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2010.3.30 [火] てんぷら、伊勢型紙、そして桜 |
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依然として3月末とは思えぬ寒さだけれど、雨の心配は無さそうだし、
何より金曜日から4日間もダウンしてしまったら、ゴロゴロ・ダラダラも嫌になってきた。(苦笑)
ここ3日間は家から1歩も出ず、動き・歩数を考えたら不健康極まりない。
で、桜はまだかいなと思いながら、目と心と身体の健康に、出かけることにした。
まずは「みかわ是山居」のてんぷらで元気をつける。
なんと、おまかせコースにお昼のコースがあることが判明。
主の早乙女氏にお昼のコースにするか聞かれて、そんなのあるのと驚く私。(笑)
是山居ではオープン時からおまかせだけにしたので、お昼のコースも作ったとか..
1年も経って初めて知って驚きながら、品数が2品少ないだけというお昼のコースにトライ。
めごちと雲丹の大葉はさみ揚げがないだけで、あとは何もかもいつもと同じ。
めごちも雲丹も食べたいけれど、量から言ったら、これで十分。
なのに、お代はずうっとリーズナブル!
と言っても決して安くは無いけれど、でもいつもと比べれば大分うれしいお値段。
みかわでこんなお代で食べたことなんて、お決まり(定食)を食べた初めの頃以来ない。
これからお昼に伺う時は、これに決まり..かな〜
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門仲の旧運河沿いの桜はまだまだで、2分咲きくらい。
でもめげずに、花見頃に行ったことの無い隅田公園を目指して浅草へ。
駅で降りる時から人の多さに驚いたら、仲見世通りの混雑振りの凄まじさ。
日本人だけでなく外国人も多く、浅草って観光名所なのだと改めて実感。
浅草寺にお参りしてから、隅田公園に行ったが、此処もまだせいぜい3分咲きの感じ。
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桜がまだならと、予定変更して「江戸の伊勢型紙美術館」に行くことにした。
赤坂見附駅から歩いたら、遊歩道が上りの階段つづきで疲れた頃に到着。
マンションの2階と3階を美術館にしているが、個人のお宅でやっているような雰囲気。
江戸小紋好きな私にはうれしい美術館で、展示された型紙は50くらい?
帰りは永田町駅に出たら、距離が短く下りだったので、楽に歩けた。
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花見の予定だったので、やはり桜に未練があって、市ヶ谷駅で下車したら、大当たり。
桜事情は一変、新宿通りはもしかしたら8分咲きくらいかしら? 気分的にはほぼ満開。
お堀の脇の桜はまだなのに、上の桜は十分に開いていた。
市ヶ谷駅から線路上の土手、新宿通り、靖国神社と歩いて、締めはライトアップされた千鳥ヶ淵。
千鳥ヶ淵では寒さと疲れとで、ボート乗り場の上の展望台?でUターン。
更に、日本橋のさくら通りにも寄ってみたら、こちらも7〜8分開いている感じ。
ニコニコ歩いてから、デパ地下の叶匠寿庵でいつものあんみつで小休止。
5時からサービスでアイスクリームつき。
夕食に安くなっていた歌舞伎座弁当を購入。
歌舞伎座建て替えの期間は大変だろうと、応援気分。でも、割引購入。(爆)
美味しいてんぷらを食べ、伊勢型紙をじっくり拝見し、桜も愛でて、いい1日になった。 |
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2010.3.26 [金] 桜の見頃は |
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昨日一日動き回ったせいか、天気が悪いせいか、今日はほぼ一日中ダウン状態。
昨夜の天気予報では洗濯日和かと思っていたのに、雨模様の薄暗い日で、気力が出ない。
暫く決まった予定も無いから、無理することもないと、自分を甘やかしてしまう。
このところの寒さでは、開花したという桜も途惑ってしまうわねぇと思う。
来週はどこかで一日お花見に動き回るつもりなので、花見どきが気になっている。
今月末期限のメトロの一日券を使いたいから、できれば一日余裕をみて30日かしら?
でも、市ヶ谷の桜は一昨日はまだまだだったし、日本橋の桜も昨日はまだ少し早かったし、
まだ早いかしら? いつ頃が見頃なのかしらねぇ..と悩ましい。 |
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2010.3.25 [木] 盛り沢山の充実した日 |
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午前中、私にしては早い10時に日本橋に用事があり、大慌てで出かけた。
ついでに他の用事も3つ済ませ、大忙し。
途中、三越のハロッズコーナーのモーニングで、コーヒーとトーストで遅い朝食。
久しぶりの薄いトーストが美味しい!
家でもサンドイッチ用のパンをトーストすればいいとは思いながら、なかなか出来ない。
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その後は、展覧会巡り。
まずは、いただいた招待券のある「大観と栖鳳−東西の日本画−」@山種美術館。
寒い雨の中を駅から美術館まで歩くのはきつかったけれど、
雨のせいか会期末にも拘らず混んでなくて、楽に観られたのはうれしかった。
狭い美術館だから展示作品は多くはないが、開館記念特別展�Vというだけに見応えがあった。
次は、「ルノワール〜伝統と革新」@国立新美術館。
交通の便から乃木坂でなく六本木駅から歩いたら寒くて、途中のミッドタウンで休憩。
朝食が遅かったから昼食に丁度よい時分かと、気軽な京の豆腐屋で丼ものに甘味と飲み物。
丹波の黒豆とブラジルのコーヒーを8:2だったかで淹れたという黒豆コーヒーが楽しかった。
ルノワール展のチケット(半券でOK)があれば割引等のサービスがあったのに、
回る順番違いで残念。 サントリー美術館は展覧会の狭間で休館中。
あと10日という会期末のルノワール展も雨のせいか恐れたほど混んでいず、ゆっくり観られた。
一通り観てから、逆に観ながらゆっくり入口まで戻り、あらためてもう一度好きな絵を鑑賞。
夜の食事まで時間があるので、更に銀座で「リサとガスパール&ペネロペ展」@松屋。
周りに小さな子が居なくなってから絵本を見ることもすっかり減ってしまったが、
絵本のよさを感じながら見て回った。
カードで入れるので無料なのがうれしい。 そのためにカードに加入したのだけれど..
