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2010.2.28 [日] 落語、天真庵など

午後から国立演芸場の国立名人会に出かけた。
2日ほど寝そびれて、漸く眠れたのは朝になってからで、心配した通りなかなか起きられない。
目覚ましが鳴っても1つめは気付かなくて、聞こえたのは2つめの目覚まし。(汗)
でも今日は是非とも聞きに行きたいと、暫くしてから必死に起きたら、
3時間近くぐっすり眠れたお陰で、動き出せてからはどうにか動けたので、慌てて飛び出した。

桂米福「壷算」、柳家喬太郎「うどんや」、仲トリの五街道雲助「幾代餅」まで、
楽しく聞いて、この3人の噺でもう十分な満足感。
少し遅れたけれど、来てよかったとニコリ。
浪曲と漫才の後が、トリの三笑亭笑三で「火事息子」。
笑三さんはときどき言葉が出ずに詰まるので少しハラハラするけれど、
声が出ればスムースだし、何よりあのお歳でお元気に高座を勤められるのが素晴らしい。

*****
終演後は、半蔵門線で真っ直ぐに、押上の「天真庵」に行った。
いつものように、お酒一合・香のもの・酒肴・ざるそば・珈琲の文膳。
もち麦パンがあったので、ニコニコと早目に確保。
お酒をもう少し飲みたいものの最近弱くなったので自重して、追加はそばがき。
何度かお会いしている常連さんに、洋服姿は初めて見たと言われてしまった。
観劇と組み合わせて行くことが多いけれど、そんなに着物で行っていたかしら?

*****
昨日寄り損なったので日本橋に戻って、閉店間近のデパートの京都展に飛び込んだ。
回る時間は無いから、馴染みの店といつも買うもう一軒で、和菓子をいろいろ買って帰宅。
甘味・菓子を買いすぎの自覚はあるけど.. お菓子中毒?

2010.2.27 [土] 雅樂・神楽歌、百段雛まつりなど

午後、雅樂の「神楽歌」を聞きに国立・小劇場に行った。
雅楽の中で主に儀式等で用いられる日本古来の歌・舞は「国風歌舞」と呼ばれ、
儀式で奏される一方で殿上人の娯楽として発達した「舞楽」より古風で単純であり、
声による歌が主体で、楽器は種類も人数も少なく伴奏に回るという。
「国風歌舞」は宮中祭祀と結びついていて宮中での位置付けも別格扱いなのだそうだが、その中で、
神楽歌は「本役(神迎え)」「中役(神遊び)」「後役(神送り)」からなる最大の規模と内容をもつ
一大組曲として重んじられ、「御神楽の儀」という祭祀で今も奏されているらしい。

今回は、15年前の「本役」部分の上演以来で、「中役」「後役」からの上演。
もともと非公開の秘儀で、今回も秘曲はもちろん全曲の上演では無いそうだが、
私には最初で最後の機会かもしれない。
席はよくないけれど、どうにかチケットが取れたので、楽しみに聞きに行った。

事前知識無しで、雅楽公演と言っても、神楽歌と舞楽はどう違うのかしらというくらいだったから、
楽器が少ないことに少し驚きながらも、声に浸った。
独特な節回しの荘重な声の魅力は仏教の声明とも相通づる印象があり、
宗教との結びつきというか宗教行為であることも感じながら、聞いていた。
「神楽歌」の中心は母音を長く引く力強くも荘重な声で、
日本の《声》の音楽の源流として、またその高度で豊かな芸術性においても注目されてきたと、
後で読んだプログラムに書いてあったが、なるほどと納得。

*****
終了後は、目黒雅叙園の「百段雛まつり」に回った。
9日の文楽・第1部の後に寄るつもりが、文楽に行き損なって当然こちらも日延べしたら、
その後は、時間・体力・気力の調整がつかず、先送りに先送りばかり。
招待券を無駄にしてしまうのも勿体無いと、漸く今日寄ることが出来た。
会期中の最後の週末だからか予想よりずっと混んでいて、驚きながらも楽しく拝見した。
旧家に伝わるお雛様も凄いけれど、百段階段がもっと凄い!
私には百段階段と各部屋の内装の方が興味深く、お雛様で陰になって見えない部分が少し残念。
行ったことがある八芳苑と勘違いしていたが、雅叙園に行くのは今回が初めてで、
エレベーターの螺鈿細工にも感心するやら呆れるやらで、となればトイレも見てみたいと、
教えていただいてフロントの先まで遠出して、そちらもしっかり鑑賞した。(笑)
腰が悪い状態での階段の上り下りは堪えたようで、帰りの駅までの上り坂がきつかった。(涙)
もっとも、足が上がらなかったのは、運動不足による単なる筋力低下?(汗)

*****
更に、地下鉄の銀座駅で、閉店時間までまだ少しは余裕があると途中下車して、
呉服店に、仕立てあがったとご連絡を受けたまま放置していた色大島紬を受け取りに行った。
閉店間際だし当然受け取るだけのつもりが、
お店の方のセールストークがすごくて.. なかなか帰れない。
私のツボにまさにストライクのプラチナボーイの白大島紬があっても、
首が回らない重症の懐事情だから当然ながら見せていただくだけのはずが、
売り込みにタジタジとしていたら、織り手の田畑安之助氏の登場と、ご店主の大技とで..(大汗)

*****
着物: 訪問着。 古都染人の松煙染め。 大きめの柄の銀古都に、段で茶系の柄入り。
帯:  袋帯。 ひなやの組帯「金唐組錦」。 金・黒色。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 鶯茶と明るめの焦げ茶。
履物: 雨草履。 (お初)

今日は雨下駄で劇場内を歩きたくなく、草履を別に持って行くのも邪魔なので、
こういう日用に先日購入した雨草履をおろした。
草履の裏底・台・鼻緒のすべてに国産品を使った雨草履だそうだけれど、
合皮の鼻緒は足へのあたりがきつく、歩くのには不適だった。
誂えた雨下駄の鼻緒は本革だから、ちゃんとした雨草履も底だけ雨仕様で他は本革なのかしら?
セールにつられて購入したけれど、決して安くは無かったのに、
またも、安物買いの..をやってしまったのかもしれないと、少しへこんだ。

2010.2.26 [金] 賞味会

今週は平日5日間を空けて片付け週間(笑)の予定だったが、月曜日に怠けたら、おじゃん。(涙)
月曜の夜に腰を痛め、その後は横になっているか、じっと座っているか、真っ直ぐ動くか..
掃除は無理でも洗濯は洗濯機がしてくれるのに、物干し竿に干すのも一苦労。
ぎっくり腰にならずに動けただけでも、助かったと思うけれど..

