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2010.10.31 [日] 10月の着物着用備忘録

早々に、10月の着物着用歴をまとめた。

2日 色大島紬(泥染、灰青色地、花火?模様) 名古屋帯(「花装飾」、グレーアイボリー)
7日 白大島紬(経柄) 名古屋帯(「六瓢」、黒地)
10日 色大島紬(「綾の舞」、小紋風) 袋帯(和紙箔。「異国彩露草」、渋い薄緑地)
13日 色大島紬(五倍子染、変わり市松) 名古屋帯(鹿の象形文「万葉」、銀杢地)
15日 白大島紬(「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」) 染名古屋帯(薄い灰色地、青・白・金で菊花)
20日 泥大島紬(茶泥、龍郷柄) 袋帯(組紐の創作帯、白地、多色入り)
23日 泥大島紬(黒みの茶泥、細かい総柄) 袋帯(白山紬、幾何学模様染、多色)
24日 伊勢木綿(青色系、縞) 名古屋帯(木綿・手織イカット、草木染(赤・茶他)
25日 大島紬訪問着(泥染、黒地、箔散らし柄) 袋帯(白茶の唐花模様「唐花間道」、薄白鼠色)
27日 塩沢紬訪問着(黒地、垣の草花模様) 袋帯(菊・桐・垣模様「菊花良園」、青灰色地)
29日 伊那紬(草木染、白地、 青縞・茶格子) 染名古屋帯(薄い灰色地、青・白・金で菊花)

11回着用。
袷の着物は、単衣・夏物のような季節後のお手入れをしないで済むので、
意識的にいろいろな着物を着用するよう心がけたら、同じ着物は着ずに毎回違う着物を着られた。
帯も、季節に合う菊柄の帯1本を2回締めたが、他は違う帯を締めた。

着物は、木綿は単衣仕立てだが、他は紬ばかりで暦通りの袷。
訪問着を2枚(大島紬と塩沢紬)、伊那紬1枚、伊勢木綿1枚、あとは全部大島紬。
下旬の寒い日は暖かい伊那紬を着たが、中旬までの暑い日や雨の日は大島紬で、
季節感と天候に合わせて大島紬の着用月になった。(笑)
涼しく(寒く?)なったので、来月はやわらかものも着たい。

帯は、袋帯5本、名古屋帯5本(6回)。
名古屋帯中心の単衣・夏物の時期に比べると、袋帯が増えている。
袋帯のうち3本は、和紙箔、組紐帯、白山紬の染帯で、
名古屋帯には、染帯1本と、木綿のイカット手織帯を含み、様々な帯を締められたのが、うれしい。

2010.10.30 [土] 

真楽では、私の食いしん坊ぶりはバレバレらしいが
(って、日記に書いてばらしているのは私だけれど←苦笑)、
沢山食べるのは、おいしいものの時だけで、日頃は粗食で量もそんなに多くはない(つもり・笑)。
おいしいものだと、スイッチが入るらしく、自分でも呆れるくらい食べられちゃう。
それに、デザートは別腹という方は、結構いらっしゃるようで、私に限らないし..

こうめさんにも指摘されたし、鎌倉ツアーでも話題になったので、言い訳がましく..(爆)

2010.10.29 [金] 鎌倉おさんぽツアー

BBSでお誘いいただいた鎌倉散歩に参加させていただいた。
本当に久しぶりの鎌倉。 集合時間に遅れないように気を張って出かけた。(笑)
集合の北鎌倉駅が大船駅の隣の駅だと知って、記憶にあったのより近くて驚く。
遠い気がしていたけれど、これからは鎌倉にも気軽に出かけられそう。

「幻董庵」、「阿園の庭」と「藤源治ラボ」、「あがり羊羹」のお店「松花堂」にも寄って、
更に「花咲」までご一緒させていただいて、花咲のおばあちゃまにもお会いできたし、
とても楽しい1日を過ごした。
「幻董庵」の佇まいも料理のあしらいも素敵で、ご参加の皆さんと話しながらだと、
ランチにしては随分長い食事時間を少しも長く感じないのが、また楽しい。
「阿園の庭」では、目を惹かれて連れ帰りたいものがいくつかあったものの、
ピアスはしないし、今の我が家では置く場所・飾る場所がないので、我慢。
「松花堂」では、「あがり羊羹」という名物がまだあったので、それと干菓子を土産に購入。
予定に追加でご案内いただいた「花咲」で、明るくお元気なおばあちゃまに感嘆。
和やかに気持ちよく食事・お散歩を楽しんで、ニコニコと東京に戻った。

*****
着物:  伊那紬。 白地。 青縞・茶格子。 草木染(藍、りんご、矢車玉)。 
帯:  染名古屋帯。 薄い青灰色地。 菊花(青・白色、金で刺繍)。 (久がや渋柿庵)
帯締め: 唐組紐。 「波の緒」。 白・藤・紺・青に金入り。 (道明)
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色。 草木染(刈安?)。 (紀波) 
履物:  天と鼻緒は濃深緑色の本革。 ラバーソール台。 (菱屋のカレンブロッソ) 
コート: 道中着。 黒地 青紫糸菊模様。

