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2010.5.31 [月] 5月の着物着用歴

今月は、先月の轍を踏まないように、早目に着用歴を作成した。(笑)

1日 白大島紬(グヅメ三色墨ネズ五釜格子) 染名古屋帯(紫地、藤文)
6日 色大島紬(五倍子染、変わり市松) 袋帯(銀鼠色地、菱形に牡丹)
8日 白大島紬(有色絣、雲取唐花) 袋帯(博多織「風道楽」、紫と白等のよろけ縞風) 
11日 白大島紬(有色絣、雲取唐花) 袋帯(纐纈「芽吹きの彩」、緑・黄緑) 
13日 白大島紬(経柄) 袋帯(組紐の創作帯、白・緑等の多色) 
14日 白大島紬(経柄) 袋帯(薄白鼠色、白茶の唐花模様「唐花間道」)
19日 薩摩絣(木綿、極薄青磁鼠色のみじん格子) 染名古屋帯(黒地「六瓢」)
20日 訪問着(総仙頭刺繍、たたき加工、本藍染) 袋帯(本藍染「飛翔」)
21日 色大島紬(「綾の舞(竹千雅)」) 染名古屋帯(結城紬、茶色地、葉・花柄) 
22日 松坂木綿(藍染め、縞) 名古屋帯(木綿イカット、赤・茶他)
27日 訪問着(大島紬、古代染色純泥染、黒地、箔散らし) 袋帯(ひなやの組帯、紫紺色)
28日 琉球絣紬(木綿、濃藍色地、鳥や井桁他) 名古屋帯(つづれ織、青灰色)
29日 久留米絣(手織り木綿、藍染 木綿の花)) 名古屋帯(イカット(正絹)、緑系)

13回着用。
紬7回(大島紬だけ5枚)、訪問着2回(1枚は大島紬)、木綿4回で、11枚を着た。
訪問着1枚以外は、大島紬と木綿だけを着ていて、大島紬好き・木綿好きの面目躍如。
尤も、木綿は好きなのに着損ないがちだから、4回着られたのは嬉しい。

まだ単衣でなく暦通り袷を着たが、暑い時期なので少しでも涼しく映るようにしたいと、
大島紬は訪問着だけは黒地だけれど、他は泥大島は止めて白大島3枚に色大島2枚。
もう1枚の訪問着も藍染で白地に藍染の帯で小物も涼しげにした。
着ている自分に少しは涼しく、見る方に暑苦しく見えないようにと心がけた。
暑さ対策?もあって、落語会は3回とも木綿、歌舞伎も1回は木綿。

帯は、袋帯7本に、名古屋帯6本(八寸帯2本、九寸帯4本)で、全部違う帯を締めている。 
袋帯は、組帯、組紐帯、博多織、唐花模様の織りに、本藍染、纐纈、牡丹柄の染めと、
趣の違う帯を締めているのが嬉しい。
名古屋帯は、染め帯が3本に、爪織り綴れ帯1本と、イカットを木綿と正絹1本ずつで、いろいろ。
染め帯も、紫地の藤文、黒地の瓢箪、結城紬で茶色地の葉・花柄と、こちらも様々。

*****
今年の着物着用は早くも60回。
家に居る時は着ないのに、我ながら驚き!の着用回数。
それだけ遊び呆けているわけで、家の片付けもしないで困ったものだと自分でも思うけれど..

着物で出かけると、お声を掛けていただくことも多く、さながら着物普及員。(笑)
出かける度に着物姿の方を何人も見かけるので、着物人口が少し増えている気もするけれど、
呉服業界の苦境を聞くと、我が家の辺り・私の行動区域だけなのかしら? 
私も長らく着物を着なかったので、忙しい時期にはなかなか着られないことも承知しながら、
これからもできるだけ着物で出かけて、普及活動しましょうっと..(爆)

2010.5.29 [土] 立川流落語会

3日連続の立川流勢揃い?の落語会が国立演芸場であったので、
出演者は全部異なるけれど3日間はちょっとキツイと、初めの2日間を続けて聞きに行った。
28日は、仲トリが談春、トリがぜん馬で、
29日は、仲トリが志の輔、トリが龍志。
色物は少なく、前座を含めると両日8〜9名の噺が聞けて、落語日和。(笑)
前座・2枚目は15分だが、真打は20分、仲トリ25分、トリ30分で、落語に浸った感じ。
殆ど知っている・寄席で聞いたことのある噺ばかりだが、噺家による印象の違いが面白い。

*****
28日:
着物: 琉球絣紬(木綿)。 濃藍色地。 鳥や井桁などの文様。
帯:  名古屋帯。 つづれ織「見ザル言わザル聞かザル」。 青みの灰色。  
帯締め: 青灰色、濃紺で蝙蝠のような柄入り。 (お初)
帯揚げ: 渋めの青色。 市松に柄入り。 
履物: 天が紬(しころ織)の草履。 青色の鼻緒・台。 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  サブに刺し子のバッグ(紺地に白色の刺し子)。

29日:
着物: 久留米絣(木綿)。 正藍染 「木綿の花」。いろいろの柄が段で織り込まれたもの。(お初)
    池田光政の手織り。
帯:  名古屋帯。 イカット(イカットなのに、これは木綿でなく正絹)。 渋めの緑系。  
帯締め: 黄土色。 片方が2本に分かれ薄緑入り。
帯揚げ: 渋めの青色。 市松に柄入り。 (前日と同じ)
履物: 下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。 
バッグは前日と同じ。

落語会だし、暑さも考えて、2日とも木綿。 ただ今回は、どちらも伝統的工芸品。
手織り正藍染の久留米絣は、一目惚れで品物の割に高くなかったので購入した(笑)ものの、
仕立て上がった柄置きが思ったものと違いイマイチ気に入らず、今回がお初。
着てみたら、綿薩摩ほどではないけれど、見ているより柔らかく着易い。 もっと着ようと思った。
色落ちが心配で白い帯は躊躇して、柄on柄だけれど、色落ちしても我慢できる帯。
殆ど汗をかかなかったためか、色落ちは足袋の裾の擦れる部分に少しだけで済んだ。

*****
29日(土)は急いで帰宅後、慌しくまた健康センター通い。
最後の方で、急にそれまではできていた動きが分からなくなって、トンチンカンな動き。
右の後、左をやったら、右に戻れなくなったというか..ゴチャゴチャになって..(涙)
身体を動かすだけでなく、脳トレにもなっていると実感。(爆)

受講前に、次回7月からの講座を申込んだ。
始めたばかりだし、何より家から近いので、もう暫くは続けたいと思うものの、
受講料が安く、あまりない講座(多分・笑)だから無理ないけれど、
人気があって申込が多く、落選も結構多いらしいから、どうなるか..

