったのに、今年は急な寒さの戻りで、花も縮み上がったのか、
開花宣言から数日経っているとは思えぬほど..
枝先にちらちら花が見える木が少しあるだけで、蕾だけの木が多くて花見気分には程遠かった。
招待券をいただいた高島屋の「東本願寺の秘宝展」で、襖絵と衝立絵などを拝見。
襖絵の大きさは見慣れたものだが、衝立が大きくて、こういう会場で見ると、
お寺さんの大きさ・空間を今更のように実感。
いつもより混んでいる感じだったが、どうも信徒の方々も多かったらしい。
花見弁当をもって母のところに行く心積もりが、留守でなかなか連絡が取れず、
昼食を済ませてから、長命寺の桜餅などのお菓子を手土産に出かけた。
母は急に眼科に行ったとかで、目の周りが少し腫れていて驚いたが、
更に驚いたことに、近所の眼科では薬はくれるものの年のせいみたいに言われて、
治らないので、少し遠くの眼科まで出かけていたとのこと..
年のせいのこともあろうけれど、何でも年のせいにするのは、手抜き医者ではないかと憤慨。(怒)
でも、どうにか元気にしている様子に一安心。
夜の予定には着物を着て出かけるつもりで、一度帰宅。 慌しい。(笑) |
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2009.3.25 [水] ご近所フレンチ |
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ご近所のフランス料理店にランチを食べに出かけた。
先月初めに久しぶりに行った時に、もう少し頻繁に来ようと思ったので、早速実行。
オードブルはフランス産のホワイトアスパラがあったので、迷わずそれを選んだ。
スープはグリーンピースのポタージュ。 メインは魚にして、いとよりのソテー。
デザートは少し迷ったけれど季節の苺のパンナコッタ。
アスパラは軽く茹でて網で焼いた帆立を載せてベビーリーフのような野菜添え。
アスパラのしっかりした食感はいいけれど、少し水っぽい感じがして???
アドガボなどを使ったソースの彩りはよいし、狙いはいいのだけれど..
ホワイトアスパラは日曜日に大渕座で食べたばかりで、その印象が残っていて..
シェフの年齢が違う(=経験の差)し、値段も違うし、比べるのは酷かしら?
白ワインの前に、スパークリングをサービスしてくださったけれど、
顔色に出ていないので、平気だろうと図書館に寄って調べ物。
帰宅後は自治会の副会長から昼前に依頼された次年度の初回役員会の案内を作成。
集会室のPCで印刷をかけたら、保存画面になってしまって、印刷できない。 何故?
詳しい方に印刷してもらうことにして、FDに入れて副会長に渡して、お役ごめん。 |
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2009.3.23 [月] 時には長電話も |
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元同僚から花見の誘いメールが入っていたので、ご一緒したい旨をメールで返信。
その後、電話をしたら、久しぶりだったので話が延々と続いて、気づいたら呆れた長電話。(汗)
でも、必要連絡以外の長電話も久しぶりだから、まあいいかと.. |
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2009.3.22 [日] 講談と京劇のコラボ、超フレンチ@大渕座 |
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今日は午後遅くからの楽しい企画にワクワクと雨の予報にもめげず国立演芸場に出かけた。
一龍斎貞水と中国の京劇役者による講談と京劇のコラボ「西遊記」に、ニ胡の演奏。
昨日楽しみにしていた国立名人会(落語)に行き損なってしまったので、
いくら何でも連日のパスはないだろうと、気を入れて出かけた。
少し短いのだけが残念だったけれど、京劇を楽しみながら講談を聴く贅沢に、
ニ胡の演奏付きで、いい公演だった。
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その前に、先月行き損なった「大渕座」で美味しいものを食べて活力注入。(笑)
たんぽぽのミモザサラダと、ホワイトアスパラにスモークサーモンの入った
春らしいコースがあったので、やっぱりそれにして、ニコニコいただいた。
毎年、春になると食べたいメニューだけれど、今回も満足!満足!!
プチオードブルは春野菜のディップ、あと、生フルーツトマトのパスタ。
このコースのデザートは盛り合わせとかで、チョコレートケーキに苺のタルトと黄金柑。
それぞれの味と食感、さわやかな黄金柑の取り合わせがうれしかった。
今回はコースにアペリティフつきだったので、白ワインの前にキールロワイヤルを飲んで
少し赤い顔になってしまったが、国立演芸場に着く頃には、赤さもどうにか取れて、ホッとした。 |
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2009.3.20 [金] 展覧会、ミニオフ会 |
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自分の備忘録に、またまた遡り日記。
20日は、しょうさんが企画してくださった吉田美保子さんを囲むミニオフ会に参加。
個展初日の閉店後で遅めなので、どうせ出かけるのだからとその前に近くの展覧会を回った。
出光美術館のこの連休で終了する「小杉放菴と大観−響きあう技とこころ」と、
ブリヂストン美術館の「名画に出会う」。
出光では流石に会期末の休日のためか、いつもよりは人が多かったが、混雑というほどではなく、
ゆっくり観て再度見直して、これまで知らなかった小杉放菴を少し知った感じ。
ブリヂストンは所蔵品の展示だったので、何度か観たことのある作品が中心。
でも、いい作品は何度観てもやっぱり印象的!
出光では着物の方が結構多かったのに、ブリヂストンでは全くお見かけしなかったのは、
美術館と展示物の違いかしらと思った。
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ミニオフの前に個展会場のもとじで吉田さんの作品を拝見。
ヴィーナス誕生という訪問着の素敵なこと!!
幸か不幸か売約済みだったので、悩むことなく眼福、眼福♪
オフ会では、吉田さんがとても気軽にいろいろ話してくださって、濃い時間を過ごせた。
しょうさんの着物だけでなく参加の方のショールも素晴らしい色合いで、
ここでも、吉田さんの色で目をしっかり楽しませていただいた。
食事もおいしく、本当にいい日を満喫。
頂戴した福豆の美味しいこと♪
家に来ていた息子と食べながら美味しいを連発して、お取り寄せ情報を早速チェック。
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着物は前日と同じ。
と言うか、今日の予定の着物を昨日も着てしまっただけだけれど、
帯が季節とHNに合っていて、いいですね! と吉田さんが言って下さったのを喜ぶ単純さ。(笑) |
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2009.3.19 [木] 能狂言 |
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夕方から定例公演を観に国立能楽堂へ出かけた。
狂言・大蔵流「鞍馬参り」と、能・宝生流「三山」。
狂言も楽しかったけれど、素晴らしかったのは今日のお能!
お能初心者の私にも、何かが伝わってきて惹きこまれるような感じで鑑賞!!
前場は謡中心で動きが少ないけれど、あらすじと鑑賞の手引き、更に詞章を読んでいたお陰で、
話が分かるので、謡を聞きながらどんどん入り込んで、
対照的に動き中心の後場には更に魅入られて..
決して激しい舞などではないのに、謡と舞の融合の力なのかしら?
シテは水上輝和氏。 アイが茂山逸平くんだったのもうれしいおまけ。
笛も印象的だったし、いいお能を観たという満足感いっぱい。
休憩時間に友人が見当たらなかったので来ていないのかと思ったが、
終演後に出会ったら、なんと正面席1列目の中央がとれたそうで、
今日のお能を最上の席で観られてうれしかったと、ニコニコ。
そうでしょうねぇ.. 中正面で我慢した私も満足したのだから..
*****
満足したところで、帰りにまた「五万石」でミニ会席とお酒を少しだけ。
今日のお能の話、歌舞伎の話、オペラの話等々で、またも盛り上がってしまった。
今月最後の週末の特別企画公演(沖縄の組踊とお能を同日公演)で2日とも会えるのに、
話すことがよくもあるものだわねぇと、自分でも少し呆れ気味。(笑)
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着物: 結城紬。 灰藤色、無地。
帯: 染名古屋帯。 青灰色地? 桜柄。
帯締め: 道明の唐組紐。 波の緒。 白・藤・紺・青に金入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色。 地模様入。 染分け。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。
コート: 道行きコート。 瑞鵬織。 亀甲花紋。 黒・赤。
ショール: ワイン色ショール。
正月に気に入って(一目ぼれに近い・笑)購入したサクラの柄の染帯を漸く締められた。
桜が散るまでに、できればあと2、3回は締めたいと思っているけれど..
友人は先日と同じ、いろいろの桜を紅型風に染め上げた可愛らしさのある帯。
今月はやはりできるだけこの帯を締めているそうで、季節感のあるものは集中的になってしまう。 |
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2009.3.18 [水] 弥生花形歌舞伎 |
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今日も昨日に続いての歌舞伎鑑賞。
新橋演舞場に澤瀉屋一門の弥生花形歌舞伎「獨道中五十三驛」を観に行った。
猿之助十八番のひとつだが、東京での上演は13年ぶりだそうなので、
前に猿之助の主役で見たのはどうも13年も前らしい。
どうりで忘れている場面が多くて(笑)、なのに他の歌舞伎を思い起こす場面が多い。(爆)
以前よりスーパー歌舞伎に近くなったような気がしたけれど、どうなのかしら?
猿之助の演出で、右近が2幕目の化け猫と3幕での12役早代わりなど15役を演じて大奮闘。
でも、3幕が早代わりを楽しむだけの幕になってしまったのが、少し残念。 師匠の華が欲しい。
段治郎は玉三郎に抜擢されて以来、どんどん大きな役をもらって一門の中のスターに成長。
立役に小柄な役者の多い一門で、背の高さは何と言っても有利。(爆) 見栄えもいいし..
得意の姫役などで笑也が出ているのもちょっとうれしい。
依然として義太夫に乗らないというか雰囲気には欠けるけれど、一門の公演にいないと寂しい。
狂言回しの笑三郎・春猿コンビも楽しかったし、立役と女方両方の門之助を見られたのもうれしい。
ここでも久しぶりに1階席で楽しく見たけれど、歌舞伎としての出来栄えは..
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着物: 大島紬。 黒と青色の地色。 赤花入り七宝文。
帯: 袋帯。 組紐の創作帯「あやしゃらく」。 青・白色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 青色、空色入り。
帯揚げ: 青色の濃淡染め分け。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
着物に赤花が入っているだけで、あとは青いものばかりで、洋服のようなコーデ。(笑)
昨日に続いての大島紬。 暖かくなったので好きな大島紬に手が伸びてしまう。
正月に年齢的にもう難しいかと思っていた紅い八掛けの大島を母と姉に見てもらうために着て以来、
大島紬にはすっかりご無沙汰していたけれど、好きなせいか着易くて、これからは多くなりそう。 |
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2009.3.17 [火] 花形歌舞伎 など |
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孝太郎・松緑など若手中心の花形歌舞伎を観に国立劇場に出かけた。
通し狂言で「新皿屋舗月雨暈−お蔦殺しと魚屋宗五郎−」。
「魚屋宗五郎」はよく上演されるし、昨秋も菊五郎で観たばかりだが、
「お蔦殺し」は久しぶりで、序幕の「弁天堂」以外は観たことがないと思うものの、
似ているというか見覚えのあるようなセット・情景に、観たことあったかも..と..(笑)
宗五郎は絶対菊五郎で観たいと思っているのだけれど、松緑が頑張って思ったより悪くなく、
愛妾お蔦と宗五郎女房の2役の孝太郎がよくて、亀寿や梅枝なども含め期待以上!
折角の1階席なのに、隣や前の席に音入りの鼾をかく方などがいらししたのが残念。(涙)
*****
2時半には歌舞伎が終ったので、去年行き損なった山種美術館の「さくら展」へ。
「桜さくらサクラ・2009−さようなら、千鳥ヶ淵−」を見てから、
乗り換えなしの1直線。 で、押上の天真庵に行った。
まだ食事には、ましてお酒を飲むには早い時間だけれど、やっぱりいつもの文膳をいただいた。
寝不足のせいか1合でしっかりほろ酔い気分。 効率良くて、安上がりなこと。(爆)
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織り上がったと連絡をもらった反物を受け取りに銀座に行くので、
乗り換えのついでに三越に寄ったのが、幸でもあり不幸でもあり、
千總の変わり織?の小紋を勧められて、あああっ..
何ということ.. 反物が溜まっているのに、本当にもういい加減にしなくちゃ..
*****
着物: 泥大島紬。 黒地。 女物だけれど男物に近いような、細かい総柄。
帯: 袋帯。 渡文の纐纈染め袋帯「芽吹きの彩」。 渋めの黄緑・緑・黄朽葉色など。
帯締め: 白・生成り・渋い黄緑・金。 1月末のくのやの決算セールで買ったもの。
帯揚げ: 鶯色。 暈し入り。 「幻雪」。
バッグ: 伊と忠の野蚕紬バッグ。 茶系。 あらいその古代裂バッグ。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: 深緑ショール。
月半ばを過ぎて漸く今月2度目の着物着用なので、着物も帯も帯締めもお初のものにした。
今日から数日は着物で外出予定。 予定通り着たいものだけれど.. |
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2009.3.14 [土] 能狂言 |
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深夜から大変な風音! うなっている!!
朝になっても雨は大したことはないが、風は依然として激しい。
ベランダの背の高い植木がどれも倒れ、日に曝されて弱った植木鉢がいくつも欠けてしまった。
素焼きや陶器は日に強いけれど、プラスチックの弱いこと。 早く買って植え直さなければ..
昼近くなって、漸く雨も風も和らいで、一息ついた。
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午後の予定で昼過ぎには家を出なければいけないのだが、午前中に用事が重なって気をもんだ。
来るまで時間が分からなくて、早く済んだら着物を着ようかと思いながら待ったが、
9時半前と10時前に2件は済んだのに、最後の1件が正午近くて、
出かけるまでに来るか心配したほどで、結局着物は着られなかった。 風も気になったし..
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昼から国立能楽堂の普及公演に出かけた。
解説・案内「忠度と花の宿り」、狂言・大蔵流「止動方角」、能・観世流「忠度」。
世阿弥作の修羅能で、王朝の優美が混ざった独特の修羅能にという「忠度」が観たかったのだが、
寝そびれてしまったので、悔しいことに何度も意識が跳んでしまって..
観られた限りでは見応えのあるお能のようで、再度の機会には是非しっかり観たいと思った。
「止動方角」は東次郎家の方々による狂言。
着ぐるみを着た馬が何とも言えない楽しさ! おかしさ!