このところの寒さに雨の日の定番の大島紬を着る気にならず、雨だったら困ったと思っていたら、
どうにか天気が持ちそうなので、暖かい伊那紬に季節柄の菊の帯を合わせた。
着物と帯の色に合わせた帯締めは、殆ど1年ぶりだったみたい。
似通った色合いになったので、帯揚げで色を差した。
コートは春以来久しぶりの袷(帯に合わせて菊模様)にしたが、歩いても暑くなく丁度いいくらい。
長襦袢は、まだ紋揚柳の単衣だが、そろそろ袖無双でもよさそうに思えた。

2010.10.28 [木] 母の誕生日

母の誕生日なので、今年も昼に姉も一緒に3人で食事をした。
母を迎えに行ったら、楽しみにしていて、随分早くから待っていたらしい。
入居ホームに近い店で、ゆっくり話しながら会席料理をいただいたが、楽しそうだったのがうれしい。
あとのプレゼントは、花屋で作ってもらったアレンジメント。
花瓶だと水を替えるのが大変らしいので、ホームには花瓶も持ってきていないし、
最近はアレンジメントばかり。

ただ、雨でも往復はタクシー利用だから平気かと思っていたが、
ほんの少し歩くのも大変になっていて、急激な衰えは吃驚するほど。
食後もホームに送って行って大分ゆっくり話をしたが、兄の50日祭の話になったら、
すっかり混乱状態になってしまって.. 今までで一番ヒドイ混乱。
こういう状況をあまり見ていない姉にはショックだったらしい。
住み慣れた家からホームに移った環境変化と兄に先立たれたショックを受け止めかねているのか、
今後が不安になるけれど、できるだけ刺激を与えながら、見守っていくしかないのが、辛い。

2010.10.27 [水] バレエ・シーズン初日

夜の「ペンギンカフェ」など3演目のトリプルビルで、
新国立劇場の2010/2011シーズンのバレエが開幕。

出かけるついでにまずは銀座に寄って、着物のお手入れ依頼と足袋の注文。
足袋はコンピュータでサイズを測定して作ってくれるというので楽しみにしていたが、
測ってもらったら、ええっというサイズで、履いていた足袋と1cmも違っているので、再計測。
コンピュータも疲れて測り違い?? (笑)

*****
その後は、新宿で「ウフィツィ美術館」の「自画像コレクション」展に行った。
フィレンツェに行った時に、あの回廊に自画像が飾られていると説明を受けたが、
観る機会はなく好奇心だけ刺激されていたので、今回たくさん観られて、ちょっと満足。(笑)
私が目を惹かれる絵は、やはり存在感のある人物そのものにあるようだ。
もっとも、それが画家の技量、よい絵ということなのかも..

*****
新シーズン開幕バレエは、クラシックでなく、20世紀バレエのトリプルビル。
デヴィッド・ビントレーの監督就任挨拶のような、ビントレー振り付けの「ペンギン・カフェ」。
それにバランシンの「シンフォニー・イン・C」とフォーキンの「火の鳥」。
「火の鳥」も「シンフォニー・イン・C」も、それぞれ楽しく観たが、
「ペンギン・カフェ」の凄さはまた格別で、踊りぬくダンサーたちも見事!

終演後は、プルミエ・ワンドリンク・レセプションに参加。
初日のシーズンチケット購入者を対象にしたレセプションだが、パスする予定だったら、
時間が遅いせいか参加者が少ないらしく、それでは寂しいだろうと、出席することにした。
思った以上に参加者が少なくて、監督にも後から顔を出してくれたダンサー達にも気の毒なくらい。
監督の挨拶後の質疑応答がとても興味深く、出てよかったと思った。
でも、その結果、帰宅はそろそろ日が変わりそうな時刻。
バレエの観客は圧倒的に女性が多い中、質問したのは3人とも筋金入りのバレエファンらしい男性。
で、質問が素晴らしく、回答にこれからの新国立バレエの目標が少し見えた気がした。

*****
着物:  塩沢紬訪問着。 黒地。 垣の草花模様。 
帯:  袋帯。 青灰色地。 白・灰藤色・金色の菊・桐・垣模様。 「菊花良園」 (岡文)
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫。 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 灰藤色。 雪輪に模様入り。
履物:  灰みパールの型押し台。 パールグレーの鼻緒。 (胡蝶) 
塵除け: 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)

バレエのシーズン初日なので、訪問着にしたが、着そこなっていた紬訪問着。
着物も帯も、10月に着なくちゃ、いつ着るの?という感じなので、着られてホッとした。(笑)
季節限定柄というほどではないので、別にそれほど季節に拘らなくてもいいのかもしれないが、
着物は生地感から寒い時期には着たいと思わないし、帯も秋が相応しく思えて、
やはりこの時期には心地良く着られるので、それが季節というものかと思う。

2010.10.25 [月] 芝居(カエサル)、三重展(帯締め) 

初旬に見損なったが、評判もいいから、やっぱり観ておきたいとチケットを取り直し、
塩野七生原作「ローマ人の物語」を舞台化した「カエサル」を観に昼過ぎに出かけた。
評判に違わぬいい芝居で、観られてよかった。 満足満足♪
もう少し練り直したら、「ラ・マンチャの男」みたいに、再演にも堪えられそう。
それにしても、幸四郎の圧倒的な存在感は、歌舞伎より現代劇で、より発揮される気がする。
歌舞伎では気になる台詞回しが、こういう芝居には違和感無くどころか不思議なほど生きてくる。