2010.5.27 [木] 蝋燭能

今月の国立能楽堂の企画公演は、蝋燭の灯りによる蝋燭能。
薪能とはまた違った幻想的な雰囲気で、今年も楽しみに夕方から出かけた。
お能は復曲能で「重衡」。 その前に短い狂言・和泉流「盆山」。

狂言「盆山」は、盗みに入って正体が露見してなぶられる狂言によくある話。
世間で流行している盆栽が欲しくて、たくさん持っている知人の家に盗みに入って、
主に見つかってしまい、主に犬だ猿だと言われて必至に真似をする。
単純に物真似を楽しむ趣向だから、演者によって少しずつ印象が違う気がする。
楽しい馬鹿馬鹿しさで、10分という短い話なので鳴き声などを楽しんでいるうちに終了。
シテ・野村万之介、アド・万作。

復曲能「重衡」は、平重衡を主人公にした修羅能。
廃曲だったのを1983年12月に復活上演してからは度々再演され、レパートリーになっているとか。
復活上演時のシテ・浅見真州が後見で、今日のシテは観世銕之丞。
前場はシテとワキの謡中心で動きが少ないが、後場はクセ・カケリと動きも多く私向き。(笑)
蝋燭能に相応しい曲だと思いながら、楽しく鑑賞。
何故、長い間これが廃曲だったのかと思ったが、現代風になっているのかしら?
シテ・観世銕之丞、ワキ・宝生閑、アイ・野村萬斎、地頭・浅井文義など。
笛・藤田六郎兵衛、小鼓・大蔵源次郎、大鼓・國川純。

面は、前シテは髭阿古父尉、後シテは中将。
前シテは尋常な老人とはとても思えない印象的な面で、忘れ易い私でも名を覚えてしまった。
後シテが、記憶にある中将に比べふっくらしているけれど何かしらと思ったら、やはり中将。(笑)

*****
着物: 大島紬訪問着。古代染色純泥染。黒地、箔散らし柄。
帯:  袋帯。 ひなやの組帯「縄文の畦」。 紫紺色。  
帯締め: 五嶋紐。 水色、金色入り。
帯揚げ: 薄青磁色、金糸入り。 (お初) 
履物: 水色のエナメル台。 白に灰色の紬の鼻緒。 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  合切袋風の緑系の革袋。
コート: 道中着。 奄美伝統染色家・赤塚次男氏の奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。

雨の心配もあったが、めげずに着物。
あまり暑くなかったし、袷も終わりだと、袷の訪問着。 但し大島紬。

2010.5.26 [水] 健康講座

4月から週2日、近くの健康センターで2つの講座に参加している。 今日はパワーヨガ。
普通のヨガとソフトヨガとパワーヨガと、どう違うのか分からないが、兎も角パワーヨガで、
ヨガだから軽いだろうと油断して参加したら、思いのほかハード。
先週は、出来ないことばかりで、しょっちゅう足を下ろしていたが、今日は大分スムース。
段々慣れてきたのか、先週できなかったポーズもどうにかできて、ニコッ。
終了後に、講師に今日はバランスもよくできていましたね〜 と言われて、またニコリ。

先週は歌舞伎を観に出かけていて、他の用事も済ませてから急いで帰って来て、
着物から着替えて、バタバタ出かけたのに、
今週は日曜日から4日間、殆ど休養状態だったから疲れも無く、体調がよかったお陰かしら?

夏したく展にも、伝統工芸染織展にも、好きな組紐の販売会にも行き損なって、
少しへこんでいたのだけれど、夜の講座で一気に気分がよくなった。 現金なもの..
あとは、どうにかして会期末間近な、東博の展覧会に行けたらいいのだけれど..

2010.5.25 [火] 今更ながら、先月の着用備忘録

今月着用の着物をチェックしていて、先月の分をまとめていなかったのに気づき、
今頃になって、4月の着用まとめ。
今更、間が抜けた感もあるけれど、まとめておかないと不便だから、自分用のメモ。

2日 訪問着(白地、銀・白・紫の濃淡の刺繍) 袋帯(棯金綴錦「松葉菱文」)
6日 泥大島紬(茶泥、龍郷柄) 袋帯(ねねの竹染「雪輪霞」、緑色)
7日 同上 
10日 江戸小紋(黒地、百選柄) 綴れ帯(八寸帯、金彩、雲取四季牡丹) 
14日 泥大島紬(黒地、地空き) 京袋帯(經錦、花文暈繝錦)
15日 訪問着(銀古都、段取り) 袋帯(染め帯、墨色地、黄色の花)
16日 2日と同じ
18日 同上
22日 訪問着(総絞り、総絞り) 袋帯(金地、緑・朱色、切嵌め風)
24日 雅生紬(白地、黒グラデーション格子) 染名古屋帯(塩瀬、紫色地、藤文)
25日 伊那紬(白地、青縞・茶格子) 染名古屋帯(結城紬、茶色地、葉と花)
28日 泥大島紬(黒みの茶泥、細かい総柄) 袋帯(極薄灰色、竹・筍・雀))
29日 白大島紬(「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」) 袋帯(白山紬、幾何学模様の染め)

13回着用。
紬7回(6枚)、訪問着5回(3枚)、江戸小紋1回で、10枚を着た。
紬は、大島紬が中心。 泥大島紬4回(3枚)、白大島紬1回で、計5回(4枚)。
他の紬は、雅生紬と伊那紬を各1回。 どちらも白地のもの。
訪問着は、3枚のうち1枚を3回着ている。
大島紬・帯も同じ組み合わせで2日続けて着用。

帯は、袋帯9回(6本)、京袋帯1回、名古屋帯3回。
袋帯のうち、1本は3回、同じ訪問着に締めた。 他に、同じ大島紬に2日連続の帯が1本。
袋帯6本のうち3本が染め帯だったのが珍しい。
名古屋帯は、九寸帯が塩瀬と結城紬の染め帯が1本ずつに、爪織り綴れ八寸名古屋帯。

歌舞伎座さよなら公演の最終月だったことなどもあって、珍しく訪問着が多い。
訪問着のうち1枚は、若い頃作ったままだったのを30数年ぶりに3回も着用。(笑)
3回とも同じ帯にしてしまったので、次回は帯が課題。
江戸小紋は、六谷紀久男氏の型で染めたもので、大好きなのにあまり着ていないことに気付いた。
秋からはもっと着たい。

2010.5.23 [日] 今日は

GW明けからは殆ど毎日予定があって出かけていたら、やはり疲れが出て今日はダウン気味。
動くのが億劫で、雨だし遠いしと、迷いながら三渓園は諦めた。
拝見したかったので残念だし、ご案内をいただいたのに申し訳なくも.. でも、無理は禁物。
って、観劇だと結構無理したりもするけれど..(汗) あれは座っているのだから..