そして、したたかな、でも主を慮る太郎冠者らしさ一杯の狂言を楽しんだ。 |
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2009.3.12 [木] 演芸(国立演芸場中席) |
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昨日から定席は中席になったので、国立演芸場に出かけた。
お目当ては、トリの三笑亭夢丸の新江戸噺。
前半と後半で噺が替わるが、前半の今日は「紅い手」。
新江戸噺というのは、江戸時代を背景にした新作落語らしく、楽しみにして行った。
ぞっとするほどではないけれど、怪談噺の一種で、なかなか上手くできた話。
ほんの少し遅れたけれど、先週の上席と違い、全員の芸を全部聞いて・見られたのでOK。
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帰りに日本橋に寄って、三越で少し買物。
高島屋の特別食堂で野田岩の鰻に、帝国ホテルのホットチョコレートサンデー。
岩手展では、食べ物をまた少し買って帰宅。
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着物: 紫根染紬 「平泉」。 縞。 菫色、オリーブ、灰茶など。
帯: 袋帯。 組紐の創作帯「綾斜楽」。 白・緑・他。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑。緑・灰色入り。
帯揚げ: 薄紫 薄緑・薄黄色入り。 梅・源氏香柄入り。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
ショール: 深緑ショール。
先月22日以来の、久しぶりの着物。 半月以上着ていなかったとは.. |
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2009.3.11 [水] 任期終了 |
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今夜の自治会役員会で今年度の当番役員業務を終了した。
月末に新旧役員交代・引継ぎの昼食会があるけれど、先約のある私は欠席。
会長・副会長が張り切ったため、今年度は新規行事をいくつかしたので、少し大変だった。
当然のことに費用も例年より随分たくさんかかったらしい。
高齢者が増えている中、管理費は上げられないし、来年度からはどうなるのかしら?
何はともあれ、開放感! ばんざーい!! 自発的な役員さんのことを考えると、恥だけれど..
昨日、無事に確定申告も済んだし、気にかかることが済んで、うれしい!
税務署までの往復を運動のため(それにバス代をケチって・笑)歩いたので、疲れたけれど、
帰りに少し遠回りをしてもう1箇所に寄ったら、運河沿いの彼岸桜が見事な桃色で咲き誇っていた。
やわらかな色合いの河津桜は葉が多くなって、もう終わりの感じだが、彼岸桜はまだまだ盛り。
あと半月もしたら、ソメイヨシノも咲き出すだろうし、春が近づいているのを感じる。 |
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2009.3.10 [火] 2月の着物備忘録 |
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遅くなったが、2月の着物着用備忘録。
2月の着物着用は11回。
後半は予定が少なかった上に、着物を止めて洋服にしたり、外出を止めたりして、息切れ気味。
でも、中旬まで頻繁に着たので、2月も2桁着られてうれしい。
着物は、できるだけやわらかものも着るようにした結果、紬が6回にやわらかもの5回で大体半々。
紬は、牛首紬の訪問着、結城紬2枚(松煙染の総柄、無地)、伊那紬に紫根染紬の5枚。
やわらかものは、絞りを訪問着と小紋の2枚に、古都染人の銀古都と、若い頃の総柄小紋の4枚。
そう言えば、古都染人の銀古都(訪問着と言われた段入りのもの)はやわらかものなのかしら?
でも、紬ではないし.. まあ、どちらでもいいけれど..少し気になる。(笑)
伊那紬と絞り小紋を2回ずつ着ている。
寒い日には、真綿紬の伊那紬と結城紬や、絞りの着物の暖かさに助けられた気がする。
帯は、いつもながら袋帯中心で、袋帯8回と名古屋帯3回。
袋帯は、組帯、京友禅染、織部つづれ?とかの荒磯柄、鳥獣戯画柄に、野蚕紬、大島紬の6本。
名古屋帯は、紋織りと鹿の子総絞りの2本。
野蚕紬と大島紬の袋帯と、紋織り名古屋帯を2回ずつ締めていて、
本数は袋帯6本と名古屋帯2本の、計8本。
袋帯と言っても殆どが洒落袋だし、名古屋帯はあまり持っていないので、妥当な回数。(?・笑)
備忘録を見直して、暫く着ていないことに気づいた着物を2枚着られたのが、ちょっとうれしい。
好きなのに暫く着ていなかったり、特に好きでもないのに何故か結構着ていたり、
変な着物の選択をしているのにも気づいて、我ながら、アレッという感じ。 |
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2009.3.10 [火] 遡って |
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自分の備忘録に、遡り日記。
5日(木): 落語を楽しんだ
お誘いいただいて、夕方からの神楽坂寄席に花緑・菊之丞の2人会を聞きに行った。
その前に、チケットを取ってあった国立劇場の上席に。
と言っても、トリの円歌師匠のお顔を見に行っただけみたいになってしまったけれど..
いつもの「中沢家の人々」を聞いて、オーガニックカフェで食事して、神楽坂に向かった。
お会いする場所が変わって少し慌てたけれど、無事にお会いできて、会場へ。
花緑・菊之丞の2人とも何度か噺を聞いたことがあるが、今回も楽しく聞いて、
終演後は、料理をお酒といろいろのお話と一緒に美味しくいただいて、帰宅。
チケット取り、食事処選び・予約、等々、すっかりお世話になりました。
ありがとうございました。>globeさん
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7日(土): オペラ(ラインの黄金)
オペラ「ラインの黄金」を聴きに、昼過ぎに新国立劇場へ出かけた。
初演時は毎年1作ずつ4年がかりの上演でトーキョーリングと言われた「ニーベリングの指輪」。
再演の今回は1年に2作ずつ2年がかりの上演で、今日は、序夜「ラインの黄金」。
初演時には、初心者としては斬新な演出に吃驚するばかりで、分かり難かったものだが、
2度目の今回は演出も分かっていたせいか、結構楽しく聴き・観て来た。
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今月はまだ1度も着物を着ていない。(涙)
7日に会った友人は着物で、私が着物でないだけでなく今月は着ていないと言ったら驚かれた。
これだけ着ていないのは本当に久しぶり。 もういい加減に着たいものだけれど.. |
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2009.3.4 [水] 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) |
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今日も雨。 冬の雨は寒さが弥増して、嫌だわぁーと、
雪国の方に聞かれたら笑われそうな情けないことを思いながらも、
「元禄忠臣蔵」の通し公演の夜の部を観に、昨日に続いて今日も歌舞伎座通い。
一日通して観たいとは思ったものの、体力が心許なく2日がかりの通し観劇。(笑)
髪型が梅玉さんご贔屓のMさんに似ている着物姿の方をお見かけして、
平日だから違うだろうと思いながら、ついお顔を確認してしまったけれど、やっぱり違っていた。
梅玉さん、格好いいというか素敵なお役で、良かったですよ〜 >Mさん
残念ながら私は今日も洋服。
夜は「南部坂雪の別れ」、「仙石屋敷」、「大石最後の一日」。
昨日観た昼の部では、内蔵助は1編にしか出ず、他は内匠頭と綱豊卿の話だったが、
夜の部では全編に内蔵助が出て、それぞれ團十郎、仁左衛門、幸四郎が演ったので、
持ち味の違いを今更のように再確認?しながら、楽しく観た。
「南部坂雪の別れ」は、團十郎の他は、瑤泉院に芝翫、あと、我當、東蔵など。
團十郎が元気に舞台を務めているのがうれしい。
「仙石屋敷」は、仁左衛門に、仙石伯耆守に梅玉、ほか。
あまり上演されず、私は2年余前の国立劇場で観ただけで、今回が2度目。
仁左衛門の内蔵助が素晴らしく、相手役の梅玉の伯耆守もとてもよくて、感動的!
久しぶりと言ってもいいほど心揺さぶられて、胸が詰まるような感じで観た。
「大石最後の一日」は、幸四郎に、歌六、福助、染五郎など。
これも昼の部の「御浜御殿綱豊卿」同様に、よく上演されるけれど、
そういえばこれの内蔵助は幸四郎と吉右衛門の兄弟2人でしか観たことがない。 何故? |
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2009.3.3 [火] 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) |
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今月の歌舞伎座は「元禄忠臣蔵」の通し公演。
全体としては「仮名手本忠臣蔵」の方が人気もあるらしく上演回数が多いようだが、
作られた時代の反映だろうけれど、同じ題材でも随分趣きが違う。
こちらも人気のある話は何度も上演されているし、
2年余前にも国立劇場で3ヵ月連続公演があったが、それでも6編まとめて観られるのは楽しみ!
それに、大石内蔵助が話によって異なり、3人で演じるので、違いも楽しみにしていた。
尤も、国立劇場での上演でも毎月違う人だったけれど..
今日は、「江戸城の刃傷」、「最後の大評定」、「御浜御殿綱豊卿」の昼の部だけ観た。
「江戸城の刃傷」は、梅玉の浅野内匠頭に、我當の田村右京大夫、弥十郎の多門伝八郎など。
前と同様、今回も観ながらやるせない気持ちになって..
我當は、立ち居に介添えつき。そう言えばこの前もそうだったような気がする。
「最後の大評定」は、幸四郎の大石内蔵助で、魁春の妻おりく、東蔵の将監、など。
こういう心理劇的な芝居の幸四郎は、独特の存在感がある。
歌六の井関徳兵衛に、前に観た時は富十郎だったと思い出しながら、観ていた。
初めて観たときは強烈な人間像だと思ったものだが、今回は大分落ち着いて(笑)観られた。
「御浜御殿綱豊卿」は、何度も観ているけれど、好きな芝居。
仁左衛門の綱豊卿に、染五郎の富森助右衛門、富十郎の新井勘解由など。
綱豊卿は仁左衛門のが一番好きだし、染五郎も頑張っていて、いい芝居だった。
午後から夜にかけて雪が降るとの予報に、着物は止めて洋服で行った。
少しは雛祭り風かと、ちらし寿司などで食事をしているうちに、
昼の部が終った時にポツポツ降り出していた雨が本格的になっていた。 寒い雨。
明日はいくらか暖かくなるとの予報に、少し期待。 |
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2009.2.28 [土] ついに行き損なう |
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今年はサークル活動に欠席したことはあったが、チケットは無駄にしていなくて、
回復してきていると喜んでいたのに、ついに行き損なってしまった。
それも、今月4回取った落語で、一番期待していた公演。(涙)
昨日寒さの中をあちこち出かけたのが悪かったのか.. 今日は午後まで動けず。
圓太郎、左龍、扇好、馬石の「圓朝に挑む」。
友人も聞きたかったのに、残念ながらチケットが取れなかったという公演。
ああ、本当に聞きたかった。 残念無念..
友人にも他の聞きたかった人にもゴメンナサイ。 |
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2009.2.27 [金] アーツに浸る |
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予報どおり、寒い!
雪!が霙!になって、雨に..
2.5℃に怖気ながら、雨になったのでどうせ夕方には出かけるのだからと、展覧会に出かけた。
まず「生活と芸術−アーツ&クラフツ展」ウィリアム・モリスから民芸まで に。
壁紙などのイメージだったウィリアム・モリスの多様性に目が醒める気分。
日本の民芸のつまった「三国荘」の再現展示も強い印象。
夜の予定まで時間があるので、次は国立新美術館の「加山又造展」に。
初めて見たときに強い印象を受けてから、ずうっと好きな画家なので、行けてよかった。
実物にしろ写真にしろ観たことのある絵が多かったけれど、動物達の作品も、印象的で素敵!
最後のコーナーの、生活の中に生きる「美」の中の着物には溜息が出た。
特に、上布蔦付立訪問着が強烈!!
しかもこの方の作品は個人蔵が多いのが凄い! どんなお宅に..と妄想したり..(笑)
菊姐さんもいらしたのですね〜 入れ違いだったようで残念でした。
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締めは、「19世紀ギターの夕べ」@天真庵。
天真庵のあの空間で15名限定のミニコンサートは、本当に素敵!
富川勝智氏が語りつきでクラシックギターの名曲を演奏してくださって、
19世紀に作られた名器「コゲット」というギターの柔かなまろやかな音を堪能した。
少し小ぶりで素朴な感じのギターを間近で見せてくださったのも、うれしかった。
15名の中には、プロのギタリストもいらして、後で爪弾いたりも..音色がそれぞれ違う..みたい。
食事はいつもの文膳がついて、そば雑炊はおかわりまでしてしまった。
お酒は初めは「天明」で、2杯目に「死神」を飲んで、幸せ気分で、
次回のライブ(4月のジャズの夕べ)を予約して帰宅。 |
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2009.2.26 [木] どんより寒い日 |
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昨日、今日と寒さに負けて、展覧会巡りを諦めた。
都美の「生活と芸術−アーツ&クラフツ展」の招待券の期限がもう切れそう。(汗)
展覧会自体は4月5日までだというのに、いただいた券は3月1日までという冷たさ。(涙)
明日の夜の天真庵ライブの前に、どうにか行きたいものだけれど..
昨日、今日の天気で、何が嫌って、寒さより日射しが殆どなく、どんよりしていること。
子供の頃はもっと寒かったので、寒さは仕方ないかと思うけれど、
昔から東京の冬は晴れと決まっている(!?)のに..
明日は最低気温が3℃で最高が4℃とか、せめて陽射しがあるよう願ったが、降水確率80%。
早く、春よ来い! |
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2009.2.25 [水] 今日も寒い〜い |
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昨日の午後、雨が降り出してからの寒さに閉口していたら、
今日も一日中、とっても寒くて..
暖かい日の後だと、平年並みの寒さ!って、うそでしょう!!という気がする。
一日、お篭り状態。
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こゆきさんを囲む会の調整が始まっているようですね〜
昨年は、お会いになりたい方々が大勢いらっしゃるだろうと、
自己規制して申し込まなかったけれど、今年は参加させていただきたい♪
26日の夜は既に予定があるので、27日になるといいなぁ〜
幹事さんに聞こえることを期待して、大きな声で呟いた..つもり。(爆) |
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2009.2.24 [火] 誰にともなく |
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桜の頃にオーグードゥジュールのフランス料理を食べに行きたい方、いらっしゃるかしら?
一時は予約の取れない店として評判だった、料理がおいしくサービスのよい気軽な店です。
日本橋、新丸ビルなどに、グループ店がいろいろできています。
お店の回し者ではありません(笑)が、好きな店なのでご紹介します。
お天気次第だけれど、天気がよければランチの後に花見ができるので、
桜の頃は一層楽しいのです♪♪ ランチなら高くないし..
最寄駅はメトロの麹町駅だけれど、JRと都営地下鉄だと市ヶ谷駅。
歩きたくなければ、市ヶ谷駅から飯田橋駅までのお堀周辺の桜だけでも十分きれいだし、
土手に上がればもっといいし、靖国神社まで桜の下を歩くのも楽しい。
千鳥ヶ淵まで足を伸ばせば、混んではいるけれど本当に桜を堪能できる。
着物で花見時の千鳥ヶ淵の人込みを歩くのは、お薦めできないけれど、
平日だったら、我慢できるかしら?
平日ランチなんて、お仕事中で無理!でしょうかねぇ?