*****
終演後は日本橋に出て、三越の「三重展」に寄った。
まずは、ご案内いただた伝統工芸作家・松山好成氏の帯締め。
初めに勧められたのもよかったけれど、次に勧められたのが何気ないのに素晴らしい存在感♪
前のより大分高いけれど、それだけのことはある。 絶対こちらがいい。
松山氏も、1本だけでいいでしょうと、作家らしく商売っ気がないから、1本だけ購入。
でも、次回にまた買ってねとおっしゃるから、やっぱり商売人でもあるかも..(笑)

まだ少し早いものの、牡蠣づくし御膳に惹かれて、夕食を済ませた。
牡蠣の味噌鍋、牡蠣フライ、牡蠣の炊き込みご飯に、牡蠣の佃煮もついて、本当に牡蠣尽くし。
あと、赤福も食べて、デザートも終了。(笑)
1箱買うと私でも食べきるのは大変で、こうして食べられるのは、とてもうれしい。
着物だから、食べ物主体の売場を動き回るのは躊躇しながら、
有機肥料主体で減農薬栽培という煎茶・伊勢茶と、はちみつのどあめも購入。

呉服売場に寄ったら、百花さんのお師匠様の竹内氏が刺繍実演中。
前にはあまり惹かれなかったタイプの帯が、今日は目について、素敵!
私も刺繍のよさが少し分かってきたのかも.. 刺繍も奥が深いと思う。
先日購入した刺繍帯の仕立て上がりのご連絡が無いけれど、いつになるのかとの話になって、
竹内氏が担当者を見つけて声を掛けてくださった。
行き違いがあったらしく、仕立てあがっていたので受け取って、ニコニコと帰宅。

*****
着物:  大島紬訪問着。 古代染色純泥染。 黒地、箔散らし柄。 
帯:  袋帯。 薄白鼠色地。 白茶の唐花模様「唐花間道」。 
帯締め: 伊賀組紐。 灰紫。 紫・小豆色入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色。 草木染(刈安?)。 (紀波)
履物:  灰みパールの型押し台。 パールグレーの鼻緒。 (胡蝶) 
塵除け: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 藤鼠色・渋い黄水仙色。 

今日は他の着物にするつもりだったのに、雨模様で、やっぱり大島紬になってしまった。
大島は雨の日の強い味方だから..

2010.10.24 [日] 落語

今月も寄席は1度だけ。 国立演芸場の「国立名人会」に落語を聞きに行った。
前座、柳家一琴「三人無筆」、山遊亭金太郎「阿武松」、仲トリの春風亭小柳枝「井戸の茶碗」、
仲入り後は、柳家小さん「親子酒」、柳貴家小雪の曲芸、トリの柳家小三治「あくび指南」。

それぞれ差はあるものの、いずれも聞かせてくれて、久しぶりの噺を楽しんだが、
少しおしているところにトリの小三治のまくらが長くて、終演が30分近く遅くなった。
よくあることで、いつもなら気にならないが、今日は後の予定があったので大変。

*****
ここのところ暫く行けなかったフェアーの最終日で、
有楽町だから終ったら飛んで行けばいいと思っていたら、
急いでも着いたのは終了10分前くらい。 それでも行くのが凄い。(笑)
大急ぎで目当てのものだけ選んで、あとは諦めムード。
でも、見知った方のいらしたワインコーナーでは試飲もさせてもらい、
最近は家で飲まなくなったので持って帰れるだけと、少し贅沢して、白のムルソーとグラッパも購入。
ダメ元で行った割には、まあまあ..

*****
着物:  伊勢木綿。 青色系(灰色地に青・紺などの縞)。 (お初) 
帯:  名古屋帯。 イカット手織り(木綿)。 草木染、 赤・茶・他。 (貴々樹)
帯締め: くすんだ黄緑。 片方はいろいろな色の4本に分かれたもの。 
帯揚げ: 縮緬。 灰色。 
履物:  下駄。 黒塗り台。 小千谷縮の鼻緒。 
塵除け: 道中着(単衣)。 大島紬。 黒地。 子持縞。 リング糸入り。 (藤絹) 

今日は、落語だから気軽な伊勢木綿。 帯も木綿のイカット。
昨夏、沢山あった反物から好きな似合いそうなのを選んで作ったのに、着ないままだったので、
少し薄手だし、今日着ないと来春まで着られないかも..と着た着物。

有楽町のエレベーターに乗り合わせた年配の男性に、粋ですね〜とお褒めいただき、
後で寄ったデパートでも顔見知りの販売員さんに褒めてもらって、
こういう贅沢でない気楽な着物で誉められると、とてもうれしいと思った。

2010.10.23 [土] 歌と舞の系譜

昼から今月の国立能楽堂の企画公演の「歌と舞の系譜−狂言と近世初期舞踊−」に出かけた。
狂言や小舞には中世の流行り歌が取り入れられ、民衆の生活に根ざした歌や舞の場面も多く、
こういう歌や舞は近世の歌舞伎踊りなどへも繋がっているのだそうで、
その初期の面影を伝える「綾子舞」と「小河内の鹿島踊」が国立能楽堂で初上演された。
その後に上演される小舞・素囃子・狂言と比べて鑑賞できるというので、楽しみに行ってみた。