で、書く気力・体力がなかった日記を、遡って書いてはアップを繰り返し、漸く追いついた。(笑)

皆さんの日記も読ませていただいて、いろいろあったことを遅まきながら知った次第。
お誕生日や記念日を迎えられた方、おめでとうございます!
大事な方を見送った方、お悔やみ申し上げます。
まだお辛いでしょうが、どうぞよい思い出を大切になさってくださいね。
怪我をなさった方、回復は如何かしら? どうぞお大事に..

2010.5.22 [土] 落語(花形演芸会)

歌舞伎、オペラ、能楽と続いて、少し疲れ気味の中、今日は昼から落語を聞きに出かけた。
久しぶりに前座の噺もよくて、うれしくなる。 柳家緑君で「転失気」。
柳家小蝠「徳ちゃん」、五街道弥助「鹿政談」、漫才・コンパス、三遊亭遊馬「宿屋の仇討」。
仲入り後はゲストの柳家花緑で「野ざらし」、曲独楽・三増れ紋、トリが柳亭左龍で「たちきり」。
「たちきり」を寄席で聞いたのは初めてだったが、いい噺で、少ししんみりしながら、楽しく聞いた。

*****
着物: 松坂木綿。 藍色。 縞。 
帯:  名古屋帯(木綿)。 イカット。 赤・茶・他。  
帯締め: くすんだ黄緑。 片方が色違いの4本に分かれたもの。 
帯揚げ: 渋い若緑に、黄色と白の縞。 
履物: 竹皮下駄。 藍色の鼻緒、赤色の前坪。 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  サブに刺子バッグ。

暑い日なので、また木綿の着物に、今日は帯も木綿。
この着物は色落ちするため色移りが心配なので、帯はこの帯ばかり締めている気がする。
でも漸く落ち着いてきたのか、足袋にも色落ちしなかったのが、嬉しい。
昼間の暑い時間帯の外出で、着物が木綿なので、塵除けコートはなし。

*****
終演が予定より大分遅くなったので、急いで帰って、夜はまた健康センター通い。
土曜のこの講座は今のところ皆勤。 汗びっしょりで、シャツだけ着替えて帰宅。
少し休んでから、お風呂で丁寧にマッサージをしたつもりなのに、筋肉痛つきなのが..

運動不足・筋力低下対策と言っても、急に週2日はやはりキツイ。
次回の申込は片方にするか、やはり両方続けるか.. 定員オーバーでの落選もあるし..
そろそろ決めなくちゃ..

2010.5.21 [金] ご近所ランチ、能楽鑑賞

近所の「ジヴェルニー」に入れていただいて、フランス料理でランチ。
昨日行くつもりが、オペラの開演が5時で少し早かったので、慌しいのは嫌だと、今日に変更。
オードブルは、生蛸とアドガボのサラダ仕立てにした。
悪くはないけれど、食感勝負(笑)みたいな生蛸がアドガボに負けてしまった感じで、
少し残念かも.. アドガボをもう少し薄切りにした方が、よかったかしら? う〜ん..
スープは、新玉葱のポタージュ。
メインは、お薦めの鹿島幻霜豚のソテーにした。
肉の味も焼き具合もよく、ザウワークラフト風の酸味の利いた野菜と一緒にスッキリといただいた。
デザートに選んだパンナコッタがおいしくて、いいチョイスだったと、ニコリ。
パンナコッタに、苺と細かく刻んだアーモンドを散らし、バルサミコ・ソース。
あまり食べないパンナコッタだが、苺の酸味で甘さが緩和され、美味しい。

*****
夜は国立能楽堂の定例公演に出かけた。
狂言・大蔵流「禁野」と、能・金剛流「井筒−物着、段之序」。

狂言「禁野」のシテの予定だった山本則直氏のご逝去で、演者変更。
1ヵ月前にお亡くなりになったそうで、新聞にも載っただろうに気付かなかったので、ビックリ。
香を焚き込めて来られた方がいらしたようで、入口付近・見所のドア付近でもお香の香りがした。
ご冥福をお祈りします。
で、アド/何某の予定の東次郎さんがシテ/大名に回り、アド/何某は泰太郎(則直氏の長男)。
アド/いたずら者は変更なく則孝(則直氏の次男)。
楽しい狂言だけれど、兄と2人の息子で演じられると、どこか供養の感じも..

能「井筒」は、「物着」と「段之序」と2つの小書つき。
途中から動きのあるお能で、私向きというか、楽しく鑑賞。
「物着」のため中入がなく、後座で装束変更なので、冠・直衣をまとう様子も拝見できて楽しい。
後見のご宗家・永謹氏は、この間は切戸口から退場。 着付けはなさらないのねと思った。(笑)
「段之序」のため、序ノ舞の前に「移り舞」を舞うとかで、舞が続くのが私には嬉しかった。
でも、移り舞からいつ序ノ舞になったのかは分からないのが、少し寂しい。
楽しく観られたからいいようなものの、もう少し分かるようになりたいとも思う。
シテ・宇高通成、ワキ・宝生欣哉、地頭・松野泰憲。
笛・一噌仙幸、小鼓・幸清次郎、大鼓・亀井忠雄。
特にどこがかは分からないが、印象的だった面は孫次郎。

*****
着物: 色大島紬。 「綾の舞(竹千雅)」 灰色・茶色などが横に入った小紋風? (たけがわ織物) 
帯:  名古屋帯。 結城紬、 茶色地。葉と花の柄。  
帯締め: 五嶋紐。 生成り、片端に薄萌黄色入り。
帯揚げ: 緑みの灰色。 雪輪に模様入り。 
履物: 銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run) 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  合切袋風の緑系の革袋。
コート: 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (お初)
      奄美伝統染色家・赤塚次男氏の染め。

