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2010.4.30 [金] 歌舞伎座閉場式だけれど |
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さよなら公演が最後かと思っていたら、一日おいて今日一日だけ2回の閉場式があった。
知ったときには驚いたが、俳優祭をやってくれないかと期待していたのだから驚くにはあたらない。
でも、俳優祭以上のチケット争奪戦になることは予想できた通り、
知り合いにも、行らした方もいらっしゃるけれど、私はチケットが取れず=観られず。
歌舞伎座という箱には特別の思いは無いけれど、
さよなら公演千穐楽に、それも最後の最後・第三部をなまじ観られただけに、中途半端な気分。
会員向けの発売日は発売開始時間の2時間前、8時にアクセスして、もう繋がらずダメ。
翌日の一般向け発売日に再度、今度は更に1時間早い7時前にアクセス。
繋がってからは、15分アクセスしないと切れてしまうので、
切れないように10分置きくらいにアクセスを繰り返していたのに、ああ何ということ..
時間があるので珍しく家事をしているうちに..思わぬ時間が過ぎてしまって..
アクセスが無効になってしまい、またもダメ。(涙) 泣くに泣けない気分。
でも、そんなにPC番はしていられないし、縁がなかったと諦めるしかない。
とは言え、残念で悔し〜いというほどではないけれど、どことなくスッキリしない。 う〜ん..
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一衣舎展に行き損なってしまった。
2日間眠れなかったので、無理はできず仕方無い。
あの素敵な会場で、いろいろの方のそれぞれの布も見たかったけれど、
昨年いただいて暑い間重宝した竹布の裾避けをもう1枚欲しかった。
もう一夏はスペア無しで済ませて、また次回の楽しみに.. |
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2010.4.29 [木] 復曲・再演の会 |
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復曲狂言「浦島」、復曲能「丹後物狂」を国立能楽堂に観に行った。
どちらも動きのある愉しい狂言・能で、寝損なって時折コクンとなりながらも、愉しく鑑賞。
過去の記録などを調べて復曲したのだろうが、今風のアピールも入れているのかしら?
復曲狂言「浦島」は、若者が年寄りになるのでなく、反対なのが狂言らしく、愉しい。
シテ/浦島・野村小三郎、アド/孫・小三郎の長男の信朗、アド/亀の精・松田高義。
8歳か9歳の信朗がよく覚えて、しっかり勤めていたが、合間に何度も首を回すのが気になった。
癖なら、今のうちに早く直さないと、あとあと難しくなりそう。
復曲能「丹後物狂」は、シテに動きが多く私のような初心者にも愉しみどころが多いのがうれしい。
シテ・観世清和、子方・嫡子の三郎太、ワキ・福王和幸、アイ/岩井の下人・山本東次郎、
アイ/里の男・山本則重、後見・観世芳伸、地頭・岡久広など。
笛・杉信太朗、小鼓・鵜沢洋太郎、大鼓・亀井広忠。
狂言のシテ/浦島の年寄り時代とアド/亀の精が、独特の印象的な狂言面を用い、
お能のシテは面を使わないという、いつもと逆なのも、何となく愉しい。
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終演後、友人といつもの喫茶店で小休止。
遅いのはいつものことではあるものの、どっと入った客を捌き切れず、
30分経っても注文も受けられない状況に諦めて、飲まずに出てしまった。
友人と分かれて、「宮古上布300選」を見に銀座に出た。
伝統の一枚から新作までというだけあって、アンティークも含めタップリ拝見。
新作に素敵なもの・欲しいものが3点。
一番気に入ったのは他の2枚を合わせたより高いし、安い方と言っても当然7桁で手も出ない。
もしも出せても、それだけの物を買う気になるかどうか..
で、愉しく拝見して、今回も眼福、眼福。
銀座コア1階の「ザ・ダージリン」に入れたので、ここで休憩。
食いしん坊にサンドウィッチ・ケーキつきで、紅茶を愉しんだ。
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着物: 白大島紬(プラチナボーイ)。 白地。 格子で変わり市松? (お初)
(田畑安之助氏の織り)
帯: 染袋帯。 白山紬。 白地に多色で幾何学模様のような柄。
帯締め: 伊賀組紐。 青色。 片側に水・薄水色入り。 (松山好成氏作)
帯揚げ: 渋めの青色。 市松に柄入り。
履物: 白色の天、黒色の巻に、灰色の鼻緒、赤い前坪。 (伊と忠)
コート: 単衣の長い道中着。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色。
気温が高く暖かい日だったので、着物・帯とも白の印象の強い涼しげなものにした。
白大島紬は、田畑安之助氏の織りで、手書きのメモでは「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」。
プラチナボーイの白場を多くするためネズの幅は小さ目にしました、とあった。 |
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2010.4.28 [水] 歌舞伎座さよなら公演・千穐楽 |
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長かった歌舞伎座さよなら公演がついに終った。
今日が千穐楽。 最後の最後、第三部を観に行ってきた。
尤も、ご商売上手の松竹さんは明後日、閉場式などというのまでやるが、
それはチケットを取れなかったから、私の歌舞伎座とのさよならは今日。
最後となると役者も気が入っているようで、いい舞台を堪能。
ロビーが異常に混んでいると思ったら、大名題の奥様方などが何人もいらして、華やか。
最後のご挨拶をしていらっしゃる方と、それを見ようと立ち止まって動かぬ観客。(笑)
客席もいつもとは随分違った熱気。
それにしても、今月はよく観た。
第一部は1回だけだったが、第二部は2回、第三部は3回。
いつもは各部を原則1度ずつしか観ないし、それも殆どは3階1列目の取れる日に行っていたが、
4月は2度の桟敷席での観劇もあり、結局6回も行ってしまい、出費も嵩んだ。(汗)
建て直しのこれから3年間は歌舞伎を観る回数はぐっと減るだろうし、
役者そろいの素晴らしい舞台を存分に観ておきたいと、特別。
十分に堪能し、満足。
新しい歌舞伎座は、居心地・使い勝手は少なくも今よりはよくなるだろうと期待できるけれど、
問題はチケット代。 さよなら公演になってから、特に最後は大分高かったので、心配。
新しい歌舞伎座でチケ代があまり上がったら、いままでのように全部観るのは厳しくなりそう。
気を揉みながら、上げないで下さいねと祈るばかり..