今年も桜の開花は早そうだけど、3月末の週末は既に予定があるので、
平日に行く心積もりにしています。
24日(火)、25日(水)、27日(金)だったら、ご一緒できますけど.. 31日(火)でも..
と、誰にともなく呟いてみる。(笑) |
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2009.2.24 [火] フランス料理から展覧会へ |
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何回か入れなかったオーグードゥジュールで漸くランチをいただけた。
その間、日本橋のメルヴェイユに入れていただいたりしたが、四番町は本当に久しぶりで、
メニューというか、コースの種類・組み合わせが大分変わっていた。
食べたいものがアレコレあって、コースの選択にも少し迷ったものの、
一番お得なコースにして、オードブルに大人気の農園野菜のテリーヌを追加。
追加のテリーヌ一皿がオードブルからデザートまでのコース料金の半額するのはキツイけれど、
久しぶりだし、何だかとても食べたかったので、まあ頑張って..(笑)
季節感のある料理を選んだら、チョイスが野菜と魚介類だけになってしまった。
それで、アミューズに豚のテリーヌをサービスしてくださって、違う食感を楽しめた。
野菜のテリーヌは、いつ見ても食べても、きれいでおいしくて、うれしくなる。
オードブルは、ずわいがにと春野菜のサラダ仕立て。 食感も味も申し分なし♪
セロリのスプラウトを載せ、春らしい緑色のソース。
ソースの材料(野菜)は.. あらあら..忘れてしまった。(汗)
メインは帆立貝と春野菜。 タップリのスープの中に、様々な食感と味のハーモニー!!
デセールも全部食べたいと思いながら、プラムのパープルトンにした。
温かいケーキと添えられたアイスクリームがまろやか! これ、好きなのよね〜
サービスシャンパンに白ワインも飲んだら、顔に出て、ほんわかいい血色! (爆)
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三番町まで歩いて、招待状をいただいた山種美術館の「松岡映丘とその一門」を観た。
松岡映丘のほか、山口蓬春、山本丘人、橋本明治、高山辰雄。 更に杉山寧や橋本雅邦なども。
会期末だけど平日のせいか、あまり混んでいなくてゆったり気分で鑑賞できた。
この美術館は茅場町にあった時から混み合うことが少なくて、観やすいので好きなのだけど、
秋には広尾に移転するそうで、遠くなるのが残念。
次回の「桜さくらサクラ−さようなら、千鳥ヶ淵−」には忘れずに行かなくちゃ..
銀座に用事があるし、他の美術館にも廻る予定だったけれど、
レストランを出た頃から降り出した雨が強くなったので、今日でなくてもいいかと止めて帰宅。 |
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2009.2.22 [日] 連日の落語(花形演芸会) |
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今日の午後は花形演芸会で、昨日に続いての国立演芸場通い。
目当ての落語は、トリの古今亭菊之丞が「法事の茶」、桃月庵白酒が「佐々木政談」、
三遊亭王楽が三枝作の「涙をこらえてカラオケを」。
菊之丞はトリのせいもあってか熱が入っていて、よかったし、
初めて聞くので楽しみにしていた白酒の噺も、評判どおりなかなか上手く、
色物もそれぞれ達者で、楽しく聞いた。見た。
色物は、漫才のナイツ、ボーイズのボカスカジャン(このボーイズってどういう意味かしら?)、
紙切りの林家ニ楽、曲芸の鏡味正二郎。
正二郎が前に見たときから随分上手くなっていて、自信がでてきた感じ。
これからが楽しみ。
いつもより若い方が多いと思ったら、若い人に人気のある芸人が出ていたらしい。
私の後の席の若い2人連れの女性はナイツのファンだそうだったが、誰のファンが多かったのか?
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終演後に今日もまたコーヒーを飲みに近くの「可否道」に寄った。
モカマタリを飲んでいるうちに、出番の終った文楽三味線の富助さんが来られた。
ダンディな格好よさは同じだけれど、劇場の床で拝見するのと着流しのリラックスしたご様子とは、
随分違う。 仕事中と同じ訳は無く、違って当たり前だが..
私は今日もコーヒーをお代り。 お代りはマンデリン。
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着物: 小紋。 多色の総柄。
帯: 名古屋帯。 鹿の子総絞り。 黒地。
帯締め: 灰みがかった薄緑。 小倉淳史の辻ヶ花。
帯揚げ: 鶯色。 暈し入り。 「幻雪」。
コート: 道中着。 まほら紬。 紺地。 格子柄。
着物は、若い頃の着物の袖丈だけ切ったもので、2年余も着ていないのが分かって着用。
八掛けをもう少し地味めに替えたいのだけれど、母が縫ってくれた着物なので、
もう暫く、このまま着ようかと思っている。 |
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2009.2.21 [土] 落語(国立名人会)、てんぷら |
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落語に浸りに、昼から国立演芸場の国立名人会に出かけた。
パスしようかと思ったものの、今月行く予定の落語公演で一番噺家が揃っているし、
パスしてはもったいないと、遅れる覚悟で出かけたら、幸いほんの少しの遅れで済んだ。
前座の話の最中で、またも転失気を演っていた。誰だったか、顔は見知っているが名が分からない。
名人会は演る噺が予め発表されているが、トリの歌丸師匠の「鰍沢」と内容が少し被るからと、
仲トリの鳳楽師匠が「夢金」の予定を「花見の敵討ち」に変更。
あと、左橋の「代り目」、金太郎の「河豚鍋」、八朝の「錦の袈裟」。
このクラスになると流石に噺に出てくる人の語り分けもいいし、
それぞれの持ち味が違うのも楽しく、ここの落語はやはり名人会がいいと再認識。
体調を崩して緊急入院されたという歌丸師匠がお元気になられて、
いつものように鮮やかな語り分けで聞かせてくださったのがうれしい。
色物は俗曲のうめ吉。長めの袂の華やかな着物姿の若い女性の登場に場内が明るく沸いた。(笑)
最後に「奴さん」と「姐さん」を踊ったが、噺家の踊りとは雰囲気が違って、華やか気分。
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終演後に近くの「可否道」でコーヒーとチーズケーキを頼んで、更にコーヒーをお代りした。
ここのコーヒーはやはりおいしい♪
自分で丁寧に淹れてもこれだけの味にはなかなかならない。
ほんの偶に、うれしくなるほど美味しく入ることもあるけれど、それは偶然でしかない。
まあ、プロとアマ、比べるのがおこがましくはあるけれど..(爆)
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夜はてんぷらの「みかわ」に入れてもらった。
季節ものはしらうお。 おいしくて、もう1人前追加して揚げてもらう。
今日はお代りばかりしている。(笑)
いつもは一通りコースを食べるとお腹一杯になるので、追加は滅多にしないのだけれど、
今時分のしらうおは大きさも立派になって、食べ応えもあるし、本当においしい♪
以前ほどには行かれないので、ついもっと食べたくなってしまう。
飲んだ時の恒例通り締めは天茶にしたが、このところ夜しかいけないので、
しばらく天丼を食べていない。 で、天丼が食べた〜い!(爆)
でも、飲むとやっぱり天茶がおいしくて.. 次回はどうにか飲まない昼に行きたい。 |
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2009.2.20 [金] 能狂言、富山料理 |
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定例公演を観に夕方から国立能楽堂へ出かけた。
今月4回目。 能は分からないのに、よく行くものだと我ながら感心する。(笑)
分からなくっても、仕事じゃないのだし、楽しければいいのよね〜
狂言・大蔵流「朝比奈」と、能・金剛流「葛城−神楽」。
狂言の「朝比奈」は、シテの朝比奈三郎が山本東次郎、アドの閻魔王が若松隆。
囃子方の勢ぞろいに地謡も4人で、お能の雰囲気が強いけれど、狂言そのもの。
閻魔が、昨夏に観た「首引」同様、全然恐ろしくなくて、むしろ滑稽で、実に楽しい!
シテの朝比奈が、豪傑の雰囲気の立派な出で立ちで登場してから、
あの閻魔では敵いそうも無いと思わせて、その通りに展開するが、笑いが一杯!!
能の「葛城」は割に分かり易くて、小書きの神楽のお陰もあってか、楽しく拝見。
久しぶりに、分からないという印象が薄くて、うれしかった。
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終演後は、友人と富山料理の「五万石」に入れていただいた。
今年初めてで、お久しぶりと言われてしまったけれど、覚えてくださったのはうれしい。
少しお酒をいただきながら、ミニ会席を今日もおいしくいただいた。
蕪すし、お造り、まこがれいの若草蒸し、鰤の照り焼きなどを食べていると、
季節感溢れる和食の素晴らしさを感じる。 日本人であることの喜び!
和食に限らず、和洋中といろいろの料理をいただける環境にあることに感謝!
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着物: 小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色。
帯: 袋帯。 大島紬緯双。 茄子紺色に黒色。 (一昨日と同じもの。)
帯締め: 伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。 (これも一昨日と同じ。)
帯揚げ: 薄桃色・肌色。 絞り入り。
コート: 道行きコート。 瑞鵬織。 亀甲花紋。 黒・赤色。
ショール: 深緑ショール。
雨が上がったがまだ寒そうなので、暖かい絞りの着物にした。
一昨日、着物との組み合わせに失敗した帯を締めて、リベンジ。(笑)
色合いはよかったけれど、大島紬の帯は滑りやすくて、その意味で着物との相性はよくなかった。
大島紬に合わせても滑り易いだろうし、節のある紬の着物がよさそう。
友人の着物が辻が花風の小紋で、なかなか素敵だった。
更に、能装束を模したコートがとっても素敵で、私もどこかで遭遇したいと、
もう買わないはずなのを忘れて思ってしまった。 困ったものだわ。(汗) |
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2009.2.19 [木] 素敵なニュース |
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お嬢さんのお誕生にNY進出と、素敵なニュースが続いて、
読ませていただきながら、ニコニコ..
おめでとうございます!
赤ちゃんの手って、見ているだけで本当に可愛くて、
そばにいたら、つい手を伸ばしてしまいそう。
NY出演記も楽しみです。
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真楽の皆さんが、バリバリ働いていらっしゃるご様子に、時代の変化を感じています。
私は事情があってたまたま長く働いたけれど、
私の年代の女性は、余程の志ある方以外は、家庭に入るのが一般的で、
働いても、結婚までとか、おめでた・出産までが普通でした。
若い世代の頑張りにいつも眩しい気持ちで読ませていただいています。
なかなか思うようには行かないこともあるでしょうが、
自分ペースでこれからも頑張ってくださいね。 |
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2009.2.18 [水] 鹿芝居 |
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噺家の芝居=鹿芝居をお目当てに、国立演芸場の中席に出かけた。
これからは落語の予定が目白押し。 どういうわけか(笑)来月も落語の予定が沢山あって..
今日は団体さんが入ったようで、何だかいつもと少し客席の様子が違う。
まずは6人の短い噺の後、獅子舞があって、仲入り後が大喜利の鹿芝居「らくだ」2幕。
金原亭馬吉の「元犬」、世之介の「小つぶ」、古今亭菊春の「強情灸」、蝶花楼馬楽の「しわいや」、
林家正雀の「七段目」に、金原亭馬生の「うどんや」。
開演前の前座の噺は今回も聞き損なったが、短いけれど落語を数多く聴けてうれしかった。
鹿芝居のため落語家ばかりで色物がないからと、世之介のものまね、馬楽の踊りつき。
落語家の踊りは、どうも「奴さん」と「姐さん」になるみたいだが、軽妙で楽しい。
獅子舞は、世之介と菊春。
鹿芝居は「らくだ」で、今日は噺家が楽しく自分達も遊んでいる感じ。
歌舞伎でも時々上演されて、菊五郎でも勘三郎でも観ているけれど、
それとは全く違う落語家の芝居。 これはこれで楽しい。
しかも中央ブロックの最前列だったので、最後に配った手拭もゲットして、ニコニコ。
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夜は自治会の役員会があるので、急いで帰って出席。
いよいよ任期終了間近のせいか、欠席は2人だけで、出席率は今までで最高かも..
ただ、気に入らない意見には、喧嘩腰の発言をする方がいて、ちょっと疲れた。
そう言えば、この方は前にも強い物言いというか攻撃的な発言をしていたので、
そういう方なのだろうけれど、様々な方がいることを再認識。 人というのは難しい。
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着物: 結城紬。 無地。 灰藤色。
帯: 袋帯。 大島紬緯双。 茄子紺色に黒色。 初おろし。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色、片側に白・薄緑入り。 撚り房。
帯揚げ: 渋い若緑に、黄色と白の縞。
陽射しはあるけれど予報では寒いと言うので、結城紬を着た。
帯は紬つながりで大島紬の帯をおろして、気持ちよく外出したけれど、少し地味過ぎたみたい。
ふっと気づいたら、帯には柄が織り込んであるものの遠目には無地の感じで、
まるで通夜にでも行くような色目! あらあ!と愕然とした。
もしかしたら、仲居さんにも見えるかも..?? |
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2009.2.17 [火] 歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) |
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今月の歌舞伎はもう3分の2が終った今日、歌舞伎座の夜の部に出かけた。
昼過ぎには楽しみにして、そろそろ着物を準備しようと思っていたのに、
徐々に調子が悪くなってしまい、もう少しでパスするところだった。(汗)
幸い、楽しみな三津五郎の蘭平と吉右衛門・菊五郎・梅玉の勧進帳だと思い出し、
慌てて出かけた。 いやー、危なかった。(笑)
で、着物ではなく、膝の抜けたジーンズは着替えたけれど(爆)殆ど普段着のまま..
夜の部は、「蘭平物狂」、「勧進帳」、「三人吉三巴白浪−大川端庚申塚の場」。
三津五郎の「蘭平物狂」は久しぶり。
最近は松緑の蘭平ばかりで三津五郎の蘭平を観たいと思っていたので、楽しみにしていた。
筋立ては、おもしろくもないけれど、見どころの「奥庭」の立ち回りが、見せる歌舞伎! そのもの。
花道の大梯子、投げる刀を屋根の上で受け取る場面、屋根→灯篭→地面の2段落ち、
蘭平も屋根に上がり灯篭におりて更に地面に降りてからの立ち回りと、
見せ場が次々にあって、実に楽しい♪
踊りの上手い三津五郎だけあって、立ち回りがキレイにキマルし、
見せ場の多い捕り手もよく揃っていて、見応えがあって、堪能した。 満足、満足♪
それだけに、三津五郎もそろそろキツクなってきただろうし、もしかしたら最後かもしれないし、
捕り手も、あれだけの立ち回りのできる役者と人数を揃えられる機会はそうはないし..