この着物と帯だと色が暗めで、白大島紬と違い、暑い日には向かない気はするけれど、
この組合わせで買ったのに、一度も一緒に着ていなかったので、この組合わせ。(笑)
夜の公演だから涼しくなることを期待しながら、小物は少し涼しげに見えるようなものにした。

2010.5.20 [木] オペラ(影のない女)

リヒャルト・シュトラウスのオペラ「影のない女」の公演初日。
歌舞伎のノリでオペラには行くけれど、音楽に疎い私は、
R.シュトラウスと言えば「ばらの騎士」くらいしか知らず、
これもずうっと前にTVで観たこともあり題名は知っていたが、生まで観る・聴くのは初めて。

音楽は無論、筋も全く覚えていず、事前知識なしだったが、
特に3人の主たる女性歌手の声が素晴らしく、嬉しくなった。 それぞれの声を堪能。 
でも、新しげな構想の舞台装置が..
場面場面は悪くはないのだけれど、舞台転換が頻繁で、しかも人力で行うのが、目障り。
黒い服装の大道具さんたち?が、歌舞伎の黒衣のように舞台に登場しては、
装置・大道具を動かして場面転換したが、第2幕からは煩く感じてしまった。
折角の新国立劇場の舞台機構をもっと利用した方が、見易かっただろうと思う。

指揮:エーリッヒ・ヴェヒター
皇后:エミリー・マギー
乳母:ジェーン・ヘンシェル
バラクの妻:ステファニー・フリーデ
バラク:ラルフ・ルーカス
皇帝:ミヒャエル・バーバ など

*****
着物: 絵羽。 たたき加工。 全体に仙頭刺繍。 本藍染(Japan Blue)。
帯:  袋帯。 本藍染。 白地に藍色で2羽の鶴。 「飛翔」。 (佐藤昭人の藍、大沢石雄作) 
帯締め: 五嶋紐。 極薄桃色、片方に青磁色と金。
帯揚げ: 極薄い青磁色。 金糸の七宝柄など入り。 
履物: 水色のエナメル台。 白に灰色の紬の鼻緒。 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  合切袋風の緑系の革袋。
コート: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 薄紫・薄い黄水仙色。

着物は一見たたき加工の無地風小紋だが、手刺繍で全体にスワトウ刺繍がされたもの。
好きな着物なのに新年会で着ただけだし、藍染が涼しげかと、これにした。
帯も、新年会と同じもの。
今回は垂れ先に木の柄を出そうとしなかったのに、着始めたのが遅く短い時間で締めたら、
お太鼓の柄の位置が気に入らず、休憩時間に化粧室で締め直し。(汗)
柔らかい帯で、お太鼓が決まらないことを忘れていた。 次回は要注意。
前日の雨コートを着たら、着物の裾が覗くので、慌てて丈の長い方に変更。
着丈が、着物によって気分によって(笑)違うので、ちょっと手間。

友人のつづれ帯が贅沢。(笑) 話には聞いていたが、手や垂れが緑色で確かに春の方が合いそう。
紫の色無地と素敵に合っていて、私も好み〜 

2010.5.19 [水] 花形歌舞伎(昼の部、新橋演舞場)

2週間ぶりの歌舞伎。 新橋演舞場で若手の花形歌舞伎の昼の部を鑑賞。
「菅原伝授手習鑑−寺子屋」、舞踊「義経千本桜−吉野山」、「新皿屋舗月雨暈−魚屋宗五郎」に、
短い舞踊の「お祭り」。
見取り公演の見本みたい(笑)で、趣の違う人気の歌舞伎・歌舞伎舞踊が並んでいる。
どれも何度も観ているが、特に「寺子屋」は、歌舞伎座最後の先月に観たばかり。

こちらの「寺子屋」は、松王丸:海老蔵、武部源蔵:染五郎、千代:勘太郎、戸浪:七之助などで、
ぐっと若返っているが、期待以上にいい「寺子屋」で、ちょっと嬉しくなった。
もちろん思うことはいろいろあったけれど、親たちと比べたら、それは当たり前。
それに涎くり与太郎の猿弥が楽しく、少し品がよすぎる感のあった4月の高麗蔵より合っている。
もっとも、猿弥は何を演じても上手くて、いきいきと楽しく演じているように見えるのだけれど..

「吉野山」は、静御前:福助、忠信実は源九郎狐:勘太郎、早見藤太:猿弥。
「魚屋宗五郎」は、宗五郎:松緑、女房おはま:芝雀、父太兵衛:市蔵、小奴三吉:亀寿に、
磯部主計之助:海老蔵、召使おなぎ:七之助、浦戸十左左衛門:左團次、岩上典蔵:亀蔵など。
「お祭り」の鳶頭は、染五郎。

*****
着物: 木綿。 薩摩絣。 みじん格子。 極薄青磁鼠色。 (東郷) 
帯:  染名古屋帯。 変わり地。 黒色。 「六瓢」 
帯締め: 五嶋紐。 薄い青磁色。 片方に臙脂入り。 
帯揚げ: 錆朱色? 
履物: ラバーソール台。 天と鼻緒は本革、濃深緑色。 (カレンブロッソ)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  サブに刺子バッグ。(伝統展で先日購入したもの)
コート: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 青色系、白・薄桃色入り。

暑いと言っても単衣はまだ着る気にならず、でも単衣仕立てが当たり前の木綿にして綿薩摩。(笑)
なのに、雨コートは、もう透かし織りの方。(爆)

*****
夕方から雨の予報にも、降るのは夜だろうと勝手に思っていたら、終演時にはすっかり雨。
油断して一番小さい折り畳み傘しか持っていなかったけれど一応傘もあるし、
何より、出掛けにふと気になって、塵除けでなく雨コートにしてよかったと思いながら、
お遣物用に予約しておいた最中を受け取りに「空也」まで歩いた。
雨が降ると思えば予約しないで他の日にしたのに..などと根性なしなことを思ったが、
入口の脇の売り切れの紙を見ながら、仕方無いと思い直したり..(苦笑) 

急いで帰宅して、健康センターの講座でまた1時間動きづめ。
先月は3回中2回は観劇のため欠席だったけれど、これで出席の方が多くなった。
ちょっと疲れ気味だけれど、ついて行くためにも頑張って参加しましょっと..