予定なしといっても、水曜日には名作サロンの朗読を聞きに門仲まで行く心積もりだったが、
無理は禁物と止めてしまった。
予約も必要なく、行かれれば行こうと思っていると、止めてしまうことが多くなってしまう。
先月も来月も別の予定があって、なかなか行かれないのに..

少しは腰が楽になった木曜・金曜日には、さぼっていた半衿つけをせっせとした。
もっとさっさとすればいいものを..(汗)
色の違うビーズ半衿を、長襦袢の色・柄を考えながらつけて、漸く一段落。
これで長襦袢を選ぶ楽しみが増えたと思うと、うれしい。

*****
その状態でも、木曜日の夕方は、食いしん坊の私らしく賞味会に銀座まで出かけた。(爆)
「明月庵ぎんざ田中屋松屋店」の賞味会で、年に何回か行われているらしい。
体調的に、キャンセルしなかったことを少し後悔しながら行ったら、
席について渡された今日の献立を見て、驚いた。 料理の品数が思いもしなかったほど多い!
蕎麦会席!? でも蕎麦は最後のご飯が蕎麦になっているだけみたい。
先月行った時に勧められて、よく分からないままに楽しそうと予約したのだけれど、
食事が辛味大根となっていて、これは蕎麦だろうと思ったけれど、
あとは、蕗のとう・蕨・のびるなどを使った季節感のある料理がずらっと並んでいた。
板前さんが季節の料理をあれこれ楽しみに考えて、品数が多くなるらしい。
少しだけお酒を飲みながら料理をいただくと、
食いしん坊の私にも少し多過ぎる量ではあったけれど、季節感タップリの料理がうれしかった。
途中でお腹一杯になって慌てたものの、どうにか締めの水菓子まで、おいしくいただいた。
次回は夏かしら? ご案内が来るだろうから、また参加したいと思う。

2010.2.22 [月] ぞろ目の極み

平成22年2月22日22時22分22秒

揃いましたね〜
この時刻、皆さんは何をしていらっしゃいましたか?
鉄子・鉄男たちには、この日時の切符争奪戦があるとか..
券には22秒は印字されないでしょうから、60秒間の勝負?

私ときたら、翌日出そうと新聞を玄関まで運んでおこうとして、グキッ..
一瞬ぎっくり腰かと焦ってしまったけれど、幸い軽く済んでそれ程ではなかった。
すぐには動けなかったけれど、暫くしたら痛みはあるけれど、どうにか動けて、ホッ..
油断は大敵。

2010.2.21 [日] 能楽に浸る

能楽協会主催の第50回記念の式能を観に行って、朝から一日中お能に浸ってきた。
満腹感一杯。(笑)
能・金春流「翁・竹生島」、狂言・和泉流「福の神」、能・宝生流「俊成忠度」、狂言・大蔵流「蝸牛」、能・金剛流「雪−雪踏拍子」、狂言・和泉流「見物左衛門」、能・喜多流「自然居士」、
狂言・大蔵流「千鳥」、半能・観世流「石橋−大獅子」。

第1部と第2部に分かれているが、通して観ると五番立てで観られる。
お能の5流が1曲ずつ担当しての五番立てで、演者も揃って魅力的な公演。
いつもより朝早い開始で9時間の公演となると、開演時刻も所要時間も私にはキツイけれど、
前から1度は観たいと思っていたお能の五番立てを観られる機会だと、チケットを取った。
売り出し日に失念してしまい、いい席ではないけれど、チケットが取れただけでもうれしい。

「能にして能に非ず」といわれる祝典曲の「翁」は、始まったら見所に入れてもらえないから、
私にしては早い時間に必死の頑張りで出かけて、第1部は居眠りもせず、しっかり楽しんだ。
第2部は、2時間トロトロしただけという睡眠不足と、入れ替わりの時間に取った遅い昼食と、
更には暖房が効いてきたのか見所が暖か過ぎと、3拍子揃ってしまい、つい居眠りも..(涙)
でも、曲の選定も演者も素晴らしく、長時間の鑑賞疲れも何のその、いいものはいい!

「翁」は、翁・金春安明、三番叟・野村万作、千歳・野村小三郎。
「竹生島」は、シテ・金春欣三、ツレ・櫻間右陣、ワキ・福王茂十郎、アイ・野村扇丞など。
「俊成忠度」は、シテ・大坪喜美雄、ツレ・今井泰行、トモ・山内崇生、ワキ・高安勝久。
「雪−雪踏拍子」は、シテ・金剛永謹、ワキ・江崎金次郎。
「自然居士」は、シテ・粟谷能夫、ワキ・森常好、アイ・大蔵弥太郎など。
「石橋−大獅子」は、シテ・梅若玄祥、ツレが観世芳伸、梅若紀長、観世喜正、ワキ・宝生閑。

「福の神」は、シテ・三宅右近、アドが高澤祐介と三宅右矩。
「蝸牛」は、シテ・茂山千五郎、アドが茂山千三郎と善竹十郎。
「見物左衛門」は、独り狂言で、野村萬。
「千鳥」は、シテ・山本東次郎、アドが山本則直と則俊。