春休みらしく子供連れが多かったが、雨のせいもあってかあまり混んでいず、
展覧会は天気の悪い日が狙い目だと再認識。
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締めは、イタリア料理「パッソアパッソ」での食事。
クリスマス以来だから2ヵ月抜けてしまったので、いつもより一層楽しみに伺った。
今日も厨房の前のカウンターでシェフと話しながら、楽しく・美味しく食事した。
前菜は、蕨と?(忘れた・汗)のピーナツ和え。
魚は、駿河湾の真鯛のマリネに、ブラッドオレンジ(タロッコ)やさまざまな野菜でサラダ風。
スープは、細く刻まれた豚の胃袋に、新玉葱、新葱、おろしたベーコン..などの入ったもの。
もつは普段あまり食べないのだけれど、有馬シェフのお薦めなら食べてみる気になる。
臭みもなく、こりこりとした食感も楽しく、なかなか美味しくて、ニコリ。
そして、蓬を練りこんだ手作りパスタにつぼみ菜という野菜を合わせたパスタ。
更に、ほたるいかのリゾット。 表面を炙ったあん肝載せ。
メインは、新潟の津南ポーク。
丸ごとオーブンで焼いたあとフライパンで表面を焼いて食べごろサイズに輪切りにしたもの。
仕込んでいるのを見ながら楽しみにしていたら、2種類のカリフラワーなどと一緒に出てきた。
どの料理も美味しくいただいて食欲が刺激されたのか(笑)、今日は更にチーズも少し。(爆)
今日はモッツァレッラチーズが美味しいと、それを出してくださった。
デザートは、とっても濃厚な味の蜂蜜のプリン。人参のジェラートと苺添え。
レモンのソルベも少しサービスしていただいた。
飲み物はいつものエスプレッソでなく、今日はハーブティー。
自慢の味だそうで、レモングラスと3種類のミント(ペパーミント・スペアミントと?)のティー。
お茶に添えられた小ぶりのいろいろの焼き菓子もおいしく、全部ペロリ。
ワインもしっかり飲んで、おいしく楽しくいただいていたら、何と2時間半も経っていた。
驚きながらも、美味しいものをいただいた満足感一杯で、ニコニコ失礼した。
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差し当たっての用事は片付けたし、眼福な時間で心の栄養も取ったし、美味しい食事もできたし、
久しぶりに充実した1日だった。 うれしいわぁ〜
出かける時にいろいろまとめてやろうとするから疲れてしまうのだけが問題だけど、
分かっていても、ついつい.. |
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2010.3.24 [水] 新作能で今月の観劇〆 |
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今日の昼と明日の夜の2回公演で、新作能が梅若玄祥・野村萬斎という魅力的な顔ぶれである。
人気の2人だし、インパクトの強いチラシが、と〜っても魅力的!!
で、チケット取りが大変だったけれど今日のチケットが取れて、雨の中を国立能楽堂に出かけた。
いい席ではないけれど、取れただけでもよかったかと..
まずは、能楽堂への途中のとやま料理の「五万石」で、おばんざいという日替りランチ。
今日は、春らしい前菜に、揚げ海鮮のあんかけ、豚肉の大根おろしかけに茄子などのサラダ風、
それにご飯と味噌汁と香の物がついて、1200円。
ここのランチの中でも抜群の安さで、内容を考えたら言うことなしのお買い得(笑)。
肉料理が若鶏の時はガッカリしながら他のメニューにしたけれど、いつも豚肉で願いたい。(爆)
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中国を舞台にした新作能「野馬台の詩−吉備大臣と阿倍仲麻呂」は、
吉備真備・野村萬斎、阿倍仲麻呂・梅若玄祥の2人を芯に、皇帝・野村万作、蜘蛛の精・野村裕基、
それに通辞・石田幸雄をはじめとする万作さんの弟子(つまり狂言師)がずら〜っと勢揃い。
能楽師も、玄祥さんだけでなく後見・地謡で参加しているけれど、
萬斎さんというか狂言の野村家の新作に、玄祥さんが協力して作り上げたような感じ。
新作能だからまあこういうのもありかと思いながら鑑賞したし、楽しくもあったけれど、
玄祥さんの出番が少なく、もう少し玄祥さんも観たかったのが本音。
それにプログラムが、歌舞伎公演などに比べれば高くないが、いつもより高くて少しショック。(笑)
2回の公演で費用回収となれば仕方ないかと思うし、読みたいから買ったものの..
って、思うことが、けち丸出しな私。(爆)
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着物: 江戸小紋(お召十)。 白山紬。 茄子紺色。 (お初)
六谷泰英氏の伊勢型紙で、伝統工芸士・工芸作家の小林義一氏が染めたもの。
帯: 川島織物の本袋帯。 薄緑地。 緑・青色などで細かく草木・鶴他の柄。 (お初)
帯締め: 五嶋紐。 薄めの明るい緑色、片側に白・金色入り。(お初)
帯揚げ: 薄桃色。
履物: 雨草履。
コート: 雨コート兼用塵除けコート。 西陣お召し。 吉野格子。 緑・薄茶色。
雨にも拘らず、着物。 しかも、お初が多いのが、快挙というか暴挙と言うか..(笑)
チケットを取った時に、中国庭園風の印象のこの帯をおろすことに気持は決まっていて、
雨で縮緬地の着物を避けると、この帯で合う着物は限られるので、この組み合わせ。
でも、よい組合わせだったと自画自賛。(爆) |
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2010.3.23 [火] 今日も歌舞伎見物に |
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夕方、今月最後の歌舞伎見物で、三月花形歌舞伎を観た。
花形歌舞伎が多くて、今日は国立劇場ではなく日生劇場。(笑)
染五郎・愛之助で、通し狂言「染模様恩愛御書」。
講談の「細川の血達磨」を歌舞伎化したそうで、そのためもあるのか講談師が語りで登場。
舞台も音楽も見慣れた歌舞伎とは少し変わっていて、それで好き嫌いが分かれるらしい。
猿之助のスーパー歌舞伎に限らず、最近は歌舞伎もいろいろなのがあるから、
私は特に違和感もなく、諸所笑いが起こる場面も含め、結構楽しんで観て来た。
衆道(=男色)というのは観ていて気恥ずかしい部分もあって(爆)、笑いを巻き起こすらしい。
最後の見せ場の火事場で、染五郎が25段の階段を落ちる場面がやはり凄い。
身体を張って勤めると言ったらしいが、3週間毎日やるのは大変だろうと思う。
それも、殆どの日が2回公演だし、
千秋楽まであと3日、怪我をしないで頑張ってねとエールを送りたくなる。
愛之助のお小姓の振袖姿が初々しく、少しも違和感がないのが、年齢を考えると見事。
バレエダンサーのしなやかで強靭な肉体とそれが紡ぎ出す舞台に感動を覚えたばかりだが、
今日は歌舞伎俳優の肉体の鍛え方に感動! 見せるは魅せるに通じる..
染五郎、愛之助のほかは、門之助、猿弥、春猿、上村吉弥、錦吾、志のぶなど。
志のぶがカーテンコールに出ないのは、役と存在感から少し寂しいような..
体調的に今日はパスしようかと思ったものの、時間ぎりぎりになって出かけることにしたが、
観たくて取ったチケットだし、行けば楽しめるので、やはり行ってよかった。
終演時には雨が少し降り出していたが、洋服だったので、傘なしでも気にせず少し歩いた。
着物を着損なったのは残念だけれど、着物だと傘なしでは歩けないから、結果オーライ?(爆)
雨の中を長い距離を歩くのは諦めて、地下道を一駅だけ歩いてメトロで帰宅。 |
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2010.3.21 [日] バレエ「アンナ・カレーニナ」 |
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夜中に音を立てて吹き荒れた風も収まって、一転気持ちのよい日に、午後遅く出かけて、
ボリス・エイフマン振り付けのバレエ「アンナ・カレーニナ」の初日公演を観てきた。
トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」をバレエ化したもので、
見慣れたクラシックバレエとは一風違う動きも多く、それが作り出す世界に、
もともとモダンバレエ好きなので、クラシックとは別の感動があった。
何より、鍛え上げられたバレエダンサーのしなやかで強靭な肉体!