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着物: 泥大島紬。 黒みの強い茶泥。 細かい総柄。
帯: 袋帯。 川島睦郎・美の世界「竹となりゆく」。 極薄灰色。 竹・筍・雀の柄。
帯締め: 伊賀組紐。 黄緑色。 片側に緑・茶色入り。 (松山好成氏作)
帯揚げ: 紬。 黄緑色。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶色。 (京友禅、雪華作)
履物: 白色の天、黒色の巻に、灰色の鼻緒、赤い前坪。 (伊と忠)
コート: 雨コート兼用・塵除けコート。 大島紬。 黒色。 亀甲。
席が3階の随分後ろの8列目しか取れなかったので、一番地味な大島紬。
帯は、もう少し遅いかと思いながら、先代萩の舞台に合わせた。 |
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2010.4.27 [火] 昨日今日明日 |
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26日:朗読サークル参加。
体調的には休みたいと思いながら、そんなことではいけないと出かけたけれど、
動き出すのが遅く、滑り込みアウト。 発声練習が始まっていた。
読む順番が遅い時の常で、前の方への指摘で頭が飽和状態になってしまう。
でも、早ければ早いで自分の理解不足を認識することも多いし、順番というのは結構重要。
できれば中ほどがいいと勝手なことを思う。
往きはメトロ利用だが、帰りは運動のため歩き。
途中で時々コーヒー豆を買う店の前を通ったら、モーニングをまだやっている。
で、何とも遅いモーニング。 コーヒーにトースト、ゆで卵、プティサラダ、オレンジ2切れ。
いつからなのか、メニューのモーニングに終日とあった。 ふ〜ん..
27日:
今日も体調が悪くダルイので、天気の悪いこともあってお篭り。
家に居る時にしかできないことをすればいいのに、今日も気力不足でやっぱりできず、
ダラダラと一日が過ぎてしまう。 マズイ、本当にマズイ..
28日:歌舞伎千穐楽
昨年の1月から始まった14ヵ月間という長〜い歌舞伎座さよなら公演の最終日。
最後の最後を観に行くのだから、体調もだけれど気力だけは回復しないと.. |
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2010.4.25 [日] 今日も落語 |
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昨日に続いて、今日も昼から国立演芸場に出かけた。
昨日の花形演芸会と違い国立名人会は、色物は1人・組だけで専ら落語を愉しむ会。
初音家左橋「長屋の花見」、柳家喜多八「代書屋」、仲トリ・桂文楽「猫久」、
入船亭扇遊「人形買い」、トリ・三遊亭圓歌「坊主の遊び」。
圓歌の「中沢家の人々」以外の噺を聴くのは、もしかしたら初めて!?
やはり上手くて楽しく聴いたし、他の噺家もそれぞれの味でよかったが、
俗曲・桧山うめ吉は若く華やかで見ていて楽しいけれど、
15日の中席と同じだったのが、少し残念。 着物は違ったけれど..(笑)
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終演後は、サークルの先輩からそっと?お誘いのあった朗読の会に寄った。
会員の何人かが別の先生の講座でも勉強して、その終了者グループの朗読会。
演出・照明・効果などにプロが入った本格的な発表会で、素晴らしさに驚いた。
練習も大変だっただろうが、あそこまでできると楽しいだろうと思う。
でも、そこまで私はやる気になるかしら..と、実力を抜きに思ったりもした。
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着物: 伊那紬。 白地。 青縞、茶格子。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。
帯: 名古屋帯。 結城紬地。 茶色地。 葉と花の柄。
帯締め: 伊賀組紐。 青色。 片側に水・薄水色入り。 (松山好成氏作)
帯揚げ: 薄鼠色と極薄緑色の染分け。 極薄緑色部分に4色の丸入り。
履物・バッグ・コートは昨日と同じ。
着物は、とても好きな1枚。
暖かく冬向きなのに、どういうわけか2月・3月に着損なってしまった。
少し暖かい日だったけれど、もう1度くらいは着たいと、着納め。 |
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2010.4.24 [土] 週末は落語を愉しみに |
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昨晩遅く仕事帰りに息子が寄ったので少し話しているうちに、飲みたいというのでワインを開け、
ちょこちょこっと作ったものをつまみながら、久しぶりにゆっくり話した。
毎週のように来てはいても最近はあまり話すこともなかったせいか、
あれこれ取りとめもなく話が弾んで、気付いたら凄い時間。
息子が帰った後、しばらくしたら頭痛が起こり、久しぶりに頭が割れそう。(涙)
家で飲まなくなって、私が家で飲むのは本当に久しぶりだけれど、こんなの想定外。(苦笑)
ワインは結局2人で1本だけだったし、その後、半分以上残っていた飛良泉の純米吟醸を
全部飲んでしまう息子の様子を横目で見ながら、私は自重して飲まなかったのに、
弱くなったものだと驚いた。
頭痛で眠れず悶々としているうちに変な力が入ったのか、
首から肩・背中が張ってきて身体が辛くなってきた。
楽しく話してはいても、私のリズムはすぐ崩れるのだから、要注意なのよね〜
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で、今日は昼からの花形演芸会@国立演芸場にどうにも気乗り薄。
それでも昼近くなってから、動けそうなので大急ぎで着替えて出かけた。
ゲストは漫才の爆笑問題で、テンポも展開も上手く、人気だけでなく実力もあることを再認識。
落語は前座を除けば3人だけで、柳家喬四郎の新作落語「くわばら」、
仲トリの古今亭今輔も新作落語で「甲子園の魔物」、そしてトリの三遊亭歌奴の「阿武松」。
講談の神田蘭も新作講談だったし、今月は新作の月?(笑)
あと、コントのエネルギーと、クラウンのふくろこうじで、皆なかなか楽しく今後も要チェック。
笑っているうちに体調も大分よくなってきて、来てよかったと思いながら帰宅。
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着物: 市三郎の雅生紬「煌」。 白地。 黒のグラデーション格子。
帯: 染名古屋帯(染の北川)。 塩瀬。 紫色地。 円の中に藤文。
帯締め: 伊賀組紐。 黄緑色。 片側に緑・茶色入り。 (松山好成氏作)
帯揚げ: 黄緑色。 桜花・水・垣の刺繍。 「源氏物語」の「紫の上」。 (お初)
履物: 白色の天、黒色の巻に、灰色の鼻緒、赤い前坪。 (伊と忠)
コート: 道行長コート。 薄桃色・薄茶色。 市松・染疋田。
季節を逃してしまわないうちにと締めておこうと藤文の染帯を出し、
着物も今年はまだ1度も着ていないものを着た。