シテ方、ワキ方、狂言師の出演者に合わせ、囃し方も揃った公演で、堪能した。
能・狂言とも、流派・演者が違うと前に観た時と印象が大分違ったりして、それも楽しい。
最後の「石橋」が半能なので、すぐに見どころの後場になって、
小書きの大獅子により、獅子が4人で、白頭の親獅子と赤頭の子獅子が2人ずつ。
「翁」で厳粛に始まった公演が、華やかで豪快な獅子で終わり、実に楽しい1日だった。
年に1度くらいなら多少の疲れは覚悟で、また五番立てで観たいと思ったほどの満足感。

*****
着物: 結城紬(奥順はたおり娘)。  灰藤色。 無地。
帯:  名古屋帯。 染のに志山の染帯。 濡れ描の「浜千鳥」。 青灰色地に、浜千鳥の柄。
帯締め: 五嶋紐。 中央に薄紫、上下に白、端に肌色。
帯揚げ: 丹後ちりめん紬の帯揚げ。 京姉小路作の京友禅。 灰藤色、白・灰・肌色入り。

2010.2.19 [金] 能楽

夜は、国立能楽堂の定例公演で、狂言・和泉流「鶯」と能・金剛流「藤戸」を観た。
狂言「鶯」は、シテ・野村万蔵、アド・野村萬。
お金を払って鶯を買えないからと、野辺に生け捕りに来て、他人の鶯を見つけて、
刀と主人から預かった太刀まで賭けて取られてしまうのが、いつも何とも言えない感じ。

能「藤戸」は、前に観た時のことを覚えていないくらい分かり難いと思っていたら、
今回はとてもすんなり入って、楽しく鑑賞できた。
詞章を読んでおいたし字幕のお世話にもなったおかげかもしれない。
前シテ・漁師の母とワキ・佐々木盛綱とのやり取り、特に終盤のシテの悲しみ・怒り、
後シテ・漁師の霊の怨恨も、動きはさほど大きくないのに、分かり易く印象深かった。
シテ・豊嶋三千春、ワキ・高井松男、など。

*****
馴染みのワインバーに行くという友人と能楽堂の外で別れて、
私は駅の近くのユーハイムに、OS直前に滑り込んで、和風ハンバーグで晩ご飯。
休憩時間に食堂で柿の葉寿司も食べたけれど2個だけだから、楽勝。(笑)

*****
着物: 小紋(千總)。  変わり織。 銀鼠色。 
帯:  袋帯。 三浦逸鬼氏の素描き友禅染め「白鷺」。 白金地。 墨色の濃淡の葦に、白で鷺。
帯締め: 五嶋紐。 極薄桃色、片方に青磁色と金。
帯揚げ: 絞り。 薄黄色。 (お初。 20代に購入したものを漸く・笑)
履物: 灰色台(エクセーヌ)。 灰紫の組紐鼻緒。 (伊と忠)

2010.2.18 [木] 鹿芝居

夜からの雪も昼には止んで、今年も国立演芸場2月の中席恒例の鹿芝居を楽しみに出かけた。
噺家(はなしか)がする芝居だから鹿芝居(しかしばい)。
一口に鹿芝居と言っても、歌舞伎風に生真面目に演じる時と、
噺家達も遊び心タップリに楽しんでいるわね〜という時があるが、ここは楽しむタイプ。
噺家には芸達者が多いけれど、役者じゃないのだから、一緒に遊ぶ感じの方が私は好み。

仲入り前は、鹿芝居に出演の噺家が、まくらやサワリを短く話して、気分は鹿芝居一色。
色物はないのに、ものまねや寄席の踊りもあって、賑やか。
そして、金原亭世之介・古今亭菊春の獅子舞まで、全てが鹿芝居の前座の感じ。(笑)

ここの鹿芝居は落語から題材を取っていて、昨年は「らくだ」だったが、今年は「死神」。
金原亭馬生を中心に、林家正雀が台本を書いているらしい。
毎年同じ顔ぶれみたいだから、芝居好きの噺家が集まって、気心の知れた者どおしで、
毎年変わる題材の芝居を皆が楽しんで演じている感じで、気に入っている。
定席だから10日間もあるのに、人気があるのでうっかりするとチケットを取り損なう。
私も今年は取るのが遅くなったら、思った日が取れず、取れた席もよくなかったけれど、
今年も大いに楽しんだから、行ってよかった!
芝居の後の手拭撒きでも、蝶花楼馬楽の手ぬぐいをゲットできて、ニコニコ。

*****
朝の雪に着物は止めたが、出かける頃には日が照っていて、拍子抜け。

帰りは日本橋に出て、三越の呉服特選サロンで秋山眞和氏の「綾の手紬の会」展を拝見。
素敵な作品ばかり。 特に藍の好きな私には眼福であり、目の毒でもあり..
京友禅の「千總」、西陣御召の「矢代仁」、西陣織の「川島織物の、
新作発表の「鼎美会」も行われていて、それも楽しく見たけれど、
秋山さんの作品を見た後だったので、印象が薄くなってしまった。

催物会場の全国有名寿司展で、おたる政寿司のにぎりをタップリ食べ、
デザートは、高島屋の地下の叶匠寿庵で、クリームあんみつ。(笑)

2010.2.15 [月] 朗読サークル

朗読サークル活動日だが、体調が悪くて1時間近く遅刻。
いつもなら欠席してしまうところだったが、今月の活動日は今日1日だけだし、
遅れても2時間はあるから休むよりはマシだろうと、参加させていただいた。
来週の児童館でのお話ボランティアの練習が終わる頃に到着し、
秋の発表会の新しい候補作品の朗読練習には参加できたので、行ってよかったと思った。