アンナ:ニーナ・ズミエヴェッツ
カレーニン:セルゲイ・ヴォロブーエフ
ヴロンスキー:オレグ・ガブィシェフ ほか
終演後、繰り返されるカーテンコールに、振付家ボリス・エイフマンも登場。
ここ何年かは新国立劇場のシーズンチケットを取って、バレエを定期的に観てはいるが、
勉強もせずに楽しむだけなので、エイフマンの名前も今回知ったばかり。
でも、素晴らしい舞台に出会えた喜び♪
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着物: 色無地。 綸子(20代のもの)。 薄緑色。
帯: 袋帯(山口弘躬)。 「王朝の庭」。 唐織。 墨紺地、桜柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。
帯揚げ: 薄桃色。
一昨日締めた桜柄の袋帯をもう一度くらい締めたいけれど、あの色無地はずっしり重いし、
バレエなので少し軽めな方がいいと、20代に母が作ってくれた着物を久しぶりに出した。
若い頃の着物は裄が短いだけでなく身丈も短く、おはしょりを綺麗に出すのが少し苦労。
裄が短いのでこの季節用に仕立ててもらった桜柄の長襦袢は寸法が合わないのが残念。
大劇場(オペラ劇場)ではオペラを上演中だから、そんな筈は無いのに、
うっかり大劇場での上演だと思っていたら中劇場だったので、劇場の雰囲気がまるで違い、
観客の服装も大劇場でのクラシック上演時とは違い、少しカジュアル感が強い。
着物の方はほんの数人だけ。
少し浮いてしまったような感じもあり、紬にすればよかったと反省。 |
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2010.3.19 [金] 能「西行桜」 |
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夜は国立能楽堂の定例公演で、初めて観る能「西行桜」を楽しみに、出かけて行った。
今日の番組は、狂言・大蔵流「土筆(つくづくし)」と、能・観世流「西行桜」。
狂言は初めて観た時から楽しんでいるのに、今日はどうしたことか冒頭から騒がしく煩く感じて、
ひょっとして私の体調が悪いのか!?と思ったほど。(苦笑)
大蔵流「土筆」は、和泉流では「歌争(うたあらそい)」という題だそうで、
連れ立って春の野遊びに出かけた男達の、
言葉尻を捉えた言い争いが取っ組み合いの相撲に発展するという、狂言らしい他愛無い話なのに、
どういうことやら.. 楽しめないこんな日もあるのかと驚いた。
能「西行桜」は大いに楽しく観たから、体調の問題ではなかったような気もするけれど..
シテ・老桜の精を片山幽雪(前名九郎右衛門)、ワキ・西行法師を宝生閑、
アイ・西行庵の能力を山本東次郎、5人のワキツレ・花見人は森常好、宝生欣哉、殿田謙吉など。
地頭が観世銕之丞で、地謡も揃っていて、見事な演者揃い。
囃し方も、笛・藤田六郎兵衛、小鼓・曽和正博、大鼓・柿原崇志、太鼓・三島元太郎。
笛の藤田六郎兵衛氏は、一噌仙幸氏の代演。
今年80歳という片山幽雪氏の序の舞は細い杖つきだったけれど、
杖を持っても違和感無く舞えるのかと、杖を落とすことなく舞扇を持ち替える様子にも、感嘆。
おかしなところに目が行ってしまい、我ながらおかしい。
終曲前の序の舞が結構長いし、序の舞の前にも少し動きがあるし、やはりお疲れになるのだろう、
橋掛りを戻られる歩みはとてもゆっくり。
老桜の精だから、こういうお能なら、ゆっくりも違和感なし。
面は皺尉。 伝・福来 作だったかしら?
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終演後は友人と、いつもの「五万石」で、いつも通りにミニ会席を少しのお酒と一緒に楽しんだ。
桜の葉・桜イメージの煮物など、春らしい食材に、竹の皮を敷いたり、春めいた料理になっていて、
一方、蕪すしや寒鰤など冬の名残もあって、季節感が楽しい。
コートを脱いだら、すっかり顔馴染の仲居さんに、可愛い!と帯をお褒めいただいて、
可愛い?と、そういう印象をもっていなかったので、驚きながらニコッ。
友人とは昨日も長い2回の休憩時間に話をしたので、もう話すこともないかと思うのに、
観劇の話、着物の話、趣味の話など、話すことはいくらでもあって..(笑)
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着物: 色無地。 寿光織。 本茶四度染。 極薄灰緑色?
帯: 袋帯(山口弘躬)。 「王朝の庭」。 唐織。 墨紺地、桜柄。
帯締め・帯揚げ・履物・コートなどは、昨日と同じ。
この、墨紺地に王朝の庭をテーマに桜が意匠化された帯を締めたくて、久しぶりの色無地。
しっかりした縮緬地が重くて.. でも、絹を纏う感覚を十分に味わった。 |
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2010.3.18 [木] オペラ「神々の黄昏」6時間半 |
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ワーグナー作曲「ニーベルングの指環」の第3日「神々の黄昏」を新国立劇場に聴きに行った。
キース・ウォーナー演出の「トーキョーリング」の最後の「神々の黄昏」の再演初日。
初演時は悲しいことに体調不調で、折角取ったチケットを無駄にしてしまい、
最後が分からないままでは落ち着かないので、後日の録画映像つき上映会に出かけたのだった。
ライブと違って印象が薄かったのか、ここまで来れば演出にも驚きが少なかったせいか、
覚えていた場面は少しだけで、あまり記憶に残っていず、初めての感覚で観て・聴いてきた。
長い2度の休憩を挟んで6時間半のオペラは、やはり長い!
第1幕の途中で疲れを感じてしまったが、第2幕・第3幕は割に楽に声を楽しんで聴けたので、
筋のせいもあるかもしれない。
指揮者も、ブリュンヒルデとジークフリート役の歌手も、先月の「ジークフリート」と同じ。
ブリュンヒルデを歌ったイレーネ・テオリンをはじめ、歌手の声を堪能。
ハーゲン役のダニエル・スメギが印象的で、策略家ぶりが際立つ演出。
指揮:ダン・エッティンガー
ジークフリート:クリスティアン・フランツ
ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン
グンター:アレクサンダー・マルコ=ブルメスター
ハーゲン:ダニエル・スメギ
グートルーネ:横山恵子
ヴァルトラウテ:カティア・リッテイング など。
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着物: 西陣お召し。 段取りでいろいろの江戸小紋柄。 黒地。
帯: 染名古屋帯。 青灰色地。 桜柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。(お初)
帯揚げ: 白・白銀色に灰色・金色。 周りは灰色。 (お初)
履物: パールがかった青磁色の台。 重ね芯。 黒地に真紅の小桜模様の鼻緒。
コート: 道行コート。 薄桃色・薄茶色の市松・染疋田。 (お初)
春らしく、桜中心のコーデ。 ちょっと楽しい!
