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2010.1.31 [日] 1月の着物着用備忘録

5日 結城紬(灰藤色、無地) 染名古屋帯(祝い柄、肌色地)
6日 同上
7日 同上
8日 本結城紬(黒・藍色絣) 染名古屋帯(濡れ描「浜千鳥」、青灰色地)
9日 同上
12日 小紋 (シルクウール、薄い緑色、笹竹)  袋帯(「唐糸波文」金糸波文)
13日 お召し(黒地、段取り江戸小紋) 染名古屋帯(雪の結晶、灰白色地)
14日 小紋(多色、若い頃の着物で油絵風?) 染名古屋帯(雪の結晶、灰白色地)
15日 小紋(墨流し染、灰藤に薄墨・薄茶) 染名古屋帯(染谷洋作の寒牡丹)
17日 牛首紬訪問着(薄灰色、丸・金線模様) 組帯(焦げ茶色地)
21日 小紋(総疋田絞り、千草鼠色) 染名古屋帯(染谷洋作の寒牡丹)
22日 伊那紬(白地、青縞・茶格子) 袋帯(「日溜り」切株に小鳥、引箔地)
23日 結城紬(松煙染、灰みの茶色、亀甲模様) 名古屋帯(ふぐ、薄灰色地)
27日 本結城紬(黒・藍色絣) 染名古屋帯(染谷洋作の寒牡丹)
30日 小紋(飛び柄、鶸色?) 袋帯(「加賀浪漫 南天に鳥」墨色地、銀霞)

15回着用。
初旬は連日の着物で、体調的にも同じ着物・帯で済ますという、かつてない怠けぶり。
自分を甘やかして着ただけでOKとしたが、中旬以降はいろいろの着物を着るようにした。

着物は、いつも通り紬が多いが、意識的に小紋も着た。
紬は、結城紬3枚を7回、それに伊那紬と牛首紬(訪問着)で、合計5枚を9回。
あとは、お召し1枚、小紋5枚(シルクウール1枚、総疋田絞り1枚を含む)。

帯は、冬・正月の柄の染帯を繰り返し締めたので、名古屋帯の回数が多い。
名古屋帯5本(うち4本は染帯)で11回。
袋帯は組帯1本を含み、計4本。

2010.1.30 [土] 能楽・特別公演@国立能楽堂

午後から、少し多過ぎかとも思いながら、今月5回目の国立能楽堂通い。
今日は特別公演で、能2曲と狂言1曲。 お能が2曲なのが楽しみ。
能・宝生流「咸陽宮」、狂言・大蔵流「右近左近」、能・金剛流「碁」。

能「咸陽宮」は、舞もなく、私には台詞劇の趣きがして分かり易く、
シテ(始皇帝)と、ワキ(荊か)とワキツレ(秦舞陽)の攻防も、大いに楽しんだ。
ワキ方が中心とも思える曲で、ワキの荊かが大役として重い習いの曲だというのに納得。
シテ・近藤乾之助、ワキ・宝生閑、ワキツレ・大日方寛、アイ・茂山千三郎など。
笛・一噌隆之、大鼓・安福建雄、小鼓・大倉源次郎、太鼓・梶谷英樹。

狂言「右近左近」は、シテ・右近が茂山あきら、アド・妻が千五郎。
前に見たときと同じく、シテの哀れな終曲の笑い・泣きが狂言らしく、何とも言えない感じ。

能「碁」は、源氏物語の空蝉を素材にした曲で、碁の対局が見所だそうで、
対局をどのように見せるのか興味があったが.. うーん.. なるほど..
終局前のゆったりしたシテの舞に、分からないままに、惹きこまれる感じがした。
鑑賞の手引きによると、長らく廃絶されていたのが金剛流で復曲されたという。
シテ・金剛英謹、ツレ・種田道一、ワキ・高安勝久、アイ・茂山七五三。
笛・松田弘之、大鼓・幸清次郎、小鼓・石井喜彦。

今日のお能の「咸陽宮」と「碁」ともに初めて観たが、いいお能だったと満足しながら、
少しは楽しめるようになってきたかと、それもうれしい。
今までだって、分からなくても行こうというくらいには好きだったのだけれど..

*****
終演後は、仕立て上がった品物を受け取りに、銀座に寄った。
まずは、結城紬の名古屋帯。
色が自分ではまず選ばない茶系だとは覚えていたけれど、柄が分からなくて気になっていたが、
結構好みの柄でホッとした。 もっていない色だから、もしかしたら重宝するかも..
次は、いつものように着尺から仕立ててもらった、春向きのコート。
少し若向きで着物では気恥ずかしくて着られそうもないが、
春のコートによさそうと思った通りの感じに仕立てあがっていた。
市松模様なので、市松を合わせてもらうように頼んでおいたが、概ねOK。
初めての薄い色のコートで、少し暖かくなった春先に着たいけれど、
時期は短そうだから、せっせと着なくちゃ..

両方の店で、いろいろな反物・帯を見せてくれて、盛んに営業されたけれど(笑)、
もうこれ以上は、無い袖は振れないから、眼福だけ。

*****
デパートのレストラン街の蕎麦屋で、いろいろの料理のセットをいただいた。
日本酒を少しだけ飲みながら食事し、もり蕎麦を食べて〆。 あ、甘味もついていたわねぇ。
此処で食べるなら本店に行けばいいのだけれど、荷物をもっては歩きたくなく、
つい、ここで済ませてしまう横着者。
でも、いい日を過ごしたと、ニコニコと帰宅。

*****
着物: 小紋。 飛び柄。 渋い黄色(鶸色?)。 
帯:  袋帯(橋本)。「加賀浪漫 南天に鳥」 墨色地。銀霞。 南天、菊などの花と、小鳥の柄。 
帯締め: 五嶋紐。 薄い桃色、金・白色入り。 (お初)
帯揚げ: 山吹色・桃色の染分け。 
履物: 薄金色台。 金・白色の五嶋紐の鼻緒。

先日この帯を思い出し、今月中に締めないと来年まで締められないと、帯を決め、
帯に合わせて着物を選んだら、おかげで、去年着そこなった着物を着られた。
帯締めも、今まで機会がなかったものを締められた。
やっぱり、時々は柔か物をきちんと着ないとまずいわね〜と思う。

2010.1.29 [金] うれしい空振り

今日も母の片付けに行く予定だった。
母のリハビリのある水曜を除くと、今週、姉は忙しくて、行けるのは今日だけだったけれど、
疲れが出たらしく姉は先週末からダウンだそうで、今回は無理との連絡が来た。
以前、行く日を早めに連絡した時に、母が日にちを勘違いしてヤキモキしたことがあったので、
今は直前連絡にしていて母にはまだ連絡していなかったから、今回は中止することにした。
でも母の様子は気がかりだし、私だけでも行って片付けようかと思ったが、私も今週はダウン気味。
で、起きた時の体調が悪くなければ、それから電話して行く心積もりをしていた。

朝というには大分遅かったけれど午前中に電話したが、留守らしく応答無し。
午後になっても、母は電話に出ない。
始めは買物かと思い、次には医者か何かで長引いているのかと思ったものの、
段々心配になって、そのうちには具合が悪くなって横になっているのかと思い出した頃、
漸く母の声が受話器から聞こえて来て、ホッとした。