思い出してよかった。 頑張って出かけて(苦笑)本当によかった。
難を言えば、紅葉の頃だと舞台装置・美術と季節感が合って一層うれしいけれど..(笑)
「勧進帳」は、吉右衛門の弁慶に、菊五郎の富樫、梅玉の義経。
昨年観た仁左衛門の弁慶が秀逸だった(また観たい!)けれど、
久しぶりに観た吉右衛門の弁慶も、凄い気迫で、やっぱり素晴らしい。
菊五郎の富樫も腹を決めて義経主従を逃がすのがよく分かるし、梅玉の義経はまさに適役だし、
とってもいい「勧進帳」だった。 またまた満足♪
四天王が、段四郎と、染五郎・松緑・菊之助という人気御曹司たち。
自分がいずれ弁慶・富樫を演る時のことを考えながら務めているのだろうから当然緊張感があるし、
その中で、梅玉の義経の貴族的なまでの気品.. 義経役者としては梅玉が一番好き!
勧進帳を読めといわれて弁慶が読むところで、義経が笠にちょっと手をかけて気遣うところに、
今日初めて気がついた。 今まで気づかなかったのは何故かしら?
玉三郎・染五郎・松緑の「三人吉三」は、七五調の台詞を楽しむ庚申塚の一幕だけだし、
今日の「蘭平」と「勧進帳」の後では印象が薄い。
それにしても流石にさよなら公演と銘打っているだけあって、襲名興行でもないのに、
今月も人気狂言を当たり役の役者という実に贅沢な舞台で、楽しく観劇。
この調子で来年の4月まで続くのかと思うと、これからもとっても楽しみ! |
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2009.2.16 [月] のほほんぼよよんぽかぽかはるるん |
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昼間は週末の暖かさが続いていて、ダウンコートで一駅先の用務先まで歩いたら暑くて汗が..
本当に、のほほんぼよよんぽかぽかはるるん。
すっご〜く楽しい音に春めく気持ちがいっぱい!! で思い出しながら片道30分近くを楽しく歩く。
のほほんぼよよんぽかぽかはるるん!
暖かい日々も一休みで、今晩から冷えてきて、またしばらく寒くなるそうだけれど、
気持ちがぽかぽかして、春を待てそう♪ <えりりんさん、ありがとうございます。 |
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2009.2.14 [土] 能狂言 |
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昼から国立能楽堂の普及公演に出かけた。
解説・能楽案内「女武者の伝説}に、狂言・和泉流「二千石」と能・観世流「巴」。
両方とも観たことが無く、野村万作・万之介の「二千石」が観たかったのも然ることながら、
現行唯一の女性がシテの修羅能という「巴」を観たいと思っていたので、とてもうれしく鑑賞。
「巴」はよく上演されるので友人は何度も観ているそうだが、最近観出したばかりの私は初見。
「二千石」の野村万作・万之介の兄弟コンビは流石に息が合っていて、
最後の開けっぴろげな泣きとそれに続く笑いまで、狂言らしいおかしさいっぱいで、楽しい。
ただ、「二千石」を何故「じせんせき」と読ませるのか?は分からずじまい。
「巴」の後シテの女武者が凛々しく素敵。 面は増だった。
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終演後はお茶を飲みながら友人としばらくおしゃべりを楽しんでから、
東京駅の大丸ミュージアムの「よみがえる黄金文明展」に寄って、古代トラキアの秘宝を観た。
バラの谷の香りの中で観る黄金マスクと黄金の花冠は実に見事!
先日購入した高内秀剛氏のデミカップの箱をが出来上がったというので受け取りに寄ったら、
箱が大きくて、ソーサーとカップを入れるとこのサイズになるのかと、少し驚いた。
地下の菓遊庵に長門のわらび餅があったので、他の菓子と一緒にに久しぶりに購入。
さくら通りの長門にはしばらく行っていないけれど、また買いに行きたいと思った。
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着物: 古都染人の訪問着(絵羽小紋?)。 墨染め。 銀古都に様々の柄の段取り。
帯: 袋帯。 黒地。 「鳥獣戯画」。
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫に紫・小豆色入り。 撚り房。 伝統工芸作家の松山好成氏のもの。
帯揚げ: 赤紫色? 雪輪に模様入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金と漆で模様。
コート: 道中着。 紺地、格子柄。 山形のまほら紬。
ショール: 深緑ショール。
着物は、正に一目ぼれした着物なのに、昨年着ていないことに気づいて驚いて早速着用。
備忘録を見ていたら一昨年の春に着て以来.. 本当になんということか..
今日は2月とは思えぬ暖かさで、コートも帰り道には脱いで、ショールは持って歩いただけ。 |
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2009.2.12 [木] 今年初めてのイタリア料理 |
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先月行き損なったので今年初めてのイタリア料理を味わいに
パッソアパッソに入れていただいた。
今日も殆ど動かなかったので、行きは精一杯の速足で歩いたら30分弱で到着。
途中でシェフに、まだ食べられますか? と確認されて、
おいしいものを食べられないなんて贅沢なことは言えないと応える食いしん坊の私。
単に食い意地が張っているだけかも..(笑)
福岡の農家で栽培の洋野菜のピクルス。 とてもおいしくてお持ち帰りしたいほど。
極小のさいころ型の野菜を敷いたとらふぐのマリネ。木の芽のソース。 おいしくてニコニコ!
とらふぐの白子。青森の味の濃い人参の..を敷いた贅沢な1品。 凄い!!
つき合わせ?風のとらふぐの骨で出汁を取ったコンソメを一緒にいただいた。
白菜で巻いた天草?だったかのまながつおのソテー。ほうれん草のソース。
まなかつおは無論、ソースもおいしくて、いつものようにパンできれいに浚う。
リゾットを敷いた熊の煮込み。 ほろほろ崩れるくらい煮込んであって、食べ易い。
小柱と菜花のパスタ。 それぞれの食感とピリッと利いた味が楽しい。
そしてメインは猪の肩ロースのロースト。
シェフの思うとおりに焼けたそうで、あまりに見事! で形容しがたいおいしさ。
流石に満腹になって、もう食べられないので、チーズはパス。
でも、デザートとエスプレッソは別腹で、しっかりいただいた。
ワインは1杯だけにしたいと言っていたのに、結局2杯飲んでしまう。
今日も堪能して、幸せ気分で帰宅。
帰りの電車で2メートルくらいありそうな長身の男性数人にどういうわけか囲まれてしまい、
林の中の下草の気分(爆)だったけれど、幸せな気分は損なわれず、気持ちよく眠れそう。 |
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2009.2.12 [木] 鳥 ふたたび |
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先日はパッと見で分かったつもりだったけれど、こゆきさんのご説明に、再度丁寧にチェックしたら、
基本的に追っかけの柄合わせで、身頃も袖も(前も後も)右に向けて飛んでいます。
そして、左衿で右に向かって飛んでいるので右衿では逆の左向きになるわけで、
下前の衽は衿に合わせてか?左向きに、つまり内から外に飛んでいます。
下前身頃と衽は反対になっているけれど、
衽だけ反対にしたというより、衿の方向と合わせた感じに見えます。
衿と衽が同じ方向なので違和感が無く、再度チェックするまで気がつかなかったほど、
すっきりした印象です。(単に私の注意力不足だけかも..汗)
これって、ウチナンチュ−的なお仕立てなのかしら?
たまたまこういう柄合わせになったのか、
沖縄の方も結構いらっしゃるという大阪で仕立ててもらったので、沖縄の知識があったのか..
着物のお仕立てからも風習が見える。 奥が深いですね〜 楽しいです〜 |
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2009.2.10 [火] バレエ鑑賞、三井家のおひなさま |
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夕方から着物を着てバレエを観に行く予定なので、その前に、
今回の入場料に着物割引のある三井記念美術館の「三井家のおひなさま」展に出かけた。
尤もおひなさまより特別展示の「きもの−明治のシック・大正のロマン・昭和のモダン」の方に、
より関心があったのだけど..
財閥の見事な雛飾りも着物も溜息が出るような.. 眼福というか目の毒というか..(笑)
入り口近くの展示室の茶道具「春の取り合わせ」もお茶人には楽しそうだったが、
ここでは何度も茶道具を拝見しているので、今回はざっと拝見しただけ。
カフェとミュージアムショップの特別サービス券をくださったけれど当日限りなので、
鑑賞もそこそこに(←なんか違う!・笑)、カフェで一休み。
年に1.2度だけ特別サービス券をくださるのは、どういう仕組みなのか..?
兎も角、着物でお茶の時間もみてお出かけが正解みたい。(爆)
次回の「三井家伝来 茶の湯の名品」展もきもの割引があるし、行こうかどうしようか..
*****
ガラを除けば今年初めてのバレエ鑑賞で「ライモンダ」を観に、新国立劇場のオペラパレスへ。
今日が初日。 というか初日のシーズンチケットだから、いつも初日鑑賞なのだけれど..
ザハロワのライモンダがやはり素晴らしい!
ザハロワ同様、シーズンスペシャルゲストのマトヴィエンコも素敵だったし、
森田健太郎も他のダンサーもそれぞれいいダンス(と私には見えた)で、
遅まきながら大満足の今年のバレエ初め。
「ライモンダ」は少なくも1度、多分2〜3度は観たことがあるはずなのに、
見覚えの無い場面のオンパレードで、自分の見事な忘却力にへこんでいたら、
牧阿佐美が5年前に振付けた改訂振付・演出だと分かって、少しホッとしたおまけつき。
*****
着物: 訪問着。 総絞り。 さやがたの地紋の灰色地。
帯: 袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。 杉林(冬木立か朝もやの印象)。
帯締め: 五嶋紐。 銘つぼたれ。 白地に七色の春光箔。
帯揚げ: 灰緑色? 雪輪に模様入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 伊と忠のお茶席バッグ。 ベージュの濃淡の市松に、疋田と小枝?柄。
コート: ロングコート。 青・緑地紋入り。
ショール: 洋服用のロロピアーナの長マフラー。 ベージュ色地。
一昨日、思い出して絞り小紋を着たので、今日も絞り訪問着にした。
絞りの着物は暖かくて、寒いこの時期向きなのに、1月は思いつかなかった。(涙)
来月中旬くらいまでに、もう一度くらい着たいけれど.. |
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2009.2.9 [月] トイグヮー |
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私も早速チェックしたら、
1枚目は拍子抜けなことにトイグヮー(鳥)がいない!(笑)
気を取り直して、もう1枚をチェック。
トイグヮーは全部1方向で、上前の衽の外側に向かって飛んでいた。
仕立ては大阪の呉服屋さんに頼んだもの。
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久しぶりに朗読サークルに参加。
5月の発表会に向けて役割分担が決まっての練習で、私は専ら皆さんの練習を拝聴。
でも、参加しない者も少しは練習があって、久しぶりの声出しは気持ちよい。
やっぱり休まず通いたい。 会費も払ったことだし..(爆)
帰りは30分余を歩いて、今日の運動は終了。
行きにこれも久しぶりに、こうかいぼうに寄ってラーメンと餃子。
いつ行っても待つのが辛いが、ここのラーメンも餃子も好きなので仕方ない。
用事に合わせてこれからも通いたい。 |
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2009.2.8 [日] フロアー会、夜は文楽(第三部) |
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昼から住まいの同じ階の方々との懇親のフロアー会。
半分の世帯が出席で、出席率が例年より高いのはうれしい。
予約した集会室で理事会の防災担当者の会議をしていて、時間前の準備ができず少し拍子抜け。
当番役員として飲み物などは前日に購入し、予約しておいた助六寿司を取りに行ったのに、
会議が済むのをボケッと待つしかなくて..
出席予定の1名が欠席でお宅もお留守のハプニングはあったけれど、1時間で無事終了。
*****
風が強くて寒い日だったが、初日に観なかった文楽の第三部に夕方から国立劇場へ。
第三部は第一部の「鑓の権三重帷子」と同じく近松門左衛門作で、「女殺油地獄」。
歌舞伎でもよく上演されるせいか、時間的に行き易いからか、出演者の人気なのか、
3部の中で一番チケットが取り難かった。
私はこの話が好きではないけれど、人形遣いに期待があって、やはり観たくて..(笑)
人気の勘十郎の与兵衛がやはりよい。 あと、紋寿のお吉、玉女の河内屋太兵衛、なども。
好きな話でないことは別にして、いい舞台だったので気持ちよく帰宅。
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着物: 小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色。
帯: 袋帯。 織部つづれの荒磯。 銀鼠色の濃淡の段。
帯締め: 伊賀組紐。 黄緑に緑・灰色入り。 伝統工芸作家の松山好成氏のもの。
帯揚げ: 薄灰緑色。麻の葉の柄入り。
4日から5日間続けての着物! よく着た!!と自分を誉めてこれからの動機付け。(笑) |
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2009.2.7 [土] 若手能、天真庵 |
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能楽若手研究会の東京公演に昼から国立能楽堂へ出かけた。
能・観世流「二人静」、狂言・大蔵流「清水」、能・宝生流「鵜飼」。
どれも割りに最近観ているが、若手能というので観ることにした。
前に観た舞台の記憶がまだ少し残っているので、筋は分かっているし、
演者が若手のお陰か面をつけたシテの謡がいつもよりは聴き取り易い。
にも拘らず、お能の印象は前に観た方がはっきりしている。
言葉が聴き取れるかどうかと、お能が分かり易いかどうかは、同じでないことを改めて強く実感。
若手への期待と指導の表れか、後見が「二人静」に観世宗家、「鵜飼」に大鼓の亀井忠雄氏。
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終演後、天真庵へ回った。 1月に行き損なって今年初めて。(12月も行けなかった?かも..)
いつも通り文膳で、小鉢と香の物でお酒を飲んで蕎麦とコーヒー。 もち麦パンをお持ち帰り。
月末にギターの夕べがあるのを発見。幸いまだ席があったのでここでの初ライブ予約。
このところ殆ど動いていないので、錦糸町まで歩いてバスで帰宅。
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着物は全て昨日と同じ。
出ていたのをそのまま着て行ったのだけれど、着物で行っただけで、よしよし。(笑) |
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2009.2.6 [金] 文楽(第一部、第二部) |
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文楽初日。 第一部と第二部を観に国立劇場に行った。
第一部は「鑓の権三重帷子」、第二部は「敵討襤褸錦」。
ともに観るのは初めてと思ったら、それぞれ25年振りと18年振りだそう。
「鑓の権三重帷子」は、時々観る「堀川波の鼓」や「大経師昔暦」同様の妻敵討ち。
武士の時代の倣いとは言え何とも哀しい話だが、見応え・聴き応えのある舞台。
第二部の「敵討襤褸錦」は、特に大夫が充実していて、惹きこまれる。
嶋大夫がすっかり老けているのに気づいて、ちょっとショックだったが、
15年以上経てば当たり前。
住大夫はもちろん、他の大夫さんもお元気なうちにしっかり聴いておきたいと思った。
蓑助がいつも遣う人形とは随分違う役の人形を遣っていて、それも却って印象的。
左遣いはもしかしたら勘十郎?