帯揚げも使っていないものを使おうと、「源氏物語」シリーズの「紫の上」と刺繍の入ったもの。
桜花の刺繍も入っているので少し気になるものの、見えないからいいことにした。(笑)
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夜は近くの健康センターの講座の3回目。 1時間動き尽くめ。
少しずつ慣れてきた感じだが、動きと展開も早くなってきて、ついて行くのはやはり結構大変。 |
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2010.4.22 [木] また歌舞伎座へ |
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また行ってしまった。
歌舞伎座さよなら公演最終の御名残四月大歌舞伎。 2度目の第三部観劇。
初日の第二部に続き、また桟敷席が、しかも今度は第三部のが取れたので、
助六の花道の「出端」を正面からじっくり観てみたいと出かけることにした。
第三部は楽日の席もどうにか取れているし、懐事情から迷ったものの、
楽日はオーラスの雰囲気を味わいたくて行くので、花道の全く見えない普段なら取らない席だし、
来月からの建て替えで3年間は歌舞伎を観る機会がぐっと減るだろうから、
最初で最後?の贅沢と、自分に言い訳。(苦笑)
早々に売り切れたのに、間際に信じ難いようないい席が放出されるというのは..
松竹・歌舞伎座か大幹部かが上得意用に押さえていたとしか思えない。 う〜ん..
お陰で東桟敷真ん中の最上席から2度も観られたのだから、文句はないものの.. 複雑な気分。
「実録先代萩」も「助六」も、先日見たのと印象はさほど変わらない。 当たり前?
「実録先代萩」は、やはり子役2人の印象が強く、子役がさらってしまう感じ。
伊達亀千代の千之助は変わらず達者だが、一子千代松の宜生が少しよくなっているような..
もしかしたら、こちらが慣れただけかもしれないけれど..(笑)
それにしても、歌舞伎の約束事がおかしいらしく、客席に起こる笑いがちょっと..
「助六」は、期待の「出端」を大いに愉しんで観られたので、大満足な上、
マイクが舞台の前にずらっと並んで録音録画が入ったため役者の気合も違うのか、
いい芝居でニコニコ。
先日の桟敷席は第二部だったので食事休憩がなく、くずきりを食べた(席では初めて) が、
今日は桟敷幕の内を食べられたので、それにも満足。
でも、食堂の御名残膳と同じだったのに、お吸い物も観劇記念マグネットも付かないのは何故?
お運び賃?なのかな〜 記念マグネットは欲しかったわぁ。(爆)
それに、休憩時間が25分しかなく、慌しいのが残念。
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着物: 訪問着。 総絞り。 灰色。
帯: 袋帯。 金地に緑・朱色などの切嵌め。
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。(伝統工芸作家・松山好成)
帯揚げ: 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。
履物: 雨草履。
コート: 雨コート兼用塵除け。 西陣お召し、吉野格子。 緑・薄茶色。
雨にもめげず着物にしたが、初めに着た着物がどうも場に合わない気がして、急に変更。
着物を選びなおし、合う帯を出していたら、時間が迫って大慌て。
それに、最近着丈が長くなっているみたいで、コートの裾から着物が覗いて、これにも慌てた。
着物のせいもあろうが、準備しておかないからこうなるという見本みたいで、またも反省。 |
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2010.4.21 [水] 最近のまとめ |
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17日:
てんぷらの「みかわ是山居」で、ランチ。
遅い時間で相客がいらっしゃらなかったので、店主と話しながらおいしいてんぷらで英気を養った。
こちらの店も1年経ったと思うと、月日の経つのは早いと今更ながらに思う。
銀座へ出て、仕立てあがっているプラチナボーイの白大島紬を受け取った。
早速着たいけれど、いつになるかしら? 楽しみ〜
18日:
野暮用で日本橋に出かけたので、デパート2ヵ所に寄ったら、
呉服売場でいろいろの実演があって、興味深く楽しく拝見した。
三越では、百花さんの刺繍のお師匠さんの竹内功氏も実演していらしたので、
いつものように拝見しながら、少しお話を伺った。
一番印象的だったのは、高島屋で見た沖縄の上布の実演。
あれほどたくさんの宮古上布・八重山上布を拝見したのは初めてだったし、
到底買えるものではないので何の葛藤もなく、ただただ眼福眼福。(笑)
上階の展覧会場では、東京染織匠展と、いけばな展も拝見。
小腹が空いたので、中途半端な時間だが、特別食堂で軽い食事を取った。
季節限定に弱くて(笑)、この時期限りという大和屋三玄の花見弁当をいただいた。
ここで、ちびまるさんのご友人にお声をお掛けいただいてビックリ。
いけばな展にいらしたとか.. うれしい着物の輪・ご縁。
着物・帯・小物も畳んだままで箪笥にしまっていなかった16日のものをそのまま着て行った。
コートだけは変えて、春らしい色合いの道行長コート(薄桃色・薄茶色の市松・染疋田)。
19日:
サークル活動参加。 今年度最初の活動日。
総会を欠席してしまったら、新しい方が8名も入会なさっていて、多いので少し驚いた。
往きはまた「こうかいぼう」に寄って、ラーメンで昼食。
帰りには、門仲の「サロン・ド・ペリニヨン」で、コーヒーとケーキ。
ケーキは追加して2個も食べてしまい、食いしん坊だわねぇ〜と自分でも思う。
喉が渇いて急に寄ったので、お近くのメンバーに連絡できず、
もしかしたらお会いできたかも..と少し残念。
20日
母のところに行って、いつものように買って行ったサンドイッチで一緒にお昼。
兄のための改装と一緒に、母の部屋も介護が必要になった時のために改装するという話なので、
いろいろ片付けるつもりが.. 何かと難しい。
21日
夜、近くの健康センターでヨガ。
先週お休みしてしまったが、ヨガだから平気だろうとたかを括っていたら、とんでもない。
とてもハード。 終始、頭を動かすのが、軽い眩暈感もあって特に辛かった。 うーん.. |
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2010.4.16 [金] ダブルヘッダー3日目 |
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3日連続のダブルヘッダーの最終日は、踊りの会と能楽。
まずは藤間流名取りの友人が出演する踊りの会に国立劇場・小劇場へ。
友人の出演時間は、割に遅めだった前回とは違い、今回は早め。
お社中の会の前にある若先生の夫君の、リア王を題材にした新作舞踊「八面冠者」も拝見。
お社中の会も、プロの舞踊とは違うものの、今回も地方の生演奏つきで、なかなか盛況。
笛方はなんと歌舞伎座にも出演なさる、そらさんの先生だったのには、少しビックリ。
舞台装置もお一人ずつ曲に合わせて変更し、趣味と言っても随分本格的?