以前受講していた講座の先生を囲んでの新年会に出かけていたとのことだった。
久しぶりに、元気なご様子の自分より年上の先生にお会いし、
知り合いにも会って話をしたのが、楽しかったらしい。
母がいい気分転換をして元気な声で話す様子に、話を聞きながら私もうれしくなった。
勝手にあれこれ考えて余計な心配をした自分に苦笑しながら、
母が元気に楽しく暮らしてくれるのが何よりで、こういう空振りなら結構と思う。

2010.1.28 [木] からぶり

八幡さまの縁日で、お不動様は今年の初不動。
黒米がストック切れのため、八幡さまの門前市で有機農業の店から買うつもりで出かけた。
雨だと目当てのお店は来ないか、さっさと帰ってしまうので、雨の降る前に行きたかったけれど、
そう上手くはいかず、いつも通りに、本格的な始動は昼過ぎ。(涙)
昨日は2時間睡眠なのにまたも寝付かれず、寝られたのは真夜中をずうっと過ぎて夜明け近く。
となれば起きられるわけもなく、眠れただけよかったと思うしかない。
通り雨は上がったが、もういないかもしれないけれど、それでも、いるかもしれないし、
なにより、八幡さまの近くにお住まいという真楽メンバーにお会いできるかもしれないと、
私にしては珍しく諦めずに出かけることにした。

心配した通り、雨で早仕舞いが多かったそうで門前市に残っている店は少なく、
目当ての店もいなかった。
メンバーともついに連絡が取れず、からぶり2重奏。
結局、散歩になってしまったが、用事がなければ動かない私には、片道30分の歩きは、いい運動。

お不動様の前の「近為」は3時過ぎにも満席で、外でお待ちの方が3人。
縁日だからしかたない、ここまで来たのだし3人なら待ちましょうと、待って、
いつもの3点盛をいただいた。 今日の3点盛は鰆と鮭に豚肉。
3点盛は豚肉が若鶏のこともあるので、そのときだけはぶぶづけなどにするが、
銀だらが入っていないのは少し残念なものの、豚肉なら3点盛ばかり。 
お替りを出してくださる漬物の盛り合わせとお茶もたくさんいただいたら、お腹一杯。
ペリニヨンのケーキは入りそうもなく、心惹かれながら、今日は諦め。

2010.1.27 [水] 和 NEXT 伝統的工芸品展

国立劇場で歌舞伎を楽しんだ後は、「和 NEXT 伝統的工芸品展」を観に日本橋に寄った。
伝統マークでお馴染みの伝統的工芸品産業振興協会主催の展覧会。
日本伝統工芸士会展とふるさと工芸品展が同時開催されている。
木工品、漆器、陶磁器などいろいろな伝統工芸品が並ぶ中、織物・染色品も一角を占めている。

見るだけなら、本当に眼福、眼福。
ただ、心惹かれるもの多数で、出会ってしまうと..
新進気鋭の江戸小紋師の小林義一氏が来ていらして、以前も気になったお召し十があった。
しかも、縮緬地でなく白山紬に染めたもので、色も黒でなく紫の感じの茄子紺。
2001年に若くして日本工芸会正会員になった方で、芸術家肌でもあり職人気質でもあり..
紬に染めると伊勢型紙を傷めるので本当はよくないのだそうだが、一生分の型紙があるので、
この頃は縮緬だけでなく、時には今回のように節の少なめの紬にも染めたりするとか。
いやー、素敵! 素敵!!
こういうものに出会ってしまうと、本当に困るけれど、
心揺さぶられるのは、まだ若いということで、いいことでもあるわよね〜
それとも、ただの物欲?(爆)

2010.1.27 [水] 千秋楽に再び

国立劇場の初春歌舞伎・復活通し狂言「旭輝黄金鯱」の楽日。
菊五郎・菊之助、時蔵などの役者は好きだけれど、特に贔屓というわけではないが、
菊五郎劇団の楽日は弾けて面白い!と聞いてチケットを取っていたので、再度観に行った。
一昨日・昨日と片付けの筈だったのに、また寝て曜日みたいになってしまって(汗)、
出かけるのは及び腰ながら、チケットを無駄にするのは勿体無いと、頑張って出かけた。

寝そびれてしまいウトウト2時間の睡眠だったので、ときどき睡魔に襲われたけれど、
再上演のためには練り直しが必要と思うものの、娯楽としては楽しめる。
でも、聞いていたような弾けぶりはなくて、少し拍子抜け。(笑)
菊之助の本水の鯱つかみが少し変わった感じがしたけれど、どうなのかしら?
動きが大きくなって、それでいて、まとまりはよくなっていた感じ。
あとは、7日に観た時とあまり変わりないような気がした。
ただ、私は娯楽としてボケーっと見るので、見ていても見えていなかったりするから..

*****
着物: 結城紬(奥順の本結城)。 黒・藍色の絣模様。 
帯:  染名古屋帯。 灰白色地。 雪中に寒牡丹柄、前帯は梅に小鳥。 (染谷洋氏作) 
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。 地紋入り。 
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐の鼻緒。 (Run)
コート: 道中着 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。
ショール: ロロピアーナの洋服用のカシミア長マフラー。 ベージュ色に同色系の花柄。 

帯は、今月限定? 来月も初めならOKかしら? と少し迷うものの、
締め納めかしらね〜と思い、後で後悔しないように、また同じものを締めた。

2010.1.25 [月] 

こゆきさんの kamekameカフェ、私も初めは kamekameha かと思いました。
若い頃に刷り込まれた kamekameha大王 のせいでしょうね〜
素敵なゆったり空間になることでしょう。
沖縄は、働いていた30有余年で一度だけ参加した職員旅行で行ったところです。
機会があったら、また行きたいです。 勿論 kamekameカフェ にも。

カッパ⇒レインコート、しゃこ⇒ガレージ は、
若い頃に流行りました。
何だか懐かしく..

2010.1.24 [日] フランス料理@大渕座、「麗しのうつわ」展

ランチにフランス料理を食べたいと、銀座の大渕座に入れていただいた。
先月のクリスマス時期には満席で入れなかったので、久しぶり。
ランチでは止めていたスペシャルコースが復活していて、おいしそう!
久しぶりだし、贅沢も許されるだろうと、奮発。
オードブルは、蟹とアボガドのサラダ仕立て。
少し濃厚な蟹・アボガドの味が、ソースのトマトの酸味とで、すっきり爽やかになって、美味しい。
クリスマスに出したら好評なので、今月もメニューに入れたとのこと。
クリスマスに似合いそうな彩りも綺麗で、特に女性には人気がありそう。 
スープは、冬の定番のオニオングラタンスープ。 あつあつをニコニコといただいた。
メインは魚にしたが、あまだいにいろいろの野菜が敷いてあって、黒トリュフを散らしてある。
鯛もおいしいが、それぞれの野菜の味・食感の違いも楽しく、トリュフの香りがうれしい。
デザートは、メインのトリュフつながりで、トリュフの入ったクレームブリュレを選択。

*****
松屋の呉服売場を覗いたら、売場の前のギャラリー和の座で、つり雛展をしていた。
「酒井愛子 まりとつり雛 お雛様」で、ちりめん細工や柳川まりを吊るした輪飾りが可愛い。
古布で作られた金魚(出目金)が愛らしくて、連れ帰ることになってしまう。
鞠は家にもあるのに、しまい込んだままになっている。 飾ってあげたいと思った。