初めに民族舞踊研究者の解説があったが、取り留めのない解説で、解説というよりは、
この方の民族舞踊に対する溢れる思いの吐露のようだったものの、伝承者だけでなく、
こういう熱い思いを持つ方の助けもあって、今まで消えずに伝承されてきたのだろうと思った。
柏崎市の黒姫山の麓の集落に伝承されている「綾子舞」から「三番叟」、「小原木踊」と、
東京の奥多摩町の小河内ダムの湖底になった山里に伝承されてきたという
「小河内の鹿島踊」から、「こきりこ」、「浜ヶ崎」、「桜川」。

休憩後は、プロの出番。
まずは、大蔵流の小舞の、「十七八」、「放下僧」、「海道下り」。
地頭・山本則俊などの謡で、それぞれ則重、則孝、東次郎の舞。
素囃子の「神楽」は、笛・藤田次郎、小鼓・鳥山直也、大鼓・大蔵慶乃助、太鼓・大川典良。
狂言・和泉流「若菜」は、シテ/かい阿弥・野村万蔵、アド/果報者・萬、立衆/大原女・扇丞など。
いつもの狂言より、どことなく長閑で、しかも華やかさもある。

民族舞踊とは一転、洗練された内容と、鍛錬された囃子・謡・舞ぶりに感嘆!
プロの面目躍如。 う〜ん、やっぱり凄い! と今更ながら思った。

*****
着物:  泥大島紬。 黒みの茶泥。 細かい総柄。 
帯:  袋帯。 白山紬に染め。 白地?に、多色で幾何学模様。 
帯締め: 伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げ: 紬。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
履物:  銀鼠色の変り台。 京くみ紐鼻緒。 (Run) 
塵除け: 道中着(単衣)。 大島紬。 黒地。 子持縞。 リング糸入り。 (藤絹) (お初)

今日は雨の心配のない涼しい日だったのに、やっぱり大島紬を着てしまった。
そろそろ、大島以外も着たくなってきたけれど..

2010.10.20 [水] 歌舞伎見物と歌舞伎展

昼から歌舞伎見物で、終演後は「歌舞伎展 猿之助歌舞伎の魅力」を見に回った。
今日の歌舞伎は国立劇場十月歌舞伎公演で、吉右衛門を中心とした座組み。
真山青果の新歌舞伎「天保遊侠録」と「将軍江戸を去る」。

「天保遊侠録」は、ドタバタな動きもあり、途中まではハラハラしながら観ていて、
最後は、上手くいかない結果にも、スカッというかスッキリするのが、楽しい芝居。
無役の直参の勝小吉が、優れた我が子・麟太郎の将来のために役付きになろうと、
自分を殺して上役を接待しようとするが、堪忍袋の緒を切らして台無しにしてしまうものの、
そういう自分の生き方を晴やかに笑うのが、小気味よくもある。
勝小吉に吉右衛門、阿茶の局に東蔵、八重次に芝雀、松坂庄之助に染五郎など。

「将軍江戸を去る」は、「江戸薩摩屋敷」と「上野彰義隊・同大慈院・千住の大橋」。
「江戸薩摩屋敷」は、上演回数は少ない気がするが、これがあると、後の展開が分かり易い。
江戸城総攻めを前にした西郷吉之助と勝麟太郎の会談で、吉之助を歌昇、麟太郎を歌六など。
「上野彰義隊・同大慈院・千住の大橋」は、一転して前将軍になった徳川慶喜が中心。
慶喜を吉右衛門、伊勢守を東蔵、山岡鉄太郎を染五郎など。

*****
「歌舞伎展 猿之助歌舞伎の魅力」は、目黒雅叙園の百段階段での展示。
猿之助が歌舞伎で着た衣裳が百段階段の各部屋の作りに合わせて展示されている。
衣裳も部屋も見応えがあって、じっくり拝見。

階段の上り下りに少し疲れた後で、急な行人坂を上って駅まで行くのがきつくて、
通いなれた様子で、すいすい登っていく方々に追い抜かれて、日頃の運動不足を再認識。
健康講座を休まずちゃんと通わないとマズイわよね〜と思った。

*****
帰りは『銀座の「きもの」市』に寄って、20回記念特別企画の本場黄八丈に、眼福。
黄八丈と藤山千春さんの帯! どちらも気に入ったものがあって、溜息が出る。
とは言え、今の私にはとても買えないから、見るだけ。
着ていた着物を何人かに誉めていただいて、プロに誉めていただくとはうれしいと、思わずニコリ。

*****
着物:  泥大島紬。 茶泥。 龍郷柄。 
帯:  袋帯。 組紐の創作帯「綾斜楽」。 白地、多色入り。 
帯締め: 伊賀組紐。 臙脂に白入り。 撚り房。 (松山好成)
帯揚げ: 紬。 京友禅。 灰薄緑色と灰茶色の染分け、中央は白茶。 (雪華)
履物:  天と鼻緒は濃深緑色の本革。 ラバーソール台。 (菱屋のカレンブロッソ) 
塵除け: 透かし織り雨コート(スリーシーズンコート)。 青色系、白・薄桃色入り。 

雨模様で、今日も、またまた大島紬。
外出の準備を始める頃には雨は止んでいて、出る時も傘を差している方がいないので、つい油断。
念のために塵除けを兼ねて単衣コートを着用して、下に下りたら、あらら..雨が降り出している。
慌てて戻って、雨コートに替えて、折り畳み傘も和傘に変更。
降らなければ降らないで、対丈のコートはやはり暑いと思うし、雨模様の日のコートは難しい。