終了時には雨足が強くなって、門仲まで歩くうちにズボンの裾が濡れてしまう。
天候的にも体調的にも、家まで歩くのは諦めて、久しぶりに往復メトロ利用。

お不動様前の近為で、銀だらつきでぶぶ漬けをいただいて、漸くの食事。
自宅用の漬物を買ってから、サロンドペリニヨンでケーキを購入して帰宅。
正月からお菓子太りしているのに、またも甘いものの買い過ぎだわね〜

2010.2.14 [日] 新年会

真楽の新年会。 ずらっ〜と並んだ着物姿が壮観。
訪問着から紬まで、ご自分の好みに合った着物姿が、どの方も素敵。
参加できたことを喜び、近くの席の方々と会話を楽しみながら、料理を美味しくいただいた。
会が始まる前には2階の建物見物もできて、楽しい一日を過ごせたことに感謝。

段取り・茶屋との交渉などをしてくださった管理人のえりりんさんをはじめ、
写真を撮ってくださったぬほりんさん、司会の辛夷さん、
受付・建物見学をお世話くださった方々、そしてご同席の皆様、ありがとうございました。

*****
着物: 訪問着。  本藍染でたたき加工。 手刺繍の総仙頭。 (お初)
帯:  袋帯。 「飛翔」。 天然阿波藍染め。 さざなみ模様の箔地に2羽の鶴。(お初)
    佐藤昭人氏のすくもを使用した大沢石雄氏の作。
帯締め: 五嶋紐。 極薄桃色、片方に青磁色と金。
帯揚げ: 灰みの空色と肌色の染分け。 
履物: 螺鈿の草履。 薄い銀色から白に暈し。 (金鷲)
バッグ: 友禅の大型バッグ。 灰紫色に葡萄唐草模様。 (岡重 OKAJIMA)
コート: カシミアコート。 黒色。 
ショール: 洋服用のカシミアマフラー。 薄茶地に変わり格子。 (ロロピアーナ) 

着物は、全体に仙頭刺繍が入っているが、通し裏にしたので、
遠目には藍色(JAPAN BLUE)のたたき染めだけに見えて、地味な小紋風。
帯は、阿波藍を代表する藍師のお1人である佐藤昭人氏のすくもを使用して、 
大沢石雄氏が染めたもので、この着物に合わせようと購入した印象的な柄。
新年会には少し地味な着物だが、帯にインパクトがあるからいいかと..

*****
会の始まる前に今日一日で食べるには多すぎる和菓子を日影茶屋で購入したのに、
東京に戻ってからデパートで息子用に(もちろん自分用も・笑)ヴァレンタインチョコも購入。
梅園のお雑煮で軽い夕食も済ませて、帰宅。

2010.2.13 [土] 日本刺繍展

「草乃しずか日本刺繍展」で、素晴らしい作品のオンパレードに、溜息をついた。
この方の刺繍は重厚感があるのね〜と思いながら拝見。
日本刺繍でも、刺す方・技法によって実にさまざま、本当にいろいろだと、再認識した。
見に行けないだろうと諦めていた展覧会だが、行くことが出来て本当によかった。

昨日・今日と沈没状態で食事もろくに取れなかったら、夕方になるとお腹が空いてきたが、
料理ができる状態ではなく、というか作る気力がなくて、食べに行くことにした。
電車に乗るのは億劫でも寒い外を歩くよりはいいと、メトロで日本橋まで出ることにして、
この展覧会にも寄ったのだが、展覧会場で見て回っているとやはり少し眩暈がして、
体調を無視した自分を叱る思いだったが、見られた幸せに多少の辛さは吹き飛んだ。

*****
食事は久しぶりにお好み食堂の「糖朝」で、春節祭セット。
少しずついろいろの料理を食べられるから1人の時はセットやコースを選ぶことが多い。
旧正月ですもの、中国では春節だわね、と思いながら、おいしく食べて帰った。

明日は旧正月。 新年会の準備はまだこれから..
いまの体調だと葉山は一層遠いけれど、出席すべく頑張りましょう。

2010.2.12 [金] 楽しみな新年会だけど

新年会まであと明日の1日だけで、皆さんにお会いできるのを楽しみにしているのに、
私の準備は何も出来ていず、着物も帯も何もかも、これから..
何を着ても祝う気持だけでOKと思うものの、それでも、やっぱり迷ってしまう。

折角の機会だから、仕立ててもらったまま着ていない訪問着にしようとは思うけれど、
薄い色や紺色の地色、海辺の柄などは、この時期にはまだ寒そうな印象かもしれないし、
座る席だから、膝前・膝下の刺繍は擦れてしまうだろうし、
上身頃に模様が無いのは寂しげかもしれないし、と考えると、
どれも何となくピタッと来ない。
頭に残っている印象が違うこともあるから、着物を見てから選ぼうと思うものの、
今日も気力不足で、先送りのまま、まだ何も決められない。

何はともあれ、ご出席の皆さんそれぞれのお着物姿を楽しみに、
ドタキャンだけはしないよう心しましょう。

2010.2.11 [木] オペラに浸る

オペラ「ジークフリート」を観に行って、楽しく音楽に浸ってきた。
「トーキョーリング」と言われた新国立劇場の「ニーべルングの指環」の第2夜の再演初日。
初演時は前夜・第2夜の演出で方向は分かっていたのに、それでも演出に気を取られたが、
今回は忘れていた場面があった演出も結構楽しんで、何より音楽・声を存分に楽しめた。
元々長いオペラの上、歌手を休ませるため休憩時間も長いので、6時間の上演時間だから、
体調がよくなくて気力・体力が持つか不安の中を出かけたのに、
頑張って出て来てよかった! 聴き損なわないでよかった!! と思った。
音楽の分からない私が見事に惹きこまれて、久しぶりに音樂・声に浸る感覚で、
気付いたら体調もよくなっていて(笑)、幸せ気分。