そして、「麗しのうつわ−日本やきもの名品選」@出光美術館へ。
野々村仁清、尾形乾山、柿右衛門、板谷波山などの作品に、長次郎、道入(ノンコウ)などの茶碗、
そして、桃山時代や江戸時代のやきものなどもいろいろ展示されている。
ひととおり見てから、皇居・前の広場の緑やお堀の水を見ながらソファでひと休み。
ここにはこの贅沢な空間があって、ゆっくりノンビリできるのがうれしいと、いつも思う。
心惹かれた器を見に、またひとまわりして、今日の目の保養は終了。

銀座から日比谷まで、更に東京駅、日本橋まで歩いて、展覧会でも歩いたので、
いい運動になったし、お腹も目も楽しませてもらったし、気持ちよく帰宅。

2010.1.23 [土] 花形演芸会@国立演芸場、他

昼から今年初めての落語を聞きに、国立演芸場に出かけた。
前座・柳亭市也「たらちね」のサワリ、二つ目・柳家さん弥「代脈」、瀧川鯉朝「松山鏡」、
時代劇コントのカンカラを挟んで、ゲストの仲トリ・柳亭市馬「粗忽の釘」。
休憩後は、神田阿久鯉の漫談「赤垣源蔵徳利の別れ」、漫才のU字工事、
そしてトリの古今亭菊之丞「らくだ」。

さん弥さんと鯉朝さんの噺を聴くのは初めてなだけでなく、「代脈」と「松山鏡」も初めて。
若いさん弥さんは髪が薄いので老けて見え、年上の鯉朝さんが童顔。
お2人とも、気にしていらっしゃるのか、ただのまくらか、自分から話題になさるのが、おかしい。

中で、市馬さんと菊之丞さんが流石に上手で、聴かせる。
それにしても、「らくだ」のオチが凄い。 前にも聞いたことがあったかしら?
いつもはそこまで時間がなく、途中でオチになるから、少し驚きながら、でも聞いたことあったかも..

*****
終演後は、おいしいコーヒーを飲みに「可否道」に寄った。
マダムと話しながら、独特のアメリカンでまたお替り。
違うコーヒーでもお替りは半額サービスなのがうれしい。
どのコーヒーも安くは無いけれど、お替りすると割安になるので、
時間があるとついお替りしてしまうのが、我ながら貧乏人根性丸出し。(笑)

日本橋に出て、デパートで「戸塚刺しゅう展」(展示即売)を見る。
来月のぼたんさんのお師匠様の「草乃しずか日本刺繍展」にも伺いたく、
刺繍の違いを知りたくて出向いたが、作品展というよりはこちらは販売会。

帯がフグ柄だったので、足が向いて(笑)、
地下の「春帆楼」のイートインコーナーで、久しぶりのフグで夕食。
冷酒を1杯飲みながら、刺身と雑炊をおいしくいただいた。

食後は、同じ地下の「叶匠寿庵」で、クリームあんみつ。
ここの寒天がおいしくて食べたくなるのだが、材料の寒天の違いか作り方がいいのか..
5時からの時間サービスであんみつにクリームのトッピングサービス中。
で、クリームつきを頼んだのだけれど、伝票はあんみつだけのお代で、ちょっと、得した気分。(爆)

*****
着物: 結城紬(石下)。 松煙染(灰みの茶色)。 亀甲模様(総柄)。 
帯:  名古屋帯。 薄灰色地。 お洒落ふぐ。 (お初)
帯締め: 紫・灰コンビ。 
帯揚げ: 雪華作の、京友禅丹後ちりめん紬の帯揚。 (お初)
     灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶色。 
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐の鼻緒。 (Run)
コート: 道中着 まほら紬。 紺地、臙脂・灰色等の格子柄。 紫色の大判カシミアマフラー。

2010.1.22 [金] 狂言の会など

午前中はダウンしてしまったものの、午後はどうにか動いて、
夕方からは、狂言を楽しみに、国立能楽堂に出かけた。
今日は狂言だけの公演で、大蔵流「三本の柱」、和泉流「木六駄」に、大蔵流「狸腹鼓」の3番。
「三本の柱」と「狸腹鼓」は、囃し方つき。

「三本の柱」は、シテが善竹十郎、アドが善竹富太郎、大蔵基誠、大蔵教義。
シテの果報者より、太郎冠者、次郎冠者、三郎冠者の3人のアドが中心の感じで、
太郎冠者の善竹富太郎が、元気に3人の要になっていた。
祝言色の強い狂言で、うきうき囃しながらの後半が、観る度に楽しい。

「木六駄」は、シテの太郎冠者が野村万作、アドの主が石田幸雄で、
小アドは、茶屋が野村萬斎に、伯父が野村万之介。
何と言っても万作さんの太郎冠者の牛追いが見事!で、とても楽しい。
橋掛りから本舞台、更に橋掛りへと、勝手に動く牛が見えるようだった。
続く茶屋での酒盛では飲むうちに気が大きくなる酔っ払いぶりが楽しく、
鶉舞がおかしく、酔いの中でも思いついた主の伯父への言い訳など、笑っているうちに終わり。
楽しめるかどうかは演者次第だということがよく分かる狂言で、
万作さんのシテで観られたのがうれしかった。

「狸腹鼓」は、シテの尼・狸が茂山七五三、アドの喜惣太が正邦。
大蔵流では「極重習」、和泉流では「一子相伝」という秘曲の扱いだそうだが、
ここでもシテの七五三さんが素晴らしい!
狸のぬいぐるみ・面の上に更に面と尼の衣裳をつけているので、動き難いだろうし、
特に面が鼻の出た狸の面との2枚重ねで見難いだろうと思うが、そうは見えないのが凄い!
前半の伯母の尼から、橋掛りで1人で尼の装束を脱いで狸になる変化(早替り)が印象的。
長身の七五三さんが狸のぬいぐるみで、横のでんぐり返しを何度もするのが、
ハラハラしながらも楽しいし、腹鼓が愛らしい。
でんぐり返しが、狸と喜惣太で違うのも、おもしろい。

未だによく分からないお能と違って、いつも楽しめる狂言を今日も大いに楽しんだ。
狂言や落語が分かりやすいのは、詩的でなく散文調な性格のせいかも..

*****
終演後は、とやま料理の「五万石」で、友人とミニ新年会。
ツキイチペースで伺っているので、すっかりお馴染みの感じで気楽だし、
駅までの途中にあるので便利だし、料理に季節感があるので飽きないし、
いい店を見つけられて、よかったと思う。

*****
着物: 伊那紬。 白地。 青縞、茶格子。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。
帯:  袋帯。 よしおり(吉村織物)の「日溜り」。 引箔地。 森林、切株に小鳥、花。(お初)
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。 地紋入り。 