主遣いとしての勘十郎は後半に善玉武士(笑)を遣っていたが、出のときの拍手がすごい!
最近は蓑助さんより拍手が多いような気がする。
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着物: 伊那紬。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 縞。 白地。 青の濃淡縞、茶格子。
帯: 袋帯。 野蚕紬(タッサ−、ギッチャ−)。 焦げ茶・生成り。
帯締め: 伊賀組紐。 臙脂に白入り。 伝統工芸作家の松山好成氏のもの。
帯揚げ: 肌色。 松葉柄入り。
草履、バッグ、コート、ショールは前日と同じ。 |
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2009.2.5 [木] 歌舞伎(歌舞伎座、昼の部) |
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今月の歌舞伎見物は昼の部からで、朝から着物を着て歌舞伎座へ。
「菅原伝授手習鑑−加茂堤、賀の祝」、「京鹿子娘二人道成寺」、「人情噺文七元結」。
先月からの歌舞伎座さよなら公演で、人気の代表的狂言に人気役者が贅沢に出演しているし、
今月は他で歌舞伎を上演していないこともあってか、幕見席までギッシリ入っていて、
久しぶりに歌舞伎人気を実感する感じ。
歌舞伎好きとしては、ちょっとうれしいような..
「菅原伝授手習鑑」は橋之助の桜丸、染五郎の松王丸、松緑の梅王丸、芝雀の千代、
福助の八重、扇雀の春に、左團次の白太夫。
歌舞伎座では初役という橋之助の桜丸はニンではない気がしていたが、声もいつもと違って、
出し方を変えているようで、期待していなかった分、かえって意外によくて..(笑)
「賀の祝」での染五郎と松緑の松王丸と梅王丸の喧嘩がなんともやんちゃな感じで楽しい。
大人の喧嘩というにはちょっと子供っぽいけれど、兄弟だからこういう感じも悪くない。
「二人道成寺」は玉三郎と菊之助。
初めて観たときは見事な揃い方に感動したものだけれど、その後よく上演されて、
2度3度となると、揃っているのは当たり前と思ってしまって、違いの方に目が行ったりして..
「文七元結」は、菊五郎の左官長兵衛に時蔵の女房お兼。
江戸っ子の風情が全身から滲み出るようで、こういう役は菊五郎で観たい!といつも思う。
で、とっても満足!
角海老女房お駒を芝翫、家主を左團次、文七を菊之助、小間物屋の和泉屋清兵衛を三津五郎、
そしてちょっとしか出ない鳶頭を吉右衛門という贅沢。
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着物: 紬。 紫根染。 縞。 菫色、オリーブ、灰茶など。
帯: 名古屋帯。 紋織り錦織。 墨色地。
帯締め: 五嶋紐。 灰紫色、両端に生成り色入り。
帯揚げ: 紫色。 絞り(初めての絞り体験で絞ったもの)
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 紺地、格子柄。 山形のまほら紬の着尺で仕立てたもの。 今回がお初。
ショール: カシミアの大判マフラー。 紫色。 |
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2009.2.4 [水] 能狂言(国立能楽堂 定例公演) |
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今月の観劇初めも歌舞伎でなく能狂言になって、昼から国立能楽堂に出かけた。
狂言・大蔵流「鈍太郎」と能・観世流「弱法師−盲目之舞」。
昨年、三島由紀夫の「弱法師」を観たので、元の能を観たいと今回行くことにした。
それに俊徳丸、高安の里というと、文楽や歌舞伎の「摂州合邦辻」も思い起こすし..
狂言「鈍太郎」は、シテの男のずるさが狂言特有の明るさ、したたかさで見事。
狂言では元気なわわしい女が男をやり込める印象があって、逆は珍しいと思いながら鑑賞。
シテは善竹十郎。 同氏を今まで見た記憶が無く初めてみたいだが、軽妙でおかしい。
能「弱法師」は世阿弥の息子の元雅の作。一部は世阿弥作らしい。
プログラムの鑑賞の手引きを読んでも、依然としてよく分からなかったりするのだけれど、
分からないままに通い続ける自分が少しおかしいものの、別に分からなくてもまあいいかと..
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着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色。 総柄の亀甲模様。
帯: 名古屋帯。 紋織り錦織。 墨色地。
帯締め: 五嶋紐。 臙脂色。
帯揚げ: 灰色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 紺地、格子柄。 山形のまほら紬の着尺で仕立てたもの。 今回がお初。
ショール: 洋服用のロロピアーナの超大判マフラー。 ベージュ色に多色の柄。
立春というのに今日は寒くて、マフラーでしっかりガードして、首にも巻いて歩いたが、
少し大判過ぎて、着物向きではないような.. 寒い日のショールには迷いが多い。 |
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2009.2.3 [火] ご近所ランチ |
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直ぐ近くのフランス料理店ジヴェルニ−でランチ。
オードブルは牡蠣のグラタン風にして、スープは南瓜のポタージュ。
メインは信州の雪豚という柔らかい食感で匂いを殆ど感じさせない肉のソテーの有機野菜添え。
初めて聞いたが最近注目のブランド豚だそうで、癖の無い味で、なかなか美味しかった。
オードブルもメイン料理もメニューにはなかったのに、勧めてくれたので遠慮なくお願いした。
デザートもちょっと洒落たのがあって、それを選んだら、おいしくてうれしくなる。
半年振りくらいになるのか、本当に久しぶり。
なのに、スパークリングワインとアミューズなどもサービスしてもらい、恐縮。
でも、無論うれしくゴクゴク、ペロリと..
もう少しは頻繁に来たいと思うものの、なかなかままならない。
*****
帰りに図書館に寄ったので、これも久しぶりに古い着物雑誌を何冊か見ていたら、
先日の新年会でお会いした方々が、あちらにこちらに..
ちょっとうれしくなって、あれこれ見ていたらあっという間に何時間も経っていて驚いた。 |
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2009.2.1 [日] 新年会 |
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昨年に続いて、2度目の新年会参加。
大勢のそれぞれの個性に合った着物姿を楽しく拝見しながら、美味しい食事と、
更に端切れカルタという想像もできなかった真楽に何ともピッタリなカルタの楽しみまで
経験できて、本当に楽しい思いを胸に帰宅。
昨年よりはお知り合いも増えて、人見知りもほどほどで、それも楽しかった一因かしら?(笑)
ご一緒いただいた皆様方にもお礼申し上げます。
事前の打ち合わせもさぞかし大変だっただろうと、
管理スタッフの皆様のご苦労にただただ感謝するばかり。
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着物: 牛首紬訪問着。 薄灰色地。 水玉と金のライン模様。
帯: ひなやの手組み袋帯(組帯)。 縄文の畦。 紫紺色。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰色の濃淡・白・金色。
帯揚げ: 薄灰紫色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。。
バッグ: 伊と忠のお茶席バッグ。 ベージュの濃淡の市松に、疋田と小枝?柄。
コート: ロングコート。 青・緑地紋入り。
ショール: 洋服用のロロピアーナの超大判マフラー。 |
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2009.1.30 [金] 1月の着物着用歴 |
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1月の着物着用備忘録をまとめた。
今月はもう着物を着る予定が無いので、早目に作成。
1月2日 年賀(実家) 泥大島紬(黒に藍絣、赤花入り) 名古屋帯(鹿の子総絞り、黒地)
1月4日 銀座 伊那紬(草木染、白地に青縞・茶格子) 袋帯(野蚕紬、焦げ茶・生成り)
1月5日 ガラ(新国立劇場) 訪問着(灰藤色、花模様柄) 袋帯(青灰色地、菊・桐・垣柄)
1月6日 歌舞伎(夜の部、歌舞伎座) 結城紬(松煙染、亀甲模様) 袋帯(太子間道、臙脂色地)
1月7日 能狂言(国立能楽堂) 江戸小紋(百選柄、黒地) 袋帯(両面錦、「鶴図」)
1月12日 オペラ(蝶々夫人) 色無地(本茶四度染、薄灰緑色) 袋帯(刺繍亀甲瑞鳥紋、黒地)
1月15日 歌舞伎(昼の部、歌舞伎座) 結城紬(無地、灰藤色) 袋帯(渋い薄緑地、露草の葉柄)
1月16日 歌舞伎(浅草公会堂) 江戸小紋(よろけ縞、小豆色) 名古屋帯(辻が花染、灰青色地)
1月25日 大相撲・ミニ部会(国技館) 結城紬(無地、灰藤色) 袋帯(京友禅、銀鼠色、杉林)
1月27日 オペラ(こうもり) 江戸小紋訪問着(千柄切嵌め、甘茶色) 袋帯(素描き友禅、白鷺)
1月の着物着用は10回。
年の初めに10回着られたのは、きりもいいし、ちょっとうれしい!
着物は、やわらかものと紬と半々の5回ずつ。
やわらかものは、古都粋人の訪問着と色無地の他は、江戸小紋ばかりなのに気づいた。
意識的にやわらか物を着たつもりだったけれど、結局好きな江戸小紋になってしまったようだ。
紬は、泥大島紬、伊那紬と、結城紬2枚。 結城紬のうち1枚は2度着た。
伊那紬も結城紬も暖かくて、真綿紬の暖かさを実感。 2月まで寒い日に何度でも着たい。
帯は、いつもながら袋帯中心だけれど、毎回違うものを締めている。
袋帯8本と名古屋帯2本で、計10本。 |
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2009.1.29 [木] 内視鏡検査、フランス料理 |
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年末の大腸内視鏡検査で問題がなかったのはうれしかったが、
潜血の原因を確認するため、上部消化管の内視鏡検査に、今日も病院へ出かけた。
上部消化管とは今回初めて聞いたが、食道・胃・十二指腸のことだそうで、
検査は、以前の胃カメラとほぼ同じらしい。
でも、今まで胃カメラ検査もやったことが無く、のほほんと出かけたら、
あまり楽ではない検査でトホホの気分だったけれど、無事終了。
きれいな状態で問題なしでホッとしたものの、大腸検査を今年の年末にまたしましょうとのこと。
毎年することになるのかしら?
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一息ついてから、ランチには美味しいものを食べたいと銀座に出て、今年初めての大渕座へ。
途中、築地で少し食べたので、軽く済ませるつもりが、メニューを見たら、そうはいかない。
黒トリュフのコースがあって、夜のコースと同じらしく品数が多いので迷ったものの、
1月で終わりとなれば、やはり食べたい!
シェフが、昼には多いでしょうと品数を少なくしてくれるとのことで、喜んでお任せした。
オードブル/アミューズは、トリュフの香り・味がたっぷりのウフブイエ。
次は、パテにしたフォアグラを丸くして、刻んだトリュフで覆ったトリュフサプライズ。
フォアグラの濃厚さが刻みトリュフで緩和されて、何とも言えない取り合わせ。 おいしい!
メインは、帆立と才巻海老と野菜に、千切りトリュフかけ。
厚〜い帆立も海老も食べ応えがあって、たっぷりトリュフにも、ホクホク、ニコニコ。
締めに、鯛のヅケの小どんぶり。
フランス料理がメインだけれど、ここのどんぶりもおいしいのよね〜
それにデザートはトリュフ入りのクリームブリュレで、ミニトリュフコースを堪能♪ |
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2009.1.29 [木] |
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0−1かぁ.. サッカーだめでしたね。
先取点を取られてしまうとゴール前をガッチリ固められるので、難しいのでしょうね。
Wカップ予選にはカタールもオーストラリアもいるし..
頑張って欲しいです。 |
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2009.1.28 [水] 帯締め |
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帯締めって、細いのに見事な存在感で、帯締めを替えるだけで雰囲気が随分変わるのを
楽しんでいる。 時には苦しんでもいるけれど..(笑)
えりりんさんの日記を拝見して、私も帯締めを数えてみて驚愕!
随分たくさんあるとは思っていたけれど60本以上あって、我ながら呆れた。
好きなのとか使い易いのとかがあって、どうしても偏った遣い方になってしまうし、
これだけあるからか、まだ使ってないのもある。(当然?)
ネット購入のものなど、色めが画像と違っていて、いつ使うか分からないものも、
呉服店でもらったけれど使いそうも無いのさえあって、数があればいいというものでは決して無い。
アクセサリーにこれ以上嵌りたくないし、買う余裕もないし.. と、
専ら懐事情から帯留めはしないことにしているので、つい帯締めに目がいってしまって、
着物よりは手頃だからと、ついつい買ってしまった結果がこれで、ただただ溜息。
着物に復帰してからの3年弱の結果なのが、なお一層呆れた話。
最近、無地のよさを再認識して、少し違った色めの冠が欲しいと思っていたのだけれど、
もうできるだけ(←往生際が悪い・汗)買わないように心したいものだと、改めて思う。 |
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2009.1.27 [火] オペラ(こうもり) |
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オペラ(オペレッタ?)「こうもり」を聴きに夕方から新国立劇場へ。
指揮者も歌手も初出場の方が多いのも楽しみ!で、「こうもり」なので気軽に出かけた。
以前の舞台とは違う新演出でそれも楽しみだったが、舞台装置・美術が軽やかで
演目に合っている感じで、歌声も演出も衣裳も、期待通りの楽しさを堪能した。
これを観るとシャンパンが飲みたくなってしまうのだけれど(笑)、
あれから飲んだら終電に間に合わなくなりそうで、友人の誘いを断って帰宅。
明後日は胃カメラなのもあって、誘惑を振り切って帰って来たのに、
結局、家でシャンパンを開けて、つい2、3杯飲んでしまう。(ダメな私・爆)
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着物: 江戸小紋訪問着。 千柄切羽嵌め。 甘茶色? 染めは小紋師の黒岩秀硯氏。
帯: 袋帯。 白金地に白と墨色の濃淡色の素描き友禅染め。「白鷺」。三浦逸鬼作。初おろし。
帯締め: 極薄生成り色に極薄い竹色入りの五嶋紐。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染(竹染)。
草履: 銀色台に、藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 伊と忠のお茶席バッグ。 ベージュの濃淡の市松に、疋田と小枝?柄。
コート: ロングコート。 青・緑地紋入り。 (一昨日のリバーシブルコートの表側)
ショール: 黒地に青灰色の刺繍ショール。
冬向き?の帯を初おろし。 今でなければいつ締めるのと引っ張り出して締めながら、
先日の歌舞伎座で鷺娘を見たときに締めればよかったと今更ながら気づいた。(←遅いのよねぇ〜)
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私は左脳左脳。(うーん) 他では、30%で、やっぱりしっかり左脳らしい。
確かに論理的な傾向はあるけれど、感傷的・感情的でもあるので
もう少し右脳を予想していたのだけれど.. |
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2009.1.25 [日] 大相撲初場所千秋楽 |
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ノンビリしていて予定よりは遅くなってしまったけれど、大相撲の千秋楽を楽しみに、
十両の終わり2番頃に到着。 優勝決定戦も見られて、ニッコリ。
皆さんとお話しながら、楽しく観戦して、いよいよ最後の一番の横綱対決。
白鵬コールにあれはやり過ぎではないかと少し驚いたけれど、次の優勝決定戦では左程でなく、
成る程あれは決定戦も見たいコールだったのかと、勝手に合点。(笑)
出場が危ぶまれ引退説まであった朝青龍の復活優勝に、すご〜い! と感嘆!