2010.10.19 [火] 今日もあちらこちらに

まずは、先週の診察時に予約した検査を受けに病院へ。
正午過ぎに、腹部超音波検査。 仰向け、左向き、右向き、うつ伏せ、また仰向け..
人間ドックで受けていた胃の超音波検査と比較にならない丁寧さは、ちょっと感動もの。(笑)
検査開始は予約時刻から少し遅れたが、スムースに終了。

食事は検査の6時間前までに済ませろと言われても、朝5時台に食事なんて、とても無理だから、
腹ぺこ青虫みたいにお腹をすかせ(笑)、終了後は往きにチラシを受け取った店に飛び込んだ。
ミニサラダ・スープ・飲み物つきのイタリアン・ランチに、チラシ提示でミニデザートつき。
起きてから水と白湯しかお腹に入れてなかったから、漸く人心地。

*****
夜の予定まで時間があるので、次は、「秋のバラフェスティバル」中の「旧古河庭園」へ。
残念ながら、バラはまだ3分咲き。
日本庭園をゆっくり巡ってから、コンドル設計の本館ツアーに参加。
往復はがきでの予約が基本で、予約人数が定員に満たない時だけ当日参加も可能。
今日も午前中は予約で満員だったらしいが、午後のツアーは幸い余裕があって、参加できた。
学芸員の説明を聞きながら回る1時間のツアー。
大人数でぞろぞろ見て歩くのは性に合わなくて、参加することは殆ど無いが、
この建物はツアーに参加しないと見られないので、全体を見たければ他に選択肢がない。
(喫茶を利用すれば、その部屋は見られるけれど..)
参加してみたら、説明も分かり易くて、興味のあるところも結構じっくり見られたし、
食わず嫌いだったと反省。

*****
夜は「錦秋十月大歌舞伎」の夜の部を鑑賞。
評判がいいし、やっぱり観ておきたいと改めてチケットを取り直して出かけた。
「近江源氏先陣館−盛綱陣屋」、「神楽諷雲井曲毬−どんつく」に、「艶容女舞衣−酒屋」。
期待通りに楽しく観られて、行ってよかったと思いながら帰宅。
TVなのか松竹なのか、録音していたので、役者の気持の入り方もよかったのかしら?
ただ、「盛綱陣屋」で三津五郎に何度も間違った屋号で声が掛かったのはいただけない。(怒)
大向うさんだけでなく素人が声掛けするのもいいけれど、屋号を間違えるのは止めて欲しい。
気を殺がれて迷惑。 声を掛けるなら、それなりの勉強が必要。

「盛綱陣屋」は、仁左衛門の盛綱に、秀太郎の母微妙で、我當の北條時政、孝太郎の妻早瀬と、
我當の息子の進之助も出ていたし、松嶋屋がほぼ全員参加。(笑)
他に、團十郎の和田兵衛、魁春の篝火、それに、三津五郎の信楽太郎、錦之助の伊吹藤太など。
仁左衛門の盛綱は13年ぶりだそうだが、思い・気持の動きが見えて、分かり易い。
全体に見応えのある、いい「盛綱陣屋」だった。

「どんつく」は三津五郎家に縁の深い踊りらしく、7世から9世まで3代の三津五郎の追善狂言。
当代の三津五郎が荷持ちどんつく、長男の巳之助も太鼓打での出演。
富十郎の休演は寂しいが、團十郎、仁左衛門、梅玉、左團次、魁春、福助などが出演。
三津五郎の踊りの上手さは分かっているが、團十郎の親方鶴太夫もなかなか楽しい。
「酒屋」は、福助がお園・半七の2役。
我當の宗岸、竹三郎の半兵衛、吉弥の女房。 あと、孝太郎の三勝。

2010.10.17 [日] 週末は食いしん坊に

土曜日は今月初めての、食いしん坊に出かけた。
門仲の「みかわ是山居」のてんぷらでランチ。
10数年おまかせしているが、この頃はお昼に伺うと、
少し品数が少ないけれど、お得感のあるランチコースで出してくださる。
まだ松茸があったので、食いしん坊としては当然ながら追加。
この季節にしか食べられない松茸、それも1本まま揚げてくれるので、たまらない。
魚は、海老、きす、烏賊に、海老しんじょのお吸い物を挟んで、めごち、穴子。
他の野菜は、途中で出た茗荷と、最後はアスパラと小茄子を選択。
いつもながら、素晴らしい天麩羅にニンマリ。

右の3人連れは韓国からの食いしん坊旅行の方らしい。
1人はブログにでも載せるのか、大きなカメラで写真を撮っていた。
香港、台湾、シンガポールなどの方にはお会いすることがあるが、韓国からの方は初めて。
これからは、他の国からと同様に韓国の食いしん坊たちにも会うのでしょうねぇ。
左も3人連れで、お母様の喜寿のお祝いに、娘夫婦の招待だとか..
娘さんのお連れ合いは、お酒が入ってすっかりハイテンション。
私用だけでなく接待でも来ることにしたらしく、また来ます!を連発。