友人は花道で踊った後に本舞台へ移り、引き抜きまである。
前半は若先生、大先生で終了して、休憩。 そこで失礼して、国立能楽堂に向かった。
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国立能楽堂では、定例公演を鑑賞。
狂言・和泉流「吹取」と、能・喜多流「烏頭」。
狂言「吹取」は、観世音に妻乞いする申し妻の話。
笛方でなく、アド・何某の野村萬斎が、上手に笛を吹いて見事。
能「烏頭」は、他流の「善知鳥」で、生業故に地獄に堕ちた漁師の話。
特に後場が印象的で、シテの登場から「追打ノカケリ」とも称される場まで、印象深く鑑賞。
シテ・塩津哲生。 この方のお能をまた観てみたい。
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着物: 訪問着。 綸子。 白地、扇の地紋。 銀・白、紫色の濃淡で刺繍。
帯: 袋帯。桝屋高尾の手織り棯金綴錦「松葉菱文」。パールシルバー色の濃淡の段織り。
帯締め: 五嶋紐。 「銘つぼたれ」 江戸本高麗。 白地に春光箔。
帯揚げ: 極薄い青磁色。金糸の七宝柄など入り。
履物・バッグ: 紗織の盛装用草履バッグセット。「幾何文様」 金・銀。 他に友禅大型バッグ(岡重)
コート: 道行長コート。 山岡古都の銀無地。 薬墨染。
雨が心配なものの、藤間流だからと、先日の歌舞伎座初日に下ろした若い頃の訪問着を着た。
白い着物は無謀かと思ったけれど、出かけるときにはまだ降り出していなかったので、
つい油断して、雨コート兼用の塵除けでなく暖かい長コートにしてしまったら、駅を降りたらもう雨。
でも、劇場・能楽堂まで駅から歩くのに、跳ねも上げずに済んでホッ。 |
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2010.4.15 [木] 落語とオペラと |
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夕方からのオペラの予定に、昼からの落語を追加し、面白い取り合わせのダブルヘッダーになった。
まずは「楽太郎改メ六代目三遊亭圓楽襲名披露公演」で、国立演芸場の中席へ。
圓楽の他は、瀧川鯉橋、三遊亭とん楽、三遊亭小遊三、仲トリが桂歌丸で、あと三遊亭圓橘。
色物は、コントD51と、俗曲の桧山うめ吉。
圓楽の噺がなんとまた「浜野矩随」。 毎日違う噺をしたそうなのに、私は3度続けて同じこの噺。
前回より更にまとまっている気がするが、次こそ違う噺が聞きたいものだと思う。
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夕方からは新国立劇場でオペラ鑑賞。 ドニゼッティの「愛の妙薬」。
新制作とやらで、演出・美術等が前回とはすっかり変わっていたが、今回の方が好き。
特に衣裳・髪の毛などの色の使い方が楽しい。
歌手の声に浸って、気持ちよく聴いた。
指揮:パオロ・オルミ
演出:チェーザレ・リエヴィ
アディーナ:タチアナ・リスニック
ネモリーノ:ジョセフ・カレヤ
ベルコーレ:与那城 敬
ドゥルカマーラ:ブルーノ・デ・シモーネ
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着物: 訪問着。 松煙染め。 銀地(銀古都)に段取りで異なる柄が入ったもの。(古都染人)
帯: 染袋帯。 墨色地。 花柄(うつき?)。
帯締め: 江戸組紐。 黄 半分に薄緑・肌色・金線入り。(中村正)
帯揚げ: 山吹色・桃色の染分け。
履物: ラバーソール台。 鼻緒と天は本革、濃深緑色。 (カレンブロッソ)
コート: 道行長コート。 薬墨染。 銀無地。 (山岡古都)
雨模様の中、着物で出かけたが、大島紬では寒そうだし結城紬の気分ではなかったので、
山岡古都氏の銀古都・銀無地の組合わせ。
着物は訪問着だけれど、コートに仕立てた小紋と同じような色合いなので、帯は気軽な染袋帯。 |
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2010.4.14 [水] 歌舞伎をはしご |
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今日から3日連続でダブルヘッダー。 初日の今日は歌舞伎のはしご。
まずは歌舞伎座の御名残四月大歌舞伎の第一部。
「御名残木挽闇争」、「一谷嫩軍記−熊谷陣屋」、「連獅子」。
最後なので役者の気合が違うのか予想以上にいい舞台で、楽しく鑑賞。
「御名残木挽闇争」は20分の‘だんまり’で、特に見どころもないが、
これだけにしか出ない花形たちの贅沢なこと!