帯は冬の陽だまりの印象だったが、後でよく見たら、花が秋の花っぽい。
10月から11月向きかもしれないが、私の見た気分は冬だから、気にせずまた締めるつもり。

2010.1.21 [木] 浅草歌舞伎 第一部

1週間空いての新春浅草歌舞伎で、第一部を観に行った。
「正札附根元草摺」、「元禄忠臣蔵−御浜御殿綱豊卿」、「忍夜恋曲者−将門」。

「御浜御殿綱豊卿」は、綱豊を愛之助、助右衛門を亀治郎、お喜世を七之助、江島を亀鶴、
白石を男女蔵が演じて、勘太郎以外が総揃い。
綱豊の愛之助が、見事なまでの仁左衛門写し。
仁左衛門が随分厳しく指導したようだし、愛之助がそれにしっかりついていったというし、
最近の愛之助の仁左衛門似を考えれば納得の上出来だけれど、
それだけに、時々出る愛之助らしい台詞回しとの差が少し気になった。
これからは倣ったことを自分のものとしてどう消化できるかだろうと思うと、
いい手本があるだけに、却って大変だろうと思いながら観た。
亀治郎の助右衛門は、芸達者な亀治郎らしさが全面に出た感じ。
七之助のお喜世は、綺麗だし、得なお役だし、期待の女形としての出来。
亀鶴の江島は、いいお役で、それなりの出来だけれど、亀鶴のよさはあまり出ていないような..
男女蔵の白石は、袖萩の平直方の出来からして期待していたのに、残念ながらまるで..
う〜ん、役の難しさを感じてしまう。

「正札附根元草摺」は亀治郎と勘太郎、「将門」は勘太郎と七之助で、勘太郎が両方に出演。
踊りはよく分からず、居眠りタイムになりがちだけれど、
「正札附根元草摺」は幕開きだし、楽しく鑑賞。
でも、食後の「将門」は、やはりダメ。 睡眠不足と重なって、うとうとしてしまった。

今年は第一部と第二部を別の日にしたけれど、昨年までのように通しで観た方がいいかもしれない。
片方だと観た印象が少し物足りないし、時間的にも、来年は通しに戻すか、要検討。

*****
着物: 小紋。 総疋田絞り。 千草鼠色。 
帯:  染名古屋帯。 灰白色地。 雪中に寒牡丹柄。 (染谷洋氏のものだと思い出した。)
帯締め: 灰みがかった薄緑。 小倉淳史の辻ヶ花。 
帯揚げ: 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分には4色の丸文入り。 
コート: 道行長コート。 山岡古都の銀無地。 紫色の大判カシミアマフラー。 

2010.1.20 [水] 大寒

大寒とは思い難いような、明るく暖かい日。
4月並みという気温の中、洗濯物を干していると、陽射しが目に入り眩しいほど。

暖かくてうれしいけれど、この暖かさも今日明日くらいで、また寒くなるという。
この冬は日々の寒暖の差が大きくて、私が体調維持に苦労しているのだから、
平均寿命を過ぎた高齢の母にはとてもきつそうなのは当然で、
もう少し穏やかであって欲しいと願っている。

*****
こゆきさんのカフェがもうオープン間近だそうで、本当におめでとうございます。
KURAさんの工房の正式オープンもきっと直きでしょう(既にオープン?)と思いながら、
皆様の元気なチャレンジ精神が眩しく、応援したくて、
心からエールを送ります。 (気持だけで恐縮ですが..)

*****
40代には、半ばになって子供に手がかからなくなってきたら、
一生できる・したいことを、じっくり探そうと思っていた。
50歳頃からは本腰を入れて、数年掛けて必要な準備をして、
55歳で早期退職して、新しい一生の仕事に移行する予定だった。
55歳になれば子供の学資も一段落するから、収入が減ってもいいので、
好きなことが始められると思っていたのに、予定は未定にして..

40代半ばから体調を崩し、数年間の病院通い・病院探しで、予定が狂い、
漸く持ち直したと思ったら、数年後にはまたまた別の体調の悪さで、
10年以上の長い年月、生きていくこと・どうにか仕事を続けていくことだけで精一杯。
40代前半に思っていたことは、全て泡と消えてしまった。
仕事も不十分だったし、あちらにもこちらにも心配・迷惑をかけてしまったと思う。 

で、退職して時間のある今は遊び呆けていて.. 建設的なことは何もしていない。
こんなことでいいのかしら?と思うものの、今更との気持もあって、新しい一歩は遠い。
何事も遅すぎることはないとは言うけれど、
気力・体力のあるうちに準備が出来なかったことが残念。

*****
それだけに、若い・中堅の方々が新しいことに責任をもって果敢に挑戦される様子が、
眩しく、少しだけ妬ましく(笑)、応援したくなります。
無理をし過ぎないように気をつけながら、頑張ってくださいね。

2010.1.19 [火] 今年初めての

18日: 今年初めての朗読サークル活動日。
また1年元気に楽しく頑張りましょう! との先生のご挨拶で始まった。
私が最若年!というこの高齢サークルでは、お元気な皆さんからパワーをいただく感じ。
秋に予定の発表会での最有力候補の藤沢周平作の驟り雨を、役を分担して読む。
3グループで同じ作品を読んでも、印象は結構違う。
経験を積んでいる人はそれなりに上達しているのが分かってうれしいとの先生の批評に、
継続は力なりと改めて思う。

帰りはいつものように歩き。
魚久の支店や豆腐屋などに寄って買物をしながら帰ってきたので、小1時間の散歩。

19日: 今年初めての片付け作業に実家へ。
会うのは、お年賀に伺ってから半月ぶり。
母は、本当に動けなくなっているし、ウトウトする時間が増えている。
判断の速度が遅くなっていることを本人も自覚していて、
1年先だったら判断できなかったかもしれないから、今やってもらってよかったと言う。
そうかもしれないと思うだけに.. 寂しい。

また箪笥1棹の引出しを出して、一応は母に確認しながら、中身を姉と2人でドンドン仕分け。
ここにも、古い着物・普段着用の古い反物・洋服地などがしまってあった。
生地は、いずれ仕立てるつもりで安くなった時に買っておいたのだろうと、ついたままの値札に、
働き者だった母らしい、倹しい生活を思う。
今になると安いけれど、買った当時はそれなりの値段だったはずで、なかなか捨てられない。
着物はもう着ないから、捨ててと言うものが多いけれど、取っておきたいものもあって、
そりゃあ、そうよね〜、そんなにみんな捨ててしまったら寂しいでしょうからね〜と思う。

空いた引出しに日頃使うものを移そうかと言ったら、それは自分ですると言う。
でも、私たちが通い出してからこれまでの半年の様子では、
結局しない・できないのではないかと..
私たちが行けば、一緒にお昼を食べ話をするので、刺激になるし、
早いうちにまた行って、使い易いように入れ直した方がいいかもしれないと姉と話す。

2010.1.17 [日] バレエ(白鳥の湖)・ザハロワ休演

今年初めての新国立劇場は、バレエで白鳥の湖。
お目当てのスヴェトラーナ・ザハロワが残念なことに休演で、厚木三杏が代演。
ザハロワは体調不調でドクターストップだそうだが、去年も休演があったし、少し心配。
王子はアンドレイ・ウヴァーロフで、ロートバルトが芳賀望、道化が八幡顕光など。
プティパ/レフ・イワーノフの振付にプロローグが加わった新国立劇場オリジナル版だそうで、
ハッピーエンドの優しい演出が何度観てもうれしい。

*****
着物: 牛首紬訪問着。 薄灰色。 丸と金線模様。  
帯:  袋帯。 ひなやの組帯。 灰白色地。 焦げ茶色地。 金色・白色で模様。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 灰色の濃淡に白色・金色入り。
帯揚げ: 極薄い青磁色。 金糸で七宝柄など入り。 (お初) 

着物は昨年の新年会に着たもので、1年ぶりに漸く2回目の着用。
帯揚げは気に入って購入したものの、いつも着る着物には合わなくて、今回がお初。

2010.1.16 [土] 