帰りにスポーツ用品店に寄って、健康講座用のウエアーを購入。 夜の講座で早速着用。
これで漸く、若〜い頃の部活のトレーナーとさよなら。

*****
日曜日もフランス料理を食べに行きたいと思っていたが、
どうも本調子で無いので諦めて、またも1日休養日。
休養日の多いことには、ちょっとね〜と思うけれど..

2010.10.15 [金] 国立能楽堂・定例公演

先週の疲れが出て来たらしく、だるくて動くのが億劫。 1日何となくボーっとしてしまった。
でも、午後は母のホームに出かけた。
一昨日は遅くなってしまったら、母は疲れが出たらしく、眠そうに横になっていた。
私たちでも疲労感があるのだから、心身ともに母の疲労は当たり前で、
葬儀の頃の混乱はなくなっている様子に少し安心して、早々に帰ってきたら、
姉の伝言を間違ったのが分かって、訂正も兼ねて今日も出向いた。
母はまだ疲れを感じているらしいが、受け応えも語彙選択にあれれっと思うところはあるものの、
殆ど以前に戻った感じで、ホッと安堵。

*****
夜は国立能楽堂の定例公演。
物事には優先順位があるから、先週は観たい曲ばかりだった2回の公演を諦めたので、
今日は少し迷いながらも寝てもいいからと行くことにしたら、こんなに居眠りしたは初めて。(汗)
狂言は時々居眠りつき、お能は居眠りが増えて時々覚醒の感じ。
番組は、狂言・和泉流「才宝」と能・金春流「恋重荷」。

狂言「才宝」は、楽しくおおらかな祝い感に、気持が明るくなる。
シテの小舞の途中、眠気に意識が一部飛んでしまったのは残念だったが、
退場時の手車など、他は楽しく観られた。
シテ・祖父:野村万之介、アド・孫:石田幸雄、小アド・孫:深田博治、高野和憲。
シテの面は何だったのかしら?

能「恋重荷」は、演者には申し訳ないが居眠りの合間の鑑賞になってしまった。
でも、観たい場面はどうにか目が醒めたりもして、
アイが「綾鼓」と間違えたのも分かって、あれあれこんなことがと思ったし.. まあまあ..
シテ:高橋汎、ツレ:中村昌弘、ワキ:福王茂十郎、アイ:野村万作、地頭:金春安明など。
笛:野口傳之輔、小鼓:曽和正博、大鼓:安福建雄、太鼓:三島元太郎。

*****
着物:  白大島紬(プラチナボーイ)。 「グヅメ三色墨ネズ五釜格子」。 (田畑安之助作) 
帯:  染名古屋帯。 薄い灰色地。金色の刺繍入りで青・白色の菊花。 (久がや渋柿庵)(お初) 
帯締め: 伊賀組紐。 焦げ茶色、片側に薄茶色・薄黄色入り。 (松山好成)
帯揚げ: 灰藤色と灰白色の染分け。 4色の大きな丸入りの灰白色側をだした。 
履物:  天と鼻緒は濃深緑色の本革。 ラバーソール台。 (菱屋のカレンブロッソ) 
塵除け: 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (赤塚次男)

今日もまた大島紬。 今月は5回連続の大島紬で、大島紬しか着ていない。
まだ暑さの続く今月は大島紬が楽だから、これからも多くなりそう。
帯は、昨年の旧久がや渋柿庵の閉店セールで一目惚れした帯。 季節になって漸く締められた。
着物も帯も白いので塵除け着用。 袷の着物にコートは、やっぱり暑い。

2010.10.14 [木] 朝から夜まで大忙し

朝のラッシュのピークが過ぎた頃に家を出て、夕方帰宅後もまた外出で、忙しい日だった。

まずは秋葉原の病院へ。
駅のホームにずらりと並ぶ同じ制服姿の男性の一団に、おおっと驚く今浦島。
ラッシュに出かけることも無くなって、久しぶりに見た押し込み隊?と思いながら乗車して病院へ。
紹介状をいただいて予約したのに、診察が始まったのは予約時間から1時間以上過ぎていた。
これだから病院は..と思ったが、以降の検査はどれも驚くほどスムースにスイスイ終った。
事前予約が必要なもう1つの検査と、次回の診察は、どうかしらね〜

次は浅草へ。
修理が済んだアクセサリーを受け取りに仲見世通りの店に行った。
仲見世通りは平日とは思えない人込みで、観光地だと再認識。
その前に、浅草に行くなら「大宮」のビーフシチューを食べたいと、遅めの昼食。
ランチだとビーフシチューのコースもあって、夜より少し懐に優しいのがうれしい。

そして日本橋のデパート。
開催中の「不思議の国のアリス展」@三越を覗く。
女性が多いが男性も、年齢も子供・若い方から年配の方まで、いろいろ。
スタンプラリーがあって、店内3箇所のスタンプを集めると、
葉書サイズのオリジナルクリアファイルをもらえる。
この、アリス展のクリアファイルが欲しくて、上に下に動き回った。
横着者で、スタンプラリーには参加したことがなかったから、今回が初参加。
本館の「新潟展」を覗いて、「鯛ちくわ」と他の店で「海老しんじょうなどの詰め合わせ」を購入。
練り物ばかりでどうするのと思ったのは、買った後。(苦笑)
へぎ蕎麦が食べたくなって、まだお腹は空いていないのに、野菜のてんぷらつきで、おやつ。(爆)
(夜は、買って帰ったちくわとしんじょうを少しだけで満腹。 当然でしょうね〜)
メトロリンクバスに乗って高島屋に移動して、用事を済ませる。