「熊谷陣屋」は、吉右衛門の熊谷直実、藤十郎の相模、魁春の藤の方に、
富十郎の弥陀六、梅玉の義経、歌昇の堤軍次など。
あまり好きな話ではないのだけれど、そんなことは関係ないほど、とてもよくて、堪能した。
今日の吉右衛門の直実からは、子を身替りに殺さなければならなかった思いが透けて見えて、
最後の引っ込みまで、武士の世界の無常・残酷さが伝わってくる。
富十郎の歳を考えてか、葛篭の扱い等がいつもと違っているのが目についたが、
でも、流石にとてもいい弥陀六。
「連獅子」は、勘三郎、勘太郎、七之助の中村屋父子。
観るたびに、勘太郎・七之助の成長を感じる。
特に勘太郎の踊りの上手さ! ぴたっと決まる線の綺麗さ!
でも凄いのは、疲れが出てくる終盤で見せる勘三郎の毛振りで、息子達より振れていて、見事!
息子達に見せつけんばかりの父親の貫禄。
ここの食堂での食べ納めに、2階のほうろうで、花籠膳をいただいた。
いろいろ入っていて目にも楽しく、暫く食べられないのは寂しい。
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夜の部の観劇まで時間があるので、お遣い物にしようと予約しておいた最中を受け取りに「空也」へ。
やはり売り切れの紙が貼られていて、確実に入手するには予約が必須。
呉服店に寄ってから、今度は新橋演舞場へ。
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新橋演舞場は、陽春花形歌舞伎。
猿之助一門で、猿之助48撰の内「四谷怪談忠臣蔵−仮名鑑双絵草紙」。
外題どおり、四谷怪談と忠臣蔵を混ぜ込んだ話。
7年前に猿之助が歌舞伎座でやっているから、観ているはずなのに記憶になくて..
あの頃は体調が悪くてチケットを随分無駄にしてしまったから、その中の1枚かも..
歌舞伎を見慣れない人には観易いらしいから、これはこれでいいのかもしれないものの、
歌舞伎座で第一部を観た後なので、比べるのはかわいそうかと思うけれど、
やはり役者が違うわねぇ〜というのが印象。
澤瀉屋一門の人気役者それぞれに見せ場もあって、皆それぞれ頑張っているようなのに..
これならスーパー歌舞伎じゃないとキツイなぁと思う。
今回は右近の台詞回し・声の調子が師匠の猿之助に似ていると思うことが以前より多かった。
そこは似ないで、他のところが似て欲しいと思うものの、
華は真似しようとして真似られるものではなし、難しそう..
それなりに右近はいい役者だとは思うけれど一座を引っ張るほどの華はないし、
段治郎はかっこいいものの今日は何だかそれだけみたいな感じだったし..
芯になる華のある役者がいないのでは、澤瀉屋一門での公演は厳しくなりそう。
頑張って欲しいけれど..
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着物: 泥大島紬。 黒色のような濃い茶泥。 様々な模様の地空き。
帯: 京袋帯。 名物裂。 經錦。 花文暈繝錦。 (龍村)
帯締め: 伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。 (伝統工芸作家・松山好成)
帯揚げ: 紬。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華作)
履物: 黒色台。 黒・白色の五嶋紐の鼻緒。
コート: 道行長コート。 薄桃色・薄茶色。 市松・染疋田。 |
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2010.4.13 [火] 昨日・今日 |
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12日:
寒い雨の日。 入院中の姉の見舞いに行った。 片道2時間余はやはり遠い。
階段の滑り止めの溝に靴が引っ掛かったのだそうで、
ヒールの高い靴ではないのに、はずみというのは恐ろしい。
額の傷跡も気になるが、手首の傷跡は本当に痛々しい。
女性だから丁寧に縫ってくれたというが、傷が目立たなくなるには数年かかるかも..
手術は上手くいったそうだが、これからのリハビリが大変そう。
痺れが残っているようだが、頑張る性質だから無理しそうで、それが心配。
無理しないでね。 お大事にね。
13日:
一転、陽射しが強いくらいで、暖かい。
午前中は、サークルの先生からお知らせいただいた朗読を聞きに、近くのマンションに行った。
マンションが何棟かある大きな住宅だから、集会室も大きい。
先生の朗読は無論だが、お弟子さんのもうお一人の朗読も上手で、楽しく拝聴。
一休み後は、急に思い立って、近所のレストラン「ジヴェルニー」でフランス料理のランチ。
オードブルは、追加料金で夜用のロワール産のホワイトアスパラにしていただいた。
アッサリと茹でたアスパラに、細かく刻んだ葱とからすみをかけ、ムースリーニとかいうソース。
からすみとソースに使った燻した卵の組合わせで、アスパラを引き立てていた。
スープはグリーンピースのポタージュ。
メインは真鯛のソテー。アンチョビ等のソース。
デザートは、オレンジのゼリー。ヨーグルトアイス載せ。 |
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2010.4.10 [土] 能楽堂・普及公演 |
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国立能楽堂の普及公演で、解説・能楽あんないの後で、狂言・お能があるのだけれど、
大幅遅刻で、解説を聞き損なっただけでなく、狂言にも遅刻。
席に案内してくれたので、近くの席の皆様には申し訳なかったが入れていただいた。
狂言・大蔵流「名取川」と、能・観世流「熊野−読次之伝、村雨留」。
狂言「名取川」は、囃子方つきで、看経(読経)、平家節、踊り節と、
趣向を凝らして名を謡う部分を聴けなかったのが、楽しみにしていただけに、残念。
でも、川の水を掬いながら流れた名を浚おうとする部分は見られたから仕方無い。
シテ・旅僧を山本則俊、アド・名取某を山本則重。
能「熊野」は、読次之伝、村雨留と2つの小書きつきなので、普段と異なる演じ方らしいが、
前にも観たことはあるのに、通常型がどうだったか覚えていなくて、違うと言われても..