日本橋界隈巡りは魅力的ですよね〜
昨年知ってから気になりながらも未体験。
人気があって、すぐに満員になってしまうと聞きました。
今年は参加したいと思っているけれど、いつ行かれるやら心許ないのが情けない。

2010.1.15 [金] 能楽鑑賞

夜に国立能楽堂の今月2回目の定例公演を観に行った。
正月のせいか今日も着物の方が多く、少し華やかな雰囲気。
狂言・大蔵流「文蔵」と、能・観世流「東北」。

狂言「文蔵」は、シテ・山本則俊、アド・則重。
シテの主人が食べ物、更には腹立ち紛れに大寒・小寒まで、列挙するのが楽しい。
でも後半の源平盛衰記の語りは、見事だけれど、ある意味単調で、眠気も..
隣席の方は、殆ど舟漕ぎ状態だった。

能「東北」は、和泉式部をシテに東北院の梅の木の話。
シテ・ワキ・地謡とも謡いが聴き取り易く、つい言葉に気を取られてしまい、
また、詞章に書かれてあるクリ・サシ・クセなどに注目しすぎて、却って気が散った感じで、
お能の鑑賞は難しいとまたも認識してしまう。
分からなくても楽しめればいいというスタンスが私向きかもしれない。
シテの梅田邦久氏が78歳とは思えぬお元気さ。
後見の片山幽雪氏(前名九郎右衛門)は79歳だし、皆さん元気にご長寿で、素晴らしい。
ワキは工藤和哉、地頭は梅若玄祥。

*****
友人も来ていたけれど、行きつけのワインバーに行きたかったようだし、
私も不注意で目を痛めてしまい今日は眼科に行って目薬を注している状態だったので、
新年会は来週まで日延べしたため、帰宅してからちょこちょこっと作って夕食というか晩ご飯。

*****
着物: 小紋。 墨流し染。 灰藤に薄墨・薄茶色等。  
帯:  染名古屋帯。 灰白色地。 雪中に寒牡丹柄。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。

帯は三越で昨秋出合った作家ものだけれど誰のだったか? 落款があっても読めない。(涙)
雪中に寒牡丹柄なので、何となく2月のイメージだったけれど、
先取りの着物・帯としては1月のものと聞いて、急いで締めた。
私には未だに季節がどうも分かり難い。

2010.1.14 [木] 歌舞伎(新橋演舞場、昼の部)、北大路魯山人展など

昨日の浅草歌舞伎を挟んで、一昨日に続いての新橋演舞場の初春花形歌舞伎で、今日は昼の部。
長時間の夜の部とは対照的に、短時間の公演で、いつもより1時間早く終了。
「寿曽我対面」、「黒塚」、「春興鏡獅子」。

正月恒例の曽我ものの「寿曽我対面」は、獅童・笑也の五郎・十郎に、右近の工藤祐経。
あと、笑三郎、猿弥、春猿、寿猿など猿之助一門。
右近の工藤祐経が、風格あって立派。

猿翁十種の内の「黒塚」は、右近が初役で老女実は安達原の鬼女を演じ、
門之助が僧、猿弥が強力、山伏は弘太郎と猿三郎。
初めの場面はよく知っているのに、安達原の老女と強力の場面に覚えがなくて..(汗)
右近の声の出し方・調子が、対面の祐経では目立たなかったのに、師匠の猿之助そっくり。
女形だと似てくるのでしょうかねぇ〜?

海老蔵の「春興鏡獅子」は、獅子の毛振りがよく振れていなかったのが少し物足りないが、
小姓弥生が硬いものの清々しく、獅子が凛々しい。
それにしても、若くても筋力があっても、毛振りは難しいのだろうと再認識。

*****
平日の3時過ぎならケーキもまだあるかと終演後に京橋のイデミ・スギノに寄った。
期待通りにまだあったけれど、ムースばかりだったので、久しぶりに1つだけにした。
やっぱり種類の違うのを2つ食べたかったと、食いしん坊に思ってしまう。

そして、北大路魯山人展@日本橋高島屋。
終了時間の早い展覧会で、先日見損なったので、今日は気をつけて行った。
展示作品も多く、なかなか見応えがあって、楽しく拝見。

*****
着物: 小紋。 若い頃の着物で、多色。 
帯:  染名古屋帯。 灰白色地。 雪の結晶柄。 (昨日と同じ)
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 青海波しぼ。 薄いベージュ。 薄茶瓢箪柄絞り入り。 

昨日と同じ季節限定柄の帯を締めたが、この柄は12月の方がやっぱりよさそう..な気がする。
着物は、袖丈だけつめてもらった若い頃の小紋で、当然ながら八掛けが若向きだけれど、
母が自分で縫ってくれた着物なので、もう暫くこのまま着るつもり。

2010.1.13 [水] 新春浅草歌舞伎 第二部

中村屋兄弟のため新橋演舞場よりも更に若手の感じのする浅草歌舞伎を観に行った。
昨年までは第一部と第二部を通して観ていたが、今年は別の日にして、今日は第二部だけ。
「奥州安達原−袖萩祭文」と、「悪太郎」。

「袖萩」は、勘太郎が袖萩と安倍貞任で奮闘。
あとは、愛之助の宗任、七之助の義家、男女蔵の平直方など。
今までに観た親世代とは比べものにならないが、それでも頑張っていて、これからが楽しみ。

猿翁十種の内という「悪太郎」は、以前に観た記憶はなく、多分初めて。
主役の悪太郎の亀治郎が断然上手く、実に楽しい舞踊。
修行者の亀鶴もとてもよくて、この人の出番がもっとあるといいのにと今回も思った。
あとは愛之助と男女蔵が、伯父と太郎冠者。
今回も愛之助の仁左衛門似に感心したけれど、似ているだけに差も感じてしまうのが難しいところ。

*****
着物: お召し。 黒地。 段取りでいろいろな江戸小紋柄。 
帯:  染名古屋帯。 灰白色地。 雪の結晶柄。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 薄小豆色。 生成り色入り。 梅・源氏香柄。 
履物: 灰色台(エクセーヌ)。灰紫の組紐鼻緒。 (伊と忠)
コート: カシミアコート。 黒。
ショール: 洋服用のロロピアーナのカシミアマフラー。 薄茶色地。変わり格子。 

12月に締め損なった季節限定の雪の結晶柄の帯をおろした。

2010.1.12 [火] 初春花形歌舞伎(夜の部@新橋演舞場)

歌舞伎座と国立劇場の歌舞伎は先週に観て、今週からは若手の歌舞伎を観に行く予定。
久しぶりの雨で寒い中を、まずは新橋演舞場の初春花形歌舞伎。夜の部を観に行った。
この正月も海老蔵が座頭での興行。 もう3年くらい続いているかしら? 若いのに凄いと思う。
今年は他に獅童と、右近・笑也などの猿之助一門、それに門之助、市蔵などが出演。

夜の部は、猿之助の演出で「伊達の十役」の通し上演。
猿之助が復活させた「伊達の十役」を、猿之助一門が脇に回り、海老蔵が早替りで演じている。
海老蔵ファンには堪らないだろうと思う早替りに宙乗りなど見所はいろいろ。
それに、大喜利所作事つきで、押し戻しまでついているのが、楽しい。

このごろは早替り演出も結構あるので見慣れてしまって、見事な早替りには感心しても、
それだけではあまり楽しめなくなってきたのは、いいのか悪いのか..
それにしても休憩を含んでの5時間半の公演は長い。 腰痛が出てしまって、辛かった。(涙)
それに、猿之助が演った時に観ているはずなのに、覚えのない場面もいろいろあって、
居眠りでもしていたのか、ただ忘れただけなのか.. 自分にちょっとガッカリしたりした。