あれで、風格とまでは行かなくても、もう少し品格(という言葉には?だけれど)というか、
格闘技というだけでなく相撲に期待される横綱らしさが出てくるといいと思ってしまう。
優勝決定後の様々な行事は5月場所の千秋楽で経験済みだけれど、やっぱり楽しい。
麻生さんが「内閣総理大臣 朝青龍明徳殿」と内閣総理大臣杯の杯を抜かしたのには
私もアレッと思って、でも聞き落としかと..(爆)
TVではやらない表彰式の全体像も、最後の「出世力士手打ち式」も、見られて満足。
出世力士手打ち式に続く神送りの儀式の胴上げは危なかったけれど..
優勝パレードも見てから、お帰りになる方と別れて、ちゃんこなべで2次会。
楽しくお話しながら、おいしく食べて、いい日だった! とニコニコ帰宅。
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着物: 結城紬。 無地。灰藤色。
帯: 袋帯。 京友禅染。 銀鼠色。「杉林」。 初おろし。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄紫に臙脂入り
帯揚げ: 青鼠色の濃淡。
草履: 銀色台に、藤・金・白色の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: ロングコート。 青系の縞。 (リバーシブルコートの裏側)
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に茶色の濃淡の刺繍。
16日以来の、久しぶりの着物。
帯を探していて、締めていない冬木立のイメージの帯に気づいて予定を変更したのだけれど、
言われて初めて気づいたことに、地色が銀鼠色なのだけでなく、銀が散らしてある感じで、
確かにクリスマスにもよさそうで、紬にはちょっとミスマッチだったかも.. |
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2009.1.24 [土] 展覧会巡り |
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このところ息切れ状態で日記も滞り勝ちで、遡り日記。
水曜日に行き損ない、金曜日にも行き損なった展覧会に、頑張って出かけた。
最終日が1箇所、明日が前期の最終日なのが1箇所で、どちらも是非見たいと思っていたので、
眠れないまま出かけたが、見応えあって、本当に行ってよかった!
まずは、最終日の三井記念美術館の「寿ぎと幽玄の美−国宝雪松図と能面」。
年末から新年に掛けては毎年、応挙の国宝雪松図屏風を中心にした展示をしているそうで、
今年は昨年一括して重要文化財に指定されたという旧金剛宗家伝来能面54面と、
能や能面に関りある銘がついた茶道具などが合わせて展示されていた。
このところ、国立能楽堂の展示室でもいろいろな能面を拝見しているが、
展示で見比べると、能面の違いなどもどうにか少しずつ分かってきたような気がする。
なお、こちらの次回の展示「三井家のおひなさま」と、その次の「三井家伝来 茶の湯の名品」は
★きもの割引★ があるそうで、うれしい!
春恒例の「三井家のおひなさま」展では併設展として、
特別展示「きもの−明治のシック・大正のロマン・昭和のモダン」があるというので、
これには是非とも着物を着て行きたいと思いながら、次の展覧会へ移動。
もう1箇所のお目当て、辛夷さんがKWで教えてくださった国立近代美術館工芸館に行く前に、
高島屋の「智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展」に寄った。
先日見た三越の同氏の退官記念展には、いろいろな種類の作品があったけれど、
こちらは正に襖絵だけで、四季をテーマにした墨絵。
一回りした後で、置いてあるソファに座って鑑賞。 講堂に座って見る感覚を体験したような..(笑)
*****
次のお目当ての美術館に行く前に昼食を取ろうとしたが、
曜日の感覚が薄れてしまって土曜日なのを忘れていたら、食堂はどこも待ち人が..
たまたま待たずに入れたお好み食堂の資生堂パーラーでランチをいただき腹ごしらえ。
魚料理は終っていて、肉料理は飛騨牛のカツレツで、久しぶりのカツだったが、
大根おろしに洋風のソースも結構合うものだと思った。
カレーつきにして野菜カレーを選択。 あと、きのこのコンソメスープにデザートとコーヒー。
竹橋駅から国立近代美術館工芸館まで歩く途中で、つい本館の常設展に寄り道。
工芸館の「きものの輝き/漆・木・竹工芸の美」では、
まずは、きものの展示室で着物をじっくり見てから、
漆・木・竹工芸と、人間国宝・巨匠コーナーを回り、再度ゆっくり着物を拝見。
私より先に来ていらした着物をお召しのお2人がゆっくり繰り返し観ていらしたのが印象的。
狭い工芸館に1時間居て、閉館時間になったので辞去。
*****
ところで、しょうさんの纏ってみたいと思った基準で特に印象に残る作品に
多少の違いはあるけれど概ね同感です。
見て素敵であっても着たいかどうかは別なのですよね〜
私に着こなせるかどうかもあるし..(笑) |
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2009.1.22 [木] 今月の歌舞伎の見納め |
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雨の中を初春花形歌舞伎の昼の部を観に新橋演舞場に行った。
今月は、ここの他に、いつもの歌舞伎座と国立劇場に正月恒例の浅草歌舞伎もあって、
歌舞伎だけでも7回の公演があったけれど、めげずに全部観たのは我ながらお疲れ様。(笑)
尤も浅草は第一部と第二部を1日で観てしまったが、そうでもしないと日にちが取れない。
仕事を辞めて隠居生活のはずなのに、芝居見物で相変わらずの忙しさ!
勤務時代と違って毎日予定が違うし、行き先がいろいろで.. 楽隠居には程遠い。(爆)
昼は「二人三番叟」、「口上」、「義経千本桜‐木の実・小金吾討死・すし屋」、そして「お祭り」。
序幕の、猿翁十種のうちの「二人三番叟」は、澤潟屋一門による舞踊。
歌舞伎座の序幕の「祝初春三番叟」は、翁・千歳・三番叟それぞれの踊りが印象的だったが、
こちらは先月の文楽鑑賞教室で観た「寿式三番叟」の歌舞伎版で、2人の三番叟の踊りが中心。
三番叟の右近と猿弥の2人は背格好が似ているし、軽妙な踊りがなかなか楽しい!
歌舞伎座の富十郎の翁は顔に白粉をするので面はつけないということだったが、
こちらでは面をつけていたのに気がついて、澤潟屋ではつけるのね! と思って見ていた。
去年の秋から能・文楽・歌舞伎と「三番叟」を立て続けに観ているが、
厳粛な感じの強いものから軽妙な感じの強いものまでいろいろだが、確かに祝祭感がある。
「義経千本桜‐木の実〜すし屋」で、初役という海老蔵の権太が悪くない。
相変わらず上手いわけではないけれど、独特な権太が不思議に似合っているような..
仁左衛門の権太にはどうも違和感があって、いい男には権太は合わないと思うけれど、
同じいい男でも違和感が少ないのは、やんちゃ坊主、駄々っ子の感じがあるからかしら?(笑)
左團次の弥左衛門、右之助のおくら、門之助の弥助実は惟盛が、舞台を引き締めている。
あと、獅童と、澤潟屋一門(笑也、笑三郎、春猿、段治郎)など。
海老蔵の「口上」は、簡略版「仕初式」の後の市川宗家独特の「にらみ」が楽しい。
海老蔵も「にらみ」に慣れてきたみたい。
江戸のお正月の定番だったそうで、睨んでもらうと一年を無事に過ごせるとか..
團十郎ではないけれど、海老蔵でも効果あるでしょう.. うれしいわぁ!
「お祭り」は明るく賑やかに「すし屋」の哀しい結末の後の口直しかしら?
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お昼は久しぶりにおでん定食を食べたが、改装前の3階にあったおでん茶屋のとは違って..
帰りにデパ地下の美濃吉で早めの夕食を済ませた。
松屋のギャラリー和の座で、つり雛工房の「まりとつり雛お雛様」の展示を見たら、
特に柳川まりに素敵なのがいろいろあって、惚れ惚れしてしまった。 |
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2009.1.20 [火] 初春花形歌舞伎(夜の部、新橋演舞場) |
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浅草よりは年長の、でも、まだまだ若手の歌舞伎を、新橋演舞場に観に行った。
初役が多いので遅い方が身についているかと、昼夜とも今週にした。
昨年ここで何度か座頭格で公演した海老蔵が今月もまた座頭格で大奮闘!
獅童が秋に続いての出演。 他に右近など猿之助の弟子達の澤潟屋の面々。
それに、左團次、門之助などが、重石かしら?(笑)
夜は、「七つ面」、「恋飛脚大和往来‐封印切」、「弁天娘女男白浪‐白浪五人男」。
歌舞伎十八番に入っているのに、観たことの無い「七つ面」が復活上演されるので、
これが観たいばかりに、好きでない演目もあるけれど、夜の部にも行くことにした。
「七つ面」は、文字通り七つの面を遣った舞踊で、
悪かったわけではないが、なんとなく消化不良?とでもいう感じで..
成田屋の十八番なので、荒事の踊り! と期待していたのとは違って、
面を替えての踊りだけれど、三つ面のような踊りの楽しさが無くて、面を替えるだけみたいな..
海老蔵が新たな構想のもと復活する注目の舞台というけれど、
もう少し練らないと、十八番というだけでは上演機会があまり無さそうな気がした。
でも、十八番なのに観たこと無くて、どういうのか知りたかった好奇心が満たされて、
その意味ではとても満足!(爆)
「封印切」は、獅童の忠兵衛、笑三郎の梅川に、猿弥の八右衛門、門之助のおえん。
若旦那の忠兵衛が見栄はって自滅するどうしようもない話で、
八右衛門が文楽の友達思いとは違って歌舞伎では敵役の嫌な奴だし、
この話はどうにも好きになれないというか、はっきり言って嫌いな話なのだけれど、
歌舞伎と思わなければ獅童も悪くないし、芝居としてはいいのかな〜?? と思った。
獅童には花道の出から歌舞伎らしさが足りなくて、まして上方の雰囲気はないし、
藤十郎は本当にうまかったなぁ!と、前に観た舞台を思い出したりしてしまった。
まあ、比べるのが間違いで両方に申し訳ない感はあるけれど..
猿弥はいつもながら上手くて、嫌な役だけれど、いい役者だわぁ!と今日も思いながら観た。
「白浪五人男」は、海老蔵の弁天小僧、獅童の南郷力丸、左團次の日本駄右衛門、など。
海老蔵の華やかさを再認識した。 華のある役者だと思う。
それにしても、同じ弁天小僧でも、海老蔵と菊之助とでは随分異なる印象になる。
獅童も上方の「封印切」よりは、こちらの方が似合っているというか、違和感が少ない。
「七つ面」が観たくて行ったので、あまり期待していなかったけれど、結構楽しく観られた。
上手いとは言えないけれど、若手の一生懸命さも捨てたものではない。
やっぱり私は歌舞伎が好きらしい。(爆)
正月からの遊びすぎで週末からダウン状態。(涙)
食事や集会室での落語に出かけただけで、他の時間は家でゴロゴロ、まるで引き篭もり。
昨日も楽しみな朗読サークルをパスしてしまった。年末最後もパスしたし、本当に情けない話。
今日も「七つ面」観たさに、開演直前にどうにか滑り込んだ。
で、着物はあきらめたけれど、出かけただけでも、よかったと思いましょう。 |
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2009.1.18 [日] 初笑い |
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正月恒例の木戸銭はお志という気楽な落語会が住まいの集会室であるので聴きに行った。
噺家のさん喬師匠が当初から住んでいらして、師匠とお弟子さん達の落語の会。
もう数回目だそうだが、私は去年に続いて2回目。
今年は去年よりいくらか参加者が少なく、多分40名余だったようだ。
洋室に仮舞台を作っての寄席だけど、なかなか上手く作ってあって、
雰囲気もなかなか大したもの! 2回目なので見慣れただけかしら? (笑)
今日の噺家さんは、1名以外は去年と同じ顔ぶれ。
師匠はこれから出演の寄席に行かれるため仲トリで、トリは左龍さん。
左龍さんも同じ区内でお近くにお住まいらしく、トリだからか、たっぷりと話してくださった。
さん喬師匠は無論のこと、左龍さんの噺も分かり易くて真打だけあると楽しく聴いた。
当然ながら前座から師匠まで人物の語り分けにはっきり差があるのも、違いを楽しむ感じ。(爆)
前座の小んぶさんは道具屋、次は二ツ目のさん弥さんで権助提灯、師匠は時そばで、中入り。
そして、二ツ目の喬四郎さんの新作(題名は?)と、左龍さんの妾馬。
今月は寄席の切符を取らなかったので、今日が初笑い。 やっぱり落語も楽しい! |
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2009.1.17 [土] てんぷら食べ初め |
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年が改まったのになかなか行けずにいたてんぷらみかわに、漸く出かけられた。
昼に行く心積もりが崩れて、夜一番に入れていただいた。
季節物は、白子としらうお♪
去年驚いた1月のしらうおが今年もあって.. うれしい!
まだ小ぶりとは言え、1匹ずつ揚げるのに耐えられるだけの太さがある。
大きいのを選って入れてもらっているのだろうけれど、温暖化の影響?と少し心配にもなる。
それから、時々入荷しなくて食べそこなっていた、めごちがあったのもうれしい。
ご主人と少し話をしながら、おいしくいただいて、ニコニコ、ニコリ!