ブリュンヒルデ登場の場からフィナーレのジークフリ−トとの二重唱が特に素晴らしく、
ブリュンヒルデの出番は最後だけだから声が出るのも言わば当たり前だが、
ずうっと歌い続けてきたジークフリ−ト役が負けずにしっかり歌ってくれて、堪能した。

指揮:ダン・エッティンガー
ジークフリート:クリスティアン・フランツ、 ミーメ:ヴォルフガング・シュミット、
さすらい人:ユッカ・ラジライネン、 ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン など。

*****
終演後は友人と新宿に出て、小田急レストラン街の和食店で、少し飲みながら軽く食事。
1回目の休憩時間に2人ともサンドウィッチを食べたのに、ペロリとお腹に。(笑)
休憩時間にも話をしたのに、ここでも今日のオペラや歌舞伎等の観劇の印象やら、
着物の話やらで、いくらでも話すことがあるのがおかしい。

*****
今日も夕方から雨の予報なのに時間がギリギリだったので、雨の日でもOKな着物を選べず、
風を通すため吊るしてあった昨日の着物がまだそのままだったので、今日も続けて着た。
劇場で、天気が悪いので今日は洋服になさったという私より大分お歳の上の方から、
白鷺ですよね〜 いいですね! とお声を掛けていただいて、思わずニコリ。

2010.2.10 [水] 文楽を楽しむ

2月の文楽公演は3部制で、今日は第二部と第三部を観に行った。
昨日は行き損なったので、今日はその二の舞いにはならないように朝から気を入れていた。(笑)

第二部は「大経師昔暦−大経師内、岡崎村梅龍内、奥丹波隠れ家」。
切は、大経師内が綱大夫・清二郎、梅龍内が住大夫・錦糸で、
人形遣いは、おさん・茂兵衛が文雀・和生で、おさんの両親の道順と母が玉女・蓑二郎。
下女の玉が清十郎、その伯父の梅龍が玉也など。 (蓑二郎は玉英の代演)。
以前に何度か観た時より印象が強く、見応え・聴き応えがあった。
綱大夫もいいけれど、住大夫の語りが素晴らしく、錦糸の三味線にも聴き入って、楽しく鑑賞。

第三部が蓑助の出演する「曽根崎心中−生玉社前、天満屋、天神森」。
今月の文楽は吉田蓑助文化功労者顕彰記念と銘打っていて、そのためなのか
蓑助が出演する第三部のチケットはすぐに売り切れになったが、
真っ先に取ったので7列目中央という観易い・聞き易い文句なしの席。
お初・徳兵衛を蓑助・勘十郎の師弟コンビで遣っていて、いい舞台ながら、
これまでに観ていた蓑助・玉男のコンビと違い、お初ばかりが目に入り、徳兵衛の印象が薄い。
特に天神森への道行・心中の場面で、徳兵衛が霞んでしまう感じがして、
これからの文楽を背負っていく期待の勘十郎でも、これだけ違うのかと、
あらためて蓑助さん・玉男さんの上手さ・見事さに思いがいった。
蓑助・玉男コンビで文楽史上初めてというカーテンコールつきの舞台も幸い観られたこともあり、
私の満足度のハードルが高いのかもしれない。
勘十郎が師匠の蓑助と互角に遣うのを観られるようになるかしら? 早く観たいものだと思う。

とは言え、第二部・第三部と楽しく鑑賞。
体調が多少悪くても、いい公演はやはり楽しい。
こうなると見損なった第一部も観たかったと強く思う。
大人気の第三部以外は平日ならチケットもまだあるらしいけれど、体調と懐具合を考えると、
今からチケットをまた取る気にはならないから、来週になって行けそうだったら、
行こうかしらと思うものの、来週になったら売り切れてしまうかも..

*****
着物: お召し。 段取りでいろいろな江戸小紋柄。 黒地。 
帯:  袋帯。 「白鷺」。 白金地。 墨色の濃淡の葦に白で鷺。
    墨描き作家・三浦逸鬼氏の素描き友禅染め。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。 
履物: 黒エナメル台の草履。 台に紫のエナメル入り。 紫のエナメル鼻緒。
ショール: 洋服用の紫色の大判カシミアマフラー。 

夕方から雨になるとの予報で、縮緬地の着物から予定変更。
雨だと選択幅が狭まってしまうけれど、冬の鷺の帯をしめたからOK。

2010.2.9 [火] 残念! 行き損なう

先週は歌舞伎と能楽を2日ずつ観に行って、歌舞伎と能楽の週みたいと思ったが、
今週は気付いたら文楽とオペラの週。(笑) のはずだった。
今日は文楽の第一部を観に行く予定だったのに、何ということ.. 行き損なってしまった。(涙)
1月はチケットを無駄にすることなく、チケットを取った公演は全て観に行かれたので、
体調改善とニコニコしていたのに.. 残念無念。
昨日は全く外に出ず家に篭ってしまったが、休養したので今日は元気に行かれるだろうと思って、
出かけるついでにアレコレ予定していたのに、朝になったらまるでダメ。
今日は第一部だけだから終演時間が早いし、文楽の後には展覧会に寄ろうと思っていたが、
欲を張ったのがいけなかったのか、肝心の文楽にも行き損なってしまった。

今月の文楽は吉田蓑助文化功労者顕彰記念と銘打っているが、蓑助の出演は第三部だけで、
第一部には出演しないし、住大夫の出演も第二部なので、まだしも諦めがついたけれど..
第一部の冒頭は、お祝いの踊りの「花競四季寿」だから、それは諦めても、
次の千歳大夫・咲大夫の語りで玉女・勘十郎が人形を遣う「嬢景清八嶋日記」までには
どうにか行きたいとも思ったけれど、それもダメ。
あまり無理しても楽しめないし、仕方ない。
夕方になって漸く動き出したが、残念で情けなく、諦めの悪い私は、つい愚痴りたくなる。
季節はずれに暖かい気持ちのよい日だったと聞くと尚更に..