桜の柄の帯に、小桜模様の鼻緒の草履。 桜を思わせるような春らしい色合いのコート。
桜の季節用に仕立ててもらった桜柄の長襦袢もお初。 |
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2010.3.17 [水] 花形歌舞伎 |
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昼からの国立劇場花形歌舞伎を観に行った。
いつ頃からだったか国立劇場で若手の歌舞伎役者による3月の歌舞伎公演が始まってから、
例年、花形歌舞伎と銘打っているが、今年は橋之助と扇雀を中心にした公演。
花形歌舞伎というともう少し若い世代の印象があって、今年は少し薹が立った感じ。(笑)
歌舞伎座と比べれば確かに若いから、例年どおりに花形歌舞伎と銘打っているのかしら?
橋之助と扇雀が何役も兼ねて、大奮闘。
他は、彦三郎・萬次郎・亀三郎・亀寿・竹松の兄弟親子に、高麗蔵、亀蔵、種太郎など。
国立劇場らしく通し狂言で「金門五山桐−石川五右衛門」。
通しで見るのは初めてと思ったら、
ここでは34年ぶりの通し上演だそうで、台本も前回とは大分異なっているらしい。
歌舞伎好きには「絶景かな、絶景かな」の台詞でよく知られている南禅寺山門の場は、
歌舞伎座でも今月上演されている人気の一幕でよく観るし、つづら抜けも観たことはあるが、
知らない場面も多いから、これで全体の筋が分かると楽しみにしていた。
通しで観ると、やはり「南禅寺山門の場」がなんと言っても華やかで楽しい。
でも、捕り手が出ないので歌舞伎座の15分より短いたった10分だけで、短過ぎ。
もう1つの見どころの、つづら抜け宙乗りは、見慣れた感じの宙乗りだが、
鳥屋から再度登場して、花道上を舞台まで降りていく逆乗り?のおまけつきなのがうれしかった。
残念だったのは、大向うがかからなかったこと。
下手な掛け声は芝居の邪魔、迷惑でしかなく、止めて欲しいと思うことも多々あるが、
上手に掛けてくれれば、掛け声も歌舞伎の一部!
無いと寂しい.. って、勝手なことばかり。(苦笑)
平日だし、大向うさんは歌舞伎座に行くだけでいっぱいだったのかしら?
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昨日から体調が悪くて今日も始動が遅く、着物を着る気力が出ず洋服になってしまった。
パスせず出かけたからOKと思うものの、桜の帯を締め損なわないかと心配も多少。
最近は着物を着るのが特別なことではなくなって、以前より気楽に着ているが、
それでもやはり、気力・体力が無いと着られないと実感した。
明日・明後日は着物で桜の帯を締めて行きたいけれど、どうなるか..
終演後は「可否道」に寄って、コーヒーで一息。お替りは独特のアメリカン。
その後は、何処にも寄らず真っ直ぐ帰宅。 |
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2010.3.15 [月] 談志も来た六代目圓樂襲名披露公演など |
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夕方には「樂太郎改メ 六代目三遊亭圓樂襲名披露」公演に行く予定だが、
その前に、今年度最後の朗読サークル活動に出かけた。
昨日は家から出なかったので、今日は昨日の分も動こうと往きは30〜40分の歩き。
木場公園脇の大横川護岸の早咲きの桜並木がもう見頃!
昨年の4月には花が終っていたのを思い出し、今年は見られてうれしいと思いながら歩いた。
途中で、サークルに行く日の楽しみの「こうかいぼう」に寄って、ラーメンで昼食。
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朗読サークルでは、朗読教室終了者7名が見学。
既に入会申込済みの方が数人いらっしゃるらしいが、
見学して様子を見てから加入するかどうか決めようという方に、凄〜い!と感心し、
ノホホンと入れていただいて欠席も多い私は、安易過ぎるのかもしれないと反省。
夏以降の出席率は高くなったから、まあ進歩していると思いましょう。
いつも通り一人ずつ順番に読んで、悪い部分の注意を受け、読み直し。
私の読みで一番指摘されたのが、息の短さ。
息が浅く息継ぎが気になるから、腹筋を鍛えて腹式呼吸ができるようにするよう注意を受けた。
聞いている方が気になるような息継ぎをしている自覚は無かったけれど、
発声練習で他の方のような長い声を出せないのが気になっていたから、納得。 でも、道は長そう。
楽にできるチェック方法などを教えていただいたので、頑張りましょう。
銀座に出る前に、清澄白河駅近くの、KWにある松坂木綿の「丸川商店」に寄った。
店名がイストグラフから変わってからは殆ど行ってなくて、本当に久しぶり。
品物の種類が変わって買いたかった物がなくなってしまったのを残念に思いながら、指貫を購入。
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夕方からは、新橋演舞場の「樂太郎改メ 六代目三遊亭圓樂襲名披露」公演を楽しんだ。
冒頭が、なんと「襲名披露口上」で、更になんとなんと予定外の談志の出演。
急に来て、志の輔に代わっての出演だそうで、生ま談志が見られて客は大喜び。
無論私もどうにかお元気らしい様子を喜んだ一人。
落語の襲名口上らしく、小朝(口上だけの出演)の司会で、いつものように次々に暴露話。
嘘かまことか分からない話もおかしいし、
談志の毒を含んだような嘘話にも愛情を感じて、噺家というのは..と思う。
続いて、途中に休みを挟んで落語だけ5話。
突然の談志の登場で口上に出損なった志の輔が新作落語「親の顔」、
つづく鶴瓶も新作「青木先生」、仲トリの歌丸の「おすわどん」に、仲入り後は小遊三が「浮世床」。
そして、いよいよトリの樂太郎改メ六代目圓樂。
「芝浜」を期待したのだけれど、昨年11月に先代の圓楽一門落語会でも聞いた噺の「浜野矩随」。
同じ噺だが秋より伝わってくる感じで、楽しめた。
それに、襲名披露には芝浜よりこちらの方が相応しいいい噺だと思って、満足して帰宅。
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帰ったら仕事帰りの息子が来ていた。
週末は友人達と遊びに出かけていて来られなかったからと、旅先のお土産付かと思ったら、
1日遅れのホワイトデーらしく、ピュアチョコレートの詰め合わせ。 ありがとう。
カステラにお茶、文旦を剥いて、一緒に食す。 |
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2010.3.13 [土] 普及公演@国立能楽堂、天真庵 |
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陽射しがあり、明るく暖かい日で、午後は国立能楽堂に普及公演を観に行った。
解説・能楽あんないの後、狂言・和泉流「鏡男」と能・喜多流「頼政」。
狂言「鏡男」は、1月に聞いた落語の「松山鏡」を思い出しながら、楽しんだ。
能「頼政」は、「実朝」、「朝長」と並んで、3大修羅能の1曲だそうだが、
私には昨年観た近代能楽集・鵺に出てくる鵺退治の武将のイメージで、
解説・あんないのお陰もあってか、先月観た「朝長」より分かり易く、楽しく鑑賞。
謡に変化もあり、後シテが床机に腰掛けての仕方話も足踏みなどで動きを感じて、印象的。