帰宅後、一休みしてから、初参加の健康講座に出かけた。
参加人数が多いけれど女性ばかりだと思ったら、男性も多分2人くらい。
住まいのエレベーターでお会いした同じ階の方も、同じ講座に参加なさったそうで、楽しい驚き。

2010.10.13 [水] 錦秋十月大歌舞伎

今月の新橋演舞場の昼の部は、「頼朝の死」、「連獅子」、「加賀鳶」。
「頼朝の死」は、梅玉の源頼家、魁春の尼御前、錦之助の畠山重保、孝太郎の小周防、
左團次の大江広元、右之助の中野五郎など。
歌右衛門が亡くなった直後の梅玉の素晴らしかった印象が強いためもあってだろうが、
この頼家は梅玉が一番しっくりするといつも思う。
重保が前に観た歌昇と今回の錦之助で印象が違うのも、従兄弟なのにと思って、ちょっと楽しい。

「連獅子」は3代の三津五郎追善で、当代の三津五郎と巳の助の親子獅子。
三津五郎の親獅子は子と競うのでなく子を見守る感じが強く、気持ちのよい親心を観る気分。
踊りの名手・三津五郎の上手さ、止まった時のピタりと決まった型などと比べるのは酷だが、
巳の助はまだまだこれからの印象。
若いのだから当然だろうし、一生懸命やっているので、次回までの成長に期待。

「加賀鳶」は、本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで。
團十郎の天神町梅吉と竹垣道玄の2役、福助の女按摩お兼ね、仁左衛門の日蔭町松蔵などなど。
團十郎の愛嬌が悪党の道玄でも発揮されて、呆れた嫌な奴だが憎めない感じ。
でも、笑いを取るような演技にちょっとやり過ぎ感も..

*****
着物:  色大島紬。 五倍子染。 変わり市松。 (東郷) 
帯:   名古屋帯。 銀杢地。 鹿の象形文。 「万葉」 (野渕) (お初) 
帯締め: 伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
帯揚げ: ちりめん紬。 灰藤色、白・灰・肌色入り。 京友禅(京姉小路作)

夜からは雨というので、今日もやっぱり大島紬。

2010.10.10 [日] オペラ「フィガロの結婚」

新国立劇場の2010−2011シーズンが開幕した途端、もう2作目の上演で、
「フィガロの結婚」を観に行った。
アンドレアス・ホモキの演出のこの舞台は、初演のときに感じたとおり、
装置(美術・フランク・フィリップ・シュレスマン)と動きに、どうも違和感があって..
全ての場面を殆ど1つの装置で済ませるのは、無理がある。
引越中のフィガロの部屋と伯爵夫人の部屋(例え衣裳部屋であっても)が同じで、
しかも、逢引しようという庭まで同じでは..
動きも、煩いと思うときも少なくなく、目障りな感じがある。
歌手の歌声は素敵!で、アリアもよかったが、特に重唱は聴き応えあって、こちらは堪能♪

指揮: ミヒャエル・ギュットラー
フィガロ: アレクサンダー・ヴィノグラードフ
スザンナ: エレナ・ゴルシュノヴァ
アルマヴィーヴァ伯爵: ロレンツォ・レガッツォ
伯爵夫人: ミルト・ババタナシュ
ケルビーノ: ミヒャエラ・ゼーリンガー
マルチェリーナ: 森山京子 など

*****
終演後は、友人と新宿で食事。
連休中日のせいか、どこも混んでいて、和食は諦めて、フランス料理。
ワインを飲みながら話しながらの少し軽めのフルコース。
段々、日常に戻ってくる感じになった。

*****
着物:  色大島紬。 小紋風? 「綾の舞(竹千雅)」 (たけがわ織物)
帯:   袋帯。 和紙箔。 渋い薄緑地。 紫・緑色の露草の葉柄「異国彩露草」。 (吉翔) 
帯締め: 伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色? 草木染(刈安?)。 (紀波)  

雨は上がったものの、今日も雨の日定番の大島紬(笑)で、今月は大島ばかり着ている。
友人もやっぱり藍大島紬。 見る度に藍大島も1枚欲しいわね〜と思う私の好きな着物。
飽きたら下げ渡しを頼んでいる私のお気に入りだけど、それは期待薄でしょうね〜(爆)

2010.10.10 [日] この間の観劇

連日、予定がギッシリだったが、当然、殆どパス。
急だったから、友人に送って替りに行ってもらうこともできず、勿体無くても仕方無い。
久しぶりに会うはずだった友人との約束も延期してもらう。
それでも、合間に2度ほど気分転換に出かけた。

*****
5日: 飛鳥山薪能
母を送って行ってから、家に帰っても落ち着かないことは分かっているので、
予定どおりに薪能に行くことにして、家には帰らず、そのまま直行。

飛鳥山公園に作られた野外の能舞台は、橋掛りが短いものの、
鏡板の老松の替りに、その場所には本物の松が植えられていて、「影向の松」の趣きで、
2本のかがり火と多くの蝋燭で囲まれ、なかなか素敵な舞台。
演者の都合で、お能が先になって、虫の音の中で、能「清経」と狂言「鐘の音」を観た。
お能の癒し効果!を実感。 

能「清経」は、小書の「替之型」による特殊演出。
シテ・清経の霊:梅若玄祥、ツレ・妻:松山隆之、ワキ・粟津三郎:舘田善博など。
小書のため、シテの装束も独特で、能面をつけない直面だった。
狂言「鐘の音」は、シテ・太郎冠者:野村万作、アド・主:石田幸雄。