2010.5.17 [月] 京葛篭

朗読サークル活動日で、久しぶりに自転車で出かけた。
1年半近く乗っていなかったけれど、歩くのとは比べものにならないくらい楽。
途中で「こうかいぼう」に寄って、サークル活動日定番のラーメンで昼食を済ませた。
練習は、まあいつも通りだけれど、まだまだ新しいことを知ることができるのが楽しい。

サークル終了後は、今日が最終日の「日本の伝統展」で葛篭を頼みたいと、自転車を飛ばした。
日本橋では、まず「ときわ木」に寄って、和菓子を買い求める。
平日の昼間だけの営業なので、久しぶり。 いつも美味しいので嬉しい。 ふふふ..

*****
日本の伝統展では、KWにもある渡辺豪和さんの「京葛篭」コーナーに一直線。
前々から帯締め用の葛篭が欲しいと思いながら、寸法に迷ってついつい先送りしていた。
人形町にも葛篭の店があるらしいので、どちらに頼もうかと迷ってもいたのだけれど、
わざわざ出かけるのは横着者の私には億劫だし、此処でお会いしたのもご縁だし、
来年の出店は分からないということだったので、思い切って頼むことにした。
見本に出来ていたのは素敵な作りだけれど、私には小さくて、あまり役に立たない。
使い勝手を考えると、帯締めを重ねないで入れる薄い葛篭を重ねた方がいいので、特注。
小さい帯箪笥の上に置くことにして、箪笥の寸法に合わせ3段重ねを作ってもらうことにした。
特注と言っても、基本は全部注文生産なので、値段が高くなるわけではないのがうれしい。
とは言え、帯締め用としては結構大きい寸法で、3段に蓋を作ってもらうと、
思ったよりずうっと値が張って、う〜む..と、しばし躊躇してしまった。
でも中途半端な物で我慢して後で後悔するのは嫌だから、思い切って作ってもらうことにした。
出来上がるのが、楽〜し〜み〜 (喜)

*****
少し早めだが、地下の「人形町今半」のイートインコーナーで、すき焼き弁当。
すき焼きなら、もも肉よりロースがいいと、少し奮発して肩ロースの方にした。
次回はもも肉のステーキ丼を食べてみたい。 って、食べたばかりなのに..(汗)

帰りは夕方のラッシュアワーで、暫くは大勢の歩く人を避けながらゆっくり走ったが、
帰宅の群がいなくなった途中からは、ママチャリでも快適な走り。
結局、家を出てから帰宅するまで10キロ以上を自転車で走ったことになるけれど、
大した疲れもなく、1年半近く乗っていなくても、なんのなんの..快適。
同じ距離なら歩くより自転車の方が断然楽だと再認識。

2010.5.16 [日] 週末

15日(土)
葉山の青空市に行くのを夜の健康講座のため諦めたので、伺えないengawaの替りではないけれど
みかわ是山居にOS近くに入れていただいて、てんぷらでランチ。
しらうおが終って魚は季節ものの狭間なせいか、ランチでもめごちが出てニコニコッ。
大きなたらの芽が、軽い苦味?も含め季節感いっぱいで、うれしい。

漸く鍵を替えてもらって乗れるようになった自転車で八幡様まで行って、空き地に駐輪。
帰りはそのまま門前市に寄って、有機・減農薬栽培の農家から黒赤米、五穀米、野菜等を購入。
荷物があっても、自転車だと本当に楽だと実感。
さっさと鍵を替えてもらえばよかったのだけど、鍵が掛かったままの自転車を運ぶのは大変だから、
鍵が出てくるのを虚しく待ってしまったのも無理からぬことだと自己弁護。(笑)

夜はまた健康センター行き。12日の筋肉痛が残っているのに、今日も1時間みっちり動く。
講座の最後は十分にストレッチが組み込まれているものの、筋肉痛が心配で、
帰宅後は汗を流すだけでなくお風呂でも少し丁寧にマッサージ。


16日(日)
1週間遅れの母の日?(笑)
母の都合を再度確認してから、近所の花屋で母の好みに合いそうなアレンジメントを作ってもらう。
途中で日本橋に寄って、デパ地下で昼食を調達。
菊の井の少し料理が多めのお弁当に、春帆楼のふく寿司、そして叶匠寿庵で和菓子。
多過ぎて食べられないかと思っていたのに、母も殆ど全部食べたのには感心してしまった。
しっかり食事を取れることが母の元気の源なのだろうと再度思う。
今日は体調がいいと言う兄とも久しぶりに長めの話。 お大事に。

2010.5.14 [金] 定例能

月初めの定例公演はGWのため曜日が変わって、今月1回目の国立能楽堂の定例公演。
狂言・和泉流「太子手鉾」、能・宝生流「采女」。

狂言「太子手鉾」は元々短いのに、今日は更に予定より短く、あっという間で、
いつもながら笑っているうちに終わり。

能「采女」は、私には単調に聞こえる抑えた声の地謡が続く上に、
前場は動きが少なくシテが珍しくシテ柱近くで長く謡うこともあって、集中するのが少し大変。
後場では一転して長めの曲舞があって、ホッとする感じ。(笑)
その後も序の舞が続くおかげか、珍しく落ちることも無く、しっかり観られた。
演者がよかったから? それとも単に私の体調がよかっただけ?(爆)
シテは病気休演のため代演で、朝倉俊樹氏。
当初の予定:寺井良雄 → チラシ:渡邊苟之助 → 当日:朝倉俊樹 と変更になったが、
宝生流だから代演者にはあまり苦労しないのだろうなどと余計なことを思った。
前シテ/里の女も、後シテ/采女も、同じ面。
でも、何という名だったか..(汗) 若女ではなかったと思うけれど、節木増?

*****
お能の前に「五万石」でランチ。 刺身定食の、刺身も鱸の茶碗蒸もおいしく、ニコリ。
終演後は、友人とまた喫茶店で話し込んだ。
3日前にも話したのに、よく話すことがあるものと、我ながら少し呆れ気味。(笑)

*****
日本橋の高島屋で開催中の「日本の伝統展」に寄って、いろいろ拝見。
江戸小紋、大島紬、弓浜絣、履物、京葛篭..
着物は買えないし、天にやまぶどうを貼った下駄が欲しかったけれど、これも我慢。
昨年も欲しかったのに、寸法をどうするか迷ったまま見送った京葛篭は、帯締め用のが欲しい。
見本にある2段のでは小さすぎて仕方無いから、寸法を決めて頼みたいけれど..
サブバッグによさそうな「手刺しこぎん」のバッグを購入。

*****
着物: 白大島紬。 経柄。 
帯:  袋帯。 薄白鼠色地。 唐花間道。 濃淡の白茶色で唐花模様。 
帯締め: 五嶋紐。 深緑色、裏と両脇は灰色。 
帯揚げ: 紬。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (京友禅、雪華作) 
履物・バッグ・コートは前回と同じ。