面は、前シテが三光尉の類の、銘・現在尉(うつつのじょう)で、後シテは専用面の頼政。
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終演後は、押上の天真庵に。
先月末に忘れて来てしまった雨傘を長く放っておいてはご迷惑だろうと、友人とのお茶はパス。
暖かかったためらしく開店から満員だったそうで、テーブルで相席させていただいた。
いつもの文膳で、お酒一合・香のもの・酒肴・ざるそば・珈琲。
ざる蕎麦がついているのに、蕎麦ガレット(クレープ)と黒豆茶も追加の食いしん坊。(笑)
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着物: 小紋。 飛び柄。 渋い黄色(鶸色?)。
帯: 袋帯。 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」。 極薄灰色地。 竹・筍・雀の柄。
帯締め: 江戸組紐。 黄色。半分に薄緑・肌色・金線入り。 (中村正)
帯揚げ: 薄い竹色。 草木染(竹染)。
履物: 薄金色台。 金・白色の五嶋紐の鼻緒。
帯は、何故か桜の気分でなかったので、水曜日におろした竹・筍・雀の柄を再度。
着物は、能楽堂だし、紬はやめて小紋にしてみた。 |
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2010.3.12 [金] フランス料理@大渕座など |
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住まいの全住戸対象の排水管洗浄があって、今日の午前中が指定日。
下の階から順番に行うので、作業日が指定されるのに、発表が遅いのが困りものだけれど、
排水管の詰まりを除去してくれるのは、漏水の心配がなくなって、うれしい。
今回は台所だけで、所要時間が短く、あっという間に終了。
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用事で銀座に出かけるので、久しぶりに「大渕座」のフランス料理でランチ。
先月は行き損なってしまったら、料理が春めいてきていた。
オードブルの5点盛が、いつもながら楽しい取り合わせで、ニコニコいただいた。
ここでは初めての蕪のポタージュスープが、口当たりも味も楽しい。
メインはバスク風の味付けをした野菜をたっぷり敷いた帆立にした。
デザートは迷いながらも、チョコレートケーキ。
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日本橋に戻って「味と技の大江戸展」に寄った。
いつものように、「更級」で蕎麦とうどん、「さるや」でくろもじの楊枝などを購入。
「久兵衛」が出店していたので、つい誘われて握り寿司を食べた。
まだお腹は空いていなかったけれど、苦も無くペロリ。(笑)
仕立て上がりのご連絡をいただいた着物を受け取った。
遅くなってしまい、残念ながら担当者は帰った後だった。 |
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2010.3.10 [水] 歌舞伎(歌舞伎座 第二部・第三部) |
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雪は早くに止み雨も上がった午後、午前中のチケット取りの疲労感を引きずりながら、出かけた。
歌舞伎座で、今月の歌舞伎の第二部・第三部を続けて観劇。
第二部は、「菅原伝授手習鑑−筆法伝授」と「弁天娘女男白浪−浜松屋見世先、稲瀬川勢揃い」。
第三部は、「菅原伝授手習鑑−道明寺」と「石橋」。
「菅原伝授手習鑑」の「筆法伝授」と「道明寺」は菅丞相の段で、仁左衛門が演じている。
というか、菅丞相は先代と当代の仁左衛門でしか私は観たことが無い。
初めて観た先代の秀逸な「道明寺」の菅丞相の印象が強く残っていて、
当代のもいいけれど、やはり先代は凄かったのだとあらためて思った。
「筆法伝授」の源蔵は富十郎の印象だったが、今回の梅玉のも結構好き。
あと、園生の前に魁春、戸浪に芝雀、希世に東蔵、梅王丸に歌昇など。
「道明寺」は、丞相伯母の覚寿を玉三郎が初役で演じているが、少し老けすぎ!?
先月の「ぢいさんばあさん」の高齢時の妻るん以降、老けが気に入っているのか..(笑)
るんは若い時との対比もあるし..と思ったけれど、今回は更にお年寄り。
50才過ぎの菅丞相の伯母となれば、年齢的にはあれでいいのかもしれないとは思いながら、
違和感もあって、役作りには観客の期待との兼ね合いもありそうに思えた。
仁左衛門の他、輝国に我當、立田の前に秀太郎、刈屋姫に孝太郎と、松嶋屋が揃っている。
あと、土師兵衛に歌六、宿禰太郎に弥十郎など。
「弁天娘女男白浪」は、菊五郎・吉右衛門のコンビで、弁天小僧菊之助と南郷力丸。
菊五郎にはもう時分の花という若さは無いけれど、でもこの人の弁天小僧は好きだわ〜
でも、菊五郎の弁天小僧なら、南郷は團十郎、じゃなければ左團次で観たかった。
「稲瀬川勢揃い」は、あと、日本駄衛門・幸四郎、忠信利平・左團次、赤星十三郎・梅玉で、
とても豪華で重厚(笑)。 ここが重厚じゃ、ちょっと..と思うほど。(爆)
東蔵が「浜松屋見世先」の幸兵衛を「筆法伝授」の希世と同じ役者かと思うような
さもありなんという風情で演じていて、両方ともよくて、名脇役ここにありという感じ。
「文殊菩薩花石橋・石橋」は、富十郎が息子・鷹之資と踊る一幕。 幸四郎の寂昭法師など。
暮れの芝翫の「雪傾城」での孫勢揃いにも、あれあれと思ったけれど、今回は更に..
休憩時間の長さが目立った第一部と違い、第二部は休憩が15分だけ。
第三部の休憩は30分あるけれど食堂はもう終ってしまうので、第二部と第三部の間に食事。
お弁当でなければ、ここが最後の食事時。 コーヒーも飲んで、次に備えた。(笑)
第三部の休憩時に冷たい抹茶を買いに行ったら、機械の調子が悪くて、
来月どころか来週にもなくなりそうだとのことで、最後の冷抹茶になった。 飲めてよかった!
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着物: 本結城紬。 黒・藍色の絣模様。
帯: 袋帯。 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」。 極薄灰色地。 竹・筍・雀の柄。(お初)
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。
帯揚げ: 紬。 京友禅、雪華作。 灰薄緑色と灰茶色の染分け。
履物: 銀鼠色の変り台。白・焦げ茶色の京くみ紐鼻緒。(Run)
他の帯を締める予定が、今月のチケット袋を見て、同じような柄の帯に急に変更。(笑)
機会を逃していたが、漸く着用。 |
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2010.3.10 [水] オーラス歌舞伎座・チケット争奪戦 |
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疲れた〜
現歌舞伎座のさよなら公演もいよいよ来月4月で終わり。
で、今日は歌舞伎会のゴールド会員という頻繁に観に行く者へのチケット発売初日。
電話はつながらないので、最近は専らネットで購入している。
10時開始だが、間際になると混雑でアクセスできないので、9時頃にPCを立ち上げてアクセス..