*****
赤ちゃんのお誕生! おめでとうございます!!
可愛らしくて、元気をいただきました。

2010.2.8 [月] 

今頃になってしまいまいしたが、
ちといちさん、おめでとうございます!
日頃の努力が評価され、どんどん枠が広がっていくのは、本当に素敵!です。
新年会でもご披露をお願いしたいです。

新年会といえば、赤い目を心配なさっている方がお2人もいらして、びっくり。
実は私もなんですよ〜
私はレンズをはずす時に不注意で傷つけてしまって、
もう3週間も経つのに、今でも日によって赤くなってしまいます。
医者でもらった目薬もしっかり点したのは始めの数日だけで、
後は適当なのがいけないのか.. 
赤目に着物は似合わないから、もういい加減に直って欲しいです。

2010.2.7 [日] ご近所寄席

午後、住まいの集会所で行われた寄席に行った。
マンションに噺家の師匠がお住まいで、ご近所づきあいで、弟子も連れて噺をしてくださる。
自治会主催で木戸銭はお志という下駄履き寄席。(笑)
今回で8回目とのことで、毎年、1月か2月に開催されているらしいが、
私が聞きに行くようになったのは2年前からで、今年で3回目。
今年は少しゆっくりした時間から始まり、出演者は昨年・一昨年より1人減って4人。

前座の小んぶが「小ほめ」、二ツ目の小太郎が「そこつの釘」で、真打の喬之助は「茶の湯」。
小休憩後が真打登場というか師匠のさん喬さんで「寝床」。
「小ほめ」も「そこつの釘」も前座・二ツ目の定番らしく、頻繁に聞いている馴染みの噺。
「茶の湯」と「寝床」はどこか共通点が多い感じの噺だから、意図した演目かしら?
喬之助さんの噺を聞くのは初めて。 3番目の弟子だそうだけれど..
さん喬さんになると、安心してというか落ち着いて楽しく聞けて、ホッとした。(笑)
聞かせる噺ができるようになるには、何が必要なのか..
才能も必要だろうが、多分、年季と何より修行と.. やっぱり才能?

2010.2.6 [土] 若手能、No Man’s Land、てんぷら

午後から動き回ってしまって、少し疲れ気味。(苦笑)
今日は昨日より体調がよかったので、行き損なったところ2ヵ所にも寄ってしまった。
少し体調がよくなると、これだからいけない。 出かけたついでに..が多くなってしまう。
それにしても、風が強く、ガラス窓越しの光からは想像できないほど、寒〜い日だった。

昨日はまだ少し眩暈がしたので、出かけるのは止めて家で休養。
夕方近くに寒い風に震えながら買物に行ったついでに、顔剃りをしてもらった。
襟足も剃ってもらってスッキリして、少しは新年会の準備ができた気分。(笑)
そろそろ着るものを決めなくちゃ.. あれかこれか..それとも..

*****
今日は午後から、能楽若手研究会の東京公演に、いつもの国立能楽堂に出かけた。
能楽堂までの歩道の植え込みに雪がまだ残っていて驚いたが、時折吹く強い寒風で納得。
能・観世流「半蔀」、狂言・和泉流「水汲」、能・金春流「舎利」。
若手能だから若手中心だが、若手と言っても普段の公演にも出ていらっしゃる方も多く、
何より、いつもながら後見・地頭など若手を支える方々の顔ぶれが素晴らしい。

能「半蔀」は、最近観ているので、筋が分かっていて親しみ易かった。
でも、動きのある終曲前の序の舞までが長い。(爆)

狂言「水汲」は、シテとアドの小歌の掛け合いが楽しい。
シテの新発意(しんぼち・修行中の僧)など、こういう機会でなければ知ることの無い言葉。
単に私が知らないだけかもしれないけれど..(汗)
楽しかったが、シテ・アドの2人とも、少し緊張気味なのか硬さがあるような気がした。
もしかしたら、後見の万作さんにテストされている気分なのかも..(笑)

能「舎利」は、初心者向けというか、スピード感・動きで、楽しいお能。
前シテ・里人の舎利を奪う動きも楽しいが、後シテ・足疾鬼とツレ・韋駄天の攻防は更に楽しい。
それだけに、スピードに頼らないで演じるのに難しさがあるのだろうと思う。
面がどれも独特で気になったが、掲示がなく、分からないままなのが少し残念。
特に前シテの里人とツレの韋駄天の面は何だったのかしら?

*****
終演後は、期間が延長されたNo Man’s Land展に回った。
うーん、私には馴染みの薄い分からない分野だわね〜と思いながらも全体を回ると、
分からないし好みでもないのに、何となく楽しい印象なのが不思議。

夕食は、みかわ是山居で天麩羅。
海老・きす・烏賊・白子・大葉で挟んだ雲丹・しらうお・穴子に、野菜。
〆の小柱のかき揚は、飲んだ時の定番で今日も天茶。
季節のしらうおが出て、ああ、春だわね〜とニコッ。
椀物はいつもの海老しんじょでなく、冬仕様というか葛仕立てのものになっていた。
先月に続き、めごちが無かったのが残念。 最近は捕れない頻度が増しているらしい。
野菜は好みのものを選べるようにしたそうで、銀杏に、薩摩芋・アスパラをいただいた。
薩摩芋は暫く食べていなかったし、アスパラは彩りで選んだ。

*****
着物: 訪問着。 総絞り。 灰色。 
帯:  袋帯(橋本清)。 「加賀浪漫 南天に鳥」。 銀霞(墨色地)に、銀・灰色の刺繍。 
帯締め: 五嶋紐。 極薄桃色。 片方に臙脂と金。
帯揚げ: 灰みの赤紫。 雪輪に模様入り。 
ショール: カシミール刺繍。 黒地に多色の刺繍。 

能楽堂が久しぶりの正面1列目中央の席なので、たまには訪問着を着ようと1年ぶりで着用。
帯を選ぶ時間が無く、2月に南天は無理があると思いながらも、他の花もいろいろあるし、
単色の感じで目立たないかと..(爆)  地味な組み合わせなので、小物で色を注した。
暖かそうな日光につられ、暖かいカシミアコートだからと、マフラーでなくショールにしたら、
風が強くて寒さが身にしみ、冬を実感。 春は名のみ..