お年賀には遅いですがと、毎年恒例のお年賀タオルをいただいた。
先週行き損なってしまったので、もうタオルはお終いだろうと思っていたから、
これも、ちょっとうれしい。 欲張りと言うか、単純と言うか..(笑)
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日本橋三越に寄って、6階美術工芸サロンの「秀剛デミカップ色々展」を覗く。
ご案内をいただいていたのに、うっかり忘れていて、明後日で終了とかで、
慌てて行ったのだけれど、欲しかった織部は柄付けが左利き用らしいのしかない。
結局、鼠志野? にして、箱は後になるというので、器だけ先にもらって帰った。
直ぐにコーヒーを淹れて、気分よく飲んで、幸せ気分♪ |
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2009.1.16 [金] 新春浅草歌舞伎(通し、浅草公会堂) |
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亀治郎、男女蔵、勘太郎、七之助、亀鶴などの、若手の歌舞伎を観に、
朝から浅草公会堂に出かけた。 2日続けての朝からはちょっとキツイ。(苦笑)
獅童は新橋演舞場だし愛之助は大阪とかで、替わりに松也が加わり、今年は出演者に変更あり。
新参加の松也は全狂言に出演するという頑張りぶり。
今月は歌舞伎公演が多くて観劇日確保に少し苦労して、ここは中旬の今日になってしまった。
上演時間が短めなので、久しぶりに通しで観ることにして、
第一部と第二部の間が小一時間あるし雨の心配はないので、行きたい店など予定していたが、
公演の中日を過ぎたのに第一部の終了が15分近く遅くなってしまったので、
止む無く予定変更して、浅草寺への初詣だけにして、梅園でおやつを買って公会堂に戻った。
第一部は「一條大蔵譚」と「土蜘」。
「一條大蔵譚」は「曲舞」と「奥殿」で、「曲舞」が珍しく楽しい!
「曲舞」では、囃子方の立鼓が源次郎で、歌舞伎座にいなかった時に思った通り、
やはりここかと合点したのに、その後の「土蜘」にも第二部にも出ていず、何処に??
亀治郎の一條大蔵卿、七之助の常盤御前に、他の4人も出て、これだけは6人揃っての出演。
「土蜘」は、勘太郎が僧の智ちゅう実は土蜘の精。 侍女胡蝶に七之助。 亀鶴と松也も出演。
第二部は、「一本刀土俵入」と舞踊の「京鹿子娘道成寺」。
「一本刀土俵入」は、勘太郎の駒形茂兵衛、亀治郎のお蔦、その他。
勘太郎も頑張っていたが、亀治郎のお蔦の周りに歌舞伎の雰囲気が濃厚!
「京鹿子娘道成寺」は七之助の白拍子花子。 所化に亀治郎、松也が出ている。
烏帽子をつけたときの七之助がいつもより少し丸顔に見えて、ちょっと不思議な感じ。(笑)
七之助の花子も悪くなかったが、先月観た踊りの名手の三津五郎の印象が残っていて、
比べるのが無理だろうが、やはり物足りない。 可愛らしさも三津五郎の方が断然上!
可愛さと年齢は関係ない(爆)というか芸の力、踊りの力を実感。
芝居は亀治郎がやはり群を抜いて上手い!
それにしても、役によっては、伯父さんの猿之助にますます似てきた気がする。
勘太郎・七之助は、いろいろな役を演って、成長している感じがうれしい!
勘太郎には、いつもひたむきな一生懸命さを感じて、応援したくなるけれど、
2人とも、いろいろな役を演らせてもらえる幸福を大事にして欲しい。
お年玉という年始挨拶は、今日は第一部が亀治郎、第二部が男女蔵で、違いが楽しかった。
男女蔵の挨拶を聞いたのは、今回がどうも初めてだったみたい。
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浅草にいるのだからと、終演後は「レストラン大宮」でビーフシチューを食べた。
自家製というパンもおいしくて、ニコニコと帰宅。
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着物: 江戸小紋。 よろけ縞。 小豆色。
帯: 名古屋帯。 手描友禅の刺繍辻が花。 灰青色地。
帯締め: 松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑入り。(昨日と同じ)
帯揚げ: 灰色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。 (暖かくて今日もこれに)
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地に青紫の線描の菊花模様。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍ショール。 |
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2009.1.15 [木] 歌舞伎(歌舞伎座、昼の部) |
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歌舞伎座の昼の部を観に行った。 夜の部は先週観たのに、昼の部が今頃になってしまった。
今月は昼の部の人気が高いようで、幕見席までギッシリ入っていた。
夜の部では空席があったのに、何が人気なのかしら? と考えたりして..(笑)
昼の部だけに出て夜の部には出ないのが、富十郎、時蔵、歌六、歌昇、錦之助、彦三郎などで、
夜の部だけなのが、勘三郎、魁春など.. 顔ぶれを見てもやはり分からない??
「祝初春三番叟」、そして「俊寛」、「十六夜清心」と続いて、最後が「鷺娘」。
「三番叟」では最初に後見の錦之助と松江が登場して客席に一礼。
二人揃って本当にいい男振り!で、春から気持ちがいい!(爆)
富十郎の翁、梅玉の三番叟に、松緑と菊之助の2人の千歳。
正月公演の昼の部の序幕は、梅玉がお決まりみたいな感じだが、端正で正月に合うし、
なにより、踊りの名手と言われる富十郎の動きも声も気持ちよい。
2人の千歳の動き・型の細かいところの違いが目について
得意不得意というか、踊りによって合う合わないがありそうと改めて思った。
歌舞伎舞踊の三番叟物の中で最も能の翁に近い作品だそうだが、
国立能楽堂の25周年記念公演で9月に翁を観たばかりなので、却って違いが印象的。
でも、清々しい気持ちになって、夜の部からでなく昼の部から観るべきだったかと思った。
「俊寛」は、幸四郎に、染五郎、歌六、芝雀、そして梅玉、彦三郎など。
俊寛が巌の上で遠ざかる船をじっと見送る最後の場面が、幸四郎らしい気がして、好き!
丹左衛門は梅玉のを一番多く観ている気がするが、颯爽として、役柄的にもいい男!!
「十六夜清心」は、菊五郎、時蔵に、吉右衛門、歌昇、梅枝など。
人気があるらしく、よく上演されるが、どうも好きになれない話。(苦笑)
菊五郎は他の芝居で観たいと思う。
でも、時蔵の十六夜が色っぽくて儚げで..素敵!
「鷺娘」は玉三郎の世界。 大体、他の役者で観たのはほんの2、3回だけ。
引き抜き、ぶっ返りなど、見所も多く、ただただ玉三郎を堪能する感じ。
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銀座に出て「ぶどうの樹」に寄ったら、数人の席待ちがいるので諦めて、呉服屋を覗いた。
呉服屋と言えば、呉盟会の常連だった新松が突然店を閉めてから、もう大分経つ。
閉店セールもなかったし、張り紙もなく、店内が空っぽになっているだけで..???
近くの馴染みの呉服屋でも挨拶もなく訳が分からないらしい。
帰りに再度「ぶどうの樹」を覗いたら直ぐ座れたので、久しぶりに入ったが、
スタッフがすっかり替わっていて、前回1人しかいなかった知っている人ももういなくて..
混んでいたのは、最近TVで紹介されたためだそう。
デザートは相変わらずおいしいし、スタッフが替わってもサービスは変わらないのがうれしい。
でも、賑やかな5人連れの女性の若い高い声が大きくて少し煩かったが、
スタッフは何も言わないし.. こうやって、だんだん間遠になってしまう。
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着物: 結城紬。 無地。 灰藤色。
帯: 袋帯。伝統工芸作家・吉翔の和紙箔「異国彩露草」。渋い薄緑地に紫・緑色の露草の葉柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑入り。
帯揚げ: 緑がかった銀鼠色。 雪輪に模様入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の真田紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地に青紫の線描の菊花模様。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に茶色の濃淡の刺繍入り。 |
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2009.1.13 [火] 漸く初詣 |
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年末の大腸内視鏡検査の生検の結果を聞きに通院。
小さなポリープは取ったし大腸は問題なしとのことだが、潜血の原因が見つからないので、
念のため上部消化管内視鏡検査を受けることになる。
月末に再度検査して、来月半ばにまた結果を聞きに行くことで予約。
運動不足解消に、〜銀座〜大手町と歩くことにして、
3が日どころか松の内も過ぎてしまったけれど、あちらこちらに初詣することにした。
キリスト教やイスラム教のような一神教ではないので、気楽に八百万の神を頼ってのお参り。
まずは築地本願寺。 近くに行くことはあっても中に入ったのは初めてだが、
人数は多くないが次々に参拝者が来て、流石に大きな寺院だと思った。
途中の京橋で、「イデミ・スギノ」で小休憩。
時間的にケーキはもうないだろうと思いながらも、寄ってみたら大当たり!
まだケースに何種類かあったので、ニコニコといつものように2個選んで、これもいつもの
ダブルエスプレッソでいただいた。 ここのは実にエスプレッソらしくて、苦味も十分。(笑)
最近は狂乱状態も落ち着いて、平日ならケーキも夕方近くまであるとのこと。
大手町から門前仲町までは地下鉄利用。
氏神様の富岡八幡宮と、深川不動尊にもお参りする。
お不動さんでは今日の最後の護摩を聞いて、干支の開運厄除御守をいただいた。
いつも一緒にお参りする永代寺はお堂の扉が閉まっていたので、またの機会に。
門前仲町にいるのだからと、「志づ香」に電話したら、一人なら入れるとのことで、
喜んで寄らせてもらう。 随分久しぶりの気がしたけれど、半年振りくらいかしら?
いつものように、お任せで、黒龍を飲みながら、おいしくいただいた。
京かぶとかにの酢の物、お造り(鰤、平目、しろいか、それにめじマグロのづけ)、
鰤のみぞれ焼き、えびいものかにあんかけ、椎茸の白子あん、牡蠣の柚みそ焼きに、
締めの稲庭うどんは、ごまでなく生姜にしてもらう。
お腹が小さくなったらしく、最後の稲庭をパスしようかと思ったくらい、満腹になったので、
家まで歩くのはやめて、地下鉄で帰宅。
遅まきながらの初詣ができたし、よく動いて、おいしいものを食べて、いい日だった♪ |
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2009.1.12 [月] オペラ(蝶々夫人) |
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今年の新国立劇場のオペラ初日で、昼過ぎから「蝶々夫人」を聴きに行った。
今回は、指揮者も歌手たちもこの劇場に初登場の人が多いので、期待というか興味があったが、
演出は再演だが空席が思いのほか少なく、結構入っていたのが正月らしく気持ちいい。
このオペラの人気か、今年の初オペラだからか?
楽しく聞いて、うれしい今年のオペラの聴き初め、観初め。
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着物: 色無地。 本茶四度染の寿光織。 薄灰緑(薄青磁色?)。
帯: 袋帯。「煌彩花瑞鳥」という刺繍帯。 金糸の入った黒地に亀甲取りの瑞鳥紋。
帯締め: 灰紫色で、 両端に生成り色の入った五嶋紐。
帯揚げ: 灰みの紫。梅柄入り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: ロングコート。 リバーシブルだが、地紋入りの青・緑色地の方を表にして。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に多色の刺繍入り。 |
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2009.1.11 [日] 相を誉める手口 |
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いろいろご伝言いただいて、ありがとうございました。
真楽のメンバーには優しい方が多いと今更ながらうれしく思いました。
さまざまな言いかけ、手口があるらしいことも分かりました。
どうやら、宗教関係の資金集めの感ありというところらしいです。
葱を背負って歩いているつもりはないけれどカモに見えるのかしら?と凹んだり、
好奇心を刺激されたりもしていましたが、今まで通り相手にしないようにしましょう。
ありがとうございました。
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昨日また日本橋の路上で、突然、いい相をしていらっしゃいますね! と声を掛けられた。
どうも最近流行り?の勧誘方法らしく、銀座でも同じような声掛けをされることがある。
そう言えば、すれ違いさまに、うわぁ! 素敵!! と言われて吃驚しながら、
知人かと思って立ち止まったら、見知らぬ方が話し掛けてきて、顔相を誉められたこともあった。
結構たびたび出会うが、すれ違いざまや前後から、
前置きもなく突然無遠慮に話し掛けてくる様子が、どうも同じグループらしい。
こちらと同じ歩調で歩きながらゴチャゴチャ言ってくるけれど、
全く相手にしなかったら、諦めて行ってしまうのもいつも同じ。
相手をしない私の様子に、よく話し掛けられますか? と聞かれたこともある。
息子に聞いたら、新宿でも遭遇するそうだし、人の多い場所なら何処にでもいるらしい。
いい相だけれど何かの難があるとか言うのかしら?
そして、何かを売りつける話なのか、宗教がらみなのか、なんの勧誘なのか、..
興味は無いものの、あまり度重なると、あれは何なのか知りたい気も起こってくる。
でも、相手にはなりたくないし.. 何なのかしら? |
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2009.1.10 [土] 再び能狂言 |
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今週2度目の国立能楽堂は、普及公演で解説・能楽案内つき。
うっかりしてチケットを取るのを忘れてしまい、今月取れたのはこの2回だけ。
解説者には申し訳ないが少し遅刻。でも、観客にはあまりご迷惑を掛けずに済んで、ホッ!
狂言・和泉流「縄綯」と、能・宝生流「西王母」。
「縄綯」は、三宅右近・右炬親子に、小アドは高澤祐介。
右近さんの太郎冠者が生き生きとして楽しい!
「西王母」は、シテ大坪喜美雄、ワキ野口敦弘、他。
囃子方は、笛が藤田次郎、大鼓が大倉正之助、他。
華やかで正月らしいと思いながら、楽しく鑑賞。
太鼓もあるし笛がずうっと奏されているのも、華やかな印象を増している気がした。
大鼓の正之助氏は小鼓のように素手で打つので(友人に言われて気づいたのだけれど)、
確かに大鼓のカーンという音でなく、小鼓のような音色だった。
着物で行くつもりが、結局、今日も洋服になってしまったが、
今年初めて会った友人は正月らしい着物姿!
銀糸?の入った変わり織の色無地は、実にお洒落な松の柄の入った八掛け。
長羽織は、黒地に洒落た絵羽つけの竹の葉模様。アンティーク風だが、生地は今の変わった織。
更に、長襦袢は緑みの青で梅模様という、松竹梅揃え!で、季節感一杯。
本当にいつもお洒落!! 私も紬ばかり着ていないで、少しは見習わないと.. |
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2009.1.9 [金] 歌舞伎@国立劇場 |
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今日は国立劇場の初春歌舞伎公演に行った。
昼の部よりは行き損なう心配が少ないかと、たった2回しかない4時からの公演にしたら、
雪だ霙だという今冬一番という寒い日になってしまった。
寒いなら尚更着物でしょ!と思っていたのに、結局洋服にしてしまう。
通し狂言や復活狂言中心の国立劇場だけど、今月は復活狂言2つに新作舞踊で、
歌舞伎十八番の「象引き」に、「いきじ競艶仲町」と、間に舞踊の「十返りの松」
「象引き」は歌舞伎十八番の1つだけれど、数えるほどしか上演されていないそうで、私も初見。
今月は「象引き」がお目当てだったけれど、1幕ものにしたせいか「暫」に似ていたわぁ〜
久し振りの團十郎を観られたし、お正月だからこれでいいのかとも思うものの、
少し寂しい気もして.. 次回は前段つきで観てみたいかも..