が、が、混み合っていてアクセスできない。 (驚!)
1度アクセスできても暫く放置すると切れてしまうから、そういう人がいることに儚い望みをかけ、
繰り返し繰り返し試みたが、ダメ、ダメ、ダメ..
チケットを取れた人の空きが出る時間になってもダメで、漸く繋がったのは発売開始の1時間後!
なんと2時間かかりのアクセス。
オーラスの千穐楽・第三部の席は、桟敷席が既に売り切れ。
最後はいい席で観たいから、思うことは皆同じよね〜と思いながら、
1等席を取ろうとしたが、ポチッとしたら、席が足りないとはじかれ、
2等席、3階A席、3階B席と、つぎつぎに試みた。
が、全てダメ。 (涙)
千穐楽に拘ってはいられないと、第一部から第三部まで早めの日を取ってから、
画面では売り切れ状態になっていない千穐楽・第三部の席に再度挑んだ。
ダメダメダメの連続でも、しつこく挑戦したら、オーマイゴッ! 取れた〜 (歓喜!)
席は無論ひどい席だけれど、雰囲気を味わいたいのだから、取れただけでOK。
千穐楽のチケットは大御所達のファンクラブにも回らなかったそうだが、
発売開始直後でも1階席のチケットは無かったという話もあり、大株主などに回ったのかしら?
チケットを取れて喜んではいるけれど、それにしても、今日はほとほと疲れた。
午後からは、三月公演の第二部・第三部の連続観劇。
疲れたとへたり込んでいないで、気を取り直して、準備して出かけないと.. |
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2010.3.9 [火] 確定申告、常夜鍋 |
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1週間延ばしに延ばしていた税金の確定申告を漸く済ませた。
15日までだから期限も残り少なくなってきて、いつまでも放り出しておくわけにもいかないし、
夕べ申告書に記入し、今朝は、税務署から送られて来た申告書類に入っていなかった書類を
区役所にもらいに行って、残りの書類作成と、自分の覚えに提出してしまう添付資料のコピー。
さあできた!と、管轄の税務署までの片道20〜30分を歩いて行って来た。
天気が悪くなるという予報に、得意の先延ばし(笑)への誘惑は強かったものの、
こういう天気の日の方が空いているだろうと、雨が降り出す前に、えっちらおっちら行ったら、
予想通り空いていて、すぐに終了。
昨年同様、少しだけ還付があるのが、小遣いが入るみたいでうれしい。(爆)
元々取られ過ぎたのが戻ってくるだけだけれど..
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常夜鍋! 私も好きです。
美味しいのに簡単で、私向き(笑)。 ○十年来のお馴染み鍋です。
アルコールは飛ぶので、小さな子供でもOKです(でした)。
もっとも、お酒を少し減らしたり他の具も入れたり、アレンジしましたけれど。
最近でも、邪道とは思いながらヴァリエーション版もやります。
書いていると夕食の予定変更したくなるけれど..これからまた買物に行きたくないし..
それにしても、かんからさんの入れる日本酒へのこだわりがお見事!
私は料理用には安い手頃な純米酒を買って、適当に済ませてしまっています。
う〜ん、学ばねば.. |
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2010.3.8 [月] 懇親会 |
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サークルの、年に1度の懇親会食に参加。
昨年は体調不安でパスしてしまったので、初参加。
「木曽路」だったが、送迎バス付なので、場所も分からないまま、集合場所に出かけた。
私が一番若い高齢サークルだからか、しゃぶしゃぶではなく会席料理だった。
近くの席の皆さんと話しながら、楽しく食事して、お開き。
帰りも送迎バスで、駅前でも降ろしてくれたので、あっという間の2時間半。
来週は練習日。 遅刻せずに行きたいものだけれど..
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遅まきながら、
しょうさん、お誕生日おめでとうございます!
また1年、お元気にお過ごしになられますように.. |
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2010.3.7 [日] 久しぶりにフランス料理 |
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前日に続いて寒い日で雨模様の中、久しぶりに食いしん坊を満足させに出かけた。
新年会にも賞味会にも行ったから、おいしいものは食べているけれど、
フランス料理は1月初旬以来で、2ヵ月ぶり。 ウ〜ン、久しぶり。(笑)
四番町の「オーグードゥジュール」でランチ。
先月は行き損なってしまい久しぶりだから、魚も肉も食べたいと、両方ついたコースにした。
ここのランチは、メインの魚料理と肉料理はそれぞれ1種類のことが多いが、
オードブルは種類が多く、食べたいものがいろいろあって、選ぶのに迷う。
今日も食べたいものがあれこれあるものの、魚も肉も食べるとなると、
いくら食い意地が張った大食らいの私でも1皿で我慢。(爆)
ホワイトアスパラに、もうそんな時期なのだとうれしくなって、それにした。
佐賀産のアスパラガスで、茹で方が秀逸というか、しゃきっとしているのにしっかりした味で、
付け合せの他の野菜も、少し酸味の利いたソースともどもおいしい!
今日の魚はほうぼうで、肉はイベリコ豚。
どちらも、たくさんの野菜と一緒に、おいしくいただいた。
デザートは軽めにして、アーモンドのブラマンジェを選んだ。
またもウェルカムシャンパンにワインもご馳走になってしまい、恐縮しながらも、うれしい。 |
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2010.3.6 [土] 花形演芸会 |
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昨日とはうって変わって薄暗く寒い雨の日。
夜の国立演芸場の花形演芸会までは時間があるとノンビリし過ぎて、大慌てで出かけた。
落語は、桂吉坊が上方落語「商売根問」、春風亭柳朝「武助馬」、仲トリの桃月庵白酒「替り目」。
ゲストは先月末にも聞いたばかりの柳家喬太郎で、噺はなんと前座もする「転失気」。
無論、前座とは比較にならない上手さだけれど、喬太郎で聞きたい噺ではない。
他の噺をして欲しかったと、残念な気持。
あとは、曲芸の翁家小花、漫才のロケット団、トリが時代劇コントのカンカラ。
雨なのに着て行く着物を決めていず、準備をしていなかったので、洋服になってしまった。
今日は若い方も多く、着物の方はいらっしゃらなかったのか気がつかなかった。 |
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2010.3.5 [金] 「長谷川等伯」展、演劇「象」の初日公演 |
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季節はずれに暖かい日。
夜の演劇鑑賞の前に、気になっていた展覧会に出かけた。
国立博物館の、没後400年特別展「長谷川等伯」。
今まで、実物を、または印刷物で、見たことのある絵もいろいろあるけれど、
これだけの作品が揃えば、当然ながら初見のものが多く、楽しく観て回った。
会場にはすんなり入れたが、午後も遅めなのに場内は結構な混雑状態。
人込みは苦手なので、ひととおり観てから一時脱出。(笑)
空いている本館で、舞楽装束、絵画、仏像などを、楽しくじっくり鑑賞して、息をついた。
本館の展示は国宝・重文なども多いのに、いつも空いているのが勿体無いけれど、うれしい。
特別展に戻って、もう一度観たいと思った絵を再度鑑賞。
今日は金曜日で開館時間が延長されていたので、まだ混んではいたけれど、
1時間前に比べれば大分楽に観られて、楽しく鑑賞終了。
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久しぶりに観に行った現代演劇は、別役実の代表作という「象」で、今日が初日。
深津篤史の演出、稲垣吾郎・奥菜恵の劇場初登場、それに大杉漣の久々の出演など、
話題一杯で、会場も狭いので、チケット完売らしい。
新国立劇場・小劇場の前は、若い女性がたくさんで、いつもとまるで雰囲気が違う。(笑)
このPITでは独特の舞台装置で美術に目を引かれることも多いが、
今回はいつもにも増して独特。 ムム.ム..