2010.2.4 [木] 立春には歌舞伎鑑賞

今日は歌舞伎公演の夜の部を観に歌舞伎座に出かけた。
立春とは名ばかりの寒い日で、そのせいではないだろうが、疲れが出たのか朝から絶不調。
来月の国立劇場の公演チケットを取るために動き出したら、久しぶりにグラ〜ッと激しい眩暈。
チケットどころでなく、横になって眩暈が収まるのを待ったが、昼過ぎになってもまだ動けない。
今日の観劇は無理かと思うものの、さよなら公演でチケット代が高く、安い席は売り切れだから、
後日行くとなると懐事情が厳しいと、具合が悪くて横になっているくせに残念に思っていたら、
よくしたもので、2時過ぎには大分軽くなって、ホッ。
チケットもどうにか取れて、3時過ぎには出かけられそうな感じになったので、頑張って出かけた。

「壷坂霊験記」は、三津五郎・福助で、沢市と女房お里。
三津五郎が初役というのは不思議な気がしたが、ほのぼのと観た。
「高坏」は、勘三郎の次郎冠者で、あと橋之助、彌十郎、亀蔵。
高下駄は、あれっ低い!と思ったから、染五郎のより歯が低いのかもしれないけれど、
勘三郎の踊りも軽快だし、何より愛嬌のある芸達者ぶりが楽しい。
「籠釣瓶花街酔醒」は、勘三郎の佐野次郎左衛門で、玉三郎の八ツ橋、仁左衛門の栄之丞。
あと、我當、秀太郎、魁春、彌十郎、勘太郎、七之助など。
華やかな場面も多いし見どころもいろいろあるのに、好きな話ではないけれど、
いい舞台だと思った。
どれも楽しく観られたので、行ってよかったと思いながら帰宅。

*****
着物: 結城紬。 松煙染。 灰みの茶色。 変わり亀甲模様。 
帯:  名古屋帯。 結城紬地。 茶色。 葉と花の柄。 (お初) 
帯締め: 五嶋紐。 渋い緑色。 生成り・臙脂・緑入り。
帯揚げ: 雪華作の京友禅紬。 灰薄緑色と灰茶色の染分け。 
コート: 道中着。 まほら紬。紺地、臙脂・灰色等の格子柄。 紫色の大判カシミアマフラー。 

先日仕立て上がった結城紬地の名古屋帯を合わせて、結城on結城にしてみたが、
店で勧められたように、確かにいろいろな着物に合いそうな帯だと思って、うれしくなった。
歌舞伎座はロッカーの数が少ないので、外は殆ど歩かないから、
場所を取るいつものカシミアコートは止めて、長い道中着に大判マフラーにした。
肩や背中が暖かくて、うれしい。 大判マフラーの素晴らしき威力。(笑)

2010.2.3 [水] 節分に狂言「節分」

国立能楽堂の定例公演を観に出かけた。
お能・狂言の前にお馴染みのとやま料理の「五万石」でランチをいただきたいと早目に行った。
千駄ヶ谷の駅を出たら寒くてビックリ。 我が家の辺りより気温が低いみたい。
雪が残っていて、それも植え込みだけでなく歩道にも少しあって、寒さを実感。
「五万石」では、前から食べてみたいと思っていた一汁3菜の日替りランチが、期待通り。
安いのに文句なしの量と味で、うれしくなった。
平日の昼の公演に行く時は、いつもここで食べたいと思ったほど。(笑)

*****
今日の番組は、狂言・和泉流「節分」と、能・観世流「朝長」。
節分に「節分」を観られるとは、季節感不足の私にはうれしいことと、楽しみにしていた。

狂言「節分」は、シテ・鬼が高澤祐介、アド・女が三宅右矩。
シテは、狂言によく出てくる怖くない愛嬌のある鬼で、健気というか、いじらしい。(笑)
アドの女も狂言らしく、したたかで、言い寄る鬼が、むしろ愛らしくて、動きも小歌も楽しい。

能「朝長」は、動きが少なくほとんど謡だけで話が進むので、眠気との闘いつき。(笑)
特に前場は私には単調に思われる静かな謡が長く続き、
シテ・青墓の長者とツレ・侍女の装束・面の違いなどの他は、愉しむには程遠かった。
後場のシテ・朝長の登場では動きがあったので、舞を期待したら、すぐ終わってしまい、
あとは終曲間際に少し動きがあっただけで、その間はまた殆ど動かず、謡ばかり。
ウ〜ム、こういうのは私にはまだ難しい。 むしろ囃し方の演奏の方が印象的。
シテ・浅見真州、ワキ・宝生欣哉、アイ・三宅右近、など。
笛・赤井啓三、小鼓・林吉兵衛、大鼓・亀井忠雄、太鼓・小寺佐七。
土曜日の「碁」のシテの面は孫次郎だったと思い出しながら掲示を見たら、
前シテは曲見、後シテは今若で、ツレは小面。 
面の違いはなかなか分からない。
でも、前シテの面がプログラムの手引きの深井とは思えなかったのは上出来。(爆)

終演後は、来ていた友人が見つけてくれて、またも喫茶店で飲み物とおしゃべり。
今日は着物談義が中心。

*****
着物: 小紋。 墨流し染。 灰藤に薄墨・薄茶色等。 
帯:  袋帯。 京友禅染「銀花仙」。 銀鼠色地。 杉林柄。 
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。
帯揚げ: 渋い鶯色の濃淡暈し。 「幻雪」 

雪中の冬木立の印象があって、冬の間に忘れずに締めたいと思っていた帯にして、
それに合う着物を選んだが、頭で思っていた着物はイマイチで、変更。
私の記憶がいい加減なのか、着物の上に帯を置いて合わせてみないと本当に分からない。

能楽堂で後ろの列にいらした男の方に、いいお召し物ですね、帯は等伯ですかと聞かれたが、
等伯写しなどの上等なものではないけれど、雰囲気が好きな帯なので、
そんなふうに思っていただいて、うれしかった。 私って本当に単純。
でも、季節によっては、冬木立でなく朝靄に霞む木立にも見えるかも..
違う時期にも締めてみようかしら..