着物も前回と同じ経に柄の入った白大島紬。
帰りに寄ったデパートの伝統展の大島紬コーナーで柄名を教えてもらったのに..もう忘れている。

2010.5.13 [木] 文楽(第一部)

一日空いて今日は文楽の第一部鑑賞。
「祇園祭礼信仰記−金閣寺、爪先鼠」、「碁太平記白石噺−浅草雷門、新吉原揚屋」と、「連獅子」。
どれも歌舞伎にもなっていてよく観る話で、「連獅子」以外は歌舞伎と同じような展開。
あ、展開は「連獅子」も同じ。 ただ、印象が違うだけ。
よく知っている話だが、どれも楽しく鑑賞。

「祇園祭礼信仰記」の人形遣いは、雪姫・勘十郎、松永大膳・玉也、此下東吉/真柴久吉・玉女、
十河軍平/加藤正清・玉輝など。
下手側の通路際の席だったので、雪姫が桜の木に縛られ花びらで鼠を描く場が目の前の感じ。
縛られている雪姫を遣う勘十郎が右手を袴に入れて左手だけで遣っているのを観ていて、
片手だけで遣うのはバランスを取るのが大変だろうと今回あらためて思った。
まだ若い勘十郎だから問題なく遣っていたが、この役は年齢制限があるかもしれない。(笑)
「碁太平記白石噺」の「浅草雷門」の奥を語った千歳大夫の声がまたかすれが強く、少し心配。
「新吉原揚屋」は嶋大夫。 人形は、妹おのぶ・文雀、傾城宮城野・和生など。

*****
終演後は、コーヒーを飲みに「可否道」に寄って、オリジナルブレンドにお替りはアメリカン。
前から食べたかったオリジナルの海苔チーズトーストもいただいた。
時々お会いする方が歌舞伎義太夫の綾大夫さんと分かったので、
これからの歌舞伎観劇の楽しみも増えた。

*****
着物: 白大島紬。 経柄。 
帯:  袋帯。 組紐の創作帯。 白地、緑系の多色。 
帯締め: 灰みがかった薄緑。 辻ヶ花柄入り。 (小倉淳史) 
帯揚げ: 渋い鶯色の濃淡暈し。 「幻雪」 
履物: 水色のエナメル台。 白に灰色の紬の鼻緒。 
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  合切袋風の緑系の革袋。
コート: 透かし織単衣コート。 薄緑色・薄黄緑色。

今日も大島紬。 初めて作った白大島紬で、やはりこういう柄行きが好き。
暖かい日なので、帯も白っぽい感じのにして、緑色がアクセント。

2010.5.11 [火] 文楽(第二部)

今月の文楽・第二部は「新版歌祭文−野崎村、油屋、蔵場」と「団子売」。
「新版歌祭文」の野崎村は文楽でも観ているし、歌舞伎ではそれこそ頻繁に観るが、
文楽と役者中心の歌舞伎とでは、大分趣が違うのがおもしろい。
油屋と蔵場は39年ぶりだそうだから、観たことは無いはずなのに、
同じような展開が多いからか蔵場の段には何となく既視感があって、ちょっと不思議。
作者だって、そうそう全部新しい発想ばかりで作品を作れるわけではなく、
過去の作品から取ったりしているのだろうと思いながら観た。
「野崎村」の床が、口が文字久大夫・富助、切が2組で、綱大夫・清二郎、住大夫・錦糸。
自然に聴き比べることになったが、やっぱり、住大夫が群を抜いて聞かせる。
人形遣いは、娘おみつ・蓑助、親久作・玉女、久松・清十郎、娘お染・紋寿に、小助・勘十郎など。

「団子売」になったら、私の左右お二人ずつがお帰りになってしまって、空席。
前の方だが前過ぎず観やすい中央の席だったから、舞台から空席が見えるだろうと同情気味。
客に見てもらえるようにならないと、辛いだろうと思ってしまった。

*****
第一部・第二部を通し観劇という友人にパッタリ遭遇。
終演後は、馴染みのワインバーに行くと言う友人に久しぶりにくっついて行った。(笑)
顔は合わせていても、このところあまり話していなかったので、話題が多くて、
今日はまだ早いから安心と思っていたら、結局、家まで辿り着ける最終になってしまった。
アブナイ・アブナイ..

*****
着物: 白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。 
帯:  袋帯。 纐纈「芽吹きの彩」。 緑・黄緑色。 
帯締め: 伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。 (松山好成氏作) 
帯揚げ: 紬。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (京友禅、雪華作) 
履物: ラバーソール台。 天と鼻緒は本革、濃深緑色。 (カレンブロッソ)
バッグ: 野蚕紬バッグ。 薄茶色。(伊と忠)  合切袋風の緑系の革袋。
コート: 塵除け兼用の雨コート。 大島紬。 黒色。 亀甲。

雨にもめげず、着物。 雨に強い大島紬にして、先日と同じもの。
友人は、私好みの紫の色無地に白地に墨絵調の花の染帯。雨なのに柔かものなのが凄い。

2010.5.9 [日] 母の日

近年は、母の日かその前に姉と一緒に母を誘って、実家に近いホテルで和食をいただいていたが、
姉の怪我で今年はそうできないから、少し贅沢なお弁当を買って行って母と一緒に食べるつもり。
で、予定を空けておいたのに、他の来客があるからと断られてしまい、後日に変更。

ならばと、銀座での用事のついでに大渕座に入れていただいた。
母の日に独りランチは、少しさびしいかも..(笑)
まずはオードブル5点盛。 鶏肉が苦手なので変更してくださって、盛り沢山。
取り合わせが、色も味わいも素敵。 美味しく、ニコニコ・ペロリ。
うち2品は初めてで、美味しくていろいろ聞いたのに、もう料理名など忘れている。(汗)
次のスープ、春野菜のミネストローネが絶品!
ミネストローネは美味しくなくてガッカリなことも少なくないけれど、それとは全く別物。
久しぶりに美味しいミネストローネを食べられて、ここまでで既に十分に満足。
メインは魚にして、これも美味しくいただいた。 でも、魚は何だったっけ..(大汗)
盛り合わせのデザートが少し華やいだ感じ。
母の日の食事にいらしたテーブル客と同じにしてくださったらしい。
いつもながら味は申し分なし。 シェフの力を感ずる。
ランチにしてはお安くないのだけが難点かしら..