大杉漣と一緒に芯になる稲垣吾郎の期待以上の好演がうれしい驚きだった。
でも、こういう芝居は何と言ったらいいのか、私には形容し難い。
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着物: 泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい柄で総柄。
帯: 袋帯。 京友禅染「銀花仙」。 銀鼠色。 杉林の柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 紬。 京友禅、雪華作。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。
履物: 銀鼠色の変り台。 白に茶色の京組紐鼻緒。 (Run)
小劇場で浮かないように一番地味な大島紬にしたが、
帯は、「長谷川等伯」展に行くことにしたので、松林ならぬ杉林の柄の帯に変更。(笑)
柔らかい帯に絹芯を入れてしまったので、クタッとして、長尺なのと相俟って、締め難いのが難点。 |
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2010.3.4 [木] お見舞い |
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兄の見舞いと、兄の体調悪化で沈んでいる母を元気付けるために、実家に出かけた。
心配していたより元気でホッ。
兄の体調が悪いと、母も心配と心細さで気持が沈んでしまうので、それも気がかりだった。
兄は食べられず力が出ないので2日ほど点滴したそうで、今日は大分調子がよいらしい。
本人は言うまでも無いが、連れあいも母も、皆が心配で少し参っていたようだが、
兄も今日は今月末期限の原稿書きをしていて、明日は週一?かの仕事に出勤するそうだし、
あの様子なら一安心と、胸を撫でた。
母と姉と3人で、買って行ったサンドイッチなどで一緒にお昼をいただきながら話をした。
姉と私の予定の合う日を探して日を決めて母に連絡しても、
このところ母の予定と合わずに、出かけるのは久しぶりになってしまった。
今日のように片づけをしない時は姉と別々の日に話をしに行くことも考えるのだけれど、
行けば、母はうれしいものの疲れるようで、今日も気付いたら居眠りをしている。
いろいろ難しい。
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着払いの宅急便のお釣りの話、凄いですね〜
配達人の捨て台詞も、500円玉17枚!のお釣りも、信じられません、私も。
どうみても、嫌がらせですよね〜
私だったら配達センターに電話するかも..と一緒に憤慨。
でも、後難が気がかりなのも、そういう配達人ならご尤もで.. |
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2010.3.3 [水] 能楽など |
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雛祭りなのに、雛飾りもせず、雛あられも食べずに終ってしまった。
虫に食われていませんようにと願うものの、雛人形も箱の中に長年しまいこんだまま。
毎年、今年こそは飾ろうと思うのだけれど、いつも気付くともう当日で、飾り損なってばかり。
お雛様、お内裏様も、 ゴメンナサ〜イ。
午後はまた国立能楽堂の定例公演があるので、ランチはとやま料理の「五万石」で、
先月で味をしめた日替り定食にしようと早目に出かけたが、今日はメインが苦手な若鶏でダメ。
この、とってもうれしい1汁3菜の定食ほどは安くないけれど、仕方ないので今日は小皿会席。
ランチとしては安いとは言えないけれど、こちらも夜に比べれば、量は少ないけれど、随分安い。
食事の出てくるのがゆっくりで、先月は開演に間に合わないかと心配したから、
今日は早く行ってランチ開始直後に入店したので、ゆっくり食事してもまだ時間は余裕十分。
能楽堂に行ってプログラムを購入して読みながら、ゆったり気分で開演を待った。
大体が開演間近に飛び込むことが多く慌しいので、余裕のあるのがうれしい。
十分に楽しむためには、いつもこうあるべきなのでしょうねぇ〜 分かってはいるけれど..
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今日の番組は、狂言・和泉流「文相撲」と能・金春流「雲林院」。
狂言にしては長い「文相撲」は、相撲技も楽しく、狂言らしさ一杯。
佐藤友彦・融親子に今枝郁雄で、井上菊次郎氏などに師事された名古屋在住の方々。
能「雲林院」は、前場の桜をめぐるシテとワキの問答が春らしく、楽しく観られたが、
後シテに恋多き業平らしさを感じられず、それが残念。
前シテ・老翁とは装束の大きく異なる後シテ・の在原業平に若さ・華やかさがないようで、
橋掛りに登場した時から、老人のような立ち姿でアレッと思ったが、そのまま始終年老いた感じ。
序の舞も動きがあって私には楽しいのだけれど、足の運びなど動きも何となく年寄った風情。
シテをなさる方は高齢の方が多いから体調管理が難しいのかもしれない。
面は、前シテが三光尉、後シテが中将。
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終演後は、喉が渇いたと言う友に誘われて、一緒にお茶。 結局、1時間半おしゃべり。(笑)
昨日は第三部まで通しで観るという彼女に久しぶりに歌舞伎座で会ったけれど、
私は第一部だけだったし、今日も会うので、話は殆どしなかった。
で、今日の話題は専ら歌舞伎と今日のお能などの観劇関係。
私がこれから観る第二部・第三部の印象も聞いて、役者のことなどに話が広がった。
別れてから日本橋に出て「向井潤吉展」へ。
平日の夕方のせいか空いていたので、日本の原風景のような絵を中心とした展示をじっくり拝見。
修行時代のパリでの模写や初期の絵の、同じ画家とは思えぬ作品に驚く。
夕食は、特別食堂で三玄の3月限定の海鮮ちらし。
雛祭りにはちらしがピッタリに思われて、それに何より期間限定には抗えない。(笑)
上方風の味付けの野菜の煮物もいろいろついていて、楽しくおいしくいただいた。
でも、ご飯とお刺身が別盛りのちらしには慣れない。 ちらしじゃない!みたいな気分。(爆)
出かけるとつい外食してしまい家であまり料理しないので、料理下手になるばかり。
で、またも反省。 一向に直らず(直さず?)反省だけでは.. (汗)
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着物: 結城紬。 灰藤色。 無地。
帯: 染名古屋帯。 青灰色地。 桜の柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 銀鼠色、片側に白・薄桃色入り。