2010.2.2 [火] 歌舞伎(歌舞伎座、昼の部)

朝には夜の雪が嘘みたいで、雨も止み陽も差してきたが、寒い日。
2月の歌舞伎座は、17代目中村勘三郎23回忌追善で、今日は昼の部を観に行った。

序幕は、初めて観る「爪王」で、狐・勘太郎、鷹・七之助、鷹匠・彌十郎、庄屋・錦之助。
追善興行らしく孫の勘太郎と七之助の兄弟競演で、主役は吹雪と名づけられた鷹。
狐の勘太郎の踊りは、若いのに相変わらず線が綺麗で、うれしくなる。
鷹の七之助には、華やかさと儚さが同居している感じ。
勘太郎と一緒に踊ると、七之助は綺麗だけれど踊りはまだね〜と思ってしまうところがある。 
それにしても、私には思いがけなかったいい舞踊で、39年ぶりの上演とは勿体無いと思う。 
これからは2人での公演がきっとありそうな気もするけれど.. 

「平家女護島−俊寛」は、俊寛・勘三郎、丹左衛門・梅玉、瀬尾・左團次、
平判官康頼・扇雀、丹波少将成経・勘太郎、千鳥・七之助など。
人気の演目でよく上演されるが、勘三郎の俊寛は抑え気味の中に思いが伝わってくる。
勘太郎・七之助の成経・千鳥が、歳を考えれば当たり前だけれど若々しい。

食事休憩後の、芝翫(出演はこれだけ)と今月出演の幹部役者がそろった「口上」が楽しい。
襲名口上より追善口上の方が、より自由な感じがあるが、今回は全体に穏やか。(笑)
中では、三津五郎の話が、いつもの左團次顔負けで、群を抜いて堪らなくおかしかった

昼の部の最後の「ぢいさんばあさん」は、仁左衛門・玉三郎の伊織・るん夫婦で、
勘三郎が初役で憎まれ役の下嶋。 あと、翫雀、橋之助、孝太郎など。
この芝居を初めて観たのが、孝玉コンビだったこの2人で、今でもやはりこの2人のが好き。
憎まれ役の‘しつこい’下嶋が、嫌味であってもあまり気にならず、いつもより印象が薄い?
仁左衛門・玉三郎の鴛鴦夫婦ぶりに、ほのぼのとして、気持ちよく今日の観劇終了。

*****
着物: 撫松庵小紋(ポリ)。 黒緑色地。 破れ垣の雰囲気の破れ縞に花の輪。 
帯:  袋帯。伝統工芸作家・吉翔の和紙箔「異国彩露草」。 渋い薄緑地。紫・緑色露草の葉柄。 
帯締め: 五嶋紐。 生成りに臙脂の線・緑色。
帯揚げ: 薄小豆色に生成り色入り。 梅・源氏香柄。 

始動が遅く一瞬迷ったが、最近は早く着られるようになっているので、着物にした。
準備をする時には、もう日も照っていたが、足元が心配で、雨仕様の着物に予定変更。
開演前には余裕で到着。 フフフ..やったね〜と思うのは.. まだ若いわねぇ〜(爆)

2010.2.1 [月] ご近所ランチ

このところ、ウトウト2時間とかトロトロ3〜4時間の睡眠が多く、疲れが溜まっていたのに、
昨晩も遅く来て日が変わって大分経ってから帰った子供のせいもあって、寝付かれず、
寝たのは結局夜明け頃で、となれば起きれず、外の暗い様子もあって気力減退。
出かけるつもりが、どんよりした天気に雨になるとの予報に嫌気がさして、家で過ごすことに変更。
ならば、近所のフランス料理店でランチを食べようと、LO直前にジヴェルニーに入れていただいた。
いつも通り食いしん坊に、オードブルもスープもついたコース。

オードブルは、厚岸産の生牡蠣にした。
大きな牡蠣がレモンクリーム・ソースとよく合って、上に散らした海水のジュレもおいしい。
ジュレは牡蠣の風味と塩味も少しあって、見た目も味でも効いている。
今日のスープは、人参のポタージュ。 最近の人参は人参くささがあまりなく、少し甘め。
メインは、初めてメニューに見つけたので、もち豚のばら肉にしてみた。
もち豚は、最近あちらこちらで飼育されているブランド豚だそうだが、
オーブンでじっくり焼いてから、スライスしてソテーし、更に蒸して脂を落としたという。
脂のしつこさがなく、ばら肉とは思えない味で、酸味の利いたソースとで、スッキリ食べられた。
ソースの名はメニューで読んで、その後も何度か聞いたのに、もう忘れている。(汗)
付け合せのいろいろの野菜の彩り・味とで、見た目も綺麗で、美味しかった。 ニコッ。
デザートは、パッションフルーツのクレーム・ブリュレ。 あとはエスプレッソ。
サービスしてくださったキールロワイヤルに、白ワインも頼んで、気持ちよく食事。

オープン当初からのシェフが腕を上げたようで、うれしくなった。
当初は頑張って一生懸命作っている感じだったのが、最近は楽しんで工夫している感じがする。
何事につけ、成長ぶりを見られるのはうれしいもので、しかも、
その美味しい料理を食べられるのは、なかなかの楽しみ。 満足満足。

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