*****
7日: イプセンの「ヘッダ・ガーブレル」
大地真央、益岡徹、七瀬なつみ、山口真木也、青山眉子、羽場裕一、田島令子。

着物:  白大島紬。 経柄。 
帯:   名古屋帯。 黒色の変わり地。 「六瓢」 (とみや) 
帯締め: 伊賀組紐。 薄い灰色、片側に紫と小豆色入り。 蛸足房。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色? 草木染(刈安?)。 (紀波)  
塵除け: 道中着。 奄美泥染。 黄緑色など多色グラデーション。 (奄美伝統染色家 赤塚次男)

*****
お能のように1日限りの公演は見損なえばそれまでだけれど、
まだ続いている公演をどうするかが悩ましい。
塩野七生原作「ローマ人の物語」を松本幸四郎主演で舞台化した「カエサル」と、
新橋演舞場の夜の部のチケットを取り直すかどうか.. 体調と懐と、相談しなくちゃ..

2010.10.10 [日] 兄が彼岸に

兄の具合が急変。 5日の未明(まだ真夜中)に亡くなり、通夜・告別式も済んだ。
本当に残念だけれど、兄にとっては母と妹弟(姉・私・弟)皆に会えたし、
病室に泊り込んだ家族3人に見守られての旅立ちだから、よかったと思うしか..

母のホームは、ほぼ弟の通り道で、弟は車での往復だから、母のホームに寄って送迎してくれた。
見舞いなどの際は私もホームに行って母の様子を見ながら同乗させてもらったり、
帰りも一緒に行って暫く話し相手になったりしたが、送迎が楽にできて、ありがたかった。

葬儀までの間にも、母の様子を見がてら説明をしにホームに行ったが、母には少し混乱が..
母は気丈にしているが、1日病室で見守ったり、斎場の霊安室で対面したりで、
心身ともに疲労しているところでの通夜・告別式だから、とても心配した。
葬儀も、概ねしっかり認識している様子ではあるが、ときどき心許ない感じもあって..
私も気持でも体力でも随分堪えたから、母が堪えないはずが無い。
これからもできるだけ出向いて、気をつけて様子を見守らないと..

2010.10.2 [土] オペラ「アラベッラ」

1週間以上前のことだが、遡りメモ。

新国立劇場の2010−2011シーズン開幕初日で、オペラ「アラベッラ」を鑑賞。
新制作で、フィリップ・アルローの演出・美術・照明。 現代風な印象の舞台。
衣裳は森英恵で、華やかな時代を感じさせるもの。

指揮: ウルフ・シルマー
アラベッラ: ミヒャエラ・カウネ
ズデンカ: アグネーテ・ムンク・ラスムッセン
マンドリカ: トーマス・ヨハネス・マイヤー
マッテオ: オリヴァー・リンゲルハーン  など。

*****
着物:  泥大島紬。 灰青色地。 花火らしき模様。 (お初) 
帯:   名古屋帯。 グレーアイボリー。 「花装飾」 (織楽浅野) (お初) 
帯締め: 伊賀組紐。 黄緑色、片側に灰深緑・茶色入り。 (松山好成)
帯揚げ: 縮緬。 渋い山吹色? 草木染(刈安?)。 (紀波) (お初) 
履物:  白色の天、黒色の巻。 灰色の鼻緒、赤い前坪。 
バッグ: 金泥バッグ。 焦げ茶色に金・黒で葉模様。 

夏物と単衣の差より、単衣と袷の差の方が大きいと感じるものの、暦どおりに袷。 
シーズン初日だから柔か物を着たいと思ったが、縮緬の袷の重さに暑そう!と断念。
軽い大島紬にしたが、祝う心で、少し華やかな印象もある着物を下ろした。
他も帯・帯揚げなど、新しいもの、いろいろ。
バッグは、やまぶどうの籠から秋らしい金泥バッグに入れ替え。 

2010.10.1 [金] 10月

あっという間に、今年もあと3ヵ月で終わり。
今週は月曜から金曜まで予定を入れずに、懸案事項を少しは片付けようと思っていたけれど、
結局何もできずに、終ってしまいそう。(涙)
9月になってもいつまでも真夏並みの気温に、予定をこなす以外はグッタリしていたら、
お彼岸を境に今度は急に寒くなって、今週はすっかり風邪気味で腰痛もあって動けず。
ついにセーターまで引っ張り出す始末。 まるで急に冬装備?みたいな..

諸々のことは、ぜ〜んぶ先延ばし。 検査通院までも延期してもらった。
未だにすぐ体調を狂わせて、そうなると何日も続くことが多いけど、
特に観劇予定の無い時に顕著なのは、これはやっぱり気持の持ちようが悪いのかしらね〜
少しはしゃんとしないとまずいでしょと自戒するばかり。 

今日は、午前中に、そして午後にも、急にうれしいお誘いの電話。
ひょいひょいと出かけたいところだったが、明日から半月ギッシリの凄まじい予定を考えると、
この体調では無理は禁物と自制。 どうぞまた誘ってね、待ってま〜す。

*****
姪から電話。 厳しい状況。
頑張ってきた人に頑張ってねと言うのも辛いけれど、それしか言えない。

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