シテ・熊野が浅井文義、ワキ・平宗盛が宝生閑など。
宝生閑さんが、橋掛りに登場したときから存在感があって、宗盛なるべしと思うのが流石。
今日は笛がとても印象的。 笛は藤田六郎兵衛さん。
シテの舞も含め、楽しく拝見。
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着物: 江戸小紋。 六谷紀久男型・井関義治染の百選柄。 黒地。
帯: 爪織り綴れ八寸名古屋帯。 砂子のような金彩。「雲取四季牡丹」
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫色、片側に薄黄緑・白色入り。 (松山好成)
帯揚げ: 薄桃色。
履物: 薄金色台。 白・金色の五嶋紐鼻緒。
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大急ぎで帰宅後は、運動不足解消のため申し込んだクラスに参加するため、
近くの健康センターに出かけて、1時間みっしり動いた。 疲れた〜 ついていかれるかしら? |
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2010.4.9 [金] ご近所の桜並木 |
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8日:
漸く、ヘアカットしてもらった。
新年会の前に行こうと思いながら、まだ少し早かったし、体調的にも先延ばしにしたら、
延々と延びてしまい、結局今頃になってしまった。 1回抜けたくらいの間隔。
着物の衿にかかりそうになって大慌て。 もっと早く行けばいいのに..
9日:
午後、用事で出かけたついでに、少し足を伸ばして、近所の緑道まで花見に出かけた。
初めて知ったときに驚いたくらい、結構な本数の大きな桜が並木になっている。
平日なので、桜の下で宴をしていたのは2組だけ、場所取りシートも少しだけ。
花見客も少なく、桜のトンネルをノンビリ散歩するのは長閑な気分。
ただ、自転車を飛ばしてくる人が.. 要注意。
桜の蜜を吸っている小鳥が1羽。 もう1羽いるらしいけれど、鳴き声だけで姿は見えず。
少し尾の長い、雀より2回りくらい大きい鳥。 ハチドリ かしら? |
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2010.4.7 [水] 能楽・定例公演、ラバーソール台の草履 |
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今年度初めての国立能楽堂の定例公演に出かけた。
JRの車窓から見える市ヶ谷付近の桜、千駄ヶ谷駅から塀越しに見える新宿御苑の桜も満開。
愛でながら、柔かな薄い色合いに心が優しくなるのを感じる。
駅からの途中の五万石で、今日も日替りランチをいただいた。
お得感はあるけれど、献立が変わっても味が前回と似通っていて、飽きるかも..と思った。
コストを考えると、似たり寄ったりになってしまうのも無理ならぬかもしれないものの..
夜のミニ会席は殆ど毎月のように食べていても、そう感じないのに、違いは何なのか?
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今日の番組は、狂言・大蔵流「口真似」と、能・観世流「昭君」。
狂言「口真似」は、主人に自分が言われた事をそのまま客の何某にする「咲嘩」同様の展開。
おかしさに笑いが溢れているうちに終わり。
シテ・太郎冠者を松本薫、アド・主を茂山元邦、アド・何某を丸石やすし。
能「昭君」は、今回は、前シテ・白桃と後シテ・呼韓邪単于を一人で演じるのでなく、
前シテが後場まで残り、後シテは別人が演じることや、
後場に登場のツレ・昭君が子方でなく大人の女性として登場するなど、
通常と異なる改訂がなされているそうだが、私は初見なので、通常版も観てみたいと思う。
シテ・白桃を大槻文蔵、シテ・呼韓邪単于(韓邪将)を梅若玄祥。
私のお目当ては玄祥さんで、先月末の新作能で出番が少なくもっと観たいと思っていたのに、
今回も印象的ではあるけれど、短いっ! という印象で、もう少し観たい・聴きたい。
でも、他の演者もよくて独特の印象のお能だったから、玄祥さんは次に期待しましょう。
準備をする頃は降っていなかったので、着物で出かけたが、
ハンガーに掛けてあった昨日の着物が雨に強い大島紬だったので、そのまま続けて着用。
終演後は友人とまたお茶とケーキでひとしきりおしゃべり。
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着物: 泥大島紬。 茶泥。 細かい龍郷柄?
帯: 袋帯(井上)。 ねねの竹染「雪輪霞」。 白緑から深い緑色地。 白で雪輪?
履物: ラバーソール台。 鼻緒と天は本革、濃深緑色。 (カレンブロッソ) (お初)
着物・帯、小物も殆ど前日と同じ。
雨の予報に、履物だけは雨用に購入したカレンブロッソのラバーソール台の草履を下ろした。
かかとのゴムがなく、修理が出来ず履き潰しらしいのが気になって逡巡していたのだけれど、
厚いラバーソール台だから少しの雨ならOKだろうと、雨模様の日に履こうと購入。
履いてみたら、クッションが効いて楽! スニーカー版草履?(笑) 履き潰し型のところも..(爆)
購入したのは、鼻緒と天は本革の草履なので、一見すると(横から台を見なければ)普通の草履。
長時間履いたり歩いたりする時は、下駄と違って足・足首の負担が軽そうで、お薦めだと思うし、
強い雨でなければ、雨の日は雨下駄よりこちらになりそうだし、何かと重宝しそう。 |
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2010.4.6 [火] 歌舞伎(第二部・第三部) |
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先月からの予定の観劇で、歌舞伎座に第二部と第三部を観に行った。
第二部は、初日に桟敷席で観たし、今日は寝そびれたこともあり、少しテンション低め。(笑)
でも、眠気との戦いはあったものの、役者が揃った、いい芝居。
第三部は、さよなら公演でなかなか登場せずに、待ちに待った助六が最後の最後にあって、
「実録先代萩」と「助六由縁江戸桜」。
「実録先代萩」は、この前は17年前で、主役の浅岡は梅幸だったというけれど、
歌舞伎座にもう通い始めていた頃だが観たのか観ていないのか.. いずれにしても、記憶に無い。
伊達騒動をもとにした上演回数の多い「伽羅先代萩」を実録化したものだそうだが、
随分違う話になっていて、子役が舞台をさらってしまう感じ。
千之助の好演で一層その感がするが、流石に芝翫は観せるし、それなりに見応えがあった。
浅岡を芝翫、片倉小十郎を幸四郎、松前鉄之助を橋之助、亀千代を千之助、千代松を宜生など。
それに、始めに桜献上で出て、あとは最後の登場しかない局が、芝雀、扇雀、孝太郎、萬次郎。
出番の少ない局にこの顔ぶれとは、さよなら公演でなければありえない何と贅沢なこと..