それと、とっても気になったのが、下手側の小姓の姿勢の悪さ!! 右肩下がりの横座りの感じ。
上手の小姓のキチンとした姿勢との対比でだらしなく見えて、気になって堪らなかった。
途中で動いたわけではないので、初めの姿勢が悪かっただけのようだが、舞台的には小さな、
子役のこんなところで印象が左右されるのかと、変なところで感心したりして..(爆)
舞踊の「十返りの松」は、成駒屋3代に一門の出演だが、一門の発表会的?
「いきじ競艶仲町」は人気狂言の「双蝶々曲輪日記」を踏まえた南北の書替狂言だそうだが、
初演以来上演されていなかったものの復活らしい。
国立は歌舞伎座に比べるといつも出演者が少なくて遣り繰りしている感じがするのだけれど、
今月は通し狂言でなく見取り狂言なので特にその印象が強い。
今月は他の劇場でも歌舞伎公演が多いので仕方がないのだろうけれど、
成駒屋一門の舞台に、成田屋(團十郎だけだけれど)と大和屋などが客演しているみたい。(笑)
「象引き」以外は特には期待していなかったせいか、かえって思ったより楽しめた。(笑)
歌舞伎座の豪華キャストとは比べようがなく、こじんまり感は否めないが、まあOKかしら? |
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2009.1.8 [木] 自治会の仕事 |
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松の内はもう終って夕べは輪飾りを取ったのに、
どうにか少しはした暮れの片付け(←私にしては・笑)の疲れが取れないまま..
気ままに毎日やって来る息子に少しは食事の用意をしたりしているうちに正月休みが終って、
月曜から日常回帰したものの、今日も調子はイマイチでグッタリ..漸く午後に始動。
昨晩遅く(今朝早く?)、自治会役員会の開催通知、フロアー会開催についてのお知らせ、
それに、バス旅行のお知らせ(掲示用と各戸に配布用の両方)をシコシコと作成した。
フロアー会では意見を聞くように言われている課題があったので、出欠だけでなく、
選択肢を考え、更に意見も書き込んでもらうように、あれこれ追加して作成。
バス旅行は殆ど初めての計画らしく、参考にできる雛型が何もないし、ちょっと大変。
お知らせと申込書と参加費預り証を1枚に入れ込むのに工夫が必要で、少し頭を悩ませたが、
必要事項をどうにかギッシリ全部入れて、でも読み難くないように、できたかな〜!?
家にはプリンターがないので、FDに入れて管理人室で印刷してもらい、
旅行担当の役員さんとその後の作業をして、各フロアー役員さんへの連絡は任せて帰宅。
これで、3月までの自治会役員の仕事で手間なのは大体終了。
後は会議出席と議事録作成くらいかと思っていたら、まだ行事の実施が〜 |
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2009.1.7 [水] 能狂言鑑賞 & 七草 |
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国立能楽堂新春公演の初日、昼過ぎからの定例公演を観に行った。
狂言・大蔵流「夷大黒」と、能・観世流「草子洗小町」。
「夷大黒」は、今年の初っ端の狂言らしく、祝いに溢れた感じがうれしく、楽しい!
去年の9月の「夷毘沙門」を思い出しながら、楽しく拝見。
あの日は絶不調の中を必死に出かけたので、あまりちゃんと観られず残念だったけれど、
今日も睡眠1時間半だったわりには、楽しく拝見できて、ホッ..
シテの大黒が山本則直、アドの夷が山本東次郎の兄弟コンビ、他。
東次郎さんはお声が朗々と続くし動きも70を過ぎているとは思えないお元気さで、溜息が出る。
「草子洗小町」は、シテが観世喜之、ツレが観世喜正の親子、他。
ツレが多人数で、華やかな印象だったけれど、睡魔に襲われて何度も落ちてしまって、
見損なった場面も多く残念だったし、演者に申し訳なかった。
早く不眠症から脱出したいものだけれど..
今年の初公演だったからか、まだ松の内だったからか、着物の方がいつもより大分多い感じ。
しかも着物の雰囲気もいつもより正月モードのような気がした。
入り口の飾りも立派だったが、中歩廊に飾られた鏡餅が見事で、
写真を撮っている方が何人もいらした。
携帯電話で鏡餅とご自分を撮るのに苦労している人も..ちょっと微笑ましかった。
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着物: 江戸小紋。 百選柄(花模様を中心?にした間道模様)。 墨色地。
帯: 袋帯。 琳派三人衆 宗達「鶴図」。波紋を背景に群鶴図。金地に海松鼠色・丁子・銀など。
帯締め: 薄浅葱色に甕覗き、金色も少し入った五嶋紐。
帯揚げ: 薄黄色の絞り。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍。
着物は、人間国宝の六谷紀久男氏の遺作型の絵羽江戸小紋で、染師は井関義治氏。
着用備忘録を見ていて、去年の1月に着たきりで、その後着ていないのに気づいたので、
予定していた着物を止めて、1年ぶりにこれを着た。
去年1年、全く着ていない総柄の泥大島紬にも気づいたし、
大好きなのに着損なうって、どういうことなのかしら?
帯は正月らしい「鶴図」をお初で締めた。 小物以外では今年初めてのお初もの。
帯締めも帯揚げもお初。 もっとも、帯揚げは若い頃に買ったまましまいこまれていたもの。
短いので少し驚きながら、めげずに30余年ぶりに日の目を見せることにした。(笑)
*****
帰りに日本橋の高島屋に寄って、「ガレ・ドーム・ラリック展」を見てから特別食堂に行ったら、
大和屋三玄で今日一日限りの「七草粥御膳」を出しているのを見つけて、迷わずチョイス。
粥とかき揚に七草が入っていて、鰤の照り焼きや煮物もついているし、ニコニコといただいた。
七草セットを買って帰って、お夜食に作ろうかと思っていたので、とてもラッキー! |
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2009.1.6 [火] 歌舞伎初め@歌舞伎座 |
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今年の歌舞伎初めに、歌舞伎座の夜の部に出かけた。
今月から来年の確か4月までの建て替え前の「歌舞伎座さよなら公演」の初め。
夜は、「壽曽我対面」、「春興鏡獅子」、「鰯賣戀曳網」の3番。
「曽我」が吉右衛門と菊五郎の五郎、十郎に、幸四郎の工藤祐経という正月らしい贅沢さ。
菊五郎の十郎は何度か観ているが吉右衛門の五郎は初めてだと思ったら、26年ぶりだそう。
幸四郎の祐経は意外にも何と初役とか。
それにしても吉右衛門の五郎が若々しくて、うれしい吃驚だった。
今まで「鏡獅子」の前半は後半の獅子への序幕みたいで注目したことがなかったけれど、
勘三郎の弥生がよいと聞いて、しっかり観たら、成る程、とてもよくて、
勘三郎で一番好きなのがこの「鏡獅子」だという方がいらっしゃるのを納得。
胡蝶の千之助、玉太郎の2人が愛らしく、やはり小さな子役の胡蝶がいいわぁと思った。
「鰯賣戀曳網」は正月公演の出し物とも思えなかったが、いつも通り楽しく観た。
それにしても、いつ見ても玉三郎は綺麗!
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着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色地、亀甲の総柄模様。
帯: 袋帯。太子間道。 臙脂色地、 金・肌色等。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 薄紫に臙脂入り。
帯揚げ: 灰色。
草履: 黒色台、黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道中着。 黒地。 青紫菊花模様。
ショール: 深緑。
客席もいつもより着物率が高く、正月らしく訪問着の方も多かったので、
松の内に紬はなかったかしら? と少し反省。 でも、着物で行ったからOK。 |
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2009.1.5 [月] ニューイヤー ガラ |
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正月休みも終わり日常に回帰して、夕方から今年の観劇初めに新国立劇場に出かけた。
「ニューイヤー オペラパレス ガラ」で、第1部バレエ、第2部オペラ。
ガラには殆ど行ったことが無くて、多分10周年記念ガラ以来だと思うけれど、
お目当ては、テノールのジュゼッペ・ジャコミーニ!
数年前にこの劇場で代役で歌った「道化師」のカニオが絶品で、
惹きこまれて、心が前のめりとでもいう状態になったのが忘れられない。
で、今回は1階中央の前のほうの席を取って、ほぼベストでの鑑賞になった。
第1部のバレエは「ドン・キホーテ」の第3幕。 華やかで正月らしくて、いい舞台。
キトリの寺島ひろみのポジションで決まった姿勢(とでも言うのかしら?)が美しい!
無論バジル役の山本隆之のサポートがいいのだろうけれど..
第2部のオペラは、「ナブッコ」序曲で始まり、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲を
間に挟んで、前半が「オテロ」、後半が「トスカ」のアリア中心。
前半の最後にジャコミーニの『衣裳をつけろ』(「道化師」から)があって、大満足!
アンコールでは「トーランドット」から『誰も寝てはならない』を歌って、これも素晴らしい。
他の歌手もそれぞれ良くて、歌声を堪能。 大満足で帰宅。
バレエとオペラで指揮者が交代したので、やっぱり別物なのかと納得した。
知っている人には当然なのかもしれないが、疎い私には新鮮な認識。
オペラの指揮者の菊池彦典が、序曲と間奏曲の後で客席を振り向いて、
演奏のアピールをしていたのが印象的!(笑)
正月らしく、着物の方がいつもより大勢いらした。
訪問着だけでなく振袖の方もいらして、華やかで、それもうれしかった。
*****
着物: 訪問着。古都染人の「野に咲きあふるる」。 灰藤色に墨色の縞で、花模様柄。
帯: 袋帯。 「菊花良園」。 青灰色地に、黄・白・紫色の菊・桐・垣の柄。
帯締め: 伝統工芸作家の松山好成氏の伊賀組紐。 灰藤色で、片側に白・薄緑色入り。
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染(竹染)。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。 暖かい!
バッグ: 金泥バッグ。 茶色に金・黒。
コート: 道行きコート。 紫色。 刺繍入り。
ショール: 黒色地に多色のカシミール刺繍。
ベタな訪問着を着ようとしたら、長襦袢に半衿をつけなければならないのを忘れていて、
つけてあるのはどれもビーズ半衿。 で、それでよさそうな着物に変更。
横着しているとこういうことになると、自戒の念。 でも、半衿付けは面倒で..
それに、年末に着物を入れ替えて整理したのに、私の頭が整理できていず、
着物も帯も探すのに時間がかかって、帯は適当に合わせたのも.. しばらく苦労しそう。 |
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2009.1.4 [日] 着物、きもの、きもの |
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着物着用回数
2006年下半期: 18回(月平均3回)
2007年: 75回(月平均6回強) ←目標50回
2008年: 99回(月平均8回強) ←目標50回
今年の目標は、年間60回(月平均5回)。
多分もっと着られると思うけれど、楽しみに着るのがいいので、
着なければ..とストレスになるのは嫌。(笑)
で、目標回数はあくまでも控えめにして..(爆)
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用事があって、今年初めて銀座に出かけたので、
初売り、福袋、などの案内をいただいていた呉服店につい寄ってしまった。
もう買わない、とても買えない、買ってはいけない! と分かっているのに、困ったもの。(汗)
始めに寄った店で紬に合いそうな帯をお薦めいただいて、
福袋で半値以下になっていたので迷ったけれど、辛うじてパス。
次の店では9日からの桜ものがたり展の作品が既に何点か入っていて、
吉野桜という東京友禅の訪問着の素敵なこと♪
心ぐらぐら..ながら、お値段もいいので、頭を冷やしてから考えることにして、辞去。
でも、ついに、欲しかった桜の染帯に遭遇!! 色も柄行きも好み♪
先程の訪問着に比べれば(比べるのがおかしいけれど・苦笑)、
買えないことも無い価格で、着物を選ばないし、使い勝手もよさそう!
昨秋、意匠化された桜が織り出された唐織袋帯を購入したばかりだけど、
紬に締めるには無理があるので、やわらかものを着なければと思っていたところ。
けれど、この染帯なら、紬にもやわらかものにも、大体の着物に合いそう!
殆ど買う気になっていたところに、偶々お寄りになったみにさんのお声に背中を押されて、
またまた老後(←まだ先の気持ち・笑)を危険に曝して.. エイヤッと、購入決定。(大汗)
本当に何を考えているやら、自分でも呆れるばかり。 なのに、何故かニンマリ..
それにしても、好みのものに何故出会ってしまうのか.. 覗くのがイケナイのよね〜
今日もみにさんはやわらかものを素敵に着ていらして、
拝見すると、私も紬ばかりでなく、やわらかものを着たくなる。
明日は訪問着でも着ようかしら!?
*****
着物: 伊那紬。 草木染で、白地に青色の濃淡の段と茶色の格子。
帯: 野蚕紬の袋帯。 タッサ−とギッチャ−で、焦げ茶と生成り色。
帯締め: 薄青磁色に臙脂色の入った五嶋紐。
帯揚げ: 落ち着いた灰みの赤紫色。
草履: 灰色のエクセーヌの台に、灰紫の組紐の鼻緒。 暖かい!
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄い茶色。
コート: 道行きコート。 瑞鵬織。 黒・赤色の亀甲花紋。
ショール: カシミール刺繍のショール。 黒地に多色の刺繍。 |
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2009.1.3 [土] 3が日 |
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2日:毎年の正月恒例行事で、年賀の挨拶に母の処に息子同道で出かけた。
姉の家族も今年は全員来て、義妹も来たし、賑やかなお正月。
今年はお節も作らず和・洋・中といろいろ取り寄せた様子だし、
慣れた家の中でも母の動きが昨秋より更に遅くなっているのが心配。
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着物: 泥大島紬。 黒に藍の絣。 赤い絣の花模様入り。
帯: 名古屋帯。 鹿の子総絞り。 黒・白。
帯締め: 臙脂色の五嶋紐。
帯揚げ: 青色の濃淡染め分け。
草履: 黒色台に黒・白の五嶋紐の鼻緒。
バッグ: 金泥バッグ。 濃い茶色に、金と漆で模様。
コート: 道中着。 黒地。青紫色の線描の菊花模様入り。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍。
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3日:ノンビリ寝正月。
おやつはあべかわ餅、夜はすき焼き。
息子はしゃぶしゃぶの方が好みだけれど、今日は私の好みで久し振りのすき焼き。
30代半ば近くなれば当然かとは思うものの、
息子の食べる量が以前よりすっかり少なくなって、驚くほど。 |
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2009.1.1 [木] 元旦 |
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明けましておめでとうございます!!
真楽に入れていただいてから、あっという間に1年8ヵ月経ちました。
特に昨年はいろいろなオフ会に参加させていただいて、
皆様方のさまざまな着物姿を拝見しながら、
楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。 |
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