*****
用事を済ませてから、展覧会へ。
先日ざっとしか見られなかったので、もう一度見たいと「ミッフィー展」に寄ったら、凄い混雑!
で、さっさと諦めて、日本橋に移動して「親鸞展」に行った。
このところ招待券をいただいたりカードで無料のデパートの展覧会ばかり(笑)。
美術館・博物館にはご無沙汰しているから、そろそろ予定に組み込まないと..
会期が長いからそのうちに行こうとノンビリしていると、会期末になってしまう。

*****
またも寝損なって殆ど丸2日眠れずにいたので、帰宅後は直ぐにバタン・グー。
夜中にやって来た息子を招じ入れたものの、そのまま帰るまで放置。(笑)
もらった花束も水につけたままで、翌日回し。
遅くて花屋は閉まっていたとかで、スーパーで買ったという花束はちょっと寂しかったけれど、
母の日を思い出してくれただけでも嬉しい。 ありがとう。

2010.5.8 [土] 能楽鑑賞、藤の花など

国立能楽堂の今月の月間特集は南都千三百年。
今日の普及公演は、狂言・大蔵流「蟹山伏」と能・金春流「春日龍神」。
解説・能楽あんないは、『春日に浄土のあること−「春日龍神」の説話的背景』。
滅多に観られない「春日龍神」が観たくて出かけたのだが、楽しく鑑賞。

狂言「蟹山伏」は、シテ/山伏・大蔵吉次郎、アド/強力・宮本昇、アド/蟹の精・大蔵教義。
初めて観たが、狂言らしく捻りの効いた展開と、蟹の精の動きが楽しい。
それに、蟹の精の面がなんとも言えない独特の面で、もっとじっくり観たかった。

奈良春日を舞台にした奇特を描いたという、能「春日龍神」が期待以上。
前シテの宮守の翁が、「翁」を思うような端正な趣。
早笛にのって登場の後シテは、動きが多く私向き(笑)で、「舞働」まで楽しく拝見。
間狂言が、上演機会の極めて稀という替間「猿之間・ましのあい」。
春日山の猿が末社の神として登場して、それも楽しく、その上、笛など囃し方も印象的。
シテ(前・宮守の翁、後・龍神)・金春安明、ワキ/明恵上人・飯富雅介などに、
アイ/末社の神・大蔵彌太郎。
笛・藤田次郎、小鼓・久田舜一郎、大鼓・安福建雄、太鼓・三島元太郎。
面は、前シテが小尉、後シテが黒髭、それにアイが猿..だったかな〜??

*****
出かけるついでに前々から気になりながら行き損なっていた藤を見に亀戸天神に行った。
GWの後なのに土曜日とあってか、まだ人出が多くて少し驚きながら、一回り。
もう散り始めていて残念な藤棚もあれば、まだまだ盛りの棚もあって、それなりに楽しく鑑賞。
土産に船橋屋のくずもちを購入。 (生のくずもちの美味しさは、やはり独特。)
時間に余裕が無く、昼時の燦燦たる陽の下、駅との往復を急いで歩いたので、
汗がどっと出てしまい、失敗、失敗。 もっと余裕を持って出かけなかったのを悔やんだ。

帰りは日本橋に出て、デパートの「三岸節子展」を観てから帰宅。

*****
着物: 白大島紬。 有色絣。 雲取唐花。 (初着用) 
帯:  袋帯。 博多織「風道楽」。 よろけ縞風。 紫と白、茶に近い橙色なども。 
帯締め: 伊賀組紐。 極薄桃色、片側に薄黄緑・白色入り。 (松山好成氏作) 
帯揚げ: 白・白銀色に灰色・金色。 周りは灰色。 
履物・バッグ・コートは前回と同じ。

藤を見に行くのに、藤の柄はもう遠慮して、藤色ではないが紫色の帯。 何となく..(笑)
今年初めて日傘を差したが、それでも昼は暑い日だった。
とは言え、木陰などでは涼しい風が通って、まだ夏ではないと、これからの暑さを思いやった。
終演時にはまだ夕方とは言えない時間なのに日が翳って涼しくなって、ホッ。

*****
帰宅後は急いで着替えて、健康センターの講座に出かけた。
1時間休み無く動いて、汗びっしょり。
何より筋肉痛が心配。 だから休むわけにはいかなくて..(笑)

2010.5.7 [金] 花形歌舞伎・再考

私はそれなりに楽しんだ新橋演舞場の花形歌舞伎だが、
まるで楽しめなかった人も少なくないらしい。  ははははは..
あの大名題揃いの顔ぶれで、歌舞伎座最後の舞台にいつもより気合?が感じられた
4月と比べちゃあ.. ダメよ〜(笑)
今回の花形たちがいくら頑張っても、比べようも無い差があるのは歴然ですものね。

私は眠れずに出かけたので、夜の部のあの時間まではやはりきつくて、
しょっちゅう落ちてしまったが、そのおかげもあってか(爆)、
まあまあというか、それなりにいい舞台だと思ったけど、どうも、期待度の違い? 私は甘すぎ?
総じて、芯になる役者は期待以上の出来だと思ったけれど、
やっぱり期待が低かったためかしらねぇ〜(大爆)

2010.5.6 [木] 5月花形歌舞伎(新橋演舞場、夜の部)

今月から歌舞伎公演は、建て替えに入った歌舞伎座から新橋演舞場に移って、最初の公演。
歌舞伎座さよなら公演を賑やかした大名題たちはお休みか地方公演で、こちらは若手中心。
昨年は海老蔵などを中心とした花形公演が多かった演舞場だから、変わり映えがしない。(笑)
ところどころ押えの役者が入っているが、
染五郎、松緑、海老蔵に、勘太郎・七之助と、これからを担う期待の役者揃いで、楽しい顔ぶれ。
菊之助が大阪の團菊祭出演でいないのが、海老蔵はこちらに出演しているのに、少し寂しい。
とは言え、皆の今後の成長を大いに期待しながらの鑑賞。

夜の部は、「熊谷陣屋」、「うかれ坊主」、「助六由縁江戸桜」。
「熊谷陣屋」も「助六由縁江戸桜」も、4月に素晴らしい役者揃いで、歌舞伎座で見たばかり。
いづれ家の芸を継ごうという若手が、親たちの舞台の印象の残る今、どう演じるか..