でも、海老蔵の早替りは見事だし、政岡にはいくら何でもまだ無理があったが、
それでも頑張って役を演じ分けようとしている様子が見えるし、
いつも気になる獅童や笑也などの台詞回しが少しよくなってきたように思えて、うれしかったし、
それなりに、楽しく鑑賞。

*****
着物: 小紋(シルクウール)。 薄い緑色地。 笹竹模様。 
帯:  袋帯。 金糸波文「唐糸波文」。 白・灰・薄紫の横縞ぼかし。 
帯締め: 江戸組紐(中村正)。 黄色。 半分に薄緑・肌色・金線入り。
帯揚げ: 青海波しぼ。 薄いベージュ。 薄茶瓢箪柄絞り入り。 
履物: 雨下駄。 黒塗り、白鼻緒、藤色爪皮。 (伊と忠)
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 
コート: カシミアコート。 黒。
ショール: 洋服用のロロピアーナのカシミアマフラー。 薄茶色地。変わり格子。 

昼前から降り出した雨にも負けず、着物で出かけた。
但し、予定を変更してウールの着物にしたが、昨年は着損なったので、思い出してよかった。
シルクウールで光沢があるのでウールとは思わなかったらしい隣席の方に、
この普段着物を誉めていただいて、うれしいやらこそばゆいやら..
ウールですとお話したら、雨で着物は止めてしまわれたそうで、
そういう着物があるとこういう天気の日にはいいですね〜と言っていただいて、
更に恐縮したけれど、でも気楽に着られて本当に便利。

2010.1.11 [月] ノンビリと

今日はノンビリとした1日を過ごす予定。
順調に朝早く目覚めたものの、曇空でどんよりとした暗い天気に起きる気にならない。
目覚めながら布団の中に居る幸せな時間を堪能してから、漸く起き上がった。
ゆったり、のんびり、家で過ごすのも幸せ気分。
暮れにも殆ど放棄状態の家事を少しはしようと思っているけれど、どうなるか..
−−−−−
結局、今日も家事は放棄しっぱなし。(汗)
こんなにどんより暗い日は片づけ日和ではないと、自己弁護。 
暮れに買った大納言小豆もそのままに、餡を買って来て即席お汁粉で鏡開き。
ほんとうにまあ私ったら..

夕飯に子供を誘ったら、これから仕事に出かけるというので今日はなしにしたのに、
買物も済んだ後で仕事が早く片付きそうだからと電話があって大慌て。
ご飯は炊かず冷凍してあるので済ます予定が、大急ぎでお米を研いだ。
肉は2人分には足りなくて、たくさんある野菜中心の鍋。
それでも、ゆったり話しながら食べる食事は、やっぱり美味しい。

*****
確認しようとして、昨年の11月、12月の着物着用備忘録を作っていなかったのに気付いた。
無いのは不便だけれど、今更まあいいかと思うことにした。
11月は11回、12月は7回で、昨年1年間では119回の着物着用。
月平均10回の着物での外出とは、我ながら、よく着た、よく出かけた、と思う。
いくら何でも、もういい加減に、少しは家のことをしないとマズイと思っているので、
今年も1月は予定が多いけれど、2月以降は出かけるのを少し減らすつもりでいる。
で、今年の着用回数は減る見込み。それでも最少でも月に5回くらいは着たいと思う。

2010.1.10 [日] フランス料理、川喜多半泥子展など

昨晩からのおいしいもの巡りの第2段で、オーグードゥジュールのフランス料理でランチ。
オードブルは、蕪とかにのミルフィーユ仕立てにした。食感の違いが楽しい。
魚は鱸で、肉はイベリコ豚。
イベリコ豚の下に敷いたきのこ(椎茸、しめじ、エリンギ)の茶色と、
人参の赤、筍とベビーコーンの薄黄色、それにブロッコリーと青菜の緑と、色彩も楽しい。
久しぶりに魚も肉も食べたら、お腹が少しキツイ感じで、デザートは少なめにしてもらった。
とは言え、アイスクリームつきのフルーツ入りのロールケーキをしっかり食べた。

支払の時には気付かず、後で領収書を見て気付いたのだが、
ウェルカムシャンパンだけでなく、白ワインも、更に赤ワインも少しいただいたのに、
会計に飲み物代はなく、またご馳走になってしまった。 恐縮です。ありがとう。

*****
子供が何人か居たので少し驚いたら、日曜日は子連れOKにしているそうで、
以前から個室の子連れ利用は結構あったが、それを拡大したのだとか。
しかも、子供が苦手で日曜にしか来られない方のために、第一日曜だけは除外しているというのも、
配慮があって、子連れ利用者にも静かに味わいたい人にも、双方にうれしいやり方だと思う。

*****
ランチの後は、銀座に出て、川喜多半泥子展@松屋。
お茶器が多いが、銘のある茶碗などの、銘の由来が分かり易いものと分からないものと..(笑)
初釜帰りなのか着物姿の方が随分たくさんいらして、そちらでも目の保養。

更に、北大路魯山人展@日本橋高島屋も見るつもりだったのに、こちらは見損なってしまった。
通常の展覧会は閉店時間までなのに、今回は2時間も早く終了するのを知らず、行ってから驚いた。
高島屋には十分に展覧会の時間内に行っていたのに、
呉服売場の奥で行われた1日だけのお茶席に、最後に滑り込んで主菓子とお薄をいただき、
その後、担当者とあれこれ話し込んでしまい、ノンビリしてしまったのがいけなかった。
でも、まさかそんなに早く終了とは知らなかったので、そんな〜 という気分だったが、
会期はまだ1週間あるので、出直しましょう。

2010.1.9 [土] 能楽、天麩羅@みかわ是山居

5日連続の観劇最終日は、今週2度目の国立能楽堂通い。
今日は普及公演なので、解説・能楽あんないつき。 話は、「能の鬼・世阿弥の鬼」。
番組は、狂言・和泉流「杭か人か」と、能・宝生流「野守−白頭」。

狂言「杭か人か」は、シテの太郎冠者の1人芝居に近く、寝転んで謡う場面が独特。
能「野守」は、面をつけていてもシテの声が通り、謡が驚くほどよく聴き取れた。
詞章が聴き取れたので分かり易くてよかったけれど、印象的かどうかは別問題なのが難しい。
後場の鬼が、左手に持った円鏡をワキに渡してしまうのが、少し不思議でアレッという感じ。
面は、前シテ(野守の翁)は三光尉、後シテ(鬼神)は髭べし見。

*****
来ていた友人が喉が渇いたと言うので、いつものように喫茶店で暫く話し込んだ。
6日は風邪でダウンして来損なったそうで、大分回復したとは言え、まだ辛そうだった。
どうぞ、お大事に。

*****
夜は、今年のおいしいもの初めで、「みかわ是山居」で天麩羅をいただいた。
あっという間にメニューに定着した雲丹の大葉挟みのてんぷらが、軽やかなおいしさで、
海老しんじょのお吸い物と一緒に、よい箸休めになっている。
季節物は、白子。
近年、正月から出てあまりの時期の早さに驚いていたしらうおは、今年はまだだった。
お酒を1合飲みながらいただいたら、途中でお腹一杯になり、
最後の天茶はご飯を食べきれず残してしまった。
ご飯だけとは言え残したのは久しぶりで、自分でも少しビックリした。
本当に、以前のようには食べられなくなってきて、こういう時に歳を感じる。