芝翫は、次男の橋之助、孫の宜生、それに同じく孫の児太郎も出るし、
このところ、子・孫と一緒の舞台が続いて、幸せらしい。
でもね〜、孫たちの配役がいいかどうかは..
お待ちかねの「助六由縁江戸桜」は、成田屋の助六で、河東節十寸見会が出演。
成田屋の助六の時にだけ出演する河東節十寸見会連中は、名取り以上の方々(素人)が、
出演料を払って出させてもらうというお金持ちの道楽。(笑)
助六を團十郎、揚巻を玉三郎、髭の意休を左團次、白酒売新兵衛を菊五郎、白玉を福助、
くわんぺら門兵衛を仁左衛門、朝顔仙平を歌六、福山かつぎを三津五郎、通人里暁を勘三郎、
新兵衛・助六兄弟の母・曽我満江を東蔵、口上を海老蔵などの超豪華な出演者。
中にはニンが合っていない気のする方もいるけれど、最後の最後だからの顔ぶれでしょうね。
颯爽とした、華やかで、粋な、江戸の風情を楽しんだ。
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着物: 泥大島紬。 茶泥。 細かい龍郷柄?
帯: 袋帯(井上)。 ねねの竹染。 白緑から深い緑色地。 白で雪輪?
帯締め: 伊賀組紐。 (伝統工芸作家・松山好成) 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。
帯揚げ: 丹後ちりめん紬。京友禅(京姉小路作)。灰藤色、白・灰・肌色入り。
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐(白地に焦げ茶色)の鼻緒。 (Run)
コート: 道行長コート。 薄桃色・薄茶色。 市松・染疋田。
初日と違って、いつも通りの紬。
それでも建替え前の最終公演だから、好きな大島紬の中でも最初に買った一番好きなのを着た。
帯は、雪輪かしら?という柄の入ったもので、季節が違うが、冬に1度も締めなかったし、
よく見ないと・見ても(笑)、よく分からないから、いいかと.. |
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2010.4.5 [月] 欠席 |
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サークルの総会があったのに、2日間全く眠れなかったせいでダウン。
無断欠席で、電話をいただいてしまったが、それも知らずに眠りこけた。
眠れただけよかったけれど、ご迷惑・お手数をかけてしまった。 すみません。
総会後に寄るはずの2ヵ所にも当然寄れず、夕方の予定だったヘアカットも出来ず。
その他の用事もしそこなった。 本当に困ったもの。
毎日ちゃんと眠れるように早くなりたい。 |
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2010.4.4 [日] 銀座へ |
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桜が見頃の日で、雨も夜までは降らなそうなので、銀座まで出かけることにした。
銀座に行くならと、LO間際に「御魚 大渕座」に入れていただいてフランス料理でランチ。
今日は珍しくスープはパスして、オードブルとメインだけ。
先月いただいたあの蕪のポタージュもおいしかったと思い出して、
やはり頼めばよかったかと食いしん坊に思いながら待った。
5点盛りのオードブルの1品が雲丹で、美味しくて、うわぁ〜贅沢!と思ったら、やはり夜の食材。
私の苦手な鶏肉だったので、シェフが替えてくださった。 ありがとうございます。
他のも楽しく、ワインを飲みながら一層おいしくいただいた。
メインも、これまたシェフが夜用のひげ鱈のムニエルにしてくださった。
ひげ鱈を食べるたびに、美味しいのと食感が違うのとで、これも鱈なのね!? と思う。
美味しいものをいただくと、すぐニコニコになる単純人間。
デザートには、せ・・という名前を忘れてしまった柑橘類。
次は今日のメインの、キイさんの展覧会。
好みの帯を発見!(笑) 散々逡巡したけれど、もう如何様にもならない懐事情。
やはり来年に繰り延べて、今回は刈安で染めたという帯揚げだけで我慢。
もっていない色合いで、黒系の着物、帯に合いそうだから、重宝しそう。
呉服店で、仕立て上がった着物と帯をピックアップ。
今年も呉服をあきらかに買い過ぎ。
もう数はあるのだから、いい加減にしなさいねと自分でも思いながら、帰宅。 |
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2010.4.4 [日] 季節の柄 |
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私も梅の季節には梅、桜の季節には桜、藤の季節には藤..と、季節を着物でも楽しみたい。
季節の柄を身につけるのは野暮で、季節先取りが粋という着物の約束事はどうも好きになれない。
野暮と言われても構わないと思うのだけれど、悲しいかな、なかなか出来ないでいる。
秋の紅葉の頃には季節先取りって、あまり言わないような気がするけれど、
競ってはいけないのは花だけ? あ、それに雪も?
いくら素敵な着物・帯でも自然の美とは全く違うものだし..
競う気持じゃなく、一緒に愛でる気持。 なのだけれど..