「熊谷陣屋」は、染五郎の熊谷に、七之助の相模、海老蔵の義経など。 そして歌六の弥陀六。
七之助の相模にはまだまだ若さを感じてしまうが、染五郎の熊谷が期待以上の出来。
歌六の弥陀六も、これからはこの人が弥陀六を演じていくのかしらという感じ。

「助六由縁江戸桜」は、「三浦屋格子先より水入りまで」で、海老蔵の助六に、福助の揚巻。
歌舞伎座では白玉を演じていた福助が揚巻で、その白玉は七之助。
白酒売新兵衛を染五郎、くわんぺら門兵衛を松緑、福山かつぎを亀三郎等々。
髭の意休は歌六で、意休役者の左團次は短い口上のみという贅沢。
豪華絢爛たる江戸の華!だった4月の舞台に比べると、出演者も出演人数もこぢんまりしているが、
襲名披露公演以来の海老蔵の助六は、6年間の成長を感じて、ちょっと嬉しい。
22年ぶりの「水入り」は、初見だと思っていたが既視感があって、見ているのかもしれない。

楽しい舞踊「うかれ坊主」は、松緑の踊り。
洒脱さはまだないが、三津五郎の次はこの人なのでしょうねぇと思う。

新しい歌舞伎座で活躍するには、今が大事とわきまえている役者が頑張っているので、
無論まだ軽い印象だけれど、将来を期待するには十分で、それなりにいい舞台だった。

*****
着物: 色大島紬。 草木染(よもぎ)。 変わり市松。 (東郷の高原さんの織り) 
帯:  袋帯。 櫛織。 銀鼠色地。 菱形にいろいろの牡丹意匠? 
帯締め: 伊賀組紐。 青色、水・薄水色入り。 (松山好成氏作) 
帯揚げ: 渋めの青色。 市松に柄入り。 
履物: 白色の天、黒色の巻に、灰色の鼻緒、赤い前坪。 (伊と忠)
バッグ: 野蚕紬バッグ。薄茶色。(伊と忠)  サブに黒地のバッグ(お召・横縞柄と黒地・絞り)。
コート: 単衣の長い道中着。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色。

もう牡丹じゃないでしょうと思いながら、1度くらいは締めておきたいと、無理やり。(笑)
暑い日で、黒地の着物は着る気にならず、色大島紬を合わせた。

2010.5.5 [水] GW

仕事や学業にお忙しい皆さんが束の間の休息・遊びにいそしんでいらっしゃる時は、
時間は十分にあるのだからお邪魔をしないように、予定は極力入れずに家でノンビリ過ごした。
でも、予定なしなのがよかったのかどうか..
気が抜けたせいもあってか、体調を崩してまたも寝て曜日の連続。(汗)
毎晩遅くやって来る息子に、ちょっとしたものを作るついでに自分も食べる。
ろくな食事もせずに寝ていて空いたお腹を満たすのに、お相伴してもらったとも言えるけれど..

GW最後の5日は息子の誕生日。
料理らしい料理を作るのは、まだちょっときつくて、近所の中華料理店に誘ったら、
反対に今年も私のほうがご馳走に与ってしまった。
近年は息子の誕生日にご馳走するのでなくご馳走になっている。 ごちそうさま。

息子は自分の用事を済ませてから来るので、来るのは殆ど夜中ばかり。
私のリズムが壊れるのが難点だけれど、様子を見に来る気持もあるのだろうから、お世話様。
それにしても、この1週間毎晩来る暇な30代半ばの息子は..いいのか悪いのか..
ずうっと独身主義と言っていたのに、最近は旗を降ろしたようだけれど、
面倒になってきたのかお付き合いが減っているらしいのが.. 少し気がかり。

2010.5.1 [土] バレエ(カルミナ・ブラーナ)

何とも言い難い独特の感動を受けて、心豊かに充実感いっぱい。
今月の新国立劇場は、次期バレエ監督のデヴィット・ビントレー振り付けの作品が掛かっていて、
バレエ公演初日のシーズンチケットを取っているので、何も知らずに出かけてビックリ。
「カルミナ・ブラーナ」は5年前に上演されてから再演を心待ちにしていた方も大分居らしたようで、
知る人ぞ知るバレエなのだろうが、知らずに出かけてもう一度観たいと思ったほどの感動!
それにしても、あの動き! ダンサーの凄さも感動的。
クラシックのテクニックと気持の柔軟性がなければ決して踊れぬだろうモダンバレエ。
その前に上演された短い「ガラントゥリーズ」にも惹き込まれたので、期待が高まったが、
期待にそぐわぬ「カルミナ・ブラーナ」で、観られた喜び!
バレエのプログラムは滅多に買わないのだけれど、帰りには当然のように購入。(笑)

公演後にビントレーのミニ・アフタートークがあった。
急に実施が決まったらしく、劇場で掲示を見て初めて知って、思わずニコリ。
自由席だったが、私も含め周囲で聞こうという人は、そのまま動かず、
後の席の方や上の階の方が動いて落ち着くまで暫く待って、開始。
ホールの質問箱に入れられた質問などに答える形で進行。
2つの質問を含んだ問いに一方だけの返事だったのに、司会者がそのまま次に移ってしまい、
見解を聞きそこなったのが少し残念だったけれど、でもいい企画で、合わせて楽しんだ。

*****
帰りに日本橋に寄って、デパ地下の「春帆楼」で、フグ。
冷酒を飲みながら、刺身と珍味に、寿司をたっぷり1人前いただいて、いい気持で帰宅。

*****
着物: 白大島紬。 「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」 (田畑安之助氏作)
帯:  染名古屋帯。 塩瀬。 紫色地。 円の中に意匠化された藤文。 (染の北川) 
帯締め: 伊賀組紐。 白に、緑と焦げ茶の濃淡入り。 (松山好成氏作) 
帯揚げ: 紬。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。(京友禅、雪華作) 
履物: 白色の天、黒色の巻に、灰色の鼻緒、赤い前坪。 (伊と忠)
コート: 単衣の長い道中着。 透かし織。 薄緑色・薄黄緑色。

前回に続き、プラチナボーイ糸を使って田畑安之助氏の織った白大島紬を着た。
帯は、時期的にもうどうかとも思いながら、もう1度くらいは締めたいし、
意匠化されているからOKでしょうと、藤文。

*****
3日連続で、今日も夜遅く息子が来た。 GW中は連日来そうで怖いような..(笑)
今日も違う果物を入れたヨーグルト、久しぶりに新しい缶を開けて香り高い紅茶、
蕎麦を茹でたり、サラダ用の減農薬の野菜で生野菜を作ったり..等々、子供サービス。

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