*****
着物はまたもサボって、昨日と同じ。 自分でも、ちょっとね〜 と思う。
コートは道行コートでなく、暖かいカシミアコートにした。

2010.1.8 [金] 初春大歌舞伎(歌舞伎座 夜の部)、福袋

今日は歌舞伎座の初春大歌舞伎の夜の部。
「春の寿」、「菅原伝授手習鑑−車引」、「京鹿子娘道成寺−道行より押戻しまで」に、
「与話情浮名横櫛−木更津海岸見染、源氏店妾宅」。

「春の寿」は、梅玉と福助に、雀右衛門の代演の魁春など。
王朝風の舞台・衣裳・舞が、正月らしく、雅で、華やかで、なかなか素敵。
でも、久しぶりの雀右衛門出演のために創られた新作舞踊なのに、初日から休演なのが寂しい。
長男の友右衛門が従者として介添役で出演しているし、出番は短く動きも少ないのに、
それでも休演とは、体調はよほど悪いのか心配。
後半にでも出演なさるようなら、幕見ででも観たいと思うけれど..

「車引」は、こんな陣容観たことがないという超重厚版。
芝翫の桜丸、吉右衛門の梅王丸、幸四郎の松王丸、富十郎の藤原時平。
となれば、それに合わせて、杉王丸は錦之助で、金棒引まで錦吾という大人ヴァージョン。
高齢の芝翫・富十郎とも初役というのが意外。
特に「車引」での桜丸は台詞も動きも多いし、走り入って走り出る場面を考えると心配だったが、
走りは遅いものの、それなりに走っていて、芝翫の元気さに、ただただ感嘆してしまった。
それに、桜丸と梅王丸が並ぶと、芝翫が小柄なのに驚いた。
大きい吉右衛門との比較で一層小柄に見えるのだが、
今まであんなに小さいと思ったことが無かったのは、芸の力なのでしょうね〜
富十郎の時平は隈を取らず、いつもの見慣れた時平よりおどろおどろしくなく公家らしい。
ずらっと並んだ最後の場面はなかなか見応えがあって、重厚版もいいわね〜と思った。

勘三郎の「京鹿子娘道成寺」は、最後の押戻しに團十郎が出演。
衣裳・小道具を替えながら1時間以上を殆ど1人で踊り分ける勘三郎が見事。
私も踊りがもう少し分かるともっといいのにと思うものの、まあ仕方ない。

「与話情浮名横櫛」は、染五郎の与三郎に福助のお富。
木更津海岸での鳶頭は錦之助で、源氏店の多左衛門は歌六、蝙蝠安は弥十郎、など。
皆それぞれ役に合っている感じで人物像がスッキリ浮かび上がり、楽しく観られた。

*****
歌舞伎の前に、10年ぶりの新春福袋というご案内が来ていた銀座もとじに寄ってみた。
ら.. やっぱり、素敵な、好きな、ものに遭遇してしまった。
とても変わった(と私には思えた)小紋感覚でも着られそうな大島紬。
で、堪えられずに、撃沈されてしまう。(汗)
帯は、自分では選ばない色・感じなので却っていいかと、泉二社長お薦めの結城紬の染帯にした。

初日の今日は開店前から福袋目当ての方々が並んでいらしたそうで、
いい物が安いのはだれにとっても誘惑度が高いのよね〜と納得。 というか、自己正当化。
冬のボーナス払いにした買物の算段に、ボーナスのない私は四苦八苦したばかりなのに..
またも夏までにどうにかしなければならなくなってしまった。
本当にどうにかできるのか不安も..(大汗)
もう着物も帯も要らないのに、ダメだわ〜 見てはいけないのよね〜 と切実に思うけれど、
仕立て上がりを想像して、ニンマリする自分も居て..
着物に関しては自制心崩壊状態の私にとって、着物への復帰はよいことばかりではない。
今年も、私のきもの道はけもの道 なのかしら..

*****
着物: 結城紬(奥順の本結城)。 黒・藍色の絣模様。 (お初)
帯:  染名古屋帯(染のに志山)。 濡れ描「浜千鳥」。 青灰色地。 (お初)
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 臙脂に白入り。
帯揚げ: 京姉小路作の、京友禅丹後ちりめん紬の帯揚。 灰藤色、白・灰・肌色入り。(お初)
草履: 灰色台(エクセーヌ)。灰紫の組紐鼻緒。 (伊と忠)
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
ショール: 洋服用の大判のカシミアマフラー。 紫色の無地。 

大島紬が好きで、結城紬はモコモコ・モソッとした感じが好きでなかったのだが、
結城紬のホッコリ感もいい気がしてきた昨春、出会いがあって仕立ててもらった着物を初おろし。
帯も一緒に購入したものを合わせて締めた。
寄った呉服店で、店員さんだけでなく社長さんにも、更に、
掲載用の着物・帯を借りに来た着物雑誌編集者にも誉められて、ニコニコっとなった単純さ。
でもね〜 私はやはり大島紬のほうがずうっと好きみたい。
特に今日は、結城紬と紬長襦袢の相性が悪いのか静電気が酷くて、それも気分的に減点要因。

2010.1.7 [木] 歌舞伎@国立劇場、他

今年も国立劇場の初芝居は、菊五郎を中心とした復活通し狂言で、「旭輝黄金鯱」。
今日までは開幕前に獅子舞があるので、どうせなら見たいと早目に出かけた。
1階ロビーより見易いだろうと、2階の回り廊下から見下ろすことにしたのは正解だったが、
頭を噛んでもらうのでなければ正味5分くらいで、ちょっと拍子抜け。

注目の見どころという菊五郎の演じる主人公・柿木金助の客席を斜めに飛ぶ大凧の宙乗りは、
動きがなく、大凧に縛られているような感じで、ウ〜ム..と思ったけれど、
人間国宝に無理はさせられないのでしょうかね〜
でも、名古屋城天守閣の大屋根に降りた後、金鯱に乗って上に浮かぶおまけ付きが楽しい。
幕切れ近くには、菊之助の本水での金鯱との立ち廻り「鯱つかみ」もあって、
いつもながらのサービス精神溢れる舞台で、楽しく鑑賞。
筋は練れていない感じで、まだ工夫が必要に思われたが、娯楽としては楽しくOK。
他に、時蔵、松緑、團蔵、田之助、彦三郎、萬次郎、権十郎、亀蔵、亀三郎、亀寿、松也、
梅枝、萬太郎、右近、男寅など。 新しい顔も居るが、中心はいつもの顔ぶれ。
男寅が頑張ってはいるものの、台詞が一本調子で、笑いが起こってしまって..