帯揚げ: 紬。 京友禅、京姉小路作。 灰藤色、白・灰・肌色入り。
履物: 灰色台(エクセーヌ)。 灰紫の組紐鼻緒。 (伊と忠)
バッグ、コート、ショール: 前日と同じ。
気分的には、多分時期的にも、まだ桜は早いと思うけれど、「雲林院」だから曲に合わせて桜の帯。 |
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2010.3.2 [火] 御名残三月大歌舞伎の初日、かさね綴れ織りなど |
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昨年1月から1年以上続いた長〜い歌舞伎座さよなら公演(笑)も、いよいよあと2ヵ月で終わり。
今月からは3部制で、御名残が冠について、今日が初日。
今日は、「菅原伝授手習鑑−加茂堤」、「楼門五三桐」、「女暫」の、第一部だけ観て来た。
30分、15分、58分と各幕が短くて、30分、35分の幕間の長さが目立った。(爆)
「加茂堤」は、梅玉の桜丸に時蔵の八重という久しぶりに落ち着いた年齢の大人コンビ。(笑)
それに友右衛門の斎世親王、孝太郎の苅屋姫、秀調の三善清行。
「楼門五三桐」は、吉右衛門の石川五右衛門に菊五郎の真柴久吉。それに、歌六と歌昇。
華やかで役者の揃った一幕だけれど、如何せん15分だから顔見世の感じ。
「女暫」は、玉三郎の巴御前で、あと我當、左團次、松緑、菊之助、錦之助など。
それに、終幕前に登場の舞台番に吉右衛門。
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今日は2時には終わるはずなので、「空也」の最中を予約しておいて、取りに行った。
お菓子に目の無い(中毒?)私も、流石に今回はお遣い物にする予定。(爆)
呉服店に寄る時間もあるので、先日受け取った着物を早速着て行った。
担当者は出張で留守だったけれど、皆さんに喜んでいただき似合うと誉めていただいて、ニコッ。
日本橋まで歩いて高島屋の呉服売場に寄ったら、ここでも誉めていただき、またニコニコ。
「かさね綴れ織り」という爪綴れで3重に柄を重ね、かさねの色を表現した作品の実演展示を拝見。
京都の井ノ口美術織物の作品で、着物・帯・バッグなど、どれもとっても素敵!
とても買える値段ではないので安心して(爆)見せていただいた。
客(もちろん素人)にも織り体験をさせてくださるというので、担当者に勧められて挑戦した。
無論、織り直さなくて済むようにピッタリついて指導してくださり、いい体験ができた。
玄人が織っても、一日何ミリという作業というのも凄いが、
一番印象に残ったのは、神聖だから履物を脱いでくださいと言われたこと。
織り手には機は神聖なものだという多分当たり前のことが、ストンと心に落ちた。
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少し早かったけれど、地下の「春帆楼」のフグで夕食。
刺身と雑炊、時には寿司が定番だけれど、今日は刺身と焼きフグにご飯などのセットにした。
焼きフグは割に最近メニューに入って、ここのはどんなか食べてみたいと思っていたので、満足。
流石にから揚げはしないみたい。 そのうちにしてくれると楽しいけれど.. 無いのでしょうね..
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着物: 色大島紬。 一見小紋風のいろいろの色で細かい横段。(たけがわ織物) (お初)
帯: 袋帯。 「日溜り」(吉村織物)。 引箔地。 森林・切株に小鳥・花の柄。
帯締め: 伝統工芸作家・松山好成氏の伊賀組紐。 灰紫 紫・小豆色入り 撚り房。
帯揚げ: 丹後ちりめん紬帯揚。 京友禅、雪華作。 灰薄緑色と灰茶色の染分け。
履物: 銀鼠色の変り台。白・焦げ茶色の京くみ紐鼻緒。(Run)
バッグ: 友禅大型バッグ。 灰紫色。 葡萄唐草模様。(岡重 OKAJIMA)
コート: 道行コート。 山岡古都氏の銀無地。薬墨染。
ショール: 洋服用の大判カシミアマフラー。 紫色。
着物は正月に10年ぶりの福袋とかで随分安くなっていたので、誘惑に負けた大島紬。
残り布についているラベルに白大島と書かれてあって、これも白なの?と少し楽しかった。
白いところは全く無くて色がついているけれど、泥大島ではないから白大島なのかしらね〜!?
綾の舞(竹千雅)で、奄美大島紬共同組合の原画デザインコンテスト入賞作品なんだそう。
小紋風のこの着物を染めでなく織りで表現するのが凄いけれど、
仕立てあがったら着尺で見たときより一層個性的な感じ。
好きで、それなりに似合う(と思う・笑)からいいけれど、好き嫌いが分かれそう。
今日はまた寒い日だったけれど3月になったので、カシミアコートは止めて道行コートにしたら、
外を歩いていると寒くて、暦・気分と天気との見極めは難しい。 |
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2010.3.1 [月] 2月の着物備忘録 |
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2日 小紋(撫松庵・ポリ、黒緑) 袋帯(和紙箔、吉翔作「異国彩露草」、薄緑)
3日 小紋(墨流染、灰藤に薄墨・薄茶) 袋帯(京友禅染、銀鼠色、杉林)
4日 結城紬(松煙染、灰茶色、亀甲) 名古屋帯(結城紬、茶色、葉・花柄)
6日 訪問着(総絞り、灰色) 袋帯(「加賀浪漫 南天に鳥」墨色地、銀霞)
10日 お召し(江戸小紋柄段取り、黒地) 袋帯(三浦逸鬼作素描き友禅染「白鷺」)
11日 同上
14日 訪問着(手刺繍総仙頭、本藍染、たたき加工) 袋帯(本藍染「飛翔」)
19日 小紋(千總、変わり織、銀鼠色) 袋帯(三浦逸鬼作素描き友禅染「白鷺」)
21日 結城紬(灰藤色、無地) 名古屋帯(染のに志山「浜千鳥」、濡れ描、青灰色地)
27日 訪問着(松煙染め、銀古都、段取り) 袋帯(ひなやの組帯「金唐組錦」、金・黒色)
10回着用。
訪問着3枚、小紋3枚(1枚は雨仕様のポリ)、お召し1枚2回、結城紬2枚で、計9枚10回。
帯は、袋帯6本8回(1本は3回締めた)、名古屋帯2本で、計8本10回。
2日続けて同じ着物・帯だったことが1度あるが、他は違う着物を着られた。
新年会もあったし他の機会にも意識的に訪問着を着たりして、訪問着を3回も着ただけでなく、
小紋もいつもより着て、何より紬を着たのが2回と少ないのが、紬偏重の私としては画期的。(笑)
柔かものも着る気になれば着れるじゃない!と改めて思う。
帯も1本を3回締めた他は違った帯を締めているが、また袋帯中心に戻っている。
3回締めた帯は素描き友禅染の「白鷺」で、2日続けてしまったためと季節柄のため。 |
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