<桜の小紋を着て観桜。
に、拍手です。 >つくしんぼさん |
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2010.4.3 [土] 3月の着物備忘録 |
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自分用の備忘録
2日 色大島紬(小紋風) 袋帯(引箔地「日溜り」森林、切株に小鳥、花)
3日 結城紬(灰藤色、無地) 袋帯(引箔地「日溜り」森林、切株に小鳥、花)
5日 泥大島紬(黒みの茶泥、細かい総柄) 袋帯(京友禅染、銀鼠色、杉林)
10日 本結城紬(黒・藍色絣) 袋帯(「竹となりゆく」極薄灰色、竹・筍・雀)
13日 小紋(飛び柄、鶸色) 袋帯(「竹となりゆく」極薄灰色、竹・筍・雀)
18日 お召し(江戸小紋柄段取り、黒地) 染名古屋帯(桜柄、青灰色地)
19日 色無地(寿光織、薄灰緑) 袋帯(「王朝の庭」唐織、墨紺地、桜柄)
21日 色無地(綸子、薄緑色) 袋帯(「王朝の庭」唐織、墨紺地、桜柄)
24日 江戸小紋・お召十(白山紬、茄子紺色) 袋帯(薄緑地、緑・青・白などで草木・鶴など)
9回着用。
紬5回、お召し1回、小紋1回、色無地2回で、全部違う着物を着ている。
紬は、名残の結城紬を2回、季節到来と大島紬を2回に、白山紬(江戸小紋・お召十)を1回。
色無地は、桜柄の袋帯を締めるために着た。 うち1枚は20代の着物。
帯は、袋帯5本で8回、名古屋帯は桜柄の染め帯を1回だけで、計6本。
袋帯は2回ずつ締めた帯が3本で、季節的に同じ帯を集中して締めている。
後半に着物を着損なって、桜柄の染め帯を1回しか締められなかったのが残念。 |
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2010.4.2 [金] いよいよラスト、御名残四月大歌舞伎の初日 |
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現歌舞伎座のさよなら公演のラスト、御名残四月大歌舞伎が今日開幕。
今月は、流石に最後らしく、顔見世の比じゃなく役者が勢揃い。 まるで全員参加。(笑)
予定外だったが、初日の桟敷席しかも東の中央近くが取れたので、急に出かけることにした。
演目の好みだと第三部だったら理想的だったけれど、あったのは第二部。でも文句は全く無い。
眠れないままに早朝ついWebを覗いたら、思いもかけず出ていた桟敷席。
どんな上得意の予定だったやら.. 本当にありがたいこと。(笑)
3階席1列目が定席で倹しく楽しんでいる私にとって、こんないい席は本当に久しぶり。
延びきった髪のカットの予定や、厳しい懐事情など、あれこれ言っている場合で無いと、ボチ。
心構えが違ったのか寝ていないのに眠気も起きず(爆)、大いに楽しんで来た。
第二部は「菅原伝授手習鑑−寺子屋」、「三人吉三巴白浪−大川端庚申塚」、「藤娘」。
「寺子屋」は、幸四郎の松王丸、仁左衛門の源蔵、玉三郎の千代、勘三郎の戸浪。
あと、彦三郎、時蔵、高麗蔵、金太郎(幸四郎の孫)など。
幸四郎の松王は、私の耳が悪いのか時々台詞を聞き取れないのが残念でも、結構好き。
この役では、歌舞伎じゃないとよく言われる台詞回しも気にならないし..
仁左衛門の源蔵は以前見たとき同様に上方風で、いつも見るのとは少し違うけれど、イイオトコ。
源蔵があまりいい男なのは、いいようなまずいような..(笑)
勘三郎の戸浪は世話女房っぽくて、源蔵が職場をしくじる不義の相手の腰元だったとは思い難い。
生活は大変でも好きな男と一緒になれた幸せ太り?の世話女房??
高麗蔵が涎くりをやっていて、普段の役柄とのギャップが大きくてビックリ。
涎くりにしては品があるような違和感も..(笑)
「三人吉三」は、菊五郎のお嬢、吉右衛門のお坊、團十郎の和尚。 あと梅枝など。
この3人では10年ぶりらしいが、よかった〜 3人ともよくて、堪能。
菊五郎のお嬢はオペラグラスで見ると流石に歳で、もう娘じゃないが、
台詞回しと娘・男の変化は本当にお見事!
團十郎の和尚も好きだし、團十郎と吉右衛門は新しい歌舞伎座でも見られそうだけれど、
菊五郎のお嬢は見られるかどうか、もしかしたら見納めかなどと思うので、
一層しっかり聞いておきたいと思う。
最後の「藤娘」は藤十郎の舞踊。
藤十郎の声or台詞回しがどうも好みで無いので、
台詞の無い踊りだけだと若いわぁ〜と溜息をつきながら楽しめるのがうれしい。(笑)
人間国宝にこんなこと言うなんて..でしょうけれど..
このまま楽まで大いに楽しみたい。
一部・二部・三部とも、三部は楽日も、チケットを取ってはあるけれど、
三部も今日みたいないい席、出ないかしら..(爆)
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20代に一目惚れしてエイヤッと舞台から飛び降りて作った訪問着をついに着用。
漸く日の目をみせることが出来たのがうれしくて、呉服店・呉服部の担当者に見せに行った。(笑)
35年も経った着物だから、少しくらい子供っぽく見せに行ってもOKでしょう。(爆)
日本橋に回ってさくら通りを通ったら、車を遮断して車道も花見客に開放中。
満開の桜の下で宴会を楽しんでいるグループがあちらこちらにいた。
私も満開の桜のトンネルの下を少し浮かれ気分で歩いた。
歌舞伎と桜と着物!
いい気分の延長で、美味しいものを食べて帰ろうと、高島屋の特別食堂に行って、
大和屋三玄の季節の会席料理を季節限定のお酒「貴」を飲みながらいただいた。
最後の筍の煮物と筍ご飯がやはり季節感から言ってうれしい。
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着物: 訪問着。 綸子。 白地、扇の地紋。 銀・白、紫色の濃淡で刺繍。 (お初)
帯: 袋帯。桝屋高尾の手織り棯金綴錦「松葉菱文」。パールシルバー色の濃淡の段織り。(お初)
帯締め: 五嶋紐。 「銘つぼたれ」 白地に春光箔。
帯揚げ: 極薄い青磁色。金糸の七宝柄など入り。
履物・バッグ: 紗織の盛装用草履バッグセット。「幾何文様」 金・銀。 他に友禅大型バッグ(岡重)
コート: 雨コート兼用塵除けコート。 西陣お召し。 吉野格子。 緑・薄茶色。
さよなら公演のラストの初日に桟敷席だから、いつもの地味目の着物でなく、
少しは華やかな着物が相応しいだろうし、刺繍の感じに藤っぽさもあるいしと、
20代に作って長らく箪笥で眠らせていた訪問着を取り出した。
帯も、この着物のお陰で漸く締められたフォーマル向きの袋帯。 |
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