*****
終演後は日本橋に寄って、アンコールワット展@三越を鑑賞。
昨日のチベット展でも感じた、仏教の多様性・地域性をここでも感じた。

おいしいものの食べ初めに行く心積もりだったが、体調不安で日延べ。
高島屋の呉服売場奥の梅園でおでん茶飯を食べようと入ったら、
ご飯ものは売切れだとかで、ガッカリ。 食事代わり?に、粟ぜんざい。 
このところ不眠症が酷くて睡眠時間が少なすぎた反動で、昨日は7時半にはバタン・グー。
で、夜明けの大分前に目覚めてしまい、夕方には疲れが出てしまった。
夜に寝て朝には起きる当たり前の生活を早く取り返したいものだと思うばかり。

*****
着物は、またも同じ組み合わせ。 同じ着物・帯を3日連続なんて、初めてで、トホホの気分。
でも、着物を着ただけいいかと..自己肯定。(笑)
寒さに負けて、生地がイマイチで楽しくないけれど、カシミアコートにした。 黒地。
道行コートなどに比べると、袖口が狭いし、何より振りが開いていないし、暖かい。
洋服用のロロピアーナの長マフラー。 ベージュ色地の花模様。

2010.1.6 [水] 能楽鑑賞など

午後から、定例公演を観に国立能楽堂に行った。
能・喜多流「邯鄲−置鼓、働」と、狂言・和泉流「餅酒」。
能と狂言の順番がいつもと逆だと思ったら、
「邯鄲」が小書・置鼓により〔翁〕付き脇能の格式で演じられるため、脇狂言が後になるという。
後でプログラムの鑑賞の手引きで知って、ウ〜ム、いろいろあるのね〜と思う。

能「邯鄲」は、小書・置鼓による狂言口開で、萬斎演じる女主人が状況説明をし枕を置いて始まる。
アイでもこういう役だと、衣裳が狂言というよりお能の衣裳で、それも私には珍しく、楽しい。
いろいろ動きのあるお能で、1畳台で舞う〔楽〕と途中の「空下り」、本舞台での舞、
小書・働による〔立廻り〕、そして華やかな「飛び込み」まで、大いに楽しんだ。
飛んで空中で横臥し台に落ちて眠る「飛び込み」は、喜多流では本来はない型だそうだが、
近年は試みることがあるので、当日のお楽しみとプログラムに書いてあったが、
知らずに観ていた私は、思わずオオッ!と声が出そうになった。
後の席の方がお連れに、飛び込みがあまり上手でないと言っていらしたが、私には十分刺激的!
シテは、粟谷明生。

狂言「餅酒」は、シテ・野村万之介、アド・石田幸雄、小アド・野村万作。
時期もピタリ、元日の朝の楽しい曲で、正月を寿ぐ気分を楽しんだ。

今日のお能も狂言も、正月の能楽初めに相応しく華やかで楽しく、相応しい演目をうれしく鑑賞。

*****
終演時間が早く、来ると思っていた友人が居なかったので、会期終了間近な展覧会に回った。
上野の森美術館のチベット展は、4ヵ月近い会期中無休だったからか、平日の夕方だからか、
恐れたほどの混雑はなく、スムースに観られた。
チベット仏教、密教美術の独特さに、目を瞠る思い!
仏教と言っても、国・地域による違いが大きいのよね〜と今更ながらに思いながら拝見した。

展覧会を観てもまだ営業時間内だと、お山を降りて広小路の「うさぎや」へ。
正月用と年賀交歓での頂戴物と、まだお菓子はたっぷりあって私のお腹を膨らましているのに、
焼き菓子の詰め合わせと、まだあったどら焼きも2個購入。(汗)
正月の甘いもので太り気味だけれど、偶にしかない折角の機会なので、つい買い過ぎてしまった。

*****
着物・帯は、小物ともども昨日と同じ組み合わせ。
でも、昨日の寒さに懲りて、足袋と草履とマフラーは完全冬仕様にした。
草履:灰色台(エクセーヌ)。灰紫の組紐鼻緒。 (伊と忠)
ショール: 洋服用の大判のカシミアマフラー。 紫色の無地。

2010.1.5 [火] 観劇初め(歌舞伎座 昼の部)

お正月をノンビリ過ごした後は、怒涛の観劇開始。(笑)
今月は歌舞伎公演が4劇場であるし、他にも見たいものがあって、体力を無視して予定ギッシリ。
今年の観劇初めは、歌舞伎座で初春大歌舞伎の昼の部。
「春調娘七種」、「梶原平三誉石切−鶴ヶ岡八幡社頭」、「勧進帳」に、「松浦の太鼓」。

「春調娘七種」は、橋之助と染五郎の曽我五郎・十郎に、福助の静御前。
正月恒例の曽我ものでの幕開きは、踊りの分からない私でも十分楽しめる絵面。
正月はずうっと、梅玉が出演する踊りで始まっていて、梅玉の端正な踊りが正月の幕開きらしいと
思っていたが、今年は雀右衛門出演のため、梅玉は夜の部の始めにお付き合い。
というか、そろそろここでも世代交代かも..
久しぶりの雀右衛門なのに、体調不調で初日から休演だそうで、私が見る日もダメかしら?

「梶原平三誉石切」は、幸四郎の梶原に、東蔵・魁春の六郎大夫・梢。
それに、左團次の大場に、歌昇の俣野など。
「勧進帳」は、團十郎の弁慶、梅玉の富樫、勘三郎の義経、など。
「松浦の太鼓」は、吉右衛門の松浦候に、梅玉の大高源吾、歌六の其角、芝雀のお縫など。

*****
終演後は、銀座の呉服店を覗いて目の保養。 無論、購入は無し。(笑)
久しぶりにOxyバーで酸素を吸って、元気に日本橋まで歩いて、正月のカロリー消化。(爆)
でも、夕方からは寒さが厳しくなって、少し震え上がった。 暖冬はどこに..

*****
着物: 結城紬。 (奥順はたおり娘)。 灰藤色の無地。
帯:  染名古屋帯。 祝辞(祝い柄)。 肌色地。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 中央に薄紫、上下に白、端に肌色。
帯揚げ: 雪華作の、京友禅丹後ちりめん紬の帯揚。 (お初)
     灰藤色と灰茶色の染分け、中央は白茶色?  
履物:  銀色台。 藤・金・白 五嶋紐鼻緒。
バッグ: 岡重OKAJIMAの友禅バッグ(大型)。 灰紫色。 葡萄唐草模様。 
コート: 道行長コート。 山岡古都氏の薬墨染めの銀無地。
ショール: 黒地に青灰色の刺繍ショール

今年初めての着物なので、柔か物を着ようかと思ったものの、
半月以上、着物を着ていなかったので、やはり着易い紬にしてしまった。 暖かい結城紬。
帯は、正月用に購入した染名古屋帯をおろした。 今月はこの帯を大いに締めるつもり。

2010.1.4 [月] 頌春

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明けましておめでとうございます!
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3が日も過ぎ、日常が戻ってきました。
今日からお仕事、仕事始めの方も多いことでしょう。
今週はまるまる1週間あるので、かつての私のように、
少しキツイ思いをなさる方も多分いらっしゃるのではないかと思います。
お正月疲れなどなく、お元気でお過ごしになりますように..

本年もどうぞよろしくお願いします。

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元日:恒例の年賀状書き。
   夕方、初詣の後で来た子供と、日本酒を飲みながら、おせちとお雑煮。
   到来物の金沢の正月菓子をいただきながらお茶。

2日:母のところにお年賀。

3日:夜遅くやって来た子供と、元日とほぼ同じ。 鍋のつもりが、遅かったので変更。
   4日からの1週間は長いと言って、お酒はなし。
   お雑煮は、別バージョン。
   2日に義妹から頂戴した千葉名産の半生の焼き蛤が美味しくて好評。
   お菓子も姉からの叶匠寿庵のはなびら餅など、いろいろ。
   姉からは、今年も日影茶屋のお菓子ももらい、今から新年会の先取りの気分。

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